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link JHGのブログ JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)

現在データベースには 506 件のデータが登録されています。

feed TM-451 スケルチ効かない (2022/11/4 20:36:56)
TM-451 スケルチが効かなくなるとのことです。


IMGP8315

エンコーダーつまみが割れていました。


IMGP8317

接着剤で補修した跡がありますがバラバラになります。


IMGP8348

接着剤では無理なためUVレジンを充填します。


IMGP8340

太陽に15分間あてて硬化させました。


IMGP8341

ドリルで穴を開けます。


IMGP8344

金具を差し込みます。


IMGP8345

完成です。


IMGP8347

時間が経つとスケルチが効かなくなるとのことです。


IMGP8316

音のミュート関係の部品を交換します。


Screenshot from 2022-11-04
16-35-13

オーディオアンプICはTDA2003です。

周りの電解コンデンサーを交換します。

IMGP8318

外したコンデンサーから液漏れがしていました。

基板が電解液で濡れています。

IMGP8319

基板を取り外して洗浄します。


IMGP8323

フレームから外しました。


IMGP8325

ミュートスイッチのトランジスターを交換しました。

2SC2712

IMGP8326

電解コンデンサー交換。


IMGP8327


IMGP8320

スケルチが閉じるときや、ボタン操作中にスピーカーから「ブツッ」というポップノイズが出ます。

スピーカーにダイオードを入れて対策しました。

IMGP8331

コントロールユニットのコンデンサーが劣化しています。


IMGP8332

基板の腐食がすすんでいました。


IMGP8333

パターン研磨のち、ハンダメッキをしました。


IMGP8334

コンデンサーを交換しました。


IMGP8335

バックアック電池の電圧。


IMGP8328

0Vのため交換しました。


IMGP8330

バックライトをLED化しました。


IMGP8336

点灯を確認しました。


IMGP8339

ボタン止のスポンジが劣化のため取り外しました。


IMGP8322


IMGP8321

交換部品です。


IMGP8356

測定と調整。

周波数 

IMGP8351

出力 50W

MID 10W

LO 5W

IMGP8349

スプリアス良好です。


IMGP8350

受信感度。

ー121,3dBm (SINAD)

IMGP8353

SINADメーター

ー12dB付近 GO判定

IMGP8352

受信感度スペックシール添付しました。


IMGP8354

スケルチの動作もOK。

小型なモービル機でです。

IMGP8355

feed TR-7700 スケルチ不良 (2022/11/2 1:18:41)
TR-7700 スケルチが効かないとのことです。


IMGP8299

スケルチが12時を越して4時位置になってしまいます。


IMGP8302

TR-7700にはスケルチのスレッショルド調整のVRはありません。


Screenshot from 2022-11-02
00-53-40

コンデンサーの容量抜けが原因です。

C71〜75を交換します。

Screenshot from 2022-11-02 00-50-30

基板を取り外します。


IMGP8300


IMGP8303

取り外しました。


IMGP8304

コンデンサーを交換しました。

12位置でスケルチが効きますが、時間経過によってそれ以上進むことはなくなりました。

IMGP8310

測定。

周波数 145,00Mhz

IMGP8308

出力 11W


IMGP8305

スプリアス良好です。


IMGP8307

受信感度。

ー123,4dBm (SINAD)

IMGP8309

いい音がする無線機です。


IMGP8313

feed クラニシBR-510 電源入らず (2022/11/1 2:24:04)
クラニシBR-510 電源入らず


IMGP8292

DCジャックのとき、電源が入らないとのことです。

しっかりした作りは測定器メーカーたるところですね。

IMGP8293

DCジャックのハンダを強化しました。


IMGP8294

電源が入るようになりました。

付属のキャリブレーション用ダミーロードにて、SWR1,0

IMGP8295

インピーダンスは50Ωを指示しました。

動作OKです。

IMGP8296

製品の箱に在中している赤い用紙に書かれた御注意

ーーーーーーーーーーーーーーーー
 御注意

本機は無線局運用のための周辺設備機器です。

[一般民生機器ではありません!!]

電波法で定める無線従事者等の技術者がその資格の範囲により責任をもって使用する機器です。
運用上及び使用上の安全には十分注意の上御使用下さい。

(株)クラニシ
ーーーーーーーーーーーーーーーー

Screenshot from 2022-10-31 17-12-47

赤い紙に書いたプライドを持って、クラニシさんは後世に残る製品を作っていました。


IMGP8297


feed IC-729 LED化 (2022/10/29 22:41:40)
IC-729 点検のためお預かりしました。


IMGP8279

希望によりパネル照明をLED化しました。


IMGP8281

発熱もなくなり、液晶のコントラストもハッキリします。


IMGP8280

バックアップ電池を交換しました。


IMGP8283

残電圧は2,8Vです。


IMGP8282

ソケット式にしました。


IMGP8284

その他、特に異状のある症状はありませんでした。

測定と調整。

周波数 29,00Mhz

IMGP8287

出力 100W


IMGP8285

スプリアス良好。

29,00Mhz

IMGP8286

受信感度。

29,00Mhz FM ー114,0dBm (SINAD)

IMGP8288

受信感度。

7,10Mhz SSB ー123,0dBm (プリアンプOFF)

IMGP8289

ゼネカバ受信もOKです。


IMGP8290

feed TM-732 電源が入らない (2022/10/28 2:52:02)
TM-732 電源が入らないとのことでお預かりしました。


IMGP8226

電源が入らない症状の多くはヒューズの断線が原因です。

F201

Screenshot
from 2022-10-28 01-10-04

ヒューズF201にアクセスするには基板を外します。


IMGP8227

基板を裏返すと、25と記載のある部品がヒューズF201です。

断線はありませんでした。

ヒューズの横にはトランジスターQ233があります。

POWER SWに関係しますが、出力がありません。

IMGP8229

Q233 2SB1302 不良です。

このトランジスターが不良の場合、IC211 8VのAVRが動作しません。
Screenshot from
2022-10-28 01-10-04

手持ちのあった2SA1213に交換しました。


IMGP8228

コントロールユニット。

電源ラインの電解コンデンサーです。

オーナー様が自分で修理した際に取り外したあと修理を断念したとのことです。

ひどい液漏れがあったものと思います。

IMGP8230

パターンを修整後、コンデンサーを取付けました。


IMGP8236

液晶パネルを取り外し。

5V電源ICが腐食しています。

IMGP8231

IC1 L78LR05BFA 


Screenshot from 2022-10-28 01-12-22

ICを取り外しました。

パターンが腐食してぼろぼろです。

IMGP8232

洗浄しました。

この後パターンを研磨します。

IMGP8234

ICを交換しました。

5V出力もOKです。

しかし、まだ電源が入りません。

IMGP8235

電源関係の部品。

Q4 2SA1162 交換しました。


Screenshot from
2022-10-28 01-12-22

Q4取り外し。


IMGP8239

電源関係の部品。

Q1、Q2、Q3交換しました。

Screenshot from 2022-10-28 01-12-40

Q2取り外し。


IMGP8238

Q3取り外し。

Q3の横にあるのがQ1 2SB1149

しかし、まだ電源が入りません。

IMGP8240

5V電源ICからの電圧が途切れており、パターンのスルーホールが断線していました。

液漏れによる腐食が原因です。

スルーホール2箇所を修復しました。

IMGP8242

スルーホールは髪の毛ほどの線を通してつなぎます。


IMGP8241

電源が入るようになりました。

液晶パネルは外してある状態です。

IMGP8243

バックライトをLED化しました。


IMGP8244

液晶パネルを取り付け、点灯を確認しました。


IMGP8245

交換部品です。


IMGP8257

測定と調整。

周波数。

IMGP8251


IMGP8252

出力 40W


IMGP8246

MID 10W

LO 5W

IMGP8247

スプリアス良好。

145Mhz

IMGP8249

良好。

433Mhz

IMGP8250

受信感度。

145Mhz ー122,1dBm (SINAD)

IMGP8253

受信感度。

433Mhz ー122,0dBm (SINAD)

IMGP8254

受信感度スペックシール添付しました。


IMGP8256

上下2段の周波数表示が便利な無線機です。


IMGP8255


feed ICB-870 送・受信低下 (2022/10/26 16:07:06)
ICB-870 送・受信が弱いとのことでお預かりしました。


IMGP8208

アンテナネジを増し締めしました。


IMGP8209

電解コンデンサーをオール交換しました。


IMGP8210

希望によりSメーターにLED照明を取付けました。


IMGP8218

測定と調整。

周波数 27,144Mhz

IMGP8217

出力

0,5W

IMGP8215

スプリアスの状態。


IMGP8216

受信感度を最大に調整しました。


IMGP8211

受信感度。

ー122,0dBm

IMGP8214

Sメーター感度。

ー73dBm受信のとき、

IMGP8212

Sメーター9以上です。


IMGP8213

アンテナローディングコイルを最大に調整しました。


IMGP8219

送信・受信回復しました。


IMGP8221

feed TS-440 周波数がメチャクチャ (2022/10/23 0:08:52)
TS-440 周波数がメチャクチャになるとのことです。


IMGP8169

表示がメチャクチャになって点滅し、ビープ音が鳴ります。

CPUエラーですね。

IMGP8170

バックアップ電池が腐食していました。


IMGP8172

電圧は0Vです。


IMGP8175

バックアップ電池を交換しました。


IMGP8179

CPUのピン足に腐食が見られます。


IMGP8177

洗浄しました。

CPUが動作するようになりました。

IMGP8178

キャリアコントロールつまみが半分の時にはパワーが100%に達します。


IMGP8181

出力。

90W

IMGP8180

アンテナチューナーの動作もOKです。

AUTO AT TUNE 押しでチューニング。

IMGP8207

測定と調整。

周波数 7,10Mhz

IMGP8186

スプリアスの状態。


IMGP8185

受信感度。

29,00Mhz FM 

ー121,0dBm (SINAD)

IMGP8204

受信感度。

7,10Mhz SSB ー130,0dBm

IMGP8205

周波数正常になりました。


IMGP8206

feed IC-729 LED化 (2022/10/22 23:39:54)
IC-729 LED化のためお預かりしました。


IMGP8187

内部点検。

特に異状のある部品はありませんでした。

IMGP8200

パネル照明をLED化しました。


IMGP8188

点灯しました。


IMGP8190

バックアップ電池の電圧。


IMGP8192

2,9Vでした。

交換します。

IMGP8191

ソケット式に交換しました。


IMGP8193

測定と調整。

周波数 29,00Mhz

IMGP8197

出力。

12W

IMGP8194

スプリアス良好。


IMGP8196

受信感度。

29,00Mhz FM ー110,5dBm (SINAD)

IMGP8198

受信感度。

7,10Mhz SSB ー122,3dBm

IMGP8199

必要な機能がそろい、使いやすい無線機です。


IMGP8203

feed RFパワーメーターSWR計の較正 (2022/10/22 17:32:34)
アマチュア無線RFパワーメーター、SWR計の較正(校正)をして欲しいとのことです。

WELZ SP-620
1,8〜525Mhz

IMGP7796

HFからUHFまでカバーできるパワーメーターです。


IMGP7832

内部のVRにて調整します。


IMGP7797

残念ながらパワーメーターの較正器は持っていませんが、基準にするものは必要です。

パワーの出力に使う無線機を用意します。

V・UHFはYAESU FT-4700です。

IMGP7829

HFはYAESU FT-897です。


IMGP7820

フジソク 無線機テスター 50〜470Mhz

較正有効期限2018年3月までのもの

IMGP7830

抵抗の両端にかかる電圧を測定し、計算により出力を求める方法。

やり方は過去記事にもあります。 ↓ 

http://jr2jhg.livedoor.blog/archives/9411249.html

高周波出力の測定は主に2種類の方法があります。
・熱電対の発熱を電力に換算する
・ダイオードで検波した電圧を電力に換算する
今回はダイオード検波した電圧を測定するものを自作します。

自作機器の配線図

パワー計較正器計算式

配線図のとおり、平ラグ板にて作成しました。


IMGP7822

ダイオードはソケット式にして交換できると便利です。

ゲルマニウムダイオードのIN60を使いましたが、周波数特性が良くないので50Mzhくらいが限界です。
高周波検波用ダイオードで、ガラス管タイプのショットキバリアダイオードなどファストリカバリー(FRD)タイプが理想です。

ダイオードIN60の耐圧は45Vほどであるため、10Wまでの測定が可能ですが、20W以上ではダイオードが壊れてしまいます。
交換式にする利点は壊れやすいダイオードを取り換えられることと、より周波数特性が良く耐圧が高いデバイスと挿し替えが効き、トランジスターのB‐C間でも可能であることが確認できました。

耐圧に関しては、抵抗にかかる高周波電圧を計算する式から算出です。

V=√(PR)×√2 

10W50Ωの場合  
31V=√(10W×50Ω)×1,41

10Wでも高い電圧だと思いますが100Wでは99Vにもなります。

IMGP7823

同軸変換アダプターを使います。


IMGP7827

50Ωのダミーロードの両端にかかる電圧を取出します。


IMGP7792

50Ωダミーロードの自作例

200Ω3Wの酸化金属皮膜抵抗4本並列にして作ります。

IMGP7828

デジタルテスターにて電圧を測定します。


IMGP7793

無線機をLOWパワーにて送信します。


IMGP7829

無線機テスターにて、LOパワーは1Wであることを確認しました。


IMGP7788

1Wです。


IMGP7789

自作機器でのパワー測定。

基準器の作り方です。

交流の半波整流回路です。
ダイオードにて交流の半分だけが検波されて出力となります。
出力はコンデンサーで平滑された直流となります。
負荷抵抗のダミーロードより直列抵抗の1kが大きいため、交流の最大値(ピーク)の電圧が出力されます。

アマチュア無線で使われているパワーメーターの指示は実効値のため、

E=e/√2

として実効値を求め、次に電力を求める式、

P=E²/R

により計算にてパワー(P)を求めます。

パワー計較正器計算式

145Mhz 1Wのとき、測定電圧は8,77Vでした。


IMGP7818

計算をすると。

E=e/√2
E=8,77÷1,41
E=6,2

P=E²/R (Rの値は50Ω)
P=6,2×6,2÷50  
P=0,76

0,76W

ダイオードの周波数特性により145Mhzでは無理がありますが、近似値にはなりました。

IMGP7819

HF 7Mhz では。


IMGP7820

パワーは10Wに設定しました。


IMGP7821

7Mhz 10Wのとき、測定電圧は30,75Vでした。


IMGP7824

計算結果は9,5Wとなりました。

ダイオードの周波数特性ではHFまでが限界のようです。

IMGP7826

整流に使用したダイオードIN60の順方向電圧を測定します。


IMGP7834

ダイオード測定機能があるテスターなら順方向電圧VFを測定することができます。

0,27Vです。

IN60の場合、0,27Vがダイオードによる電圧降下となります。

よって、前記の電圧30,75Vに0,27Vぶんを補正する必要があります。

実際には温度、周波数、電流、コネクタのインピーダンスマッチングによっても補正値を考慮する必要があります。

IMGP7835

本当に電圧降下の補正が必要なのでしょうか。

直流の10Vで実測します。

IMGP7867

ダイオード1個のときのVFは 0.25V


IMGP7876

ダイオード2個直列にしたときのVFは 0,5V

0,25+0,25=0,5V  

IMGP7877

ダイオードを通す前の電圧は、安定化電源の出力電圧である10Vです。


IMGP7870

ダイオード1個のときの電圧は 9,99V


IMGP7872

ダイオード2個のときの電圧は 9,97V

電圧降下が起きないのはなぜでしょうか。

IMGP7875

閉じた回路ではなく、電位が同じだからです。

33kΩの抵抗を入れてみると電圧降下します。

ダイオード1個では0.2V降下しました。

IMGP7878

ダイオード2個では0,4V降下しました。


IMGP7879

デジタルテスターはとても電気が流れにくくなっています。

YOKOGAWAテスターの規格表です。

10MΩとなっています。

Screenshot from 2022-10-06 04-09-06

電気を流れにくくするために1MΩの抵抗を入れてみました。

ほぼ10Vです。

デジタルテスターで測定する場合に入力抵抗が測定に与える影響はあるだろうか。
理想は無限抵抗であるが、本自作機器における補正は考慮する必要はないと言えます。

IMGP7881

依頼品のパワー計の調整。

V・UHFは無線機テスターで測定した1Wにて、
出力はFT-4700

HFは10Wにて、
出力はFT-897

無線機のパワーが正しい出力であるものとした上で、実施することとしました。

メーター0点位置を調整しました。

IMGP7798

V・UHFの調整。

3Wレンジ 1Wに調整しました。

IMGP7799

20Wレンジ 1Wに調整しました。


IMGP7800

HFの調整。

20Wレンジ 10Wに調整しました。

IMGP7808

200Wレンジ 10Wに調整しました。


IMGP7803

FT-897 100Wでは、


IMGP7812

200Wレンジ 100Wを指示することを確認しました。


IMGP7816

SWRの調整。

SWRが2,0になる100Ωのダミーロードです。

1kΩ3Wの抵抗 10本並列で100Ω

IMGP7817

キャリブレーション。


IMGP7813

SWR 2,0に調整しました。


IMGP7814

アマチュア的に調整したものにすぎません。

HFまでを限定とするなら、自作機器でも十分基準にできるのではないかと思います。

IMGP7831

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回の自作機器作成につき、テスト実施中の未公開画像があるので
追加記事にします。

YAESU FT-817

1Wの設定です。

IMGP7845

この配線図をブレッドボードに仮組みしました。


パワー計較正器計算式

配線図どおりの部品配置ですが、コンデンサーのみ0,1uFになっています。

7,10Mhz FM波形を取出したところ。

IMGP7837

オシロスコープ 7,10Mhzの波形。


IMGP7838

交流の半波整流とは。

ダイオードで整流されて上側半分だけの出力となる。

出力は直流(脈流)です。

M

ダイオードの次にあるコンデンサーで脈流が平滑されて、直流らしい波形となる。
コンデンサインプット半波整流。

50Ωの抵抗の両端にかかる電圧を取り出す。

負荷抵抗50Ωと直列抵抗1kΩの関係や、CRの時定数などから交流の最大値の電圧が出力される。

IMGP7842

交流の最大値 Em 電圧とは

0からヤマの天辺までの電圧

max_graph

50Ωの抵抗の両端にかかる出力1Wの電圧は10V(最大値)となる。

計算式 P=√(PR)・√2

10V=√(1W×50Ω)×1,41

脈流(リプル成分)無しの直流10Vです。

IMGP7839

テスターで測定した状況。


IMGP7843

コンデンサーと抵抗を取り去り、ダイオードだけにしたらどうなるか。

電圧は矢印の場所から取出します。

7626f139

コンデンサーと抵抗を外した状況。


IMGP7840

変化は感じられませんでした。

10Vです。

脈流はあるのでしょうが、7Mhzという高い周波数ではズーッとつながった直線に見えるというわけです。

ダイオードだけでも良くないでしょうか?? 頭では考えたものの、結果はこんなもんです。

半波整流の実効値 Vm/2=0,5Vm  
全波整流の実効値 Vm/√2=0,707Vm 

自作機器のように平滑コンデンサーがある場合の無負荷電圧は、交流のほぼ最大値となり、半波整流と全波整流では無負荷時の出力にはほとんど差はありません。

計算式は全波整流で求めます。

IMGP7841

10,9Vにて計算をします。

E=e/√2
E=10,9÷1,41
E=7,73

P=E²/R (Rの値は50Ω)
P=7,73×7,73÷50  
P=1,19

1,19W

となりました。

無線機にはパワー調整用のVRがあります。

Screenshot from 2022-10-04 00-12-31

無線機を10Wに調整したい場合はテスターの電圧が31Vになるようにパワー調整をします。

P=√(PR)・√2
31V=√(10W×50Ω)・√2

10Wの値を20Wなどに当てはめてゆけば電圧が求まります。
50Wに調整するなら70Vです。
しかし、ダイオードが壊れます。

70V=√(50×50)・√2

ダイオードほか、部品の耐圧には注意が必要です。

IMGP7818

10Wまでなら較正できると思いますが、無線機を正しい10Wになるように調整したら、パワーメーターが10Wを指示するように較正してください。

200Wレンジでも10Wを指示するように調整すれば100Wでの測定もOKです。

IMGP7847

高周波エネルギーから直流を取り出したわけです。

はじめから直流で較正すれば良いと思いますよね。

われわれが使う安定化電源の13,8Vはどうでしょうか。

E=e/√2
E=13,8÷1,41
E=9,78

P=E²/R 
P=9,78×9,78÷50  
P=1,91W

IMGP7848

1,9Wまでの調整ならできそうです。

パワーメーターのセンサー部分から入れてみてはどうでしょうか。。。

精密機器なので、やめておきました。

IMGP7846

QRPパワーメーターの較正ならできます。

過去記事の事例です。

http://jr2jhg.livedoor.blog/archives/916898.html


「較正」と「校正」の違い。

法律の上では「較正」は電波法に基づくもの、「校正」は計量法に基づくもので、「較正」は測定器の調整を含みますが「校正」は調整を含みません。
「校正」は、測定器が示した値と正しい値(標準器)との差分を証明書に示すことであると決められています。

feed KENWOOD RZ-1 整備 (2022/10/21 13:13:17)
KENWOOD RZ-1 整備のためお預かりしました。

受信はOKの感動品です。

IMGP8151

希望によりバックライトをLED化しました。


IMGP8152

LED点灯の状態です。


IMGP8156

バックアップ電池の点検。


IMGP8154

電圧は3,3Vで十分です。

交換なしです。

IMGP8153

PLLなど、各部を調整してゆきます。


IMGP8160

PLLの電圧を規定に調整。


IMGP8157

各発振周波数を規定に調整。


IMGP8158


IMGP8159

受信感度を最大に調整しました。


IMGP8161

AM中波帯受信の調整。


IMGP8162

AM 999Khz


IMGP8163

復調状態。

歪みなくキレイなサイン波になりました。

IMGP8164

FM−W 調整。


IMGP8165

受信感度。

145Mhz FM

ー117,2dBm (SINAD)

IMGP8166

FM放送をステレオ受信中。

いい音です。

IMGP8167

車のコンソールに似合うデザインです。


IMGP8168

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