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JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)
現在データベースには 506 件のデータが登録されています。
ICB-87R 受信感度不良
(2023/4/14 18:03:53)
ICB-87R 受信感度が不良とのことです。
本機は後期型です。
ケース内に水が侵入した跡がありました。
錆びがヒドイ状態です。
防滴構造ですが大雨には耐えられなかったようです。
錆びを洗浄しました。
基板の状態もヒドイです。
大雨、結露、水没、海水か?
水気の多い場所で使われたことは明らかです。
アンテナ接続部がサビサビです。
これでは、送信・受信感度が出るわけがありません。
ケース内の状況。
被害は少ないようなので良かったです。
アンテナ部分はNGでした。
アンテナ機構を分解しました。
イソプロパノールにて洗浄。
錆びを落します。
菊座とナットは交換しました。
ナットはステンレス製です。
アンテナ機構OKです。
アンテナロック機構にグリスを塗布しました。
基板を洗浄します。
部品実装側の被害は少ないです。
洗浄します。
洗浄OKです。
基板をティッシュペーパーと無水アルコールで洗浄です。
ティッシュペーパーではキレイにならないので、アルコールでジャブジャブ洗いました。
乾燥中です。
キレイになりました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
アンテナ取付け部です。
錆びを取り、ハンダメッキをしました。
これで送信・受信感度もOKです。
測定と調整。
周波数27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー123,6dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
後期型は調整がズレています。
水没全損状態でしたが復活を遂げました。
ICB-87Rの本当の性能をお楽しみください。
TR-851 ボリュームガリ
(2023/4/6 23:11:49)
TR-851 ボリュームガリがあるとのことです。
ボリュームのガリは、持病ともいうべき症状です。
分解洗浄し、接点の外れを補修しました。
組み立て。
ボリュームのガリOKです。
Sメーターの照明を交換した跡がありました。
Sメーター照明をLED化しました。
液晶バックライトの照明をLED化しました。
点灯を確認しました。
メモリーバックアップ電池が腐食しています。
電圧も低下しています。
電圧は2,4Vでした。
交換しました。
測定と調整。
周波数調整。
出力 10W
スプリアス良好です。
受信感度。
ー123,3dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
愛用している方が多い無線機ですね。
ICB-870T チャンネルスイッチガリ、受信感度低下
(2023/4/5 23:49:30)
ICB-870T
チャンネルスイッチガリ
受信感度低下
送信出力弱い
変調が浅い
とのことでお預かりしました。
アンテナのがたつきを増し締めしました。
チャンネルスイッチのガリがあるとのことです。
分解洗浄をしました。
組み立て。
ボルト穴をあけて通します。
PTTスイッチにガリがあります。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
組み立て。
電解コンデンサーをオール交換しました。
ドライアップ状態です。
変調が浅い件も解消です。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー123,7dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
性能は引き出しました。
不調も解消し、すべてOKです。
クラニシ NT-272 測定できない
(2023/4/3 2:03:59)
クラニシ NT-272 測定できないとのことです。
VHF・UHFともにキャリブレーションが取れず。
SWR、パワーも正常に測定できません。
アンテナーチューナー部。
ハンダ不良など無く、異状ありません。
MコネクターからNコネクターに交換して欲しいとのことです。
Nコネクター。
ケースから取り外し。
Nコネクターに交換しました。
VHF側
2本使われているダイオードが不良です。
高周波用ショットキーバリアダイオードです。
現品からは型式はわかりませんが、ボディーにHの文字と2本のラインは日立の1SS108でしょうか。
こちら側も不良です。
半導体テスターで調べると2本ともダメージパーツです。
UHF側
ダイオード2本不良です。
抵抗と化しています。
40MΩ かなりの高抵抗値です。
高周波用ダイオードで検波に使えそうな手持ちを探すと、UHFミキサー用のダイオードがありました。
1SS16 UHF・850Mhz に交換しました。
430MhzでもOKです。
較正です。
SWR 1,0
パワー20W(20Wレンジ)
パワー20W (200Wレンジ)
測定出来るようになりました。
チューナーの動作もOKです。
FT-897 液晶不良
(2023/4/2 1:15:18)
FT-897 液晶が縞になり見にくいとのことです。
液晶の縞欠けはこの機種の持病で、必ずといって良いほどこのようになります。
メーカーにも部品はありません。
同時期に製造された FT-857、817でも同様の症状になることが確認されています。
フロント部取り外し。
基板を外すと液晶が見えます。
フィルム基板のため熱に弱く、外したら廃棄は覚悟せねばなりません。
熱風ブロワーも怖い方法です。
オーナー様が中国製の代替品を入手したとのことです。
製造ロットの違いでしょうか。
パターンが一致せず、ラインの場所に出る信号は途絶えるパターンになっています。
交換は見送りとしました。
交換は見送りとしました。
フィルム基板の様子を見ながらハンダを強化しました。
液晶制御ICのピン足の汚れを洗浄しました。
あまり変化しませんでした。
延命措置でしかなく、ジャンク品からフロント基板ごと移植するしかありませんが、また症状が出るでしょう。
測定と調整。
周波数 29,00Mhz
出力 50W
スプリアス良好です。
受信感度。
29Mhz FM ー117,7dBm (SINAD)
7,00Mhz SSB ー131,0dBm
受信感度スペックシール添付。
この機種の液晶不良はどうしようもないという結論です。
TOKYO HY-POWER HL-62Vsx パワーダウン
(2023/4/1 20:48:00)
TOKYO HY-POWER HL-62Vsx パワーダウンするとのことです。
入力パワー、出力パワーの選択。
パワーによってスイッチの切替が合っていないときや、入力が少ない場合のレベルメーター指示はこのようになります。
各リレーの動作不良はありませんでした。
パワートランジスター2SC2630
バイアス電圧もかかっており正常です。
オペアンプのハンダが荒れています。
NJM2904S
再ハンダしました。
送信テスト中
入力5W
出力30Wです。
低下は見られません。
RX
AMP SSBモード INPUT 各機能においてリレーも動作しております。
使ってみてください。
IC-275 調整
(2023/3/30 18:21:39)
IC-275 調整のためお預かりしました。
IC-275、375は状態が悪いものが少ない印象です。
バックアップ電池がソケット化されていました。
電圧は3,2VでOKです。
バックライトをLED化します。
照明は過去に交換された跡があります。
LEDに交換、点灯を確認しました。
測定と調整。
周波数調整。
出力 10W
スプリアス良好です。
受信感度。
ー124,4dbm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
点検異状なしです、基本性能は出ています。
IC-375 調整
(2023/3/29 23:53:57)
IC-375 調整のためお預かりしました。
フロント部を取り外し。
バックライトをLED化します。
LEDに交換しました。
LEDの点灯を確認しました。
バックアップ電池の電圧。
3,0Vです。
交換なしです。
測定と調整。
周波数調整。
出力 10W
スプリアス良好です。
受信感度。
ー122,3dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
基本性能は出ています。
IC-375D 調整
(2023/3/29 23:46:25)
IC-375D 調整のためお預かりしました。
バックライトのLED化。
フロント部を分解します。
シールド板を外すとバックライトが見えます。
過去にバックライトを交換した跡があります。
LEDに交換しました。
電流制限抵抗は別の場所に付けてあります。
バックライトの点灯を確認しました。
バックアップ電池の電圧。
3,0Vです。
交換なしです。
測定と調整。
周波数調整。
出力 50W
スプリアス良好です。
受信感度低下していました。
調整。
受信感度。
ー120,0dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
基本性能はでています。
IC-290 フルメンテナンス
(2023/3/28 2:16:33)
IC-290 144MHz モノBANDオールモード機。
フルメンテナンスのためお預かりしました。
デザインが良い無線機なので永く使いたいのではないでしょうか。
お預かり時には送信・受信に問題はありませんでした。
内部も良い状態です。
メイン基板取り外し。
希望により、電解コンデンサーをオール交換します。
パターン、ハンダ不良を点検。
あやしい場所は再ハンダしました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
RF基板取り外し。
電解コンデンサーを交換しました。
センサー基板取り外し。
電解コンデンサーをオール交換しました。
ロジック基板を取り外し。
VCO部は重要な場所です。
シールド板を取り外しハンダ不良を点検。
VCO部。
ハンダ不良を点検、あやしい場所は再ハンダしました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
交換したコンデンサー72個。
大型のコンデンサーが多いです。
大型のコンデンサーが多いです。
測定と調整。
VCO部の調整。
PLLの周波数。
PLL発振 最大。
PLL FM
PLL SSB
RIT 周波数調整。
RITセンター位置
RIT センターにてON・OFの周波数差を追込み。
VCO周波数調整。
SSB BFO周波数調整。
受信感度調整。
受信感度を最大に調整。
Sメーター感度調整。
30dBuV受信のとき、
Sメーター、フルセグ点灯に。
送信周波数。
145,00Mhz
出力 10W
FMデビエーション調整。
規定の4,8Khz 変調もバッチリです。
スプリアス良好。
受信感度。
FM ー122,4dBm (SINAD)
受信感度。
SSB ー140,0dBm以上復調(ー140,0dBmで測定限界です)
受信感度スペックシール添付。
汎用部品で修理ができるため、永く使える無線機です。
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