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JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)
現在データベースには 506 件のデータが登録されています。
ICB-770 電源が入らない
(2023/3/28 2:07:32)
ICB-770 電源が入らないとのことでお預かりしました。
外部電源プラグの極性を逆接続したとのこと、その後電源が入らない状態に。
破損部品の点検です。
パターン焼損、ハンダ不良を点検。
抵抗が焼けているようですが調べると正常です。
黒く汚れている状態で、洗浄したところキレイになりました。
電源を逆接続すると高確率でオーディオICがダメになります。
音も出ない、変調もかからない状態になります。
破裂しています。
upc575C2 交換しました。
電源が入らない状態はまだ回復しません。
12Vラインを追いかけてゆくと、インダクターの後に電圧がありません。
L6、L7破損しています。
L6を取り外し。
膨らんで溶けています。
テスターで調べるとダメージパーツとなりNGです。
分解してみると真っ黒です。
回路図からインダクタンスは10uHであると判明しました。
手持ちが無いので作りました。
小型の汎用インダクタです。
巻線を様子を見ながらほどいて調整します。
だいたい10uHくらいになりました。
L7を取り外し。
こちらも膨らんで溶けています。
なんとか導通はあるものの、10uHのインダクタンスはありません。
分解してみると真っ黒でした。
NGですね。
10uHを作りました。
電源が入るようになりました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
Sメーターが暗いです。
原因は6,2VのツェナーダイオードがNGで交換しました。
Sメーター照明をLED化しました。
チャンネルスイッチにガリがあります。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
PTTスイッチが不良です。
接点洗浄。
接点を研磨しました。
PTTスイッチOKです。
電源スイッチ。
接点洗浄。
接点を研磨しました。
外部電源逆接続対策。
パターンを一部カット後に保護ダイオードを取付けました。
交換部品です。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー122,8dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
基本性能は出ています。
FT-90 電源が入らない
(2023/3/24 19:30:08)
FT-90 電源が入らないとのことです。
部品の破損、パターン断線の有無を調べます。
基板を取り外し。
ハンダ不良などを点検。
通電状態にして電源ラインを追いかけます。
回路図を参照しながら裏面も調べます。
矢印のレギュレーターICから9Vの電圧が出ていません。
丸印のトランジスターが破損したのが原因です。
トランジスター Q1017 破損
2SB1301
取り外し。
手持ちのあった、2SB1302に交換しました。
2SB1301より耐圧が高いものです。
交換しました。
電源が入るようになりました。
バックライト。
LEDに交換済です。
送信すると「ブーー」というノイズが出ます。
マイクのECMが白色の接着剤で固めてあります。
コンデンサーマイクは「コンデンサー」なので、ユニットの端子に接着剤をベッタリと付けてはいけません。
このような浮遊容量が悪影響を及ぼします。
ノイズが改善しました。
測定と調整。
周波数。
出力 20W
スプリアス良好。
145Mhz
良好。
433Mhz
受信感度。
145Mhz ー123,6dBm (SINAD)
433Mhz
ー123,9dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
手の平に乗る、小型の無線機です。
ICB-87R メンテナンス
(2023/3/23 23:01:26)
ICB-87R
受信はするものの、送信しても応答がない。
送信出力が出ているか? Fズレやアンテナマッチングはどうか?
しっかり動作しているのか疑問とのとで、メンテナンス依頼を受けました。
アンテナローディングコイルの調整に不具合がある後期型です。
京都ハイソニックテクニカルさんでメンテナンスを受けた無線機です。
電池が液漏れしていました。
電池ケースを洗浄しました。
アンテナネジを増し締めしました。
基板点検。
パターン点検、ハンダ不良、あやしい場所には再ハンダしました。
電解コンデンサーが未交換でした。
電解コンデンサーをオール交換しました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状況。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー123,4dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
ほとんど調整ズレが無く、ハイソニックテクニカルさんにてしっかりと調整がされています。
基本性能は出ていますので、飛び受けともバッチリであると認められます。
TR-9300 点検
(2023/3/21 0:26:02)
TR-9300
長く使っていなかったとのことで、点検依頼です。
内部はよい状態です。
希望によりSメーター照明をLED化して欲しいとのことです。
フロントカバーを外します。
アルミダイキャスト製です。
Sメーターユニットが見えました。
ユニットを取り外しました。
長いタイプの電球です。
LEDに交換しました。
点灯確認です。
測定と調整。
周波数調整。
出力調整。
HI 10W
LO 1W
スプリアス良好です。
受信感度。
ー124,4dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付しました。
基本性能は出ています。
点検 異状ありません。
KOI Tiger ボリュームガリ
(2023/3/19 2:06:20)
KOI Tiger ボリュームにガリがあるとのことです。
ボリュームのガリは、このオーディオの持病ですね。
ボリューム外します。
ご自身でボリュームを外そうとした跡があり、ネジ山がつぶれています。
固くて回らないのです。
ガイドが割れています。
ネジが固く締めてあるため、頭がネジ切れています。
ご苦労されましたね。
割れたガイドとネジ頭です。
ボリューム基板を外しました。
ネジ外しの作業です。
割れたガイドです。
接着しました。
残ってしまったネジです。
ネジザウルスという工具です。
食いついて外しました。
ネジ穴、OKです。
ネジは交換です。
ボリュームを取り外しました。
ガリの出たボリューム。
分解。
カーボン抵抗、接点を洗浄しました。
組み立て。
抵抗値も異状なしです。
電解コンデンサーを交換します。
オーディオ用コンデンサーに交換しました。
MUSE BP、ファインゴールド
オーディオ用ハイグレードフィルムコンデンサー
WIMA ドイツ製
KOI Tiger のデジタル処理心臓部。
アンプIC TDA7560 (STマイクロエレトロニクス)
オーディオ用コンデンサーにオール交換しました。
組み立て。
コンデンサーをエージングします。
交換部品です。
入力は、AUX AUDIO LINEの3系統。
信号ロスが少ないのはAUXです。
視聴中 Youtube
奥 慶一 The Good Bad
Girl
100Vのコンセントを逆に差し変えて、音の粒立ちが良いほうにします。
アンプICが温まってくるといい音がします、ボリュームを上げてもうるさくなりません。
スバラシイ鳴りっプリです。
手放せないオーディオです。
FRG-965 受信感度が悪い
(2023/3/17 22:20:30)
FRG-965 受信感度が悪いとのことです。
受信感度低下の原因となるアッテネーター回路をバイパスします。
シールド板下のリレー関係の部品を回避させます。
FM‐N・AM・SSB受信強化対策。
AM/SSBユニット取り外し。
電解コンデンサー交換。
AGC強化対策。
エアバンドなどノイズが軽減されて静かな受信音になります。
各部の調整。
PLL調整。
2nd Lo調整。
2nd Loレベル調整。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー117,0dBm (SINAD)
Sメーターレベル調整。
FM放送が良い音です。
RJ-380 電源逆接続
(2023/3/17 21:26:40)
RJ-380 電源逆接続による故障です。
RJ-380の外部電源は特殊な形状となっており、専用プラグが必要です。
本機はSONYタイプに変更されていますが、SONYも+−の極性が逆になっています。
使い勝手ではSONYタイプのプラグが良いですね。
極性を逆接続にしたとのことで、通電するも、うんともすんとも言いません。
やっちまった。。。ガッカリだと思います。
破損しているところがないか調べます。
パターンの焼け断線、部品の破損もないようです。
目視での異状はありませんでした。
電源ラインを追いかけてゆきます。
回路図から総あたりで調べると、Q11のトランジスターにエミッタ電圧が無いことがわかりました。
2SC1684破損のため、2SC1815に交換しました。
復活です。
電解コンデンサーをオール交換しました。
Sメーターがマイナスに振れます。
メーター回路に異状がないのを確認後、0点補正をしました。
交換部品です。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,4W
ナショナルはどの機種も平均的な出力です。
スプリアス良好。
優秀ですね。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー117,0dBm
電源の逆接続は大丈夫なこともありますが、大きな電流が流れるバッテリーではアウトです。
そこは運としか言いようがないですね。
TR-851 バックライト切れ
(2023/3/13 20:01:59)
感度低下の原因のひとつに、アンテナコネクタのハンダ不良がありますが本機は異状ありませんでした。
TR-851 バックライト切れのためお預かりしました。
バックライト切れをLED化します。
フロント部を取り外し。
この無線機は過去にムギ球の交換をした跡があります。
ムギ球の発熱により、緑色のキャップが張り付いて取れなくなっていました。
破れてしまいます。
手持ちのあったキャップに交換します。
LED化しました。
Sメーター照明をLED化しました。
点灯を確認しました。
バックアップ電池の電圧。
3,0Vです。
希望によりソケット化しました。
受信感度が低下しています。
ー82dBm が聞こえる程度です。
感度低下の原因のひとつに、アンテナコネクタのハンダ不良がありますが本機は異状ありませんでした。
初段のRFアンプがNGです。
Q301 3SK184
基板取り外しです。
RX基板を外しました。
基板の裏側、3SK184を交換します。
3SK184入手困難により、手持ちのあった3SK241に交換しました。
こちらのほうがNF値などの性能が良いです。
受信感度、復活しました。
ー124,2dBm (SINAD)
遠くのレピーターも良く聞こえると思います。
受信感度スペックシール添付しました。
周波数調整。
出力 25W
スプリアス良好。
愛用者が多い名機です。
IC-2400 電源が入らない
(2023/3/10 22:54:53)
IC-2400 電源が入らないとのことでお預かりしました。
受信専用コネクタが増設されています。
増設されたコネクタの同軸を取出している場所。
負担がかかっています。
コードレス電話帯の周波数受信用かと思います。
取り外しました。
電源が入らないとのことです。
電源ケーブルが断線していました。
端子が細すぎます。
太い端子に強化しました。
電源が入るようになりました。
バックライトが切れています。
フロントを取り外しました。
バックライトをLED化しました。
点灯を確認しました。
メモリーバックアップ電池の電圧。
2,9Vでした。
交換します。
ソケット化しました。
測定と調整。
周波数調整。
出力調整 10W。
スプリアス良好。
145Mhz
スプリアス良好。
433Mhz
受信感度。
145Mhz ー122,3dBm (SINAD)
433Mhz ー122,3dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
偶然に同じ感度でした。
この無線機は好きな方が多かったと思います。
ICB-87R 受信感度が悪い
(2023/3/10 18:29:08)
ICB-87R 受信感度が悪いとのことでお預かりしました。
アンテナネジを増し締めしました。
基板点検、ハンダがあやしい場所を強化しました。
電解コンデンサー経年劣化のため、オール交換しました。
周波数。
27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度最大に調整。
受信感度。
ー123,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
ICB-87Rはチップ部品が多用されて効率が良く、アンテナも長いため送信・受信ともにトップクラスの無線機です。
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