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hamlife.jp (2024/11/24 2:35:26)
現在データベースには 6117 件のデータが登録されています。
日本のアマチュア無線界は深刻な局数減少と高齢化が続き、メーカーや無線ショップの廃業も相次いでいる。その一方で次代を担う若年層の入門者は非常に少ない(若者の無線離れ)というのが現状だ。一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)、一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)、CQ出版株式会社の4者はこの状況に危機感を持ち、現状を改善して “アマチュア無線の継続的発展”に向けた具体的取り組みと協力体制を検討するため2023年12月に「アマチュア無線継続的発展会議(SD会議)」を設け、定期的に検討会を行っている。このほど同会議が「第1次報告書」をとりまとめ、2024年6月4日に公表した。
JARL、JARD、JAIA、CQ出版社の首脳陣が出席し毎月開催されている「SD会議」の開催風景(JARL Webより)
SD会議は2023年12月の発足以降、アマチュア無線界の現状を認識した上で、世代別に具体的なアプローチの方法を検討するため、8回の会合とオンライン会議で議論を進めている。さらに今春には、教員、高校生、大学生、20代社会人、中堅社会人など10数名に合計6時間以上のインタビューを行い、若年層の意識や考えと共にアマチュア無線界に対する要望の把握に努めたという。これらの結果をふまえ、このほど全9ページの「第一次報告書」を公表した。構成は以下のとおり。
1.アマチュア無線界のビジョン
2.取り組むべき課題
2.1 世代別の施策
2.1.1 無線愛好家の裾野となる層(小中高生)にむけて
2.1.2 次世代を担う若年層(大学生から30代)にむけて
2.1.3 社会の中核を担う中高年層(カムバックハムを含む)にむけて
2.1.4 健康で豊かな人生を望んでいる高齢者層にむけて
2.2 世代に共通する施策
2.2.1 アマチュア無線の社会的認知度向上
2.2.2 趣味としての魅力・エキサイティング性の向上
2.2.3 経済的に興味を追求できる環境整備
2.2.4 技術・技能・関連知識の向上に資する施策
2.2.5 社会貢献の実施体制の整備
2.2.6 アマチュア無線の効果的活用・適正運用の改善
3.今後の予定
報告書は冒頭で、“アマチュア無線界のビジョン” を「アマチュア無線界は、電波を駆使した技術・能力の向上、同好者とのコミュニケーションによるグローバルな交流(国際親善)、人材育成・社会貢献に寄与し人生を豊かにする趣味としてのアマチュア無線の魅力・価値を一層高めるとともに、これらの活動に適した環境の整備にたゆまず努め、無線愛好家の活動とアマチュア無線の魅力・価値が広く社会に認知されることを目指す」とした上で、「無線愛好家の裾野となる層(小中高生)にむけて」「次世代を担う若年層(大学生から30代)にむけて」「社会の中核を担う中高年層(カムバックハムを含む)にむけて」「健康で豊かな人生を望んでいる高齢者層にむけて」という世代別の施策を公表している。
例えば小中高生に向けては「 若者の全国的なグループを作り 、当事者達のニーズに沿って自主的に活動できる場を作る。大人の不用意な関与を避け、教育的に配慮した支援を行うようにする」「紙QSLカードの印刷と郵送代は若者の負担が大きい。電子QSLの利用を推進し、 紙カードの発行は必須ではないことを周知 する」「新しい機器(無線機や周辺機器)を若者世代に一定期間無償で貸し出す制度を作る」「 若者との交信において、相手に嫌な思いをさせないよう気をつけるべきことの啓発活動を行う(若者へ威圧的な態度を取る人、お説教をする人、女子のオペレーターを追い回す人、自慢話を長々とする人がいるとの指摘がある) 」など多数を挙げている。
さらに全世代に共通する施策として「アマチュア無線と接点のある分野のイベント(例えば、Maker Faire、Japanドローン、アナログオーディオフェア、グランシップトレインフェスタ、アウトドアデージャパン等)や地域のイベントに出展し、可能な場合には体験運用の機会も設けてアマチュア無線の多様な側面があることをアピールする」「中高年層や高齢者層のアマチュア無線家には無線機を自作して開局した経験者が多く、また現在の若年層にも電子工作からアマチュア無線に入門した人達がかなりいることから、経験者が感じた自作機で交信することの魅力を生の声でアピールする」「 手軽に作れる妥当な価格のキットを開発 し、容易に自作機を楽しめるようにする」「低廉な無線機を開発する」「 社会人から若年層への無線機器の無償譲渡や長期間貸与を合理的に行う仕組みを検討する 」「組み立て後の性能が保証される無線機自作キットの開発とその普及を検討する」「自作無線機の増設時に必要となる 変更保証の簡易化 について検討する」といった内容が目を引く。
また不法無線局や運用規則を守らない運用者が、体験運用や公開運用、若年層の育成などに悪影響を及ぼしていることから、その撲滅について触れ「アマチュア無線は仕事に使えないことはもとより、コールサインの送出、周波数占有の禁止、混信の防止などの制度・規則の周知徹底を強化する(ガイダンス局の積極的な運用を含む)」「 AIなどの新技術を活用してこれらの運用者を効率的に特定するシステムの開発・導入 を検討する」「 JARL、JARD、JAIA、CQ誌をはじめ無線機販売店等が連携して、不法運用撲滅の効果的なキャンペーンを検討し実施する 」「アマチュア無線を利用していると推測される業界や、公共工事の発注者等に、不適正な運用を行っている業者の排除を働きかける」「運用規則やバンドプランに則った送信のみを可能とする無線機の技術的対策を検討する」などを挙げている。
SD会議ではこの報告書の内容について、アマチュア無線界から広く忌憚のない建設的な意見を募集するという(詳細は本記事末尾に掲載)。
以下に、この報告書の全文を掲載する。
SD会議は今後も引き続き、具体的取り組みと協力体制について、優先度を定めて検討していくことになった。そのため今回の「第1次報告書」の内容などについて、アマチュア無線界から広く忌憚のない建設的な意見(アンケート形式)を募集するという。締切は2024年7月15日。また「アマチュア無線の魅力向上アイデアコンクール」も引き続き募集を行っている。詳細は下記関連リンク参照のこと。
こちらの記事も参考に↓
<JARL・JARD・JAIA・CQ出版社が後援、副賞あり!>「アマチュア無線の魅力向上アイデアコンクール」開催、優秀者はハムフェア2024会場で発表
●関連リンク:
・「アマチュア無線継続的発展会議(SD会議)」第1次報告書の公表(JARL Web)
・SD会議第1次報告書に関するアンケート(4ページ構成)
・「アマチュア無線継続的発展会議(SD会議)」の発足(JARL
Web)
The post 【全文掲載】<アマチュア無線界の課題解決のため、取り組むべき施策>アマチュア無線継続的発展会議(SD会議)が「第1次報告書」を公表 first appeared on hamlife.jp .
2024年6月8日(土)19~22時と6月9日(日)7~10時の2回に分けて、JARL岐阜県支部主催(後援:岐阜新聞社、岐阜放送)による「第27回 オール岐阜コンテスト」が開催される。対象は国内(陸上)のアマチュア局で、周波数は1.9/3.5/7/14/21/28/50/144/430/1200MHz帯の電信・電話となっている。主催者は「皆様のご参加をお待ちしております。コンテストを盛り上げましょう!」と呼びかけている。
岐阜県のアマチュア無線局の活性化を促しつつ、岐阜県内外のアマチュア局の交流を図るとともに、アマチュア無線を通じて岐阜県を広くPRすることを目的に、「第27回 オール岐阜コンテスト」が開催される。
交信対象は県内局が「日本国内の陸上で運用するアマチュア局」、県外局が「岐阜県内の陸上で運用するアマチュア局に限る」となっている。ナンバー交換は、県内局が「RS(T)符号による相手局のシグナルレポート」+「市郡ナンバー」、県外局は「RS(T)符号による相手局のシグナルレポート」+「都府県・地域ナンバー」となる。
書類の締め切りは6月30日(日)。郵送の場合は消印有効、電子ログは送信時のタイムスタンプで判断。詳しくは「第27回 オール岐阜コンテスト規約」で確認してほしい。
●関連リンク:
・第27回
オール岐阜コンテスト規約(PDF形式)
・JARL岐阜県支部
The post <岐阜県在住&在勤参加局に「岐阜新聞社・岐阜放送賞」を贈呈>JARL岐阜県支部、6月8日(土)19時からと9日(日)7時から3時間ずつ「第27回 オール岐阜コンテスト」を開催 first appeared on hamlife.jp .
山形県内に在住するアマチュア無線局の活性化と県外局との交流、コンテスト入門局の育成を目的に、2024年6月8日(土)から9日(日)にJARL山形県支部の主催による「第6回 山形さくらんぼQSOコンテスト」が、日本国内で運用するアマチュア無線局(個人局)と、JARL山形県支部登録の地域クラブを対象に1.9/3.5/7/14/21/28/50/144/430/1200MHz帯の電信と電話で行われる。開催時間は1.9~28MHz帯が8日(土)の朝の5時から21時まで、続けて50~1200MHz帯が8日(土)の21時から9日(日)13時までとなっている。
JARL山形県支部では、毎年10月に「山形県支部QSOコンテスト」を行ってきたが、同支部では「2019年度から支部コンテストのルールが新しくなります」として、同年から「山形さくらんぼQSOコンテスト」を新たにスタートさせた。
参加種目はオールバンド部門のほか、1.9、3.5、7、50、144、430MHz帯がバンド別(シングルバンド)、1.9MHz帯から28MHz帯までのうち3バンド以上を使用する「HFマルチバンド」、14/21/28MHz帯のうち1バンド以上で運用する「HFハイバンド」、50MHz帯から1200MHz帯までのうち2バンド以上を使用する「V/UHFマルチバンド」、中学生以下の「ジュニア」、そのほか「YL」「JARL山形県支部登録の地域クラブ対抗」がある。
呼び出し方法は、電話の場合、県内局(山形県内に在住し山形県内で運用する局。ただしオールバンド部門のみ県外在住者が山形県内に移動運用した場合は県内局として扱う)が「CQ 山形コンテスト」、県外局(山形県外で運用する局)が「CQ 山形コンテストこちら県外局」。電信の場合、県内局「CQ YM TEST」、県外局「CQ YMKG TEST」。ナンバー交換は、県内局は「RS(T)符号による相手局のシグナルレポート」+「市郡ナンバー」。県外局は「RS(T)符号による相手局のシグナルレポート」+「都府県支庁ナンバー」。なお県外局同士の交信は得点にならない。
マルチプライヤーは、県内局が異なる都府県支庁数、山形県内の市郡の数。県外局は異なる山形県内の市郡の数。オールバンド部門のみ、県外在住者が山形県内に移動すれば、「県内局」としてみなす。
サマリシートの提出は、紙ログ、電子ログの両方で受け付ける。郵送の場合の締め切りは6月16日(日)消印有効。電子ログの場合の締め切りは6月16日(日)23時59分のタイムスタンプまで。参加記念ステッカーを希望する場合は84円切手を貼った返信用封筒を送付。詳しくは「第6回 山形さくらんぼQSOコンテスト規約」で確認してほしい。
●関連リンク:
・第6回 山形さくらんぼQSOコンテスト規約
・山形県支部さくらんぼコンテスト参加証について(PDF形式)
・さくらんぼQSOコンテスト参加証台紙(PDF形式)
・JARL山形県支部
The post <HFとV/UHFの種目で開催時間を分けて実施>JARL山形県支部、6月8日(土)~9日(日)に「第6回 山形さくらんぼQSOコンテスト」を開催 first appeared on hamlife.jp .
「地元・茨城のOM3人がお送りする新番組です。無線歴50年以上、平均年齢なんと69歳! アマチュア無線から地元のネタまで、楽しい話題で盛り上がります」というアマチュア無線番組「OMのラウンドQSO」が2016年6月5日から茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送されている。2019年1月の番組改変で30分番組に昇格し、毎週日曜日の21:30~の放送となった。2023年4月にレギュラー陣の1人だったJA1JRK 谷田部氏がサイレントキーとなり、現在はOM2名(JA1NFQ 中島氏、JH1DLJ 田中氏)とMCの演歌歌手 水田かおり(JI1BTL)で進行。さらに不定期でFMぱるるんの“局長”ことJA1VMP 海老澤氏が加わっている。
新たに音声ファイルが公開されたのは2024年6月2日(日)21時30分からの第416回放送。「レンコンの葉のお茶(蓮茶)」の効能で始まり、6月16日に茨城県土浦市で開催される「 いばらきハムの集い 」についてとFMぱるるんアマチュア無線クラブの展示予定を案内した。さらに学生時代の音楽活動で思い出を語りあった。
番組後半のJARDコーナーは、JARDの三木会長(JA1CIN)が登場。昨年12月にJARL、JARD、JAIA、CQ出版社の4者で組織した「アマチュア無線継続的発展会議(SD会議)」で現在検討している内容(若年層でアマチュア無線に興味を持ってもらうには?)を紹介した。
番組音源は下記関連リンクにある放送済み音源公開ページで聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。放送終了後一定期間が経過したファイルから削除されるので早めのワッチをオススメする。
●関連リンク:
・OMのラウンドQSO 放送済み音源公開ページ
・palulun.net
The post <JARD三木会長が電話出演し「SD会議」の活動を紹介>OMのラウンドQSO、第416回放送分の音声ファイルをWebサイトで公開 first appeared on hamlife.jp .
米国のアマチュア無線連盟であるARRL(American Radio Relay League)で2024年5月13日頃(日本時間)に発生した、ネットワークと本部システムに関する“重大なインシデント”(掲載記事 5月17日 / 5月23日 )について、同連盟は6月4日(日本時間 6月5日早朝)に新たな情報を掲載。このインシデントが “悪意のある国際的なサイバー集団による高度なネットワーク攻撃” で、ネットワーク機器、サーバー、クラウドベースのシステム、PCが危険にさらされたという。同連盟はただちにFBI(連邦捜査局)を関与させ、専門家チームとシステムとサービスの完全な機能回復に取り組んでいる。
ARRLを標的にした国際的なサイバー攻撃によって同連盟のネットワークやシステムが停止し、電話回線の麻痺、通販システムの停止、アマチュア無線資格試験(ARRL VEC)の免許申請処理業務の停止、LoTWシステムの停止など重大な障害が相次いで発生し、一部は現在も復旧していない。同連盟が6月4日(日本時間 5日早朝)に告知した内容は次のとおり(※文中は現地時間で表記)。
ARRL Systems Service Disruption
Updated 6/4/2024
On or around May 12, 2024, ARRL was the victim of a sophisticated network attack by a malicious international cyber group. ARRL immediately involved the FBI and engaged with third party experts to investigate.
This serious incident was extensive and categorized by the FBI as “unique,” compromising network devices, servers, cloud-based systems, and PCs.
ARRL management quickly established an incident response team. This has led to an extensive effort to contain and remediate the networks, restore servers, and staff are beginning the testing of applications and interfaces to ensure proper operation.
Thank you for your patience and understanding as our staff continue to work through this with an outstanding team of experts to restore full functionality to our systems and services.
We will continue to update members as advised and to the extent we are able.
<参考:日本語機械翻訳>
ARRLシステムのサービス途絶
2024年6月4日更新
2024年5月12日頃、ARRLは悪意のある国際的なサイバー集団による高度なネットワーク攻撃の被害を受けました。ARRLはただちにFBI(連邦捜査局)を関与させ、第三者の専門家と協力して調査を行いました。
この深刻なインシデントは広範囲に及び、FBIによって「unique(特異)」と分類され、ネットワーク機器、サーバー、クラウドベースのシステム、PCが危険にさらされました。
ARRLの経営陣は、速やかにインシデント対応チームを立ち上げました。これにより、ネットワークの封じ込めと修復、サーバーの復旧に多大な努力が払われ、スタッフは適切な動作を保証するためにアプリケーションとインターフェースのテストを開始しています。
スタッフは引き続き、システムとサービスの完全な機能回復のため、優秀な専門家チームと協力して取り組んでおりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
会員の皆様には、アドバイスに従い、今後も可能な範囲でご報告させていただきます。
●関連リンク:
・ARRL
・ARRL Systems Service Disruption
・ARRL LoTWサイト(障害発生中でアクセス不能)
The post <FBI(連邦捜査局)も調査>ARRLの「重大なインシデント」は “国際的なサイバー集団による高度なネットワーク攻撃” と判明 first appeared on hamlife.jp .
2024年6月4日、総務省は2024年4月末のアマチュア無線局数を公表した。それによると前回の2024年3月末のデータから1か月間で996局減少して357,072局となった。再び「▲1,000局/月」に迫る減少数で、高止まり傾向が続いている。
アマチュア局は、1995年4月末に過去最高の136万4,316局を記録したピークから増減を繰り返し、ピーク後に最高となった2016年4月末の43万6,389局から、現在も“ピーク後最低局数”を更新し続けている。ピーク後に最高となった43万7,736局から97か月間で77,970局減少した。
●2024年4月末、アマチュア局の各エリア(管内)局数内訳
・1エリア(関東管内): 106,364局(106,541局)
・2エリア(東海管内): 45,375局(45,516局)
・3エリア(近畿管内): 43,489局(43,576局)
・4アリア(中国管内): 21,556局(21,628局)
・5エリア(四国管内): 16,484局(16,531局)
・6エリア(九州管内): 29,735局(29,826局)
・7エリア(東北管内): 36,984局(37,101局)
・8エリア(北海道管内):31,924局(32,113局)
・9エリア(北陸管内): 8,428局(8,454局)
・0エリア(信越管内): 146,39局(14,681局)
・6エリア(沖縄管内): 2,094局(2,101局)
※カッコ内の数字は2024年4月末の局数を表す。
アマチュア局登録の多いエリア順に並べると、1エリア(関東管内)は11万局以上の登録があるが、2番目は2エリア(東海管内)で3位が3エリア(近畿管内)、そして4位には7エリア(東北管内)、5位は8エリア(北海道管内)、6位は6エリア(九州管内)と続く
●関連リンク: 無線局統計情報(総務省)
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八重洲無線株式会社は2024年6月4日、HF~430MHz帯オールモードトランシーバー「FT-991Aシリーズ」の新ファームウェアをリリースした。今回は「PMS(プログラマブルメモリースキャン)中にQMB(クイックメモリーバンク)を動作させると表示周波数が変わってしまう現象を修正」「PMS中のA/Bキーの動作を、VFOのAとB入れ替えに変更」「VOX送信時にMIC EQが動作しない現象を修正」「その他、機能改善および最適化」の4件だ。
「FT-991Aシリーズ」の新ファームがリリースされるのは2020年5月以来4年ぶり。今回の変更点は下記の通り。なお今回、旧モデルであるFT-991シリーズの新ファームはリリースされていない。
★FT-991 Aシリーズの新ファームウェアについて
◆おもな変更点
(1)PMS中にQMBを動作させると表示周波数が変わってしまう現象を修正しました。
(2)PMS中のA/Bキーの動作を、VFOのAとB入れ替えに変更しました。
(3)VOX送信時にMIC EQが動作しない現象を修正しました。
(4)その他、機能改善および最適化を行いました。
◆公開されたFT-991A用の新ファームウエア
・FT-991A用 メインファームウエア
書込ツール YFSW024 & ファームウエア Ver.2.06 FT-991A_MAIN_V0206.zip(2024/6)
・FT-991A用 DSPファームウエア
書込ツール FW-DSP & ファームウエア Ver.1.12 FT-991A_FW-DSP_V0112.zip
※FT-991A用のTFTファームウエア(Ver.2.00)、C4FM-DSPファームウエア(Ver.4.15)は従来どおりで新ファーム公開は無し。
なお、アップデートには市販のUSBケーブルが必要(RS-232Cでのアップデートには非対応)。無線機とパソコンをUSBケーブルで接続する前に、あらかじめ、使用するパソコンに「仮想COMポートドライバー」(Webサイトで公開中)をインストールしておく必要がある。
アップデート作業を行う際は事前にマニュアル等で手順を確認のこと。ダウンロードは下記関連リンクより。
●関連リンク: FT-991A 各種ファイルのダウンロード(八重洲無線)
The post <PMS中にQMBを動作させると表示周波数が変わる現象の修正など4項目>八重洲無線、FT-991Aシリーズの新ファームウェアを公開 first appeared on hamlife.jp .
「アマチュア無線家の皆様がいま知りたい話題などを、いろいろな方にお電話をつなぎ、詳しい情報をお聞きしたいと思います」という、茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」の独自制作によるアマチュア無線番組「ビームアンテナ」が2023年7月2日にスタートした。番組は毎週日曜日の21時~21時30分に放送、MCは徳間ジャパン所属の演歌歌手で第2級アマチュア無線技士のJI1BTL 水田かおりが担当している。
新たな音声ファイルが公開されたのは2024年6月2日(日)21時からの第48回放送。番組前半ではJARL高知県支部長の乃一廣己氏(JH5RDS)が登場し、6月9日(日)に高知市「高知県ぢばさんセンター」で開催する「高知県ハムの集い」を案内した。
番組後半ではアマチュア無線ニュースサイト hamlife.jpのスタッフが、最新のアマチュア無線界の話題と番組収録前(今回は5/25~5/31)に同サイトに掲載された記事の中で、特に注目されたものをピックアップして紹介、水田かおりとあれこれ語りあった。
●関連リンク:
・ビームアンテナ 放送済み音源公開ページ
・FMぱるるん
・palulun.net
The post <JARL高知県支部長が6月9日(日)開催「高知県ハムの集い」を案内>ラジオ番組「ビームアンテナ」、第48回放送分の音声ファイルをWebサイトで公開 first appeared on hamlife.jp .
「アマチュア無線初心者の2人がお送りする一般の方・無線初心者向けの番組です。もちろんベテランの方も聞いてください。そして2人の珍質問に笑ってください」という、女性だけのアマチュア無線番組、CQ ham for girls。2014年8月3日から毎週日曜日の15時~15時30分に茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送が行われている。また千葉県木更津市のコミュニティ局「かずさFM」でも毎週日曜日の15時30分~16時に同内容を放送。さらに2023年4月からは栃木県の県域局「CRT栃木放送」でも毎週日曜日の10時から同内容の放送がスタートした。
新たに音声ファイルが公開されたのは2024年6月2日(日)15時からの第515回放送。今回もアマチュア無線の月刊誌「CQ ham radio」編集長の吉澤氏が出演。同誌2024年6月号(5月17日発売)の表紙に掲載されている、100年前に発明された「八木・宇田アンテナ」のレプリカ写真を紹介。さらに同アンテナの開発エピソードを紹介した。さらに同誌6月号のユーザーレポートに掲載した広帯域ワイヤーアンテナ「CHA-Broad Wire2300」の紹介を行った。
番組は下記関連リンクの「CQ ham for girls」の音源公開ページから。聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。 なお放送後1か月が経過したファイルから削除されているので早めのワッチをオススメする。
●関連リンク:
・CQ ham for girls 放送済み音源公開ページ
・CQ ham for girls Facebookページ
・palulun.net
The post <「八木・宇田アンテナ」の開発エピソード>CQ ham for girls、第515回放送分の音声ファイルをWebサイトで公開 first appeared on hamlife.jp .
2024年6月23日に開催される一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)の「第13回定時社員総会」で、前JARL会長の会員除名が議案として上程されることが決まり( 6月1日付け記事参照 )、SNSではさまざまな反応が見られるが、 実は過去にJARL会員が実際に連盟を除名されたことがあった。JARLの50年史(1976年刊行)が「創立後初めてと言ってよい不本意な悲しくも残念な事件」と振り返っているこの除名事件を紹介しよう。
hamlife.jp読者によると、JARL50年史「アマチュア無線のあゆみ」(1976年刊行)が「JARL創立後初めてと言ってよい不本意な悲しくも残念な事件」と振り返っているのは、1969(昭和44)年に5エリアの某局がJARL制定の「フォーンバンド」(※当時は法的拘束力はなかった)を長年守らずに運用し、再三の指導も受け入れなかったことを理由として行われた会員除名だ。
当時発行されたJARL機関紙には、この除名が苦渋の決断だったことをにじませる公示が掲載されている。以下はその一部である(元記事では除名会員のコールサインと氏名も記載されているが、ここでは伏せ字にした)。
JA5***の除名を発表
フォーンバンド常習違反
JA5*** ○○氏には、JARL制定のフォーンバンドを守ってもらえないので、ここ数年間にわたり気永く協力を依頼して参りました。監視委員からは70数回にわたり注意ハガキを送り、また梶井前会長時代に会長から説得もしてみましたが一向にご協力の意志がありませんでした。
これでは一般会員に対する迷惑も多大であり、制度を破壊する行為なので、昭和43年9月28日開催の監視委員会で審議の結果、モニター局からのハガキによる注意では指導の限界にきているので今後の措置については理事会にはかることと決定しました。これを受けた理事会では、10月5日の第92回理事会で、会長名のフォーンバンドを守ってほしいという文書を持って監査指導委員が話し合ってみる。それでも協力が得られなければ、除名処置も考慮することに決定されました。
そこで11月26日付の会長の文書を持って、県連所長、地域クラブ会長ほか数名が協力をお願いしましたが、従来からの意見を主張するのみで、我々の説明も理解して頂けなかったと監査長から報告されました。理事会としましても、除名という最後の手段は、なんとしても避けたく極力いろいろと手を尽しましたが、ことここに至っては万策尽きた感があり、昭和44年2月8日開催の第98回理事会で、それでも何か他に方法はないかと慎重審議をしましたが、除名手続きをとることに決定されました。
弁明も拒否
定款第17条第2項に被除名者は理事会・評議員会に出席して、弁明することができると規定されておりますので、3月31日付の文書で5月24日の理事会・評議員会に出席して頂くよう照会をしましたが、何らの意志表示がありませんでした。意志表示の無い場合は弁明を拒否されたと判断しますと明記した文書を出してあり、理事会は弁明も拒否されたと判断し第20回評議員会に定款第17条第1項の規定により諮問して賛成多数で除名が決定されたのであります。
このような不本意な処置をしなければならないということは悲しいことであり、非常に残念なことでありますが、以上の経緯により除名となりましたのでここに公示致します。
JA5***局の主張
①法的に守らねばならぬすじ合いはない。JARLが勝手にきめたものである。
②フォーンバンドが7Mcだと3:7の割合で不当である。
③自分は会員であるが、この件で除名されてもかまわない。
(「JARL NEWS」第480号 昭和44年6月17日発行より抜粋/読者提供)
なお、当時のJARL(社団法人 日本アマチュア無線連盟)の定款では、会員除名は理事会で審議の上で評議員会に諮問を行い、その採決で行えることが規定されていたが、一般社団法人に移行した現在のJARLでは、会員除名は下記のように規定され「社員総会において総社員の半数以上であって、総社員の議決権の3分の2以上の決議」が必要となっている。
現在のJARL定款より、会員除名に関する部分を抜粋
本件の情報をお寄せいただいた読者の方にお礼申し上げます(hamlife.jp)
こちらの記事も参考に↓
<合計12議題を審議、定時社員総会に上程する議案等を決定>JARL、第72回理事会報告を会員専用ページに掲載
●関連リンク: JARL定款 PDF(会員除名に関しては3ページ目に掲載)
The post < “創立後初めてと言ってよい不本意な悲しくも残念な事件” >昔あった「JARL会員除名事件」とは? first appeared on hamlife.jp .