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7L4IOU (2024/12/4 2:35:56)
現在データベースには 257 件のデータが登録されています。
順調に動き出したかに見えたTRX-Duoですが、21MHzの捕捉数が少ないようです。
もともと、『マルチバンド・アンテナの性能を客観的に比べてみたい!』というのが、SDRを追加購入した理由です。
シングルバンドなら、Red PitayaやANANのRX1とRX2でも比較可能ですが、8バンド纏めてというのは中々難しいです。
-・・・-
アンテナ以前に、受信機の性能が偏っていたら話になりません。
と云う訳で、先ずは受信機の性能を確認して揃えておきたいと思います。
UHV-10からの信号を3~30MHzのBPFを通してから二分配して、TRX-Duo(7L4IOU)とRed Pitaya 122-16(7L4IOU2)で、3.5~28MHzの8バンドのWSPRを解読します。
これで同じ結果が得られたら、行司役として合格です。が、どうなりますか?
-・・・-
例のサイトにある、二つの局のS/Nを比較するページのアウトプットです。
ひょっとすると、「2dBくらいは違うかも?」と覚悟はしていました。
と言うのは、使われているADC LTC2208は、PGAピンの設定で1.8dBの違いがあるとの事、
LTC2208マニュアルのPGA解説
TRX-Duoにはオープンがデフォルトになっているようで、ショートして0に設定するためのパターンがあるのです。
しかし、21MHzの5dBは異常です。orz
真っ先に疑ったのは、SDRに特有のエリアシング・ノイズです。
Red Pitayaでアンテナを直結した際にも苦しめられて、LPFの付加で解決した記憶があります。
しかし、TRX-Duoは最初から64MHzのLPFが入っていて、セールスポイントの一つにもなっています。
RX1入力付近の拡大
単純なLPFではなく、コイルにコンデンサを抱かせて特性の向上を図っているようです。
IN1は、アンダーサンプリング用のLPFをバイパスした入力端子で、極小のコネクタは、ULFとか言う規格のようです。
nanoVNAで当たってみると・・・
ゥーン
LPFが凝り過ぎで、21MHz付近に副共振があるようです。
きっとこれが犯人ですね。
スニファーで、通過してきた信号を見ても、やはり21MHzが凹んでいました。残念!
ULFのプラグはどこで買えるのでしょうね?まぁ、買えたとしても手ごわそうです。
そもそも、脇から入れてもフィルターの共振に引っ張られそうな気がするのですが・・・
物は試しで、フィルターをジャンパしてみます。
残念
やっぱり駄目ですね。
試しに、本物のRed Pitaya 122-16です。
本物のSWR特性
本物の回路図
一瞬、「部品を外して直結しようか?」とも思いましたが、思いとどまりました。hi
でも、すこしだけ捕捉が多くなったような気もします。
もう1日様子を見てみましょう。
WSPR受信用にKiwiSDRを欲しのですが、半導体不足などで品切れが続いています。
唯一、ポーランドのサイトで本物が売られるいるそうですが、
現在の価格は、何と6,000złoty(¥183,037円)もの値段がついています。
と云う訳で、性懲りもなく以前見かけたパチモンのTRX-Duoに手を出してしまいました。
レッドピタヤのソックリさん
https://www.7l4iou.com/2022/10/blog-post.html
注文から、10日ほどで届きました。
ボードはこんな感じでした
クロックの周波数は? 122.88 or 125MHz?
商品説明では、SDRlab 122-16同様の16bit ADCを売り物にしていますが、スペック上のクロックは125MHzとなっていて、ちょっとチグハグな感じがします。
スニファーで探ってみると125MHzのようです。
発振器を拡大すると・・・
125MHzでした
型番と思われる"Nd605A"を検索してみましたが、ヒットはありませんでした。
あわよくば同型の122.88に付け換えて、フル互換にと思ったのですが・・・
壊さないうちに蓋を閉めて・・・・
ソフトのダウンロード
↓
SDへコビー
↓
再起動。
↓
最初の一歩のLチカ
↓
HPSDR
↓
WSPRマルチバンドトランシーバ(今は、受信のみ)の起動
と通いなれた道を進んで、様子を見ています。
本物のRed Pitayaと同じ感じで、全く違和感なく動きました。
先ずは、一安心です。
気にしていた、発振器の補正とドリフトについては、
WSPRでスポットされる膨大なデータを、グラフィカルに表示してくれる恐ろしく便利なサイトがあります。
https://wspr.live/gui/d/0SsoVzUZk/rx-station-frequency?orgId=1
ここで、14MHzの直近24時間を見ると・・・
ざっと10Hzズレていて、室温の変化で±4Hzほど動くようです。
少し馴らしてから改めて補正してみます。
名称:EA RTTY Contest
日時:4月1日12:00~2日12:00 UTC
周波数:3.5~28MHz
モード:RTTY
交信相手:JAを含む全世界の局.
ナンバー:RSQ + 001形式.
・EAの局は,RSQ + プロビンス略号
ログ:Cabrillo形式のログをWebページから提出する.
・URL https://concursos.ure.es/en/logs/
締切:4月17日
※締め切り後に提出されたログは無効となり,チェックログとして扱われる.
主催者URL: http://concursos.ure.es/en/eartty/bases/
名称:RSGB FT4 International Activity Day
日時: 4月1日08:00~20:00 UTC (12時間)
周波数:1.8~28MHz
推奨周波数:
バンド ダイヤル周波数 (USB) 備考
----- -------------------- ----------------------
160m 1843kHz
80m 3576,△3579逸脱注意,×3582kHzバンド外につき不可.
40m 7047.5kHz JA同士のQSOは運用規則違反
20m 14080kHz
15m 21140kHz JA同士のQSOは運用規則違反
10m 28180kHz JA同士のQSOは運用規則違反
モード:FT4のみ
交信相手:JAを含む全世界の局.
ナンバー: シグナルレポート (標準のS/Nレポート)
・シリアル番号は必要ない.
・”CQ RSGB”からスタートするように,TX6 メッセージを修正することを推奨.
※WSJT-X V2.5.4 以降に実装されている標準のFT4形式,または JTDX,MSHV などの同等の形式を使用すること.
ポイント:
・同一大陸の局とのQSO 1点
・異なる大陸の局とのQSO 3点
マルチ:各バンドにおける,DXCCエンティティ.
・同一DXCC (JA)も各バンドの合計にカウントされる.
スコア:QSOポイントの合計 × DXCCの合計
ログ:
・WSJT-X によって作成された ADIF 形式またはCabrillo 形式の電子ログをWebページからアップロードする.
・ログ受付ロボットがエラーを検出すると,ログを拒否し,修正されたログの再送信を要請する. (メモ帳などのテキスト エディタを使用して,Cabrillo 形式のエラーを修正できる.)
・CAT コントロールを使用して,正しい周波数とモードを記録することを推奨.
ログ提出URL: https://www.rsgbcc.org/cgi-bin/hfenter.pl
締切:4月2日 20:00 UTC ( 24時間以内 )
主催者URL: https://www.rsgbcc.org/hf/rules/2023/rallband_ft4.shtml
Google で 次の3つをキーワードにして検索すると、7件の中古販売サイトがヒットします。(3月27日 15時現在)
"UHV-10" "今年の8月に購入しました" "使用期間は一カ月です"
アクセスして見ると、すべて同じ画像が使われています。
説明文の 『使用期間は一カ月です。調整時のすりきは有りますが美品の部類に入ると思います 』 となっており、" ず "の脱字も一致します。
実は、まんまと引っ掛ってしまいました。
17日に注文、翌日連絡があったカタカナの女性名義の口座に振り込みました。
が、その後の送金連絡や配送の問い合わせメールには反応がありません。
今も、少し値段を変えた広告が掲載され続けています。
くれぐれも、ご注意ください!
送信もマァマァだったので、もう1本欲しいと思って探していて、引っ掛かりました。
要注意!!! UHV-10 怪しい中古販売サイト
―・・・―
前日組み立てたUHV-10、我が家のメインアンテナと比較してみました。
WSPRは方角、距離、S/N、相手の出力などのパラメータが分かるので、かなり客観的に比べることができます。
RedPitayaとSparkSDRを二組用意して、朝09時頃から14時30分頃までWSPRを並走させてみました。
バンドはSparkSDRの制限で7,14,21,28,18MHzの5バンドです。
僅差でTA-51jrチームの勝ち
結果は783対773と、僅差でTA-51jrチームの勝ちとなりました。
細かく見ていくと、UHV-10は早い時間の南側が完敗でした。
これは、UHV-10を3階の陸屋根に置いてあるため、南側が完全にブロックされているせいでしょう。
対して、DPは南北向けなのでサイドの東西方向が弱点です。
全体としては、UHV-10チームが期待以上の善戦でした。
夕方からは、UHV-10チームをRTTY Skimmerに衣替えして、BARTG HF RTTYに出てみました。
ハイバンドでEUの常連が良く見えていた
上手く同調できなかった28MHzも意外に良く捕捉していました。
JH8KYUさんもスキマーを動かして居られたようですが、同じようなタイミングで上がっていました。
要注意!!! UHV-10 怪しい中古販売サイト
―・・・―
WSPR用のバーチカル、正午から夜にかけての接触不良(接触回復?)が続いています。
あげてから6年ほどになりますが、実は2年くらい前、上端の3.5MHz用ハットのネジが外れて落ちてきたのをはじめ、満身創痍といった感じです。
何れオーバーホールが必要です。
そんな訳で、代わりのアンテナを物色していたのをAIに見つかってしまったようです。
Webを見ていると、アリさんはじめ、アンテナの広告がこれでもか?とばかりに表示されるようになりました。
結構多いのは、EFH (End Fed Half Waves)系のアンテナですが、いくつか試したものの、良い結果が得られていません。
次が、ミニホイップ系ですが、これは試行錯誤中です。当地で使うには、中波大電力局がネックです。
昨秋買ったばかりの、ループ系もしつこく表示されますが、利点である指向性(サイドの切れ)が問題です。
やっぱりバーチカル系かな?と思って、あれこれ見ていたら、コメットの多バンド垂直アンテナがチラつくようになりました。
結局、まんまと乗せられて買って仕舞いました。
17,600円也
何かのキャンペーンだったようで、思ったよりも安く買えました。
この手の、モービル系というのでしょうか?M型プラグに取り付けるアンテナは使ったことがありません。
ベースをどうするか? ホームセンターを散策してこんなものを買い込みました。
不思議なことに、一か所だけドリルの歯が立たなくて、穴が浅くなってしまい手持ちの短いネジで誤魔化しました。
石でも入っていたのでしょうか?
後々トラブルの種になるかも知れないので、覚えておかないと・・・
L型のステンレス金具は某オークションで購入しました。
配線は以前作ったバランを根元に入れようと思ったのですが、Uポルトが干渉して付けられませんでした。バラして使いましたが、同軸を通した蓋が付いたままで不格好ですが、しばらくこれで様子見です。
気休めに噛み合わせ個所にニスを塗りました。
さて、問題はアース(グラウンド)です。
取説では、『約5m 程度のIV 線(5 ~ 10 本)をラジアルとしてご用意していただき、M 型コネクタ接合部分に取り付けてご使用ください。』
5mのIV線を10本張れる人は、こんなアンテナ使わないだろ!とつっ込みたくなります。hi
愚痴を言っても仕方がないので、鉄筋との静電結合に期待して、トタン板を敷いてみることにしました。
薄い銅板をリボンにしてはんだ付け
この状態で、NanoVNAをつないでみたら、49MHzあたりに同調していました。
50MHzは使えないかもしれないな?と嫌~な予感がしました。
お次は、コイルの取り付けと調整です。
取説には、『組み立てる前に! 梱包袋を開封致しましたら、下記のリストに従って各部品の数量を確認してください。(本製品に予備品は入っておりません)』と書かれてます。
で、並べて見ると・・・・ 3.5MHz用がない!
梱包前に、余っている部品が無いか確認してくださいね!
21MHz用のラベルが3.5MHzのコイルに貼られていました。
21MHzは裸です。3.5MHz用のラベルが余ったはずですが、確かめなかったのでしょうか。
まぁ、分かりやすい間違いでよかったです。
一通りコイルとエレメントを取り付けて、同調周波数をみました。
〇 3.5から21MHzは、(SWRの高低は別にして)同調点が明瞭でした。
△ 24と28はお互いに干渉しました。どちらかを外すと、反対側はストンと落ちるのですが、両方付けるとお互いに引っ張られるようです。
☓ 50MHzはやはり大きく下に外れていました。
手元のNanoVNAを見ながら楽しい時間を過ごしていると、あっという間に日が暮れてしまいました。
シャックから見た各バンドの様子はこんな雰囲気です。
要注意!!! UHV-10 怪しい中古販売サイト
ー・・・—
大外れの50MHzですが、取説を読むと・・・
『オプションの50MHz 帯用CGW-Telescopic22 を 取り付ける場合は、ロット長を約1.6m に設定してから、50MHz 帯のアンテナエレメントを調整することをお勧めします。』と書かれていました。
ラジアルで引っ張って、OCF(Off Center Fed オフセンター給電)気味にして、合わせるようですね。
IV線を1.6m切り出して、基台のL金具に付けてみました。
( 白く汚れているのは、雨が降りそうだったので、銅リボンとハンダ付け個所などの防錆にと思って、手近にあったペンキをペンキをスプレーしたせい。 )
結果は、予想通りでした。
追っかけて、24と28MHzにもトライしたのですが・・・
駄目でした
取説には『・・・VSWR が下がらない場合があります。この場合、各アンテナエレメントの取り付け位置を変えてみてください。』とも書かれていたので、21,24,28,50の下側4個、あちこち場所を変えてみました。が、当たりクジはありませんでした。hi
めちゃくちゃに干渉するようで 、S11 PhaseやS11 R+jXは乱れており、少し動かしても大きく変化します。
どうしても、VSWRのディップを28.5より下に持ってくることができませんでした。
負け惜しみで言えば、共振はしているので、それなりに見えるようです。
日が暮れたので、シャックに戻って、測ってみると・・・
とばっちりで・・・
21MHzがヅッコケてました orz
昨日(3月24日)はコンディションが悪かったですね。
朝9時過ぎ、WSPRをチェックしたら、21や28MHzがスカスカです。
受信機かアンテナが壊れたかと思いましたが、
Solar Data/Propagationのコンディション表示は、80mから10mまで、すべて"Poor"で真っ赤になっていました。
結局、28MHz WSPRの北米は
最後に見えた、木曜日午前の
2023-03-23 02:22 K6ARE 28.126152 -24 0 CN80up +30
から、土曜日の今朝
2023-03-24 21:56 WB7AJP 28.126157 -22 -1 CN87wl +33
まで、我が家には入感しませんでした。
"GEOMAGNETIC STORM"で検索して見ると・・・
過去6年で最強クラスの磁気嵐だったようです。
https://www.swpc.noaa.gov/news/g4-severe-geomagnetic-storm-alert-24-march-utc-day
ほかの局は如何だったのかな?と思って、以前から指標の一つにしている、WSPRの距離ランキングを見ると・・・
77位(たぶん過去最高)
http://wspr.rocks/topspotters/topk.html
トップクラスの局も、通常の7割くらいの値です。
たまたま、コンディションの回復とハイバンドのオープンが重なった「まぐれ当り」のようです。hi
昨日は暖かい一日でした。
お昼過ぎ、近所の小学校を通りがかったところ、
校庭のわきにきれいな花が咲いていました。
ずいぶんと気の早い桜だな~と思って近づいてみると。
ちょっと違う感じです。
近所の方(だと思う)が居られたので尋ねてみたら、姫林檎では?との事でした。
林檎は桜のあとのような気がするのですが・・・
秋の、答え合わせの、楽しみができました。