無線ブログ集
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JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)
現在データベースには 506 件のデータが登録されています。
ICB-680 メンテナンス
(2023/2/6 14:49:51)
ICB-680 メンテナンスのためお預かりしました。
オーナー様がオークションで入手後に通電確認を行ったのみでメンテナンスの依頼を受けました。
出品時の説明では各所に手を加えているとのことでした。
バッテリーケースの形状から前期型に属すようです。
パターン、ハンダ不良を点検し、あやしい場所は再ハンダしました。
PTTスイッチが未ハンダの状態です。
PTTスイッチ未ハンダの状態です。
取り外した形跡があるものとわかります。
PTTスイッチ。
爪が再カシメされていませんでした。
戻りバネの力も掛かっているため、基板取付けが未ハンダの状態ではいずれカバーが抜けてしまいます。
診せていただいて良かったです。
接点をアルコール洗浄しました。
接点の酸化膜は取り除かれていました。
組み立て。
電解コンデンサーをオール交換しました。
金属モールドの水晶発振子に交換しました。
交換部品です。
アンテナ線が千切れかけていたので補強しました。
希望のあったSメーター照明を追加しました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアス良好。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー123,0dBm
アンテナローディングコイル調整。
チャンネルスイッチのしっかりとしたタッチが良いです。
RJ-410 点検
(2023/2/5 20:45:31)
RJ-410 点検のためお預かりしました。
PTTスイッチの戻りが悪いとのことです。
ゴムの硬化によって戻りが悪い状態です。
スイッチは問題ありませんでした。
パターン、ハンダ不良を点検しました。
異状ありませんでした。
電解コンデンサーの液漏れもなく良い状態です。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
規定電圧9Vのときの送信出力。
出力 0,35W
スプリアスの状態。
中心周波数27,144Mhz
27,144Mhzのとき
25,04Mhzにー48dBmのスプリアス
27,144Mhzのとき
29,47Mhzにー53dBmのスプリアス
受信感度。
ー117,0dBm
特に劣化している部品もなく、基本性能は出ています。
無線運用はパワーや受信感度よりロケーションや大自然の影響が大きく、運という不確かなものもプラスされて、いつも違った体験をさせてくれます。
面白さの真髄は、違った体験や初めての体験にあるのでしょうね。
例えばオートバイをやる方やキャンプをやる方、それぞれビジネスにおいても同じかと思います。
私のブログにおいても同じような進行の記事では面白くなく、メンテナンス結果の画像付き報告書ということで始めたブログなのでそうなってしまうのは否めないですが、そこは考えなくてはいけませんね。
ICB-880 メンテナンス
(2023/2/3 2:54:40)
ICB-880 メンテナンスのためお預かりしました。
昭和57年(1982年)の製造です。
アンテナのネジを増し締めしました。
製造から40年以上が経過した無線機です。
電解コンデンサー劣化によるパターン腐食とハンダ不良が見られます。
プラスチックの劣化がすすみ、もろくなって割れていました。
リペアしました。
電解コンデンサーをオール交換します。
ICB-880はPLL機です。 シールド板を外しました。
電解コンデンサー劣化によりパターンが腐食しています。
レジストを剥がしてみると、腐食によってパターンの一部が失われています。
パターンを洗浄、研磨しました。
ハンダメッキしました。
失われたパターンを修復。
交換のコンデンサー取付けます。
電解コンデンサーをオール交換しました。
電化製品には、ろうそくで埋める処理をされた場所があります。
コンデンサーを掘り出します。
交換しました。
交換部品です。
ドライアップ状態です。
希望により、Sメーター照明LEDを追加しました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー123,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
ICB-8XX系共通のデザインですが、本機は貴重なガンダムカラーの無線機です。
PLLのチャンネルスキャンが便利です。
DR-M10 ランプ切れ液晶が点かない
(2023/2/3 0:32:59)
DR-M10 バックライトが点かず、液晶も表示しないとのことでお預かりしました。
液晶を分解した跡があります。
液晶を修理するのはなかなか難しいものです。
ご苦労されたと思います。
組み立ての順番が合っていませんでした。
導電ゴムの汚れを洗浄しました。
接点を洗浄しました。
ホコリが付いているとダメです。
液晶が点灯しました。
バックライト切れをLED化しました。
測定と調整。
周波数
出力 10W
スプリアス良好。
受信感度。
ー126,0dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
ALINCOの無線機は、はめ込みなどが合理的でメンテナンス性が良いです。
ICB-87R Sメーターが振れない
(2023/1/31 23:38:15)
現在ではSメーターの指示値をレポートしていますが、無ければ困るということではありません。
ICB-87R Sメーターが振れないとのことでお預かりしました。
アンテナのネジを増し締めしました。
パターン、ハンダ不良を点検。
Sメーターが振れないとのことです。
送信・受信ともに振れません。
Sメーターへの信号はOKです。
端子のハンダ不良もありません。
メーターコイルが断線しています。
Sメーターの部品、その他汎用の逆振れSメーターユニットの手持ちもありません。
テスターで調べてみると、巻線コイルの途中が断線しているようです。
残念ながら修理不能です。
電解コンデンサーをオール交換しました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー122.0dBm
アンテンローディングコイル最大。
Sメーターは重要ですが、RSレポートとは耳R耳Sの主観値であって、本来はSメーターの指示値ではないそうです。
現在ではSメーターの指示値をレポートしていますが、無ければ困るということではありません。
ICB-87R メンテナンス
(2023/1/31 22:49:58)
ICB-87R メンテナンスのためお預かりしました。
本機は後期型です。
アンテナのネジを増し締めしました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
交換部品です。
希望のあったSメーター照明LEDを追加しました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー123,0dBm
アンテナローディングコイルの調整。
ICB-87Rの後期型はアンテナを縮めた状態で調整されているとのこと。
なるほど、そのとおりです。
アンテナを伸ばした状態にて最大に調整しました。
SONYが2005年まで製造した無線機です。
RJ-480 音が小さい
(2023/1/30 16:05:23)
RJ-480 音が小さいとのことでお預かりしました。
新品同様、キレイな無線機です。
ハンダ不良、パターンを点検。
電解コンデンサーをオール交換しました。
受信の音が小さい原因は電解コンデンサーの劣化です。
リード足は腐食し、ドライアップしていました。
交換後は回復しました。
測定と調整。
27,144Mhz
出力 0,4W
スプリアス良好。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー117,0dBm
小型のボディーはA4のカバンに入れて持ち歩けるサイズです、8チャンネル500mWなのもウレシイですね。
ICB-680 チャンネル不調
(2023/1/29 1:12:43)
ICB-680 6・8チャンネルが使えません。
メンテナンス済みで、コンデンサーと水晶が交換してあるとのことです。
電解コンデンサーは交換されていました。
水晶はプラスチックモールドは未交換、金属製は中古の有り合わせに交換されているようです。
6・8チャンネルが使えません。
チャンネルスイッチを外しました。
アルコール洗浄。
接点を研磨しました。
組み立て。
6・8チャンネルOKです。
PTTスイッチを取り外しました。
アルコール洗浄。
マジックで「済」と記載されています。
分解された形跡がないので交換済みだと思われます。
接点の状態は悪くありませんでした。
組み立て。
水晶のハンダ付けが浅いので調べてみると、ピン足がパターンまで届いていませんでした。
全ての水晶がピン足が短い状態でした。
水晶発振子を新品に交換しました。
電解コンデンサーの一部をオーディオ用コンデンサーに交換しました。
フィルムコンデンサーに交換しました。
ろうそく ベッタリの場所。
ろうそく を吸い取りました。
基板を点検、ハンダがあやしい場所には再ハンダしました。
ろうそく の場所も見逃しません。
交換部品です。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアス良好。
受信感度を最大に調整しました。
ー121,4dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
メンテナンス済みでも無調整だった無線機です。
性能を引き出したICB-680は、受信音よく、変調も深くてFBです。
DAIWA ES-880 コネクター交換
(2023/1/28 14:51:42)
DAIWA ES-880 マイクコネクター交換のためお預かりしました。
マイク4Pコネクターから8Pコネクターに交換して欲しいとのことです。
回路図資料が無いので解析しているとろこです。
IN側 配線を外して検討します。
OUT側。
マイクケーブルは外して、コネクターを増設します。
配線の状況を記録しながら進めます。
OUT側のマイクコネクターを取付けるため、穴を拡大します。
8Pコネクターを取付けました。
問題が発生しました。
コネクターが、L金具と基板に当たって緩衝してしまいます。
L金具と基板を削りました。
これでOKです。
IN側を8Pコネクターに交換しました。
コネクターに配線、ADNIS配列にして欲しいとのことです。
IN側、OUT側を配線、マイク信号が基板回路を通るようにします。
動作を確認。
マイクアンプではなくエコーチェンバーなので増幅はありませんが、残響ぶんが見えます。
時代の移り変わりを懐かしく思います。
EC-505 コネクター交換
(2023/1/28 14:13:45)
EC-505 マイクコネクター交換のためお預かりしました。
電源ケーブルなどが切断されています。
マイク配線や電源ケーブルをどうしようか検討します。
切断された電源ケーブを増設しました。
電源が入りました。
マイク4Pコネクターから8Pコネクターへ変更して欲しいとのことです。
変更しました。
OUT側にも8Pコネクターを付けて欲しいとのことです。
穴を拡大させます。
拡大させました。
8Pコネクターを取付けました。
マイクコネクターに配線しました。
ADNIS配列にして欲しいとのことです。
IN側、OUT側を配線します。
マイク信号が基板回路を通るようにします。
動作を確認。
マイクアンプではなく、エコーチェンバーですので増幅はありませんが残響ぶんが見えます。
回路図資料も無く、ケーブルが切断されているなど解析には手間取りましたが、動作するようになりました。
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