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link JHGのブログ JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)

現在データベースには 506 件のデータが登録されています。

feed SONY ICB-87R チャンネルスイッチ、ガリ (2021/7/11 8:08:12)
SONY ICB-87R チャンネルスイッチにガリがあるとのことでお預かりしました。


IMGP2416

側面に貼られた技適マークにて、本機は後期型であるとわかります。


IMGP2417

分解。

ハンダ不良など点検です。

IMGP2418

アンテナに接触不良があるとのことでした。

アンテナにつながるネジが緩んでいました。

今回で2例目となりますが、ICB-87Rはこのネジが緩んでいることが多いです。

接触不良を感じたのはこれが原因です。

IMGP2419

ケースと分離します。


IMGP2420

チャンネルスイッチにガリがあるとのことです。

ネジが緩んでいました。

CB無線機は頻繁にチャンネルを変えるため、ネジが緩いとスイッチがぐらぐらして負担がかかり破損してしまいます。

これも2例目となる症例です。

IMGP2421

チャンネルスイッチを取り外しました。

アルプス電気製です。

IMGP2422


IMGP2423


IMGP2424

通しピンの頭を飛ばして分解しました。


IMGP2425

接点を洗浄しました。

減りはまだOKですので再生でゆけると思います。

IMGP2428

スライド接点用グリス塗布しました。


IMGP2426


IMGP2427

通しピンに長ネジを使い組み立てました。


IMGP2429

取り付け、スイッチのガリは解消しました。


IMGP2430

アンテナがぐらぐらしていました。


IMGP2447

目隠しフタです。

逆ネジになっているとは知らず、回すのに硬かったのでコジリ過ぎました。

傷付けました、ごめんなさい。

IMGP2448


IMGP2449

アンテナ中心のネジを増し締めしました。

ガッチリです。

IMGP2450

調整をしてゆきます。


IMGP2431

トランジスタを交換した形跡だと思いますが、ハンダが荒れています。


IMGP2438

再ハンダしました。


IMGP2439

基板にテストポイント(TP)を付けます。


IMGP2445

局発をピックアップするところにもテストポイント(TP)を付けます。


IMGP2446

受信局発の調整。

10,240Mhz

IMGP2432

送信局発の調整。

10,695Mzh

IMGP2437

送信の調整。

ロッドアンテナを伸ばした状態にします。

IMGP2452

電界強度計にて、


IMGP2454

出力最大になるように調整しました。


IMGP2453

周波数。

27,144Mhz

IMGP2441

スプリアス良好です。


IMGP2443

出力。

MAX1Wのパワー計にて半分くらいです。

IMGP2440

受信感度調整。

オシロスコープにて波形を見ながら感度が最大になるように調整します。

AM復調波形はキレイなサイン波です。

IMGP2434

Sメーター感度調整。

規定の位置(レッドゾーンの手前)に調整。

IMGP2435

調整後、受信感度測定。

ー106,0dBm

IMGP2444

受信感度スペックシール添付しました。


IMGP2455

Eスポシーズンお楽しみ下さい。


IMGP2456

feed STANDARD C6000 LED化 (2021/7/8 17:59:14)
STANDARD C6000 LED化のためお預かりしました。

1200Mhzの無線機は新しく発売されていないため、現行品を修理して使うしかなく貴重品です。

IMGP2391

フロントパネルを外して電球をLEDに交換してゆきます。

奥にも電球があるのでボリュームを外して交換です。

IMGP2393

電球をLED化しました。

電流制限抵抗を取り付ける方法です。

470Ω

IMGP2394

周波数測定。

433Mhz

IMGP2395

1295MHz


IMGP2396

スプリアス良好。

433Mhz

IMGP2398

スプリアス良好。

1295Mhz

IMGP2397

出力

433Mhz 30W

1200Mhz パワー計がなく未計測です。

IMGP2402

受信感度測定。

433Mhz ー119,3dBm (SINAD)

IMGP2399

1295MHz ー122,6dBm (SINAD)


IMGP2401

受信感度スペックシール添付。


IMGP2407

LEDのヒカリ、さてその色合いは。。


IMGP2404

エメラルドグリーンです。

アクアリウムの水槽を見ているよう、熱帯魚が泳いでないかなあ。

IMGP2405

発熱もほとんどありません。

熱い夏にはクールな感じでQSOはいかがですか。

IMGP2406

feed ナショナル RJ-380 調整 (2021/7/7 17:44:00)
RJ-380 調整のためお預かりしました。


IMGP2301

ロッドアンテナの1段目が抜けてしまうとのことですが、アンテナ基部(一番太い段)がかしめてある構造のため胴体を切断しなくてはなりません。

ロッドアンテナの修理業者はありますが、ここは交換するしかありません。

中古の出物もなく、曲がりを修正するのみとしました。

IMGP2303

電源ONのときにSメーターが左に振り切ってしまうとのことです。

確かに。。。

IMGP2304

分解してみましょう。

何か文字が書いてあります。 参上!っていうことでしょうかね。

IMGP2354

周波数ダイヤルを外したところ。

ここにも文字が書いてありました。

IMGP2386

ボリュームつまみを外したところ。

金色の縁取りがありました。

他にも、中のコンデンサーに色が塗ってあったり、ネジ穴の縁が塗ってあったり「こんなところにも。」そういう場所を探すのが楽しい無線機でした。

IMGP2389

修理、ご苦労されましたね。


IMGP2355

ハンダこての熱が強すぎるためにパターンが剥離したようです。

熱量は30Wくらいのものが良いと思います。

IMGP2356

鉛フリーハンダの場合はすぐにツヤが無くなり、ハンダごてにハンダが付いてきてしまいます。

ツヤが無くなってくると扱いにくいので、ペーストを使って濡れ性を回復させて下さい。

ハンダ後に基板に残ったペーストはキレイに洗浄してください。
後にパターンを酸化させてしまうので無水アルコールで拭き取ります。

IMGP2359

パターンの上で長くゴチャゴチャすることも無くなり、パターン剥離も少なくなります。

この時代は紙フェノール基板のようなものですから、どうしても剥離してしまいますよね。

IMGP2360

盛りが足りないかなと思うところに再ハンダをしました。

現状にて動作しているため、このままでアルコール洗浄をするのみとしました。

IMGP2357


IMGP2358

12Vのとき、


IMGP2361

Sメーターの指示をこの位置になるように調整。

パターン再ハンダと基板のアルコール洗浄をしたところ、Sメーターの振り切りは改善しました。

IMGP2364

10,8Vにて送信したとき、


IMGP2365

Sメーターの指示をこの位置になるように調整。


IMGP2370

Sメーターに照明を取り付けました。


IMGP2387

点灯を確認しました。

夜間運用のときにログブックを照らすのに調度良いかも知れません。

IMGP2388

送信の調整。

発振コイルを調整中

IMGP2371

出力が最大になるように調整します。


IMGP2372

MAX1Wのパワー計で半分くらいです。


IMGP2373

スプリアス良好。

ナショナルのCB無線機は素晴らしいですね。

IMGP2383

周波数。

8CH 27,144Mhz

IMGP2380

受信感度の調整。

4CH にて少し強めの信号を受信して、

IMGP2376

受信コイルを調整します。


IMGP2374

感度が最大になるように調整します。


IMGP2375

調整後の復調波形はキレイなサイン波です。


IMGP2378

受信感度測定。

ー104,0dBm

IMGP2379

スペックシールを添付しました。


IMGP2385

RJ-380は変調の掛かりも受信音も聞き取りやすく、良く作られた無線機だと思います。

軍用無線機のようで格好いいですね。

Eスポシーズンお楽しみ下さい。

IMGP2384

feed SONY ICB-R5 再生 (2021/7/6 23:18:08)
SONY ICB-R5 再生のためお預かりしました。

通電はOKでした。

送信・受信はNG、音は出ませんでした。

IMGP2194

ラジオの通電はOKです。


IMGP2195

ケースから取り出しました。


IMGP2223

電源、マイク、スピーカーの端子基板です。

配線の変更がされていますが、青いコードは何のためかわかりません。

IMGP2196

SONYのICBシーリーズはAC電源ジャックの+−が逆になっており、電源の逆接続が多いです。

保護ダイオードが取り付けられていますが、これでは過電流保護にもなりません。

IMGP2221

ダイオードはマイナス側に変更しました。

逆接続になってもOKです。

IMGP2222

何のためかわからない青いコードは取り外しました。


IMGP2261

水晶実装場所の状況。

赤枠の場所にはシールド板があるはずです。

矢印のリード線はそのアースの役目でした。

IMGP2197

ラジオのバーアンテナからの配線が修復されています。

細い線のため修理の際に切ってしまったり、基板をケースから引きぬくときに、スピーカー裏の磁石に引っ掛けて切断してしまうことがあるので注意が必要です。

IMGP2198

ラジオ周波数カウンターの配線です。

ピンジャックで外せるところ、直接ハンダ付けされています。

だいぶ手を入れてある無線機ですね。

IMGP2200

Sメーター照明に紫色のコードが直結されています。

回路図どおり照明スイッチに引き直しです。

IMGP2201

照明スイッチの爪が折れて破損しています。

照明スイッチを取り外す際に破損したようです。

IMGP2225

ネジも短かいので、長いネジに交換してガッチリ固定しました。


IMGP2226

7セグメントのマイナス配線だけが外され、他の場所に移設されています。


IMGP2202

元の場所に戻しました。


IMGP2227

Sメーターを取り外しました。


IMGP2224

この無線機はCRCのような油が全体に吹きかけられています。

おそらく接点復活剤かと思います。

油でベタベタですね。

IMGP2204

チャンネル切りかえスイッチです。

油でベタベタです。

IMGP2205

油をちょっとかけ過ぎですね。


IMGP2206

部品が焼けた場所がありました。


IMGP2203

部品を再構築しました。


IMGP2217

交換されていた部品の定数が間違っていました。


IMGP2216

間違っていた部品を交換しました。


IMGP2249


IMGP2250

送信系統の場所です。


IMGP2207

たいへんご苦労をされましたね。

こういうのを見ると涙が出ますね。

IMGP2208


IMGP2209

部品を取り外しました。


IMGP2210

さて、どうしようか。。。。。

もとのパターンはどうなっていたのでしょう。

IMGP2211

トランジスタ類を点検。


IMGP2212

テスターでは異状なしです。

大丈夫、使えますが交換しました。

IMGP2213


IMGP2214

トランジスタとしては機能していますね。


IMGP2215

基板を洗浄し、回路図から失われたパターンを修復しました。


IMGP2251

フレームから基板を外しました。


IMGP2228

ハンダ不良、パターン剥離を点検です。


IMGP2229

基板の表面にも全体的にスプレーで油が吹きかけられています。

絶縁シールを剥がしたところ。

IMGP2230

油が溜まっていました。

迷走電流を防止する目的で基板上に油が吹きかけられて塗布される例は、迷走電流が誤動作になるICやコンピューターではあるはなしです。

私はオススメしませんし、壊したと言ってもよいくらいです。
調子が悪くなるだけで回復はしません。

IMGP2231

アルコール洗浄しました。


IMGP2252

パターンの浮きを発見しました。

コイルですので、これでは発振しません。

IMGP2232

修復しました。


IMGP2233

油だけではなく全体に薄いシリコン質の膜が張っています。

寒冷地向けの防湿対策でスプレーされたようです。

コンデンサーを外して剥がしたところ。

IMGP2236

基板からベロベロ剥がれてきます。

油とごちゃまぜです。

IMGP2237


IMGP2238

おおむね剥がしましたが、これは一部の画像です。


IMGP2239

ラジオチューニングの糸掛け機構を取り外します。


IMGP2240

プーリーを回してサービスホールと一致させます。


IMGP2241

フレームにネジで固定します。


IMGP2242

糸掛け機構を取り外しました。


IMGP2247

糸掛けがプーリーに正しく掛けられていません。


IMGP2244

一個のプーリーが余っており、糸が掛けられていません。


IMGP2246

糸を結んだ跡がありました。

切れて短くなった糸を結ぶためにこうしたのですね。

これでOK、動作しなくもありません。

IMGP2245

電源を逆接続されたときにパターンが焼けてしまったようです。

リード線で修復されていました。

IMGP2248

リード線の浮き上がりがないよう単線に交換しました。


IMGP2262

トランジスタは交換できるものは代替品に交換しました。


IMGP2263

2SC1815 GR


IMGP2264

送信が出来ないため局発の点検です。


IMGP2267

振動防止のボンドを剥ぎ取りました。


IMGP2268

足を付け足して。


IMGP2269

自作の治具にて、水晶発振子が発振するかを点検です。


IMGP2270

10.26Mhzにて発振を確認。

局発は異状なしです。

IMGP2266

1〜8Ch それぞれの水晶が発振しているか点検します。

水晶発振子の片方のみハンダを外して、電圧がかかっているか調べます。

電圧はOKでした。

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水晶発振子を取り外しました。

プラスチックモールドのため劣化が進んでしまうというもので、やはり金属ケースのものと比較すると安く作られたものはもちませんね。

IMGP2287

発振の点検です。


IMGP2286

1CH 用


IMGP2280

発振はするものの弱いです。


IMGP2281

3CH 用


IMGP2282

調子の良いものは発振も強いです。


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6CH 用


IMGP2284

発振せずNGです。

水晶発振子は全数交換です。 

金属ケースのものを発注文しました。

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水晶発振子を外した場所です。

基板に吹きかけられた油はホールの中まで入り込んでいます。

IMGP2288

ピンセットで穴を押さえてみると、


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ジワジワとこのとおりです。


IMGP2290

基板をアルコールで洗うしかありませんね。

紙を敷いて、

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油を落とします。


IMGP2292

徹底的に洗浄するしかないですね。


IMGP2253


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だいたい油は取れました。


IMGP2259

ひどかったチャンネルスイッチです。


IMGP2276

アルコール洗浄しました。


IMGP2277

分解。

接点洗浄。

IMGP2278

組み立て。


IMGP2279

音が出ないため、オーディオIC交換しました。


IMGP2265

搬送周波数変換のFETです。

2SK23Aのところ、2SK107が差し込まれていました。

IMGP2273

チェッカーでは壊れてはいませんが、ゲートバイアス電圧などを見直す必要があります。

互換品はこれで良いですが動作していませんでした。

IMGP2274

手持ちのあった2SK19のピン足を入れ替えて交換しました。


IMGP2314

何とか周波数変換までたどり着きました。


IMGP2275

電解コンデンサーをオール交換しました。


IMGP2293

金属ケースの水晶発振子を注文して入手しました。


IMGP2306

製品、初期不良の検査です。


IMGP2309

すべて異状ありませんでした。

発振も強くて良い状態です。

IMGP2310

交換完了しました。


IMGP2311

局発の水晶発振子も交換完了です。


IMGP2312

チャンネルスキャンができません、またラジオ受信時にCBが入感したときにCBに切り替わりません。

スケルチも効きません。

スイッチング制御ICが不良です。

Screenshot

IMGP2319

TC4011BP 交換しました。

部品の入手はOKです。

IMGP2320

交換しました。

スキャンはOKとなりましたが、スケルチがNGです。

IMGP2322

スケルチスイッチのトランジスタ不良により2個交換しました。


IMGP2323

ダイオード交換、抵抗2本交換しました。

スケルチの動作OKとなりました。

IMGP2324

抵抗を交換したところへ、スケルチのスレッショルドレベル調整用のトリマ抵抗を取り付けました。オリジナルで追加です。

50KΩ

IMGP2321

ラジオチューニングの糸掛け機構を修理します。

切れてしまったものを繋いで短くなったものです。

IMGP2296

近所のプロショップにて墨壺用の替糸を購入しました。

種類はたくさんありますね。

DSC_0012

ナイロン糸が多いですが、中でも強靭な糸を選びました。

ハイテク

IMGP2294

アラミド、ナイロンです。


IMGP2298

本当はケブラー糸が欲しかったのですがありませんでした。

デンタルフロスも候補にしましたが、製品を見て弱いと判断しました。

それなりに最強かと思います。

IMGP2297

糸掛け完了しました。


Screenshot-1


IMGP2315

ラジオのバーアンテナケーブルが切れていたところを修復しました。


IMGP2318

周波数カウンターのコード直ハンダ付けのところ、ピンジャックを取り付けました。


IMGP2317

Sメーターの照明をLED化しました。


IMGP2325

点灯確認しました。

組み立てです。

IMGP2326

周波数調整。

1CH 26,968Mhz

IMGP2334

2CH 26,976Mhz


IMGP2333

3CH 27,040Mhz


IMGP2332

4CH 27,080Mhz


IMGP2331

5CH 27,088MHz


IMGP2330

6CH 27,112MHz


IMGP2329

7CH 27,120Mzh


IMGP2328

8CH 27,144Mhz


IMGP2327

送信出力調整。

ロッドアンテナを最大に伸ばします。

IMGP2340

電解強度計の指示が最大になるよう送信調整をしました。


IMGP2341

IMGP2342

送信時の消費電流。

13,8Vのとき、無変調 約100mA

IMGP2345

変調時、約400mA


IMGP2349

送信出力。

MAX1Wのパワー計にて半分くらいです。

IMGP2346

スプリアス測定。

おおむね良好ですが、少々子供があります。

IMGP2352

受信感度調整。

変調率60%、1KhzトーンのAM波を受信して感度が最大になるように調整しました。

IMGP2336

AM検波後の復調波形はキレイなサイン波です。


IMGP2338

受信感度測定。

ー114,0dBm

IMGP2339

スペックシール添付しました。


IMGP2353

組み立ててケースに入れるときに、スケルチ感度を調整して終了です。


IMGP2343

電源の逆接続をしただけでここまで破壊されるかという仮死状態を、必死に修理したあとがありました。

死の淵からの現役復帰です。

Eスポシーズン楽しんで下さい。

IMGP2351

feed SONY ICB-670 電源ショート (2021/6/24 10:08:06)
ICB-670 電源ショートのためお預かりしました。

外部AC電源の極性を逆接続したとのことです。

IMGP2154

最初の電源投入は、OUTPUT  PROTECTをかけて100mAからゆきます。


IMGP2156

通電はOKですが、うんともすんとも言いません。

操作不能です。

IMGP2157

分解開始です。


IMGP2158

回路パターンや部品の損傷を点検です。


IMGP2159

良く見てゆきます。


IMGP2161


IMGP2162

パターンの損傷はありませんでした。


IMGP2160

オーディオICが破裂していました。


IMGP2164

電源を逆接続するとマイナス側から電圧が掛かるため、耐えきれずに破裂したようです。


IMGP2166

オーディオICを入手しました。

C575C2 羽根付きで貴重品です。

アンプIC、LM386のPIN足を入れ替えれば使えるかも知れません。

IMGP2167

取り付けました。


IMGP2168

電解コンデンサーオール交換ました。


IMGP2169

ドライアップしています。


IMGP2170

周波数のFズレが厳しい、プラスチックモールドの水晶発振子をオール交換しました。


IMGP2171

金属製の水晶発振子に交換しました。


IMGP2174

1CH 26.968Mhz


IMGP2182

2CH 26.976Mhz


IMGP2181

3CH 27.040Mhz


IMGP2180

4CH 27.080Mhz


IMGP2179

5CH 27.088Mhz


IMGP2178

6CH 27.112Mhz


IMGP2177

7CH 27.120Mhz


IMGP2176

8CH 27.144MHz


IMGP2175

スプリアス良好。

27.144MHz

IMGP2185

出力 MAX1Wのパワーメーターにて、

半分以上

IMGP2184

受信感度調整。


IMGP2186

感度が最大になるように調整です。


IMGP2187

感度調整後のAF信号波形です。

27.144Mhz 1KhzトーンのAM波を受信。

Duty比50%、歪みなくキレイなサイン波です。

IMGP2190

受信感度。

60%の変調率にて ー115.0dBm 以上

IMGP2191

スペックシール添付。


IMGP2192

受信音、変調音、最高です。

Eスポシーズン到来! 楽しんで下さい。

IMGP2193

feed FT-728 点検依頼 (2021/6/19 17:46:53)
FT-728 点検依頼のためお預かりしました。


IMGP2141

出力。

13.8Vのとき 5W

IMGP2142

周波数測定。


IMGP2143


IMGP2144

スプリアス良好。

145Mhz

IMGP2145

良好。

433Mhz

IMGP2146

受信感度。

145Mhz  ー123.8dBm (SINAD)

IMGP2147

433Mhz  ー123.3dBm (SINAD)


IMGP2148

スペックシール添付しました。


IMGP2152

健康状態良好です。


IMGP2149

測定のみ実施という方もいますので、ぜひどうぞ。

異状があれば調整します。

feed IC-2340 BANDが変えられない (2021/6/17 23:28:08)
IC-2340 BANDが変えられないとのことでお預かりしました。

433Mhzにすることができません。

IMGP2102

433Mhz側のダイヤルが機能していません。

周波数も変えられません。

IMGP2104

フロント部分の取り外し。


IMGP2106


IMGP2105

433Mhz側のダイヤルエンコーダーを点検。


IMGP2108


IMGP2107

エンコーダーは正常にパルスを出力してます。

異状なしです。

IMGP2110

接続コネクターが断線しており、再ハンダにて復活しました。


IMGP2109

433Mhz 機能するようになりました。


IMGP2116

パネル照明をLED化しました。

電流制限抵抗を交換です。

いちばん明るい、ディーマー4のときは11.3Vであることがわかります。

Screenshot


IMGP2111


IMGP2113


IMGP2114

点灯確認しました。


IMGP2115

周波数調整。


IMGP2119


IMGP2120

出力 50W


IMGP2117

FMデビエーション調整。

規定の4.8Khz

IMGP2118

スプリアス良好。

145Mhz

IMGP2122

433Mhz


IMGP2123

受信感度測定。

ー124.2dBm (SINAD)

IMGP2124

ー123.0dBm (SINAD)


IMGP2125

スペックシール添付しました。


IMGP2126

縦2段の表示で分かりやすい無線機ですね。


IMGP2127

feed TR-9300 調整 (2021/6/14 22:05:07)
TR-9300 調整のためお預かりしました。

6mのオールモード機です。

IMGP2076

パネルを取り外しクリーニングしました。


IMGP2087

Sメーターの照明をLED化しました。


IMGP2088

点灯を確認しました。


IMGP2089

ひととおり点検しましたが、特に不具合があるところは認められませんでした。

各調整ポイントです。

IMGP2093

パワー調整。

HIパワー 10W

IMGP2090

LO パワー 1W


IMGP2091

AMパワー 3W


IMGP2095

周波数調整。


IMGP2100


IMGP2096

スプリアス良好です。


IMGP2098

受信感度。

51Mhz FM にて、

ー123.8dBm (SINAD)

IMGP2099

点検異常なしです。


IMGP2101

システムベースの点検を同時依頼です。

BO-9

IMGP2077

バックアップ電源の電圧が異常でした。

23Vもあり、明らかに異常です。

IMGP2078

電解コンデンサー交換です。


IMGP2079


IMGP2080

コードにドロドロしたものが付着していたため洗浄しました。


IMGP2081

電流制限抵抗交換しました。

5.6Ω

IMGP2082

整流ダイオードを交換しました。


IMGP2083

これでどうでしょうか。


IMGP2085

無事に3.2Vを出力するようになりました。


IMGP2084

システムベースの点検終了です。


IMGP2086

feed TS-690 パワーが出ない (2021/6/10 8:17:44)
TS-690 パワーが出ないとのことでお預かりしました。


IMGP1993

パワーは1.5W出ていました。

微弱以上の強さがあり、良いほうです。

IMGP1994

アンテナコネクタの接触不良をオーナー様が手直しされたとのこと。


IMGP1996

ちぎれた線が中心に残っていました。


IMGP1997

線を強化してゆきます。

周辺部品とともに取り外しです。

IMGP2000


IMGP2003

コネクタに接続されている線が細いのでは?とオーナー様が心配されていました。

強化しましょう。

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銅線、太さ1mmのポリウレタン線です。

表皮効果により、周波数が高くなるほど導体の外側を伝わるようになります。

実際どうなのか見えませんが、太いに越したことはないと思います。

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ポリウレタンを剥がしてハンダメッキしました。


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基板にドリルで穴を開けて周りのレジストを剥がします。


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銅線をハンダ付けしました。


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ソルダーレジスト補修剤です。


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ハンダ付けした周辺に塗布してパターンの酸化を防止します。


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コネクタを取り付けました。

アース側も強化しましたが、フレームにネジ止めされているので心配ありません。

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パワーが出ない原因を調べます。

ファイナルトランジスタ等、その他半導体にかかる電圧を測定。

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プリドライブ段のトランジスタにかかる電圧が規定より高く異常です。


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プリドライブトランジスター 

Q1 2SC1971 です。

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ファイナル基板取り外しです。


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2SC1971を取り外しました。


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テスターで調べてみると、トランジスターとして機能していませんでした。

3KΩの抵抗になっています。

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2SC1971です。

入手困難で貴重なトランジスターです。

型番を書き換えただけの偽りものも多く困ったものです。

信頼おけるルートから入手しました。

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Q1 2SC1971の、エミッタ設置抵抗が焼損しています。


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エミッタ設置抵抗 R5

回路図から5.6Ωであることがわかります。

2

パターン面が焼けており、相当な熱が出たようです。


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R5を取り外しました。

中央が膨れるくらいダメージを受けています。

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基板の表側も黒く焼けていました。


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テスターで検べてみると抵抗として機能しているようですが、壊れていますね。


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周波数特性が良い酸化金属皮膜抵抗に交換です。

5.6Ω 1W

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交換しました。


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2SC1971 取り付けました。


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Q1 2SC1971 にベースバイアスの電圧がありません。

送信時には1.5Vのところ0Vでした。

回路を追い掛けてゆくと送信時2Vの電圧がL1のところでストップしていました。

4

L1 リードインダクターです。


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回路図から15uHであることがわかります。


3

テスターで調べてみると、


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導通なしでした。  

壊れていますね。

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ジャンク箱の中にあった小型のフェライトコアに15uHになるよう、0.5mmのポリウレタン線を30回くらい巻いてみました。

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15uHです。


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同じインダクタンスでも、リードタイプのインダクターは小型にできているのですね。


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取り付けました。


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パワーが復活しました。

25Wを確認。

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オーナー様の希望により50Wに変更します。

TS-690Dは25Wなのですが、50WにするためにはIFユニットの抵抗R261を交換します。

Screenshot

TS-690DのR261には22kΩの抵抗が付けられていますが、これを1kΩに変更します。

VR15はパワー調整です。(裏側)

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R261を取り外したところです。


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1kΩのチップ抵抗に交換しました。


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VR15にてパワー調整。

200Wレンジにて 50Wに調整しました。

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LO パワー調整。

20Wレンジにて 5Wに調整しました。

移動運用でもOKのQRPです。

RFメーターの振れを調整しました。

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スプリアス良好です。

29Mhz 

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周波数。

29Mhz 

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受信感度。

29Mhz FMにて −123.2dBm (SINAD)

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必要にして十分な機能の無線機ですね。


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feed IC-375 音が出ない (2021/6/5 23:05:25)
IC-375 音が出ないとのことでお預かりしました。


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オーディオICからの信号を追いかけてゆくと、外部スピーカージャックのところでストップしていました。

ハンダ不良は認められないため、接点の接触不良かと思います。

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スピーカージャックを取り外しました。


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分解すると、すずメッキが黒く酸化しています。


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酸化膜を研磨してハンダメッキをしました。


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組み立てです。

スピーカーから音が出るようになりました。

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基板のハンダクラックを点検し、あやしいところは再ハンダをしました。

他に無線機の不調は認められませんでした。

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周波数調整。


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FMデビエーション調整。

規定の4.8Khz

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送信出力。

25W

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スプリアス良好です。


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受信感度。

ー123.3dBm (SINAD)

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基本性能は出ています。

IC-275・375は、重症な故障になることが少ない機種ですね。

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