無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
リンク 単体表示
hamlife.jp (2024/11/25 1:35:37)
現在データベースには 6119 件のデータが登録されています。
アイコム株式会社は2024年1月26日、144/430MHz帯D-STAR対応ハンディ機「ID-50」用のプログラミングソフトウェア「CS-50」と、同じく144/430MHz帯D-STAR対応ハンディ機「ID-52」用のプログラミングソフトウェア「CS-52」の新バージョンをそれぞれ公開した。いずれも前バージョンからの変更点は「レピータリストのCSVファイルをインポートしたとき、FM-NモードがFMモードに変換される不具合を修正」「その他、軽微な変更 」の2点 と発表されている。
アイコムID-50(左)とID-52(右)
今回発表された内容は次のとおり。
●CS-50の新バージョン(Version 1.02)
Version 1.01からの変更点:
・レピータリストのCSVファイルをインポートしたとき、FM-NモードがFMモードに変換される不具合を修正
・その他、軽微な変更
●CS-52の新バージョン(Version 1.22)
Version 1.21からの変更点:
・レピータリストのCSVファイルをインポートしたとき、FM-NモードがFMモードに変換される不具合を修正
・その他、軽微な変更
詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・プログラミングソフトウェアダウンロード CS-50(アイコム)
・プログラミングソフトウェアダウンロード CS-52(アイコム)
The post <不具合の修正と軽微な変更>アイコム、プログラミングソフトウェア「CS-50(ID-50用)」「CS-52(ID-52用)」の新バージョンを公開 first appeared on hamlife.jp .
日本における、2024年1月27日時点の「アマチュア無線局のコールサイン発給状況」をまとめた。1エリア(関東管内)の関東総合通信局から、1月に入って4回目の更新発表があった。
各総合通信局で公表している、コールサインの発給状況は下表の通り。
ところでアマチュア局のプリフィックスの割当ての順番に触れておこう。まず1エリア(関東管内)を例に取ってみると、最初はJA1 → JH1 → JR1 → JE1 → JF1 → JG1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JS1と一度目の発給が行われた。
その後JE1からプリフィックスのアルファベット順での空きコールサインの再割り当てが行われ、JE1 → JF1 → JG1 → JH1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JR1 → JS1と進んだ。
さらにその後、数字の7で始まる7K1 → 7L1 → 7M1 → 7N1 → 7K2 → 7L2 → 7M2 → 7N2 → 7K3 → 7L3 → 7M3 → 7N3 → 7K4 → 7L4 → 7M4 → 7N4の発給が行われ、その後にJA1 → JE1 → JF1 → JG1 → JH1 →JI1 → JJ1 → JK1と2度目の再割り当てが進行している。
また2エリア(東海管内)と3エリア(近畿管内)も、関東の1回目の再割り当てと同様に「JS2(JS3)終了後に、JE2(JE3)からプリフィックスのアルファベット順」で再割り当てが進行している。
しかし6エリア(九州管内)は、JQ6までの発給が終了後(JS6は沖縄に割り当て)、JA6から、プリフィックスのアルファベット順での再割り当てが行われている。
このあたりの経緯と詳細は、日本におけるコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL・本林氏のWebサイトが詳しい。
↓この記事もチェック!
<総務省のデータベース「無線局等情報検索」で判明>7エリア(東北管内)、令和3(2021)年1月28日付で「JQ7AAA」を発給
<令和3(2021)年1月20日発給分から>6エリア(九州管内)、「JE6」のプリフィックスが終了し「JF6AAA(二巡目)」からの割り当て開始
●関連リンク:
・JQ7の割り当てに突入(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・The Enigma of Japanese Call Sign System(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・「「7K1~7N1」「7K2~7N2」「7K3~7N3」「7K4~7N4」は再割り当てされません」?(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
The post 1エリア(関東管内)で1月に入って4回目の更新---2024年1月27日時点における国内アマチュア無線局のコールサイン発給状況 first appeared on hamlife.jp .
1月25日、九州総合通信局は大分県杵築日出警察署と共同で不法無線局の取り締まりを行い、大分県速見郡日出町の自宅で不法市民ラジオ(CB無線)を設置、不法無線局を開設していた男(60歳代)を電波法違反容疑で摘発した。
九州総合通信局が発表した内容は以下の通り。
九州総合通信局は、令和6年1月25日、大分県杵築日出警察署と共同で大分県日出町において、被疑者宅に開設された不法無線局の取り締まりを行い、1名を電波法違反容疑で摘発しました。
【容疑の概要】
免許を受けずに不法市民ラジオの無線機を設置し、不法無線局を開設した容疑
・開設していた無線局の種類、局数:不法市民ラジオ(CB)、1局
・被疑者:大分県日出町在住(職業:無職)の男性(60歳代)
【設置されていた無線機など】
【参考】適用条文(抜粋)および障害・混信事例
(1)電波法第4条第1項(無線局の開設)
「無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない(以下略)」
(2)電波法第110条(罰則)
「次の各号のいずれかに該当する者は、1年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
第1号 第4条第1項の規定による免許がないのに、無線局を開設した者(一部略)(第2号以下略)」
(3)不法無線局による障害・混信の例
・不法市民ラジオ(CB):テレビ・ラジオの受信障害、パソコン等の誤動作
・不法パーソナル無線:携帯電話への混信
・不法アマチュア無線:アマチュア無線用以外の周波数を発射している場合、消防用、防災用無線局への混信
九州総合通信局は「当局では電波利用秩序の維持を図るため、今後とも不法無線局の開設者に対して捜査機関の協力を得ながら厳格に対処してまいります」と説明している。
↓この記事もチェック!
<「免許をもっていても電波法違反です」と明記>総務省、「アマチュア無線は仕事に使えません!」ページ開設&リーフレット作成
<取り締まり対象者を明確化>総務省がアマチュア局の免許人(約35万通)に注意喚起ハガキ「-重要- アマチュア無線は仕事に使えません!」を送付
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク: 九州総合通信局 被疑者宅に開設された不法無線局を摘発
The post <大分県杵築日出警察署と共同で取り締まり>九州総合通信局、大分県内の自宅に不法市民ラジオ(CB無線)を設置していた男(60歳代)を電波法違反容疑で摘発 first appeared on hamlife.jp .
北海道総合通信局は2024年1月25日、インパンウンド(訪日外国人)の回復からパウダースノーで知られる北海道・ニセコ地域(北海道虻田郡ニセコ町周辺)において、外国人スキーヤーたちが持ち込む国内で使用できない外国製トランシーバーの使用が状態化し、テレビの地上デジタル放送や業務無線などに影響を与えるおそれがあることから、同地域内での不法電波の発信禁止を訴える啓発活動を強化する取り組みを報道関係者を集めて発表した。
各社の報道によると、総務省北海道総合通信局が北海道虻田郡倶知安町に設置した「不法電波の交信監視装置」で、訪日外国人観光客が仲間との連絡用に持ち込んだトランシーバー(FRS、GMRSなど日本の電波法令に合致しないもの)の使用者に対して無線で警告をするほか、重大な通信妨害が確認された場合には発信場所を特定して、使用中止を指導するとしている。
今月(1月)に2日間調べたところ、電波法違反のおそれがある通信が121回確認され、その中で114回が外国語によるものだった。
北海道総合通信局では、バスの車内広告やスキー場でのアナウンスを通じて、電波法違反行為に気づかずに使用しないように、外国人に周知が行われているそうだ。
●「海外規格の無線機を使わないで!」外国人スキーヤーなどでにぎわうニセコ地区で使用禁止を呼びかけ
北海道総合通信局(Youtubeチャンネル「北海道ニュースUHB」)
※画面をクリックすると動画がスタートします。
↓この記事もチェック!
<アイコム、アルインコ、北海道総通に取材>産経ニュースが「“違法電波” 無線機 国内外への持ち出し・持ち込み警戒 国はニセコに監視装置設置へ」と題した記事掲載
<「不法電波の交信監視装置」を今冬から設置>北海道ニセコ地区で外国人スキーヤーなどが持ち込む無線機器の使用が頻発…と北海道新聞が報道
<調べた46機種、そのまま使用すると電波法違反>総務省、著しく微弱な電波の許容値測定「令和5年度無線設備試買テスト結果(第1次)」を公表
●関連リンク:
・テレビが見れない…禁止された外国製無線機への監視強化
ニセコ町(STV 札幌テレビ放送)
・外国人スキーヤーの不法電波、ニセコ地域で監視強化へ
道総合通信局(北海道新聞 ※会員限定記事)
・「海外規格の無線機を使わないで!」外国人スキーヤーなどでにぎわうニセコ地区で使用禁止を呼びかけ
北海道総合通信局(UHB 北海道文化放送)
・北海道総合通信局 外国規格無線機使用禁止
・ニセコ(ウィキペディア)
The post <報道陣を集めて“使用禁止”を周知>北海道総合通信局、外国人スキーヤーたちが持ち込む外国製トランシーバー使用の状態化で取り締まりを強化 first appeared on hamlife.jp .
株式会社三才ブックスは2024年1月30日(火)にムック「ラジオ受信バイブル2024」を刊行する。同書はおすすめのラジオ受信機、クリアに電波を受信する方法、電波の特性を知る実験、知っておくと得をする裏ワザなど、ラジオファンが知りたい受信のマル得知識を満載している。過去の「月刊ラジオライフ」「ラジオマニア」の記事から選りすぐった内容に、最新の受信ネタなど新規記事も豊富に追加。現行ラジオのレビューも満載した、ラジオファンにはまさにバイブルとなる1冊だ。価格は1,540円(税込み)。
「ラジオ受信バイブル2024」表紙
hamlife.jpでは、趣味(hobby)としての無線やラジオに関連した雑誌や書籍の刊行情報も紹介している。三才ブックスは月刊誌「ラジオライフ」で知られる出版社でさまざまな無線やエレクトロニクス関連のムックも刊行している。
1月30日に刊行されるムック「ラジオ受信バイブル2024」は、過去に同社から刊行された月刊誌「ラジオライフ」やムック「ラジオマニア」のラジオ関連記事をよりすぐったお得な一冊。最新の受信ネタなど新規記事も豊富に追加し、優れた現行ラジオがわかるレビューも満載されている。同社の資料から抜粋で紹介しよう。
◆タイトル: 「ラジオ受信バイブル2024」
◆定価: 1,540円(税込)
◆発売日: 2024年1月30日
◆同書の特徴:
「ラジオライフ」および「ラジオマニア」のラジオ関連記事をよりすぐったお得な一冊。最新の受信ネタなど新規記事も豊富に追加し、優れた現行ラジオがわかるレビューも満載。
◆記事構成:
●カラー企画
・FM波の飛びを実感しよう! 瀬戸内海受信実験レポート
・感度、音質、操作性を比べてみた 短波ラジオ3機種 徹底比較
・日本の名機列伝 ソニー ICF-EX5(MK2)
●第1章 実験・知識編
・受信できる最後のチャンス!? AM停波実証実験 地理的大考察!
・まずは日本語放送から聴いてみよう! はじめての短波放送
・廃止が決まった送信網を徹底検証 NHK第二放送の大研究!
・受信実験で確かめた! AMもFMも“岬受信”が最強説
・AIノイズキャンセリングはラジオ受信の救世主となるか?
・AMラジオの移動受信に適した場所はどこだ!?
・あの頃の情熱をもう一度 BCLラジオ再入門
・FM・AM・短波放送局 ラジオ送信所巡り~千葉編
・日本語放送を中心に短波の今がわかる 2023 BCLニュース
●第2章 改造・工作編
・電子工作キット“透明2バンドラジオ”を作ってみよう!
・作りやすさと再生音質にこだわった ステレオFMホームラジオの製作
・「TY-HR3」魔改造シリーズ 針式チューニングラジオにプリセット機能を付けよう!
・誰でもできる! SDGs的ラジオかんたん修理術
・小型軽量で分解組み立てが簡単 FM受信用フォークヘンテナの製作
●第3章 機材編
・SANGEAN ATS-909X2使用レポ
・RADIO from U.S.A
・ランタン付きラジオ マキタ・MR008Gは「買い」か否か
・アイコムIC-R8600長期使用レポート
・見た目バッチリ、中身は…? SANGEAN DT-800徹底使用レポート
・欲しい機種がここにある! 現行ラジオ使用レビュー
RF-U156/R5/TY-SHR4/ZWS-787/FR-AA50/TR629/UR18DA/ZWS-A320ほか
同書を確実に入手するには、下記のAmazonリンクが便利だ。
●関連リンク: 三才ブックス
The post <受信テク+機材情報たっぷり>三才ブックス、1月30日(火)に「ラジオ受信バイブル2024」刊行 first appeared on hamlife.jp .
神奈川県横須賀市にあるコミュニティFM放送局「FMブルー湘南(横須賀エフエム放送株式会社、JOZZ3AD-FM、空中線電力20Wほか)」では、2017年4月からアマチュア無線家向けの番組「QSY」をオンエアーしている。放送は毎週金曜日の22時から30分間だが、新たな内容の番組は第1・3・5金曜日に流され、第2・第4金曜日は前週の再放送という形式だ(2017年7月から)。放送音声は後日ポッドキャストとしてWebサイトで公開されている。
2024年1月19日の第192回放送は、JK1BAN 田中氏の「今週の活動報告」がリスナーからのメール紹介(山田耕嗣氏の命日に同氏のお墓参り、ドイツからコンテスト参戦)。JH1OSB 小濱氏の「無線は自作でより楽しくなる」はお正月の報告とリスナーからのメール紹介(2023年に達成できたことと軍資金貯金)、ロジックICで作るCPUキット「 TTM8 」(みやこ電子工房)の完成についてだった。
番組の聴取は下記関連リンクから。Web上またはダウンロード(MP3形式)で利用できる。
●関連リンク:
・QSY 第192回放送
・QSY Facebookページ
・QSYゆるーく無線を楽しむ(YouTube)
・QSY 番組案内ページ
The post <「ロジックICで作るCPUキット」の完成>アマチュア無線番組「QSY」、第192回放送をポッドキャストで公開 first appeared on hamlife.jp .
アイコム株式会社は2024年1月25日、144~5600MHz帯オールモード機「IC-905」と「IC-905XG(10GHz帯トランスバーター付属)」の新ファームウェア(Version1.13)を公開した。同社の発表によると今回の変更内容は『運用中にコントローラーとRFユニットの通信が瞬断し自動で回復した場合は、「コントローラーとRFユニットとの間で通信エラーが発生しました」のダイアログが表示されないように改善』の1項目となっている。
IC-905/IC-905XGの更新ファームウェアが公開されるのは2023年11月30日のVersion1.12以来となる。今回発表されたファームウェアの内容は次のとおり。
●IC-905/IC-905XGの新ファーム(Version 1.13)
Version1.12からの変更点:
・運用中にコントローラーとRFユニットの通信が瞬断し自動で回復した場合は、「コントローラーとRFユニットとの間で通信エラーが発生しました」のダイアログが表示されないよう改善しました。
※アイコムは『起動時に「RFユニットが見つかりません」のダイアログが表示された後にファームウェアを更新すると、RFユニット側のファームウェアが更新されず、再起動後に「RF CPUのファームウェアバージョンが異なります。ファームアップをやり直してください」のダイアログが表示されます。この場合は、RFユニットが正常に認識されている(「RFユニットが見つかりません」が表示されない)状態から、ファームウェアの更新をやり直してください。再起動しても「RFユニットが見つかりません」のダイアログが繰り返し表示される場合は、CX-10Gを取り外してからファームウェアを更新してください』と案内している。
●関連リンク: IC-905/IC-905XG ファームウェア ダウンロード(アイコム)
The post <1項目の改善>アイコム、IC-905/IC-905XGの新ファームウェア「Version 1.13」を公開 first appeared on hamlife.jp .
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)神奈川県支部は2024年1月20日、4年ぶりとなる「新年アイボールパーティー」を川崎市川崎区のかわさき保育会館で開催し21名が参加した。その模様を同支部関係者から届いた写真で紹介する。
「新年アイボールパーティー」参加者の集合写真
JARL神奈川県支部の関係者から届いた情報と写真を抜粋(一部補記)で紹介する。
JARL神奈川県支部「新年アイボールパーティー」を開催いたしました
2024年1月20日(土)、JARL神奈川県支部は4年ぶりに「新年アイボールパーティー」を開催しました。
従来行ってきたレストランでの立食パーティー形式から、今回はかわさき保育会館の大会議場をお借りし、広い場所でのランチアイボール形式(参加費1,000円)に変更し、お弁当と簡単なおつまみ、弱アルコール飲料やソフトドリンクの提供で、気軽に参加いただける内容にしました。
「新年アイボールパーティー」の会場風景
パーティーはJO1VSE 三枝幸晃氏の軽妙な司会で幕を開け、JARL神奈川県支部支部長のJF1NEF
森野冨士彦氏、JARL関東地方本部長のJH1LWP 島田守康氏、JARL関東地方本部区域社員のJI1RKA
板橋直樹氏のご挨拶を頂戴いたしました。
続いてJJ1JIS 只井昭一氏のご発声で乾杯を行い、その後楽しいアイボールタイムとなりました。
JARL神奈川県支部長 JF1NEF 森野冨士彦氏(左)と関東地方本部長JH1LWP 島田守康氏(右)の挨拶
今回、21名の方にご参加いただき、全員の楽しい無線エピソードを交えた自己紹介、参加者や支部スタッフから出品いただいた、たくさんの無線用品のオークションや、ハズレくじなし、新品のハンディ機も当たる大抽選会で大いに盛り上がりました。
無線用品のオークション風景
大抽選会の模様
大抽選会の模様
今回初めてのスタイルでの開催でしたので、運営面で至らぬ部分もありましたが、次年度以降も開催予定です。
●関連リンク: JARL神奈川県支部
The post <写真掲載>JARL神奈川県支部が開催した「新年アイボールパーティー」の模様 first appeared on hamlife.jp .
2024年1月24日(水)、総務省は「最近、太陽光発電システムからの不要電波の発射による無線通信への妨害が全国で多発しております」として、その影響・原因から対策までをまとめて、総務省電波利用ホームページに「太陽光発電システムを原因とする無線通信の妨害について」を新設した。ページには「防災行政無線の通信ができなくなった場合、屋外拡声器や戸別受信機を介して防災情報や行政情報を受信できなくなってしまいます」との記載があるが、アマチュア無線でも太陽光発電(ソーラー発電)システムのインバーターが原因と思われる強力なノイズの混入に悩ませられていることから、太陽光発電システムの導入者や施工業者との交渉において役立つヒントになるかもしれない…と、無線家の間で話題になってる。なお、総務省は「障害の発生を認知した場合にはお住まいの地域の総合通信局(沖縄県の場合は沖縄総合通信事務所)までご連絡ください。担当:総合通信基盤局電波部電波環境課」と案内している。
昨年(2023年)の夏、東京都が新築。または既存住宅、工場などのスペースに、要件を満たした太陽光パネルを新たに設置すると助成金が支給される助成事業が話題になった。世の中は「SDGs(持続可能エネルギー)」としての太陽光発電に注目が集まっている。
太陽光発電システムを販売・設置する国内メーカーのなかには「アマチュア無線などに電波障害を与える場合があるため、カタログなどに「近隣にアマチュア無線のアンテナがあるところに太陽光発電システムを設置すると、太陽光発電システムの機器や配線から発生する電気的雑音(ノイズ)を感度の高いアマチュア無線機が受信することで通信の障害となる場合がありますので設置はお控え願います」と注意喚起を促している場合もある。
パナソニック株式会社エレクトリックワーク社「住宅用 太陽光発電システム」のカタログには「アマチュア無線機が受信することで通信の障害となる場合がありますので設置はお控え願います」と明記している(赤枠はhamlife.jpが記入)
しかし、まだまだ周知されておらず、太陽光発電システムの導入者や施工業者とトラブルになったり、アマチュア無線家が泣き寝入りするなるケースも少なくないのが現状だ。
今回、総務省が「太陽光発電システムを原因とする無線通信の妨害について」として、影響・原因から対策までをまとめたページを新設したことは、それだけ多くの相談や問題があることをうかがわせる。
以下、一部を抜粋して紹介しよう。
●太陽光発電システムを原因とする無線通信の妨害について
1.概要
最近、太陽光発電システムからの不要電波の発射による無線通信への妨害が全国で多発しております。
大規模な太陽光発電所からだけでなく、一般の住宅に設置されている太陽光発電システムからの不要電波によって、防災行政無線等の人命に関わる無線通信が妨害をうけた事例も把握しております。
不要発射の発生の影響とその原因を理解し、妨害電波が発生しないよう注意しましょう。
2.影響と原因
こうした妨害が発生した場合、近隣の無線局の通信ができなくなる可能性があります。
特に、防災行政無線の通信ができなくなった場合、屋外拡声器や戸別受信機を介して防災情報や行政情報を受信できなくなってしまいます。
太陽光発電から不要電波が発射される原因として、パワーコンディショナー(パワコン)が主要な原因となっています。パワコンが直接発する電波だけでなく、パワコンから交流線や直流線に高い周波数の電流が流れることで副次的に不要電波を発するケースも考えられます。
3.確認された事例
総務省では疑わしい事例を含め、令和元年以降約100件の事例を把握しております。以下に代表的な事例を紹介します。
4.対策
こうした妨害を防ぐために「太陽光発電システムの導入者」及び「太陽光発電システムの施工者」がそれぞれ対策すべき点についてご説明します。
【太陽光発電システムの導入者】
太陽光発電システムを導入する際には、不要電波の発射が弱い機種を選定するようにすることでこうした妨害の発生の可能性を抑えることができます。
特に国際規格であるCISPR 11第6.2版以降の基準に適合したパワコンであれば、不要電波の強度が一定値以下となることが確認されているため、妨害を発生させるおそれが低くなります(これまでの障害事例で該当はありません)。
また、導入した太陽光発電システムが無線通信に妨害を与えることが明らかになった場合には、施工業者等にご連絡いただき、追加の対策を行っていただきますようお願いいたします。
【太陽光発電システムの施工業者】
太陽光発電システムを施工する場合には、不要電波の発射が弱い機種を選定するようにすることでこうした妨害の発生の可能性を抑えることができます。
特に国際規格であるCISPR 11第6.2版以降の基準に適合したパワコンであれば、不要電波の強度が一定値以下となることが確認されているため、妨害を発生させるおそれが低くなります(これまでの障害事例で該当はありません)。
また、上記の基準に適合していない機器を設置する場合でも、施工時にシールドケーブルを利用するなどの工夫をすることでもこうした妨害を防ぐことが可能です。施工する機器製造者が提供する設置マニュアルやガイドラインにしたがって施工を行うことも重要です。
施工した太陽光発電システムが仮に無線通信に妨害を与えることが明らかになった場合には、ノイズフィルタを追加するなど、速やかに障害の原因の除去を行っていただくようお願いいたします。
5.障害発生時の連絡先
障害の発生を認知した場合にはお住まいの地域の総合通信局(沖縄県の場合は沖縄総合通信事務所)までご連絡ください。
↓この記事もチェック!
<弁護士から設置者側へのアドバイス>日経テクノロジーオンライン、「アマチュア無線利用者の隣地で太陽光パネルを設置することの違法性」と題した記事を掲載
<都市部では深刻な問題も>JQ1BWT澤田氏、ソーラー発電(太陽光発電)システムからのノイズ障害に関する情報を収集中
●関連リンク: 総務省 太陽光発電システムを原因とする無線通信の妨害について
The post <アマチュア無線に強力なノイズが混入する事例も…>総務省、影響・原因から対策まで「太陽光発電システムを原因とする無線通信の妨害について」のページを新設 first appeared on hamlife.jp .
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)兵庫県支部と大阪府支部は共同で、2024年1月28日(日)に兵庫県尼崎市の尼崎リサーチ・インキュベーションセンター(ARIC:エーリック)で「関西ハムシンポジウム2024」を開催する。詳細はWebサイトで下記のように発表されている。
関西ハムシンポジウム2024
◆日時: 2024年1月28日(日)09:30~15:00 入場無料
◆会場とアクセス:
尼崎リサーチ・インキュベーションセンター(エーリック)
(兵庫県尼崎市道意町7-1-3 電話06-6415-2500)
・電車:阪神電鉄本線「尼崎センタープール前」駅、または「出屋敷」駅下車それぞれ徒歩8分
・バス:阪急神戸線「塚口」駅、JR「立花」駅から尼崎市バス30系統「リサーチコア前」下車
・車の場合:阪神高速神戸線 大阪方面から「尼崎東」2.5km 神戸方面から「尼崎西」500m
※付近に有料駐車場あり
◆内容(予定):
・JARL入会、更新、QSLカード転送の受付
・ジャンク市(出店申込は締切済)
・講演:(メーカーによる技術講演、衛星通信入門、CW入門、ARDF入門などを予定)
・メーカーによる製品展示
・ARRL VE神戸によるFCC試験
・DXCCフィールドチェック(当日予約制・有料)
◆その他:
・新春パーティー
昼食時に新春パーティーを行います。当日ジャンク市会場のJARL兵庫県支部ブースで先着順に受け付けます(会費:4,000円・学生半額)
・抽選会
新春パーティー終了後、パーティ不参加の方も含めた抽選会を行います。ご希望の方は、入場時にお配りするパンフレットの半券を忘れずに抽選箱にお入れください。
◆当日の展示ブース配置:
◆当日のイベント内容と時間割:
詳細は下記関連リンクを参照のこと。
●関連リンク:
・関西ハムシンポジウム2024(JARL兵庫県支部)
・イベントスケジュール
・展示ブース配置図
The post <近畿総通、JARL森田会長も講演>JARL兵庫県支部・大阪府支部、1月28日(日)に「関西ハムシンポジウム2024」を尼崎市で開催 first appeared on hamlife.jp .