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link JL7KHN/ミヤギKI529のブログ JL7KHN/ミヤギKI529のブログ (2025/4/26 14:05:44)

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feed ご近所局と繋がるCB@栃木県学校平(1104mH) (2021/8/11 19:30:57)

■筋肉痛に怯えながら

昨日は久しぶりにも関わらずあれだけ動いてしまったので、翌日以降に訪れるであろう筋肉痛に怯えながら、「車のエアコンのエバポレータ洗浄」、「実は抜けにくいアルハイ冷却水のエア抜き2回目」、「9年使った自作ウッドデッキの解体」と一気にこなしました。

昨日ほどでは無いものの、今日もなかなかの暑さ故に、空調服とやらを動員してみました。

 

最初は「重いよ~」と思ったものの、すぐに全然気にならない様になりました。

唯一欠点は、「(膨らむのとファンが邪魔で)車整備には不向き」なくらいでした。

 

▼カインズホームのPB。揃えると結構いい値段。

 

 

 

■筋肉痛が来ないので

作業が一通り終わっても、予想外に筋肉痛がやって来ません。この時 時計は既に14時。かなり遅めのスタートですがこのまま自宅待機もつまらないので、ちょっとドライブ兼フィールド実験へ出かけることに。

 

 

▼標高のあるところへ行くと、気温はすぐにこうなる。

 

▼矢板市 嶽山箒根神社奥の院。なぜここに?と言う感じでした。

 

 

■近距離?

当初は県民の森で、アマチュア無線の実験をする予定だったのですが、土砂崩れがあったらしく通行止め。致し方なく学校平で運用することにしました。

電源を入れしばらくすると・・・、みやぎFW30/7 青森県むつ市移動が聞こえ始めました。ちょっと弱いか?と思うもののダメ元コールをしてみましたが、やっぱり駄目。しばらく様子を見ることに。

 

すると、今度はしずおかDD23局が聞こえてきました。どうやら近距離気味の様です。こちらも慌てて呼んでみるも、すぐにフェードダウンしてしまいました。

 

その代わり、みやぎFW30局が強くなってきました。こりゃいけるか?と思い呼んでみるとピックアップ→無事QSO。

 

FW30局とは、私の実家の超ご近所なのですが、このコロナ渦で帰省も出来ない中、Esで繋がると言うのもまた感慨深いものがありました。

 

▼学校平から

 

それにしても、「標高がある所はEsは厳しい」と良く聞きます。

しかしながら、私が運用する分には「(繋がる頻度は)平地とあまり変わらない」印象です。

この噂の真偽とその理由が知りたいです。

 

 

■QSO

(CB)

かがわMC36

しりべしCB46

みえAA469

みやぎFW30

 

(DCR)

いばらきAC03

とちぎAE560

いばらきMC324

さいたまK610

 


feed 暑い以上@栃木県丸山(1689mH) (2021/8/11 18:56:52)

■身体を動かす

子どもたちも長い夏休みに入っています。自由に使える時間が急に増えると、その”時間の使い方”が大事になるわけですが、親の思い通りにならないのは世の常でもあります。ましてや、このコロナ渦、ネット依存が二次特性的に加速する条件も揃っているわけで・・・。

 

昔にはなかった”常接ネット環境”との共存、やっぱり難しいのですが、その依存症から離れる為には身体を動かすのが一番だったりするわけです。

という事で、強制県外。息子と一緒に山へ登ってきました。

 
 
■駐車場は涼しかった
この日の関東は熱中症警戒アラート発令中ともあり、朝からみるみる気温が上がっていきました。そんな中でも、麓の駐車場についた時は外気温22℃、にわか雨も降って風もあり、むしろ寒いくらいです。標高があると言うのは素晴らしいです。
 
昼食を取ったあとは、ノコノコと登っていきます。ここの所ずーっと運動の”う”の字もなかったので、とにかくゆっくり登ったのですが、それでもどんどん暑くなります。山頂につく頃にはしっかりと汗ばんでおりました。
 
▼大型連休ではあるものの、バンド内は実に静か
 
▼本当は2000m以上は登りたい所
 
▼”丸い”山頂
 
▼栃木県内で一番眺望の良い山頂だと思います
 
■QSO 8/10運用
(CB)
かごしまAK56
かながわZX9/JD1
 
(LCR)
とちぎWC460
 
(DCR)
みやぎTU302  ここで宮城局と繋がるとは(笑)7MHzで宜しくです
 
 
 
▼オリンピックの悪影響?夕食を作った後、トライアル気分で自転車で走り始めてしまいました。
 その後3時間、あまりに帰宅が遅くなって 夕食は食べず・・・何という本末転倒なオチ

feed 【新技適化】ハンディー機用ノイズブランカ (2021/8/9 18:49:00)

■台風一過

ジェットストリームアタックの様な3つの台風、一つはどっかへ行き、一つは温帯低気圧に変わり、ここ栃木も現在は台風と温低に挟まれてます。そんなせいで 今日は一日強風です。

明日は台風一過の影響で気温は38度まで上がる予想との事。こりゃエライコッチャです。相当高いところへ避難しないとダメそうです。

 

関係ないですが、先に書いた「台風一過」。昔は「台風一家」だと思っており、今回の様に集団で来る台風の事を指しているのかと・・・。

思い込みは怖いです。

 

 

■今日の運用

今日も所用があり、バタバタな一日。それでも瞬間運用はしてみました。瞬間運用を支えてくれるのはやっぱり”ハンディー機”。 CBはこうでなくちゃ!

(QSO)

みやざきCB001

いわてB73/6

さいたまBB85

 

 

■ノイズブランカ

今日の運用地は宇都宮市の市街地ど真ん中&ちょっと郊外。それでもやはりブーと鳴りS2程度は振ってしまう市街地ノイズに悩まされます。

ハンディー機と言えどもノイズブランカはやっぱり必要なのかな?と思わざる得ない一日でした。

 

夕方に帰宅してすぐ、超小型のノイズブランカの試作を始めました。ノイズブランカで肝になるのはゲートの時定数。ここをしくると”効かない”だったり、”感度低下”などの弊害が出ます。また、よく聞くのは「効くノイズと効かないノイズがある」という事。これはノイズの幅や深さがブランカの時定数に合わないからなので、これらの幅に応じて可変するようなゲート回路を今回は新しく設計してみる事にしました。

 

▼ノイズの幅に合わせて、クリップする幅も追従する



机上実験ですが、一発でうまくいったので、次は増幅回路です。こちらも どんなハンディー機にも入るような超小型の回路を考えなければなりません。

コロナ渦での部品在庫が限定される中、果たしてうまく行くのかどうか・・・?

 

そう、うまく行けばICB-770に入れてもいいかもしれません。


feed 【新技適化】ハイコンプとアンテナ・チューナー (2021/8/8 22:03:00)

■連休突入

昨日から夏休みに入りました。

特に今年に入ってからは公私ともに尋常では無く忙しくなり、実は半年ぶり今年2回目となる体調不良となってしまいました。メンタルでは無いのですが、要因は過労とストレスのみとの事で、気持ちだけではどうにもならない歳になった様です。

 

体は資本、連休は少しのんびりと過ごしたい・・・なぁ・・・で終わりそうですが(笑)

 

▼連休中、復習がてらに読んだつもりが、新鮮だったりする(笑)


 

■技適化改造

先日、即時施行となった旧スプリアス機の延命法規。普段仕事でスプリアスと戦っている身としては「(コロナを理由に延期は)あんまり関係ないんじゃないし、やばいのはそれなりにあるのでは?」と思わなくも無いですが。

それはともかく、私は私で変わらずマイペースで実験しようかと思います。

 

・ハイコンプ

以前モジュール化したALC兼マイクアンプ。今回は変調がかなり深く聞こえるちょっと特殊なフローティング変調回路と組み合わせました。

マイクアンプとALCは小声でも大声でもレベルは同じになるように、ダイナミックレンジはかなりワイドにしてあります。トーンコンも入れ、モニターする分ではMC20でもTM2っぽい音になってます。

 

▼マイクを離しても、かぶり付いても同じレベル


・アンテナ・チューナー

これを実装するかどうするか、かなり迷ってます。ICB-707ならまだしも、かなり大型の部類に入るICB-770を車で移動出来る所”以外”へ持ち出し運用すると言うのは、なかなか無いと思います。

となれば、調整がピーキーなアンテナ・チューナーを使うまでも無いかと考えてはいます。ただ、今回は深く考えずトライしてみることにしました。

 

で、実際に使ってみると、チューナー自体は出来るだけQを落としたつもりですが、チューニングが合った瞬間Sメーターがブーンと上がります。なんと分かりやすい(笑)

とりあえず、フィールドで受信実験をしてみたいと思います。

 

▼電池BOX内に仮住まい。最終的につけるとしたらDCプラグの脇辺りか?


 

・NFの改善

今回チューナーを組み込んだのは、NF低減を目的にトランジスタをFETに換装した方の実験機。チューナーの帯域フィルタ効果なのか?割と静かなリグになってます。

DSPモジュールも内蔵しようかと考えていましたが、無くてもいいかもしれません。

 


▼dsPICで組んだAF-DSPモジュール


 

さて、次は秋月で買ったBGA2800を使った面白回路でも考えてみますか~

 


feed 手抜きをしたSV2021 (2021/7/25 22:11:37)

■ラジエター降ろし

TVはサザエさんでは無くオリンピックなので忘れてしまいそうですが、気づけば今日は4連休最終日。私も世間に合わせ4連休でした。とは言え、4連休にすると決めたのは前日の夕方、バタバタしましたがGW以来の纏まった休みは嬉しいものです。

 

さて、そんな連休も予定はみっちりでしたが、4年振りにアルファードハイブリッドのラジエター降ろしもしました。

ラジエターも時々ひっくり返してフィンに詰まった砂を出しておくと安心ですし、腐食による穴あきの事前点検もできるのでオススメ作業でもあったりします。

今回は作業ついでにサーモスタットも交換しておきました。

 

ちなみに、今回はインバーター側の冷却水も交換しましたが、こちらのエア抜きは本当にしっかりやらないと車が走らなくなります。 エンジン側とは作業の方法が全く異なります ので、ご自分で作業をする場合はサービスマニュアルで手順を確認して進めて下さい。

 

▼さて、どちらが新品でしょうか?(笑) 

 古い方は18年ものですが、固着は無く、開弁温度も問題無し。持ちますね。

 

 

■SV初日 20:30~21:15

さて、無線には全く関係無い前置きはここまで、次は無線の話です。

 

7/24 SV初日も、日中はてんやわんやで時間が取れず、動き出したのは20:00過ぎ。普段は絶対に動かない時間ですが、とうきょうSS44局による富士山臨時レピータが稼働しているので、一番近場で富士山が望めるポイントへ移動してきました。

到着早々にレピータを確認すると、日没はとっくに過ぎているにも関わらずカーチャンクするまでも無く賑やかに聞こえています。さすが富士山!

早速私も声を出し、山岳RC前に数局とQSO、しかも1局は三重県とQSOすることが出来ました。トータルQRBは400km弱、富士山レピータ様様です。

その後、山岳RCに移りチェックインを試みますが、なぜか全く入感せず・・・レピータの安定さにすっかり安心仕切っていたのでちょっぴり残念。しかしながらこれが「特小の面白さ」ですね。

 

▼CBもEs-QSO含め、7局とQSO。ICB-680も使ったが、NCB-8のバックライトが助かる。

 

 

■SV2日目 11:30~14:15

ここでも時間が制限され、纏まった運用時間が取れそうにありません。とは言え、イベントデーは特小やLCRでのQRBを稼ぎたい所。ならば車で高い所へ行くしかありません。

で、向かったのは日光市霧降高原(六方沢)。

 

標高は1441mH(IC-7100GPS測位)、気温は25度と非常に快適ですが、それとは裏腹にバイクの騒音がorz

 

 

▼今日はハンディー機祭り。旧技適の2ch機や680、そして「飛ぶけど聞こえない」IC-4100L等のチャレンジを決行。

 

(DCR)

とちぎMT82

ひょうごKJ543

みやぎTO77

とちぎOS36

 

(CB)

とうきょうAR705

とちぎMH44

さっぽろAM39

とうきょうNS418

いばらきAY48

つくばAM680

ちばTS106

さいたまUJ120

せたがやV15

さっぽろTA230

とちぎMT82

とちぎRC845

さいたまEP227

かぬまHM120

とちぎSR890

つくばGT38

ちゅうおうM88

そらちHD628

さいたまYM518

いわてB73

とちぎLI603

とちぎAC427

かみかわEF35

あばしりAA316

ふくしまSP302

あおもりAM624

とちぎFB21

あいちFT60

とちぎTK325

いばらきYA20

ぐんまXT59

きょうとKP127

さいたまUG100

とちぎAE560

 

(特小)

とちぎTN225

ふくしまVF302

とちぎTK290

いばらきAB110

つくば48

つくばF3

とうきょうAR705

とちぎOS36

いばらきYY24

 

(LCR)

つくば48

ふくしまVF302

いばらきSO47

とうきょうAR705

みとBB501/とちぎSA41偽スイッチバック

とうきょうAR705

 

(430MHz 1DV)

7M1JXF

JO1HUW

JO1EXA

 

 

■まとめ

今回のSVは時間が取れなかったものの、富士山レピータのお陰でQRBだけは何とか確保出来ました。

一方で、自分の足で標高を稼げなかった分、特小やLCRを始め、CBなどのQRBは振るわずでした。

やっぱり、QRB記録は苦労の先にあるんだなぁと改めて感じたSV2021なのでした。

 


feed 愛車と共に歩む”無線遊び”【ゾロ目】 (2021/7/3 21:59:53)

仕事や通勤では使わない我が家のレジャー専用車。

購入時の買い替え想定を遥かに超え、未だに”遊び”を支えてくれています。

ここ最近はコロナ感染症の話もあり、無線以外の遊びが出来ていませんが、せっかくなので共に歩み続けている無線遊びの記録を、CBネタに寄せて集めてみました。

 

CB 1ch : 26.968MHz

 

CB 2ch : 26.976MHz

 

CB 3ch : 27.040MHz

 

CB 4ch : 27.080MHz

 

CB 5ch : 27.088MHz ・・・技適範囲内誤差www 高速区間内にて停車出来ず、致し方無し。

 

CB 6ch : 27.112MHz

 

CB 7ch : 27.120MHz

 

CB 8ch :27.144MHz

 

 

気持ち的には8chを超えた時点で、太陽系外へ旅立ったボイジャーです。

この先いつまで乗り続けるか分かりませんが、元々は息子が産まれたのを機に乗り換えた車ですので、ここまで来たら息子が成人するまでは乗り続けようかとも思ってます。


feed 良いのか悪いのか?【CB+調整式電圧給電アンテナ】 (2021/6/28 22:45:33)

■電圧給電

NCB-8の2Lot目も落ち着き、少しずつですが再びICB-770へシフトしつつあります。

とは言え、週末ですら時間が取れない感じは、恐らく今年いっぱい続くのかなぁ・・?。

 

さて、今回はアンテナの話です。 以前の記事 では簡単に扱えるアンテナ調整システムとして、GAWANTに代表される”調整型電圧給電アンテナ”を実験していました。

 

これのメリットは

 ・調整箇所が一箇所と簡便である

 ・アース(ラジアル)側に余り依存しない

です。

逆にデメリットは

 ・Qが高く調整がピーキー (R1/R2<130くらいまでが実用的)

 ・良好なラジアルが取れる場合は、逆に不利

 ・(磁界結合型なので)損失が大きい

です。

 

これらについてちょっと実験と考察をしてみました。

 

 

■理論上の放射効率

まずアンテナの輻射効率は、アンテナサイズ kRとアンテナ材質のパラメータ(loss merit factor M)にほぼ依存します。

ここで言うkは自由空間中の波数であって、一般的には複素数です。ただし、無損失媒質中では実数となります。ここでは面倒なのでAirは無損失媒質とすると

 k = ω√εμ=ω/v = 2・π/λ

となります。

Rはアンテナを取り囲むことが出来る最小半径です。

一般的にはkR<<1の場合は小型アンテナとなります。ちなみにダイポールアンテナはλ/2≒1.57ですので小型じゃないですね。で、CBのアンテナ2mで虚像を考慮しないで考えると約1.13となります。

また、ロッドアンテナも細くは無い(≠ ka<π/50)良好金属ですので、総合的に見れば 放射効率ηはほぼ最大輻射効率 になっていると思われます。

*中央大学博士論文「電気的小型アンテナの放射効率向上に関する研究」より引用

 

 

■実損失の測定

次に、調整式電圧給電回路の損失を測ってみます。今回の電圧給電回路はインピーダンス変換を伴ったLC並列共振回路です。所謂トランスの磁界結合部分の結合度は一般的に0.3程度とされており、ここの結合度が大きなネックです。一応考慮しながら以前製作したものの実損失を測定してみました。

測定の仕方は単純で、リグ側にはSGからRFを入力。アンテナに相当する部分を抵抗に置き換え、オシロスコープで両端電圧を測定し、実損を算出する方式です。

*プローブはGNDPINを用いるべきだが、面倒なので、GND線を巻きつけ 実インダクタンスが小さくなるようにして測定。プローブは帯域500MHzのものなので27MHz<<500MHz/√2で問題無し

 

 

27MHzにおける実変換損失は58%。 約2.3dBの損失 となりました。

結合損失が大半を占めているはずですが、かなり上手くいっている様です。

 

ただ、 「完全同調状態であっても、半分近くはロスをしている」 と言う事です。

ちなみに、低損失に作るためにはコアの作りが肝であり、十分にSRFが高く取れる様に大きなコアを用いる必要はあるでしょう。

 

 

■良かれと思って

アンテナチューナーを入れる事は、不要輻射を抑制する観点から見ても良い事だと思います。

一方、忘れがちなのがアンテナ・チューナーの挿入損失です。アマチュア無線用のT型やπ型の耐入力が取れるものですら一般には0.2dB以上あるのが通常です。

 

確かにこの程度であれば問題無いのですが、LC共振型の整合回路を組み込んだ場合には、その挿入損失はあまり馬鹿に出来ものでは無く、慎重に考えるべきものとも言えます。

ましてや、LC並列共振型は、アンテナを短くしたり、はたまた外してしまっても見かけ上の整合が取れる仕組みでもあります。即ち 100%損失のダミーロードにもなりうる ということになります。

輻射されている電波が見えないが故に、本当に理想状態で飛んでいるか?がわかりにくく、実使用上扱い辛いアンテナの一つでもあると思います。

無論、条件が揃い、タイミングが合えばキチンとQSO出来る実用アンテナではあります。

 

 

実際に組み込むリグと設置状況におけるアンテナインピーダンスを把握し、そのインピーダンス比における最適なアンテナ整合回路を組むと言うのが、特定条件下における最適解なのでしょう。

 

 


feed 「飛ばない」を楽しもう! 【ヘリカルアンテナの分析】 (2021/6/25 18:08:52)

■食わず嫌い

今日は有給休暇。オンオフははっきりつけたい派ですが、ここの所はオンっぱなしなので、無線三昧で一日を過ごすのも悪くないかな?と。

 

という事で、今日はEsでの飛来を求め 久しぶりに尺丈山へ行ってきました。

静寂の中、まるで博物館の音の如く野鳥の声だけが聞こえる場所で過ごす一日は とても贅沢です。

そんな尺丈山でテストしたのは、ICB-87H。87Rのヘリカル機です。

アマチュア無線でゲテモノアンテナを自作されるOMさんの中では 毛嫌いされている方もいらっしゃるかと思います。私もその一人、とにかくヘリカルは飛ばないので、無意識かつ反射的に避けてます(笑)

 

避け続けていたなか、ICB-87Hの提供を受けたのでヘリカルアンテナの”洗礼”を受けてみることにしたのです。

 

 

■びっくりするほど、「やっぱり感」

どんなものかと言うことで、今日は

・NCB-8(87Rベース新技適)

・KI-707(707ベース新技適)

・ICB-880T

・ICB-680

・RJ-410

・IC-705+AH-705+10mロングワイヤー

で比較をしてみました。

 

新技適機との比は、RS56以上になってくるとヘリカルでもようやくボリューム全開で聞こえてくる感じです。

ICB-680などのシングルスーパーではRS53くらいからです。

 

ちなみに、車体を使ったアース効果などは全く無し。

これは測定してわかりましたが、 リグのどこを触れても電界強度に差が出ない んです。アースが効かないわけです。

 

ちなみに、実際のQSOでは

・ヘリカル:52/51

・ロッド:59/59

と言う結果になりました。

 

なお、帰宅後に受信感度を測定してみましたが、実に良好で基板自体には全く問題が無かったです。

 

 

■アンテナ特性

基礎的なデータとして、nanoVNAを用い特性をざっと見てみることにしました。

 

まずは、デフォルト状態のVSWR。低くは無いですが まぁ合ってます。

5to40MHz 10/div

スミスチャートでも描写したのですが、ピンぼけ過ぎて使えずorz。ただ、直列共振点近傍にはありました。

 

今度は、微弱信号をアンテナに注入し、電界強度を測定しながら最大電界強度となる点までローディングコイルを回して行きます。

するとどうでしょう。微調整のつもりが結構回ります。そして最大点にすると・・・

25to30MHz 10/div

並列共振点側に来ました。

基準面校正はピッグテール先端でやっていますので正しい測定なのですが、ちょっと想定外の結果でした。

 

ただ、コンパクトワイドバンドアンテナとして有名な「GAWANT」も並列共振アンテナ。もしかしたらある一定以上の短縮率になると並列共振アンテナの方が輻射効率が上がるのか?なんて。

 

 

■ヘリカルアンテナの相対利得測定

絶対利得を測定してみたいのですが、自宅庭ではちょっと無理。

なので、出来る限り正確な相対比較測定をしてみました。

 

アンテナへの接続は自作アイソレータを使用。コレを使わないと同軸表皮に載ってしまいます。

 

送信側は微弱発振源を接続。絶縁体の上に配置し、地面からは高さを確保。本来はハイトパターンも考慮すべきですが、今回は省略。

*ロッドアンテナの測定風景を撮る前に雨が降って来てしまった・・・

 

電界強度を測定する場所は、理論上平面波扱い出来る距離以上離れた所で測定します。

 

測定結果は変動するので、平均化処理をします。

・ヘリカルアンテナ

・ロッドアンテナ

 

⊿15.14dB

 

いくらなんでも、これには正直驚きました。

ロッドアンテナ機種は、手で握ることで利得は更に上がります。即ち差が更に開くことになります。

要は、「500mW  対 15mW」みたいなもんです。

 

 

■これはマニア向け

結論は、上記の通りです。完全に上級者向けなのは間違い無しです。

私の地元県北の方では、ヘリカルを始め100mW機等で楽しまれている局がいらっしゃって、常日頃から「すげぇなぁ」と思ってます。

 

端から「できっこない」と諦めるのでは無く、「飛ばないのは分かってる、だからこそチャレンジする」、それこそが上級CBerなんだろうなぁ、と 改めて感じることが出来ました。

 

 

 


feed スッキリ変調にする【ダイナミックマイクの消磁】 (2021/6/24 21:57:00)

■首の皮一枚の補完

先日公表された電波法改正案により、昭和の名機達が"迷惑をかけない限り"かつ"しばらくは"使える様になりました。

有難い事ではありますが、心配なのはスプリアス。

無論、生産されて何十年も経つわけですから、まともに動いている個体はほぼ無いと考える方が自然です。

ならば、「重要無線を使っている施設近くでは運用をしない」と言うのが、首の皮一枚で繋がっている昭和の名機を使い続ける必須要件なのかもしれません。



■キレイな変調で保つ

さて、今回は直接的なスプリアスでは無いお話です。古いリグはスプリアスの問題も有りますが、変調音に問題がある事も間々あります。

今までそれなりのリグを見てきましたが、ちょいちょい見かけたのが"マイクの劣化"です。

ジャンクのリグがある時には交換をしていましたが、コンデンサの様な部品と異なり気安く交換出来るものでもありません。


劣化の中でも特に目立ったのは、磁化。音が何となく低く籠もった感じになってしまいます。

これでは、折角技適化したリグはもちろん、帯域制限されて無い昭和の名機だとしても、ピックアップされやすい変調にはなりません。



■何度でも蘇らせる治具

ICB-770を始め、SONYのハンディー機の殆どは同じダイナミックマイクを使っています。

これが磁化してしまったものを消磁する事で、購入初期の頃の様な変調を取り戻す、そんな治具を使ってます。


作り方は至って簡単。

ホームセンターで強力なネオジム磁石を入手します。


それを竹串にくっつけます。


そしてそのASSYした治具を電気ドリルへ取付け完成。


使い方は、ドリルのスイッチを入れ、そこへマイクを近づけます。そして徐々に磁石から離していけば消磁は完了です。

※動画では技適化作業時の為、マイクを外して行っていますが、強力な磁石を使用する事で、バラす事無く外側から処置は可能です。

マイクの磁化は、見ている限りでは結構ある様で、度々この処置をしています。消磁器も市販されてはいますので、それを利用するのも良いかもしれません。



■注意

なお、CH-580やICB-707などはコンデンサマイクですので、消磁対象外です。その代わり、コンデンサマイクも古くなって来ると音が篭もり気味になります。その場合は、交換をする事でキレイに蘇ります。


feed その電源で良いですか? (2021/6/11 12:00:00)

■CBは大食い?

CBを運用される時の電源は、どうされてますか?アルカリ電池を内蔵するのが一般的ですが、一生懸命運用すると電池代がバカにならないので、ニッケル水素電池を使っている方も多いのでは無いでしょうか?

 

▼多分、こんな感じでニッケル水素10本仕様が多いのかな? ちなみに、満充電だと定格電圧超えますし、殆どの無線機は技適上も電池は8本(外部電源は12V)になってますので、アウトとなります、ご注意を。

 

 

■eneloop最強説

外部電源と言えばニッケル水素電池。これは安価で入手も容易で有ることから、使っている方はたくさんいらっしゃると思います。

このニッケル水素電池も、電気店を始め通販サイトを見てみると実にたくさんの種類が販売されており、どれを買うべきか迷ってしまいます。今や百円ショップですら入手可能なこの電池にも性能差があることが知られていますが、最終的にどれが良いのか?はあまり見かけません。

確かに各社色々工夫を凝らし大容量化を進めており、電池の容量で決めるのもスペック選択の一つです。また、電池ブランドによっては、同じニッケル水素でありながら電池電圧がちょっと違っているので、少しでも電圧が高いブランドを選ぶのもまた一つです。

 

しかしながら、この電池にはそれ以上に大事な”内部抵抗”と言うファクタがあります。電池自身が持つ抵抗値で、電池からエネルギーを取り出すと、それに応じた損失が生まれてしまうのです。

この内部抵抗値は、充放電を繰り返すと次第に増加し、やがて充電出来なくなります。つまるところ、電池は「内部抵抗が低く、繰り返し充放電しても上昇率が低い電池が良い」と言えます。

その観点で見ると、かつてはSANYOが持っていたeneloopの技術は素晴らしいものがあります。

 

▼硬くなるので あまり定量的データは使いたくないが、この表を見ると性能差がよく分かる。

引用:CQ出版社 トランジスタ技術2014年1月号

 

 

■その電池ボックスは大丈夫?

さて、電池が持つ内部抵抗は上述で片付きました。しかしながら、もっと致命的な部分があります。それが電池ボックス。

一般的に入手容易な電池ボックスを見てみると、特にマイナス端子側は”バネ”形状になっていると思います。このバネ部分が電池のマイナス端子へ接触し電気が流れますが、ここの部分の接触抵抗が”バネ”形状ではかなり高い値を示し、測定してみると0.4Ω前後にもなります。

 

▼バネ形状が一般的。しかしながら接触抵抗を考えると”板”形状の方が桁違いに接触抵抗は低い。

 

試しに、ニッケル水素電池が10本入る電池ボックスを、ICB-87Rの外部電源として使うことを考えてみます。

CB機は変調をかけたときに電流を一番消費します。

 

▼実効値電流でピーク0.4A程度流れる

 

 

 

 

接触抵抗と消費電流を考慮して計算してみると、最大変調がかかった瞬間、2.16Vも低下してしまう計算結果となりました。

 

せっかく電波法違反を犯したのに(笑)、2Vも電圧が下がってしまってはピーク出力が伸びないことになります。

 

▼変に電圧が下がると、この波形が潰れて歪んでくる

 

■回避方法の一つ

電池ボックスを接触抵抗が低いタイプに変えるのも手段の一つです。この電池ボックスはアマチュア無線化が工夫を凝らしている事例がいくつもありますので、ググってみてください。

 

で、私の場合の回避策の一つは、「リチウムイオン電池の活用」です。この電池はそこそこ高価ではありますが、元々内部抵抗が低く、しかも一本あたりの電圧が4.0V前後と3本直列にすればCB機にも使えます。3本と少ない本数であれば、バネ形状の電池ボックスであっても接触抵抗による電圧降下はグッと小さく出来ます。

 

ただし、リチウムイオン電池は扱いが難しい電池です。電池自身の不良はもちろん、誤った使い方をしたときに起こる事故は一瞬でしかも甚大な被害となります。

圧倒的なエネルギー密度を誇り、私としてはオススメ電池ではありますが

・日本製を買うこと

・ちょっと難しいがリチウムイオン電池の基礎知識を身につけること

さえ守れれば、軽くて伸びのあるエコで楽しい市民ラジオ生活が送れると思います。

 

 


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