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現在、「西南学院の生徒達にNASAスクールコンタクトをプレゼントしたい」との呼びかけのもと、インターネットを通じて不特定多数の人たちに資金提供を呼びかる「クラウドファンディング」が7月24日(土)23時まで行われている。すでに第一目標金額の40万円はあっという間に達成したが、通信機材の設置運営などに多額の費用がかかるため、120万円をネクストゴールと設定。この目標額もあと少しという状況で応援の輪が広がっている。
これは、西南学院中学校・高等学校(福岡県福岡市早良区)の生徒たちが、アマチュア無線の資格を持つ国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士とアマチュア無線を利用して交信を行うプロジェクト「ARISSスクールコンタクト」プログラムを中心に、科学や物理の面白さを伝える総合サイエンスイベントのための資金調達のためのクラウドファンディングだ。
アマチュア無線を使って、国際宇宙ステーションにいる宇宙飛行士と交信するイベント「ARISSスクールコンタクト」を実現しようと、西南高校無線部OBが中心となり、実行委員会が結成された。
西南学院はミッション系の学校として、中学から大学まで一貫教育を行っている。西南学院高校マルチメディア部にはアマチュア無線クラブ局「JA6YAV」があり、今回実施されるARISSスクールコンタクトでは、西南学院チャペルおよび無線部部室がイベント会場となる。
ARISSスクールコンタクトは2021年7月22日に実施される予定で、地上側のコールサインは「8N6SW」が割り当てられている。現在、ISSには日本人の星出彰彦宇宙飛行士(KE5DNI)が滞在している。事前情報によれば、日本人同士、日本語による交信が行われる予定だ。
なお、今回のARISSスクールコンタクトを中心とした、科学や物理の面白さを伝える総合サイエンスイベントを実行するにあたり、その資金調達にクラウドファンディングを用いる試みは国内では初めてだろう。募集金額は1万円、3万円、10万円の3タイプ。それぞれリターン(お礼)を用意している。
【プロジェクト要項】
●開催日時
日本時間:2021年7月22日(木)18時14分~(予定)
●開催場所
西南学院チャペルおよび無線部部室
●主催者
NASAtoSWスクールコンタクト実行委員会
●イベント内容
西南学院中学校・高等学校において、NASA国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士とアマチュア無線で交信するイベント(スクールコンタクト)を行います。
●イベントの目的
①科学技術に理解と関心を深める。
②学校での授業内容は、最先端の分野においても、不可欠な基盤であることに現実感を持って理解する。
③無線技術は先進通信技術の基礎である事の理解。
●その他
西南学院OBと先生による講演。①授業にない宇宙と物理の講演②NASAで務めるOGによるZoom講演…など、メインイベントとともに世に出て活躍されている諸先輩の話をいただきます。
今回、西南スクールコンタクト実行委員会代表の鐘ヶ江重宏氏(JE6DNN)から、hamlife.jp宛てにコメントが届いたので紹介しよう。
スクールコンタクトを単独で行うのではなく、いくつかのプログラムを組み合わせたサイエンスイベントとして実施いたします。科学技術研究のトップランナーを迎えて生徒向けの講演、物理の面白さをつたえる理科教師による講義、パネルディスカッション等の構成としました。
このように複合的プログラムを配することで、一般の生徒さんへの訴求効果が相当見込まれます。先日行った10数名の交信者を募る説明会には実に70名以上の生徒さんに集まっていただきました。
開催当日は感染対策をとるため、100名程度の会場観覧希望者としましたが、さらにライブ視聴者数は数百名を見込んでいます。本人の希望で既に数名の生徒さんが免許取得のためのeラーニングを受講していることから、規模を大きくすることで免許取得希望者も増加することが期待できると考えます。
今回のスクールコンタクトではサテライト愛好者の集まりではなく、無線部OBが結集、熱意によって企画準備されました。先輩後輩、仲間をつなげる牽引役としても西南スクールコンタクトは有効で、たくさんのOBに支えられた会となりました。
クラウドファンディングは初めてのチャレンジとなりました。スクールコンタクトそのものは、自前の無線機やアンテナを持ち込めば高額な費用はかかりません。今回は2時間半以上のプログラムを組んだため、進行ディレクター、カメラマンや音声、スイッチャーなどプロの方にある程度お願いしたため経費が大幅にかさむことになりました。
一方で、同窓会を始め無線家などからご支援やご協力がある程度得られる見込みはありました。同窓会やOBの集まりにはできるだけ顔をだし、クラウドファンディングを開始した際のご協力をお願いして回っていました。
クラウドを利用する最大のメリットは集金の手間を減らすことができたことです。以前であれば、ご寄付願いの用紙を作り、たくさんの方に振込用紙を配って回る必要がありましたが、不要となります。
また支援いただく方にとってもクラウドは比較的簡単に実行していただけます。管理も簡単で、クラウドファンディングという第三者が入ることによって透明性も確保できます。デメリットは手数料がかかることですが、利便性や省力化のメリットが上回ったと考えられます。
我々のスクールコンタクトの特徴は、魅力的なスクールコンタクトにするために規模を拡大したこと、そして増加する費用に対してはクラウドファンディングで対応したことでしょう。クラウドファンディングを活用したスクールコンタクトは初めての試みです。
様々なスタイルのスクールコンタクトがあっていいと思いますし、その中で我々のやり方もひとつのモデルとなりますよう、是非とも成功させたいと思っています。アマチュア無線を発展を願って、ぜひ全国のアマチュア無線家にも我々のスクールコンタクトにご理解を賜り、ご支援を頂ますようお願いいたします。

NASAに務める西南学院高校無線部OGの岩下友美さん(第3級アマチュア無線技士)によるアメリカ・カリフォルニア(Zoom中継)からの講演などを予定している(「NASA to SWスクールコンタクト」Webサイトから)
●関連リンク:
・西南学院の生徒達にNASAスクールコンタクトをプレゼントしたい(READYFOR)
・西南スクールコンタクトアマチュア無線
・クラウドファンディングとは(READYFOR)
・西南学院中学校・高等学校

2021年7月16日(金)、東京都西東京市のスカイタワー西東京を会場に、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)が開設・運営する「<東京2020公認プログラム>東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催記念 アマチュア無線記念局『JA1TOKYO』」の開局セレモニーが開催され、各バンド・モードでオンエアーを開始した。開局第一声は髙尾義則JARL会長(JG1KTC)が21MHz帯のSSBで行い、夕方には泉田裕彦衆議院議員(7K1KJK)が公務の忙しいなか駆けつけ、7MHz帯で見事なオペレートで猛パイルをさばいていた。JARL Webによると同局の運用は8月8日(日)まで。この開局セレモニーの模様がhamlife.jpに届いたので紹介しよう。
※パソコンでご覧になっている場合、小さい画像はクリックすると拡大します。
アマチュア無線記念局「JA1TOKYO」の無線局免許の交付日は、開局セレモニー当日の「2021年7月16日」。これから8月8日(日)の運用最終日まで、日本国内はもちろん世界中のアマチュア無線局と交信を行っていくことになる。オリパラ記念局であることはもちろん、「JA1+サフィックス5文字」の珍しいコールサインと運用期間が短いことから、猛烈なパイルアップになることは必至だろう。
すでに、5月1日から9月5日までの限定で、JARL各地方本部ごと開設する移動局「8J※OLYMPIC」の10局と、ハイパワー出力で世界中に向けて発信する「8N※OLP」の15局、合計25局がJARL特別記念局( 2021年5月1日記事 )が運用を開始している(※には1~0のエリア番号が入る)ので、今回の「JA1TOKYO」開局により、東京2020公認プログラムとして開設された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催記念 アマチュア無線記念局のすべてが出そろった。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で緊急事態宣言下のなか、開局セレモニーは最小限の関係者が集まるなかで行われ、髙尾JARL会長は「東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を1週間後に控え、記念局を開局することができました。関係の皆様に御礼を申し上げます。本日から東京2020オリンピック・パラリンピック開催期間中、JA1TOKYOを運用しオリンピック・パラリンピックを盛り上げていただきたいと思います。 皆様どうぞよろしくお願い申し上げます」という趣旨の挨拶を行った。
セレモニー終了後、各バンドごとアマチュア無線メーカー各社から提供された最新の無線機にそれぞれ担当オペレーターが付き運用を開始。7MHz帯などを中心に早速猛烈なパイルアップ状態となった。
「JA1TOKYO」の無線機。各メーカーの機種がバンドごとに用意されている
↓この記事もチェック!
<東京2020応援プログラム> JARLが開設するオリンピック・パラリンピック特別記念局「8J※OLYMPIC」「8N※OLP」が5月1日からオンエアー
<東京2020公認プログラム>東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を記念して6種類の「東京2020 JARL記念アワード」発行
<東京2020公認プログラム>5月1日から9月5日まで、東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念「東京2020 JARL記念QSOパーティ」開催
●関連リンク:
・東京2020オリンピック・パラリンピック開催を記念した記念局「JA1TOKYO」の運用を東京都西東京市で開始!!(JARL
Web)
「JA1TOKYO」の運用を東京都西東京市で開始!! (JARL
Web)
・東京2020 応援プログラム JARL記念局インフォメーション(JARL Web)

日本における、2021年7月17日時点の「アマチュア無線局のコールサイン発給状況」をまとめた。 1エリア(関東管内)の関東総合通信局から、7月に入って3回目の更新発表があった。
各総合通信局で公表している、コールサインの発給状況は下表の通りだ。
ところでアマチュア局のプリフィックスの割当ての順番に触れておこう。まず1エリア(関東管内)を例に取ってみると、最初はJA1 → JH1 → JR1 → JE1 → JF1 → JG1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JS1と一度目の発給が行われた。
その後JE1からプリフィックスのアルファベット順での空きコールサインの再割り当てが行われ、JE1 → JF1 → JG1 → JH1 → JI1 → JJ1 → JK1 → JL1 → JM1 → JN1 → JO1 → JP1 → JQ1 → JR1 → JS1と進んだ。
さらにその後、数字の7で始まる7K1 → 7L1 → 7M1 → 7N1 → 7K2 → 7L2 → 7M2 → 7N2 → 7K3 → 7L3 → 7M3 → 7N3 → 7K4 → 7L4 → 7M4 → 7N4の発給が行われ、その後にJA1 → JE1 → JF1 → JG1 → JH1 →JI1 → JJ1と2度目の再割り当てが進行している。
また2エリア(東海管内)と3エリア(近畿管内)も、関東の1回目の再割り当てと同様に「JS2(JS3)終了後に、JE2(JE3)からプリフィックスのアルファベット順」で再割り当てが進行している。
しかし6エリア(九州管内)は、JQ6までの発給が終了後(JS6は沖縄に割り当て)、JA6から、プリフィックスのアルファベット順での再割り当てが行われている。
このあたりの経緯と詳細は、日本におけるコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL・本林氏のWebサイトが詳しい。
↓この記事もチェック!
<総務省のデータベース「無線局等情報検索」で判明>7エリア(東北管内)、令和3(2021)年1月28日付で「JQ7AAA」を発給
<令和3(2021)年1月20日発給分から>6エリア(九州管内)、「JE6」のプリフィックスが終了し「JF6AAA(二巡目)」からの割り当て開始
●関連リンク:
・JQ7の割り当てに突入(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・The Enigma of Japanese Call Sign System(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・「「7K1~7N1」「7K2~7N2」「7K3~7N3」「7K4~7N4」は再割り当てされません」?(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)

7月16日、中国総合通信局は「令和3(2021)年5月31日を満了の日」としていた警察庁(中国四国管区警察局などが使用)の陸上移動局61局について、同年6月9日までの間、総務大臣から承認を受けず運用していた電波法違反行為が発覚。本来であれば、6月1日以降に継続して運用するために必要な再承認申請を行っていなかったことから、電波法の遵守および再発防止策の実施状況を令和3年7月末までに報告するように、中国四国管区警察局に対して指導を行った。
中国総合通信局が発表した内容は次のとおり。
中国総合通信局は、中国四国管区警察局に対し、陸上移動局61局について、無線局の承認を受けずに運用を行っていたことから、指導を行いました。
中国四国管区警察局等は、令和3年5月31日を満了の日とされていた陸上移動局61局について、同年6月9日までの間、総務大臣から承認を受けず運用していました。
この行為は、電波法(昭和25年法律第131号)第4条の規定に違反するものであり、再承認申請を行わなかった中国四国管区警察局に対し、電波法の遵守および再発防止策の実施状況を令和3年7月末までに報告するよう指導を行いました。
無線局の種別:: 上移動局
局数: 28
違反の期間: 令和3年6月1日~令和3年6月7日
備考(運用者): 山口県警察
無線局の種別: 陸上移動局
局数: 32
違反の期間: 令和3年6月1日~令和3年6月9日
備考(運用者): 鳥取県警察
無線局の種別: 陸上移動局
局数: 1
違反の期間: 令和3年6月1日~令和3年6月9日
備考(運用者): 中国四国管区警察局鳥取県情報通信部
※上記の陸上移動局を令和3年6月1日以降に継続して運用するため必要な再承認申請について、中国四国管区警察局より申請がされなかったものです。
【参考】電波法(抜粋)
第四条
無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない。(以下略)
第百四条(略)
2.この法律を国に適用する場合において「免許」又は「許可」とあるのは、「承認」と読み替えるものとする。
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク: 中国総合通信局 警察庁の電波法違反に対する指導

日本の「3大ハムフェア」の1つで、関西最大のアマチュア無線イベントとして知られる「関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM)」。今年は7月17日(土)と18日(日)の両日、オンラインで開催されることになった。主催者は楽しいステージイベントや各種講演会、各出展者によるオンライン出展などが居ながらにして楽しめるよう工夫を凝らしている。
関西アマチュア無線フェスティバルは、毎年7月中旬に大阪府池田市の池田市民文化会館を中心に開催され、2日間の会期中で1万人近くが来場する人気のイベントだ。残念ながら昨年はコロナ禍のため1年間の延期が決定。今年は「One step ahead、KANHAM2021は新しくチャレンジします」をキャッチフレーズに、7月17日(土)と18日(日)の2日間、オンラインで開催されることになった。主な内容は次のとおり。
●オンライン配信(7月17日、18日)
会場に出展されるブースを見て回るような感覚で、会期中にKANHAM2021のサイト内にある「出展者一覧」ページのリンクから、合計54団体・個人がそれぞれのWebサイトで行う展示・発表をオンラインで見ることができる。
●ステージ配信(7月18日)
いつものKANHAM会場のステージイベントさながらに、7月18日(日)に配信が行われる。
・オープニング 09:45~
・メーカー技術講演 IC-705デザインの全て 10:00~
・わかものHAMのそこまで言って委員会 11:00~
・Masacoライブステージ 12:30~
・新米和尚のアマチュア無線オモシロ噺 13:00~
・JARLそこまで言って委員会 14:00~
・KANHAM DXフォーラム2021(Zoom ミーティング方式) 18:00~
●公衆・講演会配信(7月18日)
KANHAMは、さまざまな会議室やカルチャープラザで行われる講習会や講演会に参加するのも楽しみの1つ。今回は7月18日にこれらをYoutubeでライブ配信するという。
・「TurboHAMLOG」の作者と語ろう 10:00~
・新デジタルモードFT-8 の活用術 12:00~
・自分流SOTAの楽しみ 13:30~
・衛星通信入門講座 15:00~
●こどもKANHAM ONLINE(7月17日)
KANHAMは地域の子供たちにとっても「科学」「宇宙」「無線」などの興味をかき立て、知識をつけることができる人気イベントになっている。今回は「こどもKANHAM
ONLINE」として7月17日(土)の午後、次のようなコンテンツがオンライン配信される予定だ。
・オープニング 12:45~
・LEDを使って自由に工作デザインコンテスト♪ 13:00~
・緊急特別企画「はやぶさ2プロジェクト」
地球に帰還したカプセルとコントロールする裏側 14:30~
詳細および各配信へのリンクは、関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2021)の公式ページを参照のこと。
●関連リンク: 関西アマチュア無線フェスティバル

「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」が2021年7月23日から8月8日まで、および同年8月24日から9月5日まで開催されるのに伴い、関東総合通信局では7月18日から9月5日まで、同局長を本部長とする「関東総合通信局重要無線通信妨害対策実施本部」を設置し、電波監視体制の強化を図るほか、東北総合通信局では7月19日から8月5日まで、「DEURAS(電波監視システム)」による遠隔監視を行うとともに、競技会場に電波監視職員(電波Gメン)を派遣し電波監視体制を強化。混信や電波妨害に備えるとしている。
関東総合通信局が発表した「重要無線通信妨害対策実施本部を設置」の内容は以下のとおり。
総務省関東総合通信局は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴い、令和3年7月18日(日曜日)から9月5日(日曜日)までの間、同局長を本部長とする「関東総合通信局重要無線通信妨害対策実施本部」を設置し、電波監視体制の強化を図ります。
【概要】
関東管内において、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の競技が開催されることに伴い、同大会の競技および運営のために使用される無線への電波妨害発生並びに、警察・消防無線、航空無線、鉄道無線などの重要無線通信に対する混信や電波妨害に備え、24時間対応で電波監視体制を強化します。
東北総合通信局が発表した「福島あづま球場、宮城スタジアム、茨城カシマスタジアムに『電波Gメン』を派遣」などの内容は以下のとおり。
東北総合通信局は、東京2020オリンピック競技大会への支援の一環として、7月19日(月)から8月5日(木)までの間、電波監視体制を強化します。
【概要】
東京2020オリンピック競技大会は、大会運営等のために多数の無線局が海外から持ち込まれ、運用されます。
当局は、遠隔方位測定設備(DEURAS)による遠隔監視を行うとともに、競技会場※に電波監視職員(電波Gメン)を派遣し、混信、電波妨害に備えます。
これにより、大会に必要な無線通信に加えて、放送業務・治安の維持等の重要な無線通信を確保します。
※福島あづま球場(野球、ソフトボール):福島県福島市
宮城スタジアム(サッカー):宮城県宮城郡利府町
茨城カシマスタジアム(サッカー):茨城県鹿嶋市
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【動画】<タレントの優木まおみ(JM6CRT)がナビゲート>総務省制作、「電波Gメン」による不法局取り締まり&探査活動を民放の報道番組風に紹介
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク:
・関東総合通信局
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴う電波監視体制の強化-重要無線通信妨害対策実施本部を設置-
・東北総合通信局
「東京2020オリンピック競技大会」の運営を支援-福島あづま球場、宮城スタジアム、茨城カシマスタジアムに「電波Gメン」を派遣-
・【公式】東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会

国際アマチュア無線連合 第一地域委員会(IARU R1)ユース・ワーキンググループの主催により、「若者のオンエアを活発にすること」「IARU R1による若者ハム育成プログラム『YOTA(Youngsters on the Air)』を広め、またより良いものにすること」「国境を越えた若者支援の具体的な形を示すこと」を目的に、今年からスタートした「YOTA Contest」。年3回(5月/7月/12月)の実施で、日本時間7月18日(日)19時から19日(月)6時59分までの12時間にわたり「YOTA Contest 2021(2nd round)」が開催される。当初の計画では7月17日(土)からの開催だったが、翌日からの1日ずれての実施となる。全世界、全アマチュア無線家が対象だが、若手局との交信は10点以上と得点が大きく、若手のアマチュア無線家の運用を奨励するコンテストとして注目を集めている。
2021年6月24日付のARRLニュースによると、5月に行われた「1st round」には世界中から5歳以上の参加局が600エントリーを超え、最年長は87歳だったと伝えている。
本コンテストは、「a.ルールを遵守する世界すべてのアマチュア局」と「b.YOTA局:25歳以下の若者(IARUの定義による)」が対象で、3.5/7/14/21/28MHz帯のCWとSSBで行われる。同一バンド内において、同一局とはCWおよびSSBモードでそれぞれ一度ずつのみの交信が有効。
部門は「シングルオペ 電信電話 3バンド(オープン)」「シングルオペ 電信電話 3バンド(YOTA)」「シングルオペ 電信電話 オールバンド(オープン)」「シングルオペ 電信電話 オールバンド(YOTA)」「シングルオペ 電信電話 オールバンド 6時間(YOTA)」「マルチオペ 電信電話 オールバンド シングルTX(YOTA)」「SWL 電信電話 オールバンド」「ステーション・スポンサー」の8つ。
コンテストナンバー交換は、シングルオペが「相手局のRS(T)レポート」+「年齢(2021年1月1日時点)」、マルチオペが「相手局のRS(T)レポート」+「オペレーターの平均年齢(2021年1月1日時点)」.ただし,オペレーターの平均年齢が25を超える場合は「相手局のRS(T)レポート」+「25」。
得点は、自局と同じ大陸(北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア)内の26歳以上の局との交信が1点。自局と異なる大陸との26歳以上の局との交信が3点。若者との交信は11歳以下の局との交信が13点、12歳以上16歳以下の局との交信が12点、17歳以上21歳以下の局との交信が11点、22歳以上25歳以下の局との交信が10点となる。
マルチプライヤーはバンドごとの異なるコンテストナンバー(年齢)の数。 総得点(スコア)は「各バンド・モードで得た得点の合計」×「各バンドで得たマルチ」の合計だ。
ログ提出期間はコンテスト終了から7日間まで、指定したサーバーへファイルをアップロード。ログ形式は「Cabrillo形式(V 2.0以降)に限る」。なお、提出後に受理確認メールの受信を各自確認すること。
コンテスト規約は英語だが、オフィシャルページには日本語を含めて20か国以上に翻訳したものが選択できる。また、日本において健全な若手アマチュア無線家を育成・支援するためのコミュニティー「YOTA Japan」により、「YOTA コンテスト 2021 規約(日本語版)」が公開されている。どちらも記事下の関連リンクから確認できる。
●We will operate YOTA Contest!(Youtube)
※画面をクリックすると動画がスタートします。
●関連リンク:
・YOTA Contest 2021規約(英文 ※選択で日本語表記)
・YOTA Contest 2021規約(YOTA Japan翻訳/日本語)
・Youngsters On The Air First-Round
Contest Claimed Results Posted, Next Round is July 18(ARRL NEWS)

東海総合通信局は、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」が2021年7月23日から8月8日まで、および同年8月24日から9月5日まで開催されるのに伴い、神奈川県の一部と静岡県の競技会場での混信や電波妨害の発生に備えて「重要無線通信妨害対策実施本部」を2021年7月15日に設置することを公表した。 競技会場へ移動監視チームを派遣するとともに、当局の「DEURAS(電波監視システム)センタ局」に固定監視チームを配置し、電波監視体制を強化するとしている。
東海総合通信局が発表した「重要無線通信妨害対策実施本部を設置」の内容は以下のとおり。
総務省東海総合通信局は、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」(それぞれ7月23日~8月8日およ8月24日~9月5日)のうち、神奈川県の一部および静岡県の競技会場での混信や電波妨害の発生に備えて、7月15日、重要無線通信妨害対策実施本部を設置し、電波監視体制を強化します。
「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」がそれぞれ7月23日~8月8日および8月24日~9月5日の間、開催されます。
東海総合通信局は、競技・大会運営のための無線、警察・消防・航空・鉄道などの重要無線通信に対する混信や電波妨害の発生に備え、「重要無線通信妨害対策実施本部」を設置し、電波監視体制を強化します。
具体的には、江の島ヨットハーバー(神奈川県藤沢市)、伊豆ベロドローム、伊豆MTBコース(静岡県伊豆市)、富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)の4つの競技会場に、移動監視チームを派遣するとともに、当局のDEURAS(注1)センタ局に固定監視チームを配置し、電波監視体制を強化します。
警察などの関係機関との連携体制を確保し、重要無線通信妨害発生時には迅速に対応します。
注1:電波監視システムの総称「Detect Unlicensed Radio Stations」
↓この記事をチェック!
<海外から持ち込まれる無線局の円滑な開設・運用に向けて>総務省、「2020年東京オリンピック・パラリンピックで割り当てを行う周波数(案)」に対し意見募集
<マイメディア東海>「電波監視官(電波Gメン)」のお仕事、第3弾!…電波監視設備「DAS(デューラス)」の活用法
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク :
・東海総合通信局
「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」開催に伴う電波監視体制の強化<重要無線通信妨害対策実施本部を設置>
・【公式】東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会

東京都西東京市にあるコミュニティFM放送局「FM西東京(JOZZ3AU-FM、84.2MHz 出力20W)」は、2012年からアマチュア無線に特化した情報番組「QRL」をスタートし、毎週木曜日の23:30から30分間オンエアーしている(番組は2017年6月にリニューアルが図られた)。放送内容は後日ポッドキャストとしてWebサイトで公開されており、このほど2021年7月8日夜に放送した第478回分がアップされた。
2021年7月8日(第478回)の特集は「最近の話題」。7月3~4日に開催された6m AND Downコンテストについて、Eスポ発生によりVHF帯のコンディションが良好、JARL定時社員総会について、JARL本部の「東京2020オリンピック・パラリンピック」の記念局がスカイタワー西東京の会議室に設置される見込みであること、7月17日に開催される「第40回電通大コンテスト」についてなどを取り上げた。
番組の聴取は下記関連リンクから。Web上またはダウンロード(MP3形式)で利用できる。
●関連リンク:
・QRL For Amateur Radio Station 第478回放送
・QRL Facebookページ

2021年7月15日、アルインコ株式会社は免許や資格が不要な屋内型特定小電力無線レピーター(中継器)「DJ-P114R」を8月上旬から発売開始すると発表した。同社は「交互通話中継機のみならず、特小トランシーバーや大音量モニターとしてもお使い頂けます」と説明している。なお本モデルは屋内設置専用で、防塵、防水仕様ではない。価格はオープン。
アルインコのプレスリリースから抜粋で紹介する。
<主な特徴>
・交互(半複信)中継で全27chに対応する中継器
・交互(単信)通話、交互中継(半複信)通話、デュアルオペレーション対応の基地局トランシーバーとしても使用可能
・音声出力は3W以上、受信専用モニターとしても十分な大音量
・高さ94.5mm×幅200mm×奥行50.4mm(突起物除く)、質量約318g(アダプター、スタンド別)の超コンパクトボディ
・停電時のバックアップ機能搭載
・対応子機をリモコンとして、チャンネル・周波数帯A/B・アラーム・自動接続手順・グループ番号、ハングアップタイマー等の設定項目を無線操作で変更可能
・コンパンダーは自動対応、子機がコンパンダー使用中ならそのまま中継
・使用頻度が少ないチャンネルの目安が付けられる最適チャンネルサーチ
・送受信周波数ごとにチューンした2本の折り畳み・回転式高性能1/4λアンテナ
・取り付けは、ねじ止めしたブラケットに本体をスライドして固定、付属ACアダプターをAC100Vのコンセントに 接続するだけと手軽
・オプションのスピーカーマイクなどを掛けておける金属製ハンガーは壁にも本体にも取り付け可能
・背面に取り付けるスタンドは卓上運用にも壁掛けにも使える2WAY方式
・通常使用時は特小トランシーバー2台分程度、3W最大音量出力時でも1.5Aとエコな電流消費
<定格>
・使用周波数帯/チャンネル: 特定小電力無線421/422/440MHz 中継用27ch、通話用20ch
・電波形式: F3E(FM)、F1D(FSK)
・送信出力: 10mW、1mW
・受信感度: -14dBu(12dB SINAD)
・音声出力: 3W以上(本体スピーカ:4Ω)、400mW以上(外部出力)
・通信方式: 単信、半複信、複信
・定格電圧: DC 6.0V(DC IN)、3.7V(別売Li-ionバッテリーパック)
・消費電流:
送信時:75mA(High)/65mA(Low)、受信最大出力時:1.5A、受信待ち受け時:83mA、バッテリセーブ時:28mA
・動作温度範囲: 運用-10℃~+50℃、充電0℃~+45℃(別売EBP-60が必要)
・寸法(突起物除く/約): 高さ94.5×幅200×厚さ50.4mm、EDC-122 ケーブル長 約1.8m
・質量(約): 本体 318g(ACアダプター別)、ハンガーのみ 64g/スタンドのみ 34g
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・特定小電力無線レピーター(中継器)&トランシーバー DJ-P114R(アルインコ)
・アルインコ株式会社電子事業部