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JL7KHN/ミヤギKI529のブログ (2024/11/22 7:35:25)
現在データベースには 296 件のデータが登録されています。
気持ちの良い秋晴れ。紅葉もだいぶ綺麗になってきました。
こんな日は山へ登りたいのですが、考えることは皆同じ。絶対に混んでます(笑)。
ということで、マイナーな低山でとうきょうSS44局の山岳RCを狙うことにしました。
■今日の目的
低山も低山なので、ダッシュで登っても余裕が出るくらいの城山です。ですので、今日はリグをザックいっぱいにして登りました。
目的は、「リグの比較実験」。ICB-87Rの受信フィールドテストです。
■比べて大丈夫か?(汗)
今日持ち込んだのは、技適化予定の改造機、ハイソニックテクニカル社整備機、ノーマルICB-87R、ICB-529(新技適改造機)、KI-707(新技適改造機)です。
ハイソニック社整備品は「よく飛び良く聞こえるらしい」と言う噂だけは耳にタコが出来るくらい聴いていますが、実は手にするのは人生初と言う 超貴重なテスト機です。
ICB-529とKI-707は嫌と言うほど知っているのでアレですが、今回の改造機がハイソニック社整備機に太刀打ち出来るのか?ドキドキもんです。
■結果は・・・
満更でも無かった?と、自分には甘い採点(爆)
誰にでも出来る優しく簡単な改造、安定した性能、そしてコストはとにかく安く。
そんな改造方法を試しながらやってます。
でもハイソニック社の整備品は、確かにドノーマルのリグと比べたら耳は良いですね。
*今回ハイソニック機をご提供頂いた局には、大変感謝です。
こんな感じで、たくさんの方にご協力、支えて頂きながら、少しづつ進んでます。
■肝心なRCは?
結果は、特小は☓、LCRは余裕のM5でした。
しかし、呼べど叫べど(実際には叫んじゃないですが)なかなかチェックインになりません。
山岳RCは凄い人気です。こりゃSS局はRCが終わってもアマ運用は出来ないだろうなぁ・・・。
毎度毎度、頭が下がります。ホント、お疲れ様でした!
■QSO
(CB)
かぬまHM120 鹿沼市 新技適RJ-410!
みとBB501 岩根町
いばらきNT23 富谷山
とちぎKM15 富谷山
つくばGT38 富谷山
かながわLE111 筑波山
にいがたM33 鹿沼市
かしまKH197
いばらきVX7 鬼怒川河川敷
とちぎSA41 大平山
さいたまMK2 移動地取り切れず
(特小)
つくば48 筑西市
(LCR)
とうきょうSS44 小金沢山 山岳RC
とちぎSA41
気がつけば久しぶりの更新になってしまいました。遊ぶのに忙しくし過ぎですかね・・・?
久しぶりに市民ラジオの技適化関連のネタを。
■ICB-87Rの電圧モニター機能、使ってますか?
私も長いこと87Rを使っていますので”機能として”ある事は知っています。ただ私のズボラな性格を象徴しているのか、コレを使ったことが無いんですよね・・・。
皆さんはお使いでしょうか?
ちなみに、逆に私が見ているのは変調度計の振れ方。
運用している周辺の状況によりアンテナのマッチング状態が変化するのですが、そのマッチングの状態で変調度計の振れ方が変化します。マッチングが悪い時は振れ方が鈍くなるのです。
僅かな変化なのですが、特性を知っていると簡易マッチング計として使えてしまうんですね。
・・・マニアックな余談でした・・・
■電圧計のズレは致命的?
今日もまた、知り合いの局から「87Rの電圧計ってずれるもんですか?」と言う問い合わせが来ました。
同様の質問は過去にも受けていて、初めてではありません。
実際、メーターの特性ばらつきによりだいぶ使い物にならないくらい個体差があるのは確かです。
ただ、お気づきの様に「私は電圧モニターを全く使わない派」ですので、そんなズレはこれっぽっちも気にした事が無かったのですが、お話を伺うと、「電池が無くなったと思って何回も捨てて新品交換していた」と。
そりゃ、お財布にも環境にも優しくはありませんね。
どげんかせんとかんです。
■直せるものなのか?
もちろん調整することは可能です。
今、改造中の87Rが綺麗にこの事象が出ているので 参考までに掲載します。
▼ずれている87Rに12Vを入力した時。グリーンラインギリギリです
↓↓↓↓↓↓ ・・・修理・・・
▼上のリグを修理し、同じ様に12Vを入力すると・・・ん~良いんじゃない?
▼修理したリグの入力電圧をどんどん下げて、グリーンラインギリギリになる電圧は・・・?
10Vで修理前と同じラインに来ました。 10Vでも飛ぶこっちゃ飛びますが、精神衛生上良くない?
★これだけメーターのばらつきがあれば、「87RはSメーターの振れ方ばらつきが大きい」と言われる所以にも、そりゃなりますよね・・・。
■技適化に合わせてやれること
87Rの技適化が流行っているみたいで、非常に喜ばしい事です。なんだかんだで87Rは飛んで聞こえるFBなリグですから、一台でも多く残ってほしいと思っています。
一方で、技適化自体はスプリアス要件を満足するだけでは無く、状態が悪いモノ、改善したいことも一緒に施すことが出来るいいチャンスであり、活用すべきかな?と思います。
天気が回復する予報となったので急遽仕事をお休みし、全国一斉オンエアデーに参戦しました。
いつもですと祝日は移動される方が少ない傾向にあり、ましてや土日からは飛び石となった今日は特に少ない傾向だったのですが・・・
そんな心配もヨソに、電源を入れた瞬間にCBの8chが埋まっている状態にビックリです。
実質2時間ちょっとの運用でしたがバッチリ楽しめたのはお繋ぎ頂いた皆さんのお陰です、ありがとうございました!
■QSO
(CB)
かわごえLG42
つくばGT38
いばらきNT23
あいちOT25
ちばMR21
さいたまUJ120
みとBB501
とちぎAZ525
なごやYK221
おおさと59
さいたまCM167
とうきょうAB505
さいたまAD421
さいたまAB960
かごしまGL90
せたがやAY240
ちばYN515
とうきょうAR705
ちばBK61
かながわCE47
とちぎSA41
いばらきKB84
とちぎMH44
とちぎMT82
とちぎTK325
(特小)
せたがやZX910
とちぎTK290
とうきょうSS44
(DCR)
ふくしまVF302
とちぎTN225
つくば48
(LCR)
つくば48
とうきょうTK285 QRB173km FB QSO TNX!
■IC-705は大活躍中
我が家にIC-705がやってきてから、稼働率は100%。無線機としてはもちろん、抜群の手軽な簡易測定器代わりとして活躍しているわけです。
そんなIC-705も興味本位で受信改造をしてみました。これはもう総当たり戦、ひたすら色々試してなんとか受信改造をすることが出来ました。
と言っても、アマチュアバンド以外のワッチは全てIC-R30で行っているので、IC-705の受信改造の恩恵はまーったく関係無く、完全に自己満足だったと言うのはココだけの話です。
■IC-705はBNCなのよね
知っての通り、RFコネクタはBNCです。移動時の脱着性とインピーダンス保証から言えば至極打倒な選定です。
ですが、自宅GPの同軸ケーブルはMコネ(UHFコネ)なんですよね。当然ながら変換をしなければなりません。で、実際に変換コネクタを使ってGPへ接続しているわけです。
だいぶ前ですが、”普段使っていたBMCP-MJの変換コネクタが高周波的にぶっ壊れていた”と言うのをつぶやいたことがあります。この変換コネクタや変換ケーブルは厄介で、安価なモノを使ってしまうと失敗することがあります。
■ピンキリ
手持ちのBNCP-MJ変換コネクタは3つ。
左:\5,000 真ん中:\300 右:\300(高周波的にぶっ壊れてると言ったコネクタ。実はまだとってある)
右側2つは秋葉原でよく見かけ簡単に手に入るもので、使っている方も多いかと思います。信じられないかもしれませんが、左のコネクタは入手性がいいコネクタよりも10倍以上のお値段がします。特性は300MHzまで保証されたものです。
今日はこれらを使って、わかりやすい比較実験をしてみました。
★\300(高周波的にぶっ壊れていると言ったコネクタ)
SWRは∞
FM帯を聴く分には全く支障無し
★\300:新品
SWRは3.0。ちょっと高めですね
FM帯を聴く分には全く支障無し。ぶっ壊れているモノとRSSIも同じ
★¥5,000
SWRは2。まぁ使えますね。
FM帯は差異無し。
こんな感じで、聴く分には差は殆ど感じませんが、送信して初めて「えっ?」となるわけです。
■ちょっと無理やり見てみる
さて、SWRで確認をしてみましたが、目安となるSWRでは無くネットワークアナライザで反射損失や通過損失の周波数特性を確認してみたい所です。
ですが、今回はBNCだったりMだったりと、Nコネの世界とはかけ離れた規格のコネクタです。変換コネクタだらけで何を見ているか分からなくなってしまうので、今回はアンテナアナライザでリターン・ロスを見てみたいと思います。
ダミーロードは正確に校正されている基準測定用の物はNコネですので、仕方なくM接栓であるアマチュア無線用を用いました。
★\300:高周波的にぶっ壊れているモノ
★\300:新品
★\5,000
これを見ると、まぁ\300のものでも、430MHz程度までは許容範囲かと思います。
■まとめ
Mコネ(UHFコネ)は、インピーダンスが保証されていませんので、145MHz以上、特に430MHzにとっては結構厳しい場合があります。
そんな事情から今となってはアマチュア無線以外には使われなくなっています。
とは言え、保証されていないと言ってもアマチュア無線では全力で使われていますので、上手く付き合う必要があります。ですので、
・固定で430MHzまで使うならばNコネへの変換、若しくは結構お値段高めのMJ変換コネクタを使う
・HFのみならばMJコネでもOK
・移動運用で430MHzまで使うならば、機材はBNCコネで揃える
となるかと思います。
■頒布製品
■便利な世の中
道具と言うのは、日々進化しています。ここ数年で、その恩恵を受けていると感じるのが”3Dプリンタ”。
通常、プラスチック製品は射出成形など金型を起こし作らなければいけませんが、この3Dプリンタとやらは、糸のようなプラスチック材料を一旦溶かし注射器の様なノズルから射出し積層することで、任意の構造を3次元で作ることが出来ます。
要は、CAD(設計製図するソフトウェア)さえ使えれば、たいていの欲しい物が作れてしまう時代になりました。
■ちょっとしたものを作ってみる
私らの様に、固定で無線運用をするよりも屋外で運用することが多いと、どうしても簡単にかつ使いやすくセッティングするというのがキーになります。
そこでいくつかの工夫をしています。
■FT-817/818用 スタンド&カバー
以前にも紹介しましたが、移動運用時に圧倒的な利便性を誇る名機FT-817/818があります。
ただ、ベタ置き+GAWANTにすると、どうにも使いづらいです。
そこで便利なのがチルトスタンド。
適度に角度をつけることで、ポーダブルCB機の感覚で使えるようになります。
で、単にチルトスタンドでは能がないので、一工夫をしています。
運搬時は、ひっくり返して差し込むことで、引っ掛けて折ってしまいがちな つまみ等の保護になります。
■ハンディー機スタンド
特小、デジタルコミュニティー、DCR、アマハンディー・・・とにかくライセンスフリーは無線機持ちです。
このとっ散らかりがちなハンディー機達を、大人しく整列して待たせる為のスタンドがコレ。
▲2台用
▲3台用
▲裏はベルトフックでロックされます
■IC-705用チルトスタンド
純正品でも設定がされているIC-705のチルトスタンド。
真四角過ぎて微妙に使いづらい705に角度を付けることで、圧倒的に操作性を改善することが出来ます。純正品は先月リリース予定だったものの、実質今月上旬に遅延してしまっておりますが、それもちょっと待てないので作ってみました。
■CB機用パワープロテクター
こちらも既に公開済みですが、SONYのハンディーCB機用の補修パーツです。
■利用価値は無限大
例えば家庭用の廉価製品は、以前よりも改良が進み、だいぶ良い成形状態になるようになったものの、それでも仕上がりは価格にどうしても比例してしまいます。
また、極端に大型なモノを作るプリンタも高額になりがちではあります。
しかしながら、アイディアさえあればあとは図面を書いてプリントするだけで色々なモノを具現化出来る素晴らしいツールなのは確かです。
■頒布製品
ICB-87R、ICB-870T、ICB-880T等、SONY製ハンディー機のアンテナ根本に使われている”パワープロテクター”を、3Dプリンタを用いて製作したもの。
カラーは黒のみ、無塗装です。
■頒布日時
2020年10月4日 11:00~15:00
*射出成形品では無く3Dプリンタで製作したものの為、イメージと異なる場合があります。
現物を見て頂きご納得頂けた場合のみ頒布したいので、対面頒布とさせて下さい。
■頒布数
6個 (先着順になります)
■価格
\1,000/個
*製作は、ある学校の部活動にお願いをしております。製作原価に加え、僅かですがコンテストや文化祭等へ向けた活動費用を上乗せさせて下さい。なお、私の営利は一切含まれておりません。
■その他
当日のお声やご要望の状況により、郵送等の頒布拡大も検討したいと思います。
■IC-705をより手軽に
我が家に来て活躍中のICOM IC-705。
リグ本体自体にはなんの不満も無く、時間がある時は自宅でも電源を入れるようにしています。
ただ、先日もボヤきましたが多機能過ぎて操作が忙しいIC-705を少しでも簡単に使うために、工夫する攻めどころにしたのがアンテナ。
同調型のアンテナも良いのですが、「無調整だともっと嬉しい」という事で、進行波アンテナを作っています。それも、小型のヤツを。
▲垂直に切り立った画面が見にくいので、アンテナを挿すことで斜めになるようにした
■VerUPにて
当初の設計では、ロッドアンテナとワイヤーアンテナの併用が出来る様にと考えていたものの、陸式ターミナルの在庫が見当たらず、付けられていませんでした。
部品箱を探し、ようやく1つゲット。早速付けてみました。
■ロングワイヤーだけがアンテナじゃない
で、ターミナルを付けた事で試してみたかったのが、この実験。
▲ワニ口ワイヤー(2本)を使って、車体アースに接続
「車体をアンテナエレメントにしてやろう!」
コレなら、面倒なワイヤーを張ることも無く、また運用場所周辺とトラブル事もありません。
「えっ、普通にモービルホイップをつければいいじゃん」ってツッコミがあると思いますが、モビホは帯域が狭く、また私の場合は手動アンテナチューナーを併用しているので、コレまた面倒です。尤もアンテナを帯域によって変更しなければいけないのも、また手間な訳で。
■意外と落ちるSWR
やってみると、意外と頑張ってくれてます。
▲7MHzは奮闘中
▲14MHzはベッタベタのエリート
▲21MHzは出来る子
▲51MHzは普通
もちろんロッドアンテナでもイケてますが、やはりエレメントは大きい方が良いのは当たり前。
「少しでも欲張りたい、でも面倒なのはイヤ」
という、私にピッタリなアンテナになってくれています。
■SONY製ハンディーCB機の”あるある”
CB界において、圧倒的な人気を画したSONY製のハンディー機。CB無線をやっている方ならば、必ず一度は手にしたことがあるのでは?と思うくらいです。
そんなSONYのハンディーCB機、例えばICB-87Rや、ICB-870T、ICB-880T等、比較的昭和後半の機種に使われていたロッドアンテナの根本についている、あの”赤いフンドシ”。
運用を終え、アンテナを畳んだ時にメカ的に電源スイッチが切れると言う、如何にも日本人らしい配慮がたまらないのですのが、あるあるとしては、折れたアンテナを取り替えた時に付け替えようとすると外れないくせに、あの赤いプロテクターがポロリと外れいつの間にかどっかに行っちゃう事。
■無いなら作ってみよう
世の中便利になったもので、3Dプリンターという物が普及してきております。CADソフトが使えれば、図面を書いてポイッとプリンタに投げれば樹脂成形されたものが出来上がります。
今回はその3Dプリンタを使ってこのパワープロテクターを作ってみました。
3Dプリンタを使うことで、このプロテクターの色も自在に作ることが出来るのです。
■簡単な様で、実は簡単では無い3Dプリンタ
別に3Dプリンタネタを書きたいわけでは無いので詳細はチョキチョキしますが、実は3Dプリンタも意外とノウハウがあり、そうそう簡単にうまく出来るものでもありません。
このパワープロテクターはちょっと前からローカル局にも見てもらったりしていましたが、今回の3試作目でだいぶ良い形になるようになってきました。
▲トライ2の外観。ほとんど問題無い出来ではありますが、スイッチを切るタブの部分が少し崩れてしまいます。
■3度目の正直
使っているプリンタは家庭用では無く、ちょっと良いやつを使っています。それの一番高精度でサポート材等を工夫しながら、積層痕を少なくしたり空中に浮く部分をキレイになるように修正を加えています。
3回目にして、だいぶ良くなって来ました。感覚的にはコレが限界かと思ってます。
■最終形態
思いの外、私以外にも必要とされている方がいらっしゃる様ですので、出来る限り頒布出来るように進めたいと思っています。
無論、3Dプリンタで作ったものがどういうものか?という事を知っていて、「それでも良いよ」と言っていただけるのが前提ですが。
■KIWANT(GAWANT)よりも手軽に出来ないか?プロジェクト
もはやプロジェクトが乱立過ぎてとっ散らかっていますが、IC-705に組み合わせるアンテナを研究中です。
以前、FT-818NDのときには、7MHz~50MHzまで使えるGAWANTの拡張版を自作し使っていましたが、IC-705になってからはすっかり使わなくなってしまっています。
理由は「(IC-705は)忙しいから」。
何言ってるんだ?って感じですが、IC-705は多機能なので色々と操作をして遊んでしまうから始まり、リグの形状が四角で微妙に”見づらい”事もあり、支えたり角度を変えたりもあります。そして以前使っていたアンテナを指しても、コネクタがBNCなのでクルクルと回ってしまい使いづらくて仕方ありません。
「もう面倒見きれない!」と。
■目指したのは、「ほっといてもできる子」
同調型アンテナの、SWRがバチッと落ちてくれるのは気持ちがいいものですが、SWRが1.0だろうと2.0だろうと飛び受けにさほど差が出るわけではありません。だったらそこそこ使えりゃいいだろう・・・という事で、作ったのは進行波アンテナ。
上級資格の問題には出題があるものの、アマチュア無線界ではほとんど見られないマイナーなアンテナ。しかもそれを持って歩ける形にしなければなりません。ちょっと、いや結構工夫が必要です。
まず手始めに参考にしたのが、ブロードバンドアンテナHA-750BLです。フルサイズと比較し6dB~10dBほど低下する様ですが、たった2.4mのエレメントですから実効面積比で考えると健闘している方かと。
幸いな事にコレを分解解析されたOMがいらっしゃったので、ややこしい動作原理を考えながら小さく作る方法を実験しました。
目標の仕様は、 1.9MHz~50MHz までの超広帯域です。
■小さくし過ぎた(笑)
仕事が終わってから夜な夜な小さな小さなシャックにこもり試作を重ね、大きく言えば4回目の試作品となった今回は結構小さく出来ました。小さく出来た理由は high-μ材を使った事とQRP用としたから。
で、気合を入れて小さく作ったのは良いですが、手持ちのケースではブカブカになってしまいました(笑)
穴を開けるのはもったいないので、その内、小さなケースを買ってきてそれに組み込む事にします。
■実特性/実使用
まず、自宅の2階ベランダから、超適当な状態で測ったSWRが下。
100kHz位~60MHzでコレくらいのSWRです。下が辛いのは、建物やベランダ(金属)に近すぎる為かもしれません。他はまぁまぁです。
ちなみに、屋外で、しかも車の中からピロっと出したワイヤーですと(給電部が見えませんが、ちゃんとついてます(笑)小さすぎてリグの影になってしまっています)
思いの外、落ちてますし、バンドによってはベタベタです。
じゃぁ、という事で、車体にガッツリ取り付けた2m弱のモービルホイップとのガチ対決をしてみることに。
カツカツの局を探して聴き比べるも、ほとんど同じ明瞭度/Sです。
ただ、不思議なのは、”Sが強い局は差が出てくる”という事。具体的にはS5以上くらいから差が出始め、S9くらいまで来るとモビホのほうがS2ほど良い時があります。
この現象は理由は分からなかったものの複数回起きているので、ほぼ間違いはなさそうです。
■あとちょっとな気がする
このアンテナ、自宅でテストしている分には非常に耳良く聴こえます。むしろ、色んな帯域が一気にリグのフロントエンドにかかるので、同調型のアンテナと比べS/Nが悪い気もするくらいです。
とは言え、無調整式の超広帯域アンテナの魅力は”圧倒的な手軽さ”にあります。何とか実用域まで持っていきたい所です