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link JR4GPAの「つぶやき」 JR4GPAの「つぶやき」 (2024/4/19 10:35:45)

現在データベースには 56 件のデータが登録されています。

feed 今年は..... (2024/1/4 11:32:12)
昨年から無線機の修理時間が極端に減っています。

・本業が忙しい
・QSOが忙しい
の2点が原因です。

本業は飯代を稼ぐためには仕方ないとして、QSOが忙しいって何?

サイクル25でコンディションが良いうちに、QSOして遊んでおかないと
コンディションが悪くなってQSOに目覚めても、QSO数は伸びませんので
無線機の修理はサイクル25が下火になって再開しましょうか。
と、言ってもボチボチは修理しているんですけど、QSOが忙しくて
BLOGを書く時間も無くて放置していたら、どこを直したんだっけと忘れてBLOGも
書かないと言うQSO三昧の毎日を過ごしています.....

BLOGを書く回数はコンディションに反比例するのです!




feed イオン発生器 修理 その2 (2023/3/25 18:24:13)
イオン発生器 の修理の続きです。

明らかに不良であったトランジスタを交換したのに、まだイオンが発生しないのはなぜ?
基板を眺めます。

ん?

この線がここに入って、基板に電源が入るんだが。
あ、基板に電源が入っていない。
あーー、やられた。ネオンランプと思っていた部品が、ヒューズだったと言うオチ。
見た目がネオンランプだったので、疑う事なくネオンランプと言う思い込みでした。
1円でも安く作らないといけないのに、こんな所に電気が来てますよなんて
サインのネオンランプなんて実装するわけはありませんよね。

やられた!

「ヒューズなら交換ね。」となりますが、じゃあ 何A のヒューズ?
刻印、印刷が無いのでさっぱり分かりません。
定格300Wとの事ですから、最低でも3A、突入を考えるとまあ5Aってとこですかね。
また仮組をして、おそるおそる電源を供給。
クランプメーターは、何と850mAを示しています。ゲゲ5Aのヒューズをはんだ付けしちゃた。



くっさーーーーー。
魚をさばいた時の内臓の臭いみたい。
イオン発生パネルがみるみる青くなってきました。



あまりの臭さに、とっととパワーOFF。


ヒューズが大きすぎるので、2Aに交換したいのですが、何度も基板を起こしたり、窪みに押し込んだりしていると
高圧発生ユニットらしき部分が超固い樹脂で固められているので、電線が根本付近でポッキリ行くと一巻の終わりです。
そこで基板へ取り付けた5Aのヒューズは残して、外にヒューズホルダーを付けて2Aのヒューズを入れました。
これでダブルヒューズですから安心です。
これによって、従来はファンの故障ではヒューズが飛びませんでしたが、ファンも含めて全体を保護出来るので安心です。



あまりの臭さに、連続通電による耐久試験はしておりませんが、多分大丈夫でしょう。
耐久試験はそちらでお願いしますと言う事にして、返却いたしました。


無線機以外でも、色々なものを直さされます。
・まつげくるん
・電子レンジ
・テレビ
・CDラジカセ
・掃除機
・電動シャッターのリモコン
・TVのリモコン
・DVDレコーダー
ほかにも色々BLOGをさかのぼって行くとあります、あります。
次の謎の故障品は、何でしょうね!



feed オゾン発生器 修理 (2023/3/18 12:48:18)
オゾン発生器 の修理です。

友人からの依頼で、ビール1ケースと共に届きました。
待て待て、まだ直ってないし、先に貢物を頂いても。
困ったぞ。

それに、送料をかけて、重いビールまで送っていたら、新品を購入した方が安いですよ!

とりあえず、状況確認を。
その前に、オゾン発生器と言う物の動作自体を知らないので、どうなったら正解かが分からないのです。
音がするのか、光るのか、臭いがするのか......



さっそく 「物知り」 のGoogle先生にお尋ねを。
すると、生魚の内臓を出した時のような臭いなんてのもありましたし
森林のような臭いってのもありました。
えーっ、生魚の臭いと森林の臭いじゃあ全然違うじゃん。
まあ、とにかく何か臭があると言うのと、イオン発生パネルらしき部分が
ブルーに光るというのが分かりました。

では、早速通電します。
スイッチONでファンが回りますが、
・臭い 無し
・イオン発生パネル 光らず

うーん、動作していないみたい。

銘板が無いので、定格がわかりません。スペックをGoogleで調べると、同じと思われる
画像の消費電力が300Wらしいので、クランプメーターを装着してパワーON。
あらら、ほとんど連流は流れず、FANだけの消費電流っぽい。


動作しないものは分解しかありませんが。オゾン発生器はかなりの高電圧を
オゾン発生パネルに供給しているみたいなので、たまった電荷が抜けてから作業をします。


基板を見た感じ、交流を直流に変えて、高い周波数で発振させて.....
フィードバックさせない版のスイッチング電源の高圧仕様かぁ。
なんてごそごそやっていると、トランジスタが放熱板に固定してあるのですが
ネジの締め付けがゆるゆるで締まってないじゃないですか。これじゃ放熱なんて期待できません。
外してトランジスタチェッカーで測定すると、内部ショートで壊れています。
もう1つも外して測定。同じように壊れています。



組み立て者が電源ON。よしよし動作OKとほんの2,3秒の検査で合格。
これくらいなら、トランジスタは壊れるくらい熱くはならないでしょうけど
放熱のきいていないトランジスタなんて、数分通電してりゃ壊れるでしょうね。
と、言う事で2個共フルモールドの同等品に交換。
放熱グリスをタップリ塗って、ネジの締め付けもグイグイとしっかり。
その周りのダイオードなどもチェックしますが、測定器でチェックする限りは問題無さそうです。

分解した時に、  おお怖っ!    と思ったのが、基板は固定されておらず
窪み部分に押し込んであるだけでした。まあ、パチンはなさそうでしたが
気持ちが悪いので、金属物である放熱板に高温に耐えるテープで保護しておきました。
粘着が弱くなったら、パランと剥がれてと言う心配もあるのですが、放熱板とケースで
テープを挟み込む構造ですので、テープを長めにしておきました。これで挟み込まれて
剥がれ落ちる事はないでしょう。



ここで仮組をして、直っているか確認をします。
パーーーーンと言って、部品が飛び散ったら怖いので、遠く離れて
クランプメーターで確認しながら延長コードで電源を投入。

パワーON



ブーーーーーーーン。ファンの音のみで、最初に測定した時の電流値と
変わりがありません。

おや?

この続きは、また次回。



feed TS-940S Limited 修理 その2 (2023/3/11 9:35:14)
TS-940S Limited 修理の続きです。

やっと電源が入りました。
ファイナルユニットに電源を供給して、異常が無いか確認をする準備です。
AVR ユニットの電圧調整ボリュームを交換しておいたので、DC28.0Vに調整です。
しかし、20V付近からほとんど電圧が変化しません。
ボリューム交換で何かやってしまったのか?

いやいや、ダイオードがショートしていて、28Vの安定化回路がちゃんと動作して
いませんでしたので、壊れた部品を交換します。
これでやっとDC28Vが出てきました。

それでは、恐る恐る送信試験でもやるかと思いながら、フロントパネルに目をやると
LEDがボーっと薄暗く点灯しているのが見えます。
何、何?

あ、そうか。以前修理した時にフロントパネルの AT と言うLEDが、オートチューナーOFFの時に
ボーっと薄暗く点灯するのを確認していたのですが、修理依頼部分ではなかったので
修理していなかったのを思い出しました。
ATのLEDが点灯していても、オートチューナーが動作するわけではありません。
LEDだけの問題ですので、気にしなければ良いのでしょうが、OFFで点灯するのは
気に入らないので修理しておきましょうか。



この時、オートチューナーをONにすると明るく点灯
この時は、ちゃんとオートチューナーが動作します。



回路図を見ると、このLEDの制御は ATユニット で行われています。
どの回路が壊れているのか。
オートチューナーユニットを取り外して、ATユニットを測定します。



調べてみると、AVRユニット に逆戻り。
またAVRユニットか.....

DC21Vの安定化回路が故障していて、正常な電圧が出ていませんでした。
ファイナルユニットに行くDC28Vが異常だった時は、ここの電圧が下がっていましたので
LEDも消えていたのですが、DC28Vを修理して正常電圧となると、DC21Vが異常で
電圧が設計値から大きくはずれるので、LEDがボーっと点灯するのです。
なるほど、そう言う事かと納得したので、安定化回路を修理。
このDC21Vは他の回路にも供給されていますので、修理して正解でした!


消えました。



せっかく ATユニット を分解したのだから、チューナーを経由するか、経由しないかを
制御するリレーの接点をクリーニングしておきます。



ついでにオートチューナーのギヤにも注油します。



注油ついでに、電源の放熱用FANにも注油。



ついでにFANが低温から回るように、そして回転数が若干高くなるように抵抗値を変更しておきました。


確認すればするほど、あれこれと不具合箇所が発見されます。
先は長そうです......

この時代の無線機は、こうやって遊べますから良いですね。



feed TS-940S Limited 修理 (2023/3/4 18:16:35)
TS-940S Limited の修理です。

この無線機は、以前こちらで修理した無線機です。
修理・返却後は運用を楽しまれていたようなのですが、先日電源スイッチを入れても
電源が入らなくなったそうです。
ある理由があって、重い無線機を所有するのが難しくなったので、私の持っている軽い無線機と
交換と言う事となりました。
もう一台、故障した無線機をお送りいただいたのですが、これもやはり電源が入りません。
1台だけなら、自然故障かなと思うのですが、2台となるとそんなに電源が入らない
のがたまたま重なるか?と疑ってしまいます。

落雷だったら、ケースを開けると焦げ臭かったり、部品が砕け散っていたりしますが
今回は2台共そういう事はありませんでした。
誘導雷なら、きれいに壊れている可能性もありますので、落雷品かもしれないというのを
頭に入れて作業を進めて行きます。

まず、ヒューズを見ると激しく飛び散っています。



そしてダイオードブリッジを確認すると、4素子のうち2素子がショートしています。
1素子が壊れているなら、自然故障かと思いますが、偶然2素子は壊れないだろうと
言う事で、ほぼ誘導来確定です....

ダイオードブリッジを交換して、その周りの部品をテスターで確認して、異常が無さそうですので
高価な部品の乗っているファイナルユニットを切り離して電源を入れてみます。



ん?電源が入りません。
交換したヒューズを確認すると、また激しく飛び散っています。
え、なんで???????

回路図を広げて、一人作戦会議を開きます。

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーつ。

電源基板に電源スイッチからのコネクタが刺さっているはずが何も刺さっていません。
何も刺さっていないのにヒューズが飛ぶ????

あーーーーーーーーーっ。

そうです、電源スイッチのコネクタが違う所に刺さっています。
他も調べてみると、小さいトランスからのコネクタも違う所に刺さっています。
合計3つも違う所に刺さています。
同じ形をしたコネクタだからって、適当に刺しても動作しないばかりか
ますます被害を拡大してしまいます。

うっそー。
これはやばい!

何処からの電線をどこに間違えて刺してあったというのをメモします。
それらを調べて、何が壊れているかを調べないと恐ろしくて電源は入れられませんし
さらに不具合箇所を作ってしまう可能性がありますので、納得のゆくまで
回路図と にらめっこ して、壊れた部品を交換して行きます。



電源スイッチを入れても電源が入らないと言うのは聞いていますが
ケースをあけて自分で直そうとしたという話は聞いていません。
それならそうと教えて頂ければ、コネクタの確認をしてから電源を入れますが
聞いていないと、いちいち全てのコネクタが間違いなく元の所に刺さっているかなんて
調べはしませんからね。

壊された部品を交換して、やっと電源を入れられます。



やったぁ!入りました。

と、言ってもまだやっと電源が入っただけで、感度の確認、送信できるか
各種機能の確認など、やらないといけない事がたくさんあります。
何をどう触られているのかが分からなので、慎重に作業を
進めて行きます。

この続きは、また次回。



feed R-5000 修理 (2023/2/18 11:19:43)
KENWOODの受信機 R-5000 の修理です。

昨年は半年間も何もご依頼が無かったのに、年末から年明けにかけて
連続3人からご依頼がありました。

このR-5000は修理を断られたそうで、メーカーなのかそれ以外の業者なのかは聞いておりませんが
そう言う訳あって私の所へ相談いただいたようです。
壊しても知りませんよ!



ご依頼内容は
・PLL不良(受信できず) 
・時折周波数の表示が消えて受信できなくなっていたが、電源入れ直しで復旧していた
 しかし、ついに電源入れ直しでも復旧しなくなった
との事。

回路図を見ると、良く壊れるTS-790の1200MHzユニットに使われているPLLのICが
2個も実装されているので、こいつだな!とR-5000が届くまで妄想修理をしておりました。



R-5000が届いたので、さっそく電源を入れて動作確認。





周波数表示が消えて、PLLのUNLOCK表示が出ておりましたので
4つあるPLLのICの状態を調査。
え、何か変。あれ、ICに電圧がかかっていないじゃないか。基板が動作していないので
当然PLLがLOCKするわけがありません。



基板を引っ張り出して調査。





分かりました。不具合箇所を処理して、はいLOCKしました。





オプションのVHFのコンバーターも入れられていますので、こちらも確認。
問題ありません。





SGを接続しようと、VHFのコネクタを見るとセンターピンが開いています。
ちゃんと接触するように修正しました。





パッと見た感じがTS-440なのですが、基板も流用ではなくちゃんと
R-5000専用にしっかり設計された物でした。
今まで見たことも触ったこともなかったので、てっきりTS-440の送信部を除いたものかな
程度にしか思っておりませんでした。



フロントパネルの機能も、受信に特化した物に変更されていますね。





調整後しばらく通電試験をして、問題が無ければ返却です。

まだBLOGに書いていないのがいっぱいあります。
FT-1021Xの続きはどうなった?って言われそうですがコンディションが良くて、交信が忙しいので
BLOGまで手が回らないのです。

1日24時間じゃ足りません.....






feed IC-706MK2GS 修理 (2023/1/8 18:34:58)
IC-706MK2GS の修理です。
ん、修理? 修理と言えば修理ですが、はっきり言うとLCDの偏光板の交換です。


届いた無線機を確認すると


なるほど、これじゃVFOをグルグル回して周波数の変化を見ながら運用しているとイライラしますね。
交換は良いのですが、あの匂いは嫌です。
自分で修理された方は、「あー、あれね」とうなずいていただけると思います。

でもこの機種の匂いはまだ軽い方でした。以前やった某社のデジタルオシロスコープの匂いは
強烈で、この10倍は臭かったですから。本当に毒ガスかと思いましたよ。

で、いつものように集中するとカメラの事はすっかり忘れで、途中の工程の画像が一切ありません。


いきなり仕上がった画像。


半田ごてやオシロスコープのプローブを持つ修理は達成感がありますが
接着剤を剥がすと言う、ただひたすらそれだけに熱中する作業は
達成感が今一つです。

さあ、次だ!





feed 2023年 (2023/1/7 16:07:45)
今頃になって
「本年もよろしくお願い致します」


HFハイバンドのコンディションが良くて運用時間が増える一方で
無線機を分解してつつき回す時間が減少しているので
BLOGのネタが無くて。

xxとxxMHzで交信できましたなんて書いても
「テメーの交信した記録なんてどうでもよいんだよ」
といわれるだけでしょうし.....

昨年は修理のご依頼は4件か5件だったと記憶しています。
古い無線機を修理して使わなくても、10万ちょい出せばスコープ付でおまけに
1年保証も付いた最新の無線機が買える時代ですので、またいつ壊れるかわからない
古い無線機にお金をかけて直そうという御人は減りつつあります。
おかげで運用の合間の時間は、自分の無線機の修理に没頭できました。
自分の無線機なんて、急いで直さなくてもよいので自然とゆっくりモードに入る訳で。
特にFT-1021Xなんて4か月もかかりました。おかげで目をつむっていても
基板が外せるようになりましたよ。嘘、嘘

ってな訳で、今年もボチボチしか更新しないBLOGですが1か月に一度ほど
訪れて見て頂ければ、きっと1つぐらいは新しネタが上がっていると思いますので
よろしくお願い致します。

feed TS-440Vの修理依頼をいただいたOMへ (2022/12/18 20:40:00)
TS-440Vの修理をご依頼頂いたOMへのメッセージです。

私用により、お知らせした日に発送出来なくなりました。
発送準備が完了したら改めて連絡しますので
それまで、お待ち下さいますようお願いいたします。
約10日遅れとなる予定です。
楽しみにお待ち頂いていると思いますが、申し訳ございません。

feed TS-440V 修理 (2022/12/17 13:57:26)
TS-440V の修理です。

半年以上誰からも修理依頼がありませんでしたので、久しぶりの依頼品の修理です。
HFのハイバンドのコンディションが上がって来ていますので、運用に割く時間が多くなり
盆前に購入したFT-1021Xもまだ調整が残っていますので、誰からの依頼も無い方がFBでした!

久しぶりの依頼品ですので、壊す事の無いように慎重に進めて行きたいと思います。

ご依頼内容は
「受信部に不具合があって、メーカーに問い合わせたら修理・調整をしてくれて動作良好だったが
 先日突然送信出来なくなった。オートアンテナチューナーをONにするとCWのランプは点灯するが、パワーが
 全く出ていない。」
と言う物です。
なぜもう一度メーカーに修理依頼しないのか?という疑問はありましたが、そこはお聞きしませんでした。
素人のお前に任せてみるよと言うオーナーさん、太っ腹ですね。壊すかもしれませんよ。

ここまで知らせていただくと、症状を把握するには十分です。
しかし現物を見てみないと、ファイナルのトランジスタがぶっ飛んでいるのか
RFユニットの不具合なのか、IFユニットの不具合かまでは分かりません。
何度も書きますが、ファイナルのトランジスタの不良であった場合、某国でトランジスタの
型式を削って、人気のあるトランジスタの型式を印刷するという荒業で仕上げた
偽物が流通している現在では、本物を入手するのは宝くじを当てるようなもの
ですから、部品の入手が出来ないので修理不可ですとお返しするしかありません。

さっそくお送り頂く事となりましたが、そこにはうれしい一言が。
「修理が不可能なら、修理の部品取りとしてお使いください。」と。
私は、もう1年ちょっとで還暦ですから、修理をして遊ぶというのも
あと10年前後でしょう。老眼が進行すれば、はんだ付けが怪しくなるので
毎日運用して遊ぶしかなくなると予想しております。その前に
それまで元気で生きているかですけど.....

部品取りばかり溜まっても、半年に1台のご依頼と、たまに購入する自分の技術試しで買う
動作不良の無線機の修理では、せっかく頂いた部品取り用の無線機を活用できないでしょうから
どうにか頂く事の無いように修理を完了させて返却する必要があります!

届いた無線機を早速通電試験です。
届いた状態では
・受信は正常
・3.5MHzから10MHzまでは10W程度出ている。
・14MHz以上は周波数が高くなるにしたがってパワーが下がり
 28MHzではほとんど0W
・1.8MHzは0W

確認
・ファイナルユニットの不良かその前かを切り分けるためにRFユニット出口で測定。
 RFユニット出口では、すでに出力が低かった。よってパワーアンプは生きている可能性が大。
・各部を測定すると、IFからの信号が既に減衰しているのを確認。
・IFユニットを追いかけて電線の束をごそごそしているとパワーが復活。よって半田不良の疑い。

処置
 IFユニットをひっくり返し、半田クラックを探しましたが、目視(ルペーで)ではこれと言った半田クラックは
 確認できなかったため、送信回路の半田の怪しい半田部分を片っ端から再半田しました。
 さらに、コネクタ部分の再半田を行いました。





 ここでもう一度動作確認。うん、よしよしちゃんと全バンド、パワーが正常に戻っている


 念のため、RFユニットも同じように処置をしました。





処置後、1週間通電試験を行いましたが、全バンドパワー低下は起こりませんでしたし
オートチューナーも快適の動作しております。
しかし、この部分の半田不良ですと言うのではなく、怪しい部分の処置ですから
もしかしたら的外れで、たまたま良くなっているだけかもしれませんので
電線をゆすったり、引っ張ったり、無線機に振動を与えたりを1週間繰り返しました。


数か月前にメーカーさんで調整されておりますので、下手に手を出すのはやめておきました。
メーカーさんは「出力約12W」と記載されておりますが、私のパワー計ではいずれも10W程度でした。
メーカーさんは校正されているはずですが、私のパワー計は購入してそのままですからね。





無線機のPOメーターは写真では10Wに見えますが、斜めから撮影しましたので、正面からの画像を。
約12Wと読めます。





パワー計のエレメントは50Wですから、約10Wを示しています。
BIRD43のスペックは誤差はフルスケールの±5%ですから、10Wを正確に測定するには無理があります。





メーカーさんで、出力を確認されて、POメーターも調整されていて12W程度振れていますので、
次からも私の測定器で10Wに調整しておけば、12W程度出ているはずですから、皆さん大好きな
1Wでも多くのご希望に答えられます。HI


明日の夜まで試験して、異常がなければ返却したいと思います。





部品取りにならなくて良かった!!!!

さあ、次だ。



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