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link JHGのブログ JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)

現在データベースには 506 件のデータが登録されています。

feed IC-575 周波数飛び (2021/12/22 12:46:45)
IC-575 周波数飛びがあるとのことでお預かりしました。


IMGP3923

ダイヤルエンコーダーの点検です。


IMGP3932

周波数は変化するものの、一部のときだけ周波数が飛んでしまうという症状の場合は、
光学スリットの歪みに原因があります。

IMGP3933

ダイヤルエンコーダーを分解しました。


IMGP3934

スリット板が歪んでいます。


IMGP3935

スリット板が真っ直ぐになるように取り付けました。

エンコーダーの飛びは解消しました。

IMGP3937

28Mhzでパワーが出ないとのことです。


IMGP3928

パワー調整により、10W出力しました。


IMGP3945

50Mhzの出力。


IMGP3929

10Wで正常です。


IMGP3944

パネル照明切れにより、LED化しました。

フロントパネルのシールド板を外しムギ球をLEDに交換します。

ここまで分解しなくてはならず、メンテナンス性が良いとは言えませんね。

IMGP3930

LEDに交換しました。


IMGP3931

点灯確認しました。


IMGP3946

メモリーバックアップ電池の電圧、3,0Vです。


IMGP3938

各部を調整しました。


IMGP3939

BFO周波数の調整中。


IMGP3940

送信周波数調整。

51Mhzのとき。

IMGP3941

スプリアス良好です。

51Mhz

IMGP3942

受信感度測定。

ー114,0dBm (SINAD)

IMGP3943

修理完了しました。


IMGP3947


feed クラニシ RW-271W 調整 (2021/12/13 22:21:37)
クラニシ RW-271W 調整のためお預かりしました。

・145Mhz OK
・430Mhz NG

とのことです。

IMGP3893

指示値はトリマにて調整します。


IMGP3894

パワー調整用のトリマは、HI LO に分かれています。


IMGP3895

フジソクの無線機テスターにて指示した値を較正の基準としました。


IMGP3888

145Mhzにて10Wを測定します。


IMGP3889


IMGP3891

無線機テスターのRF POWER計は10Wを指示しました。


IMGP3890

433Mhzにて10Wを測定します。


IMGP3886


IMGP3888

無線機テスターのRF POWER計は10Wを指示しました。


IMGP3887

50Ω、0〜2,7Ghz対応の無誘導抵抗(インダクタンス成分が無い)を終端抵抗として測定を実施します。

ダミーロードです。

IMGP3892

ダミーロードでのVSWRは1,0を指示。

(433MHzにて実施)

IMGP3902

145Mhz 10W送信


IMGP3901

20Wレンジにて10Wを指示するように調整しました。

(145Mhz)

IMGP3897

200Wレンジにて10Wを指示するように調整しました。

(145Mhz)

IMGP3896

433Mhz 10W送信


IMGP3899

20Wレンジにて10Wを指示するように調整しました。

(433Mhz)

IMGP3898

200Wレンジにて10Wを指示するように調整しました。

(433Mhz)

IMGP3900

1200Mhzについては環境が無く未実施です。

クラニシの製品は作りが良いですね。

IMGP3903

feed ICB-87R 受信感度が悪い (2021/12/5 15:18:54)
ICB-87R 受信感度が悪いとのことでお預かりしました。


IMGP3828

アンテナの緩みを調整しました。


IMGP3829

受信感度はかなり低下していました。

ほとんど聞こえない状態です。

IMGP3830

受信信号の経路を全て再ハンダしました。


IMGP3831

受信コイルを調整。

だいぶ離調しており、感度がぐーんとアップしました。

IMGP3834

受信感度は最大です。


IMGP3835

受信感度回復しました。

ー106dBm

IMGP3838

AGCの調整。

44dBを受信して、

IMGP3837

AGCは、Sメーターのレッドゾーンの端にかかるように調整します。


IMGP3836

第2局発周波数の調整。

10,240MHz

IMGP3832

送信局発の調整。

10,695Mhz

IMGP3833

ロッドアンテナを伸ばした状態にて。


IMGP3843

アンテナローディングコイルを調整し、電界強度計にて出力が最大になるようにします。


IMGP3844

スプリアス良好です。


IMGP3840

周波数。

8ch 27,144Mhz

IMGP3848

出力 0,5W

IMGP3839

オーナー様の希望により、Sメーター照明を追加しました。


IMGP3841

点灯確認。


IMGP3842

側面の技適マークにて、本機は 後期型 前期型です。  あたりの機種ですね。


IMGP3846



IMGP3845

・アンテナの長さ
・受信感度・飛びの良さ
・最良のポイントに動きまわれること
など総合的に見て、SONYのCB無線機を1台だけ所有するとしたら、ICB-87Rは最良に属すると思います。

IMGP3847

feed ICB-880 送・受信できない (2021/11/26 17:16:36)
ICB-880 送・受信できないとのことでお預かりました。


IMGP3758

分解です。


IMGP3759


IMGP3760

PLL部のシールド板を取り外します。

ハンダ跡からは、取り外されて手が入っていますね。

IMGP3784

シールド板を取り外しました。


IMGP3761

電解コンデンサーからの液漏れにより基板が腐食しています。

液漏れの影響は、隣のトランジスターQ26まで及んでいました。

IMGP3764

Q26とC117を交換です。

低電圧制御。

7セグメント、ドット。


a

電解液の液漏れによりダメージを受けた基板は、ホールをドリルでさらいます。

ドリルには無水アルコールを付けてホールを洗います。

IMGP3765

腐食が進んだ緑色のレジストを剥がしてアルコール洗浄したあとにハンダを盛り付けます。


IMGP3766

ハンダ吸収線で余分なハンダを吸い取ります。


IMGP3767

パターンの導通を確認します。


IMGP3768

液漏れで汚れた部品です。


IMGP3793

部品交換後、発振などを確認してゆきます。


IMGP3762

PLLからの信号が確認できず、発振していません。


IMGP3778

局発の水晶発振子を点検します。


IMGP3787

水晶発振子に異状はありませんでした。

8Mhzで発振しています。

IMGP3779

PLLシンセサイザー

IC2 から信号が出ていません。

IMGP3780


IMGP3782

IC2 SONY CX-759

分周器、位相比較、ロック、スキャンカウンタ、7セグメントドライバまでが一つのICに入ったカスタムICです。

1番 2番 3番 ピンからの出力がありません。

b
IC2 ピンのうち位相比較、ロック検出に関係した出力がNGになった可能性があります。

おそらく、ショートしたのでしょう。

シールド板アースのハンダ箇所から近すぎるのです。

特に2番と5番ロック検出はすぐ隣にあります。

IMGP3783

シールド板アース。


Screenshot from 2021-11-26 11-58-07

シールド板が少しでもズレたら、ハンダの盛りが少しはみ出したらアウトです。


IMGP3784


IMGP3786

SONY CX-759

たくさんの機能を持ったSONY独自のカスタムICです。

これだけの仕事を代替え出来るICも無く、残念ながら修理はストップしました。

IMGP3788

水晶発振は生きているのに、じつに惜しいですね。


IMGP3790


IMGP3789


feed ICB-770 受信できない (2021/11/26 9:46:32)
ICB-770 受信できないとのことでお預かりしました。


IMGP3663

強めの信号を受信しても、


IMGP3668

Sメーターは振れず、受信ができません。


IMGP3669

分解して点検します。

部品点数は少なめにてシンプルです。

IMGP3667

ハンダクラックなどを点検します。


IMGP3666

水晶発振子は金属ケース入りのものが使われています。

発振を点検するも異状ありませんでした。

IMGP3670

電解コンデンサーをオール交換しました。


IMGP3678

銀マイグレーションが進んだトランジスターを交換しました。

2SC710は不良になることで有名なトランジスターで、足が真っ黒です。

IMGP3677

トランジスターをオール交換しました。

検波ダイオードを交換しました。

IMGP3676

電源を入れてしばらくは良いのですが、受信感度が低下する症状が再発しました。

信号を追いかけてゆくと、フィルターでストップしていることが分かりました。

IMGP3674

フィルターの手前までは信号がきています。


IMGP3672

フィルターの後では信号が全く出てきません。

SSGより455Khzの信号を入れてみたところ復調が有り、明らかにフィルターがNGです。

IMGP3673

回路図ではここです。


Screenshot from 2021-11-25 20-23-49

ムラタのセラミックフィルターがNGです。

10,7Mhz

IMGP3689

交換用のセラミックフィルターです。


IMGP3770

受信感度が回復しました。

各コイルを感度が最大になるように調整しました。

IMGP3671

受信感度。

ー109dBm

IMGP3680

トランジスターの交換により、Sメーターの振れ方が変化しました。

最大受信にしてもSメーターが5で止まってしまいます。

IMGP3771

Sメーターの振れはQ5 2SC710 のエミッタ電圧によります。

Q5のトランジスターを2SC1815に交換したところ、エミッタ電圧が変わったのが原因です。

R12とR16のベースバイアス量を変えてみました。

結果は、バイアスのR16は変えないほうが良いことがわかりました。

Screenshot from 2021-11-25 20-24-29

R12をVRのタイプに交換しました。

メーター0点の調整において、持ち上がり方がどうなるかバイアスR16とのバランスを試行錯誤した結果、R16は交換しないほうが良いこととなったのです。
元々のトランジスター2SC710のhfeは300ほどで、手持ちのあった2SC828 hfe250と交換してみましたがバランスは良くありませんでした。
現在は2SC1815 hfe500が付いています(ECBの違いで取付方向は逆向きです)。

IMGP3773


IMGP3774

カスタマイズです。

マイクアンプの信号経路のコンデンサーをオーディオ用に交換しました。

IMGP3756

オーディオ用コンデンサー MUSE

ポリエステルフィルムコンデンサー

IMGP3755

いちだんと良い変調です。


IMGP3757

Sメーターの照明をLED化しました。


IMGP3684

点灯確認。


IMGP3685

周波数。

27,144Mhz

IMGP3688

ロッドアンテナを伸ばした状態にて出力最大に調整しました。


IMGP3681

出力。

ピーク時0,5W以上です。

IMGP3683

スプリアス良好。


IMGP3687

電池ふた、スポンジがボロボロです。


IMGP3776

ボロボロと無線機の内部に落ちてしまうので剥がしました。


IMGP3777

現行の新機種にも負けない無線機です。

お楽しみください。

IMGP3775

feed RJ-450 受信感度低下 (2021/11/26 9:32:28)
RJ-450 正常に動作しているか点検の依頼です。


IMGP3690

8チャンネル機です。


IMGP3691

電源スイッチです。

SONY の無線機と同様にスタンバイ付きです。

IMGP3692

受信感度が低下しているようです。

もう少し良くてもよい気がしますが、ポータブル機としてはこのくらいでしょうか。

工事現場での交通整理、登山時の前列・後列との連絡業務で使うには十分ですが、フリーライセンス無線として我々が使うには楽しめるレベルではないです。

IMGP3696

分解。


IMGP3698

オーナー様が気にされていた電池ケースの状態です。

サビも無くキレイでした。

IMGP3699

基板を取出しました。

1枚基板です。

IMGP3700

基板裏側の状況。

トランジスター、抵抗、コンデンサーなどはチップ型が使われています。

IMGP3701

水晶発振子は金属ケースのものが使われています。


IMGP3702

ひと通りチェックして、動作しているのを確認しました。

調整のみでOKのようです。

サービスガイドにはテストポイントが明記されていますが、基板にはその端子が無いので取り付けます。 

端子を10箇所にハンダ付けです。

IMGP3730

測定器に接続するためのダミーを作るように回路図が記載されています。

各ポイントで使うため、ジャンク基板の切れ端にて作りました。

・RXダミー
・TXダミー
・TXローディングダミー

IMGP3731

順次、調整してゆきます。

37Mhz発振調整。

IMGP3736

27Mhz MIX調整。

最大に調整、波形もキレイに整うようにします。

ジッターが見えますが、複数の山を重ねるように輝線を見て整えます。

このような用途ではアナログオシロでなくては無理です、並級のデジタルオシロでは微妙な加減はわかりません。

IMGP3740

低下している受信感度を調整します。

SSGより少し強めの信号を受信します。

指定では4チャンネルで実施とのことです。

IMGP3732

コイルを調整して、


IMGP3734

感度が最大になるように調整しました。

このような用途にはアナログテスターが活躍します。 アナログ大活躍です。

IMGP3733

受信感度、ー104dBmまで回復しました。

フリーライセンス無線では実用レベルです。

アンテナ次第ですが、レベルはあるということです。

IMGP3735

10,695Mhz 発振調整。


IMGP3741

変調がザラつき、良いレベルではない感じです。

原因がわからず難航しましたが、チップコンデンサーに割れがあるのを発見しました。

IMGP3748

回路図ではこの場所です。

C94 0,047uF


b


ロットの違いでしょうか、本機は基板パターンが変更されていました。

回路図ではこの場所に記載されています。


c

回路図の場所にはC94が無く、丸印に変更されています。


IMGP3749

取り外してみると割れています。

基板の左右にはちょうど良い穴が空いています。

IMGP3750

基板の穴によりリードタイプの部品が使えそうなので、セラミックコンデンサーを取り付けました。

回路図からはパスコンなので影響はないと思いましたが、改善がありました。

0,047uF

IMGP3751

変調が改善したところで、カスタマイズです。

マイクアンプ通過の経路にある電解コンデンサーをオーディオ用では定番のカスタムで、フィルムコンデンサーに交換しました。

a


IMGP3752

フィルムコンデンサーを取り付けました。

AMらしい暖色かつ、シッカリとした変調となりました。

IMGP3753

各ポイントで使うダミーにて送信の調整です。


IMGP3742

自作のQRPパワーメーターです。

フルスケール1Wで、半分くらい。

製作参考
http://jr2jhg.livedoor.blog/archives/9411249.html

IMGP3697

出力  0,5W


IMGP3745

スプリアス、高調波が見えます。


IMGP3694

マーカーポイントで測定すると、30Mhzでは ー65,27dBmです。


IMGP3693

コンパクトで良い無線機です。


IMGP3754


feed DAIWA PS-33MXⅡ 出力不良 (2021/11/21 1:33:22)
DAIWA PS-33MXⅡ

出力不良とのことでお預かりしました。

IMGP3704
 
V.ADJ 13,8V のとき、


IMGP3706

メーターは9V付近を指示します。


IMGP3707

出力電圧も9,4Vと不良で、V.ADJと一致しません。


IMGP3708

コントロール基板の点検です。


IMGP3709

パターンが焼き切れて消失したところを、オーナー様がジャンパー線にて修復した跡があります。


IMGP3710

導通が無いパターンがあったので修復しました。


IMGP3715

調整ボリュームの不良により全交換しました。

1個については割損していました。

IMGP3725

ボリューム交換しました。


IMGP3718

出力電圧の調整。

スイッチをVにして、

IMGP3721

電圧を13,8Vに調整。


IMGP3711

メーターも正常(13,8V)に指示するように調整しました。


IMGP3712

出力電流(アンメーター)の調整。

スイッチをAにして。

IMGP3724

1Ωの抵抗を負荷にして、ターミナルのプラス、マイナスに接続します。


IMGP3713

出力電圧を5Vにしておき、


IMGP3714

5Aを指示するように調整すればOKです。

I=E/R   5A=5V/1Ω

1Ωの抵抗に5Aの電流が流れるので、数秒のうちに調整してください。
セメント抵抗から煙が出ます。

IMGP3719

電源スイッチが点灯しません。


IMGP3705

部品交換しました。


IMGP3726

電源スイッチ点灯です。


IMGP3727

トランス型の電源は貴重品です。

PS-33XMはファンレスのため静かで良い電源ですね。

IMGP3728


feed パワーモニター (2021/11/5 10:45:57)
CB無線を運用する際にどうすれば効率良くパワーが出てゆくか。
無線機のどこを持ったら良い状態のアースが取れているか。
周囲のコンデションや、地面との設置状態は良いか。

自分の無線機から出てゆくパワーを、現場において確認するのに、なにか良いものはないだろうか?

このような要望が寄せられました。

電界強度計にて計測するのが良いのでしょうが、現実的ではありませんね。

電界強度が何(V/m)とか、何ワット(W)であるとか、そのようなことを求めているのではなく、単にスカラー量としてわかれば良いとのことです。

CB無線機の「ロッドアンテナから発信するのが条件」として、0,5Wのパワーでもモニターが可能な機器は何が使えるでしょうか。

使用したCB無線機は HITACHI CH-580 です。

IMGP3535

以下は、高周波の強度を確認することができる機器にて試してみました。

・クラニシ電界強度計 LA-300

1メートルの距離にて、メーターは少し振れました。

IMGP3545

20センチメートルの距離ではメーターが振り切れたためアッテネータで調整しました。

その用途に特化した機器のため、期待どおりかと思います。

IMGP3546

・ディップメーター サガ電子 DM-250

電界強度計としての使途もあるディップメーターです。

1メートルの距離にて、メーターは全く振れませんでした。

IMGP3543

20センチメートルの距離ではメーターが良く振れました。


IMGP3542

・スペクトラムアナライザー tiny SA

中国製で値段は6000円程度ですが、スペアナとしての性能は十分にあります。
TG付きでこの値段とパフォーマンスにはおどろきです。

IMGP3540

1メートルの距離にて、反応は少しありました。

周波数のカウントはできました。

IMGP3539

20センチメートルの距離ではOKです。

スプリアス良好です。

IMGP3541

・オシロスコープ パナソニック VP-5535

ロッドアンテナにて受信

IMGP3537

1メートルの距離にて、安定して受信できました。

周波数のカウントもOKです。

無線機の送信調整をするなら、オシロスコープが一番使いやすいのではないかと思いました。

IMGP3538

・アナログテスター カイセ SK-357

パネルには「ダイオードプロテクション」であることが明記されています。

IMGP3525

テスターリードが無い状態でも、スイッチがOFFの状態でも、近くでハンディー無線機を送信するとメーターが振れます。

IMGP3528

・アナログテスター サンワ YX-360TR

「ダイオードプロテクション」であることが明記されています。

IMGP3531

テスターの近くで送信するとメーターが振れます。

テスターからは小さくジーという音がしますが、メーター駆動部からの振動音、またはセラミックコンデンサーからの振動音かも知れません。
高周波の影響は至るところにきています。

IMGP3532

「ダイオードプロテクション」のアナログテスターでは、テストリードをアンテナコネクタに当てると、

IMGP3533

高周波は検波されてメーターが振れてしまいます。

この手のテスターの落とし穴かも知れませんね。
測定レンジはあえて直流(DC)にしてみました。
トランジスタなどの半導体はダイオードなので、例えば医療機器の近くなどでハイパワー無線の送信が問題になったり、高周波回路の設計がいかに難しいかがわかりますね。
人命に関わります。

デジタルテスターでもこのようにしたら、数値が上がるのが確認できます。壊してしまうので試すのはやめましょう。

IMGP3534

テストリードをダイポールアンテナのように広げて、


IMGP3549

CB無線機にて送信すると、20センチメートルの距離ではメーターが良く振れました。


IMGP3551

1メートルの距離ではあまり振れませんでしたが、なるほどダイポールは水平偏波だ! アンテナを水平にしたほうが振れが良いです。

IMGP3550

ロッドアンテナにテストリードをグルグル巻きにしました。

とても良くメーターが振れました。

CB無線機のパワー確認は、ダイオードプロテクションのアナログテスターで良いのではないかと思いました(笑)。

IMGP3552

ヒューズプロテクションのテスターではどうでしょうか。

HIOKI 3030−10

IMGP3529

メーターはピクリとも振れませんでした。

さすがは日置の製品です、筐体付近からの高周波では影響はありません。 

企業におけるシェアが高いのもうなずけますね。

現在、日置のアナログテスターの製品ラインナップはこの3030−10 一台のみです。

IMGP3530

電子レンジです。

テスターリードをドアに吊るした状態にて、漏れ高周波を検出しました。

数値は弱いですが、かなりの電力です。 

1メートル離れればテスターでは無感となりました。

IMGP3596

CB無線機の運用現場において、パワーコンディションを把握するにはどの方法が良いでしょうか。

0,5Wという出力を効率良く受信できて、エネルギーに変換できるにはどうすれば良いでしょう。

機器はなるべくコンパクトなものが良いです。

27MhzのAM波にて実験です。

SSGよりAM変調された 10dBm 10mWを出力しました。

IMGP3524

FCZ研究所のQRPパワーメーターに代表される、良く使われるダイオードシングル検波回路を組んでみました。

ダイオードはゲルマニウムです。

IMGP3512

良く検波されていますが、ラジケータなどのメーターを十分振らせる力はありません。


IMGP3513

倍電圧検波回路を組んでみました。

ダイオードはゲルマニウムです。

IMGP3521

0,2V出ました。

ラジケーターを振らせるには十分です。

IMGP3523

部品の定数を変えたり、最低限の部品だけにしても動作は大差無いことがわかりました。

検波するダイオードもゲルマニウムダイオードでなくても良いということで、普通のシリコンダイオードでも十分使えます。

シリコンダイオードで試験している画像です。

IMGP3554

普通のシリコンダイオードで、スイッチング用途などで使うものです。


IMGP3558

たまたま手持ちのあったロームの 1S2473 ですが、マルツ電波で入手できる1N4148で十分です。

検波したものを音声として聞くわけではないのでシリコンダイオードで良いです。

IMGP3559

部品はこれだけです。

セラミックコンデンサー0,1uF 2本

ダイオード2本

IMGP3555

タカチのケースです。


IMGP3556

小型のラジケーターを取り付けました。


IMGP3557

CB無線機の0,5Wでも抜群にメーターが振れます。

振れ過ぎて試験中にメーターが振り切れるので、ついにラジケーターが壊れてしまいました。

IMGP3562

メーター保護のために100uFのコンデンサーとアッテネータに50kΩのVRを追加しました。

ラジケーターは交換しました。

IMGP3561


IMGP3563


IMGP3560

検出クリップへの配線です。


IMGP3564

検出クリップ。

ケースにネジ止めしました。

IMGP3565

CB無線機のロッドアンテナに取り付けます。


IMGP3567

送信するとメーターが振れます。

保護回路があるにしても、アッテネータは強方向から始めてください。

IMGP3569

BNCコネクタ付きのロッドアンテナに取り付けてみました。


IMGP3570

近くで送信したところです。


IMGP3571

大きさはこのくらいです。


IMGP3572

ストラップベルトにクリップして持ち運んでください。

無線機を車の屋根に置いたり、外部電源のアースを強化したり、電波の見える化で確認し、飛びの良さにつながるでしょうか。

希望の用途に合ったものが出来たと思います。

IMGP3574

配線図


パワーモニター

feed エリート無線 ERB-1200GU (2021/11/5 1:01:24)
エリート無線 ERB-1200GU 

1200Mhz プリアンプ キャビティ

増幅しないとのことでお預かりしました。

IMGP3576

改造されて付け足された部品もあるようです。


IMGP3577

エリート無線は今は無い会社です。

情報が少ないところ、回路図らしきものがありました。

as

抵抗のような部品は何でしょうか。

キャパシタのような2枚の金属板は何でしょうか?

いずれも回路図には無いものです。

IMGP3579

抵抗のような部品を取り外しました。


IMGP3580

テスターにかけると部品が何であるかが分ります。

「わからない、またはダメージパーツ」だそうです。

IMGP3583

導通も無くゼロです。


IMGP3586

ここにもある回路図に無い部品は何でしょう。

両端がケースにハンダ付けされて意味が無く、スポンジに通してあって何をしようとしているのかわかりません。

IMGP3581

導通も無く。


IMGP3585

テスターにかけてもダメージパーツとのことです。


IMGP3584

Ga-As Nチャンネル J-FET MRG-1202 です。

電圧をかけても増幅せず、NGです。

IMGP3578

FETを交換しました。


IMGP3590

回路図どおりにもどして(回路図にもやばいところがあり、ツェナーが落ちるとどうなると思います)

付けるところにはコンデンサーを入れて運転です。

IMGP3587

とりあえず0,1uFを使いました。


IMGP3591

取り外した部品です。


IMGP3594


IMGP3592

1295Mhz 出力しました。


IMGP3588

プリアンプの動作OKです。


IMGP3589


feed QRPパワーメーター (2021/11/2 2:22:35)
QRPパワーメーターを作って欲しいとのことで作りました。

タカチのケースです。

IMGP3465

ラジケーターです。


IMGP3469

規格は次のとおりです。

フルスケール 500uA
内部抵抗 650Ω

VUメーター DE-1434 秋月電子で購入しました。

IMGP3470

ラジケーターの大きさでケガキ線を引きます。


IMGP3471

白色の鉛筆は「ダーマトグラフ」というクレヨンのように柔らかい芯のものです。


IMGP3472

ピンバイスでザックリと穴を開けます。


IMGP3473

穴と穴のブリッジ部分を彫刻刀と金づちで叩いて落とします。

ヤスリで窓の大きさを整えます。

IMGP3474

ラジケーターを取り付けました。


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BNCコネクタを取り付けます。


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テスターリード端子を取り付けます。


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双方を取り付けたところです。


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平ラグ板に検波部品を取り付けてゆきます。


IMGP3477

50Ωのダミーロードです。

100Ωの抵抗2本を並列にします。

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帯域特性を改善するためのイコライザー回路です。

抵抗 4,7kΩ

コンデンサー 4pF

IMGP3478

検波用ゲルマニウムダイオード。

1S1514

IMGP3480

較正用 ボリューム 50kΩ 


IMGP3481

ラグ板に部品を取り付けました。

検波ダイオードは破損しやすいため、交換できるようにソケット式にしました。

IMGP3482

ラジケーターに0,1uFのコンデンサーを取り付けます。


IMGP3483

ラジケーター、テスター表示切替えスイッチ。


IMGP3484

変調モニター用イヤホンソケット。


IMGP3485

組み立て、ケース内の状況。


IMGP3490

較正。

10Vの直流電圧(DC)を入力。

IMGP3487

較正用50kΩのボリュームを調整。


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フルスケールになるように調整します。

フルスケールで1Wです。

IMGP3488

検証。

28MhzのFMにて実施。

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パワー計の出力は0,5Wを指示。


IMGP3496

同条件にて送信すると、ラジケーターは半分付近を指示しました。

0,5Wです。

IMGP3499

テスター指示の使い方です。

スイッチをテスター側に切替えます。

スイッチは、ラジケーターの方向かテスターの方向に切替えるので分かりやすいと思います。

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テスターリードを差し込みます。


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デジタルテスターの直流(V)レンジを選択します。


IMGP3495

4,73Vと指示しました。


IMGP3493

パワーは計算で求めます。

P=E2条/R

P=(4,7×4,7)÷50  (Rは50Ωで計算します)

P=0,44W

だいたい0,5Wと一致しました。

1W以上の測定は計算で求めてください。

ダミーロードやダイオードの耐性から5Wくらいが限界かと思います。

IMGP3494

RCAプラグ。


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測定用ケーブル。

カギ式ピックアップにしたので何かと便利です。

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耐熱線を使用したので耐久性もOKです。


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ロッドアンテナをクリップするための大型ワニくちクリップです。


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カギ式ピックアップに引っ掛けて使ってください。


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ワイヤーアンテナにロッドを這わせれば、電圧腹の部分と首の部分がどこかがわかります。

最小または最大になったところが共振点なのでそこで切断すれば良いのです。

電界強度計にもなります。

IMGP3506

クリスタルイヤホンで変調をモニターすることができます。

AM・SSBで有効  FMでも聞き取れました。

IMGP3507

今回のフルセットです。

使ってみてください。

IMGP3508

配線図です。

C3は無くても良いです、SSBのときにラジケーターの動きがスローになりピーク点が見やすくなります。
急な過入力によるラジケーターの断線を保護します。

QRPパワー計テスター接続型

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