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hamlife.jp (2024/11/27 23:05:31)
現在データベースには 6132 件のデータが登録されています。
静岡大学大学院事業開発マネジメント(MOT)コース・鈴木教授(JR2BEF/WR1J)の研究室に参加する、社会人学生の西崎滋昭氏(JK2KNH)が、アマチュア無線のアンテナ設置環境においての実態調査を行うため、Webアンケートを11月30日(水)まで実施している。これは、広い敷地に住んでいても2階のベランダからアパマンハムのようにオンエアーする無線家や、マンションの屋上を自由に使える無線家など、住環境の多様化が進み、アマチュア無線のアンテナ展開も種々様々なことから、どのようなケースでどんなアンテナを使うことがあるのか、住宅環境に応じてアンテナの性能や使用勝手に違いがあるのか、調整の方法に工夫があるのか、アースはどうしているのか…などについて、アマチュア無線家の苦労や工夫の実態調査を行う試みだ。
西崎氏(JK2KNH)によると、今年9月に開催した「JARL静岡県支部大会」の参加者200名に今回と同様の簡易アンケートを行ったところ、とくにHFアンテナにおいての設置方法や調整の仕方でさまざまな創意工夫が顕在化したという。
そこで、調査の範囲を広げてWebアンケートを行い、より詳しい「アンテナ設置環境」をまとめることに至った。設問は最大で14問あり、所要時間5分程度。11月30日(水)23時59分まで受け付けている。
アンケートは「静岡大学セキュリティポリシー」に従い調査し、匿名化処理(送信者の情報は破棄される)を行ってから分析するとしている(調査結果は研究活動にのみに使用)。
アンケート調査協力のお願いは以下のとおり。
●アマチュア無線家の皆さんへアンケート調査協力のお願い(住宅環境とアンテナ)
この10月から鈴木ゼミに参加してくれている社会人学生修士1年の西崎さん(アマチュア無線の世界ではJK2KNHとして良く知られています)の研究関連でアンケート調査を行います。関係者の皆さんご協力よろしくお願いします。
背景:
全く同じアンテナを異なる環境に設置した際その飛び方が全く異なることがあります。身近な例では鈴木の自宅アンテナと全く同じランダムワイヤアンテナを大学に建てましたが、大学のアンテナのほうが格段に良い性能を発揮しています。これは大学アンテナが折板(金属の板を折り曲げた屋根材)の上に設置されていることから膨大な広さの「アース(接地)」が取れていることに対し自宅アンテナは数メートルのワイヤ(グランドラジアル)があるだけであり、更に庭木がすぐ横に迫っています。
研究ではこの事に着目。地上高やアースの取り方、近隣の障害物(建物や庭木など)が飛び方に影響するものと推測していますが、それらの違いを定量的に測定解析して、「その環境ではどうすればよいのか」の方向性を模索する研究を企画。その端緒として、現状アマチュア無線家の皆さんがどのような環境でどのように工夫しているのか、の実態を調査することとなりました。
過去記事で紹介したように、令和4年9月JARL静岡県支部大会で参加者200人に対して実施した予備アンケートで「HFアンテナにおいて皆さん苦労している」ということが分かりました。また従来は「一戸建ての方はアンテナに対する悩みはない」と考えていましたが、ところがどっこいで、一戸建てでもアンテナが満足に展開できずアパマンハムのように自宅2階のベランダからやっとの思いでアンテナを突き出している、というような例もありました。これは静岡(微妙に田舎?)だけの特殊な環境なのか、とも思いますゆえ、全国規模で調査を行うことにしたものです。
詳しくは、記事下の「関連リンク」から確認してほしい。
●関連リンク:
・静岡大学MOT鈴木ゼミ(アンケート協力お願いのページ)
・アンテナ設置環境についての調査アンケート
・静岡大学情報セキュリティに対する宣言
・静岡大学個人情報保護ポリシー
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)神奈川県支部は、2022年11月20日(日)に相模原市中央区の相模原市立産業会館で「かながわハムの集い2022」を開催する。詳細は同支部のWebサイトで下記のように発表されている。
★かながわハムの集い2022
◆日時: 2022年11月20日(日)10:00~15:00 受付開始10:00 開会10:30
◆場所: 相模原市立産業会館
(神奈川県相模原市中央区中央3-12-1 電話:042-768-2311)
JR横浜線 相模原駅から徒歩20分 神奈川中央バス「市民会館前」から徒歩3分、「市役所前」停留所より徒歩約5分
※アクセスについて詳細は下記リンク先参照 https://hall.ssz.or.jp/access
※できるだけ電車・バスをご利用ください。
◆主催: 一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)神奈川県支部
◆おもな催し物:
・メーカー展示コーナー
・講演 「電波の飛びがいい理想的なアースを求めて」JARL神奈川県支部技術指導委員長 JH1OHZ 片倉 由一 氏
・お楽しみ抽選会(来場者全員に抽選券配布、空クジあり)
・クラブ展示・紹介コーナー
・アマチュア無線紹介(アマチュア無線って何?)コーナー
・アマチュア無線を始めたい方の相談コーナー
・記念撮影
・QSLカードコンテスト(各自で持ち込み展示したカードから選考)
・オール神奈川フォトコンテスト 作品展示、表彰
・支部事業・会計報告
・支部主催コンテスト(オール神奈川、非常通信訓練)表彰
・JARL入会・継続 受付(当日入会の場合、入会金免除)
◆参加: 自由(会員証提示の必要はありません)
◆その他:
・金銭の授受を伴うリサイクルコーナー及びジャンク市等は会場使用の制限から実施しません(ジャンク市はフィールドミーティングで実施)。
・クラブ展示・紹介コーナーへの出店は締切済み。
◆支援クラブ (予定) : JARL横浜クラブ、はまかぜクラブ、横浜消防アマチュア無線クラブ 等
その他、問い合わせ先など詳細は下記関連リンクを参照。
●関連リンク: JARL神奈川県支部「かながわハムの集い2022」
2022年11月20日(日)13時から14時59分59秒までの2時間にわたり、APOLLO HAM CLUB主催「第39回 多摩川コンテスト」が、国内のアマチュア局、SWLを対象に50MHz帯の電信と電話で開催される。なお「作業負荷軽減の観点から書類提出をe-mailに限っています」と案内している。
コンテストの呼び出しはCWが「CQ TA TEST」、電話が「CQ多摩川コンテスト」。参加部門は「流域内電信」「流域内電信電話」「流域外電信」「流域外電信電話」「SWL」の5つ。なおSWLは「流域内」「流域外」の区別は行わない。ナンバー交換は「RS(T)符号による相手局のシグナルレポート」+「主催者が定めた市区町等略符号」。
得点はCWが3点、電話が2点。同一の呼出符号局とは全モードを通じて、最初の交信のみを得点とする。また流域外同士の交信も得点計上できるが、必ず全体で1局は流域内との交信を含むこと(SWLは受信を含むこと)。
ログの提出は12月4日(日)まで。電子メールのみでの受け付け。前回(2021年)から提出期間がコンテスト終了後2週間と短くなったので注意のこと。
各部門の優勝者には表彰楯が贈呈される。詳しくはAPOLLO HAM CLUB「第39回 多摩川コンテスト」規約で確認してほしい。
●関連リンク:
・第39回 多摩川コンテスト規約(PDF形式)
・APOLLO HAM CLUB
東京都西東京市にあるコミュニティFM放送局「FM西東京(JOZZ3AU-FM、84.2MHz 出力20W)」は、2012年からアマチュア無線に特化した情報番組「QRL」をスタートし、毎週木曜日の23:30から30分間オンエアーしている(番組は2017年6月にリニューアルが図られた)。放送内容は後日ポッドキャストとしてWebサイトで公開されており、このほど2022年11月10日 夜に放送した第548 回分がアップされた。
2022年11月10日(第548回)の特集は「大学クラブ局の活動」。国立大学法人 東京学芸大学は2023年に創基150周年を迎えることから、記念局の「8J150TGU」が東京都小金井市から運用を開始した(運用期間は2022年11月6日から1年間)。同大学のアマチュア無線クラブは1960年代に設立されたが、1970年代以降に活動を休止。150周年を迎えるのを機に2016年に復活したという。さらに放送大学アマチュア無線クラブ(JL1ZQW)の活動についても紹介した。
番組の聴取は下記関連リンクから。Web上またはダウンロード(MP3形式)で利用できる。
●関連リンク:
・QRL For Amateur Radio Station 第548回放送
・QRL Facebookページ
総務省は「アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大、デジタル化の推進、免許手続の迅速化や制度の簡素合理化による申請者の負担軽減や申請処理期間の短縮、行政の効率化等を行なうための、制度の明確化、整理や簡素合理化、その他の所要の規定の整理等の制度改正を行います」として、関連する「電波法施行規則等の一部を改正する省令案等の制度改正案」を作成し、11月17日から12月18日まで1か月間にわたり一般からの意見公募(パブリックコメント)を行うことを公表した。日本のアマチュア無線制度において大規模な改正内容と言えるだろう。
総務省による制度改正案のポイントを挙げてみよう。
★無資格者のアマチュア無線体験は、免許人の責任および監督下で実施できる。
手続不要、体験局の開設も不要、無資格者の年齢制限なし。
★アマチュア無線が教育・研究活動で活用できることの明確化
アマチュア業務の定義に「教育又は研究活動のために行う無線通信業務」を明記。
★無線従事者免許とアマチュア局免許の「同時申請手続」の導入
開設・運用までの期間を大幅短縮。
★アマチュア局に係る電波の型式、周波数及び空中線電力の一括表示記号の導入
無線局免許申請書の記入が大幅に簡略。4アマの移動局なら免許状に「4AM」と表示。
★技術基準適合証明等を受けた無線設備の取替・増設・撤去は「届出」の手続きが可 能に
★送信機の外部入力端子に「特定附属装置」(パソコン、マイク、ファックス、ビデ オカメラ、電鍵等)を接続する場合、工事設計書の記載は不要で手続きや検査も不 要
★ライトユーザー用に見やすく・わかりやすい無線局免許申請書等の特例様式を導入
★養成課程が「eラーニング」と「対面式授業」の組み合わせが可能に
★アマチュア局の再免許の申請期間の見直し
現在は有効期間の1年前から1か月前まで可能だが、これが6か月前からに見直し。
★非常時や緊急時は「他人の依頼による通報」が行えることも明確化
★バンドプランの簡素合理化
例えば7MHz帯は「A1A」が7.000~7.030kHz、「全電波型式」が7.030~7.200kHzに。
★遠隔操作についての簡素合理化
送信地点(常置場所か設置場所)と遠隔操作を行う場所のどちらも免許人が所有または管理する一の構内(自宅地内やマンションの自室内など)の場合は遠隔操作に含まない。
総務省は今年1月から、ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線に係る制度・環境等の実現に向けての助言・提言を有識者から得ることを目的に「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」を毎月1回のペースで検討会を開催( 2022年8月4日記事 )してきた(各回の議事要旨や、議事で配付された資料は総務省のホームページ内で公開されている)。
今回、「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」でとりまとめられた「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言」などに基づき、ワイヤレス人材育成の裾野を広げるための、アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大、デジタル化の推進、免許手続の迅速化や制度の簡素合理化による申請者の負担軽減や申請処理期間の短縮、行政の効率化等を行うための制度改正を行うため、「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案」と、関連する「電波法施行規則等の一部を改正する省令案」などを作成し、広く一般からの意見を募集すこととなった。
●ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集(一部抜粋)
1.背景
ワイヤレス人材育成の観点からアマチュア無線をより活用しやすい制度・環境等の実現に向けて、令和4年1月から開催された「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」(座長:藤井 威生 電気通信大学先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター教授)において、同年8月に「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言」が取りまとめられました。
本提言等を踏まえ、ワイヤレス人材育成の裾野を広げるための、アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大、デジタル化の推進、免許手続の迅速化や制度の簡素合理化による申請者の負担軽減や申請処理期間の短縮、行政の効率化等を行うための制度改正を行うため、「電波法施行規則等の一部を改正する省令案」等について、別紙1「定めようとする命令等及び根拠法令条項一覧表」のとおり制度改正案を作成しました。
つきましては、当該省令案等に対して意見募集を行います。
2.意見公募手続
(1)意見募集対象
・定めようとする命令等及び根拠法令条項一覧表のとおり。
・ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案・概要
(2)参考資料
・ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案・要旨
(3)意見提出期間
令和4年11月17日(木)から同年12月16日(金)<必着>(郵送による提出の場合、締切日の消印有効とします)
公表された「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案」の概要(項目)は以下のとおり。
ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案(概要)
~アマチュア無線の体験機会等の拡大及び免許手続の迅速化・制度の簡素合理化等~
1.アマチュア無線や電波の楽しさ等を知る・学ぶ体験機会や活用機会の拡大
(1) アマチュア無線の体験機会の拡大
(2) アマチュア無線が教育・研究活動で活用できることの明確化
2.アマチュア局の開設・運用までの迅速化及び免許制度の簡素合理化
(1) アマチュア無線従事者免許とアマチュア局免許の同時申請手続の導入
(2) アマチュア局に係る電波の型式、周波数及び空中線電力の一括表示記号の導入
(3) アマチュア局に係る技術基準適合証明等を受けた無線設備※の取替・増設・撤去に係る簡素合理化
(4) 送信機の外部入力端子に接続する「アマチュア局特定附属装置」に係る簡素合理化
(5) アマチュア無線の初心者やライトユーザーにとって見やすく・分かりやすい免許申請書等の特例様式の導入
(6) 養成課程における e-ラーニングの積極的活用
3.その他アマチュア無線に係る制度の明確化、整備及び簡素合理化等
(1) アマチュア局の再免許の申請期間の見直し
(2) 人工衛星等のアマチュア局※に関する制度の明確化及び整備
(3) アマチュア局の非常時や緊急時の通報に係る制度の明確化
(4) アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別の簡素合理化
(5) 行事等の開催に伴い臨時かつ一時の目的のために運用するアマチュア局の明確化
(6) アマチュア局に係る一の構内で行われる遠隔操作についての簡素合理化
(7) アマチュア局の旧コールサイン申請時の確認書類の簡素合理化
(8) アマチュア無線社団局のいわゆるゲストオペレーター制度の規定の明確化
(9) アマチュア局の周波数測定装置に係る規定の整理
(10) その他
4.その他
詳しくは記事下の「関連リンク」から確認してほしい。
↓この記事もチェック!
<4項目で合計25の提言>総務省「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」が「アマチュア無線の活用に関する提言」を公表
●関連リンク:
・総務省
ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集
・総務省
ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案(要旨)(PDF形式)
・総務省
ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言(PDF形式)
・総務省
ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード(議事次第・配付資料/議事要旨
アマチュア無線を通じてスカウトが知識と友情を深め合う公式国際行事「JOTA 2022(ジャンボリー・オン・ジ・エア 2022)」が、2022年10月14~16日に全世界で開催された。この行事に合わせ、公益社団法人 ボーイスカウト日本連盟は10月15・16日の両日、全国5か所にアマチュア無線の臨時体験局(東京:8J1JOTA、愛知:8J2JOTA/2、大阪:8J3JOTA/3、鳥取:8J4JOTA/4、東京サテライト会場:8J1YAM)を開設、合計219名のスカウトがアマチュア無線の交信を体験した。その詳しい運用リポートが関係者から届いたので紹介しよう。
「JOTA-JOTI2022」の大会ロゴマーク
10月15日から16日まで ボーイスカウトのアマチュア無線プログラムの一つである「ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)」に参加する目的のイベントとして、ボーイスカウト日本連盟(東京都杉並区)に設置された「JOTA-JOTI Plaza2022」に 昨年と同じく体験局と特設局として8J1JOTAを設置し、スカウト及び指導者に体験運用を実施しました。また本年は、鳥取会場 8J4JOTA/4(鳥取市)と東京サテライト会場 8JAYAM(JARD体験局、東京都豊島区)が追加され、昨年に引き続き愛知会場(北名古屋市)に8J2JOTA/2、大阪会場(池田市)に8J3JOTA/3が開設されました。
ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)は、世界スカウト機構が主催する公式国際行事で、スカウトがアマチュア無線行事に参加し、電波を通じて国内各地や外国のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的とします。
1957年にイギリスで行われた「第9回世界ジャンボリー(スカウティング50周年記念ジュビリージャンボリー)」でアマチュア無線のプログラムが提供されたのが始まりです。世界共通で毎年10月の第3金曜日~日曜日の72時間運用されます。
体験局は、ワイヤレスIoT人材育成を目的に2020年4月に省令改正、告示等が行われ、有資格者の指揮下で、資格を持たない人がアマチュア無線の体験交信を行うことができる無線局を開設できるとした制度です。すでに多くの局が体験局を設置し体験運用を各地域で行われております。
東京会場での体験局運用風景
鳥取会場での学習風景
各会場の共通事項として、本年も昨年に引き続き、新型コロナの感染症防止のため事前申し込みで人数を調整し、時間を区切ってグループ分けを行い、室内が密にならないように、入り口での検温、マスク着用、手洗いの徹底を行い実施。5会場同時に同じプログラムが実施されました。各会場の体験運用は下記の通りで、体験者の合計は219名でした。
【東京会場 8J1JOTA】 10/15:13名、10/16:59名 合計:72名
8J1JOTAのQSLカード
【愛知会場 8J2JOTA/2】 10/15:5名、10/16:23名 合計:28名
8J2JOTAのQSLカード
【大阪会場 8J3JOTA/3】 10/15:20名、10/16: 60名 合計:80名
8J3JOTAのQSLカード
【鳥取会場 8J4JOTA/4】 10/15:10名、10/16:7名 合計:17名
8J4JOTAのQSLカード
【東京サテライト会場 8J1YAM (JARD)】 10/15:6名、10/16:16名 合計:22名
8J1YAMのQSLカード
イベントのプログラムは各会場とも共通で120分で構成されています。受付を済ませた後 モールス符号の体験、アマチュア無線の学習(身近に使われている電波や通信方法)があり、その後に体験局の運用を行いました。
参加者が覚えたばかりのモールス符号で自分の名前を打鍵、これに「〇〇くん、△△さんですね」と返事をしてあげると、自分のモールス符号が通じたことに大喜びでした。
昨年、大阪会場に導入された、PCでモールスを解読できるソフト(池田市民無線クラブのメンバーの方が作成)で スカウトの子供たちが打鍵できる機器も各会場で実施しました。
東京サテライト会場でのモールス体験風景
その後、アマチュア無線や電波について紹介し、ビデオをみてアマチュア無線について勉強し、これから行う体験局の際の注意することを説明しました。
学習の次は体験局です。知らない人との交信で大変緊張しておりますので、ここで堅苦しいことではなく、緊張感を解いてあげる場でもありました。今年もできる限り各会場のスカウト同士が交信できるようにスケジュールも直前まで調整を行いました。
緊張の面持ちで数名ごとに振り分けられた体験局の前に座り、体験局の担当から体験局の注意事項の説明を行い、無線機の前に1人ずつ座ります。 体験運用に使用するバンドやモードは各会場の指揮者により選択されました。スカウトの子供たちは、緊張の面持ちで皆さんスタートしますが、交信が進んで少し緊張が解けてくると、段々と声が弾んで交信をしておりました。
交信の相手局はQ符号などを使用せず、普通にわかりやすい話し方で、質問をしながら対応していただけると話が弾むようです。特に同じ年代のスカウド同士だと共通の話題で話が弾んでいたグループもありました。
以下は各会場の報告です。
◆東京会場 8J1JOTA
・今年は3回目ですが、東京サテライト会場の設置に伴い、運営環境が異なったため過去2年間のカリキュラムの見直しを実施しました。
・遠方からの参加者も多数あり、以前にも増してラジオスカウティングへの理解がかなり広まってきていると実感しました。
・ 有資格者2名が、D-STARで、SA0UNX(スウェーデン ストックホルムの田原OM)と交信できました。
東京会場の学習風景
東京会場の運用風景
東京会場のスタッフ
◆愛知会場 8J2JOTA/2
・体験運用のスカウトは、無線運用を楽しみにしていたようで、自分の名前をしっかりと伝えるように和文通話表を用い、相手局に伝えておりました。
・D-STARで北海道函館市、北斗市のスカウトと交信した時は、「北海道の朝は5℃になる」と返信されて、「寒いんですね。同じ日本でも違うんだね」と、体験したスカウトの印象に強く残ったようです。
・モールス体験では 印字機を使用しその印字のテープがスカウトのお土産の一つになりました。
・スカウト同士の交信の際には、相手局のスカウトに「今日はお話ができて嬉しかったです。今度はジャンボリーで会ってお話ししたいですね」と伝えてておりこれまでは交流が難しかったスカウトとも繋がりが出来ました。
愛知会場のモールス体験風景
愛知会場の運用風景
愛知会場のスタッフ
◆大阪会場 8J3JOTA/3
・JOTAと同時に行われるJOTI (ジャンボリー オン ジ インターネット)も同一会場に初めて併設して実施しました。
・モールス体験においては、小学生低学年スカウトは名前のイニシャルなど、使用するアルファベットの文字数を2~3文字にすることでスムーズに体験が出来ました。
・今年は東京、名古屋、鳥取、東京サテライト会場をはじめ、多くのボーイスカウト体験局がD-Starを開設したことで離れた会場のスカウト同士が交信することでスカウト同士の交信の比率が上がりました。
・JOTA-JOTI PLAZA開催によりスカウトが年々無線交信に関心が高くなっていくことを感じられました。
大阪会場の運用風景
大阪会場の運用風景
大阪会場のスタッフ
◆鳥取会場 8J4JOTA/4
・JOTAにおいて中国地方では初めての特設局及び体験局の開設でした。
・参加者はプログラムに基づき 室内でモールス体験と電波についての説明を受けた後、体験局はロッジのベランダ(野外)で実施しました。
・緊張しているスカウトははじめは指揮者に指示されてもなかなかPTTを押して話せなかったものの交信を終わるころには、無線機から聞こえる音声にも慣れ交信の楽しさを感じ、2回目の交信にチャレンジするスカウトもおりました。
・スカウトの笑顔と会場横を流れる渓流の水音を打ち消す歓声で、予定していた体験プログラムはあっと言う間に終了してしまいました。
鳥取会場での運用風景
鳥取会場での運用風景
鳥取会場のスタッフ
◆東京サテライト会場 8J1YAM
・東京は3年目となり、サテライト会場として参加経験者向けにステップアップをめざしてサテライト会場とJARDのご協力のもと設置しました
・免許を持つスカウトはJARD講師の方からアマチュア無線のルールとマナーを学んだ上で、体験するスカウトと一緒に交信を楽しみました。
・最初の自己紹介では緊張して言葉につまる事もありましたが、会話が進むにつれ、スカウト同士で活動の相談や将来の話で盛り上がりました。
・各JOTA-JOTIプラザ、全国のスカウト参加局と時間枠いっぱい交信し、体験スカウトからは「もっと続けたい。来年は免許を取って参加したい」との感想をいただきました。
東京サテライト会場の学習風景
東京サテライト会場の運用風景
東京サテライト会場のスタッフ
ボーイスカウトには、専門的な技能を身に着けた証として、技能章と呼ばれる章が授与されます。アマチュア無線を使った技能章(無線通信章)もあり、取得条件として次の項目があります。この体験局を通して、ぜひアマチュア無線に興味を持っていただけばと願っております。
【参考】無線通信章 技能章
https://www.scout.or.jp/member/skill-musen-tsushin/
今回のイベントに際しましては各団体及企業のご支援を賜りました。
・一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)
東京会場…JARL 東京都支部、埼玉県支部
愛知会場…JARL 東海地方本部、愛知県支部、モリコロアマチュア無線クラブ
大阪会場…JARL 関西地方本部、池田市民無線クラブ
・一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)
・アイコム株式会社
・日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ JA1YSS
・実施県連盟および地区:愛知連盟、大阪連盟 ほくせつ地区
あわせて、体験局に応答していただきました国内外のアマチュア無線家の皆様、ならびにこの運用を見守っていただきました多くのアマチュア無線家の皆様に厚くお礼申し上げます。
ボーイスカウトは今年 創立100周年を迎え 通年で特設局及び体験局を通年で開局しております。併せて8N100Sも各地から運用しておりますので、交信いただきますよう、宜しくお願いします。
ボーイスカウト日本連盟創立100周年「8N100S」のQSLカード
●関連リンク: JOTA-JOTI 2022(ボーイスカウト日本連盟)
総務省は、2023年11月20日から12月15日までアラブ首長国連邦で開催される「2023年世界無線通信会議(WRC-23)」に向けて、「2023年世界無線通信会議(WRC-23)に向けた我が国の考え方(案)」を作成。11月15日から12月15日まで1か月間にわたり一般からの意見公募(パブリックコメント)を実施している。これは6月に行った第1回目に続き、第2回目の意見公募となるが、アマチュア無線関連では、前回あった「1200MHz帯のアマチュア業務及びアマチュア衛星業務の分配の見直し」「10.0-10.5GHz帯における移動業務への一次分配を含むIMT(次世代スマートフォンなど)特定の検討」に加えて、新たに「45MHz帯衛星搭載レーダーサウンダーのための地球探査衛星業務(能動)への新規二次分配のための検討の実施」の中に、50MHz帯のアマチュア業務の保護に関する記述が加わった「我が国の考え方(案)」となっている。
今年6月に行われた意見公募では、アマチュア無線家にとっても重要な項目が含まれていたことから、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)をはじめ、NPO法人 日本アマチュア衛星通信協会(JAMSAT)や多くのアマチュア無線家と思われる個人からの意見が寄せられ、それぞれの意見に対しての総務省の考え方を述べている( 2022年8月5日記事 )。
今回(第2回目のパブコメ)でも、総務省が作成した「我が国の考え方(案)」の中に、「1240-1300MHz帯におけるアマチュア業務及びアマチュア衛星業務の分配の見直し」「3300-3400MHz、3600-3800MHz、6425-7025MHz、7025-7125MHz及び10.0-10.5GHz帯のIMTへの特定の検討」があるが、新たに「45MHz帯衛星搭載レーダーサウンダーのための地球探査衛星業務(能動)への新規二次分配のための検討の実施」として、「日本においては、40-50MHz帯は移動業務と無線標定業務に、50-54MHz帯はアマチュア業務に分配されており、これらの既存業務が適切に保護されるとともに、これらの既存業務への追加的な制約がない必要がある。これまでの研究が不十分であるため、日本は、ITU-Rにおける研究の継続を支持する」と、「アマチュア業務」という記述が加わった。
JJ1WTL・本林氏のブログ「CIC」では、「今回から、『アマチュア業務』の保護も明記されるようになりました――ありがたや――ので、触れておきます。とはいえ“もろ被り”ではなく、下隣の40~50MHzの使用が見込まれています」と、「45MHz 衛星搭載レーダーサウンダー」とは何か、「我が国の考え方」の変化などを詳しく解説している。参考にするといいだろう。
総務省「我が国の電波の使用状況の詳細(令和4年3月現在)」より50MHz帯付近を抜粋
↓この記事もチェック!
<JARLやJAMSAT、無線家からの意見多数>総務省、「2023年世界無線通信会議(WRC-23)に向けた我が国の考え方(案)に係る意見募集の結果」を公表
●関連リンク:
・総務省
2023年世界無線通信会議(WRC-23)に向けた我が国の考え方(案)に係る意見募集
・総務省 2023
年世界無線通信会議(WRC-23)に向けた我が国の考え方(PDF形式)
・総務省 意見公募要領(PDF形式)
・総務省 WRC-23の議題
・情報通信審議会 情報通信技術分科会
衛星通信システム委員会報告(PDF形式)
・アマチュアバンドプラン(JARL Web/PDF形式)
・WRC-23にむけて(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
2022年11月2~3日に行われた「電話の部」に続き、11月19日(土)21時から20日(日)15時までの18時間にわたり、JARL北陸地方本部主催の「JA9コンテスト HF 2022(電信の部)」が国内のアマチュア局を対象に1.9/3.5/7/14/21/28MHz帯で開催される。「電話の部」と同様に今回から終了時間が3時間延長されているので注意しよう。
呼び出し方法は「CQ TEST」、または「CQ JA9TEST」。参加部門は「シングルオペレーターシングルバンド(S19/S35/S7/S14/S21/S28)」「シングルオペレーターマルチバンド(SM/2バンド以上の交信必要)」「マルチオペレーターマルチバンド(MM/2人以上のOPによる2バンド以上の交信必要)」「北陸地方登録クラブ対抗(サマリーシートに登録クラブ名または登録番号の記載必要)」。
交信対象は9エリアの局がすべての局、その他の局が9エリアの局。ナンバー交換は、9エリアの局が「RST符号による相手局のシグナルレポート」+「市郡番号」、そのほかのエリア局は「RST符号による相手局のシグナルレポート」+「都府県、北海道地域、小笠原の番号」となる。ログの締め切りは12月10日(土)24時まで。郵送の場合は当日消印有効。
詳細は下記関連リンクの「JA9コンテスト HF 2022(電信の部)規約」で確認してほしい。
●関連リンク:
・JA9コンテスト HF 2022規約(PDF形式)
・JARL北陸地方本部
「地元・茨城のOM3人がお送りする新番組です。無線歴50年以上、平均年齢なんと69歳! アマチュア無線から地元のネタまで、楽しい話題で盛り上がります」というアマチュア無線番組「OMのラウンドQSO」。2016年6月5日から茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送されている。スタートから6周年を迎え、レギュラー陣の平均年齢も75.3歳になったという。2019年1月の番組改変で30分番組に昇格し、毎週日曜日の21:30~の放送となった。
新たに音声ファイルが公開されたのは、2022年11月13日(日)21時30分からの第336回放送。冒頭では「今年は紅葉(もみじ)狩りに行った?」という話題で出掛けた場所を報告し合い、地域クーポンや秋葉原など各地の人出、常磐線沿線の話題になった。
番組後半の一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)の情報を毎週伝える「JARDコーナー」は、前回に引き続き、ボーイスカウト日本連盟の吉田氏(JO1PGG)がJOTA2022における各地の体験局・特設局の報告を行った。
番組音源は下記関連リンクにあるページで聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。放送終了後一定期間が経過したファイルから削除される可能性があるので早めのワッチをオススメする。
●関連リンク: OMのラウンドQSO(FMぱるるん)
講談社「コミックモーニング」誌に連載された「快晴旅団」をはじめ、「ジェットストリームミッション」「STRANGER」などの作品で知られる漫画家、あびゅうきょ(本名:安部幸雄氏、JH1EAF)が、画業40周年を記念する原画展「阿佐ヶ谷快晴無電局」を2022年11月18日(金)から27日(日)まで、東京都杉並区阿佐ヶ谷で開催する。会場ではこれまでに執筆した漫画やイラスト原画を展示するほか、複製原画、コミックス、同人誌の頒布販売が行われる。さらに同氏の趣味であるアマチュア無線やライセンスフリー無線の運用とミニFM局の開設を行い、特製のQSLカードやベリカードも発行するという。事前予約は不要、入場無料で誰でも来場できる。
あびゅうきょ工房を主宰する安部幸雄氏は、「あびゅうきょ」のペンネームで活躍する漫画家だ。その作風は、緻密な描写と現代社会を鋭く風刺した作品は印象に残りインパクトがありファンも多い。
またFM放送の遠距離受信は長年の趣味であり、専門誌でその成果が紹介された経歴もある。さらにアマチュア無線では「JH1EAF」、ライセンスフリー無線では「すぎなみYA34」のコールサインで移動運用を中心に活動を行っている。
今回の画業40周年記念原画展『阿佐ヶ谷快晴無電局』について、同氏は “夏に出したアマ無線漫画『「む」は無線の「む」』の原画展示を中心に、ギャラリーからは期間限定ミニFMやアマ無線と特定小電力無線の公開運用も予定しています。JR阿佐ヶ谷駅のすぐ近くですので、ぜひお気軽にお立ち寄りください” と呼び掛けている。
以下、あびゅうきょ工房から届いた原画展の情報を整理して紹介する。
★漫画家あびゅうきょ 画業40周年原画展『阿佐ヶ谷快晴無電局』について
◆期間: 2022年11月18日~27日(11:00~19:00)
◆会場: 「Context-s TOKYO」(コンテクスト トウキョウ)
(東京都杉並区阿佐谷南1丁目47-4)
◆交通: JR「阿佐ヶ谷」駅南口 徒歩5分
パールセンターアーケード入り口からセブンイレブン向かいの路地左折すぐ
◆内容: 漫画・イラスト原画展示及び複製原画、コミックス、同人誌頒布販売など
・デビューから現在までの代表作品原画に加えて直近のラジオや無線を主題としたオリジナル作品の世界観を再現した仮想無電局風空間構成
・作品展示の他にレトロな真空管ラジオや無線機等をディスプレイとして配置し、古い昭和初期の無電局のような空間で構成
◆その他の企画:
・ミニFM放送局「阿佐ヶ谷快晴無電局(アサガヤサニーレディオステーション)」開設
・トランシーバーによる交信(アマ無線・フリーライセンス無線)等
・阿佐ヶ谷一番街にあるBAR「バルト」とのコラボ
会場の「Context-s TOKYO」(コンテクスト トウキョウ)は、大正から昭和の文化住宅風ギャラリーだ
会場内レイアウト(予定)
★期間限定のミニFM放送局「阿佐ヶ谷快晴無電局」について
・局名: 「阿佐ヶ谷快晴無電局(アサガヤサニーレディオステーション)」
・演奏および送信場所: 「Context-s」(コンテクスト)ギャラリー(東京都杉並区阿佐谷南1丁目47-4)
・放送エリア: 法定内微弱電波でのギャラリー周辺
・放送期間: 2022年11月18日~27日
・放送時間: 10:00~19:00JST(期間中毎日)
・周波数: 87.9MHz
・ベリカード:
受信報告にはベリカードの発行を予定しております。受信報告は直接ギャラリーにお越しいただくか、メール(jh1eaf@jarl.com)でお送りください。
また、期間内にアマチュア無線、特定小電力無線で交信していただいた方には限定仕様のQSLカードも発行予定です(QSLカード交換はダイレクト、ビューロー経由どちらでも構いません)。
ミニFM放送局「阿佐ヶ谷快晴無電局」ベリカード見本(表/裏)
アマチュア無線局(JH1EAF)、ライセンスフリー無線(すぎなみYA34)QSLカード見本(表/裏)
こちらの記事も参考に(2022年8月12日掲載)
<「コミックマーケット100」「ハムフェア2022」「コミティア141」で頒布>漫画家あびゅうきょ(JH1EAF)、アマチュア無線を主題としたオリジナル自費出版漫画『「む」は無線の「む」』を発刊
●関連リンク:
・原画展 『阿佐谷快晴無電局』準備進捗状況
・あびゅうきよブログ/快晴旅団
・あびゅうきょ公式サイト
・あびゅうきょ(pixiv)
・Twitter あびゅうきょ
・会場 Context-s