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JL7KHN/ミヤギKI529のブログ (2024/11/25 3:05:36)
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最近ブログもサボりがち、手軽なTwitterへ逃げてしまっている感はありますが、元々Twitterは苦手なので・・・(汗)
さて、何も広がらない前振りはここまでにして本題です。
■何故か右だけ
まもなく8万kmを迎えるDJデミオ。ここのところは特段大きな不具合も無く、リコール対応済みの”勲章”だけが増えてます(笑)
そんなデミオですが、以前から引きずっているのが右フォグランプだけ起きる水入りです。
以前にもガッツリ入ってしまい無償ASSY交換をしてもらったのですが、再発してます。内部にはリフレクターのネジ固定部が下部にあり、それが水入りによって腐食してしまうため、長時間の放置はあまり良くありません。
■外してみる
このフォグランプ、タイヤハウスからアクセスしたいのですが、ちょうど裏側にはウォッシャータンクがあるためアクセスは良くありません。バンパーを外さず手抜きでやるには少々コツが必要だったりします。
で、外したのがコレ。しっかりチャプンと溜まってます。
コレをよく見ると、バルブの口金部の下の方に侵水痕が見られます。
器用にも下部から毛細現象で入り込んでいるようです。あらら。
■水の除去
ガラス部分はシールされているので、まずはキムワイプを突っ込んで水気をひたすら拭き取ります。
その後は、エアブローをし、隙間に残った水を追い出し、もう一度拭き取りをします。最後に天日干しをして内部を良く乾燥させます。
*キチャナイ・・・
■シール強化
パッキンの当たりが少し悪いようですので、ラバーグリスを塗布し隙間を完全に埋める様にしてみました。
さらに、気持ちの問題ですが、ライト上部にあるベントプラグ(エルボ型のホースのような通気弁)を逆向きにし、更により下向きになるように差し替えてみました。
アンダーカバーのお陰で、水をわんさか浴びる様なことにはなっていないのですが・・・おまじないみたいなものです。
最後に組み付けて終わりです。
■様子見いろいろ
今回、ライトを直すためにエアコンプレッサーを引っ張り出したので、ついでにEGRバルブやインマニの清掃も行いました。
これらはDPFを通る前の排ガスが通るので、カーボンがたっぷりです。EGR側は温度が高いのでサラサラカーボンですが、インマニに入った途端ベトベトになります。特にすっ飛ばして走らない方は10万kmを迎える前にインマニ側が詰まってしまうかもしれませんね。
そういう意味でも乗り手を選ぶ車なのかな?とは、未だに思います。
さて、フォグランプ、直ってくれよ~
CB無線ではアマチュア無線と違い、簡単にアンテナマッチング状態を確認することが出来ません。
「このセッティングで本当に良い状態になっているのか?」と不安になったりすることはありませんでしょうか?
無論、私も例に漏れず気になってしまい、手間をかけて測定をしています。ただ、正直 クソ面倒ではあります・・・
今日は、そんなCB機のアンテナマッチングのお話です。
■どうやってベストセッティングを出すのか?野良的チャレンジ方法
良く言われるのはアース。アマチュア無線の2級以上の試験では接地抵抗と放射効率が出題されますので、知っている方も多いかと思いますが、アースが直接取れないCB無線では、擬似的なアースを取ることで接地抵抗が下がり、放射効率を上げられるのは良く知られています。
ただ、接地抵抗を下げただけでは、 アンテナ系と終段回路とのマッチングが取れているわけではありません。
では、受信時にSが一番振れる状態がベストか?と言うと、受信時は送信時の”電力出し”とは違い、”電圧受け”となりますので、どちらかといえばアンテナインピーダンスが高いほうが有利だったりします。
つまりは、 「受信Sベスト≠送信ベスト」(受信が良くても飛ぶ条件とは限らない) なんですね・・・。
だから困るんです。
じゃぁ、電界強度計で測ればいいじゃん、とも思いますが、一般的に用いる電界強度計の針が確認できる距離はせいぜい1m程度。
逆に、理論上近似的に平面波として扱える距離は、R(m)>2(D+d)^2 / λ (*1)なんて式で求め、結構な距離を離さなければなりませんが、実際には大地反射の影響でハイトパターンも出てきてどんどんややこしくなってきます。
*1:測定ANTのセンターとエッジでの伝搬長差がλ/16以下の時に適用可
要は、電界強度計ではどのくらい離れてどの高さで測れば実際のQSO時と合ってくるのか・・?、”ドツボにハマる”と言うやつです。
■もっと簡単に見たい
アマチュア無線機の様にSWR計でも付いていてくれればまだしも、CB機にはそんなものはありません。アマチュア無線機のSWR機能に限りなく近い計器を?と考えたのがこれ。
ようわからんと思いますが、LEDが一発付いています。
■実際にやってみた(原理実験)
使い方は簡単です。アンテナの根本らへんに”ぱっちん”し、ひたすら LEDが一番明るくなる状態を作る だけ。
まずは、アンテナを縮めてマッチングの悪い状態・・・LED消灯
次は完全に伸ばした状態・・・LEDが明るく点灯
単純にこれだけですが、アンテナを伸ばすに伴い LEDはどんどん明るくなっていきます。
マッチング状態に比例している動きです。
■材料と作り方
・ぱっちんコア
・ビニール線
・LED
・収縮チューブ
以上。
作り方は、ぱっちんコアにビニール線を数ターン巻いて、そのビニール線の先にLEDをはんだ付けして終りです。
まだ検証はしてませんが、LEDのVfは少し高めの方がフィールドで確認する時に輝度が上がり、かつ微妙な輝度明暗差が出やすいと思われます。
■もちろん検証が必要
これは、今取り組んでいるICB-770の技適機に組み込もうかと検討中のQRPマッチング計を作っている今さっき、ふと気づいたアイディアです。
ですので、フィールドではテストをしておらず、あくまでも原理実験のみです。
恐らく、最後は微妙な明るさの違いを追い込んで行く為に、巻数だったりLEDを再考する必要があると思います。
とは言え、簡単に送信ベストの状態を作り込むチェッカーとしては有用なのかな?と思いました。
これを使うことで、ハンディー機であれば握り方、ポーダブル機であれば外部電源BOXの置き方などの違いでどうなるのか?が分かったりすると思います。
(編集後記)
実はこのアイディア、NCB-8で起きた不具合検証を行うツールとして思いついたものです。
今はコロナ禍で大変ですが「ピンチはチャンス」、こんな時こそアイディアは生まれるんだと感じました。
タイトルは車になってますが、無線のお話です。車の話と思われた方は、ブラウザ戻るボタンをお薦めします。(車ネタの方が本職だったりしなくもないですが…)
新年、明けましておめでとうございます。
本年も、何卒よろしくお願い致します。
■新たなチャレンジ
巣ごもり年末年始となったこの冬休みも今日で終わり。今シーズンは厳しい寒さとなった事もあり、自宅での実験は順調に進み、色んな事が得られました。
更には、ローカル局との実験結果共有も順調で、例年に無い充実っぷりになりました。
そんなローカル局、新たなチャレンジとしてICB-770の技適化に取り組むそうです。
こんな事を書くとプレッシャーになるか?とも思い、書くかどうか迷いましたが・・・。彼は泰然、至って淡々と熟す性格なので、しれっと通してしまいそうな気がしています。
■ICB-770の面倒くささ
ぶっちゃけ、770の技適化は面倒です。
中身はスカスカですが、無駄に筐体がデカく、しかもソニーらしいなんとも言えない組み立て性・・・。
そして、なんと言っても基板自体に手を入れ、”まずは性能を元に戻す”ところからスタートしなければならないのがたちの悪いところです。
特に厄介なのが基板に使われている2SC710と言うトランジスタ。生産当時、SONY製品に多用された汎用トランジスタですが、これはほぼ確実に特性劣化し駄目になっています。このトランジスタはほぼ入手不可ですので、どげんかせんとかんのです。
■C710の代替品
この部品の代替品を探す時はどうされてますでしょうか?
多分ググって、どなたかのブログに記載されている部品へ換装されている方もいらっしゃるかもしれません。ただ、その物ズバリの物はそうそうあるものでは無いですし、苦労されている方も多いのでは無いでしょうか?
実際、「(うまく行かなかったから)ブログにはワザと嘘を書く人もいるからね」なんて事まで仰る方まで居る始末・・・・。
↑これには正直、私も閉口・・・・(笑)。
まぁとにかく、”ググる”事自体は否定しませんが、「単純にトランジスタをそのまま換装する」のはちょっとナンセンスです。
そんな方には、ちょっぴり皮肉も込めて、私は「チェンジニア」とか「チェンジニスト」と呼ばせてもらってます。
■770に合うトランジスタ
DX-44を作った当時、ひたすら入手可能なトランジスタのデータシートをダウンロードし、比較しまくりました。で、それらトランジスタ特性の美味しいところを使う事だけに注力してました。
特に受信側については、単純にパワーゲインだけでは駄目で、NFを下げる事も重要です。AGCだってあります。結構手間のかかる作業をすることになります。
「複合的にバランスの取れたデバイス(トランジスタ)を探し、周辺定数の設計し、テストする。」
これが地味な作業でもありますが、逆に「これはすごく良くなるんじゃないか?」と思いながらすすめる作業なので、一番ワクワクする瞬間だったりもするわけです。
さて、技適チャレンジの彼は、どんな石を選定するんでしょうか?
あと僅かで今年一年が終わりを迎えます。
今年は世界中が”新型コロナ感染症”一色に染まってしまった感はありますが、私自身、仕事、家庭、そして趣味の分野、全てにおいて走り続けた一年だった気がしています。
無論、手を抜こうと思えば全然出来たと思います。
が、オンライン化が進んだ今年であっても新たな出会いは多く、また私をしっかりと支えてくださった方が多かった故に、手を抜かず、そして潰れずに年末を迎えられました。
仕事も趣味も工学系。「小さな技術が、誰かの幸せな時間の下支えが出来たら」と思い、来年もまた頑張ろうと思います。
今年一年、大変お世話になりました。
良いお年をお迎えください。
JL7KHN / ミヤギKI529
今日で仕事は終わり。明日から本格的に技適化したリグの最終チェックと返却を開始しようと思います。
とは言っても、年賀状を書かねば。
という事で、今年も最後まで色々溜め込んでいるわけで・・・。
さて、今回の技適化プロジェクトの顛末は冬休みの宿題とし、とりあえず序章だけ書いておこうかと思います。
■NCB-8の基本仕様
①変調超ハイコンプレッション・・・多分ハンディー機初
ポーダブルと比較し、ハンディー機は飛ばすのが難しいです。アマチュア無線の様に、単純に出力を上げて解決するわけにもいかず、”変調”で勝負するしかありません。
AMの場合は平均変調度を上げて、変調信号の平均電力を上げるのがキーになります。ハンディー機はここで勝負をするしかないんですね。
ハンディー機が飛ばないのは、パワーが出ないのでは無く、変調が浅いのも理由の一つです。
下記は以前実験したもので今回のNCB-8と違いますが、やった事は同じです。
②マイク超高感度化・・・ICB-529同等
フィールドで運用していると、どうしても周辺には一般の方がいらっしゃる事が多くなります。そんな中、急にコンディションが上がると、つい大きな声で叫ばざる得なくなります。
当然浮くわけで・・・。
「無線家のマナー向上に貢献」と言いますでしょうか?周囲に迷惑がかかりにくくするために、マイク感度をかなり上げています。 小声でもガッツリ変調が乗る ようにしました。変調度計はカツンカツンと右側に簡単に張り付きます。
③変調歪み改善・・・ICB-529同等
正直、オーディオマニアでもわかるかどうか?ですが、変調系統の信号の歪み率を低減する改善をしました。
④AFフィルタ・・・ICB-529同等
87Rの欠点は、受信音がシャーというかキャリキャリと言うか、とにかく小口径のスピーカー特有のハイ上がりの音がします。
チャチイ感じがするのはもちろん、ノイズに紛れた信号を聞き取るには非常に疲れます。今回は大型の筐体とスピーカーを持つICB-770に近いf特となるようなフィルタを追加しました。
⑤パルスフィルタ・・・ICB-529同等
超小型のノイズブランカの開発が間に合わず、簡易型のフィルタ切り替えのみの搭載にしました。電源スイッチのスタンバイを活用し、ON/OFF出来る様にしてあります。
⑥手元照明兼用バックライト・・・ICB-678同等
ICB-678から搭載を始めたgoodな機能。夜間運用時にログがとれる手元ライトと、メータのバックライトの兼用LEDを搭載しています。真っ白な平面の広角超高輝度LEDを採用しています。
⑦逆スケルチ・・・多分ハンディー機初
スケルチのボリュームを流用しています。ゼロの位置で逆スケルチがかかるようにしてあります。これは、ポーダブル機と併用して運用していたり、合同運用時にローカル局がいきなり送信する様な、「 想定外に近傍で送信されるシチュエーション 」を想定しています。いわゆる安全装置みたいなものです。
ですので、ゼロの位置が逆スケルチONになってます。
ちなみに、カスタム仕様でS3くらいからの逆スケルチレベル調整式も可能になってます。
⑧ピークパワー改善・・・ICB-529同等
ハンディー機は、出力余裕が無く、ガッツリ変調をかけた時のピークが伸びません。それを改善しています。60%+10dB以上の押し込み変調時に対しても、かなり有利になる変更改善です。
⑨受信感度改善
これは、もう説明不要かと・・。
⑩対ウッドペッカー用AGC時定数設定・・・多分ハンディー機初
ロシア方面から飛来すると言われているウッドペッカーノイズ。これが飛んでくると合法局信号が埋もれてしまいます。その埋もれた状態からできる限り合法局信号を聞き取りやすくする改善をしています。
⑪バッテリーモニター補正
これは、もともと付いているバッテリーチェッカーを使える様にしました。
Sメータ部のバッテリーインジゲータで、グリーンラインを切ると電池電圧が10Vになるように、補正をしました。これで正確にバッテリー残量が確認出来ます。
ざっとこんな感じで、上記の仕様で既に技適取得は完了しています。
スプリアスを低減する対策や改造は全て基板上の回路で行い、 追加基板やシールド板等、構造上、長期信頼性が低下する手法は一切採っておりません。
ちなみに、既存技術も活用しつつ コストダウン にも非常にこだわりました。
部品代を含んだ技適化費用は10,000円でお釣りが来ます。しかも、そのお釣りでそれなりの食事は可能かと。
とにかく、台数があると楽にコストダウンは可能と言うのは知っていただきたいです。
無論、「自分で(技適取得を)頑張るぞって」言う方へ、ですが
先日、再びICB-87Rを技適化する機会を頂き、今年最後ギリギリで適合証明をもらう事が出来ました。技適取得した機種のお話はまた後日に書きますが、今日はそんな87Rのお話です。
■出せば出るけど
書くかどうか迷いましたが、書いちゃいます。87Rって調整だけで送信出力は750mWくらいコンスタントに出ちゃいます。無論、「そんな事をしちゃ駄目じゃん」ってのは愚問なので放おっておきます。
ハンディー機はポーダブル機と比較し飛ばすのが難しいのはご承知の通りです。more powerrrrとしたい気持ちはわかりますが、調整して出力を稼ぐと実は損なのです。
■回路余裕度
難しい話は書くのも面倒なので(笑)簡単に表現してみたいと思います。
まず、下記の波形はある個体でキャリア出力を700mWちょっとに調整したものになります。
これに、変調信号を加えます。大好きな100%を超える過変調状態です(爆)
するとどうでしょう、マーカーが示しているのがキャリアになるのですが、590mWまで下がってしまいました。
いわゆるマイナス変調ってやつです。マイナス変調がしょぼいのは皆さんご存知の通りです。
これは単純に回路に使われている部品の出力余裕度が無いため、出力を絞り出そうとすると出しきれず下がってしまうからです。
■実際には
別な記事でまとめようと思いますが、変調信号の出力もだいぶ抑制されてしまいます。(信号電力を数値化するとビックリすると思います)結果として変調が浅くなってしまい、DXには不利になってしまいます。
ただ、「ハンディー機は飛ばない」と言うのが浸透しているので、「繋がらない=飛んでいかないのはハンディー機だから」と思われてしまうところが厄介な話でもあります。
AMを飛ばすと言うのは、一義的にキャリア出力だけで決まるものではありません。「SR-01が飛ぶ」と言うのが、一番わかり易い典型事例だと思います(他にも秘密はありますが)。
ICB-87Rはハンディー機のフラッグシップモデルだと思ってます。フラッグシップならそれに相応しく、紛いのキャリアパワーでは無く、ピークパワーがしっかり出るのが良いのでは無いでしょうか?
という事で、変調にこだわる理由のお話でした。
■少しずつ再開
最近はもっぱらICB-87Rの多機能型技適化に時間を割いています。とは言っても、実際は7-8割は修理と点検。
87R自体はかなり新しい部類でも、特性悪化や故障をしています。逆に心配される事の多い電解コンはほとんどがOKだったりします。”思い込みは禁物”なんでしょうね。
さて、そんな87Rの技適化もかなり終盤に近づいて来ました。”今年の年末年始は静かに過ごす”というのもあり、そんな年末へ向けて一旦横においていたポーダブル機の技適化も再開しようかと思っています。
■高周波切り替え回路
ICB-770もかなりの方が技適化に成功される様になってきました。昭和の名機達の命が繋がったのは、大変喜ばしいです。
そんな770ですが、外部PTT化をすることが多いかと思います。その場合は、元々本体についていたPTTの機械式スイッチを電気式に変更する必要があります。大抵はメカ式のリレーへ変更されている場合が多い様に見受けられますが、圧倒的オススメは” (リレー以外の)ダイオードスイッチ ”です。無論、リレーとは違い、圧倒的に故障率が下がります。特に自分のリグでは無いので、トラブルフリーにするのも目的の一つです。
では実際に使うダイオードについてです。
アマで自作をされる方はMI301等を使われる方が多いと思いますが、この品種もほぼ終息品で入手ができません。技適化をする時に気をつけなければいけないのは、” 息の長い部品を選ぶ ”事がとても重要になります。そこで、一般に入手しやすい部品で代替する事を前提に、基礎実験をしてみました。
■1SS277
この品番は秋月電子通商でも入手可能で、とても安価です。私が技適化を引き受ける時は、息の長い部品で有ることの他、安価で有ることも重視しています。 「高ければ良い」とは限らない ってわけです。
その条件に合う部品として選んだのがこちらになります。
有名なMI301と比較すればPdが小さいのですが、容量も小さく、アイソレーションも良好です。
RFインピーダンスは0.5Ω程度なので結構いけそうですが、実際にどれくらいの電力に耐えられるか?実験をしてみる事にしてみます。
目標スペックは、0.5W AMのピーク電力2W以上、出来れば5W@常温 程度に耐えられれば十分と思っています。
↓実験基板。IF absoluteは100mAですが、 電池駆動が前提 なのでIFは20mA程度にした
■実際にぶっこんでみた
という事で、実際にやってみました。
↓簡単にするため、RFソースはIC-705を使った
↓目標2Wは楽にクリア
↓インサーションロスは-0.11dB@28MHz。
下がびよーんなのは、CALをスルーしかしていない のもあると思われる。
思いの外あっさりクリアできたので、ダイオードをパラレルにしてみました。
↓8W程度もクリア。もう十分。ただし、歪みは別途確認が必要。
↓FM連続送信5分における部品表面温度上昇は15℃程度。 真夏の炎天下でも許容範囲。
↓インサーションロスは-0.79dB。IFをもっと増やせば更に改善出来ると思われる。
■CBにオススメの切り替え回路は?
思ったよりも耐電力があることがわかりました。0.5WのCBには十分な耐力です。
ではこれをさらに最適に使おうとしたときの回路ですが、単純に送受信切替にするにはダイオードAND回路で接続したくなります。しかしながらその回路構成の場合は、送受信どちらのときにもダイオードに流すIFが必要になってしまい、結果として消費電流が増えるのでナンセンスです。それでは折角メカ式リレーを使わなかったメリットが一つ無くなってしまいます。
そこで私が実際に使う回路は、送信時のみダイオードにIFを流せば良い回路構成をとります。ちょっと工夫をすることで、受信時における副次波も抑えられる機能も高周波切り替え回路に盛り込む事が出来る一石二鳥の回路です。
ちなみにこのスイッチダイオードですが、ATTとしても使えます。PINダイオードを使ったATTはリニアリティーも良く、フロントエンドのIdをコントロールするよりは素直な回路が出来上がります。