無線ブログ集
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最初に、公園では、ワイヤーアンテナが張りにくいので、効率の悪いロッドアンテナを使う必要があります。ここで無線機がWVU604F2(0.5W程度)のためロッドアンテナで7MHzや10MHzにて10局と交信できるのか心配でした。

これらをまとめたものが、下表となります。
まず、心配していたこのような設備でPOTAのACTができるのかという点は、25か所移動して1か所を除いて何とかできました。モードは大半がFT8(数局FT4)で10局交信するのに必要な時間の平均は、39分でした。
最初スマホで運用していましたが、アプリのバグのためスムーズに交信できなかったので、10/24以降はPCを持って移動するようにしています。
運用は、土日の7MHz FT8が混雑しておりQRPでの交信がかなり難しいため、平日の午前中~昼が中心となりましたが、混雑している土日でも10MHzやFT4を使って何とかACTできてます。
また、ロッドアンテナは、2mに加えて1.3m長のものも使ってみました。1.3m長でも飛びは悪いもののACTはできるようです。どちらかというとアンテナ長の差よりもコンディションや混雑具合の影響の方が大きい感じです。
また、公園というロケーションは、HFでも山の上はやはりよく飛びます。平地の公園でも池や川の近くはよく飛びますのでロケを選ぶときに注意します。なるべく木々に覆われているようなところは避ける必要がありますが、森林公園なども多いので、そういう場合は、広場などを探して木々から離れたところを選ぶとよいでしょう。

現状の装備の重さをまとめると以下のようになります。ケーブル接続も簡単で設営3分、撤去1分程度です。
2kg弱でリュックに入りますので電車移動も楽にできますが、パソコンをもう少し軽量化してみたいですね。


それまでFT8のソフトは、WSJT-Xを使っていましたが、JTDXを導入しました。
理由は、①ネットのないところでも相手のDTをみて時刻補正の機能があること、②送信DFを右クリックで一発で変更できるのでQRP混信時に便利、ということです(WSJTでは、左クリックで受信DFは変更できるが、送信側はワンタッチで変更できない。Ctrl+クリックで受信DFに合わせることは可能)。
そして、早速、JTDXを使ってみたのですが、先の機能は大変便利なのですが、受信リポートがすごく悪い気がしました。そして、こちらはQRPなので、それまで送受信リポート差が20~30くらいあったのが10dB程度差が小さくなっているようです。
最初、移動用パソコンのせいかと思ったので、自宅のノートパソコンに2つのソフトを入れて同時に動かして比較してみました。周波数は,7041です。比較画面は、左がJTDXです。並びがバラバラで少し見にくいのですが、それぞれのUTCでコールサインでリポートを比較すると驚くべき差がありました。

数dB~20dB以上WSJTの方が高いのですね。しかし、それぞれのタイムスロットのデコード数は、JTDXの方が同じか1つくらい多いことも多いです。リポートは、SNRなので、パソコンハードに依存すると思っていましたが、ソフトで差があるのですね。
今回の比較で、JTDXのリポートが悪かったのと、これまで定評があったJTDXのデコード率について確かめることができたのでよかったです。
★追記
上記の記事は、受信機のIMDなどによる影響もあるようです。自作受信機はあまりIMD特性がよくないので。また、テストが混雑している7メガということもありそうです。
SNR計算の違いについては、以下の記事に書かれていますのでご参照願います
https://jp1lrt.asablo.jp/blog/2021/01/27/9341577

久しぶりの府中ということで、まずは公園チェック(笑)。最近は外出の度に途中の駅近とかに公園がないか調べることも多くなり楽しみが増えました。今回は府中の森公園(JA-1281)と浅間山公園(JA-1269)がありました。駅から30~50分ほど歩きますが2地点のアクチベーションに向かいました。
土曜でバンドが混雑していることもあり、無線機はいつものFT8ハンディー(1.3m長ロッド)でなく、WVU604F2と2mロッドです。同じ出力0.5W程度ですが2mロッドの方がやはり飛びはよいようです。
<府中の森公園>
広大な敷地に施設なども併設されていることから休日には多くの市民が訪れる憩いの場所になっています。この日は、曇りで風も強いせいか芝生エリアには殆ど人がいなかったので端っこにいつものように三脚で設営。ただ、2mロッドはトップヘビーのため軽量三脚では強風で倒れそうなのでリュックを重石にします。これは結構効果があり僅か380gの三脚でもなんとか使うことができます。無線機はアンテナチューナにマグネットで固定できるようにしているのでパソコンとの接続は、オーディオケーブル1本のみです。
交信は、10時、7メガからスタート。しかし、少し信号が弱いようで2局交信した後は、なかなか続きません。PSKRをみてもあまり飛んでいないので10メガにQSY、混信がないためスムーズに6局交信できました。そのあと、7メガのFT4(7047)や7074のFT8なども試してみましたが全く応答はなく、7041に戻って何とか4局交信できました。

<浅間山公園>
府中の森公園から歩いて15分くらいですが、79mの山なので少し登ります。山頂にはベンチも沢山あるのですが寒いせいか誰もいませんでした。小高いところなので、今回は久しぶりに144MHzを運用しました。10mWとロッドアンテナなのですが3局交信できました。弱小POTA移動局は、10局交信するためにはいろいろと苦労しまが、場所によって装備を変えて備えるところも面白いところです。
そのあと、いつもの7メガFT8。お昼ごろで少しバンドも空いてきたようで珍しく15分で8局とスムーズに交信できました。

144MHz 10mW。PSKRではこんな感じ。ここはどちらかというと北側のロケがよく、一番遠かった局は25㎞くらいあります。

<府中アマチュア無線クラブ 展示>
展示としてはクラブ員が持ち寄った電鍵がずらっと並んでいて試し打ちができるコーナー、クラブ員の自作品展示などがありました。公開運用は、屋上にアンテナがあげられないために室内アンテナでしたが、小学生2アマのCWのCQにVK局から応答があったそうです(なんと50MHz)

その他、「おむすびベース」などの魅力ある3Dプリンター製作品を頒布されているJJ1RUXさんの作品の展示もあり楽しめました。
京王線の府中駅のすぐ真横のルシーニュ6F会議室で11/12(日)も開催されています。13時からJARDの方の新制度による免許申請のやり方の講演もあるようです。
詳細は、以下リンクを参照願います
https://ja1zgo.com/index.php?%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD#abddc969
アクセスもよいのでお近くの方は見学されてみてはいかがでしょうか。

ここで、私は、カード集めはしていませんが、JARLライフメンバーなので転送手数料を払っていました。しかし、①転送が遅延して適切なサービスとして機能していないこと、② 電子QSLサービス(hQSL)が登場し自分にとって満足できて交信局数(主にFT8)の7割以上になっている こと、から手数料の支払いは、今年の9月で止めています。
1.やっとでたJARLからのメッセージ
まず、数日の盛り上がりの発端ですが、JARLから 「 QSLカード転送遅延の解消のため 「発行枚数見直し」にご協力をお願い申し上げます 」というコメント がでました。
SNSでは、一部歓迎されるようなコメントがでていましたが、あまりにも遅い。問題になっているのはコロナやFT8の普及を理由にしているようだが、それ以前から転送コスト改善も求められており、それ以前から問題になっていたはずです。なぜ、こういうことを会長やリーダーの方々は、毎回イベントでお願いしないのか、非常に疑問に思っていました。新しい会長になっての期待感もあったようですが、会長個人SNSの発信もそういうのはなく、あまり変わっていない感じを受けます。
2.私が期待するJARLからのメッセージ
先のメッセージをみると単に自分の組織が問題だからお願いしているようですが、この問題は海外のアマチュアにも関係していることを認識して、時代遅れの紙カード文化から卒業するような強力なメッセージの発信をお願いしたいです。
同じタイミングで、海外QSLマネージャーM0URXの11/1の記事がありましたので紹介しておきます。 以下、にGoogle翻訳も添付しますが、この海外QSLマネージャーだけでなく、他のマネージャーも困っていることでしょう。 また、そのカードを転送している各国のビューローも大変なコストがかかっているに違いありません。私が昔訪問した途上国のビューローでは、木箱の枠にボランティアで会員が仕分けしていたのですが、そういうところでは、JAからくる膨大なカードにどれだけ困っているか心配になります。
➡ 記事のリンク
私が下に ハイライトした部分
をJARLからのメッセージとして会員にすべきだと思います。
<以下Google翻訳>
昨日、さらに2,500枚の着信ビューローカードが届きましたが、
なぜこれほど多くの人々がQSLの情報を追うのがとても難しいのか、理解に苦しむと思います。
QRZ.com
と私のウェブサイト上の私のQSL情報は非常に明確です。 ビューローQSL – OQRSはビューロールート のみです QSLをリクエストします。送らないでください。OQRS
のみを使用してください。(オンラインQSL申請システム)
他のルートはありません – OQRSのみ 「Q SL
Via」はRSGBでは許可されておらず、これらのコールサインのほとんどはRSGBメンバーではありません。これらのカードを受け取るためのコストは実行不可能です。カードが必要なステーションのQSL情報をお読みください。
最大の問題は、ドイツと日本の文化が 、すべてのQSOにQSL
を事務局経由で送っていることです。これらの時代はとうの昔に過ぎ去りました。今年は2023年です、ぜひ掴んでください!
DARCとJARLが、ビューローQSLの対応を開始する方法についてメンバーを再教育する必要があることは明らかです。
ログ 内のすべてのQSOのQSLカードでビューローをあふれさせるだけではありません。 QRZ.com に移動 – QSLポリシーの確認 新しいバンドスロットまたはモードにQSLが必要な場合、またはQSLを受け取りたい場合は、OQRSを使用してDIRECTまたはBUREAUのQSLをリクエストします。
3.私の考えるQSL遅延解決策について
この問題は、以下3点で解決できます。まず、理事会を含めて紙カードが時代遅れということを認識することから必要です。今までの文化に慣れてしまっているアマチュアの方々は反感を持たれると思いますが、私が言いたいのは、 年賀状も出さない 「WAKAMONO」 たちに、アマチュア無線の楽しみの一つがカード集めだと説明し、さらに「お金を払って紙カードを1年位あとに受け取れる仕組みがある」など話すとドン引きして誰も集まらない ということなのです。アマチュア無線が老人の楽しみで消滅していくのか、時代に合う趣味として継続していくのか考えて欲しいです。
おそらく理事や社員の方は、紙カード交換から卒業するとJARL会員が減ると思われて踏み切れないのではないでしょうか。しかし、本来の楽しみ方は紙カードを交換することではないはずです。フリーライセンス無線の方々はカード交換はされませんが、多くの若いかたが交信を楽しまれていますよね。
アマチュア局は減少を続け会員もこれからは減少をたどることを考えると紙カード交換から卒業して組織を小さくすることを選択することを考えていくべきだと思うのです。
<QSL遅延解決策>
①JARLトップから、紙カード交換は卒業しようという強力なメッセージの発信。トップから全てのイベントで話す、JARLニュース、転送カードにビラを入れるなど
②受益者負担の導入
③各イベントにおけるJARL経由のカードの転送受付の廃止
最後に新会長が、選挙公約として書かれてたものがネットにありましたので忘れないように貼っておきます(いつものものか分かりませんので今は違うとか言われるかもしれませんが)。トップになられたのですからリーダーシップを持って実行して頂きたいものです


今回は、ラジアル長を変化させて受信の違いをSDRでみた結果を動画にまとめてみました。
ノンラジアル型のアンテナですが、ラジアル線をつけることで感度が上がることが分かり、さらに1/4波長の長さが強くなることが分かりました(理由は不明です➡ご存じの方がおられましたら、教えてください)

移動先は飯能市のムーミンバレー(JA-1146 飯能市奥武蔵県立自然公園)。夜にイルミネーション、プロジェクションマッピングや花火があるということで大勢の親子連れの方々が来られていました。子供たちが走り回る芝生の端に無線機を設置しました。
このシステムは、スマホ用の三脚に1.3m長のロッドアンテナ付きの無線機が設置されていて、オーディオケーブル1本でPCに接続されているのであまり目立ちません。音も殆どでないので周りに迷惑をかけることもなく混雑する公園でも十分に7-10メガのFT8交信を楽しむことができます。

夕方1530から7メガFT8にオンエア開始。しかし、休日の夕方なのに殆ど聴こえてきませんでした。冬場の7MHzは、夕方になると近距離がスキップするので、もしかしたら交信できないかもと心配になりましたが、しばらくすると少しレベルが上がってきたので交信開始。
比較的バンドが空いていたので、休日にはめずらしく7メガのみでいつもより効率的に交信ができました。0.5W出力で30分で10局交信完了、いつものように途中で混信やQSBで途切れることも多かったのですが。
このシステムは、出力が小さいために普通に機械まかせではなかなか交信が進みません。QRP交信にノウハウがあるようにFT8でもテクニックは必要です。
私は運用時は集中して結構忙しくWSJTの画面を操作していますのでこの点を書いておきます。QRP FT8で運用される方の参考になれば幸いです。
①PSKRを適宜みて最新の電波の飛び具合をみて把握しながら交信します。画面設定で自分のコールサインで以下のように受信されている箇所で時間とSNRが表示されるようにします。各表示で白文字になっているのが新しい時間に受信されている局になります。4mとかかれているのは4分前に受信されたことになり、コンディションがよいのに1mや2mでどこにも受信されていないときは、混信で埋もれていることが想定できるのでDFを変更します。

②自局の電波の飛びを把握しておく。設備で交信すみのCSVデータとかで送信リポートと受信リポート差を把握しておくと相手の信号から、交信進行が推測できます。私の設備では、だいたい相手のリポートより20dB程度悪く届きます。そのため相手信号が+0dB以下であればQSBで尻切れになる確率が高まりますのでリトライが2回程度でたらCQに切替えます。一方、相手のSNRが+20dBとかでしたらこちらもある程度の信号強度で届いている可能性が高いのでリトライ時にはDF変更が有効になります。
③ウォーターホールはコンディションの変化がよく分ります。相手局の信号レベルの変化は常にみておくとQSBで弱くなっていくのか強くなっているのか分かりますので、リトライ時にDF変更かCQに変更か判断することができます。また、ウォーターフォールでバンドがいっぱいになってきたらQRPとこんなアンテナでは歯が立ちませんので、空いている10MHzにQSYするのが有効となります。
まだ、いろんな技がありますが、それはまた別途書きたいと思います。FT8になって殆ど何もしないで交信ができて面白くないという方も多いと思いますが、QRPで手間をかけた運用をすることで十分楽しめます。
最後に、今回も無線を簡単に済ませて家族と合流してムーミン谷を楽しみました。POTAは、私のような設備でも30分から1時間で10局交信できるようなので気楽にできます。自分だけの楽しみでなく家族サービスもできるのでFBなプログラムですね。


★今回発行したhQSLです


そこで、どのくらい差があるか交信したログで調べてみることにしました。
当然相手の送信出力は局毎に異なりますのでざっくり平均でみてみようという試みです。交信局数が多ければ比較としては使えると思います。計算方法は、交信数の送信と受信のレポートの総和の差分を求めて交信局数で割ると求められます。
航空公園での交信局数は、22局だったのでサンプルとしてはよい感じです。計算すると28.2dBと約30dB低い感じで、相手が+10dBくらいで受信できないと交信できないレベルです。こちらの出力は0.5Wなので単純に30dB差というと相手の出力は、500Wということになります。しかし、実際は国内交信なので相手局の出力は10~50Wくらいということでしょう。短いアンテナのため整合回路の損失は当然ありますが、1/4波長のフルサイズのラジアルから輻射していると考えるとあと10dB程度の飛びは改善できるかもしれないと思ったのです。
ここで、本機は1.3m長のロッドアンテナで7-10メガを運用するため、アンテナ整合用バリコンを内蔵しているのですが、同調はクリチカルです。アンテナアナライザー用の端子はありませんので受信のRSSIをみて最大に合わせていますがフェージングもあり難しく、送信において最大点に調整できているのか疑問になりました。
そういうこともあり、CBを自作されている方がよくやる電界強度計による調整をしてみようと思いつきました。前に作ったWVU601 AM/DSBはHF~50メガの受信において㏈μ表示ができる電界強度計機能がありますのでこれをもって、早速移動してみることにしました。また、今回は、バッテリー試験も兼ねてPOTA三か所Activationを計画、POTAのマップをみると自宅からママチャリで行ける距離にちょうど3か所隣接している公園がありました。
1.大泉中央公園(練馬区) JA-1224
天気も良かったので広い芝生の端っこで運用しました。電界強度は下の写真のように無線機から少し離したところで受信レベルをみながら調整したところ簡単に最大に合わせることができました。コンディションはあまり良くなかったようですが、7メガのみで30分で10局交信しましたが、もらうレポートがかなり良く明らかに送受信レポートの差が改善していることを感じました。


2.和光樹林公園(埼玉県和光市) JA-1165
ここも広くてFBな公園です。芝生エリアの高台に三脚を立てて運用してしばらくたったら、大声で走り回る子供たちが集まってきてラジアルを引っ掛けて三脚を倒したり(笑)、大変な状態になりましたが、10メガで8局、7メガで2局を30分で交信できました。

3.新座緑道(埼玉県新座市) JA-1835
自衛隊の朝霞駐屯地の塀に沿ってあり、ベンチは何か所かありますが、ランニングや装備を持って歩いている隊員がモロ見えです。こんな基板むき出しの怪しい無線機で運用するのは勇気がいります(笑)
仕方なく、ロケは悪いのですが中から見えない場所で運用することにしました。緑道ということで周りは木に囲まれていて電波は飛びそうにありません。おまけにコンディションも悪く、無理かなと思いましたが呼びに回ったりして1時間かけて何とか10局できました。
しかし、よくこんな1.3m長のロッドアンテナと0.5W自作機で日本中と交信できるものだと感心します。ここでできたので結構自信がつきました。HFの国内FT8は本当に面白いですね。

★まとめ
今回の交信結果は、トータルで31局。あまり呼ばれなかったのでCQを連続で出していましたが、内蔵リチウム電池を2400mAhに変更したこともあり、問題ありませんでした。
そして送受信のレポート差については、最初に書いた方法で計算してみたところなんと19.1㏈。9dBも改善できていました。これくらいであれば使えそうです。また、電界強度計による方法は、受信で最大点を求めるより簡単にピークが求められるのでFBです。

航空公園は、自宅から6km位なので運動を兼ねてママチャリで行ってきました。天気は快晴、上り坂が多いのですが久しぶりのサイクリング、気持ちよく走れました。
この公園は標高はそんなに高くはありませんが、50MHzのAM数ミリワット自作機とダイポールで100kmを超える交信ができたこともありますので無線のロケはよいようです。
設置はこんな感じです。アマゾンで購入した軽量の三脚が届いたので芝生の上に置いて使っています。前日、自宅で2m長のロッドアンテナを載せてみたときは不安定で風があると倒れそうな感じでしたが1.3mロッドは割と安定しています。
ラジアル線は10m長のものを地面に這わせていますが目立ちません。そしてスマホも一体化しているのでそのまま放置しておけば勝手に交信を進めてくれるはずです。

早速、7メガFT8をワッチ。空いているところでCQを出してみましたところ、無事、1局と交信完了。しかし、そのあとマイコンに回り込んでいるようでたまに受信に切り替わらない問題が発生しました。
今回、アンテナ整合器も同一ケースなので回り込むことも想定していたのでハンディ機とスマホの音声ケーブルに持ってきていたパッチンコアを入れてみたところ使えるようになりました。
その後、CQを再開しましたが、さすがに1.3m長のロッドアンテナと0.5Wということで、信号が弱いことで呼んで頂いても交信完了まで進みません。送信と受信レポート差が30~50dBくらいあります(笑)
しかも、スマホのFT8CNはいろんなバグがあり、CQに応答があってデコードできているのにCQを出したり、同じメッセージを2回送信したり非常にストレスがあります。そのため、スマホを諦めて4極ケーブル3m長でパソコンに接続して運用しました。

それでもPOTAのサイトにアップ、コンディションも上がるときもあり呼ばれるときは結構呼ばれました。

最終的には、11:10~12:30まで運用して、7MHzで14局、10MHzでも8局と交信できました。交信はできませんでしたが、10メガで韓国の局からも呼ばれ、1.3m長でもPOTA Activationはできることが分かりました。


最後に今回の実験で気が付いたことは以下のようなものがありました。
①アンテナがロッドのみなのでアンテナアナライザによる確認ができない。整合器のチューニングは受信時の最大感度で合わせているが送信時の最大出力点と一致していない可能性がある
→ CB機のように電界強度計などで送信時の整合ができるようになればレポート差が少なくなる?
②WVU604Fの基板をそのままいれただけなのでスマホをさすと表示がみえなくなる
→ 現状、このシステムではスマホでの運用は厳しそう。FT8CNがもう少し使えるようになるか、新しいアプリが登場するまで、パソコンで使うのがよさそう
③1.3m長のロッドアンテナで運用できると目立たないし軽量三脚でも倒れにくいのでFB

hQSLは、発行済です。交信頂いた皆様ありがとうございました。

人の多い都心の公園では可能な限り目立たないシステムが求められますので、片手に持って7メガを運用できるようなトランシーバーが実用になるのか試作してみることにしました。
無線機は、現用のWVU604F2の基板だけをそのまま移設することにして、アンテナマッチング回路とロッドアンテナを実装したケースを3Dプリンターで簡単に作ってみました。スマホは差し込み式にしています。
ちょっと大型ですが片手に持てるサイズになりました。ロッドアンテナは、いつも使っている2m物は片手に持つには大きすぎるので1.3mとしました。このサイズでは飛ばないだろうなと思いましたが、何事も実験です。
ここで、ハンディ機ですが、ラジアル線は接続できるようにします。ラジアル線なしではこれまでの実験で大きく感度が下がり交信の可能性は殆どありません。また、10m程度のワイヤでも公園などでも地面に這わしておけば目立たないので。。。

完成後に2階のベランダで片手に持って7MHzでCQを出してみました。日曜日の夕方ということでバンドがかなり混雑していました。2mロッドであれば数回CQをだせば応答があるのですが、今回はまったくダメでした。

応答がないので10MHzでも試したところJA9HWD局がコールしてくれましたが、こちらの電波が弱いよようで続きませんでした。その後、7MHzに戻ったところJA5CRC局からコール頂きました(これも続かず)

結局、1局も交信はできず、飛びはかなり悪いように感じました。
その後、寒くなってきたので部屋に戻ってPSKRをみたところ、下図のように予想外に飛んでいます。これであれば、バンドが空いている平日の昼間などであれば交信できそうな感じがします。殆どラジアル線からの輻射のように感じますが希望は持てました。



また、すばらしいプログラムを作って頂いた方々、そして日本の各種サポートメンバーの皆様には御礼を申し上げる次第です。
1.登録されている場所が多くちょっと空いている時間に楽しめる
まず、私はSOTA(山岳移動。Sumitt On The Air)もたまに楽しんでいたのですが、最近体力が落ちて低山ウォーキングが主体となったことから、東京近辺で自分で登れるSOTA対象(東京で36か所、離島も結構含んでいる)の山が殆どなくなってしまいました。
一方、POTAは、国や都道府県直轄の公園が対象となりますが、東京だけで146も登録されているので下図のように近所のウォーキングコースや電車の駅近くの公園なども含まれています( サイト地図 )。毎週のように登っている高尾山もSOTAは対象外ですがPOTAは登録されています。
今月は、家族旅行で上高地に行った際に1時間程度別行動で河原で運用。また、都心にでる日の飲み会前に駅から徒歩で行ける浮間公園、晴海ふ頭公園などから運用することもできました。POTAを知っていなければ行くこともなかった公園ですが、素晴らしい景色を楽しみリフレッシュすることができました。ちょっと外出や旅行するときに登録ポイントを探して無線運用してみるということは楽しいものです。

2.QSL交換やログアップロード不要でアワードが無料で集められる
POTAは、Activator(移動側)とHunter(呼ぶ側)の楽しみがそれぞれあります。Activatorは交信後にPOTAサイトにログのuploadは必要ですが、Hunterはログのuploadは不要です。すべての交信はActivatorログの情報で判断されることからHunterは何もしなくてもPOTA移動局との交信を増やしていけば、無料でアワードがもらえます。私がサイトにアカウント登録したときにすでにこれまで交信したPOTAの20局以上からログが上がっていたようで、こちらの交信ログをあげなくてもアワードがダウンロードできるようになっており、画期的でびっくりしました。(カード交換がないところはLOTWに似ているが、照合システムがないことやいろんなアワードが申請不要で無償で発行される点などが異なる)
個人的には、紙QSL交換は紙や人資源の無駄遣いや配送遅延もあり辞めてしまいました。POTAは、QSL交換という概念から離れて無料でアワードハンドまで楽しめるので、デジタル世代の若い方にもアマ無線を楽しんで頂けるのでないかと思います。

3.公園にあった運用システムを考える楽しみ
何事も簡単にできてしまえばすぐに飽きてしまいます。公園移動は場所が沢山あり、訪れるだけでも楽しめると思いますが、アマチュア無線家なのでシステムを考えて工夫することは楽しみでもあります。
公園移動と言えば、まず、ベンチなどに座って運用することを思い浮かべることができます。お手軽なのではV/UHF FMハンディ―機による運用だと思いますが私はあまり好きではありません。そうなるとActivationに必要な10局交信するにはHFの7メガに出ることが必要ですが、アンテナが問題になります。
POTAをひと月やってみて思ったことは、7メガや10メガのFT8で2m程度のロッドアンテナと0.5W運用でもSPOTにあげると結構呼んできてくれます。これまでやってきたCWの移動ではかなり難しかったことも、FT8のおかげで可能性は広がったと思います。
そのため、人通りの多い公園からさらに目立たないアンテナでHF QRPで電波を飛ばすことを実験したり、アンテナの固定方法を考えることは技術テーマとしては面白いと感じています。