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7L4WVU 自作アマチュア無線局 (2024/11/24 11:05:45)
現在データベースには 331 件のデータが登録されています。
FT8ハンディ機の試作と実験④「ムーミン谷」移動
(2023/11/5 6:47:02)
11/4(土)。前回の移動でWVU604Fハンディ機のRF回り込みによる不具合がまだあったので早朝からパスコンの追加作業をしました。アンテナ整合回路が筐体内にあるため、回り込みやすい構造になっているので基板から出ているワイヤーのすべてにパスコンを追加したところ解決しました。そこで確認を含めてPOTA移動してみました。
移動先は飯能市のムーミンバレー(JA-1146 飯能市奥武蔵県立自然公園)。夜にイルミネーション、プロジェクションマッピングや花火があるということで大勢の親子連れの方々が来られていました。子供たちが走り回る芝生の端に無線機を設置しました。
このシステムは、スマホ用の三脚に1.3m長のロッドアンテナ付きの無線機が設置されていて、オーディオケーブル1本でPCに接続されているのであまり目立ちません。音も殆どでないので周りに迷惑をかけることもなく混雑する公園でも十分に7-10メガのFT8交信を楽しむことができます。
夕方1530から7メガFT8にオンエア開始。しかし、休日の夕方なのに殆ど聴こえてきませんでした。冬場の7MHzは、夕方になると近距離がスキップするので、もしかしたら交信できないかもと心配になりましたが、しばらくすると少しレベルが上がってきたので交信開始。
比較的バンドが空いていたので、休日にはめずらしく7メガのみでいつもより効率的に交信ができました。0.5W出力で30分で10局交信完了、いつものように途中で混信やQSBで途切れることも多かったのですが。
このシステムは、出力が小さいために普通に機械まかせではなかなか交信が進みません。QRP交信にノウハウがあるようにFT8でもテクニックは必要です。
私は運用時は集中して結構忙しくWSJTの画面を操作していますのでこの点を書いておきます。QRP FT8で運用される方の参考になれば幸いです。
①PSKRを適宜みて最新の電波の飛び具合をみて把握しながら交信します。画面設定で自分のコールサインで以下のように受信されている箇所で時間とSNRが表示されるようにします。各表示で白文字になっているのが新しい時間に受信されている局になります。4mとかかれているのは4分前に受信されたことになり、コンディションがよいのに1mや2mでどこにも受信されていないときは、混信で埋もれていることが想定できるのでDFを変更します。
②自局の電波の飛びを把握しておく。設備で交信すみのCSVデータとかで送信リポートと受信リポート差を把握しておくと相手の信号から、交信進行が推測できます。私の設備では、だいたい相手のリポートより20dB程度悪く届きます。そのため相手信号が+0dB以下であればQSBで尻切れになる確率が高まりますのでリトライが2回程度でたらCQに切替えます。一方、相手のSNRが+20dBとかでしたらこちらもある程度の信号強度で届いている可能性が高いのでリトライ時にはDF変更が有効になります。
③ウォーターホールはコンディションの変化がよく分ります。相手局の信号レベルの変化は常にみておくとQSBで弱くなっていくのか強くなっているのか分かりますので、リトライ時にDF変更かCQに変更か判断することができます。また、ウォーターフォールでバンドがいっぱいになってきたらQRPとこんなアンテナでは歯が立ちませんので、空いている10MHzにQSYするのが有効となります。
まだ、いろんな技がありますが、それはまた別途書きたいと思います。FT8になって殆ど何もしないで交信ができて面白くないという方も多いと思いますが、QRPで手間をかけた運用をすることで十分楽しめます。
最後に、今回も無線を簡単に済ませて家族と合流してムーミン谷を楽しみました。POTAは、私のような設備でも30分から1時間で10局交信できるようなので気楽にできます。自分だけの楽しみでなく家族サービスもできるのでFBなプログラムですね。
★今回発行したhQSLです
移動先は飯能市のムーミンバレー(JA-1146 飯能市奥武蔵県立自然公園)。夜にイルミネーション、プロジェクションマッピングや花火があるということで大勢の親子連れの方々が来られていました。子供たちが走り回る芝生の端に無線機を設置しました。
このシステムは、スマホ用の三脚に1.3m長のロッドアンテナ付きの無線機が設置されていて、オーディオケーブル1本でPCに接続されているのであまり目立ちません。音も殆どでないので周りに迷惑をかけることもなく混雑する公園でも十分に7-10メガのFT8交信を楽しむことができます。
夕方1530から7メガFT8にオンエア開始。しかし、休日の夕方なのに殆ど聴こえてきませんでした。冬場の7MHzは、夕方になると近距離がスキップするので、もしかしたら交信できないかもと心配になりましたが、しばらくすると少しレベルが上がってきたので交信開始。
比較的バンドが空いていたので、休日にはめずらしく7メガのみでいつもより効率的に交信ができました。0.5W出力で30分で10局交信完了、いつものように途中で混信やQSBで途切れることも多かったのですが。
このシステムは、出力が小さいために普通に機械まかせではなかなか交信が進みません。QRP交信にノウハウがあるようにFT8でもテクニックは必要です。
私は運用時は集中して結構忙しくWSJTの画面を操作していますのでこの点を書いておきます。QRP FT8で運用される方の参考になれば幸いです。
①PSKRを適宜みて最新の電波の飛び具合をみて把握しながら交信します。画面設定で自分のコールサインで以下のように受信されている箇所で時間とSNRが表示されるようにします。各表示で白文字になっているのが新しい時間に受信されている局になります。4mとかかれているのは4分前に受信されたことになり、コンディションがよいのに1mや2mでどこにも受信されていないときは、混信で埋もれていることが想定できるのでDFを変更します。
②自局の電波の飛びを把握しておく。設備で交信すみのCSVデータとかで送信リポートと受信リポート差を把握しておくと相手の信号から、交信進行が推測できます。私の設備では、だいたい相手のリポートより20dB程度悪く届きます。そのため相手信号が+0dB以下であればQSBで尻切れになる確率が高まりますのでリトライが2回程度でたらCQに切替えます。一方、相手のSNRが+20dBとかでしたらこちらもある程度の信号強度で届いている可能性が高いのでリトライ時にはDF変更が有効になります。
③ウォーターホールはコンディションの変化がよく分ります。相手局の信号レベルの変化は常にみておくとQSBで弱くなっていくのか強くなっているのか分かりますので、リトライ時にDF変更かCQに変更か判断することができます。また、ウォーターフォールでバンドがいっぱいになってきたらQRPとこんなアンテナでは歯が立ちませんので、空いている10MHzにQSYするのが有効となります。
まだ、いろんな技がありますが、それはまた別途書きたいと思います。FT8になって殆ど何もしないで交信ができて面白くないという方も多いと思いますが、QRPで手間をかけた運用をすることで十分楽しめます。
最後に、今回も無線を簡単に済ませて家族と合流してムーミン谷を楽しみました。POTAは、私のような設備でも30分から1時間で10局交信できるようなので気楽にできます。自分だけの楽しみでなく家族サービスもできるのでFBなプログラムですね。
★今回発行したhQSLです
FT8ハンディ機の試作と実験③「大泉中央公園」「和光樹林公園」「新座緑道」移動
(2023/11/2 7:40:20)
前回の航空公園移動では、送受信の差が想定より大きいことがとても気になりました。
そこで、どのくらい差があるか交信したログで調べてみることにしました。
当然相手の送信出力は局毎に異なりますのでざっくり平均でみてみようという試みです。交信局数が多ければ比較としては使えると思います。計算方法は、交信数の送信と受信のレポートの総和の差分を求めて交信局数で割ると求められます。
航空公園での交信局数は、22局だったのでサンプルとしてはよい感じです。計算すると28.2dBと約30dB低い感じで、相手が+10dBくらいで受信できないと交信できないレベルです。こちらの出力は0.5Wなので単純に30dB差というと相手の出力は、500Wということになります。しかし、実際は国内交信なので相手局の出力は10~50Wくらいということでしょう。短いアンテナのため整合回路の損失は当然ありますが、1/4波長のフルサイズのラジアルから輻射していると考えるとあと10dB程度の飛びは改善できるかもしれないと思ったのです。
ここで、本機は1.3m長のロッドアンテナで7-10メガを運用するため、アンテナ整合用バリコンを内蔵しているのですが、同調はクリチカルです。アンテナアナライザー用の端子はありませんので受信のRSSIをみて最大に合わせていますがフェージングもあり難しく、送信において最大点に調整できているのか疑問になりました。
そういうこともあり、CBを自作されている方がよくやる電界強度計による調整をしてみようと思いつきました。前に作ったWVU601 AM/DSBはHF~50メガの受信において㏈μ表示ができる電界強度計機能がありますのでこれをもって、早速移動してみることにしました。また、今回は、バッテリー試験も兼ねてPOTA三か所Activationを計画、POTAのマップをみると自宅からママチャリで行ける距離にちょうど3か所隣接している公園がありました。
1.大泉中央公園(練馬区) JA-1224
天気も良かったので広い芝生の端っこで運用しました。電界強度は下の写真のように無線機から少し離したところで受信レベルをみながら調整したところ簡単に最大に合わせることができました。コンディションはあまり良くなかったようですが、7メガのみで30分で10局交信しましたが、もらうレポートがかなり良く明らかに送受信レポートの差が改善していることを感じました。
2.和光樹林公園(埼玉県和光市) JA-1165
ここも広くてFBな公園です。芝生エリアの高台に三脚を立てて運用してしばらくたったら、大声で走り回る子供たちが集まってきてラジアルを引っ掛けて三脚を倒したり(笑)、大変な状態になりましたが、10メガで8局、7メガで2局を30分で交信できました。
3.新座緑道(埼玉県新座市) JA-1835
自衛隊の朝霞駐屯地の塀に沿ってあり、ベンチは何か所かありますが、ランニングや装備を持って歩いている隊員がモロ見えです。こんな基板むき出しの怪しい無線機で運用するのは勇気がいります(笑)
仕方なく、ロケは悪いのですが中から見えない場所で運用することにしました。緑道ということで周りは木に囲まれていて電波は飛びそうにありません。おまけにコンディションも悪く、無理かなと思いましたが呼びに回ったりして1時間かけて何とか10局できました。
しかし、よくこんな1.3m長のロッドアンテナと0.5W自作機で日本中と交信できるものだと感心します。ここでできたので結構自信がつきました。HFの国内FT8は本当に面白いですね。
★まとめ
今回の交信結果は、トータルで31局。あまり呼ばれなかったのでCQを連続で出していましたが、内蔵リチウム電池を2400mAhに変更したこともあり、問題ありませんでした。
そして送受信のレポート差については、最初に書いた方法で計算してみたところなんと19.1㏈。9dBも改善できていました。これくらいであれば使えそうです。また、電界強度計による方法は、受信で最大点を求めるより簡単にピークが求められるのでFBです。
そこで、どのくらい差があるか交信したログで調べてみることにしました。
当然相手の送信出力は局毎に異なりますのでざっくり平均でみてみようという試みです。交信局数が多ければ比較としては使えると思います。計算方法は、交信数の送信と受信のレポートの総和の差分を求めて交信局数で割ると求められます。
航空公園での交信局数は、22局だったのでサンプルとしてはよい感じです。計算すると28.2dBと約30dB低い感じで、相手が+10dBくらいで受信できないと交信できないレベルです。こちらの出力は0.5Wなので単純に30dB差というと相手の出力は、500Wということになります。しかし、実際は国内交信なので相手局の出力は10~50Wくらいということでしょう。短いアンテナのため整合回路の損失は当然ありますが、1/4波長のフルサイズのラジアルから輻射していると考えるとあと10dB程度の飛びは改善できるかもしれないと思ったのです。
ここで、本機は1.3m長のロッドアンテナで7-10メガを運用するため、アンテナ整合用バリコンを内蔵しているのですが、同調はクリチカルです。アンテナアナライザー用の端子はありませんので受信のRSSIをみて最大に合わせていますがフェージングもあり難しく、送信において最大点に調整できているのか疑問になりました。
そういうこともあり、CBを自作されている方がよくやる電界強度計による調整をしてみようと思いつきました。前に作ったWVU601 AM/DSBはHF~50メガの受信において㏈μ表示ができる電界強度計機能がありますのでこれをもって、早速移動してみることにしました。また、今回は、バッテリー試験も兼ねてPOTA三か所Activationを計画、POTAのマップをみると自宅からママチャリで行ける距離にちょうど3か所隣接している公園がありました。
1.大泉中央公園(練馬区) JA-1224
天気も良かったので広い芝生の端っこで運用しました。電界強度は下の写真のように無線機から少し離したところで受信レベルをみながら調整したところ簡単に最大に合わせることができました。コンディションはあまり良くなかったようですが、7メガのみで30分で10局交信しましたが、もらうレポートがかなり良く明らかに送受信レポートの差が改善していることを感じました。
2.和光樹林公園(埼玉県和光市) JA-1165
ここも広くてFBな公園です。芝生エリアの高台に三脚を立てて運用してしばらくたったら、大声で走り回る子供たちが集まってきてラジアルを引っ掛けて三脚を倒したり(笑)、大変な状態になりましたが、10メガで8局、7メガで2局を30分で交信できました。
3.新座緑道(埼玉県新座市) JA-1835
自衛隊の朝霞駐屯地の塀に沿ってあり、ベンチは何か所かありますが、ランニングや装備を持って歩いている隊員がモロ見えです。こんな基板むき出しの怪しい無線機で運用するのは勇気がいります(笑)
仕方なく、ロケは悪いのですが中から見えない場所で運用することにしました。緑道ということで周りは木に囲まれていて電波は飛びそうにありません。おまけにコンディションも悪く、無理かなと思いましたが呼びに回ったりして1時間かけて何とか10局できました。
しかし、よくこんな1.3m長のロッドアンテナと0.5W自作機で日本中と交信できるものだと感心します。ここでできたので結構自信がつきました。HFの国内FT8は本当に面白いですね。
★まとめ
今回の交信結果は、トータルで31局。あまり呼ばれなかったのでCQを連続で出していましたが、内蔵リチウム電池を2400mAhに変更したこともあり、問題ありませんでした。
そして送受信のレポート差については、最初に書いた方法で計算してみたところなんと19.1㏈。9dBも改善できていました。これくらいであれば使えそうです。また、電界強度計による方法は、受信で最大点を求めるより簡単にピークが求められるのでFBです。
FT8ハンディ機の試作と実験②
(2023/11/1 6:22:25)
前回の記事のとおり、FT8ハンディ機は自宅のベランダで1局も交信できませんでした。しかし、電波が飛んでいる確認ができたということで、10/30(月)所沢市の 航空公園
(POTA JA-1180)で実験してみることにしました。
航空公園は、自宅から6km位なので運動を兼ねてママチャリで行ってきました。天気は快晴、上り坂が多いのですが久しぶりのサイクリング、気持ちよく走れました。
この公園は標高はそんなに高くはありませんが、50MHzのAM数ミリワット自作機とダイポールで100kmを超える交信ができたこともありますので無線のロケはよいようです。
設置はこんな感じです。アマゾンで購入した軽量の三脚が届いたので芝生の上に置いて使っています。前日、自宅で2m長のロッドアンテナを載せてみたときは不安定で風があると倒れそうな感じでしたが1.3mロッドは割と安定しています。
ラジアル線は10m長のものを地面に這わせていますが目立ちません。そしてスマホも一体化しているのでそのまま放置しておけば勝手に交信を進めてくれるはずです。
早速、7メガFT8をワッチ。空いているところでCQを出してみましたところ、無事、1局と交信完了。しかし、そのあとマイコンに回り込んでいるようでたまに受信に切り替わらない問題が発生しました。
今回、アンテナ整合器も同一ケースなので回り込むことも想定していたのでハンディ機とスマホの音声ケーブルに持ってきていたパッチンコアを入れてみたところ使えるようになりました。
その後、CQを再開しましたが、さすがに1.3m長のロッドアンテナと0.5Wということで、信号が弱いことで呼んで頂いても交信完了まで進みません。送信と受信レポート差が30~50dBくらいあります(笑)
しかも、スマホのFT8CNはいろんなバグがあり、CQに応答があってデコードできているのにCQを出したり、同じメッセージを2回送信したり非常にストレスがあります。そのため、スマホを諦めて4極ケーブル3m長でパソコンに接続して運用しました。
それでもPOTAのサイトにアップ、コンディションも上がるときもあり呼ばれるときは結構呼ばれました。
最終的には、11:10~12:30まで運用して、7MHzで14局、10MHzでも8局と交信できました。交信はできませんでしたが、10メガで韓国の局からも呼ばれ、1.3m長でもPOTA Activationはできることが分かりました。
最後に今回の実験で気が付いたことは以下のようなものがありました。
①アンテナがロッドのみなのでアンテナアナライザによる確認ができない。整合器のチューニングは受信時の最大感度で合わせているが送信時の最大出力点と一致していない可能性がある
→ CB機のように電界強度計などで送信時の整合ができるようになればレポート差が少なくなる?
②WVU604Fの基板をそのままいれただけなのでスマホをさすと表示がみえなくなる
→ 現状、このシステムではスマホでの運用は厳しそう。FT8CNがもう少し使えるようになるか、新しいアプリが登場するまで、パソコンで使うのがよさそう
③1.3m長のロッドアンテナで運用できると目立たないし軽量三脚でも倒れにくいのでFB
hQSLは、発行済です。交信頂いた皆様ありがとうございました。
航空公園は、自宅から6km位なので運動を兼ねてママチャリで行ってきました。天気は快晴、上り坂が多いのですが久しぶりのサイクリング、気持ちよく走れました。
この公園は標高はそんなに高くはありませんが、50MHzのAM数ミリワット自作機とダイポールで100kmを超える交信ができたこともありますので無線のロケはよいようです。
設置はこんな感じです。アマゾンで購入した軽量の三脚が届いたので芝生の上に置いて使っています。前日、自宅で2m長のロッドアンテナを載せてみたときは不安定で風があると倒れそうな感じでしたが1.3mロッドは割と安定しています。
ラジアル線は10m長のものを地面に這わせていますが目立ちません。そしてスマホも一体化しているのでそのまま放置しておけば勝手に交信を進めてくれるはずです。
早速、7メガFT8をワッチ。空いているところでCQを出してみましたところ、無事、1局と交信完了。しかし、そのあとマイコンに回り込んでいるようでたまに受信に切り替わらない問題が発生しました。
今回、アンテナ整合器も同一ケースなので回り込むことも想定していたのでハンディ機とスマホの音声ケーブルに持ってきていたパッチンコアを入れてみたところ使えるようになりました。
その後、CQを再開しましたが、さすがに1.3m長のロッドアンテナと0.5Wということで、信号が弱いことで呼んで頂いても交信完了まで進みません。送信と受信レポート差が30~50dBくらいあります(笑)
しかも、スマホのFT8CNはいろんなバグがあり、CQに応答があってデコードできているのにCQを出したり、同じメッセージを2回送信したり非常にストレスがあります。そのため、スマホを諦めて4極ケーブル3m長でパソコンに接続して運用しました。
それでもPOTAのサイトにアップ、コンディションも上がるときもあり呼ばれるときは結構呼ばれました。
最終的には、11:10~12:30まで運用して、7MHzで14局、10MHzでも8局と交信できました。交信はできませんでしたが、10メガで韓国の局からも呼ばれ、1.3m長でもPOTA Activationはできることが分かりました。
最後に今回の実験で気が付いたことは以下のようなものがありました。
①アンテナがロッドのみなのでアンテナアナライザによる確認ができない。整合器のチューニングは受信時の最大感度で合わせているが送信時の最大出力点と一致していない可能性がある
→ CB機のように電界強度計などで送信時の整合ができるようになればレポート差が少なくなる?
②WVU604Fの基板をそのままいれただけなのでスマホをさすと表示がみえなくなる
→ 現状、このシステムではスマホでの運用は厳しそう。FT8CNがもう少し使えるようになるか、新しいアプリが登場するまで、パソコンで使うのがよさそう
③1.3m長のロッドアンテナで運用できると目立たないし軽量三脚でも倒れにくいのでFB
hQSLは、発行済です。交信頂いた皆様ありがとうございました。
FT8ハンディ機の試作と実験①
(2023/11/1 5:08:06)
POTAで小型アンテナを実験しているうちに都内の公園から7MHz 0.5Wで2m長のロッドアンテナでもアクチベーションに必要な10局との交信はできることが分かりました。
人の多い都心の公園では可能な限り目立たないシステムが求められますので、片手に持って7メガを運用できるようなトランシーバーが実用になるのか試作してみることにしました。
無線機は、現用のWVU604F2の基板だけをそのまま移設することにして、アンテナマッチング回路とロッドアンテナを実装したケースを3Dプリンターで簡単に作ってみました。スマホは差し込み式にしています。
ちょっと大型ですが片手に持てるサイズになりました。ロッドアンテナは、いつも使っている2m物は片手に持つには大きすぎるので1.3mとしました。このサイズでは飛ばないだろうなと思いましたが、何事も実験です。
ここで、ハンディ機ですが、ラジアル線は接続できるようにします。ラジアル線なしではこれまでの実験で大きく感度が下がり交信の可能性は殆どありません。また、10m程度のワイヤでも公園などでも地面に這わしておけば目立たないので。。。
完成後に2階のベランダで片手に持って7MHzでCQを出してみました。日曜日の夕方ということでバンドがかなり混雑していました。2mロッドであれば数回CQをだせば応答があるのですが、今回はまったくダメでした。
応答がないので10MHzでも試したところJA9HWD局がコールしてくれましたが、こちらの電波が弱いよようで続きませんでした。その後、7MHzに戻ったところJA5CRC局からコール頂きました(これも続かず)
結局、1局も交信はできず、飛びはかなり悪いように感じました。
その後、寒くなってきたので部屋に戻ってPSKRをみたところ、下図のように予想外に飛んでいます。これであれば、バンドが空いている平日の昼間などであれば交信できそうな感じがします。殆どラジアル線からの輻射のように感じますが希望は持てました。
人の多い都心の公園では可能な限り目立たないシステムが求められますので、片手に持って7メガを運用できるようなトランシーバーが実用になるのか試作してみることにしました。
無線機は、現用のWVU604F2の基板だけをそのまま移設することにして、アンテナマッチング回路とロッドアンテナを実装したケースを3Dプリンターで簡単に作ってみました。スマホは差し込み式にしています。
ちょっと大型ですが片手に持てるサイズになりました。ロッドアンテナは、いつも使っている2m物は片手に持つには大きすぎるので1.3mとしました。このサイズでは飛ばないだろうなと思いましたが、何事も実験です。
ここで、ハンディ機ですが、ラジアル線は接続できるようにします。ラジアル線なしではこれまでの実験で大きく感度が下がり交信の可能性は殆どありません。また、10m程度のワイヤでも公園などでも地面に這わしておけば目立たないので。。。
完成後に2階のベランダで片手に持って7MHzでCQを出してみました。日曜日の夕方ということでバンドがかなり混雑していました。2mロッドであれば数回CQをだせば応答があるのですが、今回はまったくダメでした。
応答がないので10MHzでも試したところJA9HWD局がコールしてくれましたが、こちらの電波が弱いよようで続きませんでした。その後、7MHzに戻ったところJA5CRC局からコール頂きました(これも続かず)
結局、1局も交信はできず、飛びはかなり悪いように感じました。
その後、寒くなってきたので部屋に戻ってPSKRをみたところ、下図のように予想外に飛んでいます。これであれば、バンドが空いている平日の昼間などであれば交信できそうな感じがします。殆どラジアル線からの輻射のように感じますが希望は持てました。
POTAの楽しいところについて
(2023/10/29 6:13:17)
今月初めにPOTA(公園移動。Parks On The
Air)に登録して何か所か移動運用してみました。まだ初心者なのですが、プログラムが自分にあっていて面白いと思いましたので、個人的に感じたところを数点シェアさせて頂きます。まだまだ、楽しみ方はあると思いますが参考になれば嬉しいです。
また、すばらしいプログラムを作って頂いた方々、そして日本の各種サポートメンバーの皆様には御礼を申し上げる次第です。
1.登録されている場所が多くちょっと空いている時間に楽しめる
まず、私はSOTA(山岳移動。Sumitt On The Air)もたまに楽しんでいたのですが、最近体力が落ちて低山ウォーキングが主体となったことから、東京近辺で自分で登れるSOTA対象(東京で36か所、離島も結構含んでいる)の山が殆どなくなってしまいました。
一方、POTAは、国や都道府県直轄の公園が対象となりますが、東京だけで146も登録されているので下図のように近所のウォーキングコースや電車の駅近くの公園なども含まれています( サイト地図 )。毎週のように登っている高尾山もSOTAは対象外ですがPOTAは登録されています。
今月は、家族旅行で上高地に行った際に1時間程度別行動で河原で運用。また、都心にでる日の飲み会前に駅から徒歩で行ける浮間公園、晴海ふ頭公園などから運用することもできました。POTAを知っていなければ行くこともなかった公園ですが、素晴らしい景色を楽しみリフレッシュすることができました。ちょっと外出や旅行するときに登録ポイントを探して無線運用してみるということは楽しいものです。
2.QSL交換やログアップロード不要でアワードが無料で集められる
POTAは、Activator(移動側)とHunter(呼ぶ側)の楽しみがそれぞれあります。Activatorは交信後にPOTAサイトにログのuploadは必要ですが、Hunterはログのuploadは不要です。すべての交信はActivatorログの情報で判断されることからHunterは何もしなくてもPOTA移動局との交信を増やしていけば、無料でアワードがもらえます。私がサイトにアカウント登録したときにすでにこれまで交信したPOTAの20局以上からログが上がっていたようで、こちらの交信ログをあげなくてもアワードがダウンロードできるようになっており、画期的でびっくりしました。(カード交換がないところはLOTWに似ているが、照合システムがないことやいろんなアワードが申請不要で無償で発行される点などが異なる)
個人的には、紙QSL交換は紙や人資源の無駄遣いや配送遅延もあり辞めてしまいました。POTAは、QSL交換という概念から離れて無料でアワードハンドまで楽しめるので、デジタル世代の若い方にもアマ無線を楽しんで頂けるのでないかと思います。
3.公園にあった運用システムを考える楽しみ
何事も簡単にできてしまえばすぐに飽きてしまいます。公園移動は場所が沢山あり、訪れるだけでも楽しめると思いますが、アマチュア無線家なのでシステムを考えて工夫することは楽しみでもあります。
公園移動と言えば、まず、ベンチなどに座って運用することを思い浮かべることができます。お手軽なのではV/UHF FMハンディ―機による運用だと思いますが私はあまり好きではありません。そうなるとActivationに必要な10局交信するにはHFの7メガに出ることが必要ですが、アンテナが問題になります。
POTAをひと月やってみて思ったことは、7メガや10メガのFT8で2m程度のロッドアンテナと0.5W運用でもSPOTにあげると結構呼んできてくれます。これまでやってきたCWの移動ではかなり難しかったことも、FT8のおかげで可能性は広がったと思います。
そのため、人通りの多い公園からさらに目立たないアンテナでHF QRPで電波を飛ばすことを実験したり、アンテナの固定方法を考えることは技術テーマとしては面白いと感じています。
また、すばらしいプログラムを作って頂いた方々、そして日本の各種サポートメンバーの皆様には御礼を申し上げる次第です。
1.登録されている場所が多くちょっと空いている時間に楽しめる
まず、私はSOTA(山岳移動。Sumitt On The Air)もたまに楽しんでいたのですが、最近体力が落ちて低山ウォーキングが主体となったことから、東京近辺で自分で登れるSOTA対象(東京で36か所、離島も結構含んでいる)の山が殆どなくなってしまいました。
一方、POTAは、国や都道府県直轄の公園が対象となりますが、東京だけで146も登録されているので下図のように近所のウォーキングコースや電車の駅近くの公園なども含まれています( サイト地図 )。毎週のように登っている高尾山もSOTAは対象外ですがPOTAは登録されています。
今月は、家族旅行で上高地に行った際に1時間程度別行動で河原で運用。また、都心にでる日の飲み会前に駅から徒歩で行ける浮間公園、晴海ふ頭公園などから運用することもできました。POTAを知っていなければ行くこともなかった公園ですが、素晴らしい景色を楽しみリフレッシュすることができました。ちょっと外出や旅行するときに登録ポイントを探して無線運用してみるということは楽しいものです。
2.QSL交換やログアップロード不要でアワードが無料で集められる
POTAは、Activator(移動側)とHunter(呼ぶ側)の楽しみがそれぞれあります。Activatorは交信後にPOTAサイトにログのuploadは必要ですが、Hunterはログのuploadは不要です。すべての交信はActivatorログの情報で判断されることからHunterは何もしなくてもPOTA移動局との交信を増やしていけば、無料でアワードがもらえます。私がサイトにアカウント登録したときにすでにこれまで交信したPOTAの20局以上からログが上がっていたようで、こちらの交信ログをあげなくてもアワードがダウンロードできるようになっており、画期的でびっくりしました。(カード交換がないところはLOTWに似ているが、照合システムがないことやいろんなアワードが申請不要で無償で発行される点などが異なる)
個人的には、紙QSL交換は紙や人資源の無駄遣いや配送遅延もあり辞めてしまいました。POTAは、QSL交換という概念から離れて無料でアワードハンドまで楽しめるので、デジタル世代の若い方にもアマ無線を楽しんで頂けるのでないかと思います。
3.公園にあった運用システムを考える楽しみ
何事も簡単にできてしまえばすぐに飽きてしまいます。公園移動は場所が沢山あり、訪れるだけでも楽しめると思いますが、アマチュア無線家なのでシステムを考えて工夫することは楽しみでもあります。
公園移動と言えば、まず、ベンチなどに座って運用することを思い浮かべることができます。お手軽なのではV/UHF FMハンディ―機による運用だと思いますが私はあまり好きではありません。そうなるとActivationに必要な10局交信するにはHFの7メガに出ることが必要ですが、アンテナが問題になります。
POTAをひと月やってみて思ったことは、7メガや10メガのFT8で2m程度のロッドアンテナと0.5W運用でもSPOTにあげると結構呼んできてくれます。これまでやってきたCWの移動ではかなり難しかったことも、FT8のおかげで可能性は広がったと思います。
そのため、人通りの多い公園からさらに目立たないアンテナでHF QRPで電波を飛ばすことを実験したり、アンテナの固定方法を考えることは技術テーマとしては面白いと感じています。
晴海ふ頭公園 POTA (JA-2070) 移動
(2023/10/25 10:58:20)
10/24(火) 夜に銀座で飲み会があったので、その前に晴海ふ頭公園(JA-2070)7MHz FT8の運用をしてきました。
晴海ふ頭公園へは、大江戸線の勝どきから徒歩で25分くらいで行けます。天気も良かったので都会のタワーマンションやレインボーブリッジを眺めながらウォーキングするのは気持ちが良いものです。
運用場所は、人通りが殆どない公園の花壇?の端にGAWANTモドキ2m長ロッドアンテナをスマホ用の三脚に載せてみました。この日は無風でよかったのですが、三脚が軽量すぎて風が強いと倒れそうな感じがします。この点はリュックを重石にできるように考えてみたいです。
ラジアル線は今回、花壇に10m長のワイヤーを地面の上に這わせました。VSWRは、2より下がりません。このアンテナにラジアル線をつける場合はなるべく地面から離して張るのがよいのですが、公園では目立たないこのスタイルになってしまいますね。立ち木などあれば引っ掛けて地面から少し離すだけで綺麗にVSWRは下がるのですが...
そういう状態でしたが、7MHzをワッチすると沢山聴こえていましたのでWVU604F2でCQを出してみました。今回は、いつものようにスマホでなく屋外移動で初のパソコンでの運用です。
やはり、パソコンはいいですね。スマホだと私の環境の問題なのかFT8CNの動作がイマイチで、呼ばれてデコードしているのにCQを出したり、繰り返し同じメッセージを送出などのストレスがあるのですが、パソコンではそういうことはありません。短時間でサクサク交信が進みます。今回は1時間で33局と交信できたのですがスマホではおそらく10局も交信できなかったと思います。
そして、こちらの電波が弱いようでなかなか交信が進まない局が結構ありました。アンテナVSWRが悪かったのでいつもより飛びが悪かった感じがします。PSKRをみると電波は日本中に飛んでいたようですが、SNRをみるとほどんど-10~-24dB程度です。こちらの受信は殆どが+で入っているのですが。。。
パソコンなのでこちらの電波が混信で潰されている感じのときは、交信中でもDFを変えたりと技が使えるので何局かはそれで交信完了までできました。
夕陽とレインボーブリッジ、綺麗でした。
hQSLは、水産庁のお船をバックにしたものを作って発行済です。今回、23/33局(70%)がhQSL対応局でした。
晴海ふ頭公園へは、大江戸線の勝どきから徒歩で25分くらいで行けます。天気も良かったので都会のタワーマンションやレインボーブリッジを眺めながらウォーキングするのは気持ちが良いものです。
運用場所は、人通りが殆どない公園の花壇?の端にGAWANTモドキ2m長ロッドアンテナをスマホ用の三脚に載せてみました。この日は無風でよかったのですが、三脚が軽量すぎて風が強いと倒れそうな感じがします。この点はリュックを重石にできるように考えてみたいです。
ラジアル線は今回、花壇に10m長のワイヤーを地面の上に這わせました。VSWRは、2より下がりません。このアンテナにラジアル線をつける場合はなるべく地面から離して張るのがよいのですが、公園では目立たないこのスタイルになってしまいますね。立ち木などあれば引っ掛けて地面から少し離すだけで綺麗にVSWRは下がるのですが...
そういう状態でしたが、7MHzをワッチすると沢山聴こえていましたのでWVU604F2でCQを出してみました。今回は、いつものようにスマホでなく屋外移動で初のパソコンでの運用です。
やはり、パソコンはいいですね。スマホだと私の環境の問題なのかFT8CNの動作がイマイチで、呼ばれてデコードしているのにCQを出したり、繰り返し同じメッセージを送出などのストレスがあるのですが、パソコンではそういうことはありません。短時間でサクサク交信が進みます。今回は1時間で33局と交信できたのですがスマホではおそらく10局も交信できなかったと思います。
そして、こちらの電波が弱いようでなかなか交信が進まない局が結構ありました。アンテナVSWRが悪かったのでいつもより飛びが悪かった感じがします。PSKRをみると電波は日本中に飛んでいたようですが、SNRをみるとほどんど-10~-24dB程度です。こちらの受信は殆どが+で入っているのですが。。。
パソコンなのでこちらの電波が混信で潰されている感じのときは、交信中でもDFを変えたりと技が使えるので何局かはそれで交信完了までできました。
夕陽とレインボーブリッジ、綺麗でした。
hQSLは、水産庁のお船をバックにしたものを作って発行済です。今回、23/33局(70%)がhQSL対応局でした。
上高地(長野県松本市)でPOTA (JA-0017)移動
(2023/10/23 9:25:48)
紅葉シーズンになりましたね。
10/22(日)。冷え込んできましたがお天気もよさそうなので前から行ってみたかった上高地トレッキング&自作無線機での移動運用をしてきました。
朝4時に東京の自宅を出て中央道で松本ICから約1時間で上高地のバス乗り場に07:30に到着。上高地は環境保護のため自家用車ではいけないので、駐車場に止めてバスかタクシーに乗り換えます。この時間でもバスは長蛇の列で時間ロスを避けたかったので迷わずタクシーに乗り込みました。トレッキングスタートの大正池までタクシーで4k円、バスでも一人1kなので今回は家族4人で行ったので金額は変わりませんでした
前日は雨、雪も夜に降ったようで山々は真っ白になって、お天気も雲一つない快晴でした。気温は0度近かったので氷も張っていましたが気持ちよく河童橋まで雪山や自然を楽しみながら1時間程度トレッキング。最高ですね。
<大正池からみた穂高連峰>
<お猿さんも冬景色を楽しむ>
<河童橋と穂高連峰>
河童橋から妻と子供たちはさらに明神池までトレッキング、私は河原で無線を楽しみました。
今回の設備ですが、無線機はいつものWVU-204F2試作機(充電式0.5W出力)、アンテナは最近使っているロッドアンテナにしたかったのですが、おそらく河原での運用になると想定して前に巾着田の河原で実績のある6m長のカーボン釣竿アンテナとしました。
アンテナは、写真のように基部に絶縁アダプタをつけてずれないように地面に差し込み、木に立て掛けるだけです。カーボン釣竿は軽いので通常はこれで十分ですが、この日は運用後に風が強くなってきたので、少し傾けて自転車の荷物用のゴム紐で1本ステーをとりました。準備は5分、撤去は1分で完了できます(笑)
<アンテナの建て方>
無線機類は、カーボン釣竿の下部にあります。
早速、7MHzのFT8を運用します。ここの周りは山で囲まれていて河原とはいえあまりロケはよくないので電波は飛ばないのではないかと思いましたが、日曜の午前中ということもあり、隙間がないくらい受信できていました。
しかし、逆に小電力の場合は、これくらいバンドが混みあっていると空き周波数を見つけてでてみても数局交信するうちに潰されてしまい、POTAのアクチベーションに必要な10局との交信はなかなかできません。
そこで混雑対策として今回試したかったのは、10MHzです。これまで相手が殆どいなくて交信できなかった10MHzをもう少し飛ぶようにできないかと考えてみました。最近のロッドアンテナの実験からラジアル長は1/4波長くらいが一番よいことが分かったので10mのラジアル線を7mの長さのところで切り離せるように準備してきました。
今回の運用で、その効果は実証されたように思います。今まで飛ばなかった10MHzでも結構交信ができました。7MHZは7局、10MHzは15局と局を伸ばすことができました。10Wくらい出せば30分もあれば終わってしまう局数ですが、0.5Wでもなんとかこれくらいできるようです(2時間くらいかかりましたが...)
最後に今回のPSKRです。14MHzも国内によく飛んでいたようでPOTAのspotにあげてみましたが全く応答がありませんでした。国際バンドという感じですね。当面、ハイバンドもDXバンドになっているので国内POTAのHF移動運用は、7と10MHzに限定してもよさそうな感じです。
●7MHz
●10MHz 出られている局数は少ないようですが、今回結構飛んでいて韓国からも呼ばれたりしました。休日の混在対策としての退避バンドとしては良さそうです
●14MHz DX向けのワッチ局が沢山おられるのですが、呼んではくれませんね(笑)
最後に今回のPOTAのログはupload済、hQSLも発送済となっています
10/22(日)。冷え込んできましたがお天気もよさそうなので前から行ってみたかった上高地トレッキング&自作無線機での移動運用をしてきました。
朝4時に東京の自宅を出て中央道で松本ICから約1時間で上高地のバス乗り場に07:30に到着。上高地は環境保護のため自家用車ではいけないので、駐車場に止めてバスかタクシーに乗り換えます。この時間でもバスは長蛇の列で時間ロスを避けたかったので迷わずタクシーに乗り込みました。トレッキングスタートの大正池までタクシーで4k円、バスでも一人1kなので今回は家族4人で行ったので金額は変わりませんでした
前日は雨、雪も夜に降ったようで山々は真っ白になって、お天気も雲一つない快晴でした。気温は0度近かったので氷も張っていましたが気持ちよく河童橋まで雪山や自然を楽しみながら1時間程度トレッキング。最高ですね。
<大正池からみた穂高連峰>
<お猿さんも冬景色を楽しむ>
<河童橋と穂高連峰>
河童橋から妻と子供たちはさらに明神池までトレッキング、私は河原で無線を楽しみました。
今回の設備ですが、無線機はいつものWVU-204F2試作機(充電式0.5W出力)、アンテナは最近使っているロッドアンテナにしたかったのですが、おそらく河原での運用になると想定して前に巾着田の河原で実績のある6m長のカーボン釣竿アンテナとしました。
アンテナは、写真のように基部に絶縁アダプタをつけてずれないように地面に差し込み、木に立て掛けるだけです。カーボン釣竿は軽いので通常はこれで十分ですが、この日は運用後に風が強くなってきたので、少し傾けて自転車の荷物用のゴム紐で1本ステーをとりました。準備は5分、撤去は1分で完了できます(笑)
<アンテナの建て方>
無線機類は、カーボン釣竿の下部にあります。
早速、7MHzのFT8を運用します。ここの周りは山で囲まれていて河原とはいえあまりロケはよくないので電波は飛ばないのではないかと思いましたが、日曜の午前中ということもあり、隙間がないくらい受信できていました。
しかし、逆に小電力の場合は、これくらいバンドが混みあっていると空き周波数を見つけてでてみても数局交信するうちに潰されてしまい、POTAのアクチベーションに必要な10局との交信はなかなかできません。
そこで混雑対策として今回試したかったのは、10MHzです。これまで相手が殆どいなくて交信できなかった10MHzをもう少し飛ぶようにできないかと考えてみました。最近のロッドアンテナの実験からラジアル長は1/4波長くらいが一番よいことが分かったので10mのラジアル線を7mの長さのところで切り離せるように準備してきました。
今回の運用で、その効果は実証されたように思います。今まで飛ばなかった10MHzでも結構交信ができました。7MHZは7局、10MHzは15局と局を伸ばすことができました。10Wくらい出せば30分もあれば終わってしまう局数ですが、0.5Wでもなんとかこれくらいできるようです(2時間くらいかかりましたが...)
最後に今回のPSKRです。14MHzも国内によく飛んでいたようでPOTAのspotにあげてみましたが全く応答がありませんでした。国際バンドという感じですね。当面、ハイバンドもDXバンドになっているので国内POTAのHF移動運用は、7と10MHzに限定してもよさそうな感じです。
●7MHz
●10MHz 出られている局数は少ないようですが、今回結構飛んでいて韓国からも呼ばれたりしました。休日の混在対策としての退避バンドとしては良さそうです
●14MHz DX向けのワッチ局が沢山おられるのですが、呼んではくれませんね(笑)
最後に今回のPOTAのログはupload済、hQSLも発送済となっています
POTA移動用7MHzロッドアンテナの製作と実験①
(2023/10/20 20:42:12)
最近POTA
の7MHz移動で使っている長さ2mのロッドアンテナと長さ6mのカーボン釣竿アンテナの受信比較動画を作成しました。
よろしければご覧ください。
よろしければご覧ください。
高尾山(POTA JA-0117)移動
(2023/10/18 13:08:03)
気持ちの良い青空の日が続いていますね。今年になって何度も移動していた高尾山ですが毎回数局しか交信しておらず、POTAアクチベーションがされていなかったことが判明したので登ってみました。
また、先週製作したラジアル付きGawantもどきアンテナ(2m長ロッドアンテナ)の飛び具合を確認することも目的としました。高尾山は、ここ数か月でカーボン釣竿を使って平日の昼頃に何回か運用していたこともあり、飛び具合はだいたいわかっているので比較してみようと思いました。
先週の浮間公園では週末ということで7MHzが混雑しており、WVU604Fの0.5Wでは混信でつぶされて7メガで10局交信するのに苦労して2時間もかかってしまったこともあり、今回はHFだけでなく山移動のメリットが生かせる2mバンドも運用することにしました。
行きはいつも下山で使っている6号路→4号路を登ってみました。何度も通った道ですが逆方向も新鮮でいいですね。ちょうど 高尾山秋季大祭 をやっていて昔の貴族の衣装を纏った園児たちの行列もみることができました。
山頂までは約1時間半で到着、青空だったのですが富士山は残念ながらみえませんでした。気候がよくなってきたせいか平日ですが山頂は大勢の人がいました。
まずはセットアップ、いつもの場所にて2mバンドのFT8を10mWで運用してみますが、何もみえません。とりあえずCQを出してみたところAKCメンバーのJA6IRK/1局が呼んできてくれました(距離約80km)。その後にPOTAのサイトにspotを上げたり、Xに書き込んだりしたせいか、何とか東京近辺の6局と交信できました。
その後、HFは人のいないいつものところに場所を変えて設置しました。このアンテナをこれまで使った経験から 大切なポイントは、①給電点を高くする、②ラジアルは1/4λ程度を張る(地面に這わせてもよい。長さや張り方でVSWRの変化はあまりない)、③同軸ケーブルにより共振周波数の影響を受けやすいので最短で無線機に接続する、などがあります。
今回無線機は、最短に接続できるようにマッチングBOXに輪ゴムで固定しています。SWRは簡単に落とせますが中央部の重量が増したため木に立て掛けただけでは非常に不安定で2回も倒れてしまいました。次回は支柱はもう少し頑丈なものを探して切株などに固定できるように改善してみるつもりです
7MHz FT8(0.5W)での運用結果は、休日でバンドが混み合っていなかったこともあり結構呼ばれました。最終的には40分で16局の方と交信ができ、これは前にカーボン釣竿で出たときよりも交信できた感じがします。PSKRでみてもお昼の12時頃で北海道と本州はカバーしていたのでWVU604FとこのアンテナでコンディションにもよりますがSOTAやPOTAの移動運用は楽しめると思いました。
最後に今回のhQSLも発行済です。 hQSL対象局は、16/22局(72%)で、下山から20時間経過時点ですでに12局のhQSLを受領できています。
交信して短時間のうちに各局のQSLが受け取れることは交信シーンも頭に残っているので非常に楽しいです。アマチュア無線開局当時にダイレクトでカードを受け取ったときのような感じを思い出します。しかもhQSLは全員が写真やイラストのオリジナルQSLです。 こういうスピード感やオリジナル性は若者たちにも受け入れられると思うので無線離れの減少にもつながるかも知れません。
また、先週製作したラジアル付きGawantもどきアンテナ(2m長ロッドアンテナ)の飛び具合を確認することも目的としました。高尾山は、ここ数か月でカーボン釣竿を使って平日の昼頃に何回か運用していたこともあり、飛び具合はだいたいわかっているので比較してみようと思いました。
先週の浮間公園では週末ということで7MHzが混雑しており、WVU604Fの0.5Wでは混信でつぶされて7メガで10局交信するのに苦労して2時間もかかってしまったこともあり、今回はHFだけでなく山移動のメリットが生かせる2mバンドも運用することにしました。
行きはいつも下山で使っている6号路→4号路を登ってみました。何度も通った道ですが逆方向も新鮮でいいですね。ちょうど 高尾山秋季大祭 をやっていて昔の貴族の衣装を纏った園児たちの行列もみることができました。
山頂までは約1時間半で到着、青空だったのですが富士山は残念ながらみえませんでした。気候がよくなってきたせいか平日ですが山頂は大勢の人がいました。
まずはセットアップ、いつもの場所にて2mバンドのFT8を10mWで運用してみますが、何もみえません。とりあえずCQを出してみたところAKCメンバーのJA6IRK/1局が呼んできてくれました(距離約80km)。その後にPOTAのサイトにspotを上げたり、Xに書き込んだりしたせいか、何とか東京近辺の6局と交信できました。
その後、HFは人のいないいつものところに場所を変えて設置しました。このアンテナをこれまで使った経験から 大切なポイントは、①給電点を高くする、②ラジアルは1/4λ程度を張る(地面に這わせてもよい。長さや張り方でVSWRの変化はあまりない)、③同軸ケーブルにより共振周波数の影響を受けやすいので最短で無線機に接続する、などがあります。
今回無線機は、最短に接続できるようにマッチングBOXに輪ゴムで固定しています。SWRは簡単に落とせますが中央部の重量が増したため木に立て掛けただけでは非常に不安定で2回も倒れてしまいました。次回は支柱はもう少し頑丈なものを探して切株などに固定できるように改善してみるつもりです
7MHz FT8(0.5W)での運用結果は、休日でバンドが混み合っていなかったこともあり結構呼ばれました。最終的には40分で16局の方と交信ができ、これは前にカーボン釣竿で出たときよりも交信できた感じがします。PSKRでみてもお昼の12時頃で北海道と本州はカバーしていたのでWVU604FとこのアンテナでコンディションにもよりますがSOTAやPOTAの移動運用は楽しめると思いました。
最後に今回のhQSLも発行済です。 hQSL対象局は、16/22局(72%)で、下山から20時間経過時点ですでに12局のhQSLを受領できています。
交信して短時間のうちに各局のQSLが受け取れることは交信シーンも頭に残っているので非常に楽しいです。アマチュア無線開局当時にダイレクトでカードを受け取ったときのような感じを思い出します。しかもhQSLは全員が写真やイラストのオリジナルQSLです。 こういうスピード感やオリジナル性は若者たちにも受け入れられると思うので無線離れの減少にもつながるかも知れません。
POTA 浮間公園(JA-1223)移動で7MHzロッドアンテナを試してみる
(2023/10/17 8:54:34)
夜に秋葉原でQRPクラブの飲み会があるということで、その前にPOTA移動ができるところがないか探してみました。地図をみていると浮間公園が駅近で大きな池もあったので行ってみました。
駅を降りると目の前に公園です。風車もあってとてもいい感じ。多くの人が散歩やベンチで休まれていました。
早速、人の少ないところまで歩いて池の手すりにアンテナを設置しました。公園の外は住宅地でタワマンもあるようなところです。こういうところで2m長のロッドアンテナ(ラジアル10m長 地面に這わせた状態)+WVU604F2で7MHz交信が上手く交信できるか確認するのが今回の目的でした。
設置はこんな感じです。アンテナの支柱には100均で買った自撮り棒。紐がなかったのでリュックに最下部を突っ込み、手すりにコンビニの袋でしばりつけました(笑) 自撮り棒なので先の部分がしっかり固定できないので非常に不安定ですが何とか立ってくれました。ラジアル線は手すりの下に10m張りましたが、このような手すりがあれば直接接続してもよかったかも知れません。
VSWR調整は、TE2101アンテナアナライザーをつないでバリコンを回すと簡単に行えます。
受信してみたところ、こんなアンテナでもバンドいっぱいに強力に信号が見えたので一安心してCQを出して交信を始めました。
とにかく休日の7MHz FT8は大変な混雑です。これまで受け取ったカードをみると殆どの局が50W以上の出力なので、こちらとは20dBくらい差があるので空いている周波数を見つけるのがポイントです。しかし、今回は本当に混んでいてあまり呼ばれませんでした。
こういうときには、呼ぶ側に回ってCQを出す局をコールするのがよいですが、スマホのFT8CNアプリ(私の環境のせいかも知れませんが)は、CQあとのタイミングでは送信されずに毎回一回遅れて送信になるので、交信がなかなかできません。そういう訳で1530位からスタートして10局交信するのに1700くらいまでかかって周りも暗くなってしまいました。
今回の運用をPSKRでみるとこんな感じ。こんなしょぼいアンテナと0.5Wでもめちゃくちゃ飛んでいたようです。今回の移動で思ったことは、休日移動は出力があと10dBくらい必要、また呼びに回ることも考えてスマホでなくパソコンも持ってきて呼びに回ることも考えておくということです。
最後に今回のhQSLは発行済です。LOTWとeQSLは半年に一度くらいuploadしますのでお待ちください(紙カード交換はしていません)。
駅を降りると目の前に公園です。風車もあってとてもいい感じ。多くの人が散歩やベンチで休まれていました。
早速、人の少ないところまで歩いて池の手すりにアンテナを設置しました。公園の外は住宅地でタワマンもあるようなところです。こういうところで2m長のロッドアンテナ(ラジアル10m長 地面に這わせた状態)+WVU604F2で7MHz交信が上手く交信できるか確認するのが今回の目的でした。
設置はこんな感じです。アンテナの支柱には100均で買った自撮り棒。紐がなかったのでリュックに最下部を突っ込み、手すりにコンビニの袋でしばりつけました(笑) 自撮り棒なので先の部分がしっかり固定できないので非常に不安定ですが何とか立ってくれました。ラジアル線は手すりの下に10m張りましたが、このような手すりがあれば直接接続してもよかったかも知れません。
VSWR調整は、TE2101アンテナアナライザーをつないでバリコンを回すと簡単に行えます。
受信してみたところ、こんなアンテナでもバンドいっぱいに強力に信号が見えたので一安心してCQを出して交信を始めました。
とにかく休日の7MHz FT8は大変な混雑です。これまで受け取ったカードをみると殆どの局が50W以上の出力なので、こちらとは20dBくらい差があるので空いている周波数を見つけるのがポイントです。しかし、今回は本当に混んでいてあまり呼ばれませんでした。
こういうときには、呼ぶ側に回ってCQを出す局をコールするのがよいですが、スマホのFT8CNアプリ(私の環境のせいかも知れませんが)は、CQあとのタイミングでは送信されずに毎回一回遅れて送信になるので、交信がなかなかできません。そういう訳で1530位からスタートして10局交信するのに1700くらいまでかかって周りも暗くなってしまいました。
今回の運用をPSKRでみるとこんな感じ。こんなしょぼいアンテナと0.5Wでもめちゃくちゃ飛んでいたようです。今回の移動で思ったことは、休日移動は出力があと10dBくらい必要、また呼びに回ることも考えてスマホでなくパソコンも持ってきて呼びに回ることも考えておくということです。
最後に今回のhQSLは発行済です。LOTWとeQSLは半年に一度くらいuploadしますのでお待ちください(紙カード交換はしていません)。
execution time : 0.063 sec