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7L4IOU (2024/11/21 22:06:17)
現在データベースには 255 件のデータが登録されています。
ここ数日のドップラーグラムを見かえしていて、ふしぎなパターンを見つけました。
7月29日の11時30分JST過ぎ、8,006kHzで入感していたJG2XAの電離層反射波が乱れた後、およそ5分間レベルが(たぶん耳では聞こえないほどに)低下。
その間、直接波と航空機の反射波はしっかり見えています。
11時40分過ぎからは、電離層反射波のレベルが徐々に戻ってきました。
似たようなバターンは、元旦の能登半島地震でも見られましたが、大きな地震は無かったはずです。
また、今回の変化は、よりゆっくりで穏やかなようです。
そう言えば・・・
思い出したのは、NICTのメール配信です。
NICTのバックナンバーにアクセスしてみると・・・
これか!?
おもしろいものですね。
p.s.
ご本家、HFDOPEのプロットにもしっかり記録されていました。
Fujisawaの周波数、少しズレてるのは勿体ないですね。
配信されたQSTの2024年8月号を眺めていたら、面白いアンテナを見つけました。
New Products at Hamventionという記事の1カットですが、
COMPACtennaという20/40m用のコンパクトアンテナだそうです。
例によって、E&H fieldsをどうとかこうとかした、USパテント取得済のアンテナだそうです。
"US9407001B2"で検索すると特許情報を見ることが出来ました。
素人目には、"目的の周波数に"共振(ホール)のあるフィルムコンデンサにしか見えません。
Youtubeのビデオでは、チョークを入れたような、結構長めの同軸が気になりました。
入手先に上がっている、DX EngineeringとHam Radio Outletのリンクを見ると、目出度く完売のようです。
お値段は如何ほどだったのでしょうね?
まぁ、どんなアンテナでも無いよりは益し。と言いますから・・・
右隣の6m(2エレ)/10m(モクソン)のデュアルバンドアンテナは、なかなか良さそうです。
が、ARRLで売っているのにはちょっと驚きました。↓
https://home.arrl.org/action/Store/Product-Details/productID/2018039112
「入門者用ビームアンテナ」という意義付けもあるようですが、商売も上手ですね。
値段は$299.95だそうです。
パラスティック給電の6mは、(パイプではなく)紐と電線でも良いのでは?と思ってしまうのは貧乏人の性ですね。hi
--- 07/08 追記 ---
COMPACtennaの件、
値段は載ってるよ。と教えてもらいました。
見落としていたようです。
毎日暑いですね。
そろそろ送信用のアンテナに手を着けようと思います。
第一候補は、コロナ前に友人から譲ってもらったHexbeamです。
なんやかんやで、5年越しになってしまいました。
スプレッダーを箱から取り出していたら、指先がチクチクしました。
グラスファイバー特有の痛さです。
マズイなぁ!と思ってよく見ると、ホースクランプの締め付けによる傷が何か所かありました。
何か対策した方が良さそうです。
メーカーのページを調べると、FAQに塗装を薦めるページがありました。
Paint my Hexbeam?
https://www.k4kio.com/paint-my-hex/
文字通りの箱入り娘で、ほとんど日に当たっていませんが、化粧しておこうと思います。
FAQでは黒を薦めていましたが、青(スカイブルー)にしました。
白よりは目立たないのと、なぜか一番安かったのです。hi
ワイヤー金具を取り外し
各パイプの塗装
組付け
乾かす間に受信アンテナをいじったりして、まる半日屋上にいましたが、直射日光と照り返しで、砂浜にでもいるような暑さでした。
疲れて早寝したら、深夜に目が覚めてしまいました。
29日の深夜、kiwisdr com経由でのアクセスが出来なくなってしまいました。
我が家のネットワーク障害かと思い、ルーターの再起動等々、いろいろやってみましたが、全く改善しません。
思案投げ首で、稼働している局のアドレスを眺めていると、リバースプロキシ経由の接続が無いのに気が付きました。
ひょっとしたら?と思い、フォーラムにアクセスしてみると・・・
kiwisdr comへのアクセスが急増したことから、対策をとるためにプロキシを止めたとの事でした。
そう言えば、しばらく前からKiwiSDRへの長時間アクセスが増えており、航空機の位置をスポットするために、HFDLへアクセスするボットでは?との見立ても交わされていたのを思い出しました。
今朝アクセスしてみると、かなりの局が復旧していますが、我が家の受信機は見えません。
どうも、ボット対策済の最新ソフトにアップデートしないと活けないようです。
実は、WSPRやドップラーグラムのモニターを中断したくないので、自動アップデートはOFFにしていました。
仕方が無いので、マニュアルで最新版にアップデートしたところ、ようやく見えるようになりました。
http://ja7kbr.proxy.kiwisdr.com:8073/
しばらく自動アップデートを有効にしておきます。
いろいろな事があるものですね。と言うか、困った人がいるものですね。
この春先からチョシているKiwiSDR。
公開局のリスト↓に表示されるSNRが良い目安になります。
SNR:は、全帯域(0-30 MHz)とHF帯(1.8-30 MHz)が表示されます。
闇雲にいじっているうちに、何となく感じが掴めてきました。
どうやら、スコアを上げるセコ技があるようです。
・それなりのアンテナを用意する
・電源対策(スイッチング電源は要注意)
・コモンモード対策
・中波帯のオーバーロード対策(VHF帯も要注意)
といった辺りがポイントになります。
皆さん良くご存じのように、電波の伝わり方は、日中と夜間では大違いです。
コンディションが良い夜間のSNRは、かなりの部分がロケーションとノイズ環境で決まるようです。
東京の海抜ゼロメートル地帯では、まったく勝負になりません。
という訳で、工夫の比重が少し大きそうな、日中のSNRから手を付けてみました。
アンテナは14MHz用のインバーテッドVをベースにしました
給電部
十数年前のクワッドの給電部
シャック脇の排気管に添わせた
コモンモード対策は、例のSMDコイルをPCBの切れ端に載せました。
なかなか便利です。
中波帯のバンドストップフィルターはバッチリでした。
でその結果はと言うと・・・
昼前の様子です。
日本は37局
私の2局
日本の17dB以上
こんな感じで、日中のHF帯SNRでは、1番という事も時々あります。
もちろん、2番や3番でも御の字ですが・・・
ただ、勘の良い方はお気づきと思いますが、
「ノイズが良く聞こえるようになっただけ」とも言えます。hi hi
作りかけのBCバンドストップフィルターですが、
コモンモードチョーク(y13マーク)を追加しました。
このチョークコイル、トーキン製でLFから100MHz辺りまでのバイファイラトランスとしても重宝しています。
裏からみるとこんな感じです。
材質(独自開発のMn-Zn, 及びNi-Zn フェライトコアだそうです)もさる事ながら、巻き方にも工夫があるのかも知れません。全部がこのような巻き方になっています。
いつか真似してみたいと思うのですが、壊すのも勿体なくてまだ試していません。
熱収縮チューブを被せてお仕舞
特性はこんな感じです。
一見するとロスが大きそうですが、リファレンス(青色の線)がスルーのコネクタなので、10MHz辺りはほとんど損失がないようです。
どうも、NanoVNAの使い方を間違えているようで、キャリブレーションが蒸発してしまうのです・・・
直径1メートルのシールドループとKiwiSDRの間に入れるとこんな感じです。
中波帯の効果はてき面です。
また、全体的にスッキリするのは、コモンモードチョークの効果かも知れません。
6mのコンディションが良いですね。
さっぱり飛びませんが、見ているだけでもワクワクします。
が、ボーっと眺めているだけだと間が持たないので。
こんなものを作りながらワッチしていました。
生基板の削り代から、1Cm幅くらいの物を拾い、カッターで銅箔を剥がして、SMAコネクタに合わせた信号線と配線ランド用の線を作りました。
ほんとうなら、CNCでチャチャっと削るところですが、
ノイズ対策のため、シャック内のスイッチングレギュレータは極力封鎖中です。
どうせ暇潰しだし、部品も少ないし・・・ということで、
ボケ防止(になるかな?)も兼ねて、手作業でトライしてみました。
この後は、パターンを切り欠きながら部品を載せていきます。
最初は、入力と出力のコネクタが付いた、ただの中継コネクタ。
1段目を載せると、10uHと1500pF並列共振回路の1.3MHz阻止。
という感じで、信号ラインが通っているので、ステージ毎にNanoVNAで作用を観察・調整しながら組み立てることができました。
この点は物凄く便利でした。
BC帯域阻止フィルター状態
この後に、50MHzやFM放送阻止用の減衰極付きLPFを付けます。
悪い癖なのですが、つい、背の低い順にとか、部品の拾いやすさでコンデンサを全部・・・
みたいに載せて、最後に頭を抱えるという事が良くあります。
反省する良い機会になりました。
出来上がり、なんちゃってマルチカップラーに装着した状態です。
出力側が無駄に空いているので、コモンモードチョークでも入れてみますかね?
特性は、ほぼ狙い通りでした。
Elsieのシミュレーション
NanoVNAでの実測値
100k~100MHz
28MHzのロスが多く、SWRも少し高いです。
VHFトラップのトロイダルコアを1ターン減らすと改善しますが、50MHzの通り抜けも増えるので悩ましいところです。安全第一ですかね?
肝心の中波放送帯です。
100k~2MHz
この帯域、630mの475kHzと160mの1830kHzは通したいが、その間にある放送は阻止したい!と、かなり無理があります。
SMDコイルは調整できませんが、各コンデンサの足し引きで周波数は微調できるので、スーパーローカルの放送局がある場合は、ドンピシャで合わせることもできます。ただ、そもそもコイルのQが低いので、あまり変わらないかもしれません。頑張るとすれば、シールドでしょうか?
-50dBとか-60dBを謳った市販品や製作例を見かけますが、オーバーロード回避が目的なので、これで十分だと感じました。
ときどきラジオ放送も聞きますし。hi
―・・・―
6Mですが、E51EMEが良く見えていましたが、QSOには至りませんでした。やはり力不足(正味50Wくらい)かも知れません。
そのうち出来たら良いな~。
どうやって延そうか?
パイプの切れ端を漁っていたら、少し太めと細めが見つかりました。
被せる?差し込む?、いよいよダメなら、太めのアルミ線をステンレスの針金で縛り付けようか?つまらないことを考えるのが大好きです。hi
一昨日の昼過ぎ、少し晴れ間があったので現物合わせをしてみました。
細いパイプが入りそうです。
かなりキツかったのですが、紙やすりで磨いたら差し込めました。
タッピングビスで止めて、少しサバを読み5Cmでカットしました。
そうこうしている内に、パラパラと降ってきました。
が、幸い雷雲ではなかったので、ローテーターも付けて仕舞いました。
ショートバーは未調整
シャックに戻ってNanoVNAで見ると・・・
パターンはそれなり?
昨日の夕方は、かなり強い雨風でしたが接触不良の様子はありませんでした。
SWRは、 ショートバー の調整で、全体的にもう少し下げられるかも知れません。
バランは、ノイズやパターンを見てから考えることにします。
もう沖縄は梅雨に入ったようですね。
受信アンテナいじりが面白くて、送信用が手つかずになっていました。
うかうかしていると、こちらも梅雨の季節になります。
取り合えず、50MHzから始めました。
共聴用のTVマストに上げるので、ゴツイのはNGです。
広告やWebをパラパラめくっていて、コメットの4エレHB9CVに目が止まりました。
昔々、TVフィーダーでZLスペシャルを作ったことがありますが、いかにもHB9CV然としたアンテナは使ったことがありません。
ちょっと試してみたくなりました。
説明図も分かりやすく、組み立ては簡単でした。
その代わり、エレメント長やブーム位置などの調整はできません。
調整個所は、輻射器と反射器のショートバーのみです。
ローテータが間に合わなかったので仮止
SWRを確認すると、最良点は51MHz台でした。
ショートバーを動かしても、なかなか下がってきません。
日も落ちてきたので撤収となりました。
シャックに戻り、ケーブルの端で測ってみました。
51.4MHz
50.2MHz
50~53.5MHzが動作範囲で、説明書の特性図ともほぼ合っているので、これで正常なようです。
FT8以前の時代のアンテナなので、仕方がないですね。
それにしても、何とか1MHz下げたいものです。
何処をいじれば良いのかな?
MMANAにお伺いを立ててみました。
オリジナルの50.3MHz特性
そもそも調整できるようになっていません。
最小限の手入れを試したところ、輻射器を4x2=8Cm延長すると良さそうです。
延長後の特性
FT8で使うには、オリジナルの輻射器は少し短いようです。
さて、どうやって延しましょうかね?
受信機が増えてくるとアンテナが問題になります。
バンド(受信機)毎にあげたいところですが、夢のまた夢・・・
現実は、広帯域のアンテナを共用することになります。
分かりやすいのは、テレビでも良く使われる分配器(スプリッター)です。
が、二つに分けると2分の1になるので-3dB、四つに分けると4分の1で-6dB相当のロスになります。
これは辛いですね。
そこで登場するのが、某オークションにも時々出品されるマルチカップラーです。
有名なのはJRCのNAJ-XXXXシリーズですが、皆さん狙っているようで結構な値段で落札されています。
何か良い方法はないかな?とあちこち眺めていたら、面白いページに行き着きました。
The poor man's receiver Multicoupler.
https://gm1sxx.blogspot.com/2018/01/the-poor-mans-receiver-multicoupler.html
何といっても、タイトルがピッタリです。hi
この記事では、Rへの入力をGにも分けて、1入力→4出力、最大8出力にしているようです。
こういう手が有ったか!そういえば何処かで見かけたな~
さっそく某オークションを覗いて見ると、良さそうなものがありました。
イメージニクスのDA-144、1入力4出力映像分配器。
仕様では、60Hz~10MHz ±0.1dB以内、10MHz~30MHz +0.3dB~-2dB以内とのこと。
https://imagenics.co.jp/products/da-144/
送料込みで2,200円の散財となりました。
前面
背面
入力した信号は、電源オフ時はリレー経由(?)で、スルーに出てきます。
電源オン時にも、バッファー経由(?)で出てきます。
したがって、動作中は1本のアンテナに5台の受信機が繋げることになります。
NanoVNAで見てみました。
Input → Thr
Off時のスルー端子出力です。キャリブレーションエラー+変換コネクタ類の損失で、-2.23dBとなっています。
Input → Out1
30MHzで、-2.89dBになりました。0.66dBのロスがあります。
分配器のインピーダンスは75Ωなので、50Ωとのミスマッチも影響しているのかも知れません。
結果の良し悪しは分かりませんが、ゲイン補償調整で補える範囲のようです。
Out1 → Out2
出力ポート間の分離は、約30dB確保できるようです。
SWRが低いのがちょっと不思議ですが、こういう物なのでしょうか?
さっそく KiwiSDRにつないで眺めてみましたが、目視では違いが良く分かりません。
そこで、SpectrumLabへデータを渡して、8005kHzのキャリアのSNグラフを見ました。
左から、アンテナ直結、DA-144経由、自作のスプリッター(2分配器)です。
スプリッターは半分になるので、3dBのロスがあるのですが、完全にパッシブなのでSNはそれほど悪くなりません。
こうして眺めると、DA-144は僅かにノイズフロアが上がるようです。
が、電離層が変動する時間帯だったので、真夜中のほうが良かったかもしれません。
ここまでは、期待以上の性能で、大満足です。