無線ブログ集
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■NCB-770(仮)のフィールドテスト
長かったはずのGWも終わり、アクセル140%で稼働した1週間をなんとかやり過ごし、ようやく迎えた週末です。
SNSや無線活動を抑え気味にし始めた以上に忙しい生活になっていますが、「逆に抑制しすぎると却って精神は保たいない」という事に今更気づいたわけで、少しづつではありますが趣味を再開しつつあります。
さて、事始めにしたのが「栃技研」の技術活動。完全に自己研鑽ではありますが、宣言してしまったからにはボチボチとやらないといけないわけで・・・(汗)
本日手をつけたのは
・フロントエンド回路の見直し
・2ndIF側のナローフィルタ化
・ノイズブランカ
・可変AFフィルタ
の4つ。
<フロントエンド編>
フロントエンドは抑圧耐性は今年のEsシーズンで評価予定ですが、当初考えたパラレル型をやめてシンプルなものにしました。
<ナローフィルタ編>
2ndIFは、いただき物の高いナローフィルタがあったのですが、帯域がちょっと狭すぎた様で違和感が出てしまいました。KI-707やICB-529と同じ±2kHzの撫肩特性がちょうどよいと思われます。
<ノイズブランカ編>
そして、最大難関のノイズブランカ。こちらは新規で小型かつシンプルな回路を考えてみました。机上でパルスを入れたりする分には設計通りに動くのですが、フィールドノイズは全くそんなことはありません。
流石、昔からアナログ技術者がいろいろな回路構成を考えただけあって、ちょっと考えたくらいの回路では上手くいくはずも無く・・・。
ましてや、昔はよくあったエンジンパルス等の典型的なノイズならまだしも、最近の人工ノイズはブロードでひたすらレベルが高いので、消すのは全然簡単ではありません。
↓自宅庭でのテスト編集動画あります。
↓超バラックでテスト中のノイズブランカ。かなりワイドレンジなAGCも戻せる様なアンプ回路も構成。
こちらはバッチリなのだが・・・。
<AFフィルタ編>
こちらはICB-680の技適化を目指した改造機に組み込んだものと、ほぼ同回路構成で組んでいます。
これが実際のEs時や、ギリギリ時に効果を発揮するのか否か?ずっと実験したかったのですが、本日ようやく体感することが出来ました。
■もののついでに
なかなか外に出られないこの貴重なタイミングですので、ハンディー機も比較テストすることにしました。
やはり感度良く聞きやすいのは、ICB-529とNCB-8。そして奮闘するのがNCB-680となる?680改造品。
ナロー化したフィルタもそこそこな印象で、ハイパワー局の影響は小さくなっていました。
そしてやっぱり感度はいいなと感じるのがRJ-410。不思議ですよね、小さいのによく頑張ります。
残念なのはICB-880Tが、本日のコンディションアップでは受信すらままならず、参戦出来かった事。
昔はこれが普通だったのに、SR-01やNTS115の登場で、求められる性能が全くレンジが変わってしまいました。
それが良いことなのか悪いことなのか?「性能だけが楽しみ方では無く、古いものを単に楽しむのもアリ」ではあるとは、個人的にはこの趣味にはあると思います。
■QSO
テストのご褒美でしょうか?コンディションアップタイミングに遭遇できました!
(CB)
かごしまAK56
みやざきAL101
さっぽろTA230
さっぽろMJ11
そらちYS570
いわてB73
ふくおかTO723
あばしりKC223
(DCR)
とちぎMT82
とちぎSA41
C7OF9
(特小レピータ)
とちぎB530

■栃技研の活動
新型コロナ感染症も、収まりそうで収まらない、結局そんな状態が続いています。
家庭の事情や栃技研技術メンバーの転勤等々もあり、とにかくバタバタはしてますが、思い切って計画と具体的AIを起こし行動することにしました。
■具体的仕様
先日の技術定例会で何となく決めた暫定仕様はこんな感じ。
1)追加ch受信機能:強制チャンネルSWで切り替える。追加チャンネルは希望チャンネルを伺い、優先度にて決定。
2)受信ナローフィルター(4kHzのクリスタルルーフィングフィルタを予定)
3)可変フィルタ(AF)スケルチVRをAFフィルタにて。ICB-680にテスト実装しているものを想定。
⬇今日のテスト回路。
これを更に帯域絞って人の声だけ浮いてくる感じにする予定。
5)アンテナチューナーがGNDチューナー。電池ボックス内に納める
6)N.B。電源SWのライトポジションにて切り替え。これは新規設計予定。
7)本体についているPTT-SWは短押しで逆スケルチ。
8)本体についているPTT-SWは長押しスキャン。自動停止させるか否かは要相談(と言うか、どっちでもできるようにしてもいいかも)
9)Sメーターバックライトはログを取れるライトも実装
その他、フローティング変調や、混信に強いフロントエンドなども入れたいなぁ…
何れにせよ基板は作る予定なので、どうせなら的に送受信回路も変えたくはなっちゃうかも。
■ヘタリパーツ交換
微妙なのが、古いゆえにヘタったパーツ類。
例えば電池フタ。
これはいくつか3Dプリンタで製作し、ツメの耐久テストまでやっている代替パーツ。
529製よりも、粉体を使ったOS36製がいいかもですが、夏の炎天下テストが未実施。しかも最大な難点はコスト。これも考えたいですね。
■マイコンは未だに選定中
なかなか決まらないのがマイコン。欲張り仕様(夢一杯仕様)にしたが為に、ポートは不足がち。拡張しても良いのですが、これは僕らの業界的には色々あるのでちと避けたい気持ち有り(笑)。
何にしましょうかね…?
■最後は見た目
元々テキトーな人間なので、動けばいい的な所が有りましたが、最近話題沸騰のリペアファンさん。銘板など見た目良く作られますよね〜。
今回は3Dプリンタ他ツールも使いながら、出来るだけ見た目は昭和のまま。でもどこかプレミア感は出せるような、そんな造りにしてみたいです。
以上、夢?なのでした。

■開発中のNCB-680(仮)
別にさして進んだ訳ではないですが、連休中にちょこっとイジったくらいのクセに記事にしちゃってみます。
現在開発中のNCB-680(仮)仕様は
・固定式AFフィルタ
・切替式パルスフィルタ
・簡易型フローティング変調
・受信ナローフィルタ
・メーターバックライト
・重いSメーター改善
・受信トーンコントロール
・マイクコンプレッサー
・変調明瞭度改善
です。

■近況
ご無沙汰になってしまっております。
以前にも少しばかり書きましたが、それぞれの親とそして妻が癌となり、私がやれる全てを尽す生活を送っています。もはや看護で見切れる数はとっくに越えてますが、後悔だけはしないつもりでやってます。
ただ、最後は「気合いと根性」でやってきた私も、心身共に限界を越えてしまっていたみたいです。
間違い無く言えるのは、 仕事と家事、介護、看護、子育て全てを完璧にするのは不可能。世の中全然甘くない。 これだけは自信を持って言えます。
同境遇の方はレアかと思いますが、ぜひ無理しないで戴ければと思います。
■死ぬ気で気分転換
自分まで完全に折れるわけにもいきませんので、今回のオンエアデーは「 全てにおいて我慢をしない 」と決めて過ごす事にしました。
オールナイトで好きな車中泊、温泉(湯西川温泉は個人的にオススメ)、ミニバンで楽しんで走る峠道、山登りにそして無線で過ごしました。
多趣味、多興味、何でも楽しめる性格で救われたかな?なんて思ってます。


下手に交換するとトラブルが起きやすいCVT(AT)フルードですが、ある程度の頻度で正しく交換さえしておけば問題が起きることはまずありません。


(注意)工事には電気工事士の資格が必要です。
自宅を建替えして早2ヶ月ほど。
未だV/UHFのアンテナは建てられていませんが、それ以外の気になる事、やりたかった事の殆どはやり切った感があります。
「他に何かないかな?」と思ったとき、目に付いたのはコンセント。
小さい家のくせにコンセントだけは沢山付いてます。
ふと思い立って、これをカスタムしてみる事に。

■増え続ける感染者数
コロナ自粛疲れ、それともオミクロン株は軽症との認識からでしょうか?どこまで行ってピークアウトするのか?終息する日が来るのをひたすらじっと待つしかないのかなぁ・・・。
■在宅と無線
我が家は普通の住宅地なので、人工ノイズが高く、VUですら厳しいものがあります。そのため週末の移動運用では「とにかくノイズが低いところ」へ自然と足が向きます。
しかし、コロナに加え 色々立て込むことが多くなり、楽しみだった移動運用の時間もなかなか取れずにいました。
ただ、そんな状況を助けてくれたのが「今どき」の技術。ノイズにも比較的強く、短時間でも運用できる”FT8”。そしてアンテナが無くとも出来る”D-monitor”です。
どちらもPCでは無く、家にゴロゴロしているRaspberryPi(しかも3B)を使っています。
今どきLinuxというのもなんですが、私は大学からの付き合いなので変な抵抗感も無く遊ぶことが出来てます。
■我が家の構成
個人的に気に入って使っている構成を、ちょっと紹介します。
・RaspberryPi (3 model B)
→現在は上位の4が出ていますが、ウチでいくつか余っている3Bを使いました。記憶が曖昧ですが4,000-5,000円で購入したと思います。
多少configはイジってますが、基本的に吊るしでも問題無いです。
これにWSJT-XとD-monitorをインストールし、同時起動しています。
ちなみに、windowsと異なりraspbianではデフォルトでNTPデーモンが入っているので、時刻は起動するたびにピッタリ同期を取ってくれます。おかげでデジタルモードでは必須の時計合わせが不要になります。
更にはブラウザもありますので、eQSLなどへADIFデータをアップロードする事もここで完結します。
・タッチパネル型モニター(7インチ)
→ROADOMと言うところのモニターを使っています。こちらはアダプタやステレオSP、ラズパイボードから直接接続出来るHDMIケーブル、電源ケーブルなどが付属し、しかもタッチパネルで9,000円弱と言うものです。
画面が小さいのでマウス無しのタッチ操作だけですと少し焦れったいですが、画面もきれいで発色も良いのでオススメです。
モニター裏にはラズパイが取り付けられます
・コードレスキーボード/マウス
→設備はすっきりとさせたいので、どちらもBluetooth接続(コードレス)が出来るものを使ってます。
なお、マウスは複数機器が手元ボタンで切り替えられるので、机の上がマウスだらけになるのも防げます。
・(ID-51 puls2と接続する)データケーブル
→こちらは純正では無く自作品です。
■SDGs的無線
我が家では、RaspberryPiのシステム、IC-705、ID-51、これらを自作のソーラー発電システムの電源を使い運用しています。
QRPだからこそですし、天気に制限されず、ほんのちょっとした時間に出来るのが嬉しい仕組みです。
■ちなみに、運用バンドは
デジタルはFT8が多いです。バンドは1.9~28MHz。 自作1:9UN-UNロングワイヤーにアンテナチューナーの組み合わせです。
D-monitorは、獨協医科大学430か宇都宮430辺りに居る事が多いです。
という事で、あまりアマチュア無線の設備をブログアップすることも無かったのですが、アップしてみました。
OSがwindowsとは違うので少し違和感があるかも知れませんが、廉価でかつコンパクトなシステムですので、この機会にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?

SNSの更新は、かなり久しぶりになりました。
更新をお休みしていたのは、妻の癌が見つかったから。
「まるで赤子か」と思うほど肥大化した臓器摘出手術と入院2回を歴て、今は化学療法の副作用と戦ってます。
一昨年は義母、去年の春に実父、そして年末に歳下の妻に。皆んな癌。何なんでしょうね?
長引くコロナ感染症との戦いにより、仕事も子供らの学校生活も変則続き。
多分一瞬でも気を抜けば折れてしまいそうなほどに今は手一杯ではありますが、
常に前向きに。
少しづつですが、ブログ、Twitter、無線、登山、再開したいと思います。

■個人的な思い
旧スプリアスの使用可能期限が延期となりました。話題だった古い市民ラジオも、今となっては無理して切り替える必要も法律上は無くなっています。
とは言え、物によっては製造されてから半世紀近くも経ったものもあり、個人的にはそのままで使うよりも”きちんと”メンテをして使ったほうが、 電波利用的に迷惑をかけるリスクはずっと下がる とは思います。
もちろん、あまりにも知識が無いまま、いわゆる野良チューンをするような非メンテ行為はマズく推奨されるものではありませんが・・・。
とにかく、「RFワールド」誌が休刊することが決定してしまったので(あれだけ狭い分野の業界誌が続いた事自体驚いてはいますがhi)、RFワールド誌の意志を継ぐべく、高周波にちょっとでも興味を持ってもらいたく、地味に記事を書きたいと思います。
■前提条件
今回は 難しい事を一切書かない つもりです。
細かいデータも無し。とにかく取っ掛かりです。
ですので、必ず技適が取れるかと言われるとそういう訳ではありません。ただ、一番ハードルが高い部分をまとめてみます。
ベースにするのは、ICB-87R。前期/後期があって「前期の方が性能が良い」とかの噂はありますが、そんなことはありません。寧ろ、後期の方が部品劣化が少ないとも言えます。
あとは、基本的にイジられていないものが良いです。見ていると製造後全くイジられていないものであれば50%くらいの確率で「本記事の改造+無調整」でもいける状態です。
■改造方法
変更するのは部品3点のみです。この改造により、一番難しい占有帯域幅を守ります。
*注意
ICB-529やNCB-8とは異なる改造方法です。
1)開封します
一度も開封されたことの無いリグであれば、簡易防水のためのパッキンがくっついてしまっている事もありますが、ちょっと力を入れると開きます。
2)該当部分を確認します
3)この場所の部品を下記へ変更します
チップ抵抗がちょっと入手しづらいと思います。サイズは2012(2mm×1.2mm)
この方法で、変調度60%となる入力レベルから+20dB(試験要件+10dB、TELEC内規+15dB)に上げても、-35dBc程度は確保出来る個体が多いです。
もし逸脱してしまう場合は、560Ωを430Ωなど 少し下げて対処します。
■技適認証試験の準備対応
試験時には測定器を繋げます。その準備をしなければ受験が出来ません。
ケーブルは十分に短い(50mm程度)である必要があります。あまり長いと、ロスデータの提示が必要になり、面倒になりますhi
■封印用のネジ
技適化する要件には、容易に開けられない構造が必要です。それを満足するためには、特殊なネジを使いますが、このネジが使えます。
価格は399円/12本と安く、ドライバーも少し大きめのホームセンターへ行けば大体購入出来ます。
■参考情報
出力を測定する場合は、アマチュア無線用のパワー計では絶対ダメです。最低限QRP用のパワー系が必要です。
自作する方法は「JHGのブログ」に掲載されているものがFBと思いますので、検索されてみてください。
(リンク許可をとっていないので・・・)

■come back
今朝、親父の退院に合わせ帰省していた仙台から栃木へ戻ってきました。無論、日中は仕事をしていたものの土日は比較的自由な時間が取れたので、地元局とのアイボールも出来、ひょんな事で楽しんでしまった帰省でした。
おまけに、よく晴れた週末には松島や野蒜、石巻、女川とドライブし、観光客で賑わっている光景が見られた事が 本当に良かったと思います。
”おかえりモネ”じゃないですが、来年にはマスク無しで出歩ける状況になってる事を願ってます。
■恵まれた環境
仙台から戻り、午後には出社、今まではオンラインでの打ち合わせばかりだったメーカーさんと 久々に直接お会いし打合せをしました。事前に聞いていた議題は「今後の事」と言われて居たので、「何かな?」と思っていましたが・・・。
ドキドキしながら切り出されたお話は、かなり長いこと共同研究を一緒にやっていてプライベートでもやり取りの有った担当の方が、来春にご卒業されるとの事。
もう完全に想定外。
大変若く見えるのですが定年後の再雇用maxだそうで、これ以上は無いと・・・。言葉を失うと言うのはこういう状態なのか、と感じた瞬間でした。
仕事では大変ありがたい事に、大学の先生やコンサルティングの先生、メーカーの研究職や技術職の方々など、専門の方々と常日頃やり取りすることが多くあります。また、仕事以外、プライベートでも メールでのやり取りをはじめ、わざわざ東京や横浜など遠方から栃木まで来て頂く方もかなりいらっしゃいます。
「とことん技術が好き」なんでしょうけど、私はいつも教えて貰ってばかり。もちろんGive and Takeを目指しますが、割に合ってないのは間違いないんですけどね。
とにかく、諸先輩方にかまってもらえる関係と言うのは”幸せ”の一言です。
■今日のプレゼント
と言っても、あげた方では無く、”いつもの様に”もらう方です(hi)
本日お会いしたOM(あえて言います)から個人的なお付き合いの範疇で、ひょんなものを頂いてしまいました。
日興電子のクリスタルフィルタです。SSB用と思われますが、自作派が少なくなった今となっては貴重品です。
こんな物を頂いてしまっては、早く家に帰るしかありません。
出社したのが遅かったのにそそくさと帰宅・・・。さっそくnanoVNAで測定してみます。入出力インピーダンスマッチングはLCで合わせた上で取りたい所ですが、仕様がちょっとわかりません。多分1kΩくらいだとは思いますが、我慢出来ないので、とりあえず測ってみます。
インピーダンスが合っていないので特有のツンツンが見えていますが、BWは±3kHzほど。SSB用かな?と思いましたが、ちょっと広めのAM用っぽい雰囲気です。ツンツンの数から見ると6ポール?さすがクリスタルフィルタだけあって、ガッツリな垂下特性です。
キレイな特性の様ですので、今週末にもう言う一度真面目に測定をしてみようかと思います。
さて、今回は4個も頂いてしまったので、リグ4台作れちゃいます。
便利なICが沢山ある今の時代に、PLL回路をバラ組みして作ってみると言うのも面白いかも。と思った一日でした。