無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
リンク 単体表示
ありがとうって伝えたくって (2024/11/24 2:35:36)
現在データベースには 93 件のデータが登録されています。
先週から今週は同軸コリニアの製作依頼が集中し全部で8本製作することになった。
3本はラリー周波数用 ⇒ 周波数はアマチュアと異なるが8段なので比較的簡単
2本は1.2G20段 ⇒ 20段は製作も調整も結構大変。初めての方は難しいかも
1本は430MHz16段 ⇒ 難しさは20段同様
2本は144MHz6段 ⇒ なぜか私が一番の不得意アンテナ、成功率50%、8段なら100%
【下記が製作と途中の状況、左上からラリー用144MHz6段。430MHz16段、中段1200MHz20段、144MHz失敗作2本】
今回も144MHzは上手く出来なかった!
本日は4本完了
最近も本当にポツポツ同軸コリニアの製作依頼がきている。
昨年は同軸コリニアの製作に明け暮れた時期があり、おかげで以前にも増して制作力が向上、アンテナの強度、性能がより安定している。
つい最近、12段のデジタル簡易無線(351MHz帯)の製作依頼があり出来上がったのが下記だ。
様々な周波数での依頼を頂いてきたのでどんな周波数にも対応可能。これまで依頼を頂いたのはAIS、消防無線、サブGHz等々・・・
最近の構造は・・
段間はボンドで固め強度を確保してその上に自己融着テープを巻いている。最後に熱収縮チューブを被せる。
これで強度と防水を両立させる。立山レピータ対応のアンテナはボンドが-60℃対応となっている。
特徴的なのはスタブだろう。同軸は使わず平行ケーブルを使っている。
430MHz位から高い周波数では平行ケーブルが扱い易い。逆に低い周波数では長くなり使いづらいだろう。
【アナライザー】
最近はminiVNAとかN1201SA、AAシリーズのようなVNA系のアナライザーを持っている方が多くなってきた。
で納品を行うと当然のようにアンテナのSWRをアナライザーで計測して結果を連絡頂く場合もある。
ま、これが良い方へ転べば問題にならないが、逆ならばクレームとなる。
(この例が一番分かり易い事例だ)VNAの計測では不思議なことが起こることがある。
下記が144MHzの同軸コリニアの特性だ。バンド内がSWR1.5以下とかなり良い部類の出来上がりだった。
上記のアンテナに対して「SWRが1.5以下にならない」とのご指摘を頂いた。
すぐにVNA&同軸ケーブルの影響だろうなと思った。確認するとやはりVNAで測定し15mのケーブルを接続しているとの回答だった。
そこで手元のアンテナで再現テストを行ってみた。下記は上記アンテナに4mの同軸ケーブルを接続してVNAで計測した結果が下記だ。
更に7mのケーブルを接続してVNAで計測した結果が下記となった。この例では同軸ケーブル長により見かけ上のSWRがどんどん悪化している。
結論を書くならば単に給電用同軸ケーブルを繋いだだけでVNAで計測したのでは何を計測しているか分からなくなるということだ。
正しく測定するには同軸ケーブルを接続した上でケーブル先端で校正するのもひとつの手だ。
または1/2λ長のN倍の同軸ケーブルを使用すると良いだろう。特にVU帯以上ではご注意を。
【後日談】その後下記の連絡を頂きました。
「結果良好です。大満足です。
144.00MHz~146MHzの範囲でSWR1.01~1.15におさまりました。
DIWさんの推測どおりの結果になりました。
今回タワーから少しはなして吊り下げております。
飛びはいいです。遠距離局S2違います。」
そういえば2週間くらい前に・・恒例のハムフェアの案内が届きました。
「同軸コリニアアンテナ研究会」は例年通り出店の予定です。
ハムフェアは10月末とはいえ・・現在のような緊急事態宣言が発令されている状況下で大丈夫でしょうか?
一応申し込みは行いますが事態は急転し中しかもしれません。ハムフェアが開催出来る社会情勢になっていることを祈るばかりです。
当研究会のメンバー2名も会社が休業中で業務再開は5月末かもしれません。
「研究会活動」も3密、お互いに加害者被害者にはなりたくないので・・・元の平和な世界に戻るまで定例会も中止です。
メンバーの一人からネット会議でやろうか?の提案もありますので緊急事態?ではお願いしようかと思っています。
さて世の中では休業要請等で「三密の業種」の方は大変苦労をされている状況です。
国民一人に10万円配るという話のようですが・・そんなことをせずに困った人たちに素早くちゃんと届くようにしてほしいと思うが・・どっちへ転んでも日本はダメ???
では