無線ブログ集
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JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)
現在データベースには 506 件のデータが登録されています。
FT-920 周波数アンロック
(2023/1/27 0:33:57)
FT-920 周波数アンロックのためお預かりしました。
周波数表示が点滅し、アンロックの状態です。
VCO電圧を調整するも時間が経つとまた再発をくり返します。
調整トリマーの劣化ではなさそうです。
いろいろ調べてみると、原発水晶の発振が停止しています。
軽く指で弾くと発振を開始します。
取り外し。
接着剤が水晶発振子のピン足に及んでいます。
水分を吸収したり、このような浮遊容量の増加が悪い影響となります。
洗浄しました。
再ハンダしました。
PLLアンロック解消しました。
VCO電圧を規定の8Vに調整しました。
測定と調整。
周波数 7,10Mhz
出力 100W
スプリアスの状況。
スプリアスを計測。
センター周波数7,10Mhzのとき、高いところで(マーカーカウンター)4,46Mhzにー49,7dBmのスプリアスが見えます。
受信感度。
7,10Mhz ー135,0dBm (SSB)
グッドデザイン賞を受賞した無線機です。
独立のBAND選択ボタンが使いやすいです。
ICB-870T 受信異状発振
(2023/1/27 0:31:10)
アンテナを増し締めしました。
腐食したところのレジストを剥がし、パターンを研磨しました。
こちらもパターンが腐食しています。
パターン研磨しました。
ハンダメッキしました。
緑色レジストを塗布しました。
出力 0,5W
スプリアスの状況。
受信感度を最大に調整しました。
ICB-870T 受信異状発振のためお預かりしました。
スピーカーからビーッという音が出ており、異状発振している状態です。
とても使えません。
電解コンデンサーの劣化によりパターンが腐食しています。
腐食したところのレジストを剥がし、パターンを研磨しました。
ハンダメッキしました。
緑色レジストを塗布しました。
こちらもパターンが腐食しています。
パターン研磨しました。
ハンダメッキしました。
緑色レジストを塗布しました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
一部をオーディオ用コンデンサーに交換しました。
フィルムコンデンサーに交換しました。
コンデンサーの容量抜けによる異状発振も改善しました。
Sメーター照明を追加、LED化ました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状況。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー123,0dBm
ICB−870Tの受信感度はダントツに良いです。
アンテナローディングコイルを最大に調整しました。
基本性能は引き出しました。
外観の状態がよくキレイな無線機です。
FT-897 50Mhz受信感度悪い
(2023/1/25 0:14:05)
FT-897 50Mhzの受信感度が悪いとのことでお預かりしました。
50Mhzでは、FM、AM、SSBすべての電波形式において受信感度が悪いです。
ー90dBmがやっと聞こえるレベルです。
感度悪いです。
アンテナ入力から追いかけます。
部品の破損、ハンダ不良を点検します。
フィルターを通過した後にある50MhzのRFアンプがNGです。
RFアンプ Q3034 2SC5374
Q3034 交換です。
2SC5374 とても小さな部品です。
50Mhzの受信感度が回復しました。
ー123,3dBm (SINAD)
測定と調整。
周波数調整 51,00Mhz
出力 100W
スプリアス良好。
51,00Mhz
丈夫な作りの無線機です。
ICB-680 メンテナンス
(2023/1/24 0:01:16)
ICB-680 メンテナンスのためお預かりしました。
トランジスターと電解コンデンサーはオーナー様が交換してあります。
希望により音響カスタマイズにして欲しいとのことです。
オーディオ用コンデンサーに交換しました。
フィルムコンデンサーに交換しました。
チャンネルスイッチの接触がよくありません。
オーナー様にて分解がされており、押さえ爪は折れてしまっています。
グリスアップされていますが、また汚れてしまったようです。
アルコール洗浄しました。
接点を研磨しました。
電動リューターを使って研磨しています。
研磨後は再度アルコール洗浄します。
研磨後には接点保護のため溶剤を塗布します。
接点の防錆・潤滑もOKです。
組み立て。
PTTスイッチのメンテナンス。
アルコール洗浄。
接点研磨、保護剤塗布しました。
組み立て。
受信感度が悪いです。
調べてみるとミキサーの抵抗が切断されていました。
その他、初段のFET、RFトランジスター及び検波ダイオード交換にて受信感度OKです。
外部電源逆接続保護ダイオードを追加しました。
オーディオICがNGになってしまい、音も変調もでなくなります。
アンテナケーブル接続端子、ハンダ強化しました。
交換部品。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアス良好。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー117,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
変調が深くて良い無線機です。
TM-455 電源が入らない
(2023/1/21 14:38:47)
TM-455 電源が入らないとのことでお預かりしました。
セパレートケーブルの導通を確認するも異状ありませんでした。
コントロールに電源がきていないことがわかり、本体に異状があると予想できます。
電源ケーブルから追いかけてゆきます。
本体にあるヒューズが断線していることがわかりました。
F602 1Aのヒューズです。
25と記載されているチップ部品です。
2Aの過電流保護素子に交換しました。
突入電流が強いとヒューズが飛んでしまうことがあります。
安定化電源のスイッチを入れたまま無線機に電源プラグを差し込むと、パチッと音がすることがあります。
無線機に電源プラグを差すのが先、その次に安定化電源のスイッチを入れてください。
電源が入りました。
コントロールの電解コンデンサーを点検。
TM−255、455シリーズ定番の不具合。
コントロールの電解コンデンサーが液漏れして電源が入らなくなる問題。
過去にその修理がされていることがわかりました。
パネル照明をLED化しました。
LEDの点灯を確認しました。
測定と調整。
VCOの電圧がズレていたのを再調整しました。
規定の3,0V
周波数調整。
出力 10W
スプリアス良好。
受信感度。
ー122,0dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
モノバンド、オールモード機では最後の無線機です。
Koi Tiger ボリュームのガリ
(2023/1/21 14:33:09)
Koi Tiger ボリュームにガリがあるとのことでお預かりしました。
各パーツの状態、ハンダ不良などを点検します。
ボリュームにガリがあるとのことです。
絶妙なポイントで発生しており、左右のバランスも悪いです。
ボリュームを取り外します。
カーボン抵抗のボリュームです。
分解しました。
接点をアルコール洗浄しました。
カーボン抵抗体の酸化膜を洗浄しました。
組み立て。
リペアOKです。
オーディオ強化チューニングです。
電解コンデンサーをオーディオ用に交換しました。
音響用コンデンサー MUSE、ファインゴールド、WIMA
スーパーウーハーコントロール。
音響用コンデンサーに交換
音響用コンデンサーに交換。
交換部品です。
Koi Tiger デジタル処理の心臓部です。
オーディオアンプ。
TDA7560(STマイクロエレクトロニクス)
温まるといい音です。
組み立て。
電源投入。
コンデンサーをエージングします。
電源プラグを反対に差し替えてみて、音の粒立ちがよく深みのある良い音がするほうにします。
視聴中。
Youtube ミーシャさん アイノカタチ
ボリュームを上げても耳障りにならず、うるさくありません。
オーディオカスタマイズで生まれ変わったKoi Tiger
お楽しみください。
ICB-680 総合メンテナンス
(2023/1/19 23:31:33)
ICB-680 メンテナンスにてお預かりしました。
送信・受信テストは特に問題なくOKでした。
電解コンデンサーをオール交換しました。
希望により、一部をオーディオ用コンデンサーに交換しました。
音質に関する場所はフィルムコンデンサーに交換。
アンテナケーブルが千切れかけています。
修復しました。
外部電源の逆接続保護ダイオードを追加しました。
交換部品。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアス良好。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー123,5dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
基本性能が良い無線機です。
メンテナンス終了しました。
ハンダこて先クリーナー
(2023/1/15 12:12:26)
半田こて先クリーン治具を使ってみました。
長崎県諫早市の祐徳電子で販売している商品です。
こて先はいつもキレイにしておかなくてはいけません。
クリーナーはハンダ付けには欠かせないものです。
ドッシリと重く、こて先を拭いても動いたりしません。
厚底の重りには滑り止めが付いており、ズレて動くことはありません。
メンテナンス性も抜群です。
汚れることが前提であるように考えられ、分解できる構造です。
シリコン製のクリーニングパッドは外して洗浄することができます。
さらに細かく分解できるので、パッドは中性洗剤で洗えば良いかと思います。
本体カバーケースの取り外しは貫通穴からドライバーを差し込んでネジを外します。
重りを外しました。
磁石が付くので鉄製です。
洗ったら錆びるので、水洗いが可能な部品だけを外すことができます。
カバーケースは包丁にも使われる高級ステンレスのSUS304で錆びには強いです。
大きさはこのくらい。
単三電池は比較用です。
乱雑になりがちな作業台の省スペースにも置けます。
この小ささでCWの電鍵かというくらいドッシリとしています。
700グラムです。
酸化物が付着したこて先をクリーニングしてみました。
おどろくほどキレイになります。
多段膜の構造により拭き心地も一発でスバラシイです。
こて先が曲がっているのは、私が使いやすいように曲げています。
シリコンゴムは熱に強くて溶けにくいです。
汚れもわずかに付く程度で、酸化物はすべてケース内に落ちます。
ティッシュペーパーで拭いてみました。
キレイになりました。
熱損傷などは一切ありません。
私はステンレス製のタワシをクリーナーに使っていましたが、硬いステンレスによるこて先の目減りが問題となっていました。 何度も交換しました。
この商品はそういう心配もなく、ハンダこての寿命ものびることと思います。
シリコン多段パッドをハンダクリーナーにするアイデア、拭き心地、メンテナンス性も考慮された構造、本品は実にスバラシイ製品です。
私には、どれほど重宝するか計り知れません。
水を使わないクリーナーが欲しい方、オススメです。
商品のページ
https://yutokudenshi.com/items/5bbdaed15f78663d7b0000c7
祐徳電子トップページ
https://yutokudenshi.com/
FT-2312 起動不良
(2023/1/15 2:07:55)
FT-2312 電源を入れるとバックライトが点灯するが、周波数などが表示されず起動不良です。
FT-2312、海外での型番はFT-912になります。
電源ラインを追いかけてゆきます。
5VレギュレーターICが動作していませんでした。
最右側が5VレギュレーターICです。
日立製がNGです。
JRC製に交換しました。
動作しました。
希望により、バックライトをLED化します。
LEDに交換しました。
点灯確認しました。
コントロール基板が曇っており保管が長かったものと思います。
基板洗浄しました。
バックアップ電池の電圧。
3,3Vありました、OKです。
測定と調整。
周波数調整。
出力 12W
スプリアス良好。
受信感度。
ー121,8dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
貴重な1200Mhz無線機です。
ICB-770 変調がかからない
(2023/1/14 22:03:27)
ICB−770 メンテナンス、マイクの変調がかからないとのことです。
基板パターン、ハンダ不良、部品の状態を点検。
ハンダ不良のあやしい場所は再ハンダしました。
マイクでの変調がかからないとのこと。
マイクユニットを調べます。
マイクユニットを取り外し。
ハンダ処理をやり直しました。
マイクユニットに変調をかけると、オシロスコープで波形が観測されました。
ユニットの異状ではありません。
カールコードが断線しています。
マイナス側に導通がありません。
カールコードに極細の針を刺して断線箇所を調べます。
導通が途切れた場所を開いてみると、緑青が吹くほど腐食していました。
カールコードを切り詰めました。
変調OKです。
電解コンデンサーをオール交換しました。
ICB-770は金属ケースの水晶が使われています。
チャンネルスイッチにガリがあります。
接点が酸化しています。
アルコール洗浄しました。
接点を研磨しました。
チャンネルスイッチOKです。
PTTスイッチにガリがあります。
アルコール洗浄、接点を研磨しました。
PTTスイッチOKにです。
Sメーター照明をLED化しました。
外部電源プラグの逆接続保護対策をしました。
測定と調整。
周波数27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状況。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー121,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
マイクも復活、ICB-770定評の深い変調がグッドです。
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