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JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)
現在データベースには 506 件のデータが登録されています。
RJ-480Z 変調メーターが振れない
(2022/5/31 22:10:34)
RJ-480Z 変調メーターが振れないとのことでお預かりしました。
分解。
送信のとき、変調メーターが振れないとのことです。
コンデンサーの液漏れによるパターン及びスルーホールが腐食しています。
液漏れのコンデンサーを外しました。
パターン腐食しています。
腐食部分を削り、バイパス配線をしました。
スルーホールに配線を通して裏側と接続。
変調メーターが回復しました。
パワーが出ていません。
終段トランジスターQ12にあるチップコンデンサーが不良であることがわかりました。
68pF
チップコンデンサー左側の端子が無くなっています。
なんとか容量が計れたのですが、68pFのところ702pFもあります。
リード部品のコンデンサーを取り付けました。
68pF
パワーが復活しません。
終段トランジスターQ12 2SC1957のコレクタに電圧がありません。
トランジスターを外してみると、直接金属の放熱板に取り付けられていました。
絶縁なしです。
コレクタと放熱板には導通があります。
こういうことです。
コレクタが金属板に接触している状態でしたが、アースはされていないので問題ないです。
ふつうはショート(短略)ですので、絶縁シートを噛ませて対策をしました。
10Vちかい電圧がでている場所です。
終段トランジスターは生きていました。
ハンダ不良が見つかり再ハンダしたところコレクタに電圧がかかるようになりました。
パワーが復活しました。
変調時には0,4W出ます。
検波ダイオードを交換しました。
1N60に交換。
ANLダイオード交換しました。
1S1588に交換。
電解コンデンサーを全交換しました。
その他交換した部品です。
希望があった、SメーターのLED照明を追加しました。
各部の調整。
基準発振を最大に調整。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー120,0dBm
周波数。
27,144Mhz
スプリアス良好です。
全体のアースがベルトクリップにつながっています。
ここを持って運用すればアース効果があると思われます。
お茶のペットボトルくらいの大きさです。
重くなく、えんじ色なので女性にもOKです。
ICB-770 チャンネル接触不良
(2022/5/29 15:39:47)
内部の状態は良好です。
ICB-770 チャンネルスイッチ接触不良でお預かりしました。
分解。
内部の状態は良好です。
電池ふたのスポンジがボロボロです。
スポンジを剥がしました。
チャンネルスイッチに接触不良があり、受信出来ないところがあります。
チャンネルスイッチを取り外しました。
分解、アルコール洗浄しました。
接点の酸化膜を研磨しました。
接点にコンタクトグリスを塗布しました。
チャンネルスイッチOKです。
受信できるようになりました。
PTTスイッチにもガリがあります。
取り外しました。
分解、アルコール洗浄。
接点を研磨しました。
組み立て。
PTTの調子もOKです。
基板を点検。
あやしい場所には再ハンダをしました。
水晶発振子の点検。
金属ケース入りの水晶が使われています。
発振に異状無しです。
電解コンデンサーを全交換しました。
変調、受信音に関する場所はオーディオ用コンデンサーに交換しました。
音響用コンデンサー MUSE
メタライズドフィルムコンデンサー
オーディオ用抵抗
使う場所には使います。
検波ダイオードほか交換しました。
Sメーターの照明をLED化しました。
LEDを取り付けました。
点灯確認しました。
交換した部品です。
各部を調整します。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー124,2dBm
周波数。
27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアス良好。
アンテナを伸ばした状態にて、
アンテナローディングコイルを最大に調整しました。
オーディオカスタム仕様は、弱音信号も良く聞こえるようになります。
変調もバッチリ通るので明瞭度良く届くようになります。
ほぼフルメンテです。
ICB-880T 治るでしょうか
(2022/5/28 9:48:19)
ICB-880T 自分で修理するも断念。 治るでしょうか。
とのことでお預かりしました。
バラバラに分解された状態で届きました。
ボディー
ツマミなどのパーツ
裏蓋
Sメーター
アンテナ取り付け部が割れていました。
アンテナ関連の部品です。
接着しました。
電源ON、現状を把握します。
受信感度低下、送信出力低下、スケルチ不良、Sメーター使えず
完全に死亡しているわけではないようです。
最低限のPLLが発振しているので、これなら何とかなるかも知れません。
コンデンサー液漏れ跡です。
基板腐食のところが補強されていました。
液漏れあとが補強されています。
ここは不完全です。
パターンめくれ。
主な電解コンデンサーは交換されていました。
たいへん良くみてあり、ご苦労されたあとがあります。
スケルチ不良。
スケルチ制御トランジスターQ8を交換しました。
しかし、スケルチボリュームを操作してもコレクタ電圧が上がってきません。
D6を交換するも同じです。
基板を追いかけてゆくとR38がグランドに落ちていないことがわかりました。
レジストを剥がしてみると、腐食によりパターンが断線していました。
配線を引きなおしました。
グランドに落ちるようになり、スケルチがかかるようになりました。
Sメーター使えず。
修理した跡があり、ヒゲゼンマイがグシャグシャになっていました。
残念ながらヒゲゼンマイはNGです。
ご苦労されましたね。
メーターの中身だけを移植します。
SONYのSメーターはゼロ点が右側で左に振れます。
手持ちのあった同様の振れ方メーターです。
0点の向き。
中身を移植します。
針の赤色は、シャチハタインクで塗装しました。
300uA スケールなので指示が合いませんが、目印には使えるかと思います。
バッテリーインジケーターの指示に合うように抵抗を交換しました。
受信感度の指示は残念ながら見合う抵抗値がありませんでした。
送信出力低下。
調整ボリュームが取り付けられていたので取り外しました。
送信バッファー、送信駆動トラジスターを交換しました。
送信するとブーブーとノイズが乗ってしまいます。
交換されたコンデンサーの足が折り畳まれ、基板のジャンパー線とショートしていました。
足をカットし、接触しないように取り付けました。
これにより、VCOのトランジスターが破損していました。
交換後にブーブーノイズは消えました。
受信感度低下。
検波ダイオード、中間周波数増幅トランジスターなど交換しました。
受信感度が回復しました。
基板にテストポイントを付けて各部を調整します。
VCO電圧。
それぞれの状態、
中間周波数調整。
基準発振調整。
PLL出力調整。
ダブラー調整。
いずれも発振が最大になるよう調整します。
周波数。
27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度。
ー124,0dBm
アンテナを伸ばした状態にて、
アンテナローディングコイルを最大に調整しました。
貴重な「ガンダム」カラーの無線機です。
バラバラだったけれど、捨てられなくて良かったですね。
またオーナー様に可愛がってもらってください。
ICB-870T Sメーター異状
(2022/5/24 12:52:42)
ICB-870T Sメーター異状のためお預かりしました。
アンテナ取り付けネジを増し締めしました。
分解。
ハンダ不良などを点検しました。
あやしい場所には再ハンダです。
Sメーターの指示が異状とのことです。
受信時、入感がない状態ではゼロのところ、S7付近を指示しています。
送信時、無変調の状態ではバッテリーインジケーターのところ、9付近を指示しています。
Sメーターの回路図です。
受信時には中間周波数増幅Q5のエミッタ電圧にて振らせます。
R22で感度調整。
送信・受信は別々の回路になっており、一つの部品が破損しても同時に影響することはありません。
メーター関係の部品は全て交換しましたが、指示の異状は治りませんでした。
よって、電子部品の破損ではありません。
Sメーターを調べたところ、電圧をかけても途中で止まってしまいます。
磁化されていますね。
Sメーターを取り外しました。
消磁機にて消磁しました。
磁気飽和を超えるくらいのショックをかけます。
メーターの指示が回復しました。
スケルチがかかってしまうとのことで、ボリュームを取り外しました。
分解、アルコール洗浄をしました。
カーボン抵抗帯の摩耗も少なく、抵抗値が回復しました。
スケルチOKです。
スタンバイにすると連続音になります。
コイルが断線していました。
インダクタンスは39mHです。
断線です。
0,5mm線を目一杯に巻いてみました。
17uH 全く及びませんでした(笑)。
手持ちのあった47mHのインダクターを取り付けました。
発振音は多少変化しますが悪くないです。
電解コンデンサーを全交換します。
音声と変調にはオーディオ用のコンデンサーを使います。
音響用コンデンサー MUSE
メタライズドフィルムコンデンサー
オーディオ用抵抗。
使う場所には使います。
トランジスター、検波ダイオードなど半導体を全交換しました。
6,2V ツェナーダイオード交換。
2CHが発振停止していました。
クリスタルにハンダ不良があり再ハンダしました。
SメーターのLED化希望です。
点灯を確認しました。
交換した部品です。
ほぼリニューアルです。
各部の調整。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー117,0dBm
ー73dBmを受信のとき、
Sメーター指示9以上です。
Sメーターの回復OKです。
周波数調整。
27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアス良好。
アンテナを伸ばした状態にて、
アンテナローディングコイルを最大に調整しました。
Eスポシーズン到来ですね。
ICB-650 修理が可能か
(2022/5/22 21:03:20)
ICB-650 修理が可能か、とのことでお預かりしました。
かなりのジャンク品です。
しかし全くの不動品ではなく、受信は何かブツブツ音がします。
送信は弱いですが、発振しているようです。
これなら何とかなるかも知れません。
外部アンテナ端子が増設されていました。
元に戻すよう、配線を取り外しました。
アンテナローディングコイルの基板が割れています。
基板が浮いた状態でネジを締めたと思われます。
コイルの破損はありませんでした。
基板を補修しました。
コイル取り付け。
電解コンデンサーをオール交換します。
ハンダ不良、パターン剥離、断線を点検しました。
あやしい場所には再ハンダしました。
送信・受信が切り替わらず、無音になってしまいます。
PTTスイッチを取り外しました。
分解、アルコール洗浄しました。
接点の酸化物を研磨しました。
接点用コンタクトグリスを塗布しました。
組み立て。
チャンネル切替えが不調で、スイッチにガリがあります。
機構を取り外しました。
RX水晶もNGです。
スイッチを取り外しました。
分解、アルコール洗浄しました。
接点の酸化物を研磨しました。
組み立て。
水晶発振子の点検。
1チャンネルのRX水晶が不良です。
手持ちのあった水晶に交換しました。
交換した部品です。
ICB−650動き出しました。
各部を調整します。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー123,0dBm
周波数。
26,976MHz
出力 0,5W
スプリアス良好。
たいへんキレイです。
アンテナを伸ばした状態にて、
アンテナローディングコイルを最大に調整しました。
コネクターを外したあとの穴を塞ぐ適当なものがなく、コネクターを付けておきました。
機能は死んでいます。
SONYのDCジャックは外側が+です。
間違えると壊れます。
格好の良い無線機ですね。
ミリタリーグッズのショーケースに飾られているのを見たことがあります。
「売り物じゃない」とのことでしたが、オブジェとしても絵になりますね。
CH-580 送・受信できない
(2022/5/19 1:09:34)
CH-580 送・受信できないとのことでお預かりしました。
オーナー様が修理を試みるも断念したとのことです。
コンデンサーは交換済みです。
電源を入れるとバリバリと大きい音で、最大ボリュームのまま調整が効きません。
ガリオームのためボリュームを取り外しました。
分解、カーボン抵抗帯をアルコール洗浄しました。
組み立て。
音量の変化は回復しましたが、バリバリ音は解消しません。
バリバリ音がするのは他に原因があります。
パターン同士がショートしていないか、コンデンサーの交換が正しいかを総点検します。
信号経路の部品を一部取り外し区画ごとに切り分けてゆくと、AFドライバーのトランジスターが不良であることが分かりました。
2SC458交換しました。
2SC1815取り付け。
バリバリノイズが消えました。
ANLカットしました。
受信感度調整。
感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー121,0dBm
周波数。
27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアス良好。
アンテナを伸ばした状態にして、
アンテナローディングコイルを調整。
最大になるように調整。
カスタムICは一切使わず、全てがディスクリートで組まれた無線機です。
ICB-870T 送信・受信感度が悪い
(2022/5/18 13:23:09)
ICB-870T 送信・受信感度が悪いとのとこでお預かりしました。
アンテナ取付け部を増し締めしました。
メンテナンス性は良いです。
不調の原因となるハンダ不良、破損部品、パターン剥離、断線が無いか調べます。
あやしい場所には再ハンダしました。
ケーブルがネジに噛まれています。
製造時からの状態ですが、影響が出るため整えました。
電解コンデンサーを全交換しました。
変調部と受信音に関する場所はオーディオ用コンデンサーに交換しました。
・音響用コンデンサー MUSE
・メタライズドフィルムコンデンサー
・オーディオ用抵抗
使う場所には使います。
交換した部品です。
測定と調整。
コンデンサーが新しくなったためエージング、十分に温まったところで調整します。
受信感度を調整、繰り返し追込みます。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー123,4dBm
ー73,0dBm受信のとき、Sメーター9が標準です。
受信感度復活しました。
Sメーター9以上です。
周波数。
27,144Mhz
スプリアスの状況。
出力 0,5W
ロッドアンテナを伸ばし、
アンテナローディングコイルを調整。
電界強度計の指示が最大になるよう調整しました。
受信感度スペックシール添付しました。
基本性能は引き出しました。
IC-275 周波数が変わらない
(2022/5/15 23:39:40)
IC-275 周波数が変わらないとのことでお預かりしました。
光学式ダイヤルエンコーダー取り外し。
定番の不具合です。
赤外線LED、フォトトランジスタ、劣化のため交換します。
赤外線LEDは発光しますが、交換しておきます。
エンコーダーの回転が重たいです。
回転軸のグリスが固まっていました。
洗浄しました。
シリコングリスを塗布して組み立てます。
スクリーンが歪んでいます。
ネジのテンションが強すぎるため調整しました。
洗浄・調整が終わり組み立てました。
ハンダ不良、パターン切れを点検しました。
異状なしです。
赤外線LED交換。
フォトトランジスター交換。
交換途中の経過です。
パルスが出るようになり、周波数が変わるようになりました。
パックライトをLED化。
ムギ球が交換された跡がありますが、黄色のキャップが1個ありません。
手持ちのあったキャップを取り付けました。
LEDに交換しました。
電流制限抵抗は別の場所に取り付けてあります。
バックライトの点灯を確認しました。
バックアップ電池の電圧、
3,0Vです。
交換した部品です。
測定と調整。
周波数調整。
出力 10W
スプリアス良好。
受信感度。
ー124,5dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付しました。
IC-275・375は、不調な無線機は少ない印象です。
現在でも愛用者が多い無線機ですね。
DR-120 点検
(2022/5/15 11:10:15)
DR-120 点検のためお預かりしました。
ALINCO の無線機はメンテナンスがやりやすいです。
明らかに外観が劣化した部品もありません。
液晶のバックライトはオレンジ色のLEDです。
オーナー様は白色のバックライトが好みとのことです。
コントラストがハッキリ見えるため、オレンジ色なのでしょうか。
送信・受信の測定をしてゆきます。
周波数を調整しました。
出力。
20Wです。
スプリアス良好です。
受信感度測定。
ー124,3dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付しました。
基本性能は出ています。
問題ありません。
execution time : 0.060 sec