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QRPな自作の日記 (2023/12/28 18:35:38)
現在データベースには 73 件のデータが登録されています。
ATU-100
(2023/5/11 12:30:55)
超久しぶりに常置場所運用を計画しています。
と言っても、現在は常置場所にリグのみならずアンテナもありません。
以前、FT-817にVCHアンテナを持って行ってOnAirを試みたことがありましたが、残念ながら2階建ての住宅のベランダからちょこっと出したアンテナではQSOは成立できませんでした。
今回は、IC-7100を持参し、50W運用も視野に入れ、アンテナをどうするか悩んでいました。
UHV-9もあるのですが、設置高さを考えると厳しいかと! 現地で再調整している時間もありませんし!
アンテナ設置は2階ベランダになり、運用は1階になると思うのでバンド切り替えごとに調整に行くのも面倒だし、とか考えているうちに時間が無くなり、現在の所在地でも使用しているカーボン釣り竿バーチカル+ATU(現在はAH-4)のような構成が良いかと考えました。
しかし、釣り竿は持って行けるとしてAH-4まで持って行くのは!と思っていましたが、何年か前にATU-100の基板キットを購入してそのままになっていることを思いだし捜索!
見つかりました。
袋に入ったまま手つかずです。当時は、付属しているコア材が偽物で使い物にならないとか言われていたのと、元々リレーをラッチリレー化したいと思って購入していて、そのままになっていたものです。
幸いにも、チップ部品は実装されていて、リレーの取付とコイル巻き取付、後はケミコンなどの部品の実装で完成することがわかり、早速作ってみました。
OLEDまでついています。
組立てマニュアルはなかったのですが、あれから数年たっていてサイト検索をすると色々情報が集まりました。
なんと、AH-4と同じ使い方ができることもわかりました。(ICOMリグのTUNERボタンを押すと自動的にTUNEしてくれる)
まず基板を完成させて、今のAH-4の接続と同じケーブル(LANケーブル)接続構成にして、実験!
あっさり動きました。しかも、AH-4よりなんとなく早いし、SWRも下がっています。
それなら、ケーシング!と適当なケースを手持ちで探して、ケース加工も終了し、無事完成しました。
ケースは、4,5年前に中華製をいくつか入手していたものの中からピッタリのものがありラッキーでした。
アルミケースなのでちょっと重たいですが。
このATU-100は、N7DDC OMがgithubでオープンソースとして公開されているもので、多くの中華キット、完成品が販売されています。最近はリチウムイオン電池を搭載したものが多いようです。
ソフトウェアは公開されているものをそのまま使用されているようなので、動作は問題ないようです。
基板もガーバーデータが公開されていて、当局が入手していたものはそれをそのまま作ったもののようでハード的にも問題ありませんでした。
心配したコア材も、実際に巻いてインダクタンスを測った限り問題はなさそうでした。
仕様として表明されている150Wまで使えるかどうかは?ですが、50W運用であれば、小型ですし、ICOMとの連携も問題ないので非常に良いものができたと喜んでいます。
ソフトは、購入時期が古いのでVer3.0で、現在は、3.2が入手でき書き換えもできるのですが、今回は時間がないので、書き換えミスを犯さないとも限らないので後日ということにして、一応完成としました。
現地では、アース環境が変わるのでちゃんとチューニングできるか心配ですが、後はやってみるかしかないです。
超久しぶりに常置場所運用を計画しています。
と言っても、現在は常置場所にリグのみならずアンテナもありません。
以前、FT-817にVCHアンテナを持って行ってOnAirを試みたことがありましたが、残念ながら2階建ての住宅のベランダからちょこっと出したアンテナではQSOは成立できませんでした。
今回は、IC-7100を持参し、50W運用も視野に入れ、アンテナをどうするか悩んでいました。
UHV-9もあるのですが、設置高さを考えると厳しいかと! 現地で再調整している時間もありませんし!
アンテナ設置は2階ベランダになり、運用は1階になると思うのでバンド切り替えごとに調整に行くのも面倒だし、とか考えているうちに時間が無くなり、現在の所在地でも使用しているカーボン釣り竿バーチカル+ATU(現在はAH-4)のような構成が良いかと考えました。
しかし、釣り竿は持って行けるとしてAH-4まで持って行くのは!と思っていましたが、何年か前にATU-100の基板キットを購入してそのままになっていることを思いだし捜索!
見つかりました。
袋に入ったまま手つかずです。当時は、付属しているコア材が偽物で使い物にならないとか言われていたのと、元々リレーをラッチリレー化したいと思って購入していて、そのままになっていたものです。
幸いにも、チップ部品は実装されていて、リレーの取付とコイル巻き取付、後はケミコンなどの部品の実装で完成することがわかり、早速作ってみました。
OLEDまでついています。
組立てマニュアルはなかったのですが、あれから数年たっていてサイト検索をすると色々情報が集まりました。
なんと、AH-4と同じ使い方ができることもわかりました。(ICOMリグのTUNERボタンを押すと自動的にTUNEしてくれる)
まず基板を完成させて、今のAH-4の接続と同じケーブル(LANケーブル)接続構成にして、実験!
あっさり動きました。しかも、AH-4よりなんとなく早いし、SWRも下がっています。
それなら、ケーシング!と適当なケースを手持ちで探して、ケース加工も終了し、無事完成しました。
ケースは、4,5年前に中華製をいくつか入手していたものの中からピッタリのものがありラッキーでした。
アルミケースなのでちょっと重たいですが。
このATU-100は、N7DDC OMがgithubでオープンソースとして公開されているもので、多くの中華キット、完成品が販売されています。最近はリチウムイオン電池を搭載したものが多いようです。
ソフトウェアは公開されているものをそのまま使用されているようなので、動作は問題ないようです。
基板もガーバーデータが公開されていて、当局が入手していたものはそれをそのまま作ったもののようでハード的にも問題ありませんでした。
心配したコア材も、実際に巻いてインダクタンスを測った限り問題はなさそうでした。
仕様として表明されている150Wまで使えるかどうかは?ですが、50W運用であれば、小型ですし、ICOMとの連携も問題ないので非常に良いものができたと喜んでいます。
ソフトは、購入時期が古いのでVer3.0で、現在は、3.2が入手でき書き換えもできるのですが、今回は時間がないので、書き換えミスを犯さないとも限らないので後日ということにして、一応完成としました。
現地では、アース環境が変わるのでちゃんとチューニングできるか心配ですが、後はやってみるかしかないです。
福生deはむハムフェア
(2023/5/8 12:19:41)
5月7日に、初めてAKCとして福生deはむハムフェアに参加しました。
それほど大きな規模のイベントではありませんが、いわゆるジャンク市の領域を超えステージが設けられ演奏会が行われるなど、地域性のあるイベントでした。
多くの局長さんが来場され、初めての方、日ごろから大変お世話になっている方など、多くの局長さんともアイボールでき、楽しい1日でした。
雨が降るあいにくの天気でしたが盛況だったと思います。
頒布品は、今回初お目見えの Pocke Paddle Keyer miniを加えた従来からのものが中心でしたが、 注目を集めたのは、頒布品ではないデモ用に準備したパドル操作用の台 です。
当局頒布のパドルは殆どリグの天面に磁石で吸着して使用する仕様になっているのですが、テーブルの上とか、今回のようなイベントでは軽すぎて試使用する環境としては良くありません。
そこで、リグの天板につけなくても、デモや実使用ができるように鉄などの台を探していました。
以前にも、革細工用などに使用する鉄の台なるものを紹介いただき購入していましたが、大きさ的には、帯に短したすきに長しでした。
そうした中で、WYB だわさんに、ヤフオクやサイトでサイズを自由に設定してカットして販売しているところがあるよ!と教えていただきました。さらに、その鉄の台にゴムスプレーなるものを塗って更に、滑りにくくして使用しているとも!
入手先の質問も多かったので、備忘録としてここに記載しておきます。
【鉄の台】
発注先:横山テクノ
https://www.yokoyama-techno.net/detail/240.html
ここは色々な金属材料を扱っておられますので、今回使用した材料のページを紹介しています。
また、自動見積もり計算ができるようになっているのですが、サイズが9cmx9cm以下は自動計算できないようで、見積もりフォームのページからに希望サイズなどをメールで連絡して見積もりを依頼します。
比較的迅速に回答がいただけました。
また、クレジットカード支払いの場合は、このフォームから依頼できないということですが、支払い方法をダミーで選択して、内容記載の所にクレジットカード支払い希望と記載しておけば、見積もり後、発注した時にクレジットでの請求支払いページが記載されたメールが送信されてきます。
注文形状は、単純な四角だけでなく角丸なども対応可能です。
レーザーカットする長さで価格が決まる方法で、穴などの加工も可能です。その時は、DXFファイルなどのCADデータをだす必要があるでしょう。
斜めカットなどの加工はできないと思います。別方法での加工であれば、表面研磨とか色々対応は可能のようですが、価格は当然高くなります。
当局は、最初85mmx60mmの四角のものを発注し、次に60mmx55mm 5Rの角丸のものを発注しました。
90mmx90mm以下のサイズは、だいたい同じ価格になるようです。1000円くらい、1Kg以内ならクリックポストでの発送対応が可能なため、送料も安くなります。
【ゴムスプレー】
こんなのが売ってたんだと知り、AMAZONで検索して購入しました。
最初、直接塗りましたが、こすれるとすぐに剥げてしまったので、プライマーを購入して最初に塗り、その後にゴムスプレーを塗りました。どのくらい強くなったかは、?で、これからの使用結果になります。
プライマー:
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09SYWS7C5/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o05_s00?ie=UTF8&psc=1
ゴムスプレー:
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B072PZ1M5V/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1
1台だけ作るとなると余りますので、割高になりますが。
備忘録として!
5月7日に、初めてAKCとして福生deはむハムフェアに参加しました。
それほど大きな規模のイベントではありませんが、いわゆるジャンク市の領域を超えステージが設けられ演奏会が行われるなど、地域性のあるイベントでした。
多くの局長さんが来場され、初めての方、日ごろから大変お世話になっている方など、多くの局長さんともアイボールでき、楽しい1日でした。
雨が降るあいにくの天気でしたが盛況だったと思います。
頒布品は、今回初お目見えの Pocke Paddle Keyer miniを加えた従来からのものが中心でしたが、 注目を集めたのは、頒布品ではないデモ用に準備したパドル操作用の台 です。
当局頒布のパドルは殆どリグの天面に磁石で吸着して使用する仕様になっているのですが、テーブルの上とか、今回のようなイベントでは軽すぎて試使用する環境としては良くありません。
そこで、リグの天板につけなくても、デモや実使用ができるように鉄などの台を探していました。
以前にも、革細工用などに使用する鉄の台なるものを紹介いただき購入していましたが、大きさ的には、帯に短したすきに長しでした。
そうした中で、WYB だわさんに、ヤフオクやサイトでサイズを自由に設定してカットして販売しているところがあるよ!と教えていただきました。さらに、その鉄の台にゴムスプレーなるものを塗って更に、滑りにくくして使用しているとも!
入手先の質問も多かったので、備忘録としてここに記載しておきます。
【鉄の台】
発注先:横山テクノ
https://www.yokoyama-techno.net/detail/240.html
ここは色々な金属材料を扱っておられますので、今回使用した材料のページを紹介しています。
また、自動見積もり計算ができるようになっているのですが、サイズが9cmx9cm以下は自動計算できないようで、見積もりフォームのページからに希望サイズなどをメールで連絡して見積もりを依頼します。
比較的迅速に回答がいただけました。
また、クレジットカード支払いの場合は、このフォームから依頼できないということですが、支払い方法をダミーで選択して、内容記載の所にクレジットカード支払い希望と記載しておけば、見積もり後、発注した時にクレジットでの請求支払いページが記載されたメールが送信されてきます。
注文形状は、単純な四角だけでなく角丸なども対応可能です。
レーザーカットする長さで価格が決まる方法で、穴などの加工も可能です。その時は、DXFファイルなどのCADデータをだす必要があるでしょう。
斜めカットなどの加工はできないと思います。別方法での加工であれば、表面研磨とか色々対応は可能のようですが、価格は当然高くなります。
当局は、最初85mmx60mmの四角のものを発注し、次に60mmx55mm 5Rの角丸のものを発注しました。
90mmx90mm以下のサイズは、だいたい同じ価格になるようです。1000円くらい、1Kg以内ならクリックポストでの発送対応が可能なため、送料も安くなります。
【ゴムスプレー】
こんなのが売ってたんだと知り、AMAZONで検索して購入しました。
最初、直接塗りましたが、こすれるとすぐに剥げてしまったので、プライマーを購入して最初に塗り、その後にゴムスプレーを塗りました。どのくらい強くなったかは、?で、これからの使用結果になります。
プライマー:
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09SYWS7C5/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o05_s00?ie=UTF8&psc=1
ゴムスプレー:
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B072PZ1M5V/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1
1台だけ作るとなると余りますので、割高になりますが。
備忘録として!
Pocke VDP バラつき測定2
(2023/4/21 17:57:53)
関西ハムシンポジウムで先行頒布させていただいた 50MHzフルサイズ、HF帯短縮コイル入替型V型ダイポールアンテナ Pocke
VDP の次のロットのバラツキを測定しました。
コイルのインダクタンスも測定して巻いたので、5台分の測定は、ほぼ予定通りの結果となりました。
備忘録として、結果データを残します。
データをクリックすると綺麗な画像を見ることができます。
コイルのインダクタンスも測定して巻いたので、5台分の測定は、ほぼ予定通りの結果となりました。
備忘録として、結果データを残します。
データをクリックすると綺麗な画像を見ることができます。
Pocke MDX の試作
(2023/3/29 19:51:20)
基板ができてから2か月ほど放置されていましたが、やっとのことでソフトの移植も含め何とかOnAirできるようになったので、備忘録として記録を残します。
Pocke MDXとは? 最近はやりのデジタルモードに機能を絞った、プラグインコイルタイプのダイレクトFSK方式のシンプルマルチバンドQRPトランシーバーです。
デジタルモードは、最近はFT8が非常に人気です。過去に遡れば、ビーコン機能としてのWSPR、FT8の前に人気のあったJT65、最近ではスピードを上げたFT4というのがあります。
それぞれ、国際的に共通したバンド毎のモード対応周波数が使用されています。
FT8の周波数だけ対応していれば、殆どそれしか使わないかとは思いましたが、QRPであるがゆえにWSPRでビーコン発信したり、QRPでもチャンスが多いJT65にもOnAirできるように周波数対応しました。
方式は、今や自作シンプルトランシーバーの主流となったダイレクトFSK方式を採用しています。
これは、その昔、JT65(当時はFT8はなかった:現在FT8でも動作)で自作した方式です。
http://blog.toshnet.com/article/180626207.html
海外での自作機としては、ADXが有名です。
https://github.com/WB2CBA/ADX
QRP LabからもQDXという素晴らしいキットが販売されています。
https://qrp-labs.com/qdx.html
国内では、7L4WVU OMがWVU604Fという小型のQRP機を頒布されており人気です。
http://becl8873.livedoor.blog/archives/18093663.html
またJE1RAV OMがgithubで、CWにも対応した、基板データを含めて QP7C_TRX2というものを公開されています。
https://github.com/je1rav/QP-7C
更に、JE1RAV OMは、マイコンにRasPi Picoに採用されているRP2040(32bitマイコン)を搭載した小型モジュールXiao RP2040を使用したFT8専用機も公開されております。
これは、FT8トランシーバー機能を5cm四方の小さな基板で実現されており、最大の特徴は、PCとの接続がUSBケーブル1本で、やり取りするオーディオ信号をデジタルで構成されており、それをマイコンのみで実現されていることです。
USBからは、電源も供給されますので、これだけでQRPp機としてOnAirすることもできます。
https://github.com/je1rav/QP-7C_RP2040
当局的には、この方式にとても興味がわき、公開されている基板データを使用して実験機を作ってみました。昨年末のことです。(送信部は手持ち部品の関係で一部変更)
当局が試作したQP7C_RP2040
一部変更した送信部はそれなりにうまく動いていたので、その回路をベースにできうるデジタルモード、可能性のあるバンドを含めて保証認定をとり、実際の運用に使ってみました。
運用は7MHzのみですが、国内QSOであれば問題なく可能でした。アンドロイドスマホに乗せたアプリFT8CNでの運用も問題なく行えました。
こうなると、マルチバンド化と他のデジタルモードへ対応したくなり、まずこのソフトでFT4、WSPR、JT65、FT9のモードが可能かをテストしてみました。そして問題がないことが確認できました。
JE1RAV OMは、このソフトをオープンソース化されているので、当局が作るものとして、マルチバンド、マルチモードに対応し、その時の周波数、モードを表示する表示器も搭載したものとしました。
マルチバンド化はリレーなどを使用するとどうしても大きくなってしまうので、コイルモジュールをプラグインで交換できる方式とし、バンドも自動認識できるようにしました。
バンドモジュール ガイド付きで楽々プラグイン
14MHzバンドモジュールを挿した時
モードの変更は、スイッチで行い、搭載されたバンドモジュールの周波数における各モードを選択し、モードと周波数を表示します。
JT65を選択 FT4を選択
この内容で試作したのが、Pocke MDXです。
MDXとは、Multiband Digitalmode Xceiver の略です。
基板は、1月に発注し出来上がっていたのですが、ハムシンポの準備・他で今まで放置された状態でしたが、やっとソフトを改造してなんとかQSOできるレベルになりました。
マイコンモジュールは、同じXiao RP2040でもよかったのですが、ピン数が少なすぎるので、同じRP2040を使用して少しだけ大きいけれど出力されているポート数が9ポート多い RP2040 Zeroというものを使用しました。(現状ポートは余っていますが)
左:Xiao RP2040 右:RP2040 Zero
現時点の回路図は以下の通りです。
大元がシンプルな設計なので、表示、プラグインバンドモジュールを追加してもシンプルな回路構成です。
ここまでの状態で、7MHzバンドモジュール でPCに接続、WSJT-XでOnAirしてみました。
USBからの電源供給で約0.2W 7エリアや9エリアとQSOできました。
CQ局を呼んだのですが、0.2WだとQSOはできますが、呼んだらすべて返信があるかというと打率3割くらいでしょうか!
外部12V電源を供給して出力約1W 比較的呼んだ局からは返信があります。打率8割くらい!
QSO終了後、別の局からも何度か呼ばれQSOできました。
PSKRを見る限り、全国に飛んでいるようです。
こうしたシンプルでQRPなリグでも、自作したものでQSOが可能になるというのは非常に楽しいものです。
残念ながら、これで完成ではありません。
まだまだ課題が残っています。
① パワーが最初の想定より低い。(最初の試作はUSBで0.5W、12Vで2.5W 7MHz)
② 他バンドでの実力(これからテスト)
③ 表示器からのノイズ(デコードへの影響はないですが)
※気にしていたDC方式での局発の漏れは、規制値をクリアしてました。
以上、現時点までの試作状況です。
<謝辞>
素晴らしいUSBデジタルオーディオ伝送方式を開発していただき、オープンソースにしていただいた
JE1RAV OM殿に心より御礼申し上げます。
オープニング画面に謝辞を入れました。
※ソフトウェアに関しては、現時点未完成のため公開しませんが、ルールに基づき、将来的には、このサイトにて公開、または要望された方に公開してゆくつもりです。
基板ができてから2か月ほど放置されていましたが、やっとのことでソフトの移植も含め何とかOnAirできるようになったので、備忘録として記録を残します。
Pocke MDXとは? 最近はやりのデジタルモードに機能を絞った、プラグインコイルタイプのダイレクトFSK方式のシンプルマルチバンドQRPトランシーバーです。
デジタルモードは、最近はFT8が非常に人気です。過去に遡れば、ビーコン機能としてのWSPR、FT8の前に人気のあったJT65、最近ではスピードを上げたFT4というのがあります。
それぞれ、国際的に共通したバンド毎のモード対応周波数が使用されています。
FT8の周波数だけ対応していれば、殆どそれしか使わないかとは思いましたが、QRPであるがゆえにWSPRでビーコン発信したり、QRPでもチャンスが多いJT65にもOnAirできるように周波数対応しました。
方式は、今や自作シンプルトランシーバーの主流となったダイレクトFSK方式を採用しています。
これは、その昔、JT65(当時はFT8はなかった:現在FT8でも動作)で自作した方式です。
http://blog.toshnet.com/article/180626207.html
海外での自作機としては、ADXが有名です。
https://github.com/WB2CBA/ADX
QRP LabからもQDXという素晴らしいキットが販売されています。
https://qrp-labs.com/qdx.html
国内では、7L4WVU OMがWVU604Fという小型のQRP機を頒布されており人気です。
http://becl8873.livedoor.blog/archives/18093663.html
またJE1RAV OMがgithubで、CWにも対応した、基板データを含めて QP7C_TRX2というものを公開されています。
https://github.com/je1rav/QP-7C
更に、JE1RAV OMは、マイコンにRasPi Picoに採用されているRP2040(32bitマイコン)を搭載した小型モジュールXiao RP2040を使用したFT8専用機も公開されております。
これは、FT8トランシーバー機能を5cm四方の小さな基板で実現されており、最大の特徴は、PCとの接続がUSBケーブル1本で、やり取りするオーディオ信号をデジタルで構成されており、それをマイコンのみで実現されていることです。
USBからは、電源も供給されますので、これだけでQRPp機としてOnAirすることもできます。
https://github.com/je1rav/QP-7C_RP2040
当局的には、この方式にとても興味がわき、公開されている基板データを使用して実験機を作ってみました。昨年末のことです。(送信部は手持ち部品の関係で一部変更)
当局が試作したQP7C_RP2040
一部変更した送信部はそれなりにうまく動いていたので、その回路をベースにできうるデジタルモード、可能性のあるバンドを含めて保証認定をとり、実際の運用に使ってみました。
運用は7MHzのみですが、国内QSOであれば問題なく可能でした。アンドロイドスマホに乗せたアプリFT8CNでの運用も問題なく行えました。
こうなると、マルチバンド化と他のデジタルモードへ対応したくなり、まずこのソフトでFT4、WSPR、JT65、FT9のモードが可能かをテストしてみました。そして問題がないことが確認できました。
JE1RAV OMは、このソフトをオープンソース化されているので、当局が作るものとして、マルチバンド、マルチモードに対応し、その時の周波数、モードを表示する表示器も搭載したものとしました。
マルチバンド化はリレーなどを使用するとどうしても大きくなってしまうので、コイルモジュールをプラグインで交換できる方式とし、バンドも自動認識できるようにしました。
バンドモジュール ガイド付きで楽々プラグイン
14MHzバンドモジュールを挿した時
モードの変更は、スイッチで行い、搭載されたバンドモジュールの周波数における各モードを選択し、モードと周波数を表示します。
JT65を選択 FT4を選択
この内容で試作したのが、Pocke MDXです。
MDXとは、Multiband Digitalmode Xceiver の略です。
基板は、1月に発注し出来上がっていたのですが、ハムシンポの準備・他で今まで放置された状態でしたが、やっとソフトを改造してなんとかQSOできるレベルになりました。
マイコンモジュールは、同じXiao RP2040でもよかったのですが、ピン数が少なすぎるので、同じRP2040を使用して少しだけ大きいけれど出力されているポート数が9ポート多い RP2040 Zeroというものを使用しました。(現状ポートは余っていますが)
左:Xiao RP2040 右:RP2040 Zero
現時点の回路図は以下の通りです。
大元がシンプルな設計なので、表示、プラグインバンドモジュールを追加してもシンプルな回路構成です。
ここまでの状態で、7MHzバンドモジュール でPCに接続、WSJT-XでOnAirしてみました。
USBからの電源供給で約0.2W 7エリアや9エリアとQSOできました。
CQ局を呼んだのですが、0.2WだとQSOはできますが、呼んだらすべて返信があるかというと打率3割くらいでしょうか!
外部12V電源を供給して出力約1W 比較的呼んだ局からは返信があります。打率8割くらい!
QSO終了後、別の局からも何度か呼ばれQSOできました。
PSKRを見る限り、全国に飛んでいるようです。
こうしたシンプルでQRPなリグでも、自作したものでQSOが可能になるというのは非常に楽しいものです。
残念ながら、これで完成ではありません。
まだまだ課題が残っています。
① パワーが最初の想定より低い。(最初の試作はUSBで0.5W、12Vで2.5W 7MHz)
② 他バンドでの実力(これからテスト)
③ 表示器からのノイズ(デコードへの影響はないですが)
※気にしていたDC方式での局発の漏れは、規制値をクリアしてました。
以上、現時点までの試作状況です。
<謝辞>
素晴らしいUSBデジタルオーディオ伝送方式を開発していただき、オープンソースにしていただいた
JE1RAV OM殿に心より御礼申し上げます。
オープニング画面に謝辞を入れました。
※ソフトウェアに関しては、現時点未完成のため公開しませんが、ルールに基づき、将来的には、このサイトにて公開、または要望された方に公開してゆくつもりです。
Pocke VDP バラツキ測定
(2023/3/4 19:33:35)
短縮コイル入替型のマルチバンドV型ダイポールアンテナの製作バラツキを測定してみました。
台数は5台です。
コイルは、7MHz用と21MHz用で測定しました。
結果は、下表です。(クリックするときれいに見えます)
全長:最大の長さの時 -3cm:先端を3cm縮めた時 -5cm:先端を5cm縮めた時
各ユニット、バンドでの周波数はVSWRが最低となった周波数です。
各バンドの短縮コイルのインダクタンスも測定し、そのバラツキと、今回の測定のバラツキとは紐づけされており、ランダムな組み合わせでユニットを構成しましたが、コイルのインダクタンスを測定し、適当な範囲で製作すれば、実機におけるバラツキ範囲も抑えることができると感じました。
各バンドでのVSWRの周波数特性を測定しましたが、すべての保存し損ねていますが、残っていいるものを掲載します。
最初のプロト機のデータなどは、過去BLOG
http://blog.toshnet.com/article/190131118.html
を参照ください。
前回測定も含め、各バンドにおける、周波数偏移 KHz/cm VSWR1.5以下の周波数範囲は、ほぼ再現できているのではと感じています。
No2 全長 7.000MHz
No2 -3cm 7.048MHz
No2 -5cm 7.120MHz
No2 全長 20.845MHz
No2 -3cm 20.980MHz(-2cm?)
No2 -5cm 21.220MHz
No3 -3cm 7.020MHz
No3 -5cm 7.072MHz
No3 -3cm 21.040MHz
NO4 全長 6.948MHz
No4 -5cm 7.068MHz
No4 全長 20.830MHz
No4 -3cm 21.040MHz
No4 -5cm 21.205MHz
No6 全長 6.952MHz
No6 -3cm 7.024MHz
No6 全長 20.860MHz
No6 -3cm 21.065MHz
No6 -5cm 21.250MHz
No8 全長 6.948MHz
No8 -3cm 7.020MHz
No8 -5cm 7.072MHz
No8 全長 20.875MHz
No8 -3cm 21.130MHz(21.090MHz辺り?)
台数は5台です。
コイルは、7MHz用と21MHz用で測定しました。
結果は、下表です。(クリックするときれいに見えます)
全長:最大の長さの時 -3cm:先端を3cm縮めた時 -5cm:先端を5cm縮めた時
各ユニット、バンドでの周波数はVSWRが最低となった周波数です。
各バンドの短縮コイルのインダクタンスも測定し、そのバラツキと、今回の測定のバラツキとは紐づけされており、ランダムな組み合わせでユニットを構成しましたが、コイルのインダクタンスを測定し、適当な範囲で製作すれば、実機におけるバラツキ範囲も抑えることができると感じました。
各バンドでのVSWRの周波数特性を測定しましたが、すべての保存し損ねていますが、残っていいるものを掲載します。
最初のプロト機のデータなどは、過去BLOG
http://blog.toshnet.com/article/190131118.html
を参照ください。
前回測定も含め、各バンドにおける、周波数偏移 KHz/cm VSWR1.5以下の周波数範囲は、ほぼ再現できているのではと感じています。
No2 全長 7.000MHz
No2 -3cm 7.048MHz
No2 -5cm 7.120MHz
No2 全長 20.845MHz
No2 -3cm 20.980MHz(-2cm?)
No2 -5cm 21.220MHz
No3 -3cm 7.020MHz
No3 -5cm 7.072MHz
No3 -3cm 21.040MHz
NO4 全長 6.948MHz
No4 -5cm 7.068MHz
No4 全長 20.830MHz
No4 -3cm 21.040MHz
No4 -5cm 21.205MHz
No6 全長 6.952MHz
No6 -3cm 7.024MHz
No6 全長 20.860MHz
No6 -3cm 21.065MHz
No6 -5cm 21.250MHz
No8 全長 6.948MHz
No8 -3cm 7.020MHz
No8 -5cm 7.072MHz
No8 全長 20.875MHz
No8 -3cm 21.130MHz(21.090MHz辺り?)
OLEDの消費電流 Pocke Keyer D
(2023/2/20 23:53:56)
FRISKサイズの小型キーヤーを作ってからだいぶ時間が経ちました。
K3NG Keyerソフトを搭載してからも2年ほどが経過し、更に多くの方にも使っていただておりとてもうれしく思っております。
しかし、そろそろ次は?というのもあり、K3NG Keyerの機能のひとつである表示機能の追加を検討してみました。
と言っても、FRISKサイズというコンセプトをどう維持するかが課題であり、このサイズに収まる表示器があるのか?というのもありましたが、以前から使っているOLEDも色々なバリエーションが製品化され、0.91"128x32の小型のものがあることがわかり入手してみました。
現行のFRISKサイズキーヤーである Pocke KeyerⅡの上に重ねてどう搭載するか検討し、電池を現行のCR2032コイン電池をやめて、基板の下側に搭載すれば、OLEDが載りそうに思えたので、早速基板を書いてエッチングして実験してみました。(片面基板です)
今回は、マイコンも表側に搭載し、その上にOLEDを取り付ける構造としました。
これで何とか、FRISKフットプリントサイズで回路は入ることが分かったのですが、次の課題は電池です。
表示をつけてこれまでのようにコイン電池で持つとは思えませんし、とは言え、あまり厚くはしたくないのですが、適当な電池がありません。
最初、単4型を考えて作ってみたのですが、電池部分だけで厚さが15mm以上となり本体より厚くなります。
そこで充電可能なリチウムポリマー電池の搭載を検討しました。当然、充電回路も搭載します。
検討の結果は、電池部分の厚みは7mm程度まで薄くでき、トータルでも20mm程度になりました(ボタンなど突起物除く)。
充電基板も搭載し、充電も直接外部からコネクタに差し込める構造としました。
そして本題の、電池の持ちです。
表示をつけたことにより、どのくらい電流が増え、搭載した電池でどのくらい持つのか?
これは実用性に大きく影響します.
そこでまず連続動作でどのくらい持つのか試してみました。
メモリーの自動リピートでのテストです。
手持ち2種類の電池で確認しました。
結果:① 約24時間(表示はないが、購入の時800mAhと説明)
② 約40時間(600mAhと表示があり1個ずつ個装)
次に消費電流の測定です。
まず、OLEDを接続していない状態です。
約7mA流れています。無操作の状態です。
次に、OLEDを接続し、何も表示しない状態です。
約11mA流れています。
次は、2行のうち上段だけ表示した状態です。
約16mAまで増えました。
最後は、2行全体に表示した状態です。
約20mAまで増えています。
今回の測定での驚きは、意外と流れているということです。
OLEDは、LCDより消費電流は少ないものだと勝手に思い込んでいました。
また、表示量によって電流値が変わるということです。
表示領域全部をベタ表示したら電流はもっと増えるのではないかと思います。
これまで0.96"や1.3"のOLEDを使用してきましたが、消費電流を測ったことがありませんでした。
その意味では、良かったと思っています。
改めて検索してみると、テレビでも液晶より有機ELの方が消費電力が大きいと報告されています。
これらの結果をもとに、例えば10時間/日 運用するとしたら、電池①の場合2回に一回、リスクケアをすれば毎回充電ということになります。
電池②の場合でも、2回に一回ということになるでしょう!
10時間運用でも実際にパドル操作などしている時間はもっと少ないわけですが、表示があるということで常時20mA近い電流が流れていて電池寿命的には変わりません。
もう少し持ってくれないと実用的には厳しいと思われます。
そこで、Pocke KeyerⅡで採用したスリープモードを追加してみました。
しかし、マイコンはこれでいいのですが、OLEDについては色々調べてみて有りそうなのですが、スリープモード的な機能(Arduino)を見つけることはできませんでした。
そこで、OLEDの電源をスリープモード時にハード的にオフするようにしました。
パドル操作で、マイコンがオン動作に戻った時に同時にOLED電源オンするようにしました。
しかし、マイコンは動作開始するのですが、OLEDの表示が戻りません。電流はOLEDの表示のない時の値になっています。OLEDの初期化とかいろいろやってみましたがダメでしたが、結果的には再表示できるようになりました。
スリープモード時の電流値は、僅か0.4mAです。(電流値が小さいので正しく測れているかは?です)
Pocke KeyerⅡと同様に10分間無操作の場合スリープモードに入るように設定すれば、10時間の運用でも消費電流は抑えることができ、実用的な使用時間になるのではと思っています。
立ち上がりはこれまで同様、スリープ中はメモリボタン等が機能しないだけで、パドル操作ではスリープしていたことを感じさせないスピードで復帰します。
この対応で実際の運用時にどのくらい持つのかは、実使用してみないとわからないですが、実用的な範囲に入るのではないかと思っています。
(しかし、スリープモード時の電流が0.4mAでは、使用しないときは電源オフしないと仮に400mAhの電池で無操作でも理屈上1000時間で枯渇します)
以上、備忘録です。
FRISKサイズの小型キーヤーを作ってからだいぶ時間が経ちました。
K3NG Keyerソフトを搭載してからも2年ほどが経過し、更に多くの方にも使っていただておりとてもうれしく思っております。
しかし、そろそろ次は?というのもあり、K3NG Keyerの機能のひとつである表示機能の追加を検討してみました。
と言っても、FRISKサイズというコンセプトをどう維持するかが課題であり、このサイズに収まる表示器があるのか?というのもありましたが、以前から使っているOLEDも色々なバリエーションが製品化され、0.91"128x32の小型のものがあることがわかり入手してみました。
現行のFRISKサイズキーヤーである Pocke KeyerⅡの上に重ねてどう搭載するか検討し、電池を現行のCR2032コイン電池をやめて、基板の下側に搭載すれば、OLEDが載りそうに思えたので、早速基板を書いてエッチングして実験してみました。(片面基板です)
今回は、マイコンも表側に搭載し、その上にOLEDを取り付ける構造としました。
これで何とか、FRISKフットプリントサイズで回路は入ることが分かったのですが、次の課題は電池です。
表示をつけてこれまでのようにコイン電池で持つとは思えませんし、とは言え、あまり厚くはしたくないのですが、適当な電池がありません。
最初、単4型を考えて作ってみたのですが、電池部分だけで厚さが15mm以上となり本体より厚くなります。
そこで充電可能なリチウムポリマー電池の搭載を検討しました。当然、充電回路も搭載します。
検討の結果は、電池部分の厚みは7mm程度まで薄くでき、トータルでも20mm程度になりました(ボタンなど突起物除く)。
充電基板も搭載し、充電も直接外部からコネクタに差し込める構造としました。
そして本題の、電池の持ちです。
表示をつけたことにより、どのくらい電流が増え、搭載した電池でどのくらい持つのか?
これは実用性に大きく影響します.
そこでまず連続動作でどのくらい持つのか試してみました。
メモリーの自動リピートでのテストです。
手持ち2種類の電池で確認しました。
結果:① 約24時間(表示はないが、購入の時800mAhと説明)
② 約40時間(600mAhと表示があり1個ずつ個装)
次に消費電流の測定です。
まず、OLEDを接続していない状態です。
約7mA流れています。無操作の状態です。
次に、OLEDを接続し、何も表示しない状態です。
約11mA流れています。
次は、2行のうち上段だけ表示した状態です。
約16mAまで増えました。
最後は、2行全体に表示した状態です。
約20mAまで増えています。
今回の測定での驚きは、意外と流れているということです。
OLEDは、LCDより消費電流は少ないものだと勝手に思い込んでいました。
また、表示量によって電流値が変わるということです。
表示領域全部をベタ表示したら電流はもっと増えるのではないかと思います。
これまで0.96"や1.3"のOLEDを使用してきましたが、消費電流を測ったことがありませんでした。
その意味では、良かったと思っています。
改めて検索してみると、テレビでも液晶より有機ELの方が消費電力が大きいと報告されています。
これらの結果をもとに、例えば10時間/日 運用するとしたら、電池①の場合2回に一回、リスクケアをすれば毎回充電ということになります。
電池②の場合でも、2回に一回ということになるでしょう!
10時間運用でも実際にパドル操作などしている時間はもっと少ないわけですが、表示があるということで常時20mA近い電流が流れていて電池寿命的には変わりません。
もう少し持ってくれないと実用的には厳しいと思われます。
そこで、Pocke KeyerⅡで採用したスリープモードを追加してみました。
しかし、マイコンはこれでいいのですが、OLEDについては色々調べてみて有りそうなのですが、スリープモード的な機能(Arduino)を見つけることはできませんでした。
そこで、OLEDの電源をスリープモード時にハード的にオフするようにしました。
パドル操作で、マイコンがオン動作に戻った時に同時にOLED電源オンするようにしました。
しかし、マイコンは動作開始するのですが、OLEDの表示が戻りません。電流はOLEDの表示のない時の値になっています。OLEDの初期化とかいろいろやってみましたがダメでしたが、結果的には再表示できるようになりました。
スリープモード時の電流値は、僅か0.4mAです。(電流値が小さいので正しく測れているかは?です)
Pocke KeyerⅡと同様に10分間無操作の場合スリープモードに入るように設定すれば、10時間の運用でも消費電流は抑えることができ、実用的な使用時間になるのではと思っています。
立ち上がりはこれまで同様、スリープ中はメモリボタン等が機能しないだけで、パドル操作ではスリープしていたことを感じさせないスピードで復帰します。
この対応で実際の運用時にどのくらい持つのかは、実使用してみないとわからないですが、実用的な範囲に入るのではないかと思っています。
(しかし、スリープモード時の電流が0.4mAでは、使用しないときは電源オフしないと仮に400mAhの電池で無操作でも理屈上1000時間で枯渇します)
以上、備忘録です。
Pocke VDPの試作!
(2023/1/22 17:50:52)
昨年11月、12月頃に短縮コイル入替型のV型ダイポールの試作をしていました。
ベランダや、移動運用でよく使用されるアンテナは垂直型が多いですが、ラジアルやアースの取り方で性能は著しく変化し、調整の苦労もそれなりにあります。
これに対してダイポール型の場合アースの問題はだいぶクリヤされるのではないかと、収納時はコンパクトに、軽量で持ち運びにも便利なアンテナをと製作してみました。
7MHzだと相当な短縮率になるのですが、実際にQRP(5W)で使用してみても、7MHzで国内はほぼ問題なくQSOが可能でした。DXも近隣(中国、台湾)はOKでした。
21MHzではコンディションも手伝ってか、QRP(5W)で南米(アルゼンチン、ウルグアイ)とQSOできました。
いずれもFT8ですが。
この様子は、時々Twitterで呟いていたのですが、試作の内容を纏めないままになっていました。
アンテナでいつも大変お世話になっている JK1LSE OM殿にもテスト使用をお願いしたりしていたのですが、、当局が纏めるより先に LSE OM殿には、BLOGで試用レポートを上げてもらっていました。(是非ご参照ください)
http://honda.way-nifty.com/pocky/2022/12/post-8e12ac.html
当局的にもどこかに纏めたものがないと忘れてしまうので、遅ればせながら備忘録として纏めることにしました。
【目標仕様】
1.50MHz フルサイズ ダイポール(片側約1.5m)
2.HF帯は短縮コイルを入れ替えて各バンド対応(7~28MHz)
3.エレメント先端部はロッドアンテナとしてバンド毎の
微調整可能
4.分解時、A4サイズ以内で収納可能
5.マッチングユニットはバンド別プラグイン
6.軽量
短縮ホイップ型も考えましたが、ラジアルやアースなど設置環境でのバラつきを調整で補うことになり、比較的それらの影響の少ないダイポール型で作ることにしました。
とは言え、設置環境で共振点は移動し、7MHz等においては短縮率が大きいためSWR2以下の幅は狭くなり CW、デジタル、Phone等の運用モードによる共振周波数は簡単に調整できる必要があり、先端エレメント部のロッドアンテナ採用はこれに最適と判断しました。
【使用部品】
1.ロッドアンテナ:全長83cm 仕舞寸法10cm
2.手元エレメント:12φアルミパイプ 28cm 2本継
3.エレメントジョイント:VE14管塩ビ電線管
4.コイルボビン:7/10MHz VE16管、14~28MHz VE14管
5.コイル線材:0.5mm ポリウレタン線
6.バラン材:FT37-43材(ソーター型)
7.エレメントジョイント構造物:3Dプリンタによる製作
8.重量:420g(7MHzコイル装着時実測)
9.耐入力:20Wmax(SSB時)FT8,CW時は10W以下を推奨
ジョイントとコイルボビンにVE管を使用したのは、一般的に使用される水道管用のVP管と比較し、肉厚が少し薄く軽くできるからです。材料はほぼ同じようです。
【ブロック別構造】
1.給電部
バラン内蔵 エレメントジョイント部
2.マッチングユニットプラグイン部
プラグイン端子面 プラグイン後
3.マストクランプ部
10~35φ程度のマストに固定可能
4.手元エレメント部
片側2本構成 エレメントジョイント部
5.給電部エレメント結合、ジョイント
給電部/エレメント結合 エレメント/エレメント結合
6.短縮コイル部
短縮コイル 短縮コイル結合部
7.先端ロッドアンテナエレメント部
先端エレメント 短縮コイルとの結合
8.片側エレメントセット(短縮の場合)
給電部を除くエレメントセット
(50MHzの場合は短縮コイルの代わりにエレメントジョイントを使用)
9.マッチングユニット
裏側 各バンド対応(一部兼用)
10.短縮コイル
カバー装着前 カバー装着後
【設置事例】
1.三脚設置
2.ベランダ設置
塩ビ管の45度エルボを使用してベランダから突き出し設置
右は、ロッドアンテナエレメントのみ縮めた状態
【バンド帯域特性(VSWR)】
Pocke Antenna Analyzerでエレメント長調整後
各バンド写真下の値はSWR計での実測値
SWR1.5以下帯域幅 ±9KHz
SWR2以下帯域幅 ±17KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 25KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±14KHz
SWR2以下帯域幅 ±25KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 54KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±20KHz
SWR2以下帯域幅 ±35KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 50KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±38KHz
SWR2以下帯域幅 ±75KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 60KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±60KHz
SWR2以下帯域幅 ±105KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 90KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±60KHz
SWR2以下帯域幅 未測定
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 80KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±65KHz
SWR2以下帯域幅 ±125KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 109KHz
※50MHzは手元にデータが残っていませんでした。フルサイズなので当然ながらバンド幅は広い。
JK1LSE OMの測定で、紹介されています。
※エレメント1cm当たりの周波数偏移量データにバンド間で矛盾を感じるところもありますが、測定当時のデータをそのまま記載。マクロで参照すれば問題はないかと思います。
【失敗談】
短縮型ですから、短縮した分投下したエネルギーはコイルで熱となって消費されます。
このコイルでどこまで持つか、50Wを連続で投入していたら、見る見るうちにSWRが悪化していき、ベランダに出てみたら、コイルが写真のような有様です。
20Wでもほんのり暖かくなります。(よって推奨は10W以下)
コイルボビンにファイバー製など高温に強い材質で軽量のものがあればよいのですが、コストパフォーマンスから現状のVE管となっています。
【3.5MHz対応】
3.5MHz対応は短縮率が大きすぎるのと耐入力に限界があるので現実的な使用には耐えられないだろうと思って考えていなかったのですが、Twitterで呟いたら、3.5MHz用のコイルは?という質問があり、とりあえず作ってみようかと思いコイルを巻いてみました。
上の黒いのは7MHz用コイルです。
巻き数が非常に多く苦労しましたが、何とか共振でき、QRP(5W)での使用では国内はできないことはないといった印象でした。苦労の割には短縮し過ぎかな?!
【纏め】
結果として、ディスコンが正式に発表されたFT-818とかIC-705、また自作などのQRPリグなどでのQRP移動運用、ベランダでのスティルスアンテナとしてそれなりに使用できるアンテナが出来上がったかなと思っております。
昨年11月、12月頃に短縮コイル入替型のV型ダイポールの試作をしていました。
ベランダや、移動運用でよく使用されるアンテナは垂直型が多いですが、ラジアルやアースの取り方で性能は著しく変化し、調整の苦労もそれなりにあります。
これに対してダイポール型の場合アースの問題はだいぶクリヤされるのではないかと、収納時はコンパクトに、軽量で持ち運びにも便利なアンテナをと製作してみました。
7MHzだと相当な短縮率になるのですが、実際にQRP(5W)で使用してみても、7MHzで国内はほぼ問題なくQSOが可能でした。DXも近隣(中国、台湾)はOKでした。
21MHzではコンディションも手伝ってか、QRP(5W)で南米(アルゼンチン、ウルグアイ)とQSOできました。
いずれもFT8ですが。
この様子は、時々Twitterで呟いていたのですが、試作の内容を纏めないままになっていました。
アンテナでいつも大変お世話になっている JK1LSE OM殿にもテスト使用をお願いしたりしていたのですが、、当局が纏めるより先に LSE OM殿には、BLOGで試用レポートを上げてもらっていました。(是非ご参照ください)
http://honda.way-nifty.com/pocky/2022/12/post-8e12ac.html
当局的にもどこかに纏めたものがないと忘れてしまうので、遅ればせながら備忘録として纏めることにしました。
【目標仕様】
1.50MHz フルサイズ ダイポール(片側約1.5m)
2.HF帯は短縮コイルを入れ替えて各バンド対応(7~28MHz)
3.エレメント先端部はロッドアンテナとしてバンド毎の
微調整可能
4.分解時、A4サイズ以内で収納可能
5.マッチングユニットはバンド別プラグイン
6.軽量
短縮ホイップ型も考えましたが、ラジアルやアースなど設置環境でのバラつきを調整で補うことになり、比較的それらの影響の少ないダイポール型で作ることにしました。
とは言え、設置環境で共振点は移動し、7MHz等においては短縮率が大きいためSWR2以下の幅は狭くなり CW、デジタル、Phone等の運用モードによる共振周波数は簡単に調整できる必要があり、先端エレメント部のロッドアンテナ採用はこれに最適と判断しました。
【使用部品】
1.ロッドアンテナ:全長83cm 仕舞寸法10cm
2.手元エレメント:12φアルミパイプ 28cm 2本継
3.エレメントジョイント:VE14管塩ビ電線管
4.コイルボビン:7/10MHz VE16管、14~28MHz VE14管
5.コイル線材:0.5mm ポリウレタン線
6.バラン材:FT37-43材(ソーター型)
7.エレメントジョイント構造物:3Dプリンタによる製作
8.重量:420g(7MHzコイル装着時実測)
9.耐入力:20Wmax(SSB時)FT8,CW時は10W以下を推奨
ジョイントとコイルボビンにVE管を使用したのは、一般的に使用される水道管用のVP管と比較し、肉厚が少し薄く軽くできるからです。材料はほぼ同じようです。
【ブロック別構造】
1.給電部
バラン内蔵 エレメントジョイント部
2.マッチングユニットプラグイン部
プラグイン端子面 プラグイン後
3.マストクランプ部
10~35φ程度のマストに固定可能
4.手元エレメント部
片側2本構成 エレメントジョイント部
5.給電部エレメント結合、ジョイント
給電部/エレメント結合 エレメント/エレメント結合
6.短縮コイル部
短縮コイル 短縮コイル結合部
7.先端ロッドアンテナエレメント部
先端エレメント 短縮コイルとの結合
8.片側エレメントセット(短縮の場合)
給電部を除くエレメントセット
(50MHzの場合は短縮コイルの代わりにエレメントジョイントを使用)
9.マッチングユニット
裏側 各バンド対応(一部兼用)
10.短縮コイル
カバー装着前 カバー装着後
【設置事例】
1.三脚設置
2.ベランダ設置
塩ビ管の45度エルボを使用してベランダから突き出し設置
右は、ロッドアンテナエレメントのみ縮めた状態
【バンド帯域特性(VSWR)】
Pocke Antenna Analyzerでエレメント長調整後
各バンド写真下の値はSWR計での実測値
SWR1.5以下帯域幅 ±9KHz
SWR2以下帯域幅 ±17KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 25KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±14KHz
SWR2以下帯域幅 ±25KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 54KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±20KHz
SWR2以下帯域幅 ±35KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 50KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±38KHz
SWR2以下帯域幅 ±75KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 60KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±60KHz
SWR2以下帯域幅 ±105KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 90KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±60KHz
SWR2以下帯域幅 未測定
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 80KHz
SWR1.5以下帯域幅 ±65KHz
SWR2以下帯域幅 ±125KHz
エレメント1cm当たりの周波数偏移量 109KHz
※50MHzは手元にデータが残っていませんでした。フルサイズなので当然ながらバンド幅は広い。
JK1LSE OMの測定で、紹介されています。
※エレメント1cm当たりの周波数偏移量データにバンド間で矛盾を感じるところもありますが、測定当時のデータをそのまま記載。マクロで参照すれば問題はないかと思います。
【失敗談】
短縮型ですから、短縮した分投下したエネルギーはコイルで熱となって消費されます。
このコイルでどこまで持つか、50Wを連続で投入していたら、見る見るうちにSWRが悪化していき、ベランダに出てみたら、コイルが写真のような有様です。
20Wでもほんのり暖かくなります。(よって推奨は10W以下)
コイルボビンにファイバー製など高温に強い材質で軽量のものがあればよいのですが、コストパフォーマンスから現状のVE管となっています。
【3.5MHz対応】
3.5MHz対応は短縮率が大きすぎるのと耐入力に限界があるので現実的な使用には耐えられないだろうと思って考えていなかったのですが、Twitterで呟いたら、3.5MHz用のコイルは?という質問があり、とりあえず作ってみようかと思いコイルを巻いてみました。
上の黒いのは7MHz用コイルです。
巻き数が非常に多く苦労しましたが、何とか共振でき、QRP(5W)での使用では国内はできないことはないといった印象でした。苦労の割には短縮し過ぎかな?!
【纏め】
結果として、ディスコンが正式に発表されたFT-818とかIC-705、また自作などのQRPリグなどでのQRP移動運用、ベランダでのスティルスアンテナとしてそれなりに使用できるアンテナが出来上がったかなと思っております。
2022年もありがとうございました。 1年の総括!
(2022/12/31 10:52:35)
1年は早いものでもう年の瀬を迎えてしまいました。
前回の日記が9月だったことを考えるといったい何をしていたのか?と思えるほどです。
その中でも、毎月何かの実験や試作、頒布を続けてこられたのはご支援いただいている皆様のお蔭と感謝するばかりです。
特に2022年は、7月の関西ハムフェスティバル、8月のハムフェアと2019年以来となるイベントが再開され参加できたことは良かったな!感じております。
1年を振り返って、新しくトライできたこと、途中のもの、できなかったこと等を総括してみたいと思います。
【新しい頒布品】
1. Pocke Paddle mini 2022/2~
イベントでの参加記念品、
マスコットとして製作、意外と実用的でした
2. Pocke TATOR Jr. 2022/6~
写真真中
更に小型のminiも製作し短命に
3. Pocke DecoKeyer 2022/6~
K3NGキーヤーに表示をつけ更にCWデコード機能も
名刺サイズの小型化も
4. Pocke IF817G 2022/7~
ディスコンも噂されるFT-817系対応
移動運用時に対応してGPS搭載機も
5. Pocke TATOR mini 2022/8~
回転させるだけの機能に絞って小型化
6. Pocke ANT078 2022/8~
JK1LSE OMの支援を願ってやっとのことで完成
7. Pocke ANT24 2022/9~
430MHzに続き144MHz用も
※ 御礼
以前からの、PockeKeyer(K3NG Keyer搭載)、Pocke PaddleⅢ、Pocke IF817Ⅱは継続して多くの局長さんからご要望いただき頒布させていただきました。
また海外からも多くのご要望をいただき、欧州、北米、アジアまで送付させていただきました。
本当にありがとうございました。
【未だに頒布品にできてないもの】
1. Pocke ELETATOR (衛星追尾ローター:仰角付き)
2年越しで未だ満足いかず未完成
小型化はできたので2023年こそ
2. Pocke Antenna Analyzer (周波数拡張版)
430MHzアンテナを作ったのでアナライザーも対応へと
苦戦しており、進まず
【作ってみたもの】
1. Pocke SatDial
衛星通信は忙しいので操作を簡単にと
時々フリーズしてしまい、今一つ
2. クロスヤギウダアンテナ (衛星対応)
2023年には、JK1LSE OMだより
3. FM TRX
QYT28の頒布で28/50 FMも面白そうだなと
中華製ワンチップICメインで基板も製作
受信感度が今一つで、未完成
4. ディスコーンアンテナ
AirBand受信用に製作、430MHz 100mWで日光との交信も
5. Pocke VDP (マルチバンド対応コンパクト短縮V型ダイポール)
移動運用対応でコイル交換型マルチバンド対応
全長約3m、50MHzはフルサイズ
収納時はA4サイズ以下にコンパクト化
6. コイル巻き線機
コイル巻きが大変なので作ってみたら意外と良好
7. APRSコンパクトアダプタ
使ってないハンディTRXの活用策にと
今一デコード率が低くて検討継続中
8. FT8コンパクトTRX
JE1RAV OM製作のソフトを活用させていただいた
コンパクトなものができて面白そう
【OnAir関連】
1. 6m AMロールコールへの参加
ひょんなことで入手したRJX-601を使ってみて
面白そうだったのでFT690も入手して、ロールコールにも参加
2エレデルタループは強力です
2. 自作機によるQRP FT8 OnAir
2017年製作のダイレクトFSK方式を使って
USBケーブル1本でスマホアプリ運用
3. QRPコンテストへの参加 (自作機部門)
高校の時のフィールドデイ以来のコンテスト参加
自作機Pocke6でSSBとCWでそこそこのポイント確保
【参加イベント】
1. 関西ハムフェスティバル
やはりイベントは楽しい
2. ハムフェア
沢山ご来場いただきありがとうございました
良い写真がなかった
【2023年は!】
ご要望をいただきながらいまだに未完成となっているPocke ELETATOR、Analyzerの完成と、JE1RAVさん製作のコンパクトFT8 TRXをヒントに、2017年製作のダイレクトFSK機をベースとしたFT8/CW兼用機をつくってみたいな~!と思っています。
頒布品は、ボチボチではありますが、部品の入手が可能な間は続けていきたいと思います。
イベントは、3月19日の関西ハムシンポジウムの参加から始めたいな~!と。
相変わらず気が多いので、その時興味を抱くとそこに走る性格なのでまた1年たってみないと結果はわかりませんが!
20023年もよろしくお願いいたします!
前回の日記が9月だったことを考えるといったい何をしていたのか?と思えるほどです。
その中でも、毎月何かの実験や試作、頒布を続けてこられたのはご支援いただいている皆様のお蔭と感謝するばかりです。
特に2022年は、7月の関西ハムフェスティバル、8月のハムフェアと2019年以来となるイベントが再開され参加できたことは良かったな!感じております。
1年を振り返って、新しくトライできたこと、途中のもの、できなかったこと等を総括してみたいと思います。
【新しい頒布品】
1. Pocke Paddle mini 2022/2~
イベントでの参加記念品、
マスコットとして製作、意外と実用的でした
2. Pocke TATOR Jr. 2022/6~
写真真中
更に小型のminiも製作し短命に
3. Pocke DecoKeyer 2022/6~
K3NGキーヤーに表示をつけ更にCWデコード機能も
名刺サイズの小型化も
4. Pocke IF817G 2022/7~
ディスコンも噂されるFT-817系対応
移動運用時に対応してGPS搭載機も
5. Pocke TATOR mini 2022/8~
回転させるだけの機能に絞って小型化
6. Pocke ANT078 2022/8~
JK1LSE OMの支援を願ってやっとのことで完成
7. Pocke ANT24 2022/9~
430MHzに続き144MHz用も
※ 御礼
以前からの、PockeKeyer(K3NG Keyer搭載)、Pocke PaddleⅢ、Pocke IF817Ⅱは継続して多くの局長さんからご要望いただき頒布させていただきました。
また海外からも多くのご要望をいただき、欧州、北米、アジアまで送付させていただきました。
本当にありがとうございました。
【未だに頒布品にできてないもの】
1. Pocke ELETATOR (衛星追尾ローター:仰角付き)
2年越しで未だ満足いかず未完成
小型化はできたので2023年こそ
2. Pocke Antenna Analyzer (周波数拡張版)
430MHzアンテナを作ったのでアナライザーも対応へと
苦戦しており、進まず
【作ってみたもの】
1. Pocke SatDial
衛星通信は忙しいので操作を簡単にと
時々フリーズしてしまい、今一つ
2. クロスヤギウダアンテナ (衛星対応)
2023年には、JK1LSE OMだより
3. FM TRX
QYT28の頒布で28/50 FMも面白そうだなと
中華製ワンチップICメインで基板も製作
受信感度が今一つで、未完成
4. ディスコーンアンテナ
AirBand受信用に製作、430MHz 100mWで日光との交信も
5. Pocke VDP (マルチバンド対応コンパクト短縮V型ダイポール)
移動運用対応でコイル交換型マルチバンド対応
全長約3m、50MHzはフルサイズ
収納時はA4サイズ以下にコンパクト化
6. コイル巻き線機
コイル巻きが大変なので作ってみたら意外と良好
7. APRSコンパクトアダプタ
使ってないハンディTRXの活用策にと
今一デコード率が低くて検討継続中
8. FT8コンパクトTRX
JE1RAV OM製作のソフトを活用させていただいた
コンパクトなものができて面白そう
【OnAir関連】
1. 6m AMロールコールへの参加
ひょんなことで入手したRJX-601を使ってみて
面白そうだったのでFT690も入手して、ロールコールにも参加
2エレデルタループは強力です
2. 自作機によるQRP FT8 OnAir
2017年製作のダイレクトFSK方式を使って
USBケーブル1本でスマホアプリ運用
3. QRPコンテストへの参加 (自作機部門)
高校の時のフィールドデイ以来のコンテスト参加
自作機Pocke6でSSBとCWでそこそこのポイント確保
【参加イベント】
1. 関西ハムフェスティバル
やはりイベントは楽しい
2. ハムフェア
沢山ご来場いただきありがとうございました
良い写真がなかった
【2023年は!】
ご要望をいただきながらいまだに未完成となっているPocke ELETATOR、Analyzerの完成と、JE1RAVさん製作のコンパクトFT8 TRXをヒントに、2017年製作のダイレクトFSK機をベースとしたFT8/CW兼用機をつくってみたいな~!と思っています。
頒布品は、ボチボチではありますが、部品の入手が可能な間は続けていきたいと思います。
イベントは、3月19日の関西ハムシンポジウムの参加から始めたいな~!と。
相変わらず気が多いので、その時興味を抱くとそこに走る性格なのでまた1年たってみないと結果はわかりませんが!
20023年もよろしくお願いいたします!
144MHz 4エレヤギウダアンテナ
(2022/9/22 23:26:00)
軽いシンプルなヤギウダアンテナを構想してだいぶ時間が経ってしまいました。
プロト機を紹介してから約一年が経過していることに我ながら驚いている次第です。
http://blog.toshnet.com/article/189101335.html
このうち、430MHz 8エレについては、8月のハムフェアにて初お目見えさせていただき好評を得て即売となりました。
ご訪問いただいた数人の局長さんから、144MHz用はまだでないのか?という問い合わせもいただき、実は144MHz用は送付の梱包サイズが大きくなり、送料が高くなるので悩んでいるというお話もさせていただきました。
ハムフェア後、コラボさせていただいているJK1LSE OMとも相談し、何とか80サイズで送れる構造が実現でき、先行品が出来上がり、再現性の評価もできましたので紹介します。
まず、送付サイズを小さくする方法ですが、これまでエレメントは1本のアルミパイプで構成していたのを(シンプルだから)、今回はエレメントホルダー部でジョイントすることにより2分割することにしました。組立作業は増えますが、約1mのエレメントが約50cmと半分になります。
ブームも、1mものをそのまま使うことを前提にしていたのですが、すでに430MHz 8エレで2分割しており、ブームも50cmになっています。
エレメントを2分割にすることによって、組立作業が複雑にならないように、差し込んでネジを締めるだけの構造にし、作業性も簡単化しています。
すべてのエレメントを2分割にすることによって、下の写真のように分解した状態で非常にコンパクトに纏まりました。
80サイズの梱包箱にすっぽり入ります。
重量も、実測306gと軽量に仕上がっています。(仕様重量は320g以下かな?)
肝心なのは、性能と再現性です。
今回作成した3台の先行品と、1年前に作ったプロトを今回設計に改造した先行試作品、そしていつものようにダイヤモンド製5エレを実測し、比較してみました。
<結論>
1.利得 先行品3台は同じ利得となり、再現性は高い
ダイヤモンド製5エレと比較し、遜色のない利得が得られた(実測は+1dB)
2.パターン 3台の先行品は酷似し、再現性がある
3.VSWR 全帯域(2MHz)1.5以下はちょっと苦しい(片方で1.7程度)
<実測値>
先行品3台の、パターン図とVSWR特性です。
パターン図はよく似ており、再現性は高いといえます。
VSWR帯域特性は、最下点でVSWR 1.0~1.1 144MHz帯域内で、1.7以下に収まっています。
CW、SSB運用を主体にするか、衛星通信を主体にするかで、下にチューニングするか、上にチューニングするか悩むところではありますが、FMのメインチャンネルを最下点にしても通常運用は帯域内で問題ないでしょう!
無調整でのバラつきがこの3台での実測レベルだと思います。
5mm程度のラジエーターの長さの調整で、上か下かは調整の範囲です。
FB比は、15dB程度とちょっと苦しい値の結果だと思います。
左は、昨年試作したものを今回設計に改造したものです。エレメントは2分割せずそのまま使っています。
右は、ダイヤモンド製5エレです。
パターン図は、測定結果を180度反転させてプロットしています。
測定レベルは、それぞれの測定結果で最大値を0dBに正規化して表示しています。
今回先行品3台、先行試作品の測定最大値は-1dB、ダイヤモンド製5エレは-2dBなので遜色のない利得が得られていることがわかります。
ダイヤモンド製のFB比はなぜかいつもよくないです。ビーム幅は少し狭くなっています。
(いずれの測定も方位角190度でディップが見られますが、測定システム上の問題があるようで無視)
MMANAでの設計データです。
利得は、ダイヤモンド製との比較においてシミュレーション値より大、FB比は残念ながら小、ビーム幅は利得が高い分狭くなっているかな!?という印象です。
いずれにせよ、電波暗室での測定ではなく、色々な反射環境のある当局のオープンベランダでの測定であることを前提に結果を見ていただければと思います。
このような環境での評価において、再現性のある測定結果が得られ、送付サイズもリダクションできたので144MHz 4エレも時間はかかりましたが、ご希望の方には使っていただけるものができたかなと思っております。
最後に、これらのヤギウダアンテナの設計監修、一部部品製作、性能測定確認は、JK1LSE OMとのコラボで実施させていただいており、感謝申し上げます。
軽いシンプルなヤギウダアンテナを構想してだいぶ時間が経ってしまいました。
プロト機を紹介してから約一年が経過していることに我ながら驚いている次第です。
http://blog.toshnet.com/article/189101335.html
このうち、430MHz 8エレについては、8月のハムフェアにて初お目見えさせていただき好評を得て即売となりました。
ご訪問いただいた数人の局長さんから、144MHz用はまだでないのか?という問い合わせもいただき、実は144MHz用は送付の梱包サイズが大きくなり、送料が高くなるので悩んでいるというお話もさせていただきました。
ハムフェア後、コラボさせていただいているJK1LSE OMとも相談し、何とか80サイズで送れる構造が実現でき、先行品が出来上がり、再現性の評価もできましたので紹介します。
まず、送付サイズを小さくする方法ですが、これまでエレメントは1本のアルミパイプで構成していたのを(シンプルだから)、今回はエレメントホルダー部でジョイントすることにより2分割することにしました。組立作業は増えますが、約1mのエレメントが約50cmと半分になります。
ブームも、1mものをそのまま使うことを前提にしていたのですが、すでに430MHz 8エレで2分割しており、ブームも50cmになっています。
エレメントを2分割にすることによって、組立作業が複雑にならないように、差し込んでネジを締めるだけの構造にし、作業性も簡単化しています。
すべてのエレメントを2分割にすることによって、下の写真のように分解した状態で非常にコンパクトに纏まりました。
80サイズの梱包箱にすっぽり入ります。
重量も、実測306gと軽量に仕上がっています。(仕様重量は320g以下かな?)
肝心なのは、性能と再現性です。
今回作成した3台の先行品と、1年前に作ったプロトを今回設計に改造した先行試作品、そしていつものようにダイヤモンド製5エレを実測し、比較してみました。
<結論>
1.利得 先行品3台は同じ利得となり、再現性は高い
ダイヤモンド製5エレと比較し、遜色のない利得が得られた(実測は+1dB)
2.パターン 3台の先行品は酷似し、再現性がある
3.VSWR 全帯域(2MHz)1.5以下はちょっと苦しい(片方で1.7程度)
<実測値>
先行品3台の、パターン図とVSWR特性です。
パターン図はよく似ており、再現性は高いといえます。
VSWR帯域特性は、最下点でVSWR 1.0~1.1 144MHz帯域内で、1.7以下に収まっています。
CW、SSB運用を主体にするか、衛星通信を主体にするかで、下にチューニングするか、上にチューニングするか悩むところではありますが、FMのメインチャンネルを最下点にしても通常運用は帯域内で問題ないでしょう!
無調整でのバラつきがこの3台での実測レベルだと思います。
5mm程度のラジエーターの長さの調整で、上か下かは調整の範囲です。
FB比は、15dB程度とちょっと苦しい値の結果だと思います。
左は、昨年試作したものを今回設計に改造したものです。エレメントは2分割せずそのまま使っています。
右は、ダイヤモンド製5エレです。
パターン図は、測定結果を180度反転させてプロットしています。
測定レベルは、それぞれの測定結果で最大値を0dBに正規化して表示しています。
今回先行品3台、先行試作品の測定最大値は-1dB、ダイヤモンド製5エレは-2dBなので遜色のない利得が得られていることがわかります。
ダイヤモンド製のFB比はなぜかいつもよくないです。ビーム幅は少し狭くなっています。
(いずれの測定も方位角190度でディップが見られますが、測定システム上の問題があるようで無視)
MMANAでの設計データです。
利得は、ダイヤモンド製との比較においてシミュレーション値より大、FB比は残念ながら小、ビーム幅は利得が高い分狭くなっているかな!?という印象です。
いずれにせよ、電波暗室での測定ではなく、色々な反射環境のある当局のオープンベランダでの測定であることを前提に結果を見ていただければと思います。
このような環境での評価において、再現性のある測定結果が得られ、送付サイズもリダクションできたので144MHz 4エレも時間はかかりましたが、ご希望の方には使っていただけるものができたかなと思っております。
最後に、これらのヤギウダアンテナの設計監修、一部部品製作、性能測定確認は、JK1LSE OMとのコラボで実施させていただいており、感謝申し上げます。
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