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hamlife.jp (2024/11/25 0:35:31)
現在データベースには 6119 件のデータが登録されています。
日本の無線機器メーカーが発売しているアマチュア無線機は、高性能で多機能、品質管理もしっかりしていることから海外のハムにも好評だ。ところが、この人気を逆手に取り“日本メーカーのブランドを盗用した無線機” が海外で発売される事例があとを絶たない。盗用の有無をメーカーに確認したところ、衝撃的とも言えるような回答が返ってきという記事に注目が集まり、先週のアクセスランキング1位になった。
続く2位は、「<IC-705受信改造判明! 第3特集は『受信アンテナ活用ガイド』>三才ブックスが月刊『ラジオライフ』」2021年5月号を刊行」。株式会社三才ブックスは3月25日(木)に月刊誌「ラジオライフ」2021年5月号のお知らせ記事。今号は第3特集に「受信アンテナ活用ガイド」のほか、「IC-705の受信周波数拡大方法が判明」という情報も掲載されている。HF~430MHz帯ポータブル機「IC-705」のユーザーによって、待ちに待った(!?)受信周波数拡大方法だけに、アクセスが急上昇!
3位は、旧スプリアス規格で免許を受けている無線設備の使用期限が来年(2022年)11月30日までに迫るなか、総務省が「新スプリアス規格への移行期限の延長」に関するパブリックコメント(一般意見)募集を開始したニュースが話題になった。2021年3月26日、総務省は新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じることが想定されるとして、旧スプリアス規格で免許を受けている無線設備の使用期限(経過措置)を、現行の「令和4年11月30日まで」から「当分の間」と改め、新スプリアス規格に移行していない無線局は「令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り使用することができる」との条件を設ける2点を骨子とする無線設備規則の一部改正と関連告示の改正案を作成。3月27日(土)から4月26日(月)まで意見(パブリックコメント)募集を行う。
※タイトルをクリックすると該当記事にジャンプします。
1)<海外サイトで複数の商品が出回る>日本の有名ブランドを「盗用」した無線機に注意
2)<IC-705受信改造判明! 第3特集は「受信アンテナ活用ガイド」>三才ブックスが月刊「ラジオライフ」2021年5月号を刊行
3)<3月27日から意見募集を実施>総務省、コロナ禍のため「新スプリアス規格」への移行期限を“当分の間”延長の方針
4)<アマチュア無線バンドで電波を発射>国際宇宙ステーションから8基の超小型衛星が放出
5)<1都2県の6か所で開催>八重洲無線、2021年3月下旬から4月中旬に行うイベントスケジュールを発表
6)<免許を受けずにアマチュア無線局を運用>関東総合通信局、無線従事者(3アマ、4アマ)に対してその業務に従事することを48日間停止する行政処分
7)<不法に船舶用無線局を開設>東北総合通信局、青森県在住のプロ資格を持つ第四級アマチュア無線技士に対し48日間の行政処分
8)<“免許証の番号”に特徴あり>読者提供!! これが「令和元年」の無線従事者免許証だ
9)<一挙、無線従事者“12名”の処分発表!>関東総通が東京、神奈川、栃木、茨城、群馬の取り締まりによる電波法違反者に対し行政処分
10)<復旧のめどは不明、代替生産を準備中>旭化成、「半導体製造工場の火災事故および製品供給の状況について」を報告
WSJT開発グループは2021年3月26日(UTC)、FT8をはじめとするデジタルモードの通信用ソフトウェア「WSJT-X」のバージョン2.3.1正式版の一般公開を行った。さらに新モード「Q65」を搭載しているリリース候補(ベータ版)は「WSJT-X 2.4.0-rc4」の公開が始まった。
「WSJT-X 2.3.1」における前バージョン(WSJT-X 2.3.0=2月1日公開)からの変更・修正点、およびEMEやスキャッター通信に効果的な新モード「Q65」を搭載しているリリース候補(ベータ版)の最新版「WSJT-X 2.4.0-rc4」における変更・修正点はリリースノートに下記のように掲載されている。リリースノートの和訳と最新の日本語ユーザーガイド(PDF)は下記関連リンクにあるJA7UDE 大庭OMのブログに掲載されている情報が心強い。
<WSJT-X 2.3.1における主な変更・修正点(リリースノートより)>
<WSJT-X 2.4.0-rc4における主な変更・修正点(リリースノートより)>
なお、もうひとつの著名なデジタル通信用ソフトウェア「JTDX」の最新版は、2020年12月30日に「JTDX 2.2.0 rc155」が公開されている。
こちらの記事も参考に。
★2021年1月9日掲載↓
<優れた弱信号性能>WSJT-Xのバージョン2.4.0には新デジタルプロトコル「Q65」が搭載される
★2021年2月4日掲載↓
<新モード「FST4」「FST4W」を実装>WSJT-Xの新バージョン2.3.0正式版がリリース
●関連リンク:
・WSJT-X Home Page
・WSJT-X リリースノート
・WSJT-X ユーザーガイド日本語訳、リリースノート和訳(JA7UDE 大庭OMのブログ)
・JTDX
日本における、2021年3月27日時点の「アマチュア無線局のコールサイン発給状況」をまとめた。1エリア(関東管内)の関東総合通信局からコールサイン発給状況の更新発表があった。なお、関東総合通信局では、3月に入って4回目の更新発表となる。一方、いまだ2エリア(東海管内)の東海総合通信局が「1月13日時点」を最後に2か月以上、0エリア(信越管内)の信越総合通信局が「昨年12月1日時点」を最後に4か月弱ほど、コールサイン発給情報の更新発表を行ってない。
各総合通信局で公表している、コールサインの発給状況は下表の通りだ。
ところでアマチュア局のプリフィックスの割当ての順番に触れておこう。まず1エリア(関東管内)を例に取ってみると、最初はJA1 → JH1 → JR1 → JE1 → JF1 → JG1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JS1と一度目の発給が行われた。
その後JE1からプリフィックスのアルファベット順での空きコールサインの再割り当てが行われ、JE1 → JF1 → JG1 → JH1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JR1 → JS1と進んだ。
さらにその後、数字の7で始まる7K1 → 7L1 → 7M1 → 7N1 → 7K2 → 7L2 → 7M2 → 7N2 → 7K3 → 7L3 → 7M3 → 7N3 → 7K4 → 7L4 → 7M4 → 7N4の発給が行われ、その後にJA1 → JE1 → JF1 → JG1 → JH1 →JI1 → JJ1と2度目の再割り当てが進行している。
また2エリア(東海管内)と3エリア(近畿管内)も、関東の1回目の再割り当てと同様に「JS2(JS3)終了後に、JE2(JE3)からプリフィックスのアルファベット順」で再割り当てが進行している。
しかし6エリア(九州管内)は、JQ6までの発給が終了後(JS6は沖縄に割り当て)、JA6から、プリフィックスのアルファベット順での再割り当てが行われている。
このあたりの経緯と詳細は、日本におけるコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL・本林氏のWebサイトが詳しい。
↓この記事もチェック!
<総務省のデータベース「無線局等情報検索」で判明>7エリア(東北管内)、令和3(2021)年1月28日付で「JQ7AAA」を発給
<令和3(2021)年1月20日発給分から>6エリア(九州管内)、「JE6」のプリフィックスが終了し「JF6AAA(二巡目)」からの割り当て開始
●関連リンク:
・JQ7の割り当てに突入(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・The Enigma of Japanese Call Sign System(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・「「7K1~7N1」「7K2~7N2」「7K3~7N3」「7K4~7N4」は再割り当てされません」?(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
総務省は2021年3月26日、新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じることが想定されることから、旧スプリアス規格で免許を受けている無線設備の使用期限(経過措置)を、現行の「令和4年11月30日まで」から「当分の間」と改め、新スプリアス規格に移行していない無線局は「令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り使用することができる」という条件を設けることを骨子とする、無線設備規則の一部改正と関連告示の改正案を作成、3月27日(土)から4月26日(月)まで意見(パブリックコメント)募集を行うことを明らかにした。
無線機器から発射される不要な電波を低減させるため、1997年から2003年にかけて開催された世界無線通信会議(WRC)でスプリアス発射の強度の許容値が改正され、日本でも2005(平成17)年12月1日に無線設備規則を改正し「新スプリアス規格」が決定した。経過措置として「2007(平成19)年11月30日以前に旧スプリアス規格で製造された無線機で免許申請ができるのは2017(平成29)年11月30日まで」「すでに旧スプリアス規格の無線設備で免許を受けている場合,その使用は2022(令和4)年11月30日まで」と規定され、アマチュア無線界ではJARDによる「スプリアス確認保証」も実施されている。
このほど総務省は「新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じることが想定される」として、新スプリアス規格への移行期限の延長(「令和4年11月30日まで」を「当分の間」と改正、新スプリアス規格に移行していない無線局は、令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り使用することができる)を行う方針を固め、3月27日から意見募集を行うことを明らかにした。
以下、総務省の発表を抜粋で紹介する。
無線設備規則の一部を改正する省令の一部改正等に係る意見募集 -新スプリアス規格への移行期限の延長-
総務省は、無線設備規則の一部を改正する省令の一部改正及び関連する告示の改正案を作成しました。つきましては、改正案について、令和3年3月27日(土)から同年4月26日(月)までの間、意見を募集します。
●1. 背景及び概要
不必要な電波(不要電波)をできる限り低減させることによって、電波利用環境の維持、向上及び電波利用の推進を図るため、2003年(平成15年)の世界無線通信会議(WRC-03)において、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に関する無線通信規則(RR)の改正が行われました。
国内においては、この改正を踏まえ、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に係る技術基準等の関係省令及び関係告示を改正し、平成17年12月1日から新たな許容値(以下、新スプリアス規格という)を適用し、経過措置として、令和4年11月30日まで改正前の許容値の適用が可能としています。
これまでに、国内の約276万局(携帯電話等包括免許を除く)のうち、約210万局(約8割)は新スプリアス規格への移行が行われているところですが、新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じることが想定されます。
引き続き、新スプリアス規格への移行を継続し、各免許人等へ働きかけを行う一方、このような社会経済情勢に鑑み令和4年11月30日とする経過措置を当分の間に改めることとし、別紙1PDF及び別紙2PDFのとおり、関係省令及び告示の改正案を作成しましたので、意見募集します。
【改正の概要】
・経過措置の期限を「令和4年11月30日」から「当分の間」とする
・新スプリアス規格に移行していない無線局の使用は、令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り、使用することができる旨の条件を設ける。
●2. 意見公募要領
(1) 意見募集対象(別添1及び別紙2)
<省令案>
・無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令第119号)の一部を改正する省令案(別添1PDF:新旧対照表)
<告示案>
・登録検査等事業者等規則第二十条及び別表第七号第三の三(2)の規定に基づく登録検査等事業者等が行う点検の実施方法等及び無線設備の総合試験の具体的な確認の方法を定める件(平成23年総務省告示第279号)の一部を改正する告示案(別添2PDF:新旧対照表)
(2) 意見提出期間
令和3年3月27日(土)から同年4月26日(月)まで(必着)
※郵送の場合も同日必着とさせていただきます。
詳細については、別紙3PDFの意見公募要領を御覧ください。
●3. 今後の予定
当該省令案等について寄せられた意見及び電波監理審議会への諮問に対する同審議会の答申を踏まえ、関係省令等の改正を行う予定です。
一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)が行っている、アマチュア局向けの「スプリアス確認保証」は、2020年夏の時点で“対象となるアマチュア局の無線設備の1割程度しか手続きが取られていない状況”と公表されている。今回の改正が実施されると、当分の間は旧スプリアス規格で免許を受けている無線機は使用を続けられるようになるため、スプリアス確認保証の進捗にも影響が出ることが考えられる。
総務省の意見募集の詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・無線設備規則の一部を改正する省令の一部改正等に係る意見募集 -新スプリアス規格への移行期限の延長-(総務省
報道資料)
・別添1
無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令第119号)の一部を改正する省令案 PDF(総務省 報道資料)
・別添2
登録検査等事業者等規則第二十条及び別表第七号第三の三(2)の規定に基づく登録検査等事業者等が行う点検の実施方法等及び無線設備の総合試験の具体的な確認の方法を定める件(平成23年総務省告示第279号)の一部を改正する告示案
PDF(総務省 報道資料)
総務省は「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する検討会」が取りまとめた「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する基本的な在り方(案)」を3月23日(火)に公表し、2021年3月24日(水)から4月22日(木)までの間、広くパブリックコメント(意見)募集を行っている。使用する周波数のなかで、2.4GHz帯や5.7GHz帯(アマチュア業務は二次業務)は、アマチュア無線に影響を及ぼすとの懸念があることから、無線家の間で話題となっている。
「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」とは、いわゆる「ワイヤレス給電」のことで、有線を使わず電波の送受信により電力を伝送するシステムのことだ。すでにコイルを利用してスマートフォンなどを充電する方法が実用化されているが、これは「近接結合型」と呼ばれるタイプ。送電部と受電部とを直接接触、または数cm離して電力を供給を行う。
一方、今回の「空間伝送型」とは、10m以上離れて給電することを想定し、使用する周波数帯は、アマチュアバンドを含む920MHz帯/2.4GHz帯/5.7GHz帯の3つで実用化に係る制度整備が進んでいる。
総務省では、集まった意見募集の結果を踏まえ、本検討会第4回会合を開催して本案を取りまとめる予定だとしている。
以前、総務省情報通信審議会情報通信技術分科会陸上無線通信委員会で検討された「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの技術的条件」のうち、「構内における空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの技術的条件」に関する「陸上無線通信委員会報告(案)」が作成され、2020年2月22日から3月23日(月)までの間、同様の意見募集が行われ、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)や個人から多くの意見が寄せられた経緯がある( 2020年7月13日記事 )。
総務省が公表した「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する基本的な在り方(案)に対する意見募集」は以下のとおり(一部抜粋)。
総務省は、「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する検討会」(座長:三谷 政昭 東京電機大学教授)が取りまとめた空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する基本的な在り方(案)について、令和3年3月24日(水)から同年4月22日(木)までの間、意見募集を行います。
1.経緯
空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの技術的条件について、令和2年7月、情報通信審議会から一部答申(平成30年12月12日付け諮問第2043号「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの技術的条件」のうち「構内における空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの技術的条件」)を受けました。その際、留意事項として、既存無線システム等に与える影響の回避・軽減等のために、運用調整の仕組を検討する必要がある旨の指摘がありました。
このため、当該システムの制度化に当たり、総務省では、「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する検討会」を開催し、当該システムと既存無線システム等との円滑な運用調整の仕組構築に向け、その基本的な在り方等について、検討を行ってまいりました。
今般、空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する基本的な在り方(案)を取りまとめましたので、本案に関して意見を募集します。
2.意見募集の対象
空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する基本的な在り方(案)(別紙1のとおり)
3.意見募集の要領
別紙2のとおり
4.意見募集期限
令和3年4月22日(木)(必着)(郵送については、締切日の消印まで有効とします。)
5.今後の予定
意見募集の結果を踏まえ、本検討会第4回会合を開催し、本案を取りまとめる予定です。
なお、「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム(WPT)」について、「アマチュアとは2.4GHz・5.6GHz帯でぶつかります。一家言ある方はご提出をどうぞ」と、JJ1WTL 本林氏のブログで詳しく経緯などを解説している。記事下の関連リンクから確認してほしい。
↓この記事もチェック!
<提出された意見と考え方を公表>総務省、アマチュアバンド(2.4GHz帯や5.7GHz帯)への影響は!?「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」パブコメ結果
●関連リンク:
・総務省
空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する基本的な在り方(案)に対する意見募集
・総務省
空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの運用調整に関する基本的な在り方(案)(PDF形式)
・空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム(WPT)」についてパブコメの募集(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・10m以上先へ無線で給電!「空間伝送型ワイヤレス電力伝送」が今年度内に制度化(ビジネスネットワーク.jp)
神奈川県横須賀市にあるコミュニティFM放送局「FMブルー湘南(横須賀エフエム放送株式会社、JOZZ3AD-FM、空中線電力20Wほか)」では、2017年4月からアマチュア無線家向けの番組「QSY」をオンエアーしている。放送は毎週金曜日の22時から30分間だが、新たな内容の番組は第1・3・5金曜日に流され、第2・第4金曜日は前週の再放送という形式だ(2017年7月から)。放送音声は後日ポッドキャストとしてWebサイトで公開されている。
2021年3月19日の第112回放送は冒頭で、大学受験のため番組のレギュラー出演を休んでいたJI1KGQ 奈良氏の進学先が決定したが、4月以降も学業に専念したい意向であることを報告、事実上の降板決定となった。続いてJK1BAN 田中氏の「今週の活動報告」はリスナーからのメール紹介から無線従事者免許証のデザイン変遷について。JH1OSB 小濱氏の「無線は自作でより楽しくなる」はリスナーからのメール紹介に続いて、Arduino Uno互換ボードと10種類のセンサーモジュールを装備した「 Grove Beginner Kit 」の紹介。日本では3,000円前後で買えるという。
番組の聴取は下記関連リンクから。Web上またはダウンロード(MP3形式)で利用できる。
●関連リンク:
・QSY 第112回放送
・QSYゆるーく無線を楽しむ(YouTube)
・QSY 番組案内ページ
日本の無線機器メーカーが発売しているアマチュア無線機は、高性能で多機能、品質管理もしっかりしていることから海外のハムにも好評だ。ところがこの人気を逆手に取り、“日本メーカーのブランドを盗用した無線機” が海外で発売される事例があとを絶たないという。注意喚起のため一例を紹介する。
まず試しに、大手検索サイトのGoogleで「TK-F8 Kenwood」のキーワードで画像検索をしていただきたい。JVCケンウッドの製品で使われている、日本のハムにはなじみ深い “KENWOOD” のロゴマークが入ったハンディ機の画像が200件以上表示されるはずだ。しかも画像はすべて海外サイトのもので、特にロシアや東欧圏、東南アジアの無線ショップが中心になっていることがわかる。
「TK-F8」を名乗るハンディ機の外観は、ある中国系メーカーのハンディ機に酷似している。ブランド名と型番部分だけを取り替えたようにも見える。
検索結果に表示されたいくつかのサイトで調べたところ、TK-F8を名乗るハンディ機には、136~174MHzと400~480MHz付近をカバーする2バンドタイプと、400~480MHz付近のみをカバーするモノバンドタイプがあるようだ(ボタン配置が一部異なるバージョンや、アンテナ端子を逆SMAにしたバージョンもある)。サイズは約58W×110H×36Dmm。充電式バッテリーを搭載し最大出力は7~8W、FMラジオの受信機能やアラーム機能などを装備していることがわかった。
またパッケージ(梱包箱)は無地の段ボールに黒色で印刷したものやフルカラー印刷のものなど複数のバリエーションがあり、いずれも「KENWOOD」と記載されている。価格は日本円換算で2,000円程度から14,000円程度と幅があるようだ。
また大手動画共有サイトのYouTubeにも、TK-F8をJVCケンウッドの製品として紹介したり、性能チェックを行ったりしている海外動画が複数あることがわかった。
インターネット上で初めてTK-F8を見た際、hamlife.jpスタッフはデザインと型番から “JVCケンウッドが中国系メーカーからOEM供給を受け、東欧圏向けに発売している製品では?” と推測した。ところが同社に確認したところ、衝撃的とも言える次のような回答をいただいた。
「TK-F8」ですが、弊社の扱う商品ではありません。弊社のブランドを騙ったニセモノです。 (JVCケンウッド)
同社によると、こうした「KENWOOD」のブランドを騙る偽物は、かなり以前からいろいろと出現しており、同社の知的財産を管理するセクションが対応を進めているという。少し前まで海外の有名通販サイトでもTK-F8を名乗るハンディ機が売られていたが、現在は取り扱いがなくなっている。これも同社の粘り強い対応の成果なのかもしれない。
なお、さらに検索を続けたところ、同じくKENWOODブランドを付けた「TH-F9」「TH-F5」といったハンディ機も発見したが、これらもブランドを騙ったニセモノとのことだった。
インターネットを通じ、世界中の商品が比較的容易に入手できる時代になっている。こうしたブランドを盗用(日本メーカーの商標権を侵害)した製品にはくれぐれも注意し、不審を感じた場合は入手前にメーカーに確認することをおすすめしたい。
●関連リンク:
・「Kenwood TK-F8」の画像検索結果(Google)
・知的財産侵害物品の取締り(財務省関税局)
日本時間の2021年3月27日(土)9時から3月29日(月)8時59分までの48時間の日程で、US CQマガジン主催による世界的に有名なDXコンテスト「2021 CQ World-Wide WPX Contest SSB」が開催される。「異なるプリフィックス」がマルチプライヤーになることから、普段は聞かないようなプリフィックスを使う海外局が数多くオンエアーするため、コンテスターだけでなく、珍プリフィックスをハンティングする局も参加。開催中は各バンドが大いに賑わう世界的に有名なDXコンテストの1つだ。なお、今回から「マルチTX分散ロケーション(MULTI MULTI-DISTRIBUTED)」のルールが追加され、「マルチオペレーター部門」において、別々の場所から最大6波同時運用(1つのバンドで1つの送信)が可能となった。
US CQマガジン主催の世界的なDXコンテストである、「2021 CQ World-Wide WPX Contest SSB」が、日本時間の3月27日(土)9時から3月29日(月)8時59分までの48時間、80m、40m、20m、15m、10mの各バンドのSSBモードで開催される。
このコンテストは最終得点が「QSO得点の合計」と、「異なるプリフィックスの和」の乗算により計算されるため、普段は聞くことのできないプリフィックスを使用してコンテストに参加する局も多い。珍プリフィックスの局は人気が高く、呼ばれる確率も増えて高得点につながるというメリットがあるためだ。
交換するナンバーは「RS」+「001形式」となる。ログ提出締切日はコンテスト終了後5日以内となる4月2日(金)23時59分(UTC)、日本時間4月3日(土)8時59分まで。
なお、今回から「マルチTX分散ロケーション(MULTI MULTI-DISTRIBUTED)」のルールが追加されなどしているため、コンテスト参加前に必ず下記関連リンクから主催者のWebサイトにアクセスし、公式ルールを確認してほしい。
本コンテストは、海外の珍しいプリフィックス局が多数参戦することで知られる「CQ World-Wide WPX Contest」。本コンテストに合わせて運用を計画している局の情報が「NG3K Amateur Radio Contest/DX Pag」に載っているので参考にするといいだろう。
●関連リンク:
・2021 CQ World-Wide WPX Contest SSB規約など(英文)
・2021 CQ World-Wide WPX Contest SSB規約など(日本語/PDF形式)
・CQ WPX SSB Announced Operations 2021(NG3K Amateur Radio Contest/DX Pag)
東京都西東京市にあるコミュニティFM放送局「FM西東京(JOZZ3AU-FM、84.2MHz 出力20W)」は、2012年からアマチュア無線に特化した情報番組「QRL」をスタートし、毎週木曜日の23:30から30分間オンエアーしている(番組は2017年6月にリニューアルが図られた)。放送内容は後日ポッドキャストとしてWebサイトで公開されており、このほど2021年3月18日夜に放送した第463回分がアップされた。
2021年3月18日(第463回)の特集では、3月20日に終了する「第1回 QRL QSOパーティ」の書類提出や得点計算方法の質問に答えた。ログ提出者を対象としたプレゼント企画は4月に番組内で発表するという。さらに番組で今後行いたい企画(アワードなど)を案内。続いて最近開催されたコンテストの感想を述べた。
番組の聴取は下記関連リンクから。Web上またはダウンロード(MP3形式)で利用できる。
↓この記事もチェック!
<「手書きのログ」や「10分を超える交信」などに付加点を付与>3月1日(月)から20日間、得点の加点方法がユニークな「第1回 QRL QSOパーティ」開催
●関連リンク:
・QRL For Amateur Radio Station 第463回放送
・QRL Facebookページ
「10年前のあの日、未曾有の大災害に直面し、災害情報を伝えようと、被災地で通信を確保しようと、多くの情報通信関係者の懸命な奮闘がありました」。総務省東北総合通信局をはじめ東北地方非常通信協議会などの主催により、このほど2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災における情報通信関係の経験と教訓の伝承を図る「非常通信セミナー」をオンラインで開催。アマチュア無線家をはじめ多くの人たちに、当時の状況や情報伝達や通信確保を懸命に務めた方からその経験と教訓を広く知ってもらい、今後の災害時に役立ててほしいと、3月10日(水)から3月31日(水)まで同セミナーのオンデマンド配信(録画配信)が行われている。
オンデマンド配信の非常通信セミナー「東日本大震災から10年 あの日の情報通信」の画面。個人でも視聴可能。参加方法は、指定のURLアドレスにアクセス。氏名のほか「役職名」や「部署・役職」の入力が必須なので、適当に入力すれば指定したメールアドレスへURLアドレス、ユーザー名、パスワードが届く
東北総合通信局の発表内容は以下のとおり。
東北総合通信局は関係機関との共催により、東日本大震災における情報通信関係の経験と教訓の伝承を図る「非常通信セミナー」をオンラインで開催します。
10年前のあの日、未曾有の大災害に直面し、災害情報を伝えようと、被災地で通信を確保しようと、多くの情報通信関係者の懸命な奮闘がありました。本セミナーは、当時、情報伝達や通信確保を懸命に務められた方からその経験と教訓を広く伝承することにより、災害時の情報伝達の重要性を多くの方に理解いただき、今後の災害時に役立てていただくことを目的として開催します。
1.開催日時:
本日から3月31日(水)まで(オンデマンド配信)
2プログラム:
【講演1】 発災直後の災害情報伝達(放送分野)
題名: 災害から命を守る情報とは~NHKの3.11初動報道の当事者分析から~
講師: 日本放送協会静岡放送局 放送部副部長(アナウンサー)
人と防災未来センター リサーチフェロー 横尾泰輔 氏
概要:
発災直後にNHK緊急災害報道を担当し、避難を呼び掛けた経験と、災害時にどのように情報を伝えれば命を守る行動をとってもらえるのか、震災後に調査研究した内容等を紹介いただきます。
【講演2】 非常通信の実施(自営無線分野)
題名: 大震災と漁業無線局の対応そして役割について
講師: 釜石無線漁業協同組合
釜石漁業用海岸局長 東谷傳 氏
概要:
津波に襲われ通信が途絶した釜石において、漁業無線による情報リレーにより安否情報等を県庁に伝達した経験などを紹介いただきます。
【講演3】 被災地における通信確保(携帯電話分野)
題名: 使命の真実
講師: ソフトバンク株式会社
CSR本部地域CSR1部参与 鈴木利昭 氏
東北ネットワーク技術部長 杉浦要次朗 氏
概要:
当時の通信確保に向けた奮闘とその教訓から新たに取り組んでいるソフトバンクの災害対応について紹介いただきます。
3主催:
東北総合通信局、東北地方非常通信協議会、東北情報通信懇談会、東北電気通信協力会
4参加費:
無料
5参加方法:
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