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link 7K1BIB/AC1AMの業務日誌 7K1BIB/AC1AMの業務日誌 (2024/5/6 5:35:36)

現在データベースには 144 件のデータが登録されています。

feed 【読み解き】「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案」(1) (2022/12/13 22:04:45)

2022年11月16日(水)に公表、意見募集が始まりました。締切りは12月16日(金)です。

総務省パブコメ「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集」
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000567.html?fbclid_=IwAR2psXKhvCdF1ggd0SlKkTx9PHWhshiVlouGnRLXVRxhxSTNfXsmi7PCM28

資料1だけで150頁超。とても大部な改正案です。例によって改正法令案を読み解きます(以下の解釈は公表された資料(1~4)に基づく、現時点での私なりの解釈です。今後、追加情報や再考により修正することがあり得ます。)。

概要

公表当日の私の一連のツイートはこちら

JJ1WTL本林さんのブログ記事(とても詳細です。必読)

パブコメ募集:ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等(1)
https://jj1wtl.at.webry.info/202211/article_14.html

パブコメ募集:ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等(2)
https://jj1wtl.at.webry.info/202211/article_15.html

パブコメ募集:ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等(3)
https://jj1wtl.at.webry.info/202211/article_16.html

体験機会の拡大・体験局制度の廃止

個人局・社団局を問わず誰でも、従免を持たない人に体験運用をさせることができるようになります。体験局を開設することも不要。体験者の年齢/家庭内/学校内に限る等の制限も一気になくなります。

(1) ただし 「交信の最初と最後は有資格者が行う必要がある」点は変わりません 。体験者がCQを出したら違法運用になってしまいます。

(2)  体験者へのレクチャー が求められることになりました(「無線技術に対する理解と関心を深めるとともに、当該操作に関する知識及び技能を習得できるよう、適切な働きかけに努めるものとする」)。「面白かったね、はいおしまい!」ではダメということです。

ということで、体験運用を企画する側に、それ相当の準備と心構えが求められます。

(3)  「体験局」制度は、なくなってしまうようです(泣)。

8J1YABと8J1YAOというふたつの体験局に関わった経験から言うと「体験局という特別な免許をもらっている」ことが、体験運用を実施する側のモチベーションになっていたことは事実としてあります。8J1コールで体験運用CQを出すと、交信相手を見つけやすい、という効果もありました。

昨年、 三親等内の親族や教職員の監督下で小中学生が体験運用できる制度 が設けられましたが、実際の運用例を聞いたことがありますか?私はほんの数回しか聞いたことがありません。制限を撤廃したからといって、体験運用を企画する人はそんなに増えるでしょうか・・・。やはり、体験運用に熱意のあるグループによる体験局の存在は大きかったと思います。

せっかくアマチュア無線界に定着した体験運用が、体験局制度の廃止により廃れてしまわないか、とても心配です。何らかの形で体験局は残して欲しいと強く思います。そこで、

A案)今回の改正後も、電波法施行規則第34条の10第1項第2号として、「臨時に開設するアマチュア局」での無資格者の運用が残ります。ですが、不思議なことにこの詳細な条件を定める「告示」が見当たりません。 JJ1WTL本林さん が読み解かれたように、おそらくこれは、「(4)大規模国際イベントで,レシプロ対象外の外国人ハムも運用できる記念局」(8N23WSJなど)の根拠条文(この条文に基づいて、イベントごとに個別に告示を作る)と思われますが、せっかくですのでこの条文に引っかけて、従来型の「体験局」を認める告示を作っていただけないでしょうか。一般局の体験運用と差別化するために、①体験者のCW運用OK、②体験者のCQもOK、という体験局はどうでしょうか。

(まあ、①はCW通信は有資格者でないとダメとする 電波法第39条第2項 との関係で難しく、②は、最初と最後は有資格者がするから「第三者のためにする行う通信」には当たらないとする総務省の説のキモに当たる部分(→ JJ1WTL本林さんの記事の「それって『第三者通信』じゃないの?」ご参照 )ですから、、CWもCQもOKの体験局は難しいかとは思いますが・・。)

B案)「体験局」制度自体の廃止はやむを得ないにしても、「主として体験運用を行う局」については、「8J/8N」タイプの特別なコールサインをいただけませんでしょうか。

(5) 体験局制度が本当に廃止されてしまうのであれば、 せっかくの体験運用を廃れさせないために、JARLには、体験運用の推進運動を期待したい と思います。体験局の経験者が集まり知恵を絞って、体験交信やレクチャーのシナリオ、記念になる体験証等々の「体験運用セット」を用意して欲しいところです。こどもの日、あるいはアマチュア無線の日を「体験運用の日」に制定するのはどうでしょうか。

ところが、2022年11月の理事会で、髙尾会長は「体験局・ニューカマー支援委員会」設立の提案を否決しました。会長の強い影響下にある「会員増強組織強化委員会」にやらせようということのようですが、その委員長は体験局に(おそらく)関わったことのない理事です。とても心配です。なぜこんなことになってしまうのでしょうか。

従免と局免の同時申請

「開局」申請書の「特例様式」 ができます。従免の欄に「従免同時申請」というチェックボックスが用意されます(別紙1の35枚目)。

今までは、まず従免を申請し、従免が届いてから、開局申請書を提出していました。書類が2往復しますので、大幅に時間がかかっていました。今後は、従免申請と局免申請が同時にできるようになるので、ニューカマーが国試や講習で合格してから開局するまでの時間が大幅に短縮されそうです。とてもよい改正だと思います。

私の予想は、2通の申請書を同時に提出できるようにする、というものでした(拙稿『 「技適」を利用した免許手続きの簡素化とは? 』の「2通の申請書を同時に提出?」)。総務省はさらに踏み込んで、新しい1通のフォームを作ってくれました。

では、4アマから3アマにグレードアップしたときはどうでしょうか。 「変更」申請書の「特例様式」 にも「従免同時申請」というチェックボックスが用意されています(別紙1の41枚目)。なので、「3アマの従免申請」と「局免に18MHzを追加し、出力を50Wにパワーアップする変更申請」も同時にできる(2往復せずに済む)ことになります。

ただし、 これらの「特例様式」は、技適機種だけの局(=ライトユーザー)しか使えません。

例えば、

①4アマ取って技適機種で開局!
→② 先輩に古い無線機もらって、JARD/TSSの保証を受けて増設!
→③3アマ合格!

というパターン、結構あると思うのですが、 いったん非技適機種を持ってしまったが最後、この「特例様式」は使えません。 今までどおり、④3アマの従免申請→⑤3アマの従免受領→⑥「局免に18MHzを追加し、出力を50Wにパワーアップする変更申請」とやらなければなりません。

「特例様式」を使える条件を、

備考1 この様式は、次の全てに当てはまるアマチュア局にかかる変更申請及び届出に限り使用することができる
(1) 空中線電力が50W以下の無線設備を使用するもの
(2)  この様式にかかる申請又は届出において工事設計の変更を含まないか、これを含む場合は、適合表示無線設備の増設のみであること
(3) 移動するもの
(4) 個人が開設するもの
(5) 人工衛星等のアマチュア局でないもの

としていただければ、いったん非技適機種を持ってしまった局でも、この特例様式を使ったアップグレードをすることができそうです。意見を出したいと思います。

電波型式・周波数・空中線電力を含む一括表示コードの導入

今でも、電波型式の 「一括記載コード」がありますが、電波型式と周波数と空中線電力を含むものに変わります 。今回の改正が施行されれば、局免の記載はこうなります(別紙1の68枚目):

移動しない局 移動する局
1アマ 1AF 1AM
2アマ 2AF 2AM
3アマ 3AF 3AM
4アマ 4AF 4AM
レピータ ATR

「1AF」というのは、「136kHz帯~249GHz帯まで全部」「全ての電波型式」「出力1kW」という意味です。つまり、従免に応じて 最初から「全部のせ」で免許してくれる 、ということです。

私は「電波型式に最初からFreeDVは入れて欲しいな・・」程度に、チマチマしたものを考えていました(拙稿『 「技適」を利用した免許手続きの簡素化とは? 』)。ですが、総務省は、私の予想を良い方向に裏切ってくれました。驚きました。

総務省:「周波数は、最初から『あなたの資格で出られる全バンド』あげちゃう」
総務省:「電波型式は、最初から『全ての電波の型式』あげちゃう」
総務省:「出力は、最初から『あなたの資格で出られる最大出力』あげちゃう」

(1) さて、どんなメリットがあるのでしょうか。周波数帯、電波型式、出力を、最初から局免にめいっぱい書いておいてくれれば、

「局免の記載事項の変更」がなくなる
→変更「許可」でなく「遅滞なく届出」で済む
総通の審査終了を待つ必要がなくなる

ということになります。

技適機種の場合、買ってきてすぐ使って大丈夫です。
非技適機種の場合、JARD/TSSの保証書が発行されれば、使って大丈夫です。

ただし、どちらのケースでも、総通への「遅滞なく届出」はしましょう。

今までは、「局免に変更がない限り」すぐ使って良い、でした。
今後は、どんな場合でも、すぐ使って良いことになります。

なぜなら、どんな場合でも、局免に変更がないことになるのですから。

(2) 今までは、変更申請・届をすると、新しい局免が発行されていましたが、今後は、新しい局免は、開局の時と、5年ごとの更新(再免許)の時しか、発行されないことになると思われます。

(3) 今回の一括記載コードの改正は、新しい局だけでなく、 既存の局にもメリットがあります。何の手続を取らなくても、局免にこの新しいコードが書かれているものとみなす、という大盤振る舞い です(資料2の24枚目)。変更手続は要りません。

(4) ただし、工事設計書(無線機を1台1台書く欄)が無くなるわけではないです。 無線機を増設した時に、総通に「遅滞なく」届出しなければいけない点は、総務省として今回は譲れなかったようです。将来に期待しましょう。

(5) 本当は1kWの落成検査をきちんと受けていない局がこっそりリニア入れて1kW出していた場合、今までは、電波利用ホームページのデータベースでその局のコールサインを検索すれば「200W」(または「100W」「50W」「10W」・・・)と表示されたので、オーバーパワーかどうか、ある程度推測できました。「ローカル局にバレたら大変・・」と、オーバーパワーへの抑止力になっていたと言えます。

ところが、今後は、電波利用ホームページのデータベースでは、1アマ固定局は一律「1AF」となります。ぜんぶ1kW局です。 「あいつ、オーバーパワーじゃないか?」と思っても、データベースの検索だけでは尻尾をつかめないということになってしまいます

「技適またはJARD/TSSの保証でいける200W以下の局」と、「落成検査が必要な200Wを超える局」は、別のコード、例えば「1AF」と「1AS」などと、分けた方がよいと思います。意見を出したいと思います。

その2に続く・・

(2022-12-13 記)


feed 読後感想文:あびゅうきょ氏「『む』は無線の『む』」 (2022/11/9 9:26:26)

漫画家・あびゅうきょ氏の最新刊、「『む』は無線の『む』」を拝読した。

あびゅうきょ氏は、とても緻密な筆致の作品を描かれる漫画家。コールサイン「JH1EAF」を持つアマチュア無線家でもあられ、特に移動運用をアクティブになさっている。 魚眼レンズを駆使された写真が印象的な無線ブログ に見覚えのある方も多いのではないだろうか。私も何度も交信させて頂いている。

「バーチャル・ハムフェス2021」にもご出展くださった。
【D7】あびゅうきょ工房

「『む』は無線の『む』」の舞台は東京多摩地方。フィールドでQRP移動運用を楽しむビギナーアマチュア無線クラブ「聖少女電波旅団」7J1YΩΔ(ヤンキー、オメガ、デルタ)と、所属する少女たちの活躍が描かれている。

『虚空の聖域』『天空電磁曼荼羅』といったSF要素がふんだんに盛り込まれているが、現実感をもってグイグイ引き込まれてしまうのは、私がアマチュア無線家として経験したことのある不思議な電波伝搬と、作品内の少女たちが経験した特異現象が「似ている」こと、そして、実在する移動運用地が作品の中に丁寧に再現されているからであろう(おそらく同氏の実際の移動運用のご経験に基づくものに違いない。)。「電波伝搬の日々変化は地球の喜怒哀楽。アマ無線はそれに直接アクセスできる。」という旅団長の言葉が心に響き、どこか「懐かしさ」すら感じてしまう作品である。

作品は「BOOTH」のあびゅうきょ氏のサイトで頒布されている。
https://booth.pm/ja/items/4085553

なお、あびゅうきょ氏の画業40周年原画展『阿佐ヶ谷改正無電局』が、2022年11月18日から27日まで、 JR阿佐ヶ谷駅から徒歩5分のアートギャラリー「Context-s」 で開催される。何と期間限定ミニFM局も開局し、ベリカードも発行されるとのことなので、FMラジオを持って表敬訪問したいと思う。

原画展期間限定ミニFM局「阿佐ヶ谷快晴無電局」のベリカード。
絵葉書面は『「む」は無線の「む」』表紙カバーからの流用。
宛名面にはデーター欄など。
IDアナウンスは声優の長瀬ゆずはさんに担当していただきました。17日夜頃から試験電波出せればと。 pic.twitter.com/qPYULn92ds

— あびゅうきょ@11月18日~27日あびゅうきょ原画展・阿佐谷Context-s (@abyukyo) November 8, 2022

(2022-11-09 記)


feed POTAアクティベーションデー参加(その2) (2022/11/5 15:36:59)

さて、 POTAアクディベーションデー の週末2日目。2022年10月30日(日)は朝と夜に八王子方面で用事が入っていました。その間、無線運用で時間を潰さざるを得ません(笑)。この日は、POTA活に専念することにしてみます。

都立小山内裏公園(JA-1262)

「おやまだいり」公園と読みます。POTA Mapのベースとなっているmapboxには「おやまうち うら」と書いてあってどこか親近感を覚えますが、残念ながら読み間違い。東京都町田市所在。

北の端にある駐車場に車を停め、最近、伝搬がいいと聞いていた28MHzに出てみることにします。JARL某支部長に頂いた(感謝)28MHzのモービルホイップのデビュー戦です。

FT-857DMをセットし、バンド内をくるくる回すと・・おお、DX局がたくさんCQを出しています。今日はCQ WW DXコンテスト。NA2U局をコールするとコールバックあり。CQゾーンナンバー「03」は北米西海岸!

気を良くして他の局も呼んでみると、半分くらいは取ってもらえます。取ってもらえないときはRHM-12ととっかえひっかえ。RHM-12と28MHzモノバンドホイップは、飛び受けともだいたい同等くらいと感じました。

夢中になって海外局を呼びまわり、1時間強で10局。DX局だけで、小山内裏公園(JA-1262)をアクティベートできてしまいました(POTAは、対象となる公園からオンエアしてふつうに10局QSOすればアクティベートしたことになり、公園のナンバーをアナウンスする等の要件は必要ありません。)。さらにCQを出してみることにし、28MHzで1局、430MHzで2局。

せっかくなので、公園内をすこし散策してみることにします。

駐車場から坂を下りていくと 大田切池(おおたぎりいけ) 。枯れ木立が秘境の雰囲気を醸し出していますが、昭和60年ころ、この周辺の宅地造成にともない、雨水が一度に川にでないようにするためにせき止めて作られた、実は新しい池なのだそうです。

地図によれば、公園内をさらに南に進むにつれ標高が高くなり、「展望広場」なる魅力的な響きの場所もあるようでしたが、次の公園に向かうことにしました。

都立長沼公園(JA-1272)、都立多摩丘陵自然公園(JA-1206)

小山内裏公園から北上し約20分。長沼公園に向かいます。

駐車場は公園の北側にありますが、これまた都立公園の駐車場とは思えない、ほそーい道をクネクネ上がっていったところにありました。お地蔵さんや庚申塚もある田舎道。脱輪しないかとヒヤヒヤします。次の写真はGoogle Mapより引用。

駐車場到着。

お世辞にもロケがいいとはいえませんが、430の山岳移動局が、お隣の平山城址公園(JA-1280)のPOTA局とQSOしているのが聞こえます。そうか、このあたりは多摩丘陵自然公園(JA-1208)にも該当するのか、ということは、長沼公園も、同時に2つの公園をアクティベートできる”2-fer”にあたることに、現地に来てから気づきました。

平山城址公園のPOTA局とは、残念QSOできませんでしたが、山岳移動局とQSOできたところで、RHM-12を立てて28MHzにQSYします。

米国方面が聞こえていた午前中とは変わり、午後になってアジア方面の局がたくさん聞こえています。中国、西マレーシア、香港とQSOできましたが6局で頭打ち。よく聞こえていても取ってもらえません。

地図を見ると、長沼公園は南に向かって標高が高くなっており、南端には「頂上園地」「展望園地」という無線できそうな場所があります。車から50W(FT-857DM)で続けるのが良いか、10W(IC-705)でもロケのよいところの方が良いか。

しばし考えたのち、705をデイパに入れて、登ってみることにしました。

よく整備されているとはいえ、リアルに山道です・・(笑)

登り続けること約15分、尾根に出て明るくなってきました。そして、「展望園地」に到着。

いい眺めな上に、あずま屋まであります。三脚でRHM-12を立ててIC-705に接続。28MHzでタイ、中国、西マレーシアとQSO。さらに21MHzでセルビアを見つけコール。10W+ホイップで欧州と交信できました!

そして、せっかく高いところに上がってきたので、430にも出てみることにします。この時点で10局できている安心感から、430では比較的のんびりと、1時間強で14局と交信。寒くなってきたので、下山することにしました。

1時間強で14局。
430でのんびりQSOできました。
寒くなって来たので下山します。 
ありがとうございました。 #POTA https://t.co/J6gGmA5xuC pic.twitter.com/z0T57h4hGk

— 7K1BIB, AC1AM 山内貴博(JARL社員2期目) (@7K1BIB) October 30, 2022
https://platform.twitter.com/widgets.js

感想

  • POTAプログラムに沿って、3個の公園で運用。「POTAアクティベーションデー」というきっかけを作って下さったJA1EQO/1局に感謝です。
  • 「CQ パークス・オン・ディ・エアー」との呼出で、少しはPOTAの宣伝もできたでしょうか。
  • 最近、ハイバンドのコンディションがいいですね。これから数年が楽しみ。
  • 頂き物の28MHzホイップが優秀です。RHM-12と違って常設して走行できそう。
  • 久しぶりの山道はとても気持ちよく、フィトンチッドをたくさん吸えました。ただ、かなり暗くなってからの下山で、少し危険を感じました。どんなときもヘッドライトを持参することを検討。
  • とても残念なこと。頂上の展望園地は人工物からそれなりに離れているはずですが、ノイズがいっぱいでショック。下界の太陽光パネル等の影響でしょうか。今後のHF帯、本気で心配です。。

番外

帰りは「 天然温泉ロテン・ガーデン 」で汗を流しました。ぬるぬるの黒いお湯が気持ちよかったです。73。

(2022-11-05 記)


feed 駅前QRVデー・POTAアクディベーションデー参加(その1) (2022/10/29 23:59:00)

2022年10月28日(金)~30日(日) 
7L4QXQIけんけんさんご提唱の「第3回駅前QRVデー」

2022年10月29日(土)~30日(日) 
JA1EQO/1局ご提唱の「POTAアクティベーションデー」

私がハマっているふたつのプログラムのスペシャルデーが重なりました。祭りには参加せざるを得ません。さてどこに行きましょうか?

10月29日(土)午後は、外苑前で仕事が入っていました。 POTAマップ を見ると、お、ちょっと北に「Meiji Provincial Park」=「都立明治公園」なるPOTA指定公園があります。

「明治神宮外苑」ではなく「明治公園」とはあまり聞き慣れない感じですが、 東京体育館がある一角が「都立明治公園」に指定されている ことを今回初めて知りました。この公園の東側なら「都営大江戸線国立競技場駅」前、西側なら「JR千駄ヶ谷駅」前ということで、POTAと駅前QRVを兼ねられそう。ここをターゲットとすることにしました。

10月29日(土)昼前、明治公園を目指して家を出ます。

秋晴れの東京。ご近所のハナミズキがすっかり色づいています。 #駅前QRVデー #POTA アクティベーションデー
同時開催中。

今から都心の明治公園に向かいます。 pic.twitter.com/N0B3wzeQCL

— 7K1BIB, AC1AM 山内貴博(JARL社員2期目) (@7K1BIB) October 29, 2022

ところが、ツイートするやすぐに、日本シリーズと ラグビー があるはずなので人多いと思われます、との親切なリプライをいただきました。人が多い・・これはヤバいかも。

千駄ヶ谷駅下車。

うわー。 ラグビー・日本対ニュージーランド戦の赤いノボリが並び、赤白のラガーシャツを着た方々がいっぱい。警察まで出ています。お昼ごはんを買おうにもコンビニに人があふれかえっていて入れません(汗)。

駅前QRVは「 駅と勇気とハンディ機 」とは言いますが、ここまで人が多いとさすがにQRVは無理か・・と焦りつつ、駅前の道を東に進むと・・・人が少なくなって、緑が見えてきました。

「外苑橋」(陸橋)から下を見ると、駅の入り口が見えます。駅前QRVと言えましょう。よしここに決めた、ということで、明治公園の東北の角あたりに陣取ります。

433.22MHz/FM
7K1BIB/1 渋谷区より

国立競技場駅前
都立明治公園(JA-1252) #駅前QRV #POTAアクティベーションデー
同時運用</div>
            <br />
      </div>
          <div>
      <a href= feed 2022年全市全郡コンテスト(RHM12が活躍) (2022/10/11 0:07:25)

2022年10月8日(土)から9日(日)に開催された第43回全市全郡コンテスト。自宅からちょっとだけ参加するか・・・、と思っていたのですが、日曜日の朝に世田谷に行く用事が。コンテストナンバー「1020」を各局に献上すべく、そのまま狛江市まで足を伸ばすことにしました。

10時過ぎに某商業施設屋上に到着。まずは430MHz帯でCQやら呼び回りやら。1時間半ほどで48局できましたが、期待していたほど呼ばれない感じです。 今年2月の関東UHF も同じ場所からオンエアしたのですが、全市全郡は全日本が相手なので、狛江の希少価値も相対的に下がるのかもしれません。

2m/SSBを少し覗いた後、DIAMOND社の RHM12 をマグネット基台に立てて短波に出てみます。

7MHz帯に同調させようと、無線機(FT-857DM)内蔵のSWRメーターに注目・・・SWRが十分に下がり切りません。えいままよ、と、このまま出てしまうことにします(苦笑)。

さすが7メガ、1kHzごとにびっしり局が出ています。手始めに0エリアの局を呼ぶと、コールバックがありました。その後もCQを出している局を続々とコールしてみますが、結構ピックアップされます。あっという間に、1, 2, 3, 7エリアの15局とQSO成立です。

気を良くして21MHz帯にQSY。今度はSWRがあっさり下がります。6エリアを含む3局をコールして、28MHz帯へ。沖縄局から一発でコールバック!

ふと前方を見ると、屋根の上にバイコニカルを付けた車が停車。これは無線家に違いありません。運用バンドが重なるとよくないと思いご挨拶に伺いました。都心から来られた局で、コンテストを避けて1200MHz帯を運用されるとのこと。バンドが重なることはないと一安心。しばし無線談義に花を咲かせます。名刺をお渡しすると、さっそくこれまでにQSOした局を記録した手書きのチェックログを検索され、「7K1BIB・・やってるなぁ~」と。こういうのうれしいですね。過去ログをスマホで検索できるようにしようかしら。

さて、車に戻り、一応持ってきていたC620を取り出して電源ON。先ほどの局がオンエアされたらすぐにコールしようと1295.00MHzを聞きながら14MHzを覗きます。8と6が開けています。宮崎大学の社団局とQSOできました。

ふたたび7MHzに戻ります。相変わらずの混みようですが、パイルになっているCQ局をコールすると、結構ピックアップしていただけます。「BIBポータブル1どうぞ」と言われたときは「セブン・キロ・ワン、セブン・キロ・ワン、セブン・キロ・ワンどうぞ」とプリフィックスだけフォネティックで繰り返す。正確にコピーして頂けている部分まで繰り返すと「あれ違ってたかな?」と混乱されると思い、取って頂けている部分は繰り返さない。これで少し効率が上がるように思いました。

さらに2mと430で呼び回っていたところ、日も落ち、いつのまにか降り出した雨が強くなってきました。RHM12を撤収し、FT-857DMをお片付け。ワッチしながら帰ろうとID-51をセットし、いざ車を出す前にダイヤルをくるくるすると、JJ2JQF氏がCQを出しているではないですか。

1020 狛江市に来てました。
FT-857しまっちゃったあとに @JJ2JQF 氏発見❗ ハンディでコールして今年の #全市全郡コンテスト はおしまい。 pic.twitter.com/X41qEY29G2

— 7K1BIB, AC1AM 山内貴博(JARL社員2期目) (@7K1BIB) October 9, 2022

コールすると、「あ~山内さん、(430でも)狛江市、うれしいです!」との一言。こちらもうれしくなり、次回もお呼びしようと思ってしまいます。

という次第で、半日だけの参加でしたが、楽しめました。RHM12がかなり役に立つなと実感した運用でした。

(2022-10-10 記)


feed 周波数再編アクションプラン(令和4年度版)(案)に対する意見 (2022/10/3 23:19:22)

標記の件につき、パブコメが募集されていました。

周波数再編アクションプラン(令和4年度版)(案)に対する意見募集

私は、以下の意見を提出しました。

【意見1】「Ⅰ 335.4MHz 以下」におけるMF帯及びHF帯のアマチュアバンドの割当拡大

令和2年4月の省令改正により、1.9MHz帯と3.5MHz帯のバンド拡張が認められた。感謝申し上げる。しかし、このときに拡張が認められなかった「歯抜け部分」について、海外ではアマチュア業務に割り当てられている以上、混信の問題が避けられず、我が国において業務用途に用いるのには適さないと思われる。したがって、これらの「歯抜け部分」についても、引き続き、業務用無線の他の周波数への移行を推進した上で、アマチュア業務への割当をご検討いただきたい。同様に、5MHz帯のアマチュア業務への割当も、早急にご検討をお願いしたい。

【意見2】デジタル方式の短波国際通信について

「海外における短波帯のデジタル方式の導入状況等を踏まえ、短波国際通信(固定局)を対象にデジタル方式の導入に向けて、令和5年6月を目処に技術的条件を取りまとめる。
」と述べられている。
アマチュア業務においては、すでに、複数の方式による短波帯におけるデジタル音声通信の実績がある。「D-STAR」は日本アマチュア無線連盟(JARL)が開発したデジタル方式であり、海外では短波帯での運用実績がある。また、「FreeDV」は我が国でも運用実績がある。アマチュア無線界としては、これらの運用実績を踏まえ、短波国際通信(固定局)におけるデジタル方式の導入可能性の検討に貢献する用意がある。
他方で、日本のアマチュア無線機メーカーは、今なお世界的に高い評価とシェアを確保しているが、昨今は中国等の安価なメーカーに押され気味である。特に、SDR等のデジタル最新技術への対応に後れがあるように感じられる。また、かつて日本アマチュア無線連盟(JARL)主導で策定されたアマチュアのデジタル通信方式「D-Star」は、一時は世界中に普及したが、昨今、海外では、DMR等の業務規格を応用した無線システムに置き換わりつつある。そこで、日本のアマチュア無線機メーカーの栄光を維持するために、デジタル系の開発費の補助・助成といったテコ入れ策をご検討いただきたい。

【意見3】「Ⅰ 335.4MHz 以下」におけるV-High帯域[207.5~222MHz]

同帯域を利用していた「i-dio」が、巨額の負債を抱えて先日放送を終了したように、この帯域の有効活用は苦戦を強いられている。
他方、351MHz帯を用いたデジタル簡易無線(登録局)は、業務・レジャーを問わず利用することができることから、昨今利用が活発化しており、大都市を中心にチャンネルが逼迫している状況である。また、同周波数に隣接する222~225MHz帯は、米国を始め多くの国においてアマチュア業務に割り当てられている。
そこで、V-High帯域[207.5~222MHz]の一部を、デジタル簡易無線またはアマチュア無線の帯域として割り当てることをご検討いただきたい。

【意見4】「Ⅱ 335.4~714 MHz帯」におけるデジタル簡易無線(登録局)

351MHz帯を用いたデジタル簡易無線(登録局)のチャンネル逼迫を受けて、チャンネル数を増やすことが前向きに検討されている(17頁「。デジタル方式の簡易無線局の増加への対応として令和4年度内を目途に必要な周波数の確保を図る」)。デジタル簡易無線を利用している者として歓迎する。ついては、同番認証による技適の取り直し制度を利用して、ファームウェアのアップにより既存の無線機のチャンネル数を増加できるようにして頂きたく、制度的な手当をお願いしたい。

【意見5】「Ⅳ.960MHz~3.4GHz帯」におけるアマチュア無線1.2GHz帯

2023年に開催される世界無線通信会議(WRC23)において、1200MHz帯アマチュア無線が衛星測位システム(RNSS)に対し与える影響について議論することが予定されている。国際アマチュア無線連合(IARU)は、1200MHz帯アマチュア無線の利用状況に照らし、RNSSに対する影響は過大評価されているとの意見を表明している。

https://www.iaru.org/2022/wrc23-ai9-1b-itu-r-study-group-4-finalises-the-23cm-rnss-study-report/

我が国においては、「みちびき」の導入に際し、アマチュア業務のレピーターを1Wに減力することで決着がついており、実際に、アマチュア無線の運用が「みちびき」の受信に悪影響を与えている例は報告されていない。他方で、日本の無線機メーカーは、1200MHz帯アマチュア無線機の開発・発売にとても熱心に取り組んでおり、それより高い周波数帯への入門バンドとしても、1200MHz帯は貴重な存在である。そこで、今後の周波数再編にあたっては、1200MHz帯アマチュア無線バンドを削減されることのないよう、かつ、現状以上の制約が課されないようにお願いしたい。

【意見6】2.4GHz帯及び5.7GHz帯のアマチュア業務について

(1) 5650~5850MHzはアマチュア業務に割り当てられているところ、従前より、マイクロ波への入門バンドとして利用されてきた。昨今は、廉価なアマチュアテレビ送信機が普及したことにより、ドローンに搭載して地上への動画伝送が行われている。同周波数帯のアマチュア業務への割り当ては二次業務ではあるものの、昨今、利用が活発化している。
過去の周波数再編アクションプランに関するパブコメにおいて、5.6GHz帯のアマチュア業務への二次業務としての割当を変更する予定はないとのご回答を頂いた。現時点でもこのご回答内容に変更はないか、改めてご確認をお願いしたい。

(2) 空間伝送型ワイヤレス電力伝送が制度化される等の結果、現実問題として、アマチュア無線側に混信等を与え、アマチュア側が使用周波数を変更せざるを得ないケースが出てくると思われる。そこで、アマチュア側の柔軟な対応を可能とするために、アマチュア無線パンドプラン(無線局運用規則第二百五十八条の二の規定に基づくアマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別(総務省告示第百七十九号)のうち、2400MHz帯及び5600MHz帯に関する部分を改定または廃止し、アマチュア側の裁量を広げるようにしていただきたい。

(2022-10-03 記)


feed 杉並区高井戸公園移動(POTA JA-1929。IC-705+RHM12直付けの使用感) (2022/10/1 23:59:00)

2022年9月16日のサンフランシスコでの運用でパイルを浴び 、POTAに目覚めました。JA帰国後の2022年10月1日(土)、近所の 都立高井戸公園(JA-1929) に自転車で出かけました。

POTA Mapより

IC-705にアンテナを(ほぼ)直付けできる基台 を試してみたい、という目的も。

さて、11時すぎに公園到着。一周して人気の無いベンチを見つけました。RHM12を直付け基台にセットし、7MHzにチューンします。

7166/SSB
7K1BIB/1 #POTA JA-1929
高井戸公園 pic.twitter.com/4jIQU23DcB

— 7K1BIB, AC1AM 山内貴博(JARL社員2期目) (@7K1BIB) October 1, 2022

福島県岩瀬郡の移動局をコールすると取ってもらえました。幸先良しと見て、CQを出します・・・うーん、呼ばれません。ハイバンドもダメ。

そして、季節外れのカンカン照りです。炎天下、スマホは2台とも熱暴走で電源オフに。これではTwitterやりながら運用できません(笑)。

1時間くらいあれこれしてHFは諦め。木陰のベンチに避難し、430MHz/FMにQSY。

433.26
暑すぎ</div>
            <br />
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      <a href= feed 「1200MHz帯と衛星測位システム」問題についてのIARUの見解書(2022年9月版) (2022/9/22 9:30:13)

2023年に開催される世界無線通信会議(WRC23)の議題のうち、「1200MHz帯と衛星測位システム」問題に関するIARUの見解書の最新版が、IARUのウェブサイトに公開されていました。

23cm Band and RNSS Coexistence
https://www.iaru.org/spectrum/iaru-and-itu/wrc-23/agenda-item-9-1-topic-b/23cm-band-and-rnss-coexistence/
このページの下の方
IARU Perspective on the AI9.1b Progress — September 2022

WRC23の結果によっては、1200MHz帯でのアマチュアの運用に大幅な制約がかかる可能性があります。バンド防衛に向けて、この文書はとても重要です。IARU第1地域(欧州アフリカ)のご尽力には頭が下がります。

そこで、ご参考までに、英語の原文と、私が作成した仮訳(Google Translateによる機械翻訳をベースにしたもの)を載せておきます。


*****

International Amateur Radio Union Region 1
Working for the future of amateur radio

国際アマチュア無線連合 リージョン 1
アマチュア無線の未来のために

23cm band and the RNSS
WRC23 AI 9.1b

23cmバンドとRNSS
WRC23 AI 9.1b

10th September 2022
VHF+ Committee

2022 年 9 月 10 日
VHF+委員会

Attention Member Societies!

加盟団体は注目されたし!

Having been deeply involved in the regulatory work described below it is the opinion of the IARU that for many national authorities the 23cm band WRC23 agenda item 9.1b topic has a very low priority. Many are taking a “generic” stance stating their support for studies without considering the detail of the work or howit is moving forward. Therefore the IARU requests that Member Societies urgently put this issue on the agenda with their national authorities to discuss the views laid out below.

以下に説明する規制作業に深く関与してきた IARU の意見では、23cm バンド WRC23 の議題項目 9.1b のトピックは、多くの国家当局にとって優先度が非常に低くなっています。多くの国は、作業の詳細や進行状況を考慮せずに、検証への支持を表明する「一般的な」スタンスをとっています。したがって、 IARU は加盟団体に対し、この問題を早急に各国当局との議題として取り上げ、以下に示す見解について話し合うよう要請します

The IARU view is that the potential for widespread or persistent interference to the radio-navigation satellite service (RNSS) from amateur service transmitters is over-stated. However, recognising the regulatory situation, the IARU and the amateur community are ready to accommodate any technical or operational measures deemed necessary on the amateur services so long as they are proportionate, reasonable and evidence based.

IARU の見解は、アマチュア業務の送信機からの無線航法衛星サービス (RNSS) への広範なまたは永続的な干渉の可能性は、誇張されているというものです。 しかし、規制状況を認識して、IARU とアマチュア コミュニティは、アマチュア サービスに必要と思われる技術的または運用上の措置が、適切で、合理的で、証拠に基づいている限り、受け入れる準備ができています。

The IARU believes that a careful compromise needs to be found in the outcome of the work and the execution of WRC-23 agenda item 9.1b, that properly takes account of the low liklihood of interference events occurring whilst allowing both the amateur services and the RNSS to develop in the band.

IARU は、当該バンドにおけるアマチュア業務と RNSS の両方の発展を許容しつつも、干渉イベントが発生する可能性は低いことを適切に考慮して、検証の結果と WRC-23 議題項目 9.1b の実行において、慎重な妥協点を見つける必要があると考えています。

The IARU stresses the opportunity that the higher frequency amateur service bands enable for technical skills development for researching and experiencing radio propagation effects. The 1 240 – 1 300 MHz band is important for the amateur radio service, being the lowest allocation for radio amateurs on which typical microwave propagation can be experienced. Access to these frequencies is facilitated by commercially available equipment and provides a ‘bridge’ building motivation to become involved in more specialized higher frequency microwave and millimeter wave operations providing the self-training which is at the heart of amateur radio.

IARU は、比較的高い周波数のアマチュア業務バンドが、電波伝搬効果を研究し経験するための技術的スキルの開発を可能にしている機会を強調しています。 1240 ~ 1300 MHz 帯域は、アマチュア無線家にとり典型的なマイクロ波伝搬を経験できる最も低い割り当てであるという点で、アマチュア無線業務にとって重要です。 これらの周波数へのアクセスは、 市販の機器によって容易になっており 、アマチュア無線の神髄である自己訓練を提供する、より専門的なより高い周波数であるマイクロ波およびミリ波の運用に関与するようになるモチベーションをつくる「ブリッジ」を提供しています。

IARU Perspective

IARUの見解

The amateur community cannot avoid the studies taking place and the IARU supports the work in both the ITU-R as well as the regional telecommunications organisations (RTO’s) through participation and contribution to the work. The key ITU-R groups dealing with the study work are Working Parties (WP) 5A and 4C under Study Groups 5 and 4 respecticvely. WP4C is carrying out the studies but WP5A has the overall responsibility for providing the outcome for the WRC.

アマチュア コミュニティは、行われている当該検証を無視することはできず、IARU は、ITU-R と地域電気通信組織 (RTO) の両方での作業を、これらの作業への参加と貢献を通じて支援しています。この検証作業を扱う主要な ITU-R グループは、検証グループ 5 および 4 の下の、それぞれ作業部会 (WP) 5A および 4C です。 WP4C が調査を実施していますが、WP5Aが、結果をWRC に対し提供する全体的な責任を負っています。

The ITU-R studies are using parametric information provided by the amateur radio community to consider a number of scenarios reflecting typical amateur station operation. These include:

a) Terrestrial “point to point” operation between geographically distant amateur stations.
b) EME (earth-moon-earth) operations between suitably equipped amateur stations.c) Amateur satellite uplink operations in 1260-1270 MHz.
d) Repeater station operation.

In the cases a) and d) both narrowband and broadband applications (e.g. amateur TV) are being considered.

ITU-R の検証は、アマチュア無線コミュニティから提供されたパラメーター情報を使用して、典型的なアマチュア局の運用を反映した多くのシナリオを検討しています。これらには以下が含まれます:

a) 地理的に離れたアマチュア局間の地上「ポイントツーポイント」運用。
b) 適切に装備されたアマチュア局間の EME (地球-月-地球) 運用。
c) 1260-1270 MHz でのアマチュア衛星アップリンク運用。
d) レピーター局運用。

a) と d) の場合、狭帯域と広帯域の両方のアプリケーション (アマチュア TV など) が検討されています。

In general the IARU supports the direction of the work, but it has concerns about some aspects of the studies.

基本的に、IARUは作業の方向性は支持しますが、検証のいくつかの側面について懸念を有しています。

Generally, radio system coexistence studies take account of the probabilities of interference through repeated Monte-Carlo style deployment simulations that build up a statisitical picture of received signal levels. The studies have so far focussed on evaluting the distances over which a signal from an amateur transmitter operating at a given power level might exceed a RNSS receiver “protection critieria”. This is a static assessment of the distances over which the receiver protection threshold for the RNSS receivers might be exceeded based on propagation loss predictions using the most appropriate ITU-R model.

一般に、無線システムの共存検証では、受信信号レベルの統計的全体像を構築するモンテカルロスタイルの展開シミュレーションの反復を通じて、干渉の可能性を考慮します。これまでの検証は、特定の電力レベルで動作するアマチュア送信機からの信号が RNSS 受信機の「保護基準」を超える距離の評価に焦点を当ててきました。これは、最も適切な ITU-R モデルを使用した伝搬損失予測に基づいて、RNSS 受信機にとっての受信保護しきい値を超える距離を静的に評価するものです。

They do not take any account of the dynamic aspects of amateur or RNSS operation such as:

a) Frequent variation of the amateur station antenna pointing angle for the most popular applications.
b) The effect of amateur station transmitting activity factor on the liklihood of causing interference.
c) The low and varying density of amateur station locations even at the busiest times.
d) The mobile nature of many of the RNSS users.

以下のようなアマチュアまたは RNSS 操作の動的な側面が考慮されていません。

a) 最も一般的な運用において、アマチュア局のアンテナの指向角度は頻繁に変動すること。
b) 干渉を引き起こす可能性に対するアマチュア局送信活動要素の影響。
c) 最も忙しい時間でも、アマチュア局の運用地の密度は低く、ばらつきがあること。
d) 多くの RNSS ユーザーは移動するという性質。

The IARU believes it is important that these variables and the probabilistic aspect of their impact needs to be considered in order to gain an accurate picture of not only the interference signal level but also the liklihood that it could occur at any given location. Without this the IARU believes that the potential for interference to RNSS users and its persistence is not likely to be fully understood thereby over-stating the impact of amateur radio operations on RNSS receivers.

IARU は、 干渉信号の強度だけでなく、任意の場所で干渉が発生する可能性を正確に把握するためには、これらの変数とその影響の確率論的側面が考慮されなければならない と考えています。これがなければ、IARU は、RNSS ユーザーへの干渉の可能性とその永続性が完全に理解されない可能性が高く、その結果、RNSS 受信機に対するアマチュア無線運用の影響が誇張される可能性が高いと考えています。

Considering 1240-1300 MHz amateur band usage information

1240~1300MHzのアマチュアバンド利用についての情報を検討する

This band offers challenges to radio amateurs that require specialised knowledge and operational techniques to enable successful communications. In order to motivate activities and increase the chances of success, scheduled periods of operation are commonly defined which in most cases are competitive in nature. These defined periods create the busiest times for amateur operations in specific parts of the band and provide a source of information that can be used to assess the numbers of actively transmitting amateur stations during these busy times and the extent of the busy periods. (Information Paper).

この帯域は、アマチュア無線家に、通信を成功させるために専門的な知識と運用技術を必要とする課題を提供します。活動にモチベーションを与え、成功の可能性を高めるために、一般的に、スケジュールされた運用期間が決められます。これは、ほとんどの場合、本質的に競争的なものです。これらの決められた期間は、バンドの特定の部分でアマチュア操作の最も忙しい時間を創出し、これらの忙しい時間帯にアクティブに送信しているアマチュア局の数と忙しい期間の範囲を評価するために使用できる情報ソースを提供します. (インフォメーションペーパー参照)。

It can be noted that:

a) Narrowband applications (including EME operations) focus on the 1296-1298 MHz part of the band.
b) Broadband (ATV usually) takes place in the specific frequency blocks identified for ATV in the regional band plans.
c) Seperate activity periods are identified for narrowband terrestrial activity, EME activity and broadband ATV activity.

次のことが認識されるべきです。

a) 狭帯域アプリケーション (EME 運用を含む) は、バンド内の 1296 ~ 1298 MHzの 部分に集中しています。
b) ブロードバンド (通常は ATV) は、地域の帯域計画で ATV 用に指定された特定の周波数ブロックで行われます。
c) 狭帯域の地上波運用、EME 運用、および広帯域 ATV 運用の活動期間は、それぞれ別と認識されています。

Having consulted the published information regarding these events it can be seen that in any country in any single year:

a) Total narrowband ‘busy hour’ activity period = 108 hours (1.2% of a year).
b) Total EME ‘busy hour’ activity period = 120 hours (1.4% of a year).
c) Total wideband ‘busy hour’ activity period = 120 hours (1.4% of a year).

これらの出来事に関して公開された情報を参照すると、どの国でもどの年でも次のことがわかります。

a) ナローバンドの「最繁時」アクティビティ期間の合計 = 108 時間 (1 年の 1.2%)。
b) EME の「最繁時」活動期間の合計 = 120 時間 (1 年の 1.4%)。
c) ワイドバンドの「最繁時」アクティビティ期間の合計 = 120 時間 (1 年の 1.4%)。

Item a) attracts the highest level of activity and in the “busiest” countries surveyed the total number of active stations ranges from just 9 to 140 maximum depending on the country. The figures have been derived using published data from a number of countries with well developed amateur communities.

項目 a) は最高レベルの活動を取り上げており、調査対象とした中で「最も忙しい」国々でも、アクティブな局の総数は、国によってわずか 9 から最大 140 の範囲です。この数値は、アマチュア コミュニティが十分に発達している多くの国から公開されたデータを使用して導き出されたものです。

The IARU also believes that it is important that these aspects are also considered when the potential for interference to RNSS users and its persistence is being considered to avoid over-stating the impact of amateur radio operations on RNSS receivers.

IARU はまた、RNSS 受信機に対するアマチュア無線運用の影響を過大評価することを避けるために、RNSS ユーザーへの干渉の可能性とその永続性を考慮する際に、これらの側面も考慮することが重要であると考えています。

Primary contact persons for this issue:

この問題の主な連絡先:

  • Ing. D.W. Harms (PA2DW), chairman of the IARU R1 VHF+ Committee
    Mail address: dwharms@kpnmail.nl
    Telephone: +31653763631
  • B. Lewis (G4SJH), IARU R1 Chairman of the SLRC (Spectrum Committee)
    Mail address: barryplewis@btinternet.com

– Ing. D.W. Harms (PA2DW)、IARU R1 VHF+ 委員会の委員長
メールアドレス:dwharms@kpnmail.nl
電話: +31653763631

– B. Lewis (G4SJH)、IARU R1 SLRC (スペクトル委員会) 委員長
メールアドレス:barryplewis@btinternet.com

Background and IARU Position

背景と IARU の立場

The amateur band 1240-1300 MHz is the subject of the ITU-R World Radio Conference 23 (WRC-23) agenda item 9.1b. The ITU-R WRC is the only body empowered to agree changes to the international Radio Regulations which document the global allocation of frequencies to the various radiocommunication services along with any specific inter-service conditions to avoid interference between services. The WRC participants comprise national delegations of government officials as well as observer organizations who can attend independently or maybe within a national delegation. Only the national delegations hold the conference “voting rights” but all decisions on the Radio Regulations require full consensus.

1240-1300 MHz のアマチュアバンドは、ITU-R 世界無線会議 23 (WRC-23) の議題項目 9.1b の主題です。 ITU-R WRC は、サービス間の干渉を回避するための特定のサービス間条件とともに、さまざまな無線通信サービスへの周波数のグローバル割り当てを文書化する国際無線規則の変更に同意する権限を与えられた唯一の機関です。 WRC の参加者は、政府関係者の各国代表団と、独立して、または各国代表団内で参加できるオブザーバー組織で構成されます。国の代表団のみが会議の「投票権」を保持していますが、無線規則に関するすべての決定には完全な合意が必要です。

Each conference (roughly every four years) sets the agenda for the next and in the intervening period a program of studies is initiated in the ITU-R study groups to consider the specific agenda item and how it may be resolved at the conference. The outcome might be for example, new allocations to specific services in the Radio Regulations if the studies have confirmed that spectrum sharing is possible. The way of working and the process within the ITU-R on all these aspects is very formal.

各会議 (およそ 4 年ごと) は次の議題を設定し、その間に ITU-R 研究グループで研究プログラムが開始され、特定の議題項目と会議での解決方法が検討されます。その結果、たとえば、スペクトル共有が可能であることが調査で確認された場合、無線規則で特定のサービスに新しい割り当てが行われる可能性があります。これらすべての側面に関する ITU-R 内の作業方法とプロセスは非常に形式張ったものです。

For WRC23 agenda item 9.1b the focus is on spectrum band coexistence between the amateur (including amateur satellite) service and the radionavigation satellite service (RNSS) receivers across the range 1240-1300 MHz. In this band the RNSS allocation is on a “primary” status whereas the amateur allocation is on a“secondary” basis. The studies have examined the various amateur radio applications in the band and are evaluating the potential for interference to RNSS receivers. The studies will be used to determine the need for technical or operational measures needed to protect the RNSS receivers from interference from amateur radio activities in the band.

WRC23 の議題項目 9.1b は、アマチュア (アマチュア衛星を含む) サービスと 1240-1300 MHz の範囲にわたる無線航行衛星サービス (RNSS) 受信機との間のスペクトル帯域の共存に焦点を当てています。このバンドでは、RNSS 割り当ては「プライマリ」ステータスにあり、アマチュア割り当ては「セカンダリ」ベースにあります。この検証では、帯域内のさまざまなアマチュア無線の利用方法を調査し、RNSS 受信機への干渉の可能性を評価しています。この検証は、帯域内のアマチュア無線活動からの干渉から RNSS 受信機を保護するために必要な技術的または運用上の対策の必要性を判断するために使用されます。

The 1240-1300 MHz band is known as the E6 band by the RNSS proponents and is just one band from several used by these technologies and different systems.

1240-1300 MHz 帯域は、RNSS 支持者によって E6 帯域として知られており、これらの技術やさまざまなシステムで使用されるいくつかの帯域の 1 つにすぎません。

The following is the preliminary IARU position that has been communicated to the conference preparatory work in ITU-R as well as the regional preparatory bodies:

“During many years of operational experience, the secondary amateur and amateur satellite services have successfully co-existed with all the primary services in the range 1240-1300 MHz with very few issues. In cases where certain applications (in particular wide bandwidth, high duty cycle applications) could increase the potential for interference, careful spectrum management and national licensing conditions have minimised any risk. Radio amateurs have successfully co-existed and innovated in this frequency range for many years and IARU believes that the regulatory status of the amateur and amateur satellite services in this range is already clear. Therefore any additional regulatory, operational or technical measures incorporated into the Radio Regulations are unnecessary. Any recommendations resulting from studies under Resolution 774 can be applied on a national basis and should be based on realistic assumptions,proportionate in scope and carefully justified so as not to unnecessarily inhibit development of the amateur services.”

以下は、ITU-R の会議準備作業と地域の準備機関に伝達された暫定的な IARU の見解です。

長年の運用経験の中で、二次業務であるアマチュア業務およびアマチュア衛星業務は、1240 ~ 1300 MHz の範囲でほとんど問題なくすべての主要サービスとうまく共存してきました。特定の利用方法(特に広帯域幅や高デューティ サイクルの利用方法) が干渉の可能性を高める可能性がある場合、慎重なスペクトル管理と国のライセンス条件により、あらゆるリスクは最小限に抑えられてきています。アマチュア無線は、長年にわたってこの周波数帯で共存し、革新を続けてきました。IARU は、この周波数帯におけるアマチュア業務およびアマチュア衛星業務の規制状況はすでに明確になっていると考えています。したがって、無線規制に組み込まれた追加の規制、運用、または技術的措置は不要です。決議 774 に基づく検証から得られる推奨事項は、いずれも、各国のレベルで適用することができるものであり、それらは、アマチュア 業務の開発を不必要に阻害しないように、現実的な仮定に基づき、範囲において比例しており、慎重に正当化たものである必要があります。

*****


日本での動き

準天頂衛星「みちびき」を打ち上げている日本は、この問題のまさに当事者です。我が国が誇る無線機メーカー、ICOMのIC-9700やIC-905、Alincoの次の1200MHz帯ハンディ機の開発にも大きな影響があると思います。

今年の6月に、WRC23に対する日本政府の意見の案がパブコメにかかりました。 私は、「アマチュア局がRNSSに対し与える影響の評価基準として、単に電波の強度や電波型式だけではなく、連続送信時間も加えるよう、日本政府として提案されるよう要望する。」との意見を提出しました 。私は、1200MHz帯における実際の運用状況を考慮すれば、RNSSに与える影響は現実には極めて少ないことを直視して欲しいというIARUの意見を支持します。

なお、このパブコメに対するJARLの意見は、以下のとおりでした( 2023年世界無線通信会議(WRC-23)に向けた我が国の考え方(案)に係る意見募集の結果 )。

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239448
PDF17~18枚目を編集

要するに、「みちびき」導入の際にレピータを1Wに減力したことで、すでに決着が付いているというものです。JARLは、とてもまっとうな指摘を行ったと思います。なお レピータ減力の経緯については、JJ1WTL本林さんのこのブログ記事をご覧下さい

ですが、総務省の反応はそっけないもので、、

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239448 PDF17枚目

結局、日本政府としての意見は変わりませんでした。

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000239449  PDF9枚目

ですが、JARLとしては、ここで諦めず、今回のIARUの意見書を携えて、総務省に対し再度意見を具申すべきではないでしょうか。また、IARUを通じて、日本ではレピータの1W減力ですでに決着がついていることをWRC23に直接アピールすることもできると思います。

(2022-09-22 記)


feed サンフランシスコで運用・その2(初!Parks On The Air) (2022/9/16 23:59:00)

サンフランシスコ郊外へ

サンフランシスコでの本業の所用は2022年9月14日(水)で終わり。木・金と休暇を取り、レンタカーを借りて郊外に出てみることにしました。もちろん、日本から無線機(FT-857DM)を持参しています。

POTAについて

「AC1AM」という普通のコールサインで普通にCQを出しても呼んでもらえないのではないかと思い、最近話題のParks On The Air(POTA)に挑戦してみることにしました。

Parks On The Air (POTA) は、公園からの無線運用で得点を稼いでいくプログラムです。公園の敷地からオンエアし10局と交信すると、その公園を「アクティベイト」したことになり、ポイントがつきます。公園から運用する局をコールする局(ハンター)もポイントを稼げます。

Parks On The Air (POTA) Official Site

面白いのは、公園からオンエアする側のアクティベーター局が、どの公園からオンエアするかを書き込める 「Active Spot」というページ が公式サイトに用意されていることです。しかも、アクティベーター局をコールしたハンター局も情報をアップデートでき、ページに書き込まれた情報が何分前の情報なのかが、わかるようになっているのです。QSOのチャンスを増やすために、インターネットを巧みに利用した、よくできた仕組みだと思います。

Half Moon Bay State Beach(K-3439)

さて、サンフランシスコ周辺にも、POTA指定公園がたくさんあります。日本とのQSOを狙って、サンフランシスコから南下し、海岸沿いの公園に行ってみることにしました。

POTA公式サイト Mapより

空港近くでレンタカーを借り、最初に訪れたのは、Half Moon Bayにある Cowell Ranch State Beach(K-7375) 。人はそれほどおらず、駐車場も無料でしたが、Sunsetで閉まってしまうと書いてありました。日没後も運用したい・・次に向かいます。

次に向かったのは、 Half Moon Bay State Beach(K-3439) 。ここも駐車場はSunsetまでで、しかも有料(10ドル)・・・ですが、もはや引き返せないところまで車で入ってしまったので、やむなくお金を払って入場します。

入ってみると・・・駐車場はなかなか広大で、人はそれなりにいますが何とかアンテナを立てられそうです。ところが、無線機をセットしようとしたところ・・・何と、車のシガーソケットから12Vが出力されていないではないですか!

借りた車の取説をネットで探し、ボンネット内にあるヒューズボックスをチェックしましたが、ヒューズは切れておらず、原因がわかりません。レンタカー屋に電話すると、米国人には珍しくI’m sorryと言いますが、ロードサービスを呼べというだけで、埒があきません。ロードサービスなんていつ来るかわからない・・この公園での無線運用は諦めるしかありません。

悲しいかな、ときは夏の終わり。とってもきれいな海が目にしみます。

Cowell Ranch State Beachを後に、試みに近所の自動車修理工場に向かいます。「多分ヒューズだと思うが今日は時間が無い」と言われてしまいました。車での運用は諦め、宿に向かいます。

Half Moon Bay Lodge

今夜予約したのはこちら。予約サイトには、「2階建てでバルコニー付き」とありました。
Half Moon Bay Lodge

私が指定されたの1階の部屋。バルコニーはありませんが、裏庭に直結しており、アンテナを建てるには、2階よりむしろ好都合でした。急逝されたJA8CCL木下さんの会社、今は無きElectrodesign社から購入した Super Antenna社のMP-1 (先端のロッドアンテナを長いものに交換済み)を立てます。

無事、宿のコンセントから電源も確保できたところで、気を取り直して21MHz/FT8に出てみると、JAからたくさんのコール!これはうれしい!気を良くしてSSBに出てみますが、JAからの声は聞こえるのですがこちらからの電波が届きません。24MHzにQSYしても交信不成立。残念。

FT8を続けながら、いつのまにか21時過ぎ・・・店で買ってきたサラダと宿で調達したカリフォルニアワインで部屋飯にします。どちらも絶品でした。

『今日の晩餐』
・Trader Joe's謹製 ”ブロッコリースローとケールと鶏肉のサラダ”
・カリフォルニアワイン ”HESS”のカベルネ・ソービニヨン(2019)
・AC1AM/P 21.074/FT8を添えて pic.twitter.com/UYw93sf0zm

— 7K1BIB, AC1AM 山内貴博(JARL社員2期目) (@7K1BIB) September 15, 2022

22時をすぎたら、21MHz/FT8でのJAとの伝搬はすぅっと消えました。電波伝搬の不思議を実感したところで、14MHz/FT8にQSY。心地よく酔いも回り、コールが途切れたところでベッドにぱたり。

・・・

翌朝、日が上がる前からごそごそ起き出して、30m/FT8でCQ。JA局からバンバン呼ばれます。MP-1、いい仕事しています。

コールありがとうございました。
あんな短いアンテナで結構飛んでいるようです。 pic.twitter.com/69ln3urP0u

— 7K1BIB, AC1AM 山内貴博(JARL社員2期目) (@7K1BIB) September 15, 2022

コールが途切れたところで、宿の食堂で朝食。軽く焼いたベーグルにクリームチーズを挟みます。暖炉が心地よいほどに気温は下がっていました。

Point Montara Light Station State Historical Park(K-3540)

さて、車のシガーソケット・・・当然ですが一晩経って自然に直っているわけもなく、思い切って40分かけてレンタカー屋に戻り、車ごと交換してもらいました。

そして向かったのは Point Montara Light Station State Historical Park(K-3540) 。この周辺では最西、もっともJAに近そうな場所です。

駐車場も空いていたので、逆Vのギボシダイポールを大々的に展開。

現地時間の13時過ぎ、まずは14MHz/SSBでCQを出していたPOTA局を呼ぶと、取ってもらえました。電波が出ていることを確認できたところで、POTAのサイトにSpotを書き込み、14MHz/SSBでCQを出すと、米国局、カナダ局からぽつぽつと呼ばれます。

14.310 SSB
AC1AM K3540
異国の地ではじめての #POTA活 なう。 #POTA pic.twitter.com/istk6kNdwL

— 7K1BIB, AC1AM 山内貴博(JARL社員2期目) (@7K1BIB) September 15, 2022

14MHz/SSBで1時間ほど遊んでいると、前を赤色灯を載せた車が横切ります・・・なんと警察官登場(><)。いわく、電話がかかってたので様子を見に来た、何か測定しているのか?とおっしゃる。いわゆる職質です。あっちゃー・・・いやいやこれはamateur radioだ、日本から来てちょっと遊んでいるだけ、ちゃんとUS Governmentから免許ももらっているよ、とオロオロと言い、FCCの局免を見せようとすると、この若い警察官、笑いながらいやいや見せなくていいよ、と言ってくれ、すぐに去ってくれました。ふう。

焦りましたが、ある意味お墨付きを頂いたと理解し(笑)、今日はここから移動せず、じっくり運用しようと決心します。

現地時間14時台=UTC21時台=日本時間6時台、Twitterを見ると、JA局が起き出してきたようです。7K1VKU局のリクエストにより21MHz/FT8にQSY。現地時間15時ちょうど、QSO成立!

やったーw
ありがとうございました。 pic.twitter.com/rwLpZuTjHr

— 7K1BIB, AC1AM 山内貴博(JARL社員2期目) (@7K1BIB) September 15, 2022

そして現地時間15時13分、とうとう初のJAとのSSB交信、JE1ICU局と成功!JS1UEN局は何とモービルから!JK1OZS局とも。つまり Clubhouseのアマチュア無線部屋 の方々でありました。さすが技術力が高いメンバーです。

そのまま21MHzで、SSBとFT8を行ったり来たりしてQSOを楽しみます。JA局ともたくさんできました。気づけば昼食抜いてます。ビーフジャーキーで飢えをしのぎます。

無線ゴッコ中、これで飢えをしのぐ。</div>
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      <a href= feed サンフランシスコで運用・その1(ホテルからの運用・街の様子) (2022/9/14 23:59:00)

2022年9月10日(土)~17日(土)まで、本業の同業者団体の世界大会に出席するため、サンフランシスコに行ってきました。日本国外に出るのは3年ぶりです。空き時間を利用し”Business Trip Style”で無線運用してきました。コールサインは”AC1AM”です。

市内ホテルからの運用

例によってバルコニー付きの部屋を探したところ、このホテルの最上階(27階)にバルコニー付きの部屋があり、予約。

Hilton San Francisco Financial District
1 KING BED PREMIUM FLOOR BALCONY CITY VIEW

アンテナをベランダから突き出すことも考えて、 Super Antenna社のMP-1 を持参。このアンテナは、三脚で自立させることもできますし、クランプで手すりに取り付けることもできるものです。

9月9日(金)の夜に羽田を発って、到着は現地時間の9日(金)夜。ベランダから見える月がとってもきれいでした。

さて翌朝になり、明るくなってベランダに出てみると・・・どーん。

27階は想像以上に高度があり、足がすくみます。。。アンテナを突き出して万が一落としたら大変。これは無理。

あの空の向こうがJA方面

ベランダ内に自立させることにしました。念には念を入れて転落防止にロープで手すりにつないでおきます。飛びそうにないなぁ・・と思いながら21MHz/FT8で波を出してみると、JA局からのコール!一瞬見えたのですが・・

とどけ~!! pic.twitter.com/BEtKLpWOVg

— 7K1BIB, AC1AM 山内貴博(JARL社員2期目) (@7K1BIB) September 11, 2022

叫びもむなしく、こちらからの受信確認が日本に届かず。残念、交信成らず。

結局、ホテル滞在期間中は、21MHz/FT8でUS局4局と交信しただけでした。

海外からD-STAR

海外に出たら、現地のレピータ経由でJA局とQSOしたいですよね。海外レピータからJAのD-STAR網につないでJA局とQSOするためには、

(1) 持参した無線機が、使おうとする現地のレピータの周波数に対応していること
(2) 使おうとする現地のレピータがJA仕様のCallsign Routingに対応していること
(3) JA側の無線機の”TO”に、現地の海外レピータのコールサインを設定できること

の3要件を満たすことが必要です。ハードルはかなり高いです。

サンフランシスコ周辺のレピータを網羅している(と思われる)サイトがありました。

Mode順にならべてみると、D-STARレピータは6局がヒットしました。144/430は5局です。

アイコムが配布しているレピータリストを調べてみると、WW6BAYが登録されていました。JA側の無線機のTOにWW6BAYを設定して声を出してもらえば、ゲート越えして来たJA局の声が、WW6BAYから聞こえるのをキャッチできるかもしれません。

現地時間で10日(土)の朝=JSTで10日(土)の夜、毎週参加している クラブハウスのアマチュア無線部屋 に参加。コーディネータのJE1ICU局にお願いし、WW6BAYにゲート越えして頂くと・・・現地のレピータからICU局の声が聞こえました!

ID-51P2のSDカードから取り出したログ。時刻はJST。

ところが、WW6BAYのアップリンク周波数は449.075MHz・・・JAのバンド外であり、私が持参した無線機ではアクセスできず、残念ながら私の側から声をだせません。というわわけで2-way QSOは成立しませんでしたが、444.075MHzという日本ではあり得ない周波数からおなじみの方の声が聞こえたのは、とても新鮮な経験でした。

街の様子

ここで無線から離れて、久しぶりの海外について少し書きたいと思います。

・日本ではまだコロナ禍が続いていますが、サンフランシスコでは、コロナはもう基本的に「過去のもの」扱いのようでした。およそ9割の人がマスクをしていません。ある現地の方いわく、「ワクチンは打った。今から思い返すと、ちょっと熱が出たり調子が悪かったりしたことがあったが、あれがCOVID-19だったんだと思う。」と。もうふつうの風邪扱いということでしょう。欧州や南米から来ていた人も、同じような感覚のようでした。

・他方、日本を含めアジアから来た人にとっては、コロナはまだ過去のものにはなっていませんでした。不思議なことに、現地在住の人もアジア系の人はマスクをしている率が高いようでした。

・米国の物価高を実感しました。フードコート的な店で買ったピザやらタイ料理弁当やらが、軒並み15ドル以上します。まして、円安が物価高感を押し上げました。

Pad Thai 15.99ドル。Coke 5ドル。

・サンフランシスコ名物ケーブルカー。完全に観光用途で乗車券は7ドル。今回は乗りませんでした。

Historic な路面電車。なお公共交通機関の中はマスク推奨(”Masks Advised”)で、人種を問わず、半分以上の人がマスクをしていました。

この路面電車は片運転台なので、終点の17th St & Castro St 駅でぐるーっとループ線を通って折り返します。

https://goo.gl/maps/Tk8oaQBPUwh3GEoC6

サンフランシスコで運用・その2へ続く・・

(2022-09-24 記)


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