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7L4WVU 自作アマチュア無線局 (2025/1/22 4:35:28)
現在データベースには 349 件のデータが登録されています。
POTANT7のバンドチェンジ高速化のアイデア
(2024/5/28 8:16:02)
POTAの楽しみ方は沢山ありますが、旅行や乗り物好きの私は今のところ公共交通機関とウォーキングで各地を回りながら公園をACTすることを楽しんでいます。1日で3~5つくらいの公園をターゲットに事前に地図で行けそうなところを探して、交通ルートや歩きの距離時間などを調べて計画を作って回っています。途中で見学するところとかあれば寄ったりしますが、一か所のACT時間はだいたい20分~1時間程度となります。
POTANT-7のバンドチェンジは非常に簡単でラジアルを1/4波長に合わせて、アンテナ本体のバリコンを送信時にレベル計が最高になるように回すだけですが、数分のロスを避けるためにバンドチェンジは極力行わない方針でやっていました。しかし、最近はデリンジャー現象や磁気嵐で40mの調子が悪く呼ばれないことも多く、Eスポが期待できるハイバンドも合わせる方が短時間でACTできる可能性が高くなってきました。
(POTANT7の概要については、 前のBlogに記載 していますのでご参照願います)
ラジアル長は、 DAISOでみつけた巻き尺を使ったリール巻き取り方式 なので調整は簡単なのですが、それでも数分のロスとなりますので、何か良い方法はないかと考えていました。
そこで思いついたのは、ラジアルを3/4波長で使えないだろうかということです。40mバンドのダイポールは、15mバンドでもそのまま使用できることはご存じの方も多いと思います。POTANTでもこういうことができたら最初40mバンドで運用していて、無線機を15mバンドにチェンジしてバリコンを回すだけで即15mバンドにQSYをすることができます。また、15mにQSYしてコンディションが悪い場合でも簡単に40mに戻ることも可能となります。
そういうことで先日、東京ビッグサイト横で早速実験してみました。40mで運用後に15mバンドに無線機をチェンジ。バリコン調整でSWRは1.5以下、受信していても多くの海外局が入感していましたので使えそうです。CQを出すと中国、オーストラリアと立て続けに4局呼ばれました。1/4波長ラジアルでもこんなに調子よく呼ばれたことはないので少し驚きました。15時頃で10分以内の運用でしたがこのときのPSKRはこんな感じでした。
運用場所
なお、指向性については、ダイポールでは1/4波長ではエレメント垂直方向が最大となりますが、3/4波長の場合はエレメントに対して45度方向に強く、そして垂直方向にも放射されます(ダイポールの場合の水平面指向性は下図)。今回はラジアルで地面に近い水平方向に展開しているためあまり参考にはならないと思いますが...
ちなみにVSWRは2程度しか落ちませんが、40mバンドのラジアルで30mもそのまま運用できます。感度は下がりますが40mが混信で応答率が悪い時は、短時間で30mのバンドチェックができるので重宝しています。
POTANT-7のバンドチェンジは非常に簡単でラジアルを1/4波長に合わせて、アンテナ本体のバリコンを送信時にレベル計が最高になるように回すだけですが、数分のロスを避けるためにバンドチェンジは極力行わない方針でやっていました。しかし、最近はデリンジャー現象や磁気嵐で40mの調子が悪く呼ばれないことも多く、Eスポが期待できるハイバンドも合わせる方が短時間でACTできる可能性が高くなってきました。
(POTANT7の概要については、 前のBlogに記載 していますのでご参照願います)
ラジアル長は、 DAISOでみつけた巻き尺を使ったリール巻き取り方式 なので調整は簡単なのですが、それでも数分のロスとなりますので、何か良い方法はないかと考えていました。
そこで思いついたのは、ラジアルを3/4波長で使えないだろうかということです。40mバンドのダイポールは、15mバンドでもそのまま使用できることはご存じの方も多いと思います。POTANTでもこういうことができたら最初40mバンドで運用していて、無線機を15mバンドにチェンジしてバリコンを回すだけで即15mバンドにQSYをすることができます。また、15mにQSYしてコンディションが悪い場合でも簡単に40mに戻ることも可能となります。
そういうことで先日、東京ビッグサイト横で早速実験してみました。40mで運用後に15mバンドに無線機をチェンジ。バリコン調整でSWRは1.5以下、受信していても多くの海外局が入感していましたので使えそうです。CQを出すと中国、オーストラリアと立て続けに4局呼ばれました。1/4波長ラジアルでもこんなに調子よく呼ばれたことはないので少し驚きました。15時頃で10分以内の運用でしたがこのときのPSKRはこんな感じでした。
運用場所
なお、指向性については、ダイポールでは1/4波長ではエレメント垂直方向が最大となりますが、3/4波長の場合はエレメントに対して45度方向に強く、そして垂直方向にも放射されます(ダイポールの場合の水平面指向性は下図)。今回はラジアルで地面に近い水平方向に展開しているためあまり参考にはならないと思いますが...
ちなみにVSWRは2程度しか落ちませんが、40mバンドのラジアルで30mもそのまま運用できます。感度は下がりますが40mが混信で応答率が悪い時は、短時間で30mのバンドチェックができるので重宝しています。
タイからWVU-604FでQRV
(2024/5/21 5:14:14)
昨年から頒布しているFT8 QRPpトランシーバー WVU-604Fはすでに欧州、アジアで数か国のアマチュアの方に使って頂いております。先週末、タイでアクティブにPOTA移動をされているE29AHU Choke-sanからQRPpで1st
QSOが交信できたとメッセージを受け取りました。
28MHzでの交信のようですがUA9から応答があったようです。WVU-604Fは単体では300mW程度ですが、ハイバンドの小型LPFは損失が多いので200mWも出ていないのではないかと思いますのでFBですね。
●可愛いケースに入れてもらってます
●E29AHUのアンテナ
E29AHU/QRPで出られているようなのでPSKRでチェックするとJAまで飛んでいるようです。もし見えてましたらよろしくお願いします。私も彼と以前交信したことがありますのでいつかWVU-604F同志で交信できるかも....
28MHzでの交信のようですがUA9から応答があったようです。WVU-604Fは単体では300mW程度ですが、ハイバンドの小型LPFは損失が多いので200mWも出ていないのではないかと思いますのでFBですね。
●可愛いケースに入れてもらってます
●E29AHUのアンテナ
E29AHU/QRPで出られているようなのでPSKRでチェックするとJAまで飛んでいるようです。もし見えてましたらよろしくお願いします。私も彼と以前交信したことがありますのでいつかWVU-604F同志で交信できるかも....
自作機POTA:ACT難易度が高い公園(コンテナふ頭公園)
(2024/5/20 6:06:05)
先日ACTした公園ですが、まったくメンテされておらず、アクセスも非常に危険な場所がありましたので書いておきます。自分がこれまで行った公園の中では難易度MAXでした(笑)
とにかく雑草が生い茂る季節は絶対に行ってはいけません。冬場に行く公園ですね。また、行かれるときはアクセスが危険なので道を渡るときはトレーラーとかに十分注意してください。車は止める場所がないので品川シーサイド駅から徒歩になると思います。
●JP-1816 コンテナふ頭公園 (JCC100109 東京都品川区)
まず、ネットでみると以下のように憩いの場と紹介されています。
航空写真だとこんな感じです
品川シーサイド駅からGoogleマップでみると徒歩30分位ですが公園の位置が片道3車線くらいの道路に挟まれていてどうやって行くのかよく分りませんでした。駅から大きな道の西側の歩道(途中で大きな歩道橋を渡る)を南下していくと到着。公園の西側は柵があるので入ることはできません。また、東側も道路(こちらは関係者以外立ち入り禁止区域)となっているので、おそらく入り口は南側になります。ところが、その南側(写真)は1mくらいの高さの雑草が密集するとんでもない状態になっていました。
雑草をかき分けて進むとなんとか無線ができそうなエリアがありましたので設営。いろんな虫がいそうで怖いです。蚊が大群で襲ってきましたが虫よけで何とかセーフ(コンテナターミナルなので海外からのヒアリもいるかも)。早めに10局交信して退却したいところですが、持参したトランシーバーがお手軽1W QRPセット、さらにコンディションも全然でCQを出しても全く呼ばれず。どうして10W機を持ってこなかったのかと後悔しても遅し(笑)
中止しようかと思いましたが、再度ここに来るのは絶対避けたいので40m~15mまでバンドチェンジをしながら呼びに回ったりして、10局交信するのになんと2時間もかかりました。やれやれ
とにかく雑草が生い茂る季節は絶対に行ってはいけません。冬場に行く公園ですね。また、行かれるときはアクセスが危険なので道を渡るときはトレーラーとかに十分注意してください。車は止める場所がないので品川シーサイド駅から徒歩になると思います。
●JP-1816 コンテナふ頭公園 (JCC100109 東京都品川区)
まず、ネットでみると以下のように憩いの場と紹介されています。
航空写真だとこんな感じです
品川シーサイド駅からGoogleマップでみると徒歩30分位ですが公園の位置が片道3車線くらいの道路に挟まれていてどうやって行くのかよく分りませんでした。駅から大きな道の西側の歩道(途中で大きな歩道橋を渡る)を南下していくと到着。公園の西側は柵があるので入ることはできません。また、東側も道路(こちらは関係者以外立ち入り禁止区域)となっているので、おそらく入り口は南側になります。ところが、その南側(写真)は1mくらいの高さの雑草が密集するとんでもない状態になっていました。
雑草をかき分けて進むとなんとか無線ができそうなエリアがありましたので設営。いろんな虫がいそうで怖いです。蚊が大群で襲ってきましたが虫よけで何とかセーフ(コンテナターミナルなので海外からのヒアリもいるかも)。早めに10局交信して退却したいところですが、持参したトランシーバーがお手軽1W QRPセット、さらにコンディションも全然でCQを出しても全く呼ばれず。どうして10W機を持ってこなかったのかと後悔しても遅し(笑)
中止しようかと思いましたが、再度ここに来るのは絶対避けたいので40m~15mまでバンドチェンジをしながら呼びに回ったりして、10局交信するのになんと2時間もかかりました。やれやれ
自作機POTA:ACT難易度が高い公園(海の森公園)
(2024/5/19 21:00:31)
東京都内のPOTA公園のACTも残り20程度になったのでACTが難しい公園についてメモ程度ですが書いておきます。これからACTされる方の参考になれば嬉しいです。
●JP-2075 海の森公園(JCC100108江東区)
東京湾に作られたごみで埋め立てられたところに木を植えて森を作った公園です。東京テレポート駅から車で15分程度で到着しますが、2025年3月ごろにオープン予定となっているので現在は立ち入り禁止となっています。
今の時点でここからACTするにはたまに開催されるイベントを利用するしかありませんのでHPをチェックしておきましょう。私はGWのイベントでACTしてきましたが、通常入ることができない公園も含まれているというのは面白いですね。
海の森公園URL: https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/kanko/uminomori/
イベントのチャーターバスの車内からみたところ
東京ゲートブリッジが見える。また、羽田の着陸機が横を頻繁に通過します
●JP-2075 海の森公園(JCC100108江東区)
東京湾に作られたごみで埋め立てられたところに木を植えて森を作った公園です。東京テレポート駅から車で15分程度で到着しますが、2025年3月ごろにオープン予定となっているので現在は立ち入り禁止となっています。
今の時点でここからACTするにはたまに開催されるイベントを利用するしかありませんのでHPをチェックしておきましょう。私はGWのイベントでACTしてきましたが、通常入ることができない公園も含まれているというのは面白いですね。
海の森公園URL: https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/kanko/uminomori/
イベントのチャーターバスの車内からみたところ
東京ゲートブリッジが見える。また、羽田の着陸機が横を頻繁に通過します
自作機POTA:都内有料庭園での運用(その1)
(2024/5/16 7:09:24)
5/2(木)GWの中の平日ということで人が少ないかと以前からチャレンジしてみたかった都内有料庭園へ移動しました。今回移動したのは以下の4庭園でPOTAで都内をまわられている方の中ではACT難易度が高い庭園と言われています。個人的にもこれまで家族や友人といったことがありますが、はて?、どこに無線運用できる場所があるのか思い出せないところでもあります。参考までに今年どれくらいの運用(ACTできたもののみ)があったのか調べてみると、旧古河5回、六義園7回、小石川後楽園8回、旧岩崎邸3回となっていました。近くの上野恩賜公園はほぼ毎日ACTが行われており今年ACTされた運用数が190回ということなので、これらの有料庭園は極端に運用が少なくさらにHF帯に限ると難易度の高さが分かります。
おそらくこれからチャレンジされる方もおられると思いますので今回の移動ポイントについてまとめておきます。都内の有料庭園は一般の人が多いので無線の騒音や目立つ設備での運用は注意しましょう。また、全体的に狭いところなのでベンチも少なくシートを敷いて座ったりすることも禁止されています。アマチュア無線禁止にならないよう十分配慮してPOTAを楽しんで頂きたいと思います。
今回の記事が参考になったら嬉しいです。
●旧岩崎邸庭園
岩崎彌太郎の長男の邸宅として造られた庭園です。国の重要文化財でこれもコンドルの設計による素晴らしい建物があり中も見学できます。ここも人が多いので無線運用はかなり難しいと思います。
今回運用したのは、 X の部分です。芝庭で唯一ここに椅子とテーブルがあるのですがたまたま誰もいなかったのでここの椅子に座って運用、ラジアル線は地面に這わせました。
洋館からみた運用地点(青色 ● )。マンションの真横になりロケは悪い。
★最後に
今回の設備は、WVU-604Fh ハンディトランシーバー(30~40mバンド、出力0.5~1W)内蔵ロッド2m長でした。三脚は目立つので使っていません。ラジアル線は空中展開ができそうになかったので地面に這わしたのでかなり感度が下がって応答のない時間も結構ありましたが、コンディションをみながらバンド切り替えし何とかACTはできました。ワッチ頂いた皆様ありがとうございました。
旧古河庭園 40m 14局
六義園 30m 2局、40m 9局
小石川後楽園 30m 8局、40m 3局
旧岩崎邸庭園 30m 5局、40m 6局
◎電離層の状態はこんな感じでした。経験的に7MHzで1W以下で中近距離と良好に交信できるのは40mで電離層の高度が250km程度以下になりますので移動ではリアルタイムでチェックして30m,40mの切替判断をしています。今回は古河庭園では266kmとまあよかったのですが、その後電離層の高度が300km以上になり弱くなったため30mの運用を多めにしています。下図をみると14時くらいまでダメだったことが分かります(最近は、夕方になると下がってきてコンディションがよくなります)。参考になれば幸いです
おそらくこれからチャレンジされる方もおられると思いますので今回の移動ポイントについてまとめておきます。都内の有料庭園は一般の人が多いので無線の騒音や目立つ設備での運用は注意しましょう。また、全体的に狭いところなのでベンチも少なくシートを敷いて座ったりすることも禁止されています。アマチュア無線禁止にならないよう十分配慮してPOTAを楽しんで頂きたいと思います。
今回の記事が参考になったら嬉しいです。
JP-1212 旧古河庭園(入場料150円)
JP-1218 六義園(入場料300円)
JP-1214 小石川後楽園(入場料300円)
JP-1210
旧岩崎邸庭園(入場料400円)
●JP-1212 旧古河庭園
JR京浜東北線 上中里から歩いて8分というところの英建築家コンドルが設計したすばらしい洋館と庭園、さらに下に降りると日本庭園もあります。空いている朝イチを狙ったのですが開門前に人が結構並んでいました。このシーズンはバラが見ごろでイベントが行われており、多くの方が来られるようです。地図は以下のとおり、下の部分(北側)の濃い緑は土地が高いところを示します。この芝生のあたりから運用したいところですが売店もあり本当に人が多いので、高さは低いのですが下に降りて池の近くで運用場所を探しました。青丸印をつけた見晴台、池のほとりのベンチなどがよさそうでしたが人がおられましたので、最終的には下の赤色のX点に誰もいないベンチがあったので出てみました。ここは、木に覆われていてあまりロケはよくありませんでした。公園関係者は何人か通られましたが一般客はあまり通らないようです。
●JP-1218 六義園
旧古河庭園から徒歩18分、1702年に川越藩主 柳沢吉保が築園した庭園で岩崎彌太郎の別邸となったこともあるそうです。この時期はサツキが見ごろで庭園の山を彩ります。朝10時に到着しましたが天気もよいせいか外国人観光客でいっぱいでした。前にきたときは池の周りは人が多かったのでおそらく無線は無理だろうと、まずは見晴らしの良い藤代峠(地図の青色で囲んだところ)に登ってみました。写真はそこから撮影したものですがここからだとVUでACTできそうです。しかし、見晴らしがよいので人が次々と来られ、スペースも殆どないためよほど人がいないときでないと難しそう。今回は地図の X 部分に人があまりこないベンチから運用しました。あまり人が来ないということはロケーションが悪いということでもあり、ここも樹木に覆われているところでした。
●JP-1214 小石川後楽園
六義園傍の駒込駅から地下鉄で飯田橋、そこから徒歩10分くらいです。ここは前に勤めていた外資系企業のビルの裏側にあり窓から庭園を眺めていたので懐かしさもいっぱいの場所。水戸光圀の代ときに完成した江戸時代の庭園からは東京ドームがみえてジェットコースターからの叫び声も聴こえる不思議なところです。
池の周りは人が多いので運用はできません。地図の左上のあたりが人の少ないエリアですがシーズン的にカキツバタが見ごろなのでかなりの人混みでしたので山の中に入って X 部分(八卦 堂跡 )からでました。ここは周りに木がありますが高さが少しあるのと人が殆ど来ないところです。ただ、ベンチはないので立って運用しました。
●JP-1212 旧古河庭園
JR京浜東北線 上中里から歩いて8分というところの英建築家コンドルが設計したすばらしい洋館と庭園、さらに下に降りると日本庭園もあります。空いている朝イチを狙ったのですが開門前に人が結構並んでいました。このシーズンはバラが見ごろでイベントが行われており、多くの方が来られるようです。地図は以下のとおり、下の部分(北側)の濃い緑は土地が高いところを示します。この芝生のあたりから運用したいところですが売店もあり本当に人が多いので、高さは低いのですが下に降りて池の近くで運用場所を探しました。青丸印をつけた見晴台、池のほとりのベンチなどがよさそうでしたが人がおられましたので、最終的には下の赤色のX点に誰もいないベンチがあったので出てみました。ここは、木に覆われていてあまりロケはよくありませんでした。公園関係者は何人か通られましたが一般客はあまり通らないようです。
●JP-1218 六義園
旧古河庭園から徒歩18分、1702年に川越藩主 柳沢吉保が築園した庭園で岩崎彌太郎の別邸となったこともあるそうです。この時期はサツキが見ごろで庭園の山を彩ります。朝10時に到着しましたが天気もよいせいか外国人観光客でいっぱいでした。前にきたときは池の周りは人が多かったのでおそらく無線は無理だろうと、まずは見晴らしの良い藤代峠(地図の青色で囲んだところ)に登ってみました。写真はそこから撮影したものですがここからだとVUでACTできそうです。しかし、見晴らしがよいので人が次々と来られ、スペースも殆どないためよほど人がいないときでないと難しそう。今回は地図の X 部分に人があまりこないベンチから運用しました。あまり人が来ないということはロケーションが悪いということでもあり、ここも樹木に覆われているところでした。
●JP-1214 小石川後楽園
六義園傍の駒込駅から地下鉄で飯田橋、そこから徒歩10分くらいです。ここは前に勤めていた外資系企業のビルの裏側にあり窓から庭園を眺めていたので懐かしさもいっぱいの場所。水戸光圀の代ときに完成した江戸時代の庭園からは東京ドームがみえてジェットコースターからの叫び声も聴こえる不思議なところです。
池の周りは人が多いので運用はできません。地図の左上のあたりが人の少ないエリアですがシーズン的にカキツバタが見ごろなのでかなりの人混みでしたので山の中に入って X 部分(八卦 堂跡 )からでました。ここは周りに木がありますが高さが少しあるのと人が殆ど来ないところです。ただ、ベンチはないので立って運用しました。
●旧岩崎邸庭園
岩崎彌太郎の長男の邸宅として造られた庭園です。国の重要文化財でこれもコンドルの設計による素晴らしい建物があり中も見学できます。ここも人が多いので無線運用はかなり難しいと思います。
今回運用したのは、 X の部分です。芝庭で唯一ここに椅子とテーブルがあるのですがたまたま誰もいなかったのでここの椅子に座って運用、ラジアル線は地面に這わせました。
洋館からみた運用地点(青色 ● )。マンションの真横になりロケは悪い。
★最後に
今回の設備は、WVU-604Fh ハンディトランシーバー(30~40mバンド、出力0.5~1W)内蔵ロッド2m長でした。三脚は目立つので使っていません。ラジアル線は空中展開ができそうになかったので地面に這わしたのでかなり感度が下がって応答のない時間も結構ありましたが、コンディションをみながらバンド切り替えし何とかACTはできました。ワッチ頂いた皆様ありがとうございました。
旧古河庭園 40m 14局
六義園 30m 2局、40m 9局
小石川後楽園 30m 8局、40m 3局
旧岩崎邸庭園 30m 5局、40m 6局
◎電離層の状態はこんな感じでした。経験的に7MHzで1W以下で中近距離と良好に交信できるのは40mで電離層の高度が250km程度以下になりますので移動ではリアルタイムでチェックして30m,40mの切替判断をしています。今回は古河庭園では266kmとまあよかったのですが、その後電離層の高度が300km以上になり弱くなったため30mの運用を多めにしています。下図をみると14時くらいまでダメだったことが分かります(最近は、夕方になると下がってきてコンディションがよくなります)。参考になれば幸いです
自作機POTA:都内有料庭園での運用(その2)
(2024/5/16 7:08:16)
5/15(水)週初めまでコンディションの低下を起こした磁気嵐も落ち着いてきたので前回行けなかった都内有料庭園へハンディ機を持って移動しました。今回移動したのは以下の2庭園です。ACT難易度は向島百花園は高く今年HFでACTされたのはAWCさんとAZMさんの2回のみでした。浜離宮は前にも行ったことがありますが広いのでHFを運用できる場所はかなりありハードルは低いです。
繰り返しになりますが、都内の有料庭園は一般の人が多いので無線の騒音や目立つ設備での運用は止めましょう。また、シートを敷いて座ったりすることも禁止されています(浜離宮の一部エリアはOKでした)。アマチュア無線禁止にならないよう十分配慮してPOTAを楽しんで頂きたいと思います。
今回の記事が参考になったら嬉しいです。
★最後に
都内の有料庭園はどこも素晴らしいところが多いので無線だけでなく時間をとって是非とも散策をされてみることをお薦めします。
また、今回の設備は、WVU-604Fh ハンディトランシーバー(30~40mバンド、出力0.5~1W)内蔵ロッド2m長でした。ラジアル線は10m、コンディションは30mで東北から近畿まで開いていたので問題なくACTできました。ワッチ頂いた皆様ありがとうございました。
◎お空の状態は一昨日くらいから落ち着いてきたようです。X線フレアのリアルデータをみているとたまに強くデリンジャー現象が発生しているようですがこれらは数分から1時間程度で回復するのでその時は食事をしたりして待つことで移動運用は楽しめるでしょう。
繰り返しになりますが、都内の有料庭園は一般の人が多いので無線の騒音や目立つ設備での運用は止めましょう。また、シートを敷いて座ったりすることも禁止されています(浜離宮の一部エリアはOKでした)。アマチュア無線禁止にならないよう十分配慮してPOTAを楽しんで頂きたいと思います。
今回の記事が参考になったら嬉しいです。
JP-1217向島百花園(入場料150円)
JP-1216浜離宮恩賜庭園(入場料300円)
東武伊勢崎線スカイツリーライン東向島駅徒歩10分程度です。江戸時代に骨董商の方が江戸の文人の協力を得て開園した庭園、狭いところに木々が密集している感じですが芭蕉などの句碑なども立ち並び文人の足跡をたどることができます。狭い庭園なので運用場所は、ちょっと困りましたが桑の茶屋跡にベンチがあり人通りも少なかったので座って運用しました。
● JP-1216浜離宮恩賜庭園
● JP-1216浜離宮恩賜庭園
JR新橋駅から徒歩18分くらいです。途中の汐留の地下道はサラリーマン時代にお客様との会議で毎日のように歩いた場所なので懐かしさがいっぱいです。徳川将軍の庭園ということもあり、広大な敷地に鴨場もあり当時の風景がみられます。今回はお花畑のところのベンチ(地図の X印
)に三脚をたてて運用しましたが、東京湾側のベンチなどの方が電波の飛びはよいと思います。
★最後に
都内の有料庭園はどこも素晴らしいところが多いので無線だけでなく時間をとって是非とも散策をされてみることをお薦めします。
また、今回の設備は、WVU-604Fh ハンディトランシーバー(30~40mバンド、出力0.5~1W)内蔵ロッド2m長でした。ラジアル線は10m、コンディションは30mで東北から近畿まで開いていたので問題なくACTできました。ワッチ頂いた皆様ありがとうございました。
◎お空の状態は一昨日くらいから落ち着いてきたようです。X線フレアのリアルデータをみているとたまに強くデリンジャー現象が発生しているようですがこれらは数分から1時間程度で回復するのでその時は食事をしたりして待つことで移動運用は楽しめるでしょう。
デリンジャー現象とPOTA移動
(2024/5/11 13:53:41)
デリンジャー現象が連日発生
する中、5/8~9にかけて兵庫県中央部のPOTA移動を行いました。
SNSなどみるとここ数日はコンディションが悪いという書き込みが多数ありました。しかし、デリンジャー現象が発生している間は確かにダメですが、通常は強い影響があるのは日中の数分~1時間程度で丸一日ずっとコンディションが悪いということはないようです。そして早朝や夕方は普通に40mでも交信を楽しめることが多いです。また、影響があるのは短波帯ですが、その中でも高い周波数は影響が少ないので40mに留まらずに30mバンドやハイバンドもワッチしてみることをお薦めします。
今回は、こういう珍しい機会なのでネット公開されている イオノグラムのリアルタイムデータ などを見ながらデリンジャー現象がどのように影響するのか実運用で確認することを移動の目的としました。感覚的に役立ちそうなチャートはどれかなどメモしましたので参考になれば幸いです(ここで参照するのは国分寺のデータなので実際には位置が離れているので誤差はあります)
1.今回のPOTA運用時間、移動場所、バンド毎の交信数
今回のPOTAはコンディションが悪いと言われる中でしたが、結果は以下の通りほぼ通常通りの時間でACTできました(設備は、自作10W機とPOTANT-7)。今回、強いデリンジャー現象が発生していたのは黄色のマーカー部分となります。この期間は確かにバンド内が全く聞こえないときもありましたが10分程度で徐々に復旧してきたので少し待っていれば戻ってくる感じでした。また、40mより30mの方が伝搬が強く入感していましたので周波数が高い方が影響は少ないようです。30mは日中ほぼ良好で17mはEスポで関東が開けていたこともありましたが平日ということと「コンディションが悪い」という思い込みで全体的にHunter局が少なかったのが残念でした。
5/8(水)
1049-1116 (27分間) 、JP-1549一庫公園 (&JP-1529) ( 40m 11局 )
1217-1245 (28分間)、JP-1993宝塚西谷の森公園 ( 40m 7局 、 30m 7局 )
1340-1424 (44分間) 、JP-1540有馬富士公園 ( 40m 3局 、 30m 7局 )
1622-1657 (35分間)、JP-1997三木総合防災公園 ( 30m 11局 、 17m 4局 )
5/9(木)
0805-0828 (23分間)、JP-1991舞子公園 ( 40m 4局 、 30m 7局 )
1019-1044 (25分間)、JP-1547三木山森林公園 ( 40m 4局 、 30m 11局 )
1158-1214 (16分間)、JP-1536播磨中部丘陵自然公園 ( 30m 11局 )
1300-1334 (34分間) 、JP-1553フラワーセンター ( 40m 8局 、 30m 5局 )
1438-1500 (22分間)、JP-1551播磨中央公園 ( 30m 10局 )
1609-1628 (19分間)、JP-2001やしろの森公園 ( 40m 12局 )
1653-1714 (21分間)、JP-1530清水東条湖立杭自然公園 ( 40m 17局 )
2.デリンジャー現象の発生がわかるグラフ
SNSなどをみると 地図データのもの が参照されていますが、リアルタイムの 太陽X線のグラフ が分かりやすいです。以下は5/8-5/10までの過去データですがグラフで赤丸をつけた部分が運用していた中でデリンジャー現象が強かった時間になります(先の黄色マーカー)。他の時間もの発生していますが基本的に日中のみ影響を受けますので日本の国内交信では無視できます。
グラフ中の時間はUTCなので一番左が5/8の9時JSTとなり、赤丸は11時前、14時頃となります。このグラフを見ると立ち上がりが急峻であることがわかります。実運用しているとこの時間にリンクして40mなどのコンディションが急激に悪化することが体験できるので面白いです
ここで5/8の2点のデリンジャー現象とイオノグラフを示します。
まず、10:30-11:00までのもの。10:45が一番電離層反射が少なかったのですが10分程度で通信できる状態になりました。
次に1330-1430のもの。X線フレアのグラフからわかるように時間が長めで1時間程度悪い状態が続きました。
あと、1645のグラフです。このときEスポが発生しているのに気が付き(下図の黄色丸部分)、18MHzにQSYして3エリアから1エリアと良好に通信できました。これからの季節はEスポも活用すれば効率が上がりますね。
3.まとめ
今はSNSやニュースで短波帯の通信に影響がでているからと移動しないというのでなく、どういうことが起こっているのか知るチャンスです。リアルタイムグラフに同期してコンディションが急変する様子や復旧する様子がよく分りますので。様々なリアルタイムのデータから、どのバンドにでれば一番交信できるのか分かるようになると移動運用はもっと楽しめると思います。
最後に今回の移動スナップです。Hunterの皆様、ワッチ&コール頂きましてありがとうございました。
●舞子公園
●宝塚西谷の森公園
●有馬富士公園
●清水東条湖立杭自然公園
SNSなどみるとここ数日はコンディションが悪いという書き込みが多数ありました。しかし、デリンジャー現象が発生している間は確かにダメですが、通常は強い影響があるのは日中の数分~1時間程度で丸一日ずっとコンディションが悪いということはないようです。そして早朝や夕方は普通に40mでも交信を楽しめることが多いです。また、影響があるのは短波帯ですが、その中でも高い周波数は影響が少ないので40mに留まらずに30mバンドやハイバンドもワッチしてみることをお薦めします。
今回は、こういう珍しい機会なのでネット公開されている イオノグラムのリアルタイムデータ などを見ながらデリンジャー現象がどのように影響するのか実運用で確認することを移動の目的としました。感覚的に役立ちそうなチャートはどれかなどメモしましたので参考になれば幸いです(ここで参照するのは国分寺のデータなので実際には位置が離れているので誤差はあります)
1.今回のPOTA運用時間、移動場所、バンド毎の交信数
今回のPOTAはコンディションが悪いと言われる中でしたが、結果は以下の通りほぼ通常通りの時間でACTできました(設備は、自作10W機とPOTANT-7)。今回、強いデリンジャー現象が発生していたのは黄色のマーカー部分となります。この期間は確かにバンド内が全く聞こえないときもありましたが10分程度で徐々に復旧してきたので少し待っていれば戻ってくる感じでした。また、40mより30mの方が伝搬が強く入感していましたので周波数が高い方が影響は少ないようです。30mは日中ほぼ良好で17mはEスポで関東が開けていたこともありましたが平日ということと「コンディションが悪い」という思い込みで全体的にHunter局が少なかったのが残念でした。
5/8(水)
1049-1116 (27分間) 、JP-1549一庫公園 (&JP-1529) ( 40m 11局 )
1217-1245 (28分間)、JP-1993宝塚西谷の森公園 ( 40m 7局 、 30m 7局 )
1340-1424 (44分間) 、JP-1540有馬富士公園 ( 40m 3局 、 30m 7局 )
1622-1657 (35分間)、JP-1997三木総合防災公園 ( 30m 11局 、 17m 4局 )
5/9(木)
0805-0828 (23分間)、JP-1991舞子公園 ( 40m 4局 、 30m 7局 )
1019-1044 (25分間)、JP-1547三木山森林公園 ( 40m 4局 、 30m 11局 )
1158-1214 (16分間)、JP-1536播磨中部丘陵自然公園 ( 30m 11局 )
1300-1334 (34分間) 、JP-1553フラワーセンター ( 40m 8局 、 30m 5局 )
1438-1500 (22分間)、JP-1551播磨中央公園 ( 30m 10局 )
1609-1628 (19分間)、JP-2001やしろの森公園 ( 40m 12局 )
1653-1714 (21分間)、JP-1530清水東条湖立杭自然公園 ( 40m 17局 )
2.デリンジャー現象の発生がわかるグラフ
SNSなどをみると 地図データのもの が参照されていますが、リアルタイムの 太陽X線のグラフ が分かりやすいです。以下は5/8-5/10までの過去データですがグラフで赤丸をつけた部分が運用していた中でデリンジャー現象が強かった時間になります(先の黄色マーカー)。他の時間もの発生していますが基本的に日中のみ影響を受けますので日本の国内交信では無視できます。
グラフ中の時間はUTCなので一番左が5/8の9時JSTとなり、赤丸は11時前、14時頃となります。このグラフを見ると立ち上がりが急峻であることがわかります。実運用しているとこの時間にリンクして40mなどのコンディションが急激に悪化することが体験できるので面白いです
ここで5/8の2点のデリンジャー現象とイオノグラフを示します。
まず、10:30-11:00までのもの。10:45が一番電離層反射が少なかったのですが10分程度で通信できる状態になりました。
次に1330-1430のもの。X線フレアのグラフからわかるように時間が長めで1時間程度悪い状態が続きました。
あと、1645のグラフです。このときEスポが発生しているのに気が付き(下図の黄色丸部分)、18MHzにQSYして3エリアから1エリアと良好に通信できました。これからの季節はEスポも活用すれば効率が上がりますね。
3.まとめ
今はSNSやニュースで短波帯の通信に影響がでているからと移動しないというのでなく、どういうことが起こっているのか知るチャンスです。リアルタイムグラフに同期してコンディションが急変する様子や復旧する様子がよく分りますので。様々なリアルタイムのデータから、どのバンドにでれば一番交信できるのか分かるようになると移動運用はもっと楽しめると思います。
最後に今回の移動スナップです。Hunterの皆様、ワッチ&コール頂きましてありがとうございました。
●舞子公園
●宝塚西谷の森公園
●有馬富士公園
●清水東条湖立杭自然公園
WVU604Fハンディ機
(2024/4/30 7:35:55)
FT8で30-40mのPOTAをやっていると0.5Wと10Wの差が意外にも少ないことが分かります。レベルにすると13dBの差、SSBやCWだと弱い局に応答しない方が結構おられますがパソコンでデコードできれば交信できるFT8だとハイパワー局と同じように表示されます。例えば相手がもし10W局でSNR
-10程度で入っていればこちらの信号は-23程度で交信できる可能性があります。実際に30-40mバンドで受信していると多くの局が-10以上で受信できているので混信がなければ十分に楽しめると思います。
10Wにすると確かによく飛ぶのですが、最近でもリニアが故障した青ヶ島・八丈島移動や後半バッテリー切れとなった滋賀県全POTA移動でも0.5WにしてもACTはできました。また、10Wでもコンディションが悪ければCQ連発になることも多いので10Wのメリットは自分の中ではかなり少なくなってきました。
それ以上に重くなったりリニアや電源の配線が面倒で1日に数か所早回りすることが多い私の運用形態でかなり負担になっていたので、リニアなしの運用スタイルに戻すことにしました。
そこで昨年末に製作してRFの回り込みが解決できずにいたハンディ機を思い出し、復活させてみることに。これは本体にPOTANTを実装して、さらに電池は充電式でなく18650電池を使って予備バッテリーと交換することで長時間の運用を可能としたものです。重さは、アンテナ、電池、スマホ含んで585gしかありません。
筐体内に電圧給電のロッドアンテナがあるので基板に直接回り込みます。対策をしないと0.5W運用も厳しいくらいですが、内部にコアをあちこちにいれて自宅では一応、1W運用ができるように改善したようにみえたのでPOTAで試運転してみました。
サイズはかなり大きいのですが、小型ケースに2m長のロッドアンテナを実装すると片手で持つことが難しくなるのである程度の大きさが必要となります。また三脚にも取り付けられますのでそのときにも筐体にある程度の長さがあり電池とスマホの重みがあることで安定して立たせることができます。
試運転では、POTA 5か所をまわりました。スマホ用の三脚(380g程度)を持っていたので設備の重量は1kg位でリュックにいれて23000歩歩きましたが楽になりました。
回り込みについては実際に公園でやってみると30mではまだダメで0.5W程度に減力しないとマイコンがリセットされました。ラジアルなしだとOKなのですが、ラジアルの張り方や長さにも影響はあるようなので、最悪はシールドする必要があるかも知れません。
休日ということでバンドも混雑しており、頻繁にDFを変えて運用しましたが1か所あたりだいたい30分でACT完了できたので十分かと思いました。
電池は、18650の2000mAHを2本使っていますがCQ連発で5か所回っても8.2Vが7.7Vになった程度でまだ50%程度は残っているようでしたのでかなり余裕があります。念のため予備電池を持っていれば一日遊べそうでした。
最後にこの日のPSKR(左が40m、右が30m)です。今回の公園は街中や森林で気に囲まれているとことが多く、CQ連発が多かったのですが、北海道から九州まで飛んでいたようです。
10Wにすると確かによく飛ぶのですが、最近でもリニアが故障した青ヶ島・八丈島移動や後半バッテリー切れとなった滋賀県全POTA移動でも0.5WにしてもACTはできました。また、10Wでもコンディションが悪ければCQ連発になることも多いので10Wのメリットは自分の中ではかなり少なくなってきました。
それ以上に重くなったりリニアや電源の配線が面倒で1日に数か所早回りすることが多い私の運用形態でかなり負担になっていたので、リニアなしの運用スタイルに戻すことにしました。
そこで昨年末に製作してRFの回り込みが解決できずにいたハンディ機を思い出し、復活させてみることに。これは本体にPOTANTを実装して、さらに電池は充電式でなく18650電池を使って予備バッテリーと交換することで長時間の運用を可能としたものです。重さは、アンテナ、電池、スマホ含んで585gしかありません。
筐体内に電圧給電のロッドアンテナがあるので基板に直接回り込みます。対策をしないと0.5W運用も厳しいくらいですが、内部にコアをあちこちにいれて自宅では一応、1W運用ができるように改善したようにみえたのでPOTAで試運転してみました。
サイズはかなり大きいのですが、小型ケースに2m長のロッドアンテナを実装すると片手で持つことが難しくなるのである程度の大きさが必要となります。また三脚にも取り付けられますのでそのときにも筐体にある程度の長さがあり電池とスマホの重みがあることで安定して立たせることができます。
試運転では、POTA 5か所をまわりました。スマホ用の三脚(380g程度)を持っていたので設備の重量は1kg位でリュックにいれて23000歩歩きましたが楽になりました。
回り込みについては実際に公園でやってみると30mではまだダメで0.5W程度に減力しないとマイコンがリセットされました。ラジアルなしだとOKなのですが、ラジアルの張り方や長さにも影響はあるようなので、最悪はシールドする必要があるかも知れません。
休日ということでバンドも混雑しており、頻繁にDFを変えて運用しましたが1か所あたりだいたい30分でACT完了できたので十分かと思いました。
電池は、18650の2000mAHを2本使っていますがCQ連発で5か所回っても8.2Vが7.7Vになった程度でまだ50%程度は残っているようでしたのでかなり余裕があります。念のため予備電池を持っていれば一日遊べそうでした。
最後にこの日のPSKR(左が40m、右が30m)です。今回の公園は街中や森林で気に囲まれているとことが多く、CQ連発が多かったのですが、北海道から九州まで飛んでいたようです。
自作機POTA:滋賀県びわこ一周 全公園移動
(2024/4/28 5:04:27)
4/24,25 混雑するGWを前に滋賀県のPOTA全ACT移動をしました。
ルートは以下のように2日行程で大阪から車で初日は湖東を北上して長浜泊、次の日は湖西を南下するルートです。滋賀県のPOTAは全部で15か所あり、下図では14か所、それに④⑤は2ferでさらに 三上・田上・信楽県立自然公園 がACTされます。滋賀県のACTは今回初めてとなります
設備は以下のいつもの自作機です。
●WVU-604F2 0.5W トランシーバー(充電式)
●10Wリニアアンプ(モバイルバッテリー)
●POTANT-7 アンテナ
●FT8端末はスマホ(FT8CNアプリ使用)
初日は一気に高速で信楽ICまで行き、陶芸の森からスタートしました。雨は降ったりやんだりで風も強かったので三脚に設置するPOTANT-7にとっては厳しい運用となりました。今回は風対策として車のドアに固定するようにして倒れることなく運用できました。
1日でこれまでの最高の7か所のACT(2ferがあるので実際は8か所)ができました。10Wリニアアンプは上の写真の無線機の下にあるモバイルバッテリー(容量8000mAH)から供給しているのですが5か所くらいしか持ちません。車で移動中に充電することで計画していたのですが充電電流が大きすぎて車の充電回路の保護回路が働くようで全く充電できませんでした。
一方、トランシーバーは2400mAHのリチウム電池を搭載しているので5か所回っても40%くらい残っています。そういうことで最後の2か所はリニアアンプなしの0.5W運用となりましたが、夕方になってコンディションも上がってきたのでポチポチ呼ばれて何とかACTできました。
また、雨が降っているときはビニール袋を被せて運用しました。
二日目は、好天。朝9時までに2か所ACTすると10か所になることに気が付き、慌てて早朝にチェックアウトして運用しました。そのあと、湖北の湖岸をドライブ。昔実家があった近江今津の近くのマキノ高原にも立ち寄り久しぶりにメタセコイア並木も新緑でなかなか良かったです。
初詣によく行った白髭神社(琵琶湖に鳥居があります)。そして近くの食堂でランチ。
今回、この日も最後の2か所は0.5W運用となりました(写真は最後の尾花川公園。トランシーバーは三脚にぶら下げています)が、デリンジャー現象で初日よりかなりコンディションが悪くACTに1時間もかかり苦戦しましたが何とか完了できました。何度も空振りのCQをだしてたまにコンディションがあがったときにActiveなHunterの方々が数局同時に呼んで頂けるのでみなさん待機して頂いているのだなと思いました。
FT8の40m-30mの国内POTAは、コンディションがよければPOTANT-7で0.5WでもACTは十分可能で楽しめます。10Wにしても凄く飛ぶというイメージはなく、コンディションが悪ければ空振りCQ連発になることも多いです。そういうことで3~5W程度にしてバッテリーを長時間持たせるようにした方がよいと思いました。次回からは減力運転できるように改造してみたいと思います
最後に今回受領したアワードです。初のエリアコンプリート、1日10局交信ができて喜んでおります。Hunterの皆様、今回も苦しいところ大変ありがとうございました。
ルートは以下のように2日行程で大阪から車で初日は湖東を北上して長浜泊、次の日は湖西を南下するルートです。滋賀県のPOTAは全部で15か所あり、下図では14か所、それに④⑤は2ferでさらに 三上・田上・信楽県立自然公園 がACTされます。滋賀県のACTは今回初めてとなります
設備は以下のいつもの自作機です。
●WVU-604F2 0.5W トランシーバー(充電式)
●10Wリニアアンプ(モバイルバッテリー)
●POTANT-7 アンテナ
●FT8端末はスマホ(FT8CNアプリ使用)
初日は一気に高速で信楽ICまで行き、陶芸の森からスタートしました。雨は降ったりやんだりで風も強かったので三脚に設置するPOTANT-7にとっては厳しい運用となりました。今回は風対策として車のドアに固定するようにして倒れることなく運用できました。
1日でこれまでの最高の7か所のACT(2ferがあるので実際は8か所)ができました。10Wリニアアンプは上の写真の無線機の下にあるモバイルバッテリー(容量8000mAH)から供給しているのですが5か所くらいしか持ちません。車で移動中に充電することで計画していたのですが充電電流が大きすぎて車の充電回路の保護回路が働くようで全く充電できませんでした。
一方、トランシーバーは2400mAHのリチウム電池を搭載しているので5か所回っても40%くらい残っています。そういうことで最後の2か所はリニアアンプなしの0.5W運用となりましたが、夕方になってコンディションも上がってきたのでポチポチ呼ばれて何とかACTできました。
また、雨が降っているときはビニール袋を被せて運用しました。
二日目は、好天。朝9時までに2か所ACTすると10か所になることに気が付き、慌てて早朝にチェックアウトして運用しました。そのあと、湖北の湖岸をドライブ。昔実家があった近江今津の近くのマキノ高原にも立ち寄り久しぶりにメタセコイア並木も新緑でなかなか良かったです。
初詣によく行った白髭神社(琵琶湖に鳥居があります)。そして近くの食堂でランチ。
今回、この日も最後の2か所は0.5W運用となりました(写真は最後の尾花川公園。トランシーバーは三脚にぶら下げています)が、デリンジャー現象で初日よりかなりコンディションが悪くACTに1時間もかかり苦戦しましたが何とか完了できました。何度も空振りのCQをだしてたまにコンディションがあがったときにActiveなHunterの方々が数局同時に呼んで頂けるのでみなさん待機して頂いているのだなと思いました。
FT8の40m-30mの国内POTAは、コンディションがよければPOTANT-7で0.5WでもACTは十分可能で楽しめます。10Wにしても凄く飛ぶというイメージはなく、コンディションが悪ければ空振りCQ連発になることも多いです。そういうことで3~5W程度にしてバッテリーを長時間持たせるようにした方がよいと思いました。次回からは減力運転できるように改造してみたいと思います
最後に今回受領したアワードです。初のエリアコンプリート、1日10局交信ができて喜んでおります。Hunterの皆様、今回も苦しいところ大変ありがとうございました。
アンテナの性能をPSKRでベンチマークする方法を考える(2)
(2024/4/23 6:50:13)
先の記事を書いたあとXでの皆様からのコメントなどを見ているうちに、40mなどの国内の電離層反射によるアンテナ比較は、同じタイムスロットで同じ場所から比較しないとあまり参考にならないと感じました。
まず、PSKRから取得できるデータもよく分らないので、迷惑かと思いましたがサンプル欲しさに短時間で自宅から固定局と移動局を比較する2つのアンテナにそれぞれ接続、同時に数分のみ実験運用してPSKRのデータを取得してみました。(一応、免許状は2つ所有しています)
1.比較するアンテナ
●POTANT-7: 木造2Fのベランダに三脚で設置4mH、ラジアルは10m長を庭に水平展開
●スローパ―: 庭のタワーの8mH部分から10mワイヤー展開
2.比較方法
2台のトランシーバーをそれぞれ0.5Wに設定、POTANT-7を/P付、スローパ―を/PなしのコールでDFをずらしてCQを出して、PSKRのログデータで比較する
3.結果
PSKRのマップでの比較...スローパ―はフルサイズですがエレメントとタワーの角度が狭すぎて普段からあまり飛んでいないのであまりよい比較にはなりませんが、POTANT-7(2Fベランダで高さも少しあるので条件がよい)がエリア的に予想外に飛んでいることが分かりました。
また、同じタイムスロットでのSNR比較ですが、次項で記載のとおり、少ないサンプルしか比較できませんでしたが、同じところのSNRをみるとスローパ―の方が0~5dB強く飛んでいることが分かりました。先のマップでの比較と反するデータとなりました。やはり同じ時間でみないと比較にはならないと感じます
数分の実験を2回しましたが、こんな短時間でもPOTANT-7で3局、スローパ―で2局応答がありました。普通に交信しながらでも実験を進められるのはよいと思いました。
4.データ取得でわかったこと
①PSKRからの取得データをみると下図のように特定局から数分おきにおくられてくるようでリアルタイムではありません。下図のTIME ONの色分けしたところがタイムスロットになりますが、電波を出して最初に一度にデータを集めることができますが、次のスロットでは新たに受信した局からしか来ません。 そのため、同じタイムスロットで多くの比較データを集めるには、2つのトランシーバーの最初の送信タイミングを同時にする必要があります (今回、送信機の場所が離れていたのでそれができなかったので同じタイムスロットでの比較サンプルがあまりとれませんでした。次回、方法を考えてみたいと思います)
②2局同時運用して交信に入った場合、JTDXは/Pの有無に関係なく認識してしまう。
...今回、JTDXで固定局コールで運用していたのですがFT8CNで運用していた移動局/Pコールの方で応答がありました。そしてその交信が始まったときに、なんとJTDX側も交信状態になってしまいました。JTDXは呼ばれれば/Pのあるなし関係がないようなのでこの運用方法は上手く行かないです。2つのコールであればこの点は問題ありませんね。
まず、PSKRから取得できるデータもよく分らないので、迷惑かと思いましたがサンプル欲しさに短時間で自宅から固定局と移動局を比較する2つのアンテナにそれぞれ接続、同時に数分のみ実験運用してPSKRのデータを取得してみました。(一応、免許状は2つ所有しています)
1.比較するアンテナ
●POTANT-7: 木造2Fのベランダに三脚で設置4mH、ラジアルは10m長を庭に水平展開
●スローパ―: 庭のタワーの8mH部分から10mワイヤー展開
2.比較方法
2台のトランシーバーをそれぞれ0.5Wに設定、POTANT-7を/P付、スローパ―を/PなしのコールでDFをずらしてCQを出して、PSKRのログデータで比較する
3.結果
PSKRのマップでの比較...スローパ―はフルサイズですがエレメントとタワーの角度が狭すぎて普段からあまり飛んでいないのであまりよい比較にはなりませんが、POTANT-7(2Fベランダで高さも少しあるので条件がよい)がエリア的に予想外に飛んでいることが分かりました。
また、同じタイムスロットでのSNR比較ですが、次項で記載のとおり、少ないサンプルしか比較できませんでしたが、同じところのSNRをみるとスローパ―の方が0~5dB強く飛んでいることが分かりました。先のマップでの比較と反するデータとなりました。やはり同じ時間でみないと比較にはならないと感じます
数分の実験を2回しましたが、こんな短時間でもPOTANT-7で3局、スローパ―で2局応答がありました。普通に交信しながらでも実験を進められるのはよいと思いました。
4.データ取得でわかったこと
①PSKRからの取得データをみると下図のように特定局から数分おきにおくられてくるようでリアルタイムではありません。下図のTIME ONの色分けしたところがタイムスロットになりますが、電波を出して最初に一度にデータを集めることができますが、次のスロットでは新たに受信した局からしか来ません。 そのため、同じタイムスロットで多くの比較データを集めるには、2つのトランシーバーの最初の送信タイミングを同時にする必要があります (今回、送信機の場所が離れていたのでそれができなかったので同じタイムスロットでの比較サンプルがあまりとれませんでした。次回、方法を考えてみたいと思います)
②2局同時運用して交信に入った場合、JTDXは/Pの有無に関係なく認識してしまう。
...今回、JTDXで固定局コールで運用していたのですがFT8CNで運用していた移動局/Pコールの方で応答がありました。そしてその交信が始まったときに、なんとJTDX側も交信状態になってしまいました。JTDXは呼ばれれば/Pのあるなし関係がないようなのでこの運用方法は上手く行かないです。2つのコールであればこの点は問題ありませんね。
execution time : 0.165 sec