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JL7KHN/ミヤギKI529のブログ (2024/5/6 5:35:27)
現在データベースには 261 件のデータが登録されています。
■前置き
「スパイト行動」と言う言葉をご存知でしょうか?
ウィキペディアによると
公平分割問題(ものを公平に分割する数学の問題のこと)において、他の参加者の配分が増加したときに、ある参加者の配分が減少する状況において、ある参加者が自己の配分をより減少させて、他の参加者の配分が、より少なくなることを選択すること
とあります。
何のこっちゃい?と思いますが、簡単に言えば同調圧力行為(以前話題になったマスク警察なんかが良い事例)です。
自分が「自分の信念に基づき、正しい事をやるべきだ」との建前を元に、訴えられるリスクを背負ってまで相手を貶める行為に走る事を言います。
と言う事で、気を付けて頂きたいのは「誰かを貶めたい訳では無く、純粋な技術的観点での記事である事」を決して頭から外すこと無く読んで頂きたいと思います。
■CBの電波を飛ばすには?
当たり前ですが、CBは500mwの出力です。またアンテナは2m以下で給電線と接地線を持たないものとされています。
即ち、 外部アンテナは禁止 です。
では、この電波をより飛ばすにはどうすればよいか?と言えば、やはりアンテナが重要です。
アンテナ長2m以下と言うのは割と考えられていて、実効面積にほぼ比例するアンテナ利得を抑える意味もあります。
では、このアンテナの実効面積を大きくするには…?
■アンテナ近傍に置かれた共振体の影響
まずMININECエンジンを使ったモーメント法でシミュレーションをしてみました。
1)想定1
想定したのは、車のルーフの上にリグを置いた状態。
厳密には違いますが、簡素化するために、ルーフだけが地面から1m浮いた状態です。
これが私のKI-707を使うときのスタイルです。
・fig1 ルーフ上にリグを置いた状態
結果 アンテナ利得は -5.46dBi
2)想定2
次は、秘密新兵器(笑)
・fig2 想定1の状態に加え、 アンテナ近傍に1/2λの共振体を設置
結果 アンテナ利得は -2.19dBi ・・・2倍の利得を持つことになります。
3)想定3
次は更に新兵器追加。
・fig3 想定2の状態に加え、 グランドプレーン側に1/4λの共振帯を接続 。
簡単に言えば、皆さんがやられる様に、GND板にGAWANTを接続したイメージです(厳密には違います)
結果 アンテナ利得は -0.55dBi ・・・ノーマルに比べ3.1倍の利得を持つことになります。
このことから 、 アンテナ近傍に共振体を置くと3dBも利得が向上 します。これは2倍のパワーを出す事と同じです。
ちょっと変な解析結果に見えますが、そもそもリグ単体でのアンテナ利得が低過ぎるので、差が大きくなります。
■実際にやってみた
とは言っても、ビビりなので、アマチュアバンドでやった実験です。
■1/2λである必要性
今回の共振体は、1/4λでは無く1/2λにしています。理由は直接アンテナに接続するわけでは無いので、給電部に相当する端っこがハイインピーダンスとなる1/2λとすることで、共振体との結合をあげようと言うものです。
恐らくですが、結合させる場所や間隔によって結合容量と相互インダクタンスが変化しますので、共振体の長さを多少調整することでベストな状態になるかと思います。
■総合通信局の見解は
市民ラジオにおける電波法上の規定は、半端なく雑です。元々施行が古く、淘汰されるであろう帯域だと認識している為か、改定される兆しは有りません。
この形が、違法行為に当たるか?と言えば、「直流的若しくは直接的に接続していないので、違法行為に当たらない」との見解はあります。
但し、この解釈はあくまでも地方総合通信局によっては異なる場合があります。
本来、そういった事があってはならないのですが、kWクラスの違法局と比較し、かわいい行為としか見てないと思います(電波利用料を払っているので、ちょっとだけ嫌味を言わせて)。
これをどう解釈されるか?また皆さんが実行されるか?はお任せ致しますが、
私はやりません 。
ただ、雨の日でも出来ますし、メチャクチャ飛びます。多分。
また、上記とは異なり、 カウンターポイズを直接取っていたり、外部アンテナを内部から直接取っていたり、改造したアマチュア無線機やFCC機で運用している方 もいます。
当然違法行為ですが、価値観は人それぞれ。
私はCBは手軽に、でも新技適取得と言う道が新たに出来ましたので、リグの性能だけは詰めたい派です。
預かり物の770を使っての技適化改造。元々この個体は調整済との事ですが、すこぶる調子が悪い子です。
せっかくならばと、今までに無い形で改良をすべく、ミキサー回路にDBM-ICを使ってみました。
自作機でも使っていて、利得も得やすく、かなり低歪みなので気に入っている回路の1つです。
懸案としては、入力が過小と過大の時に線形性が悪くなる点でしょうか?過大入力時には少し工夫するとAGC的動作が可能なので、ダメそうな時はそうする予定です。
■身体は資本
やっちまいました…。今週は仕事で喋りっぱなしだったので、てっきり"カラオケ喉"かと思ってましたが、どうにも痛すぎると病院へ。
診断は急性咽頭炎だそう。
幸い熱は無いのですが、激しい喉の痛みと些かな倦怠感があります。
「身体は資本」と言いますが、ホントにその通り。歳相応に負荷をかけないとダメですね。
運転免許を取得し、25年程経ちます。
結婚し、子供が出来た頃以降から立てた目標が 「無事故無違反100万km達成」 です。
私の場合は通勤には車を使わないので、テストドライブを除けば、休日しか運転しない 純然たる"サンデードライバー" です。
ですので、達成はなかなか大変ではありますが、コロナ禍に入って更に出掛ける事が少なくなってしまいました。
その分を取り戻すかのように最近は走り回り、今の所
プライベートのサーキット走行を含めて、無事故無違反のゴールド免許で御座います。
さて、そんな私ですが、本日、人生初の
イン・ロック
をやってしまいました
■長いので、3行まとめ
・高圧送電線直下のループアンテナは危ない
・磁界直交させても無駄
・隔離距離規制値を確保すれば、ワイヤー/垂直系アンテナは問題ない
■不意打ちは痛い!
今日はいい天気なのでどこかへ登りたい気分ですが、野暮用が多く、また、連休最後の追い込み実験も溜まっているので、自宅警備員となっています。
タイトルはちと釣りを入れ過ぎました、すみません。
さて、CBの技適の話です。
ここの所、新技適を通される事例が急激に増えて来た感じがします。
大変喜ばしい事ですし、「たかが500mWでスプリアスは〜」なんて仰る方もたくさんいらっしゃいますが、仕事でやっていると、決して馬鹿に出来る話では無いですし、 規制の強化=技術進化のチャンス でもある訳です。
特に500mWというQRP、接地を持たないアンテナで、直接波400kmオーバーや沖縄と冬でも繫がるなんて、アマチュア無線の世界では一昔前までは信じてもらえなかった話です。
ということで、CBも電波法と設備規則の内数で、如何に工夫し飛ばすかは、技術屋としての醍醐味でもあったりします。
特に、CBは独特の世界感があり、それはそれで尊重し、寄せて行く努力と勇気が必要だったりします。
以前から、「技適を通して貰ったけど飛ばない」等のご相談を受ける事が間々ありましたが、ここ最近また増えてきました。
が、相談は是非とも技適を通された方へ相談してみてください。
フィールドでのテスト結果をフィードバックすることはとても有益な話です。遠慮せずに聞いてみると良いかと思います。
ちなみに、技適を考えられている方へ。
ALCにTA2011sを使うのは余りお勧めはしないです。平均変調度に着目し、石と回路を考えられると面白いと思います。
また、低歪化の工夫も大事です。
Po=Pc(1+m*m/2)
Pc:搬送波電力
m:変調率
しずおかDD23局
ミヤギKI529/QRPp
待っていたGW一斉オンエアーデー。
コロナ禍は明け、すっきりとしたはずの今年の連休はEsも渋く、ノイズが高い日が続いています。
■番狂わせ、其の一
■番狂わせ、其の参
(EB)
6局
良く分かりませんが、GW直前くらいから「FT-817/818のAM変調を何とかしたい」と言うお話を頂く事が増えました。
何ででしょう?たまたま?
このネタは以前、動画に上げてますので、再アップします。