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link JR4GPAの「つぶやき」 JR4GPAの「つぶやき」 (2024/5/2 19:35:34)

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feed FT-1021X 修理 (2022/10/15 18:13:35)
FT-1021X の修理です。

前回のBLOGの書き込みが7月23日ですので、約3か月修理で盛り上がっていたのです。
何度もBLOGに書いている通り、修理で盛り上がると写真は撮らないし、BLOGの更新もしないのです.....
ひたすら一人作戦会議なのです!
今日現在、まだ完全には直っていません。受信が正常に出来るようになっただけで
送信部にも異常が見つかっています。


前置きはこの辺にして、いよいよ本題に。

このFT-1021Xは、お盆休みの暇つぶしにと無線機屋さんの中古コーナーに出ていた
ジャンク品を購入したものです。
「表示が点滅して送受不可です。音出も出ません。」
と言う事でしたのでこれは面白そう、お盆休みをフルに使えば修理が終わって調整も出来るなと
勝手に修理予定を頭に描き、思わず購入してしまいましたが、現実はそんなに甘くない物でした。
途中、もう部品取り用に回してしまおうかとも思いましたが、それでは技術屋としては
面白くないので、どこが悪いのでここであきらめると言う明確な答えを出してからあきらめようと
意地になって不良個所の特定に励みました。

まずは届いた無線機の動作確認ですが、いつもの事ながらいきなり電源を入れるのは危険ですので
まずはケースを外してすぐに分かる改造箇所は無いか、外れた部品は無いかなど目視で確認をします。
早速、目に飛び込んできたのは、SUB側の基板に行くアンテナからの来る信号コネクタが外されています。
「表示が点滅して送受不可です。音出も出ません。」との故障個所の文章でしたが
この分だとSUB側の基板も動作していないと思います。
じゃないと動作するSUB側の受信機能を殺してしまう意味がありません。
違う無線機で送信して隣のアンテナにつないであったこの無線機の初段辺りを
焼いたのか?なんて想像してしまいます。
SUB側が故障して、修理をしようと思ったが修理できなかったので
それなら外しておけとコネクタを外して運用していたけど、メイン側も故障してしまい
メーカーに相談したら修理してくれなかったか、修理してくれても見積もりを取ったら高額だったので
諦めたと言うのが私の推測です。

ここでようやくパワーON。
周波数表示が点滅しています。それと同時に何やらリレーのカッチカッチと言う表示の点滅に同期した音がします。
この時に、PLLのUNLOCKだなと気づけばよかったのですが、リレーのカッチカッチにだまされてしまいました。
これが初日の修理時間を3時間も奪われようとは.....
他の機種でPLLのUNLOCKは何度も経験していますが、それはULとCWのビープで知らせてくれたり
表示の点滅やドット表示で知らせてくれるものであり、リレーが表示の点滅と共にカッチカッチなんてのはありませんでした。
そこで勘違いしたのはUNLOCKでは無くて、CPUが立ち上がってはリセットされ、また立ち上がってはリセットされと
その繰り返しをするからではないだろうかと思ってしまったのです。
それだったら、表示の点滅に同期してリレーがON/OFFすると言う動作になりますからね。
そこでCPU基板の測定を3時間にわたってやってしまったのです。
いや、異常なさそうだと思った次の瞬間、そうだったFT-1021Xにはソフトウエアのバージョンを表示する機能が
あったんだと言うのを思い出しました。遅いよ!
それを表示させる間にリセットがかかってしまうなら、リセットがらみのトラブルだぞと考えたわけです。
やってみると、色々な表示が出て、バージョンを表示、そしてしばらくすると通常の動作に移ります。
そしてまた表示の点滅とリレーのカッチカッチが始まりました。
そんなに長い時間リセット待ってくれるわけはありません。これはリセットがらみのトラブルではないと言うのが
証明されました。
なーんだ、3時間損しちゃった。

じゃあ何?測定して行くとPLLのUNLOCKです。あーあやられちゃった。
リレーにだまされてしまいました。
PLLのUNLOCKなんて簡単と思ったのですが、これが地獄の入り口であった話は次回に。




feed IC-820D コンデンサ交換 (2022/7/23 10:20:57)
IC-820D の部品交換です。

先日、保有するIC-820D 2台の内、1台の表面実装の電解コンデンサを
全て交換しましたが、もう1台も漏れた電解液でパターンが腐食してしまう前にと
交換をしました。

文章にすると、「全て交換しました」の一行ですが、これが地獄の作業と
言うか忍耐の作業と言うか、もうやりたくない作業です......
何しろ面白くないってのが正直なところ。
外しては漏れた電解液をクリーニング、そして新品を半田付けするを
繰り返すこと200回弱。

何か壊れていて、それを探すのだったら回路図とにらめっこしながら
あーでもない、こーでもないと頭の体操になりますが、ひたすら
外す、清掃、取り付けるの繰り返しですからねぇ。

交換後のメインユニット



メインユニットはまだ良いとして、PLLユニットなんて本当に大変。
1台目のBLOG参照
https://blog.goo.ne.jp/jr4gpa/e/fbf12b3d34234dd30d15de07deafe8b4

シールドボックスが邪魔になって。半田ごてが入りませんので、まずそれらを
外して、部品交換そしてまた外しておいたシールドボックスを元に。
もう、どんなにおもしろそうな壊れたIC-820が出て来ても購入しないと
心に誓った一日でした!

最後にフロントパネルのつまみ類をクリーニング (2台分)


さて、最後に通電試験をしますか。
ハンダブリッジ、半田不良などで動作しないなんて オチ は無いだろうなあ。

今回は、楽しく遊べました とは絶対に言いません。
苦痛な修行でした......





feed TS-850D 修理 最終 (2022/7/2 18:26:06)
TS-850D の修理の続きです。

全バンド 25Wの TS-850D を 50Wにして欲しいとの事。
このTS-850Dのファイナルの構成は、TS-850Sと同一ですので
25Wに抑え込んでいる部分の回路を50Wで抑え込むようにすれば
良いのです。

手持ちの回路には、V D S 各モデルの部品実装の違いが
表にしてあるのですが、今回の無線機の回路とは違っていました。
WEBで調べてみると、TS-850S では、28MHzが最初から100Wの
タイプと旧最大パワーの50Wタイプがあったようで、回路も当然変更されているので
もう一つ違った回路図が存在するはずです。
このTS-850Dはそのもう一つの回路の方で製造されているようです。

手元のTS-850Dに適合する回路図が無いので、持っている回路図を頼りに
部品変更をしてみます。
改造して、送信して見るとそれらしいパワーになっておりましたので
内部ボリュームを調整して全バンド50W前後になるように調整しました。

送信してすぐに気付いたのですが、送信するとファイナルユニットを冷やす為の
FANが回転を始めるはずなのですが
「チーーーーーーー」
と言うだけで回転しません。
手で補助してやると、力なく ゆるり ゆるり と回転しますが、とても
冷却できるような風を送る事は出来ません。


犯人はこのFANです。



最大パワー100Wを冷やす能力で設計されているはずですので、パワー半分の50Wで
放出される熱を冷やせば良いよう、手持ちのFANの中から選んで交換しました。
同一品は製造中止ですし、同じものが入手できたとしても、そのうち同じように壊れるはずです....
交換後、
・基準周波数
・PLLロックレンジ調整
・PLLレベル調整
・感度調整
・Sメーター振れ
他、多数調整して通電試験を行いました。

その後、不具合も無く問題なしと判断しましたので、返却いたしました。







feed TS-850D 修理 (2022/6/18 16:22:17)
TS-850D の修理です。

何か月も修理して欲しいと言うご依頼は無かったのですが、
先日、久しぶりにご依頼のあったFT-900に続いて、今月2台目のご依頼です。
FT-900を返却したあとは、修理デスクが空きましたので自分の無線機をバラバラにして
メンテナンスしていたのですが、再び片付けてすぐに修理が出来るよう準備をしました。

TS-850S の100W機と言うのは多く販売された機種ですが、TS-850Dは25W機と言う
昔、3アマの最大パワーが25Wになった時に販売されていたモデルで、今となっては中途半端な出力です。
あまり中古市場でも見かけない機種ですね。
と、言ってもファイナルは100W機と同じ構成で、出力を絞るようにハードで調整範囲を制限しているだけ
それを100Wや50W仕様に変更すればパワーアップが可能です。
25Wとして使うには余裕の塊で、50Wにしても余裕のある運用が出来ます。
フロントパネルの型式の印刷部分のTS-850Dと言うのがレアですね。

ご相談内容は、保管されていた無線機に電源を投入して見たら、不具合が発見されたと言う物。
ご依頼内容は
・受信音が極端に小さく、大きくならないので修理して欲しい (受信自体は出来ている模様)
・キャリアユニットの電解コンデンサに液漏れ跡が多数あるので対処してほしい
・出力を50Wにパワーアップしてほしい
と、言う事です。

この機種は、基板間をFFC(フォレキシブルフラットケーブル)で接続されており
何度も抜き差しすると、ケーブルの補強版が剝がれてしまうか、基板側のコネクタが
破損する可能性があるので、TS-940などの様に何度も基板を外してなんて
作業は遠慮したい所です。
ご依頼内容が部品交換だけで、そこまで何度も基板をひっくり返して
信号を追いかけるような作業ではなさそうでしたので、お受けしました。

電源を入れて動作確認したい所ですが、電解コンデンサの液漏れは目視で確認できるレベルですので
通電はまずこれの対処をしてからとしましょう。
受信音が小さいとの事ですので、お決まりに電解コンデンサを外します。


成大に漏れてますね....



基板を洗浄して電解液を流します。テスターで測定すると、パターン切れはしていませんでしたが
念のため、電線でジャンパーしておきました。


せっかく基板を取り出したので、半田クラックが起きやすい外部スピーカー端子の
再半田もしておきました。



基板を外す時、元に戻す作業でコネコネクタってどこ挿すんだっけ?ってなったらいけませんから
しっかり確認をするのですが、この機種は、同軸ケーブルのコネクタに色分けしてリングが挿入してあるので
赤がシルク印刷のRED、緑がGRNよしよし、次は黒 えーーーーーーーーーーーーっ


基板のシルク印刷がBLACKではなくBRACK、スペル間違えちゃったってヤツですね。



BRACKを物知りのGooleさんで調べると、どこかの辞書がヒットして 乾燥フルーツ入りケーキ だそうで。
修理の間に楽しませてくれるネタでした!


次はキャリアユニットの電解コンデンサの交換です。


中央の電解コンデンサの右に液だまりが見えます。ヤバイヤバイ



11個の電解コンデンサを交換 & 基板洗浄をします(交換前の画像)



基板を元に戻して電源を投入。
スピーカーからしっかりと音が出ていますので、SGから信号を入れて
DDSの動作を確認します。感度、復調音に問題はありません。
次に、パワー計とダミーロードを繋いでモニター受信機で送信音の確認です。
パワーは各バンド25W前後出ていて問題ありません。
送信音も良さそうですので、DDSも問題なさそうです。

長くなったので、最後のご依頼部分の50Wにパワーアップと調整、返却までは
次回のBLOGで。

自分の無線機は、壊したら部品取りなんて気楽に出来ますが、ご依頼品は
緊張しますね。

あー疲れた。









feed IC-R71 修理 (2022/6/12 19:40:16)
IC-R71 の修理です。

「モードによって受信できない」と言う動作不良の受信機を購入。
あれだけ片付けろ命令が出ているのに、買ってどうする。
いやー、壊れていますと言われると、どこが、どこが、知りたいよなーって
ついつい購入してしまう悪い癖が出ます。
別冊CQ ham radio QEX Japan No.43nに書かれている
世界のアマチュア無線家事情 ブラジル・ハム仲間のゴミ屋敷
には勝てませんが!(CQ出版社の回し者ではありませんが、見たらびっくり)

電源を入れて動作確認をすると、AMは受信出来るようですが、CW,LSB,SSBでは
メーターは振れて、何か音は出ていますが、全モードAMで受信しているような音です。
BFOがうまく動作していないようで、回路図を見ながら測定器で追いかけます。



程なく不良部品を見つけましたので交換。
うーん、あんまりおもしろくない修理でしたね.....
受信機はいつもの無線機と比べて、ボリュームが半分ですので
割と簡単に直せます。

メーターのバックライトが消えています。そうです当時は電球を
点灯してバックライトとしておりましたので寿命が短かったですね。
同じ電球に交換すると、長時間受信しているとまた切れますので
LED化します。
しかし、問題はこの機種にはDIMMERスイッチがあります。
DIMMMER ONで周波数などの表示部が暗くなり、メーターのバックライトも
一緒に暗くなります。
電球と違って、LEDにかかる電圧を少々下げても暗くはなりません。
データシートの電流ー照度の曲線を見ればわかると思います。
そこで、DIM回路をチョイと変更して、DIMでLEDも暗くなるような回路に
変更しました。
写真では分かりにくいのですが


DIMMMER OFF



DIMMMER ON



最後にサービスマニュアルに従って、各部調整。
文章にすると、たった一行ですが、測定器を多数ONにして受信機と共に
安定するよう温まって安定するまで通電して、それから調整開始。


調整途中にキャリアとノッチのトリマが接触不良で安定していないので新品に交換。



サービスマニュアルの最後ページがの終わるまでに結構な時間がかかりました。
海外の短波放送をWIDEに切り替えて聞くと、良い音ですねぇ。
小学生の頃、こんな受信機を持っていたら、どんなに楽しかったでしょう。
当時はラジカセの3バンドド受信機(MW,FM,SW)で周波数なんて
6(MHz)とか9とかしか書いていないので、例えばBCLの本に6.285MHz
なんて書いてあったら、6よりちょっと上で、この辺かな?これか?
?いや、日本語じゃないから違う、もうちょい上か?なんてやっていましたが
IC-R71は直読ですからね。
時代は進歩したもんだ!

そんな事は置いておいて、SSBやCWも受信して見ますが問題はありません。
いっちょ上がり。



楽しく遊べました。
次だーーーーー!








feed FT-900 修理 (2022/6/4 20:57:42)
FT-900 の修理です。

修理の規定をお読みいただくと、かなり厳しい条件ですので、ご依頼は
1年間で1桁台です。自分の無線機のメンテナンスが忙しいので丁度良い数字です。

依頼があると、やはり壊れた無線機が直るのだろうか、こんなヤツに頼んで
良かったのだろうかと、心配されていると思いますので、出来る限り早く
返却できるように努力しています。重傷でない限り10日~2週間で返却しています。
今回は修理デスクの上には、重量のある電源が分解されていたのですが、片付けて
無線機の到着を待ちました。
その電源は、後日BLOGに登場します。

FT-900の不具合は、
 「信号強度は同じなのに、受信音が勝手に大きくなったり小さくなったりする。
 それに合わせてSメーターもほとんど振れなくなったり、元の状態に戻ったりする。」
と、言う事で修理のご依頼がありました。
メーカーに修理依頼されようとして、問い合わせされたご様子ですが、取扱できませんと
断られたようで、検索して私のHPにたどり着かれたようです。


部品が壊れているならば、感度が悪くなったままのはずですが、感度が元に戻るのであれば
コネクタ部分の接触不良か、基板の半田クラックの線が濃厚です
不具合の起こっていると言われた7MHz CWにセットしてSGから信号を入れて
どの部分が不具合を起こしているかを探します。


分解してシールド板を外して、M型コネクタの接触不良が無いか確認しましたが
異常なしです。





送信については確認されていないとの事ですが、無駄に送信をすると何があるか
分かりませんので、不具合の起こる受信部で感度低下を探ります。
次に、LPFユニットやPAユニットのコネクタやハンダクラックを探しますが、それらしい所も見つかりませんし
感度低下も起こりません。





電源を入れてすぐ起こる事もあるし、しばらく経ってから起こる事もあるとの
情報も頂いたので、1日頑張れば必ず1度は起こると思い探します。



LOCALユニットも。





さらにRFユニットも。





つきっきりで1日頑張りましたが、感度低下は1度も起こりません。

1日に1回も不具合が発生しないのであれば、無線機の不具合ではないのではないかと言う疑いが。
ケーブル、間に入っているパワー計、アンテナやコネクタの半田付け部分が怪しいのではないかと思い
確認をお願いしました。

さらに
・このまま返却する ¥0
・修理不可であれば¥0で返却ですが、不具合が無い物を何日も動作確認して
 不具合なしで¥0と言うわけには行きませんので、1日あたり1,000円で通電確認継続
 その場合、何日の確認を希望されるか。 
 (最低賃金が1時間¥1,000近いのに、1日¥1,000なんてね...)
・各部調整をしながら1週間程度8時間/1日の連続通電試験をする
 1日¥1,000の試験料は不要で、定額料金!
のいずれかの選択を伺いました。

「各部調整をしながら1週間程度8時間/1日の連続通電試験をする」でお願いしますと
ご連絡を頂きました。
そのまま1週間の通電確認をしましたが不具合は1度も出ませんでしたので、各部調整をしました。
受信部、送信部に異常が無いのを確認し、らに3日動作確認をしましたが不具合が出ませんので返却
する事としました。

返却してすぐに、アンテナのコイルに接触不良があって、メーカーに送って修理してもらうとの連絡を頂きました。
通りでこちらで振動を与えたり、引っ張ったり、押したり考えられるあらゆる試験をしても
不具合が出ないはずです。

さらに数日後、アンテナのメーカーから断線していた旨連絡があったとご連絡いただきました。
通りでこちらで不具合が出ないはずだ。

不具合箇所の特定が出来て良かった、良かった!

さて、片付けた電源をまた修理デスクに戻して作業再開です。








feed TS-940S 修理 最終 (2022/5/31 14:10:06)
TS-940S の修理です。
やっと終了! これで終わりのはず......

このTS-940Sは修理後に再調整をして、動作バッチリと上機嫌でいつもの棚の飾りとして
保管していました。
あれから数年、その後電気を入れられる事なく棚に居座り続けたのですが
今年の2月、棚の飾りが増えすぎたので、お嫁に出そう決断したのです。
電気を入れて確認すると動作がおかしいではありませんか。まあ、なんて事でしょう。(どっかの番組で聞いたフレーズだぞ!)

そうです、毎週末のお楽しみの修理は、このTS-940Sとの長い長い格闘が始まったのです。
結局、部品の入荷待ちや違う無線機の修理を挟み、3か月もかかってしまいました。
TS-940SのPLLはBLOGを徘徊すると、皆さん苦労されている様子が見れます。
回路図を穴が開く程眺めましたので、TS-940SのPLLは短時間で修理可能になったのでは
ないかと思います。

部品取り用として、解体してしまうと言う選択肢もあったのですが、これを克服してこそ
「素人修理屋として一人前だぞ」
と、気合を入れて修理に励みました。HI

おかげさまで、毎日数時間の通電試験を始めて2週間ですが、不具合は発見されていません。
SGからの信号を聞いていても、ピーーー音が突然飛ぶ現象も出ておりませんし、
最初不具合が出ていた9MHzより下の周波数もバッチリ安定していますので
これで終わりにして良い物と思います。





いやー、長かった!


feed FT-1000MP Mark-V 修理 (2022/5/21 11:24:40)
FT-1000MP Mark-V の修理です。
タイトルは 「FT-1000MP Mark-V 修理 その2」 かなと
思いましたが、前回の続きでもなく、新たな故障ですので
その2ではないなと。
そんな事はどーでも良いか....

前回は、いつの間にか100KHzになってしまうと言う修理でしたが
今度は、時々電波が出なくなります。
最初、慌てましたね。送信状態にはなるのに、電波が出ないので
ファイナルが飛んだか?と思いましたが、しばらくすると
何事も無かったかのように電波が出ます。
ファイナルが飛んでいなくて良かった。

この機種も、何度も開けたり閉めたりしているので、分解方法が
頭に入ってますので、割と早く分解できます。
実は、部品取り用の一部動作しないのが1台保管してあって、これを直そうと思ったので
何度も開けたり閉めたりしているんです。
感じからすると、CPUが絡んでいて、何かの割り込み処理が入っていて、それの終了待ちなのですが
これはプログラムを作ったか方しか分からないので、ふとアイデアが浮かんだら
分解して測定しては違ったかと元に戻しているので、この機種の分解、組み立てが
得意になってしまっています。HI
良いのだか悪いのだか!

話がそれましたが、本題です。
素直に送信出来なくなってしまえば、不具合箇所を探すのが簡単なのですが
電波が出ないなあと思っていたら、急に電波が出るようになるものだから
シッポを捕まえるのが大変。
そして、電波が出るようになったら、何事も無かったように何日か動作したり
時には復活して5分後に電波が出なくなったりしますので、測定器を仕掛けて
監視して見てもすぐに分かるものでもありません。

電波が出なくなる条件をメモして、それらから推測して、どの回路が時々おかしくなるのかを
お得意の「一人作戦会議」です。
そしてそのメモから回路図を眺めて大体のアタリをつけてから分解開始です。
送信動作にはなるが電波が出なくなる条件なんて、沢山あります。
このユニットのトランジスタが壊れても、半田クラックで接触不良が起きても
なんて考えていると本当に星の数ほどあります。
素直に全く送信できない方がありがたいのですが、そうも言っておれません。

後側から行くか、前側から行くか。
送信状態にはなるので、電波が出なくなった時に隣の受信機で
聞いてみると、本当に蚊の鳴くような信号がノイズの中から
微かに聞こえます。
一応目的の周波数には変換されているようですし、受信も出来ていますので
前側は大丈夫でしょう。
また時々発生して、直る事から半導体が死んでいる訳ではなさそうですので
半田不良を疑って作業を進めます。

前側は大丈夫そうなので、後ろ側から。


LPF-1ユニット



PAユニット



RFユニット


順番に基板を外して目視で怪しい部分を大捜索!!

そしてやっとこれか?と思われる怪しい部分に到達です。
多分これ!と思う所がありましたが、せっかく外したので他多数を
半田修正。

そして元に戻して、1週間ほど様子を見ましたが、その後1度も
電波が出なくなる現象は再現しませんでした。

やったね!!!!!!!!!!

feed IC-820D 修理 (2022/5/14 19:06:24)
IC-820D の修理です。

大学時代の友人が、IC-820が欲しいと言う事だったので
そう言えば昔買ったのがあったよなと、探したら
IC-820 と IC-820D が出て来ました。
あったよ!とだけ連絡しておきました。

この機種はねぇ、表面実装の電解コンデンサが TS-50 のように
漏れるんですよね。
ヤバッ! そうそう、漏れるんですよ。
なんて言ってる場合じゃありません。早く対処しておかないと
基板のパターンがやられちゃうじゃないですか。

2台共ひどい事にはなっていなかったので、ひどくなる前に全数交換する事に
しました。交換したら、赤マジックでマーキング。

メインユニットは数が多いので大変



PLLユニットは枠が邪魔で半田ごてが入りませんので、最初に枠を外してから作業をします。



それだけでは、まだ半田ごてがはいりませんので、シールドケースも外しながらの作業です。



やっと交換終了



まだ交換しなければならないユニットがありますが、時間がかかるので
そんなにすぐには終わりません。
また来週だ!
と思っていたら、欲しいと言った友人から、計画変更でキャンセルって
連絡がありました。

売るにしろ、売らないにしろ、とにかく表面実装の電解コンデンサだけは
交換しておかないといけない機種ですので、良いタイミングで
「IC-820が欲しいなあ」って言ってくれたと感謝です。
あやうくそのまま粗大ごみになる所でした!

さて、残りのユニットも交換して、通電試験をします。










feed TS-940S 修理 その3 (2022/5/12 19:36:31)
TS-940S の修理の続きです。

ハイバンドのコンディションが良くなって、運用も忙しいし
他の無線機の修理もしながら、この無線機の修理もしているので
なかなか前に進みません。
いつになったら終わるんだろう?

前回の「TS-940S 修理 その2」で書いたように、PLLが復活して順調順調と
気を良くして、その後各部調整をしました。うーん完璧とご満悦....
ところが、SGから信号を入れて、ずっと聞いていると
「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ピュン ピュピュピュピュ ピーーーー」
え、変だったぞ。

「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
10分間正常。さっきのは何?冷えている時だけNGじゃないか?

と、思った途端
「ピーーーーーーーーーピュンーーーーーーピュピュピーーーーーーピュピーーーーーーーーーーーーーーーー」
何じゃこりゃ?やっぱり駄目じゃん。

と、言う訳で、こんな姿になりました。



まるで解体品!
元に戻るんですか? いや分からん....

回路図とにらめっこ & 測定器で探す、探す、探す。



やっとたどり着きました。
不良部品を交換して一件落着。

そして、心配していた元に戻るか? と言うのはクリアー。
元に戻しました。

遊ばせてくれますね。頭の体操にはもってこいの無線機と思います!?

もう不具合が出ないことを祈りながら、連続通電試験中です。






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