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7K1BIB/AC1AMの業務日誌 (2024/11/22 2:36:09)
現在データベースには 149 件のデータが登録されています。
標記の件につき、パブコメが募集されていました。
周波数再編アクションプラン(令和4年度版)(案)に対する意見募集
私は、以下の意見を提出しました。
【意見1】「Ⅰ 335.4MHz 以下」におけるMF帯及びHF帯のアマチュアバンドの割当拡大
令和2年4月の省令改正により、1.9MHz帯と3.5MHz帯のバンド拡張が認められた。感謝申し上げる。しかし、このときに拡張が認められなかった「歯抜け部分」について、海外ではアマチュア業務に割り当てられている以上、混信の問題が避けられず、我が国において業務用途に用いるのには適さないと思われる。したがって、これらの「歯抜け部分」についても、引き続き、業務用無線の他の周波数への移行を推進した上で、アマチュア業務への割当をご検討いただきたい。同様に、5MHz帯のアマチュア業務への割当も、早急にご検討をお願いしたい。
【意見2】デジタル方式の短波国際通信について
「海外における短波帯のデジタル方式の導入状況等を踏まえ、短波国際通信(固定局)を対象にデジタル方式の導入に向けて、令和5年6月を目処に技術的条件を取りまとめる。
」と述べられている。
アマチュア業務においては、すでに、複数の方式による短波帯におけるデジタル音声通信の実績がある。「D-STAR」は日本アマチュア無線連盟(JARL)が開発したデジタル方式であり、海外では短波帯での運用実績がある。また、「FreeDV」は我が国でも運用実績がある。アマチュア無線界としては、これらの運用実績を踏まえ、短波国際通信(固定局)におけるデジタル方式の導入可能性の検討に貢献する用意がある。
他方で、日本のアマチュア無線機メーカーは、今なお世界的に高い評価とシェアを確保しているが、昨今は中国等の安価なメーカーに押され気味である。特に、SDR等のデジタル最新技術への対応に後れがあるように感じられる。また、かつて日本アマチュア無線連盟(JARL)主導で策定されたアマチュアのデジタル通信方式「D-Star」は、一時は世界中に普及したが、昨今、海外では、DMR等の業務規格を応用した無線システムに置き換わりつつある。そこで、日本のアマチュア無線機メーカーの栄光を維持するために、デジタル系の開発費の補助・助成といったテコ入れ策をご検討いただきたい。
【意見3】「Ⅰ 335.4MHz 以下」におけるV-High帯域[207.5~222MHz]
同帯域を利用していた「i-dio」が、巨額の負債を抱えて先日放送を終了したように、この帯域の有効活用は苦戦を強いられている。
他方、351MHz帯を用いたデジタル簡易無線(登録局)は、業務・レジャーを問わず利用することができることから、昨今利用が活発化しており、大都市を中心にチャンネルが逼迫している状況である。また、同周波数に隣接する222~225MHz帯は、米国を始め多くの国においてアマチュア業務に割り当てられている。
そこで、V-High帯域[207.5~222MHz]の一部を、デジタル簡易無線またはアマチュア無線の帯域として割り当てることをご検討いただきたい。
【意見4】「Ⅱ 335.4~714 MHz帯」におけるデジタル簡易無線(登録局)
351MHz帯を用いたデジタル簡易無線(登録局)のチャンネル逼迫を受けて、チャンネル数を増やすことが前向きに検討されている(17頁「。デジタル方式の簡易無線局の増加への対応として令和4年度内を目途に必要な周波数の確保を図る」)。デジタル簡易無線を利用している者として歓迎する。ついては、同番認証による技適の取り直し制度を利用して、ファームウェアのアップにより既存の無線機のチャンネル数を増加できるようにして頂きたく、制度的な手当をお願いしたい。
【意見5】「Ⅳ.960MHz~3.4GHz帯」におけるアマチュア無線1.2GHz帯
2023年に開催される世界無線通信会議(WRC23)において、1200MHz帯アマチュア無線が衛星測位システム(RNSS)に対し与える影響について議論することが予定されている。国際アマチュア無線連合(IARU)は、1200MHz帯アマチュア無線の利用状況に照らし、RNSSに対する影響は過大評価されているとの意見を表明している。
https://www.iaru.org/2022/wrc23-ai9-1b-itu-r-study-group-4-finalises-the-23cm-rnss-study-report/
我が国においては、「みちびき」の導入に際し、アマチュア業務のレピーターを1Wに減力することで決着がついており、実際に、アマチュア無線の運用が「みちびき」の受信に悪影響を与えている例は報告されていない。他方で、日本の無線機メーカーは、1200MHz帯アマチュア無線機の開発・発売にとても熱心に取り組んでおり、それより高い周波数帯への入門バンドとしても、1200MHz帯は貴重な存在である。そこで、今後の周波数再編にあたっては、1200MHz帯アマチュア無線バンドを削減されることのないよう、かつ、現状以上の制約が課されないようにお願いしたい。
【意見6】2.4GHz帯及び5.7GHz帯のアマチュア業務について
(1) 5650~5850MHzはアマチュア業務に割り当てられているところ、従前より、マイクロ波への入門バンドとして利用されてきた。昨今は、廉価なアマチュアテレビ送信機が普及したことにより、ドローンに搭載して地上への動画伝送が行われている。同周波数帯のアマチュア業務への割り当ては二次業務ではあるものの、昨今、利用が活発化している。
過去の周波数再編アクションプランに関するパブコメにおいて、5.6GHz帯のアマチュア業務への二次業務としての割当を変更する予定はないとのご回答を頂いた。現時点でもこのご回答内容に変更はないか、改めてご確認をお願いしたい。
(2) 空間伝送型ワイヤレス電力伝送が制度化される等の結果、現実問題として、アマチュア無線側に混信等を与え、アマチュア側が使用周波数を変更せざるを得ないケースが出てくると思われる。そこで、アマチュア側の柔軟な対応を可能とするために、アマチュア無線パンドプラン(無線局運用規則第二百五十八条の二の規定に基づくアマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別(総務省告示第百七十九号)のうち、2400MHz帯及び5600MHz帯に関する部分を改定または廃止し、アマチュア側の裁量を広げるようにしていただきたい。
(2022-10-03 記)
2022年9月16日のサンフランシスコでの運用でパイルを浴び 、POTAに目覚めました。JA帰国後の2022年10月1日(土)、近所の 都立高井戸公園(JA-1929) に自転車で出かけました。
IC-705にアンテナを(ほぼ)直付けできる基台 を試してみたい、という目的も。
さて、11時すぎに公園到着。一周して人気の無いベンチを見つけました。RHM12を直付け基台にセットし、7MHzにチューンします。
福島県岩瀬郡の移動局をコールすると取ってもらえました。幸先良しと見て、CQを出します・・・うーん、呼ばれません。ハイバンドもダメ。
そして、季節外れのカンカン照りです。炎天下、スマホは2台とも熱暴走で電源オフに。これではTwitterやりながら運用できません(笑)。
1時間くらいあれこれしてHFは諦め。木陰のベンチに避難し、430MHz/FMにQSY。
433.26
暑すぎ 「1200MHz帯と衛星測位システム」問題についてのIARUの見解書(2022年9月版) (2022/9/22 9:30:13)2023年に開催される世界無線通信会議(WRC23)の議題のうち、「1200MHz帯と衛星測位システム」問題に関するIARUの見解書の最新版が、IARUのウェブサイトに公開されていました。
23cm Band and RNSS Coexistence
https://www.iaru.org/spectrum/iaru-and-itu/wrc-23/agenda-item-9-1-topic-b/23cm-band-and-rnss-coexistence/
このページの下の方
IARU Perspective on the AI9.1b Progress — September 2022WRC23の結果によっては、1200MHz帯でのアマチュアの運用に大幅な制約がかかる可能性があります。バンド防衛に向けて、この文書はとても重要です。IARU第1地域(欧州アフリカ)のご尽力には頭が下がります。
そこで、ご参考までに、英語の原文と、私が作成した仮訳(Google Translateによる機械翻訳をベースにしたもの)を載せておきます。
*****
International Amateur Radio Union Region 1
Working for the future of amateur radio国際アマチュア無線連合 リージョン 1
アマチュア無線の未来のために23cm band and the RNSS
WRC23 AI 9.1b23cmバンドとRNSS
WRC23 AI 9.1b10th September 2022
VHF+ Committee2022 年 9 月 10 日
VHF+委員会Attention Member Societies!
加盟団体は注目されたし!
Having been deeply involved in the regulatory work described below it is the opinion of the IARU that for many national authorities the 23cm band WRC23 agenda item 9.1b topic has a very low priority. Many are taking a “generic” stance stating their support for studies without considering the detail of the work or howit is moving forward. Therefore the IARU requests that Member Societies urgently put this issue on the agenda with their national authorities to discuss the views laid out below.
以下に説明する規制作業に深く関与してきた IARU の意見では、23cm バンド WRC23 の議題項目 9.1b のトピックは、多くの国家当局にとって優先度が非常に低くなっています。多くの国は、作業の詳細や進行状況を考慮せずに、検証への支持を表明する「一般的な」スタンスをとっています。したがって、 IARU は加盟団体に対し、この問題を早急に各国当局との議題として取り上げ、以下に示す見解について話し合うよう要請します 。
The IARU view is that the potential for widespread or persistent interference to the radio-navigation satellite service (RNSS) from amateur service transmitters is over-stated. However, recognising the regulatory situation, the IARU and the amateur community are ready to accommodate any technical or operational measures deemed necessary on the amateur services so long as they are proportionate, reasonable and evidence based.
IARU の見解は、アマチュア業務の送信機からの無線航法衛星サービス (RNSS) への広範なまたは永続的な干渉の可能性は、誇張されているというものです。 しかし、規制状況を認識して、IARU とアマチュア コミュニティは、アマチュア サービスに必要と思われる技術的または運用上の措置が、適切で、合理的で、証拠に基づいている限り、受け入れる準備ができています。
The IARU believes that a careful compromise needs to be found in the outcome of the work and the execution of WRC-23 agenda item 9.1b, that properly takes account of the low liklihood of interference events occurring whilst allowing both the amateur services and the RNSS to develop in the band.
IARU は、当該バンドにおけるアマチュア業務と RNSS の両方の発展を許容しつつも、干渉イベントが発生する可能性は低いことを適切に考慮して、検証の結果と WRC-23 議題項目 9.1b の実行において、慎重な妥協点を見つける必要があると考えています。
The IARU stresses the opportunity that the higher frequency amateur service bands enable for technical skills development for researching and experiencing radio propagation effects. The 1 240 – 1 300 MHz band is important for the amateur radio service, being the lowest allocation for radio amateurs on which typical microwave propagation can be experienced. Access to these frequencies is facilitated by commercially available equipment and provides a ‘bridge’ building motivation to become involved in more specialized higher frequency microwave and millimeter wave operations providing the self-training which is at the heart of amateur radio.
IARU は、比較的高い周波数のアマチュア業務バンドが、電波伝搬効果を研究し経験するための技術的スキルの開発を可能にしている機会を強調しています。 1240 ~ 1300 MHz 帯域は、アマチュア無線家にとり典型的なマイクロ波伝搬を経験できる最も低い割り当てであるという点で、アマチュア無線業務にとって重要です。 これらの周波数へのアクセスは、 市販の機器によって容易になっており 、アマチュア無線の神髄である自己訓練を提供する、より専門的なより高い周波数であるマイクロ波およびミリ波の運用に関与するようになるモチベーションをつくる「ブリッジ」を提供しています。
IARU Perspective
IARUの見解
The amateur community cannot avoid the studies taking place and the IARU supports the work in both the ITU-R as well as the regional telecommunications organisations (RTO’s) through participation and contribution to the work. The key ITU-R groups dealing with the study work are Working Parties (WP) 5A and 4C under Study Groups 5 and 4 respecticvely. WP4C is carrying out the studies but WP5A has the overall responsibility for providing the outcome for the WRC.
アマチュア コミュニティは、行われている当該検証を無視することはできず、IARU は、ITU-R と地域電気通信組織 (RTO) の両方での作業を、これらの作業への参加と貢献を通じて支援しています。この検証作業を扱う主要な ITU-R グループは、検証グループ 5 および 4 の下の、それぞれ作業部会 (WP) 5A および 4C です。 WP4C が調査を実施していますが、WP5Aが、結果をWRC に対し提供する全体的な責任を負っています。
The ITU-R studies are using parametric information provided by the amateur radio community to consider a number of scenarios reflecting typical amateur station operation. These include:
a) Terrestrial “point to point” operation between geographically distant amateur stations.
b) EME (earth-moon-earth) operations between suitably equipped amateur stations.c) Amateur satellite uplink operations in 1260-1270 MHz.
d) Repeater station operation.In the cases a) and d) both narrowband and broadband applications (e.g. amateur TV) are being considered.
ITU-R の検証は、アマチュア無線コミュニティから提供されたパラメーター情報を使用して、典型的なアマチュア局の運用を反映した多くのシナリオを検討しています。これらには以下が含まれます:
a) 地理的に離れたアマチュア局間の地上「ポイントツーポイント」運用。
b) 適切に装備されたアマチュア局間の EME (地球-月-地球) 運用。
c) 1260-1270 MHz でのアマチュア衛星アップリンク運用。
d) レピーター局運用。a) と d) の場合、狭帯域と広帯域の両方のアプリケーション (アマチュア TV など) が検討されています。
In general the IARU supports the direction of the work, but it has concerns about some aspects of the studies.
基本的に、IARUは作業の方向性は支持しますが、検証のいくつかの側面について懸念を有しています。
Generally, radio system coexistence studies take account of the probabilities of interference through repeated Monte-Carlo style deployment simulations that build up a statisitical picture of received signal levels. The studies have so far focussed on evaluting the distances over which a signal from an amateur transmitter operating at a given power level might exceed a RNSS receiver “protection critieria”. This is a static assessment of the distances over which the receiver protection threshold for the RNSS receivers might be exceeded based on propagation loss predictions using the most appropriate ITU-R model.
一般に、無線システムの共存検証では、受信信号レベルの統計的全体像を構築するモンテカルロスタイルの展開シミュレーションの反復を通じて、干渉の可能性を考慮します。これまでの検証は、特定の電力レベルで動作するアマチュア送信機からの信号が RNSS 受信機の「保護基準」を超える距離の評価に焦点を当ててきました。これは、最も適切な ITU-R モデルを使用した伝搬損失予測に基づいて、RNSS 受信機にとっての受信保護しきい値を超える距離を静的に評価するものです。
They do not take any account of the dynamic aspects of amateur or RNSS operation such as:
a) Frequent variation of the amateur station antenna pointing angle for the most popular applications.
b) The effect of amateur station transmitting activity factor on the liklihood of causing interference.
c) The low and varying density of amateur station locations even at the busiest times.
d) The mobile nature of many of the RNSS users.以下のようなアマチュアまたは RNSS 操作の動的な側面が考慮されていません。
a) 最も一般的な運用において、アマチュア局のアンテナの指向角度は頻繁に変動すること。
b) 干渉を引き起こす可能性に対するアマチュア局送信活動要素の影響。
c) 最も忙しい時間でも、アマチュア局の運用地の密度は低く、ばらつきがあること。
d) 多くの RNSS ユーザーは移動するという性質。The IARU believes it is important that these variables and the probabilistic aspect of their impact needs to be considered in order to gain an accurate picture of not only the interference signal level but also the liklihood that it could occur at any given location. Without this the IARU believes that the potential for interference to RNSS users and its persistence is not likely to be fully understood thereby over-stating the impact of amateur radio operations on RNSS receivers.
IARU は、 干渉信号の強度だけでなく、任意の場所で干渉が発生する可能性を正確に把握するためには、これらの変数とその影響の確率論的側面が考慮されなければならない と考えています。これがなければ、IARU は、RNSS ユーザーへの干渉の可能性とその永続性が完全に理解されない可能性が高く、その結果、RNSS 受信機に対するアマチュア無線運用の影響が誇張される可能性が高いと考えています。
Considering 1240-1300 MHz amateur band usage information
1240~1300MHzのアマチュアバンド利用についての情報を検討する
This band offers challenges to radio amateurs that require specialised knowledge and operational techniques to enable successful communications. In order to motivate activities and increase the chances of success, scheduled periods of operation are commonly defined which in most cases are competitive in nature. These defined periods create the busiest times for amateur operations in specific parts of the band and provide a source of information that can be used to assess the numbers of actively transmitting amateur stations during these busy times and the extent of the busy periods. (Information Paper).
この帯域は、アマチュア無線家に、通信を成功させるために専門的な知識と運用技術を必要とする課題を提供します。活動にモチベーションを与え、成功の可能性を高めるために、一般的に、スケジュールされた運用期間が決められます。これは、ほとんどの場合、本質的に競争的なものです。これらの決められた期間は、バンドの特定の部分でアマチュア操作の最も忙しい時間を創出し、これらの忙しい時間帯にアクティブに送信しているアマチュア局の数と忙しい期間の範囲を評価するために使用できる情報ソースを提供します. (インフォメーションペーパー参照)。
It can be noted that:
a) Narrowband applications (including EME operations) focus on the 1296-1298 MHz part of the band.
b) Broadband (ATV usually) takes place in the specific frequency blocks identified for ATV in the regional band plans.
c) Seperate activity periods are identified for narrowband terrestrial activity, EME activity and broadband ATV activity.次のことが認識されるべきです。
a) 狭帯域アプリケーション (EME 運用を含む) は、バンド内の 1296 ~ 1298 MHzの 部分に集中しています。
b) ブロードバンド (通常は ATV) は、地域の帯域計画で ATV 用に指定された特定の周波数ブロックで行われます。
c) 狭帯域の地上波運用、EME 運用、および広帯域 ATV 運用の活動期間は、それぞれ別と認識されています。Having consulted the published information regarding these events it can be seen that in any country in any single year:
a) Total narrowband ‘busy hour’ activity period = 108 hours (1.2% of a year).
b) Total EME ‘busy hour’ activity period = 120 hours (1.4% of a year).
c) Total wideband ‘busy hour’ activity period = 120 hours (1.4% of a year).これらの出来事に関して公開された情報を参照すると、どの国でもどの年でも次のことがわかります。
a) ナローバンドの「最繁時」アクティビティ期間の合計 = 108 時間 (1 年の 1.2%)。
b) EME の「最繁時」活動期間の合計 = 120 時間 (1 年の 1.4%)。
c) ワイドバンドの「最繁時」アクティビティ期間の合計 = 120 時間 (1 年の 1.4%)。Item a) attracts the highest level of activity and in the “busiest” countries surveyed the total number of active stations ranges from just 9 to 140 maximum depending on the country. The figures have been derived using published data from a number of countries with well developed amateur communities.
項目 a) は最高レベルの活動を取り上げており、調査対象とした中で「最も忙しい」国々でも、アクティブな局の総数は、国によってわずか 9 から最大 140 の範囲です。この数値は、アマチュア コミュニティが十分に発達している多くの国から公開されたデータを使用して導き出されたものです。
The IARU also believes that it is important that these aspects are also considered when the potential for interference to RNSS users and its persistence is being considered to avoid over-stating the impact of amateur radio operations on RNSS receivers.
IARU はまた、RNSS 受信機に対するアマチュア無線運用の影響を過大評価することを避けるために、RNSS ユーザーへの干渉の可能性とその永続性を考慮する際に、これらの側面も考慮することが重要であると考えています。
Primary contact persons for this issue:
この問題の主な連絡先:
- Ing. D.W. Harms (PA2DW), chairman of the IARU R1 VHF+ Committee
Mail address: dwharms@kpnmail.nl
Telephone: +31653763631- B. Lewis (G4SJH), IARU R1 Chairman of the SLRC (Spectrum Committee)
Mail address: barryplewis@btinternet.com– Ing. D.W. Harms (PA2DW)、IARU R1 VHF+ 委員会の委員長
メールアドレス:dwharms@kpnmail.nl
電話: +31653763631– B. Lewis (G4SJH)、IARU R1 SLRC (スペクトル委員会) 委員長
メールアドレス:barryplewis@btinternet.comBackground and IARU Position
背景と IARU の立場
The amateur band 1240-1300 MHz is the subject of the ITU-R World Radio Conference 23 (WRC-23) agenda item 9.1b. The ITU-R WRC is the only body empowered to agree changes to the international Radio Regulations which document the global allocation of frequencies to the various radiocommunication services along with any specific inter-service conditions to avoid interference between services. The WRC participants comprise national delegations of government officials as well as observer organizations who can attend independently or maybe within a national delegation. Only the national delegations hold the conference “voting rights” but all decisions on the Radio Regulations require full consensus.
1240-1300 MHz のアマチュアバンドは、ITU-R 世界無線会議 23 (WRC-23) の議題項目 9.1b の主題です。 ITU-R WRC は、サービス間の干渉を回避するための特定のサービス間条件とともに、さまざまな無線通信サービスへの周波数のグローバル割り当てを文書化する国際無線規則の変更に同意する権限を与えられた唯一の機関です。 WRC の参加者は、政府関係者の各国代表団と、独立して、または各国代表団内で参加できるオブザーバー組織で構成されます。国の代表団のみが会議の「投票権」を保持していますが、無線規則に関するすべての決定には完全な合意が必要です。
Each conference (roughly every four years) sets the agenda for the next and in the intervening period a program of studies is initiated in the ITU-R study groups to consider the specific agenda item and how it may be resolved at the conference. The outcome might be for example, new allocations to specific services in the Radio Regulations if the studies have confirmed that spectrum sharing is possible. The way of working and the process within the ITU-R on all these aspects is very formal.
各会議 (およそ 4 年ごと) は次の議題を設定し、その間に ITU-R 研究グループで研究プログラムが開始され、特定の議題項目と会議での解決方法が検討されます。その結果、たとえば、スペクトル共有が可能であることが調査で確認された場合、無線規則で特定のサービスに新しい割り当てが行われる可能性があります。これらすべての側面に関する ITU-R 内の作業方法とプロセスは非常に形式張ったものです。
For WRC23 agenda item 9.1b the focus is on spectrum band coexistence between the amateur (including amateur satellite) service and the radionavigation satellite service (RNSS) receivers across the range 1240-1300 MHz. In this band the RNSS allocation is on a “primary” status whereas the amateur allocation is on a“secondary” basis. The studies have examined the various amateur radio applications in the band and are evaluating the potential for interference to RNSS receivers. The studies will be used to determine the need for technical or operational measures needed to protect the RNSS receivers from interference from amateur radio activities in the band.
WRC23 の議題項目 9.1b は、アマチュア (アマチュア衛星を含む) サービスと 1240-1300 MHz の範囲にわたる無線航行衛星サービス (RNSS) 受信機との間のスペクトル帯域の共存に焦点を当てています。このバンドでは、RNSS 割り当ては「プライマリ」ステータスにあり、アマチュア割り当ては「セカンダリ」ベースにあります。この検証では、帯域内のさまざまなアマチュア無線の利用方法を調査し、RNSS 受信機への干渉の可能性を評価しています。この検証は、帯域内のアマチュア無線活動からの干渉から RNSS 受信機を保護するために必要な技術的または運用上の対策の必要性を判断するために使用されます。
The 1240-1300 MHz band is known as the E6 band by the RNSS proponents and is just one band from several used by these technologies and different systems.
1240-1300 MHz 帯域は、RNSS 支持者によって E6 帯域として知られており、これらの技術やさまざまなシステムで使用されるいくつかの帯域の 1 つにすぎません。
The following is the preliminary IARU position that has been communicated to the conference preparatory work in ITU-R as well as the regional preparatory bodies:
“During many years of operational experience, the secondary amateur and amateur satellite services have successfully co-existed with all the primary services in the range 1240-1300 MHz with very few issues. In cases where certain applications (in particular wide bandwidth, high duty cycle applications) could increase the potential for interference, careful spectrum management and national licensing conditions have minimised any risk. Radio amateurs have successfully co-existed and innovated in this frequency range for many years and IARU believes that the regulatory status of the amateur and amateur satellite services in this range is already clear. Therefore any additional regulatory, operational or technical measures incorporated into the Radio Regulations are unnecessary. Any recommendations resulting from studies under Resolution 774 can be applied on a national basis and should be based on realistic assumptions,proportionate in scope and carefully justified so as not to unnecessarily inhibit development of the amateur services.”
以下は、ITU-R の会議準備作業と地域の準備機関に伝達された暫定的な IARU の見解です。
「 長年の運用経験の中で、二次業務であるアマチュア業務およびアマチュア衛星業務は、1240 ~ 1300 MHz の範囲でほとんど問題なくすべての主要サービスとうまく共存してきました。特定の利用方法(特に広帯域幅や高デューティ サイクルの利用方法) が干渉の可能性を高める可能性がある場合、慎重なスペクトル管理と国のライセンス条件により、あらゆるリスクは最小限に抑えられてきています。アマチュア無線は、長年にわたってこの周波数帯で共存し、革新を続けてきました。IARU は、この周波数帯におけるアマチュア業務およびアマチュア衛星業務の規制状況はすでに明確になっていると考えています。したがって、無線規制に組み込まれた追加の規制、運用、または技術的措置は不要です。決議 774 に基づく検証から得られる推奨事項は、いずれも、各国のレベルで適用することができるものであり、それらは、アマチュア 業務の開発を不必要に阻害しないように、現実的な仮定に基づき、範囲において比例しており、慎重に正当化たものである必要があります。 」
*****
日本での動き
準天頂衛星「みちびき」を打ち上げている日本は、この問題のまさに当事者です。我が国が誇る無線機メーカー、ICOMのIC-9700やIC-905、Alincoの次の1200MHz帯ハンディ機の開発にも大きな影響があると思います。
今年の6月に、WRC23に対する日本政府の意見の案がパブコメにかかりました。 私は、「アマチュア局がRNSSに対し与える影響の評価基準として、単に電波の強度や電波型式だけではなく、連続送信時間も加えるよう、日本政府として提案されるよう要望する。」との意見を提出しました 。私は、1200MHz帯における実際の運用状況を考慮すれば、RNSSに与える影響は現実には極めて少ないことを直視して欲しいというIARUの意見を支持します。
なお、このパブコメに対するJARLの意見は、以下のとおりでした( 2023年世界無線通信会議(WRC-23)に向けた我が国の考え方(案)に係る意見募集の結果 )。
要するに、「みちびき」導入の際にレピータを1Wに減力したことで、すでに決着が付いているというものです。JARLは、とてもまっとうな指摘を行ったと思います。なお レピータ減力の経緯については、JJ1WTL本林さんのこのブログ記事をご覧下さい 。
ですが、総務省の反応はそっけないもので、、
結局、日本政府としての意見は変わりませんでした。
ですが、JARLとしては、ここで諦めず、今回のIARUの意見書を携えて、総務省に対し再度意見を具申すべきではないでしょうか。また、IARUを通じて、日本ではレピータの1W減力ですでに決着がついていることをWRC23に直接アピールすることもできると思います。
(2022-09-22 記)
サンフランシスコ郊外へ
サンフランシスコでの本業の所用は2022年9月14日(水)で終わり。木・金と休暇を取り、レンタカーを借りて郊外に出てみることにしました。もちろん、日本から無線機(FT-857DM)を持参しています。
POTAについて
「AC1AM」という普通のコールサインで普通にCQを出しても呼んでもらえないのではないかと思い、最近話題のParks On The Air(POTA)に挑戦してみることにしました。
Parks On The Air (POTA) は、公園からの無線運用で得点を稼いでいくプログラムです。公園の敷地からオンエアし10局と交信すると、その公園を「アクティベイト」したことになり、ポイントがつきます。公園から運用する局をコールする局(ハンター)もポイントを稼げます。
Parks On The Air (POTA) Official Site
面白いのは、公園からオンエアする側のアクティベーター局が、どの公園からオンエアするかを書き込める 「Active Spot」というページ が公式サイトに用意されていることです。しかも、アクティベーター局をコールしたハンター局も情報をアップデートでき、ページに書き込まれた情報が何分前の情報なのかが、わかるようになっているのです。QSOのチャンスを増やすために、インターネットを巧みに利用した、よくできた仕組みだと思います。
Half Moon Bay State Beach(K-3439)
さて、サンフランシスコ周辺にも、POTA指定公園がたくさんあります。日本とのQSOを狙って、サンフランシスコから南下し、海岸沿いの公園に行ってみることにしました。
空港近くでレンタカーを借り、最初に訪れたのは、Half Moon Bayにある Cowell Ranch State Beach(K-7375) 。人はそれほどおらず、駐車場も無料でしたが、Sunsetで閉まってしまうと書いてありました。日没後も運用したい・・次に向かいます。
次に向かったのは、 Half Moon Bay State Beach(K-3439) 。ここも駐車場はSunsetまでで、しかも有料(10ドル)・・・ですが、もはや引き返せないところまで車で入ってしまったので、やむなくお金を払って入場します。
入ってみると・・・駐車場はなかなか広大で、人はそれなりにいますが何とかアンテナを立てられそうです。ところが、無線機をセットしようとしたところ・・・何と、車のシガーソケットから12Vが出力されていないではないですか!
借りた車の取説をネットで探し、ボンネット内にあるヒューズボックスをチェックしましたが、ヒューズは切れておらず、原因がわかりません。レンタカー屋に電話すると、米国人には珍しくI’m sorryと言いますが、ロードサービスを呼べというだけで、埒があきません。ロードサービスなんていつ来るかわからない・・この公園での無線運用は諦めるしかありません。
悲しいかな、ときは夏の終わり。とってもきれいな海が目にしみます。
Cowell Ranch State Beachを後に、試みに近所の自動車修理工場に向かいます。「多分ヒューズだと思うが今日は時間が無い」と言われてしまいました。車での運用は諦め、宿に向かいます。
Half Moon Bay Lodge
今夜予約したのはこちら。予約サイトには、「2階建てでバルコニー付き」とありました。
Half Moon Bay Lodge
私が指定されたの1階の部屋。バルコニーはありませんが、裏庭に直結しており、アンテナを建てるには、2階よりむしろ好都合でした。急逝されたJA8CCL木下さんの会社、今は無きElectrodesign社から購入した Super Antenna社のMP-1 (先端のロッドアンテナを長いものに交換済み)を立てます。
無事、宿のコンセントから電源も確保できたところで、気を取り直して21MHz/FT8に出てみると、JAからたくさんのコール!これはうれしい!気を良くしてSSBに出てみますが、JAからの声は聞こえるのですがこちらからの電波が届きません。24MHzにQSYしても交信不成立。残念。
FT8を続けながら、いつのまにか21時過ぎ・・・店で買ってきたサラダと宿で調達したカリフォルニアワインで部屋飯にします。どちらも絶品でした。
22時をすぎたら、21MHz/FT8でのJAとの伝搬はすぅっと消えました。電波伝搬の不思議を実感したところで、14MHz/FT8にQSY。心地よく酔いも回り、コールが途切れたところでベッドにぱたり。
・・・
翌朝、日が上がる前からごそごそ起き出して、30m/FT8でCQ。JA局からバンバン呼ばれます。MP-1、いい仕事しています。
コールが途切れたところで、宿の食堂で朝食。軽く焼いたベーグルにクリームチーズを挟みます。暖炉が心地よいほどに気温は下がっていました。
Point Montara Light Station State Historical Park(K-3540)
さて、車のシガーソケット・・・当然ですが一晩経って自然に直っているわけもなく、思い切って40分かけてレンタカー屋に戻り、車ごと交換してもらいました。
そして向かったのは Point Montara Light Station State Historical Park(K-3540) 。この周辺では最西、もっともJAに近そうな場所です。
駐車場も空いていたので、逆Vのギボシダイポールを大々的に展開。
現地時間の13時過ぎ、まずは14MHz/SSBでCQを出していたPOTA局を呼ぶと、取ってもらえました。電波が出ていることを確認できたところで、POTAのサイトにSpotを書き込み、14MHz/SSBでCQを出すと、米国局、カナダ局からぽつぽつと呼ばれます。
14MHz/SSBで1時間ほど遊んでいると、前を赤色灯を載せた車が横切ります・・・なんと警察官登場(><)。いわく、電話がかかってたので様子を見に来た、何か測定しているのか?とおっしゃる。いわゆる職質です。あっちゃー・・・いやいやこれはamateur radioだ、日本から来てちょっと遊んでいるだけ、ちゃんとUS Governmentから免許ももらっているよ、とオロオロと言い、FCCの局免を見せようとすると、この若い警察官、笑いながらいやいや見せなくていいよ、と言ってくれ、すぐに去ってくれました。ふう。
焦りましたが、ある意味お墨付きを頂いたと理解し(笑)、今日はここから移動せず、じっくり運用しようと決心します。
現地時間14時台=UTC21時台=日本時間6時台、Twitterを見ると、JA局が起き出してきたようです。7K1VKU局のリクエストにより21MHz/FT8にQSY。現地時間15時ちょうど、QSO成立!
そして現地時間15時13分、とうとう初のJAとのSSB交信、JE1ICU局と成功!JS1UEN局は何とモービルから!JK1OZS局とも。つまり Clubhouseのアマチュア無線部屋 の方々でありました。さすが技術力が高いメンバーです。
そのまま21MHzで、SSBとFT8を行ったり来たりしてQSOを楽しみます。JA局ともたくさんできました。気づけば昼食抜いてます。ビーフジャーキーで飢えをしのぎます。
無線ゴッコ中、これで飢えをしのぐ。 サンフランシスコで運用・その1(ホテルからの運用・街の様子) (2022/9/14 23:59:00)
2022年9月10日(土)~17日(土)まで、本業の同業者団体の世界大会に出席するため、サンフランシスコに行ってきました。日本国外に出るのは3年ぶりです。空き時間を利用し”Business Trip Style”で無線運用してきました。コールサインは”AC1AM”です。
市内ホテルからの運用
例によってバルコニー付きの部屋を探したところ、このホテルの最上階(27階)にバルコニー付きの部屋があり、予約。
Hilton San Francisco Financial District
1 KING BED PREMIUM FLOOR BALCONY CITY VIEWアンテナをベランダから突き出すことも考えて、 Super Antenna社のMP-1 を持参。このアンテナは、三脚で自立させることもできますし、クランプで手すりに取り付けることもできるものです。
9月9日(金)の夜に羽田を発って、到着は現地時間の9日(金)夜。ベランダから見える月がとってもきれいでした。
さて翌朝になり、明るくなってベランダに出てみると・・・どーん。
27階は想像以上に高度があり、足がすくみます。。。アンテナを突き出して万が一落としたら大変。これは無理。
ベランダ内に自立させることにしました。念には念を入れて転落防止にロープで手すりにつないでおきます。飛びそうにないなぁ・・と思いながら21MHz/FT8で波を出してみると、JA局からのコール!一瞬見えたのですが・・
叫びもむなしく、こちらからの受信確認が日本に届かず。残念、交信成らず。
結局、ホテル滞在期間中は、21MHz/FT8でUS局4局と交信しただけでした。
海外からD-STAR
海外に出たら、現地のレピータ経由でJA局とQSOしたいですよね。海外レピータからJAのD-STAR網につないでJA局とQSOするためには、
(1) 持参した無線機が、使おうとする現地のレピータの周波数に対応していること
(2) 使おうとする現地のレピータがJA仕様のCallsign Routingに対応していること
(3) JA側の無線機の”TO”に、現地の海外レピータのコールサインを設定できることの3要件を満たすことが必要です。ハードルはかなり高いです。
サンフランシスコ周辺のレピータを網羅している(と思われる)サイトがありました。
Mode順にならべてみると、D-STARレピータは6局がヒットしました。144/430は5局です。
アイコムが配布しているレピータリストを調べてみると、WW6BAYが登録されていました。JA側の無線機のTOにWW6BAYを設定して声を出してもらえば、ゲート越えして来たJA局の声が、WW6BAYから聞こえるのをキャッチできるかもしれません。
現地時間で10日(土)の朝=JSTで10日(土)の夜、毎週参加している クラブハウスのアマチュア無線部屋 に参加。コーディネータのJE1ICU局にお願いし、WW6BAYにゲート越えして頂くと・・・現地のレピータからICU局の声が聞こえました!
ところが、WW6BAYのアップリンク周波数は449.075MHz・・・JAのバンド外であり、私が持参した無線機ではアクセスできず、残念ながら私の側から声をだせません。というわわけで2-way QSOは成立しませんでしたが、444.075MHzという日本ではあり得ない周波数からおなじみの方の声が聞こえたのは、とても新鮮な経験でした。
街の様子
ここで無線から離れて、久しぶりの海外について少し書きたいと思います。
・日本ではまだコロナ禍が続いていますが、サンフランシスコでは、コロナはもう基本的に「過去のもの」扱いのようでした。およそ9割の人がマスクをしていません。ある現地の方いわく、「ワクチンは打った。今から思い返すと、ちょっと熱が出たり調子が悪かったりしたことがあったが、あれがCOVID-19だったんだと思う。」と。もうふつうの風邪扱いということでしょう。欧州や南米から来ていた人も、同じような感覚のようでした。
・他方、日本を含めアジアから来た人にとっては、コロナはまだ過去のものにはなっていませんでした。不思議なことに、現地在住の人もアジア系の人はマスクをしている率が高いようでした。
・米国の物価高を実感しました。フードコート的な店で買ったピザやらタイ料理弁当やらが、軒並み15ドル以上します。まして、円安が物価高感を押し上げました。
・サンフランシスコ名物ケーブルカー。完全に観光用途で乗車券は7ドル。今回は乗りませんでした。
Historic な路面電車。なお公共交通機関の中はマスク推奨(”Masks Advised”)で、人種を問わず、半分以上の人がマスクをしていました。
この路面電車は片運転台なので、終点の17th St & Castro St 駅でぐるーっとループ線を通って折り返します。
サンフランシスコで運用・その2へ続く・・
(2022-09-24 記)
3年ぶりの開催でした。
拠点があること
今年は「秋葉原無線部」の一部を間借りして、「 バーチャル・ハムフェス 実行委員会」として参加しました。出展者側での参加、土日2日間通しの参加は初めてです。
萌え絵が並ぶブース(笑)。あずにゃんのタペストリーは遠くからでも目立ってました。ブースに戻りやすくありがたかったです。真ん中に立っている「無線通信実験中」のミニのぼりは試作品。いつか売り物にできないかなぁと思ったりしています。
会場からのYouTube Live
「バーチャル・ハムフェス実行委員会」初の試みとして、会場からYouTube Liveを行いました。
まず、2020年と2021年のハムフェスにご出展頂いたブースを中心に、ご挨拶かたがた巡回させて頂きました。実はハムフェア1週間前に思い立ち、急にメールでお願いしたのですが、みなさん、それぞれの出展内容に賭ける「思い」を、文字通り熱弁してくださいました。貴重なお話を直接うかがえて、とても光栄でした。
また、アイコム様におかれましては、新製品IC-905/IC-PW2とIC-705の新機能「DVレピータモニター機能」について、取材に応じてくださいました。改めて御礼申し上げます。
「アイコムブースからライブ配信」は、こちらのリンクからどうぞ。 ブース訪問のURL(限定公開)は、ツイッターアカウント( @7K1BIB または @v_hamfes )の当日の投稿をご参照ください。
楽屋裏・・YouTube Liveの機材
YouTube Liveはマイクが肝心という記事を読んだので、Amazonで評価の高い「 MarantzPro M4U 」を調達しました。「Marantz」と聞いて色めき立つ無線家諸氏も多いと思いますが、「C401」等々、かつて「スタンダード」ブランドの名機を輩出していた日本マランツ株式会社とは関係ないような気がします。
このマイク、音声信号をUSBに変換するA/Dコンバーターが付属しています。ですが、Pixel 5a(Androidスマホ)への接続は、3.5mm 4極端子をマイク/ヘッドフォンに分割する短いケーブル(100均で調達)を経由してアナログ的に接続させました。
配信アプリは、公式YouTubeアプリを使いました。
事前のテストでは、GoProをスマホに接続したりサードパーティ製配信アプリを使ったりいろいろ試したのですが、結局はシンプルな構成がよいようです。
スマホは自撮り棒に取り付けましたが、いかんせん画面を見ながらインタビューするのは相当困難。画面がズレてしまったりしてお見苦しかった場面もあったかとと思います。また、2日目の映像は、スマホ回線の調子が悪くとても荒っぽいものになってしまいました。お詫び申し上げます。
それにしても、わずか4000円弱のマイクとスマホ1個で、曲がりなりに生中継ができるとは、すごい時代になったものです。
思い出
今年の戦利品。同人誌中心で、無線機グッズはなにも買いませんでした。じっくり読んで楽しみたいと思います。
2日間、たくさんの方とアイボールできました。後日「見かけたけど話しできなかった~」という声をいただき、大変失礼いたしました。次回お目にかかれることを楽しみにしています。
(2022-08-28 記)
社員総会報告
その1(速報)はこちら 。
社員総会報告 その2(決算)はこちら 。
社員総会報告 その3(役員選任)はこちら 。
報告その4では、報告事項についての私の質問と執行部の回答、その他注目すべきやりとりを記録します。
報告事項に関連する事前質問
(山内の事前質問)
1. 昨年の社員総会で、支部役員を当該支部の居住者に限っている地方本部組織運営規程第6条第4項(支部役員)の要件を緩和する方向での改正を提案したが、どのように検討されたのかお答え頂きたい。
(日野岳専務理事の回答)理事会で検討したが、他のエリアでは問題が起きていない。勤務先を登録住所にすれば解決するという意見があった。今のところ改正する予定はない。
(山内感想)関東地方の某支部で、その管内にある大学に通っている学生さんが支部役員になっていたところ、その学生さんは県外に住んでいるではないか、という指摘があり、役員を解任されてしまったという事案がありました。理事会は、「大学を登録住所にせよ」というのでしょうか・・。
2. 今年も多数の準備書面が提出されているのは、執行部と社員の対話の機会が年1回の社員総会の場しかないからではないか。例えば、 半年に1回、Zoomによる「社員集会」のような対話の場を設けたらどうか 。
(回答なし・・・)
(山内感想)Web会議システムを使えば費用もたいしてかからないと思うのですが・・。あくまで、社員の意見は聞かないということでしょうか。
当日の追加質問① 7MHz国内FT8周波数問題
(山内の当日質問)
7MHz国内FT8周波数問題。7030-7040の間に移行しなさいというアナウンスがJARLから出たが、現実は7041kHzから移行する気配すらない。今後、我々はどうすればいいのか。去年の年末に、IARUにはどういう回答をしたのか。
(日野岳専務理事の答弁)
JARLからIARUリージョン3へは、バンドプランを支持するということと、FT8の国内周波数の変更についてはPRしていきたい、と返事した。
あとはリージョン3がそもそもバンドプランを制定するのかしないのか、また、何らかの指針が出るのかどうか、その2点をみて動きを決めていきたい。
(山内感想)7MHzのFT8国内周波数問題は、JA国内の問題です。IARUにお任せとは、なんかズレてますね。国内周波数の選定、総務省との調整など、JARLがやらなければいけないことは多いはずです。
当日の追加質問② 1200MHz帯と「みちびき」
(山内の当日質問)
来年のWRC-23で、「みちびき」を含む位置測量衛星(衛星測位システム)と1200MHz帯の関係が議論される。1200MHz帯のアマチュアバンドは2次業務なので基本的に劣勢。最新の情報によれば、ドイツのHam
Radioの会場に欧州のIARUの関係者が集まって、(1)サテライトとATVは100Wまで認めるが他は5mWまで、(2)ATVはやめて、ローパワーの帯域を認める、(3)アンテナから出る出力を1Wに制限する、という3つのアマチュア側からの案が議論された。しかし、いずれも音声通信が盛んなJAの実態に合わないと思われるので、JARLとしてIARUにきちんと要望を出して行かないとといけない、IC-9700が売れなくなってアイコムが困るという事態になりかねない。こういう問題について、JARL幹部のだれが責任を持って対応していくのか。理事社にお答え頂きたい。
(日野岳専務理事の答弁)
WRCについては色んな案が出ている。各国からの色んな意見が出ているようである。日本ではご承知の通り「みちびき」が出ていて、すでに1200MHz帯のレピータは減力措置をとっている。これによって当面は一応共存していこうということで、日本としては済んでいる形になっている。これからさらに規制が入るか入らないかで議論されていることかと思うが、新たに規制がでないように総務省にお願いすることと、各国のアマチュア無線に規制が入らないような活動・努力はして参りたい。
(山内感想)WRC-23は世界レベルの会議です。世界レベルで1200MHzアマチュアバンドに大幅な制限が加わってしまえば、総務省はそちらに従うでしょう。私たちは、1200MHzバンドがほとんど使えなくなることを、覚悟しないといけないのかもしれません。
JJ1WTL本林さんによる「 シン・社員総会報告Web版
社員総会報告
その1(速報)はこちら 。
社員総会報告 その2(決算)はこちら 。
報告その3では、第2号議題(役員の選任)に関する私の質問( 事前質問の全文はこちら )と執行部の回答を記録します。ほぼ、当日の流れに沿っています。
JARLが現在抱える3つの緊急課題について(候補者全員に対する事前質問)
(山内の事前質問要旨)(1) 今年1月、JARLが今すぐに取り組むべき緊急の課題を、①カード転送の安定化、②法制度・バンドプラン改善対応、③財政健全化の3点と考え、髙尾会長に対し「課題解決に向けての議論のご提案」をお送りした 。お返事に、「協議を行う」とあったが、 具体的にどのような協議をおこなったのか について、髙尾候補のご説明を伺いたい。
(髙尾候補を含め、一切答弁なし)
(山内の事前質問要旨)(2)17名の理事・監事候補者に、3点の緊急の課題についてアンケートを行ったが、返事があったのは
JA2HDE 木村 時政氏
JG2GFX 種村 一郎氏
JH3GXF 安孫子 達氏
JR3QHQ 田中 透氏
JH4NMT 松田 佳之氏
JA9PPC 森田 喜邦氏
の6名のみ。 特に、現職の理事・監事からはひとりも返事がなかったことに驚いている。 社員総会の場で、返事をされなかった11名の皆さんひとりひとりから、上記の3つの課題について、ご意見を伺いたい。
(日野岳専務理事の答弁)さきほどご回答したとおり→→(JH4PHW坂井社員の質問に対する日野岳専務理事の答弁)3つのテーマについて(個々の候補者の)所信を聞かせて欲しいということだが、
①カード転送については、先ほど説明した事情でカードの停滞があり、早急に連盟としてもなにがしかの手当をしたいということで検討中。
②7MHz/FT8国内周波数については先ほど説明した。→→後述。
③財政についても、今ある会員サービスをより充実させて、会員数の増加を図り、経費節減につとめ、今季同様収支均衡に向けた体制維持を継続することが責務と考える。
(3) 1月に提案文書を送った後、○○氏及び○○氏からは、重要な問題なので理事会で議論したいとのお返事を頂いていたのだが、その後はお返事がなくなってしまった。どなたかが、両氏を含む現職役員の皆さんに、「山内らのメールには回答するな」と止めたとしか思えないが、髙尾候補のご見解を伺いたい。
(日野岳専務理事) 会長が誘導しているということは決してない。
【山内感想】 執行部は、候補者の個別発言を徹底して拒否しました。 不思議でなりません。あとで詳しく検討します。
知床遊覧船問題(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問要旨) 知床における事故 につき、JARLとして、早期の段階で報道機関を集めてアマチュア無線制度に関する解説(レク)を行ったり、アマチュア無線機の不法・違法運用について断固反対する声明を出したりすることができたと思うが、JARLの業務を預かる専務理事として何も動かなかったのはなぜか。
(日野岳専務理事の答弁)先日総務省の告発があったが、詳細不明。無線局の取扱についてマスコミはいろいろ報道しているが、アマチュアの不法なのか業務の違法なのかもまだわかっていない。問題が明確になった時点で対処したい。総務省とも相談している。
【山内感想】これも的外れ。知床での事故が起きた直後、知床遊覧船社のアンテナが折れていたことは報道されていましたが、そもそも観光船でアマチュア無線機が使われていたこと自体を問題視する報道はありませんでした。そういう状況下で、「アマチュア無線機の不法・違法運用がされていれば大問題。断固反対する」という声明を出してマスコミを啓蒙し、世論を動かすことは、JARLしかできないことです。これこそアマチュア無線家を代表する団体の役割だと思いますが、残念ながら何も動かなかった(今でも動いていない)わけです。
東京都太陽光パネル義務化条例(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問要旨)東京都が、個人住宅にも太陽光発電パネルの設置を義務づける条例の制定に動いている。JARLの業務を預かる専務理事として、どのような行動を起こすのか。
(日野岳専務理事)JARLとして注視している。社会情勢から設置の否定はできないと思うが、東京都もアマチュア無線のこと、それに対する影響を知らないでやっていると思われ、強く意見を述べていくつもり。意見書はすでに提出済み。国会関係者とも打ち合わせを行っている。過去にはソーラーパネルの協会のようなところにも申し入れをを行ったことがある。
【山内感想】パブコメ意見を出すことは個人でもできます。太陽光パネルが無線通信に与える悪影響について ひとりでも多くの都議会議員に知ってもらうこと、今回の条例に反対する業界団体と連帯すること、都庁に陳情に行く といったことは、個人ではできません。そこに、JARLの存在意義があると思うのですが、これもやっていません。
7MHz/FT8国内周波数問題 (日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問要旨)
a.
昨年9月、IARUからJARLに対し、7.041MHzのFT8国内周波数の移転を検討し、12月末までに回答するよう要請があった。JARLの業務を預かる専務理事として、早い段階から会員に情報を周知し、議論を深めておくといった対応を取らなかったのは何故か?
b. 周波数委員会やコンテスト委員会の意見を聞かなかったのはなぜか。
c. 12月末に、IARUにはJARLとして何と回答したのか。それから6ヶ月経ったが、IARUにおける議論は現状どうなっているのか。
d. 今後、我々アマチュア無線家は、どう運用すればいいのか。
e. JARLの業務を預かる専務理事として、JARLが国際基準に合わせて柔軟に改訂できるようにするために、総務省にバンドプラン告示の改正は求めないのか。
(日野岳専務理事)先ほどの答えのとおり→→(JA3HBF田原社員の質問に対する日野岳専務理事の回答)FT8の国内周波数については、リージョン1、2、3で統一したバンドプランを作ろうということで、リージョン3からJARLに対して意見を求められた。理事会で審議した結果、世界的な慣習に従うということで、JARLもこれに同調したということである。
【山内感想】7MHz/FT8国内周波数問題は、「世界的慣習に従う」という話ではなく、JAは法制化されたバンドプランのため世界的慣習(7.074MHz)に従えないため、JAのためだけに例外(国内周波数)を設けてもらうか、どこに設けるか、という問題です。日野岳専務理事の答弁は問題を正しく理解しておらず、私の個別質問にも答えていません。この点も後で追加質問します。
社会貢献活動ガイドラインについて(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)
a.
ガイドラインを、社会貢献活動に関する法令の改正と同時に公表できなかったことに責任を感じているか。JARLの業務を預かる専務理事としての認識をお尋ねしたい。
b. 日野岳候補は、昨年の社員総会で、「有識者」の協力を得てガイドラインを作成していきたいと答えたが、有識者とは誰か。総務省の担当者のことか。
(日野岳専務理事) 有識者とは総務省関係者のこと。
【山内感想】まさか、自分たちでは作れなくて、総務省に代筆してもらったということ でしょうか・・。
555万5000円の退職金について(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)昨年の社員総会で、「事務局職員退職一時金支給規定」による算定額よりも多いのではないかと考え、算定根拠を質問したが、明確な回答がなかった。555万という多額の、説明できない退職金を受け取っていることは大きな問題であるが、日野岳候補は、退職金を返金する意思はあるか。
(日野岳専務理事)過去の総会にかかること。何度もお答えした。本総会とは関係ないので答えは致しかねる。
【山内感想】日野岳氏への退職金の額、計算があわないのですが・・。
社員総会速記録の代わりとなる録画録音の公開について(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)昨年の社員総会で、社員総会の録画録音を公開するよう要望があり、日野岳候補は「検討する」と明言したが、どのような検討を行ったのか。検討結果が理事会報告に記載されていないのはなぜか。
(日野岳専務理事)JARL会員に限って配信するシステムを作るのが困難。 公開して欲しくないという出席者もいるので、録音録画の公開は今のところ考えていない。
【山内感想】社員総会の内容を公開して欲しくないと考えている社員は本当にいるのでしょうか ?
個人情報保護法(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)
a.
今年4月1日付けで個人情報保護法の改正法が施行され、各社・各団体は対応に追われたが、JARLは何か対応したか。JARLの業務を預かる専務理事としての認識をお尋ねしたい。
(日野岳専務理事)具体的な改善は行っていないが、会員情報を預かるJARLとしてより一層の厳格な管理が必要と認識している。
b. 今年3月7日のメールで、 最新の局名録がヤフオクに出品されていること を日野岳候補と総務部に情報提供したが、何の対応もせず、結局、7,000円という高額で落札されてしまった。JARLとしてYahooに対し違反通報を行う等できたと思われるが、対応しなかったのはなぜか。
(日野岳専務理事)その事例が判明すればその都度申し入れ。イタチごっこで追いつかない。できる範囲で対応。
【山内感想】JARLの会員情報の取扱いは、法に照らして相当問題があるので、全面的に見直したほうがよいと思います。
ワイヤレス電力伝送(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)2.4GHz帯と5.7GHz帯に影響すると思われる 「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」が、今年、とうとう認められてしまった 。 日野岳候補は、このシステムについて議論した「情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会」のメンバーであった が、アマチュア無線に与える悪影響を排除するため、委員会でどのように行動したのか。もし何らかの行動をしたのであれば、それを会員にアピールしなかったのはなぜか。
(日野岳専務理事)JARL電磁環境委員会の委員長が検討会のメンバーとして参加。激しい議論が行われた。陸上無線通信委員会に上がってきたときに、私の意見で検討会に差し戻しをしてもらった。その結果、調整機関を設けるなど新たな方策をしてもらった。
【山内感想】日野岳氏もちゃんとやることやってる?と思えた数少ない答弁でした。もし自分の意見で差し戻しさせたのなら、JARLの功績として宣伝すればいいのに、広報が弱いと思いました。
ハムフェアのパンフレットへの出展者の住所・電話番号の記載(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)
a.
ハムフェアの出展代表者は、パンフレットにおいて住所・電話番号を公開させられるが、これを嫌って出展を断念した団体もある。いまどき、不特定多数の入場者に住所・電話番号を晒す理由を、ハムフェア実行委員長である日野岳候補にご説明頂きたい。
b. 参加者にとっては、住所・電話番号よりも、むしろ、団体のホームページや代表者のメールアドレスを記載した方が役に立つのではないか。この点について、ハムフェア実行委員会で議論があったと聞くが、どのような議論が行われどのように結論付けられたのか。
(日野岳専務理事)開催後の問い合わせ、出展団体の責任の所在を明確にしてもらうということで、各団体の連絡先を記載してもらっている。確かに時代に即していないかもしれないので、ハムフェア実行委員会では、来年以降の掲載方法について検討することになっている。
【山内感想】来年は期待しましょう。
専務理事の役割(日野岳候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)日野岳候補は、専務理事の役割を何と心得ているか。例年どおりの事業を例年どおり漫然と繰り返すだけであれば事務局長以下で十分である。専務理事の役割を果たしていないとの批判にどう答えるか。
(日野岳専務理事)今回の任期中も、会員数の増加、総務省関係、オリパラ、アドバイザリーボードの立ち上げなど、各種の施策を打ち出すことができたと私自身思っている。もちろん私だけの力ではなく、会長をはじめとして理事会、地方本部支部、事務局の皆さんが一丸となって成し遂げられたものと思うが、法人の意向に沿って、業務執行理事、専務理事の責務を十分果たしていると認識している。
【山内感想】日野岳氏の働きぶりに対する社員の判断が、 後ほど示されます。
JARL Webやラジオ番組で取り上げるトピック(髙尾候補に対する事前質問)
(山内の事前質問)
a.
髙尾候補が関与した行事に極端に偏っている
が、誰がトピック選定し、記事を用意しているのか。髙尾候補が自分で選んでいると理解してよいか。
(日野岳専務理事)関係スタッフによる編集会議を定期的に開いて選定している。
b. 昨年のボーイスカウト連盟による「JOTA 2021」の記事 の中で、関東のみを取り上げ、東海や関西については一切触れられなかったのはなぜか。
(日野岳専務理事)特別な意味はない。編集上の都合による。
【山内感想】「編集会議」というのは、JARL Webについて なのか ラジオ番組についてなのか、はっきりしませんでした。 髙尾氏を奉り上げたあの記事 は、ボーイスカウト連盟側でもとても評判が悪かったと聞きます。 JARL会員5万人の中には、広報のプロもいらっしゃると思います。そういう方々を編集会議に迎え、協力・助言を受け入れた方が良いと思います。
東京都太陽光パネル義務化条例(髙尾候補に対する事前質問)
(山内の事前質問) 今年4月5日に泉田衆議院議員がJARLを来訪された際に、髙尾候補は、「太陽光発電システムのアマチュア無線局への影響についても意見を交わしアドバイスも頂戴した」とのこと であるが、どのような助言を頂き、それを今後どのように生かすつもりなのか。
(日野岳専務理事)(議員は)システムとアマチュア無線の因果関係について技術的に勉強したいということで、調査研究していただいている。今後は官庁や関係団体に働きかけていきたい、ということで思っている。
【山内感想】議員に会ったのは髙尾さんですから、彼から直接聞きたかったのですが・・。
ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード (髙尾候補に対する質問)
(山内の事前質問)a. 1月26日の第1回会合で髙尾候補が行った意見書は、JARL Newsの2022年春号に掲載されている。これは、誰が作成したのか。
(日野岳専務理事)JARL会長名義であり、文責はJARL会長にある。
(山内の事前質問)b. 「アマチュア無線界を代表して」意見を述べたとあるが、会員から意見を公募したことはない。その結果、 C4FMレピーターの解禁、D-STARやWires-Xのホットスポットに別の免許が必要とされる問題、バンドプランの柔軟化、外国人による開局手続の簡素化等、会員の要望が高い事項が含まれていない 。意見を公募しなかったために、このような重大事項が欠落してしまったとの認識はないか。
(答弁なし・・)
【山内感想】 一部の無線家の意見だけで作られた意見書は、「アマチュア無線界を代表した」意見とはいえません 。昔のJARLは、会員からの意見募集等、きちんとできていたのですが・・(参考: バンドプランは誰のもの?(7MHz帯狭帯域データを中心にその変遷を振り返る) )。
(山内の事前質問)c. この意見書について、 hamlife.jpが4月1日の記事で報道したにも関わらず、直後に削除 させたのは何故か。
(答弁なし・・)
(山内の事前質問)d. アドバイザリーボードは、1回目が開催されてから半年が過ぎようとしているが、2回目以降が全く開催されていない。今後はどのように進んでいくのか。
(日野岳専務理事)JARLではなく総務省が非公開で主催・設置している検討会。すでに何回か開催されており、総務省の発表をご覧頂きたい。
【山内感想】議事要旨が公開されていたことに気づいていませんでしたすみません・・・。 → 総務省のウェブサイト「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」
不明朗な支出(髙尾候補に対する質問)
(山内の事前質問)一昨年に指摘された不明朗な支出について、JARLに返金・補填する意思はあるか。その一部(例えば、髙尾氏の義兄の葬儀香典代、「会員ファーストの会」メンバーによる福岡県での飲食費等)だけでも、返金・補填する意思はないか。
(日野岳専務理事)過去の総会で何度も答えた質問。本総会と関係ないので回答致しかねる。
【山内感想】領収書問題、このまま有耶無耶にするつもりでしょうか。
監事の資質(志村監事候補に対する質問)
(山内の事前質問)志村監事候補は、現在は山梨県支部長・社員であり、昨年の社員総会において全国の社員から約20枚の委任状を受け、髙尾会長・日野岳専務理事・佐藤監事の解任議案の否決に大きく貢献した方である。そのような方が、現執行部に対する監査を公明正大に行えるのか。
(日野岳専務理事)監事として公明正大に責務を果たしていただけると確信。
【山内感想】ご本人の口から伺いたかったですね。注視していきましょう。
準備書面に対する答弁が終わった後の、当日の質疑(抜粋)
(7L1FFN磯社員)昨年の社員総会で、”JARL執行部に異議を唱える人たち”と対面でお話をすることを検討する、という答弁があった。さきほど、対面での意見交換はなかったものの、文書での意見交換は進んだかのような話があったが、どのようなやりとりがあったのかお聞きしたい。 私のような支部長は、会員とJARL上層部の板挟みにあって大変苦慮している。やりにくい。 そのようなことがないという方向でこの1年間動いていただいたと思うが、自己反省も含めて、どんな風に進めたのかお聞きしたい。その結果を踏まえて、第2号議案の賛否を決めさせていただきたい。
(10秒の沈黙の後に・・日野岳専務理事) おっしゃるとおりで、私も苦慮している。この状況はあまり良くないと思っている 。文書のやりとりはさほど進展はしていないが、拒絶しているということはない。やはり正常な・・お互いの協力はし合って、反省すべき所はして、真摯に受け止めて、業務執行して参りたい。
(山内の意見・質問)理事の選任議案は個別に判断するもの。また、誤解されているかもしれないが、私は候補者の皆さんの人格攻撃をしているわけではなく、アマチュア無線家として仲良くやりたいと思っている。特に地方本部長の方は、各地で一生懸命活躍されており、その点には敬意を表する。ただ、今日の議題は、 理事としてふさわしいかどうか、この団体を引っ張っていく人としてふさわしいかどうか、今までの行状、お考えに照らしてふさわしいかどうかを判断する場面なので、 社員の皆さんはそのようにお考えいただければと思う。 なので、やはり個別の意見を伺いたい(拍手)。
例えば、私ども3名連名で送った議論のご提案、私も別に取って食おうというつもりはなくて、いろんな意見を交換したらどうですかと。会長も専務理事も、忙しくて手一杯で、色々お忙しいのだろうと思う。だから、3年くらい前に、大矢理事がいろんな提案をされたのを否決されたのも、やってられないよ、そんなキャパはないんだ、というお考えだったのかもしれないが、 私どもは「お手伝いします」と言っているんですよ。それなのに拒否される。
今、文書のやりとりがあるとおっしゃったが、ここに持ってきた。会長から、団体の番号も付いていない紙がきました。この度は、貴重な意見をありがとうございました、協議を行い、取り組んで参ります、今後ともご協力をお願い致します、という以外、何も来ない。 こういうところがJARLの発展を、自分の周りを自分のお友達だけで囲むという態度が、JARLの発展を阻害しているのではないかと私は思う 。
具体的な質問を2つ。理事・監事候補17名は、理事・監事になりたいという方々ですが、この場に来ているのかどうか、出席していない方については、今から連絡が取れる状態にあるのかを専務理事に伺う。
また、6人の理事候補からお返事を頂いた。皆さん関心のあるQSLカードについて、この6人の方々は、ビューローに対し送られてくる枚数は、やはり削減した方がいいのではないか、というご意見だった。専務理事のご説明では、それはなかなか難しいということだった。 ということは、候補者の中でも意見が割れている。なのに、専務理事のお答えだけ では、我々満足できません(拍手)。少なくともそこに座っている現職理事、また他の候補は2階にいると思うが、 それぞれの候補者について、例えばQSLカードについて、ビューローが遅れている問題をどうやって改革していくかについて、アイデアを伺いたい。
(20秒の沈黙の後に・・日野岳専務理事)理事候補者の出欠はわからないけれども、今2階に待機していただいている。(山内:全員ですか?と尋ねると)それは今わからない(議場騒然)。確認している。とにかく、総会終了後に理事会にご出席いただくと言うことで、招集している。
(鈴木議長)他に質問は?
(山内の発言)各候補に対しQSLカードの問題について、これ、各候補に答えていただいていない。(「議事進行」の声)はい、議事進行してください。答えてください。
(鈴木議長)JK7LXU石岡社員どうぞ。(議場からおや、との声)
(石岡社員)山内さんの質問に対してはあとで答えていただくとして、 候補者の個人的な意見が述べられなかで投票しろというのは、この肩書きだけで(当日配布された経歴資料)だけで選べということ。人格とかJARLをどうしようとかいう考えを聞かずに人を選べというのは、我々に対して侮辱である。 また、特に監事候補者について、去年いろいろ質問をして、今年も質問をしたところ、「去年答えた」と。だが、私は去年出席していない。発言要旨の掲載もない。何をいったかわからない。監事は、理事の職務執行を監査する、監督し検査するわけだが、髙尾会長、東北地方本部長、監事の3名連名で、特定の候補者に対する投票依頼のハガキを大量に撒いている。それが、監督監査をする人のやることか。また、経歴書を見ると、監事候補者は会社経営とあるが、監事は会社経営をしていればできるというものでもない。
(日野岳専務理事の答弁)先ほどの理事・監事候補者の件であるが、全員出席している。それから、理事監事の経験ということだが、 個々に候補者から意見を述べることは控えさせていただきたい 。日頃の活動、また今日配布の資料を踏まえてお選びいただきたい。
(鈴木議長)他に質問は?
(本林社員の質問)議長と、連盟の顧問であるオーセンスの先生方にお尋ねしたい。さきほど、一般社団財団法人法53条に基づき、髙尾さんと中村さんを指定して質問したが、答弁は専務理事からだった。ここは、髙尾さんと中村さんから答弁を頂きたいがどうか。
(鈴木議長)理事者側お願いします・・・ (弁護士からの耳打ちがあった後)特定の理事を指名して答えをもらう権利はない。 他にご質問は?
(山内)はーい。
(鈴木議長)ありませんね。では、時間も限られているので、質問を打ち切って( 「打ち切れない」という声と「議事進行」という声で議場騒然 )採決に入る。それでは第2号議案の採決を、挙手によって行う。(議長!の声)議事進行に関するものか?
(JH4PHW坂井社員)候補の中に社員の方がいるが、投票できるのか?
(鈴木議長)できます。第2号議案の採決は、賛成の挙手のみとります(「反対」との声と拍手)。
(山内) 動議!議長不信任案を提出致します(拍手) 。
(鈴木議長)コールサインと名前を言ってからにしてください。
(山内)議長2名の不信任案・解任議案を提出する。理由は2つ。 私が質問をしようとしたのに強引に議事を進行しようとしたこと。もう1つは、採決の方法について議場に諮っていない。 先ほど、賛成のみを係数することについて動議が出て、パラパラと拍手はあったが多数ではなかった。きちんと採決していない。私はその点については反対。なぜなら、先ほど第1号議題について、数が合わないといってあれほど揉めた。なので、賛成だけを集計しても、集計にミスが生じる可能性は高いと思う。そこで、議長不信任案の動議と、採決の方法についての動議の2点を、議場に諮っていただきたい。
(その後、議長不信任案の動議について挙手による採決が行われた。賛成54票、現時点での会場内の議決権の数は124票、賛成票が過半数に達しないので否決。 採決の方法についての動議は議場に諮られず、第2号議題についての挙手による採決へ )
【山内感想】社員との真剣な対話を求めているのは私だけではありません。なのに、 執行部は、社員・会員との対話を拒否し、支部長の皆さんを、執行部と会員の間で板挟みにして苦しめています 。社員総会も、毎度のことながら、その場限りの答弁でやり過ごそうとします。理事・監事候補の個別の意見を頑なに拒否し、顧問弁護士もそれに同調するのは異様な光景でした。髙尾さんは、何を恐れ、何を守ろうとしているのでしょうか。
役員選任議案の採決の結果
「会場内123、議決権行使書5、合計128、過半数となる数65」です。
コールサイン | 氏名 | 採決の結果 | 私の賛否と理由 |
---|---|---|---|
JE1KAB | 日野岳 充 | ( 否決 :賛成63票) | 反対(「3つの課題」に回答なく、課題解決に真剣に取り組んでいない。専務理事として社員総会での答弁も不十分) |
JG1KTC | 髙尾 義則 | (可決:賛成76票) | 反対(「3つの課題」に回答なく、課題解決に真剣に取り組んでいない。会長として、会員との対話が偏っている) |
JH1LWP | 島田 守康 | (可決:賛成95票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JL1ALE | 菊池 宏 | (可決:賛成90票) | 賛成(「3つの課題」に回答ないが、新人であり今後に期待) |
JA2HDE | 木村 時政 | (可決:賛成78票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JG2GFX | 種村 一郎 | (可決:賛成78票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JH3GXF | 安孫子 達 | (可決:賛成76票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JR3QHQ | 田中 透 | (可決:賛成76票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JH4NMT | 松田 佳之 | (可決:賛成76票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣) |
JA5SUD | 森田 耕司 | (可決:賛成121票) | 賛成(「3つの課題」に回答ないが、理事会で議論する方向で動いてくれた) |
JA6HUG | 中村 信雄 | (可決:賛成91票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JA7AJH | 尾形 和俊 | (可決:賛成84票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JA8ATG | 原 恒夫 | (可決:賛成92票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JA8DKJ | 三井 武 | (可決:賛成93票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JH8HLU | 正村 琢磨 | (可決:賛成95票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
JA9PPC | 森田 喜邦 | (可決:賛成117票) | 賛成(「3つの課題」に回答あり、課題解決に真剣。今後に期待) |
JF0JYR | 髙橋 哲也 | (可決:賛成105票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。髙尾氏に同調するだけ) |
コールサイン | 氏名 | 採決の結果 | 私の賛否と理由 |
---|---|---|---|
JA1MEK | 志村 文夫 | (可決:賛成82票) | 反対(「3つの課題」に回答なし。過去の社員総会での投票行動をみるに、執行部に対する監督が期待できない) |
JE7JGG | 佐藤 眸 | (可決:賛成76票) | 反対(「3つの課題」に回答ないが、理事会で議論する方向で動いてくれた。迷ったが、過去の執行部への監督が不十分であったこと、会長と連名での推薦ハガキを送っていることから、反対) |
【山内感想】今回、「現職の専務理事が否認」という、前代未聞の事態となりました。今回は、”落選運動”的なことは行われておらず、ひとりひとりの社員の皆さんが、日野岳専務理事の働きぶりについて理性的・冷静な判断を示されたものと私は受け止めています。コロナを理由に、委任状が会長の思うように使われた 過去2回の社員総会が異常だったのです。
現職の専務理事が否認という事態は、組織としてとても悲しいことです。当然ですが、私の中に高揚感はまったくありません。
さて今後ですが、社員総会後の理事会で、また、髙尾氏が会長に選ばれました。髙尾氏が主宰する「会員ファースト派」のシナリオどおりです。「自分たちは髙尾さんの後ろにいて、黙って従っていればいい。」という姿勢では、JARLはこのままさらに、どんどん痛んで、衰退していってしまいます。
現職専務理事の否認は、これまでの髙尾・日野岳執行部の業務執行の否認です。「会員サービスの質は落とさない」という、一瞬耳障りがいい建前のもと、会員の意見を聞かず、目の前の問題を先送りにし、過去の遺産を食い潰していくやりかたに、社員がノーを示したことを意味します。日野岳氏を推薦し、社員総会の場でも高く持ち上げていた髙尾会長には、日野岳氏の推薦責任があります。
髙尾会長には、「これまでのやり方ではなダメ」という社員・会員の意思を真剣に受け止めていただきたいと思います。対話をしましょう。日野岳氏が去った後、ますます人手は足りなくなるでしょう。仲間内で固めるのではなく、皆で協力して、JARLを、アマチュア無線を盛り上げていきましょう。
(2022-07-03 記)
144.460MHz/FT8
BV3UF 台湾
2m長のモビホ(PR-212D)でできました!
2022年7月3日(日)お昼すぎ、2m/SSBで台湾が開けているとの情報が入り、聞きに行ったのですがうちの設備では全く入感せず。FT8はどうかとワッチしてみると、BVを呼んでいるJAの局が見えます。
しばらく見ていると・・・BV側が入感してきたではありませんか。ダメ元で呼んでみると・・コールバックがありました!!73まで一気に進み、QSO成立です!!!
常置場所(東京都杉並区)から2mで、これまでの最遠距離通信は、たぶん和歌山あたりだったと思います。一気に国外通信できてしまいました(注1)。心底驚きました。
注1 移動運用では、福岡から2mFMで韓国とQSOしたことがあります。
2016/05/22 福岡市西区能古島移動運用(韓国と2mFMでQSO!)
(2022-07-09 記)
社員総会報告 その1はこちら。
報告その2では、第1号議題(決算の承認)に関する私の質問( 事前質問の全文はこちら )と執行部の回答を記録します。
今年も会員数が「288名」増加?
(山内の事前質問要旨) 「局免許が確認できない正員」の調査 の確定した数字は?
(日野岳専務理事)本年3月末時点で以下のとおり。
対象者: | 5,914名 |
准員へ移行 | 4,508名 |
免許を受けた | 807名 |
コールサイン変更 | 51名 |
退会 | 548名 |
(日野岳専務理事)准員の中には、返事がもらえない方、郵便が届かない方が多い。これ以上の追いかけ調査は難しい。なるべくきめの細かい台帳整備は心がけたい。548名の退会者がいたにもかかわらず288名の増加だから、しっかりとした会員数の増加と考える。局免調査は費用もかかり、2年に1度というわけにはいかないかもしれないが定期的に行っていきたい。
【山内感想】局免が確認できない「幽霊正員」の「歩留り率」は約18%(=807/4508)。低いですね。さみしいですが、こういう現実は直視しないといけないと思います。
今の執行部は、「2年連続会員増!」を盛んにアピールしていますが、全会員66,076名の中には准員が10,737名(実に16%)もいて、その中には連絡が取れなくなってしまっている「幽霊准員」が含まれていることが今回判明しました。昔の准員は、これから免許を取ろうと張り切っている正員予備軍でしたが、今の准員は、アマチュア無線にもう興味関心はないものの、毎月の会費が要らないライフメンバーで、まあ退会するまでもないかと一応残っている方が大多数ということなのでしょう。
正員の数字だけを見れば、2020年から2021年にかけて、56,837名から52,794名と大幅に減少しており、こちらの方が、JARL会員の実態を反映した数字といわざるを得ないと思います。お祝い気分に水を差すのは恐縮ですが、マスコミの方が「なんだよ水増しかよ・・」「おかしくない?」と思う前に、会員増の大々的なアピールは控えた方が良いように思います。
今年は収支均衡?(「当期経常増減額は▲4百万円」)
(山内の事前質問要旨)令和3年度の経費を、コロナ前の令和元年度と比較すると、総会費、理事会費、地方本部費、旅費交通費、諸委員会費、国際協力費が大きく減っており、その減少額は1800万円を超えている。これらの費目は、コロナ禍が収束すれば復活してくる費目である 。つまり、今年の赤字額が400万円に押さえられたのは、たまたまコロナ禍があったからにすぎず、コロナが収束するとともに赤字はまた増えていくことが予想されるが、会長及び専務理事のご見解を伺いたい。
(日野岳専務理事)令和2年度と比較しても著しい改善になっている。今後も、コロナ禍で培った会議のやり方(Zoom会議)等は踏襲していきたい。
(山内の当日質問)コロナ禍がすぎれば、1800万円の経費が復活してくることに加え、「雑費」に計上されている260万(多くが法律事務所オーセンスへの報酬)が乗っかってくる。専務理事は、今年で収支均衡が達成できたかのように述べたが、今後、コロナが収束するとともに経費は増えていく。実際にも、今年の予算は2354万の赤字予算になっており、専務理事・理事会自身が、今年はまた赤字になることを認めているではないか。
(日野岳専務理事)今後は、これまでのような支出がないよう、テレビ会議等を活用し経費節減に努め、このままそっくり元に戻ることはないよう努力したい。会費収入が増加しており、これもさらに増加していく。今年の予算は赤字だが、去年のように収支均衡になるよう努力して参りたい。
【山内感想】「努力したい」「努力して参りたい」との答えでした。日野岳専務、今年の2354万の赤字予算を立てておきながら、「令和3年度で収支均衡を達成」とはさすがに言い過ぎでしたね。今年は2350万円の赤字で済むかどうか、注視が必要です。
JARLは黒字を出してはいけない?
(山内の当日発言)JARLは黒字を出してはいけない、という日野岳専務理事の説明があった。たしかに、公益社団法人・公益財団法人は内閣府の監督下にあり、黒字を出すと出すなと言われるが、JARLは一般社団法人で、監督官庁はないので、内閣府からそのような指導があることは考えられない。
(日野岳専務理事)法的にはおっしゃるとおり。ただ、一般社団法人であっても、黒字を続けていいかというとそうではなく、黒字が出れば会員に還元するというのが社団のあるべき姿勢と考える。
【山内感想】日野岳専務が言いたかったのは、黒字を出すと法人税がかかってくるので、収支均衡がよいのだということでしょう。是非、黒字が出るような組織運営をして、全会員のために還元しましょう(返金という意味ではなく、何か新しい事業をやりましょう。)。一部の会員(役員)が経費使い放題など、もうやめましょう。
JARLの監査法人は?
(山内の当日質問)JARLの会計を監査していた愛媛の監査法人は降りたはずだが、後任の監査法人は?
(日野岳専務理事)後任の監査法人は今のところいない。
(山内の当日発言)日野岳専務理事から、ある会員から以前の監査法人にお手紙が行ったという話があったが、それを送ったのは私。仲間と相談して問い合わせの手紙を送った。何故かというと、過去の社員総会で、お金の使い方についての質問に対し、監査法人の承認を頂いているとの答弁がされる例が多かった。ところが、帳簿を見ると、監査法人への報酬は30万だか50万(注:正確には40万円)という少ない金額で、監査期間も2日間。これで、帳簿の整合性については確認できても、ひとつひとつの支出、例えば4万円のスナック代がJARLとして適切かどうかまで監査法人が監査しているとは思えなかったので、監査法人に質問をした。すると、そこまで見ることはできませんとの回答があり、その後、JARLの監査を降りられたという経緯である。
【山内感想】監査法人も、自分のせいにされてはたまらないということでしょう。後任の監査法人は探したのか、受けてもらえなかったのか。いずれにせよ、今後は監査法人に頼ることはできません(税理士事務所が見ている、という説明がありましたが、税理士事務所も支出の適切性までは見ないと思われます。)。その意味で、2名の監事の責任は重大です。
紙JARLニュースについて(経費削減策その1)
(山内の事前質問要旨)環境保護の観点からも、紙の削減に取り組み、浮いた経費を若者に対するアマチュア無線振興策に振り替えるといった施策を採るべきでは。ページ数を減らし、かつ希望者にはPDFでの送信に切り替えれば、JARLニュース発行回数を増やすこともできると思われるが、いかがか。
(日野岳専務理事)電子JARL Newsもあるが読んでもらえない。年配の方を中心に紙がいいという声があり、紙のニュースは継続していきたい。
(山内の当日追加質問)JARLニュースを薄くすれば、発行回数を年6回とか8回とかに増やせるかもしれない、また、浮いた経費を若者支援にも回せるかもしれない。専務理事は、そういうアイデアを出して理事会に諮るのが役目だと思うがいかがか?
(日野岳専務理事)紙ニュースを長年、やはり楽しみにしている方もいらっしゃる。現実ホントにいらっしゃる。紙を発行すると反応も出てくる。これは大切にしたい。事務局内でも、地方だよりの記事を地方にお願いして削減してもらったり、カラーページを削減したりといった経費節減を行っている。なるべく少ない経費で発行できるよう努力したい。
【山内感想】JARLニュースの経費3500万のうち、コンテンツ作成には500万だけ。印刷・発送に実に3000万も費やしています。私は「紙ニュースを一切なくせ」と言っているのではなく、どうしても紙ニュースを受け取りたいという方はそれで対応すべきと思います。個人会員と社団会員、家族会員等で何冊も紙ニュースを受け取っている人も多い中、電子版をもっと読みやすくし、紙ニュースを受け取らない方には何らかのインセンティブを用意し、浮いた印刷・発送費用を他の事業に回した方がよいのでは?と言っているのですが、どうしても話がかみ合いません。現執行部は、要するに単に変えたくないということなのでしょう。
QSL費について(経費削減策その2)
(山内の事前質問要旨)令和3年度のビューローへの到着枚数は?
(日野岳専務理事)
令和2年度は1063万3000枚(前年比 約17%増)
令和3年度は1114万7000枚(前年比 約
5%増)
(山内の事前質問要旨)ビューローから会員へのカード発送の区分と枚数は?
(日野岳専務理事)郵便が9区分(山内注:8区分?)、佐川急便が2区分。年間集計を個々に寄せることはビューローの負担にもなり正確な数字は申し上げられないが、ざっくりとした数字は以下のとおり(注:料金は山内しらべ。ボリュームディスカウントは考慮せず)。
郵便 | 通数 | 料金 (山内追記) |
~25g | 30,000 | 84円 |
~50g | 20,000 | 94円 |
~100g | 20,000 | 140円 |
~150g | 10,000 | 210円 |
~250g | 10,000 | 250円 |
~500g | 10,000 | 390円 |
~1kg | 数千通 | 580円 |
~2kg | 数千通 | 1040円 |
佐川信書便 | 件数 | 料金 (山内追記) |
~4kg | 800件 | 1045~1925円 |
4kg~ | 100件 | 1386~2266円 |
(山内の事前質問要旨)保管状態は大丈夫か。倉庫は足りているか?
(日野岳専務理事)倉庫を増やして対応。管理に問題なし。
(山内の事前質問)ビューローでのカード受け入れ時の”FROMチェック”(JARL会員であることのチェック)は、カードがビューローに届いてから何日くらいで行われているのか。”FROMチェック”が遅れると、カードがビューローに届いたときは会員だったのに、”FROMチェック”の次点では会員期間切れと判断され転送が拒否されるといった不合理な事態が生じかねないため、お尋ねする。
(日野岳専務理事)”FROMチェック”という言葉はみなさんわからないかもしれないが、JARL会員か非会員かのチェックのこと。非会員になっても一定期間はビューローで保管する。その後再度チェックし、なお非会員であるとJARL事務局に戻る。事務局は入会の案内をする(大多数は転送費用を振り込んでいないライフメンバー)。そのまま捨ててしまうということはない。
(山内の事前質問)ビューローの処理枚数を増やすために、人員の追加などの対策は検討していないのか。
(日野岳専務理事)コロナ禍であり作業スペースを増やしている。スタッフ募集また人材派遣会社に声がけするもなかなか厳しい。本部としてもビューローと協議しながら、抜本的・・(言い換えて)短期的な対策を検討中。
(山内の事前質問)このままでは、いずれ転送期間は1年を超え、せっかく入会してくれた会員が1回もQSLカードを手にしないまま退会するといった悲惨な事態にもなりかねないが、髙尾会長及び日野岳専務理事はどのような対策を考えているか。例えば、「カードの送付を一時的に3ヶ月くらい待って欲しい」といった呼びかけをし、その間に滞留したカードを処理することは考えられないのか。
(日野岳専務理事の回答なし・・)
(山内の当日追加質問)せめて「カードの送付を一時的に3ヶ月くらい待って欲しい」といった呼びかけはできないか、お答えを頂いていないが・・?
(日野岳専務理事)これはやはり、止めろというとかなり混乱が起きるのではないかと思う。それよりも、今あるQSLカードの在庫を掃かすのが最優先と思う。ビューローと相談して具体策を検討中、理事会でも検討中。
(山内の事前質問)昨年の社員総会で、執行部として、万が一、今の受託会社から契約の更新を断られた場合のバックアッププランは用意していないとのことであったが、その後、バックアッププランの検討は行ったか。
(日野岳専務理事)現在のところ考えていない。引き続き受託会社と連携を密にして、円滑な転送業務に努めることに致したい。
(山内の事前要望)今後は、ビューローへの月ごとの到着枚数と、ビューローで滞留しているカードの枚数、ビューローから発送される料金後納郵便と宅配便(信書便)の区分ごとの人数の公表を検討されたい。
(日野岳専務理事)ビューローの負担になるので避けたい。ご要望として承る。
【山内感想】ビューローへの到着枚数が引き続き増え、倉庫の増設までしたようですが、その費用はいくらで誰が負担したのかが気になります(追加質問はできませんでした)。
”FROMチェック”に関する質問は、ある会員から頼まれたものです。”FROMチェック”という言葉は私も知らなかったのですが、一部で知られている言葉なのかもしれません。
ビューローへの到着枚数を減らす会員への呼びかけを、現執行部は頑なに拒否しています。今回の私の提案は「一時的に数ヶ月遅らせる呼びかけ」という最も柔らかい案のつもりだったですが、これでもダメです。「混乱」というのは、事務局の電話が鳴り続けてしまうということでしょうか。そんなに会員が「怖い」のでしょうか。JARL本部からのお願いの説明次第で、多くの会員は納得してくれるのではないでしょうか。
ビューローから会員向けの発送区分と件数に、大きな「差」があることが明らかになりました。会員からビューローに送られてくる枚数も、ゼロから箱で送ってくる会員まで、大きな「差」があるのでしょう。このままでよいのか、不平等でないのか、引き続き考えてみたいと思います。
地方本部費・支部費の削減について
(山内の当日質問)今年の予算で、地方本部費・支部費が削減された。理事会の議事録には、地方の意見を聞いたとあるが、実際に意見を聞かれていない地方がある。本当のところ、どのエリアの意見は聞いたのかお答えいただきたい。
(日野岳専務理事)理事会の中で、本部長が出席した所、そのエリアの中で話をされていて、長時間にわたって審議をした結果、出た結論である。
【山内感想】2年前の社員総会で、1、2、3エリアの理事が否決され、その後9エリアの理事が亡くなられた結果、理事会に出席している理事兼本部長は、4、5、6、7、8、0エリアだけでした。多くの会員を抱えるエリアから地方本部長が出席していないという異常事態でした。
地方本部費の削減が議論された第57回理事会(2021年11月)の議事録は、全地方本部の意見を聞いたかのように読めます。ですが、実際には、一部のエリアの意見しか聞いていなかったことを、日野岳専務は事実上認めました。理事会への地方本部長(ただし書き本部長)の出席を拒否しておきながら、こういう不公平はあってはならないと思います。
(2022-07-02 記)