無線ブログ集
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ありがとうって伝えたくって (2024/11/24 2:05:39)
現在データベースには 93 件のデータが登録されています。
現テスターは1000円ちょっとのデジタル・マルチメータだった。
同軸コリニア製作時の最終段階の「ショートチェック」を抵抗測定で行っている。このマルチメータは特に抵抗測定のレスポンスが悪く4-5秒かかった。
更に電池交換ではビスを外して電池を取り替える面倒さもあった。
で最近はご多分にもれず中国のサイトから部品等を購入することもあるのだが・・ふと目にしたのはマルチメーターだ。
価格は2000円を割っている。
LCDバックライトでDualCPUと書いてあった。サイズは5inchスマホサイズで厚さは18mmなのでコンパクト
スペックを見ると精度もレスポンスも悪くない。中国製品なので本当にスペック通りか気になったが最新鋭マルチテスターを仕入れることにした。
結果は非常に良好で
視認性が格段に向上、サンプリングレート3回/秒だけあって高速。
電池も単4充電池2本で取替えも簡単。DualCPUも間違いなさそう。
手元の電池やら抵抗値やら測ってみたが高速で快適!静電容量も測定できる!
送料込み2000円ちょっとで到着まで2週間かかったが非常に良い買い物だった。
AC計測時は周波数も同時に表示されてDCDC電源の発振確認もオシロ無しで出来る。
マルチメーターを使用する機会の多い方にはオススメだ。アマチュア的な測定ではこれ以上の精度と機能は必要ないだろう。
休みに入って手持ちのアンテナを整理していると見慣れない同軸コリニアが出てきた。
「19.12.31」「433.5 ダウン」??
これまでダウンチルトは16段以上しか製作してなかったが、昨年末に430MHzの8段ダウンチルト同軸コリニアも製作していたようだ。
この頃、アップチルトの同軸コリニアの製作依頼があったのでついでに8段を製作したのを思い出した。
箱に仕舞っていたので一度も使ったことがない。そしてこのアンテナはダウンチルト角を浅くしている。
(アップもダウンもチルト角のコントロールは行っている)
430MHzの8段ダウンチルト同軸コリニアの実験のために大山見晴台(765m)へ出かけた。
下記は運用地の全景。木の向こう側に関東平野が広がる。北西から南西はは大山山頂と尾根が塞いでいるロケだ。
本当は標準の同軸コリニアと比較する予定だったけれど、同軸切替器が不調で動かずダウンチルトアンテナだけでの試験となった。
最初は受信テストだ。全CHを丁寧にワッチしてみると福島が聞こえる。
福島、八溝山・・これ聞こえるのは当然
福島市の局が2局聞こえた。1局はモービル、もう1局は移動局
(700mの尾根筋にはよく出かけるが通常コリニアでは入感したことがない)
【ダウンチルト全開】
一通り受信をしてからCQに切り替えた。応答頂いた局から質問が来る
「今日は大山山頂からも局が出ているんですが、中腹の局の方が強いのはどうしてですか?」
出力の違いか?とも思いながら
「このアンテナはダウンチルトタイプと言って宇宙空間へ無駄な電波を出していません。水平線から下へ電波を放射しているので無駄な電波は出ないのです」
と答えた。
また面白いのはダウンチルトでは50km程度距離があっても1W ハンディ機のホイップアンテナで送信して59で受信できる
(この時期は暑いのでリビングからハンディ機が多い)
以上のことは標高150mの別の実験地で70km先のハンディ機の交信が受信できるので驚きはない。(このとき通常コリニアでは受信できなかった)
また福島市とも交信が成立しノンプリ55のレポートとなった
このダウンチルトタイプは前のブログ的に表現すれば水色が下を向いてかつ水平線から上に電波がほとんど出ていない。
ということだ。見通し距離外では津波のように山も街も飲み込むように電波が飛んでいるように思える。
この調子ならば宮城に電波は到達していると思う。
予想通り「ダウンチルト」は想定通りのパフォーマンスを発揮しているようだ。
6月は同軸コリニアの製作依頼が10件以上頂いた。それから3週間何も来ないと思っていたら先週だけで7本の依頼を頂く。
ところがだ4本製作したところで同軸ケーブル、熱収縮テープ、自己融着テープが残数僅かとなって製作中断、製作部材の発注を行う羽目に。
今週無事に部材が届き製作を再開した。
これまで同軸ケーブルは50m単位で購入していたがこの調子で製作依頼を頂くとあっという間に無くなるので今回は100m巻きを購入した。
今度は100m巻では余ってしまうか?
【同軸コリニアの主要部材3D2V】
今週製作、調整を終えた同軸コリニアは下記の通りだ。
左の上は430MHz10段同軸コリニア、左下が430MHz6段同軸コリニア。
右の上は351MHzデジタル簡易無線用8段同軸コリニア、右下が1.2G16段同軸コリニア。調整済みで発送を待つのみ!
ここからが本題!最近は同軸コリニアとメーカ製のGPを比較したブログが散見される。
そこでは決まって「飛び受けともに同軸コリニアが全敗」と書かれていることが多い。
これは正しいのか?
全敗の理由が『固定設置かつS』で比較したのであれば完全に認識が間違っている!説明しよう
下図を参照頂きたい。
利得の低いGPは垂直面パターンが広い。(水色)
一方、利得の高いアンテナは垂直面が狭くなった分、前方利得が向上するわけだ。(D)
下図のようにA、B、Cの地点での送受信の信号強度は赤線の長さで表される。
つまり下図を見れば明確で理論的にはA、B、Cのどの地点で計測しても利得の低いアンテナの方がSが強くなる。
(赤線がSメータと思えば良い)
これでゲインの高いアンテナが負けたと書かれているのでは?
なんのことはない、八木であれば送受信方向にアンテナを正しく向けて評価する。
なのにGP系アンテナは送受信方向を正しく正対させずにサイドやバックからの送受信で評価しているようなもの。
この評価は正しいのか?
では正当に評価するにはどうしたら良いのか?
アマチュア無線といえど「科学」だ。理屈を分かって正しく評価する必要がある。
どうすればよいか?簡単だ!
●送受信地点へ向けてアンテナを傾けて評価すれば・・正当に評価出来る
→しかしこれは実運用で仰角ローテータを取り付けろと言っているのと同義・・現実的ではないかも
●見通し距離外で受信比較すれば良い
→この領域ならばゲインがものを言う
こう考えると高利得のGP系のアンテナの設置、取扱が非常に難しいことがわかる。
遠くに飛ばそうとゲインを上げると近距離が聞こえなくなる、近距離を優先するとDXは難しい。
アンテナを適材適所で選ぶのも実は大変なんだ!!
昨日メールを確認すると思いもかけない情報が届いていた!
「貴殿のマニアルで作成した10段コリニアアンテナにて今年の関東UHF A430部門の1位です」
「八木アンテナなど他のアンテナは一切使わず、10段コリニアアンテナ1本で勝負しました。同軸コリニア恐るべしですね。」
という事は関東UHFで同軸コリニアのみで戦った局の成績は
A430 1位
B430 1位 、2位
B1200 3位
勿論、同軸コリニアを使えば必ず勝てる訳ではないが使用されている局はその特性を正しく理解して移動地を選択している結果といえる。
正直、同軸コリニアがコンテストには広がって欲しくはなかった(研究会の活動目的は達成?)
【御蔵島での運用風景,10mポールと16段同軸コリニア】
レピーター用同軸コリニアを現地へ発送しました。
今回発送したアンテナへ交換時のレピーター局の伝搬状況を解析してみました。
解析は同軸コリニアかつレピーターに合わせた設定となっています。愛媛県宇和島からの伝搬状況です。
色分けを解説すると緑色部分はS9-S5程度で入感する地域。黄色部分はそれ以下の地域です。この色付け部分は直接波の到達部分を表します。
四国の西部沿岸部なので山口、大分、宮崎沿岸部はフルカバーしています。広島市もカバー範囲です。
特に大分県内はフルカバーの様相で内陸部は熊本の阿蘇外輪山外側まで到達しています。
松山より大分、宮崎、熊本との交信の方が容易であることがわかります。
では松山市内の伝搬は?ロケには影響されるが
ビームアンテナ
1.海の反射は強力、国東半島側に向ける
2.南の山岳地帯に向ける
GP系
3.海からの反射も山岳からの伝搬も受信出来問題なし
と予想している。
関東UHFコンテストの結果が発表となりました。
430MHz電信電話の優勝局7N4AJE局はダントツのトップでした。私は2位に入賞することが出来ました。
そして「コリニア研究会」悲願の?1、2位です。
これは皆さんの声援あっての結果です。
ありがとうございました!!
勿論、両局とも同軸コリニアアンテナのみ使用でした。
で私は2位なのですが実は喜んでいます。優勝はある程度狙って獲得できるのですが2位は狙ってもとれません。
関東UHFでは名前入りの盾を貰えるのですが唯一持っていないのが銀色の盾だったのです。
結果をよく見ると・・3位のMJHさんの方が局数が多いのですがマルチで制したわけです。
同軸コリニアの特性を知り尽くしているので同軸コリニアでマルチの稼げる場所に移動しているという事です!!
こんなとき仲間たちからよく僅差の勝利だったねと言われます
しかし「僅差で敗れた方は悔しさが大きいんだよ!」と返しています。
東京UHFでは0.5局差の入賞ということもありました。
ところで過去のマルチ獲得率を調べましたがほぼ一定で47%前後です。一般的には局数が増えるとマルチ率は下がります。
この4-5年、全くCWなしで参加していますので優勝局を脅かすため(脅かすだけだな)に次はCWも出そうかな?と思っています!
ところでどうして?1200MHzの結果ものっているかって?
1200もこのうち2局は同軸コリニアまたは同等のものを使用しているとの情報を得ています。
つまり430,1200の上位6局中4局は同軸コリニア軍団なのです・・・
コンテストでは隠れ同軸コリニア軍団はまだまだいます。
来年の関東UHFでも宜しくお願いします。
オーダーを頂いていたレピーター局用のアンテナが完成しました。
7段同軸コリニアを内蔵するアンテナユニットです。アンテナ長190cm、全長は210cmで下側20cmにクランプを取り付ける。
8段では切れすぎ、6段ではX7000に負ける。なので7段となった!
アンテナのトップにはキャップを付けて防水してあります。ここに更に亜鉛塗料を塗布して紫外線&塩害対策を行った。(アンテナTOP写真参照)
アンテナの特性は下図の通り。437.5MHzで共振しているが上空ではもう少し(0.5MHz程度)上の周波数で共振する。
434MHz帯の受信周波数では若干SWRが高く思えるが送信周波数付近の439MHz付近でリグのSWRはほぼ1である事を確認している。
全く同じ構成の立山レピーターでは2.5Wで400km先の鳥取、島根県境で常時受信出来ている。
たった7段の構成、2.2mサイズで第一電波工業のX7000以上の耳を持つ。
レピーターアンテナでお困りの方はご相談を承ります!!
価格はお問い合わせ下さい!
今週もアンテナ作りに明け暮れた。この一か月は週末に平均3本を製作した。
同軸コリニアも少しは認知されてきたか?製作の依頼はアマチュア無線のアンテナが一番多い。オーダーは144MHzから1200MHzまでの全ての業務用周波数にも及んでいる。
【オーダーを頂いたことのある周波数一覧】
アマチュア以外のアンテナ製作を書いてみると
【AIS】
当研究会の初めての有償提供が港湾土木会社へのAISアンテナだった。
ここでの成果(メーカ製アンテナよりも9倍広範囲に受信できる)が俄かには信じられず研究を始めるきっかけとなった。
【MoSRA】
昨年3本のオーダーを頂いだレース無線用(MoSRA)同軸コリニアアンテナはその後連絡もなかったので八木のほうが良かったのかと思っていた。
しかし先月さらに三本のオーダーがあり既に納品を終えた。昨年製作したアンテナも現役とのことで安心した。
某県のラリー協会は全て同軸コリニアで統一か?
一時期は塩ビパイプを使用して防水、強度を上げていた。最近ではボンドで段間を強化して自己融着テープで防水している。
選択肢として完全防水にも近々たどり着く予定だ。
来週からは某レピータ局のアンテナ交換プロジェクトが始まる!
遅ればせながらHELIXキーボードを自作した。しかしHELIXの自作難度はそこそこ高いと思う。
チップ部品のキットを何回も製作した私でも厄介に感じた。
特にLEDのバックライト付きは作り方次第で難度が変わる。
一番難度の低い手順は、最初にPro Microを組み立てそれにled_testのファームを焼いておくことだ。
そしてチップLEDを1個はんだ付けする度に点灯テストをすれば良い。
ここにも落とし穴がある。ProMicro側でケーブルを抜き差ししたらコネクター自体が基板から外れてしまう。
おかげでProMicroを追加注文するはめになった。
半田こての温度は230°と書いてあったが270°でハンダ付けしても問題なかった。
で結局froggyという片手キーボードに仕上げてみた。
通常は100以上あるキーが32しかないので省スペースにはなるがキー配置は独特だ。
それでも使い込んでくるとそこそこキーに慣れてくるので楽しい。