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JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)
現在データベースには 506 件のデータが登録されています。
WELZ SP-300 点検
(2021/2/25 23:45:32)
WELZ SP-300 点検のためお預かりしました。
分解。
各調整のトリマーです。
出力の比較・較正です。
WELZ SP-15Mにて 50W指示のとき、
SP-300にて、ピッタリ50Wを指示しました。
WELZ SP-15Mにて 100W指示のとき、
SP-300にて、ピッタリ100Wを指示しました。
FT-757 7MHz 100Wの状態です。
100Wです。
SWR 指示値の較正です。
100Ωのダミーロードにて、SWR 2.0 を指示した状態です。
点検終了しました。
全く問題ありません。
SP-300は、いい測定器ですね。
分解。
各調整のトリマーです。
出力の比較・較正です。
WELZ SP-15Mにて 50W指示のとき、
SP-300にて、ピッタリ50Wを指示しました。
WELZ SP-15Mにて 100W指示のとき、
SP-300にて、ピッタリ100Wを指示しました。
FT-757 7MHz 100Wの状態です。
100Wです。
SWR 指示値の較正です。
100Ωのダミーロードにて、SWR 2.0 を指示した状態です。
点検終了しました。
全く問題ありません。
SP-300は、いい測定器ですね。
FT-747 電源が切れない
(2021/2/20 22:03:06)
FT-747 電源が切れないとのことでお預かりしました。
スイッチが動作しないため、電源が入りっぱなしになります。
電源スイッチ裏側の状態です。
断線したところを修復した跡がありました。
GNDパターンに一部が接触しています。
テスターで導通を確認したところショートはしていませんでしたが心配が残ります。
コネクターを外したところ、完全にパターンが切れていました。
これをジャンパー線で繋いだわけですね。
配線をやり直しました。
スイッチの動作自体は正常でした。
ちゃんと切れるし、繋がります。
電源ユニット取外し。
スイッチと連動しているリレーの状態です。
透明のプラスチックケースが付いているはずですが、無くなっています。
接点を曲げて離れないよいうにする細工がしてありました。
これでは電源が入りっぱなしになります。
ここが離れなくてはいけません。
スイッチで電源が切れるようになりました。
受信はできますが、送信ができません。
基板のハンダ離れを点検、あやしい場所には再ハンダしました。
フルターユニット点検。
とくに異常は見当たりませんでした。
縦に刺さっている基板を外したところ、その下にあるループ線が切断されていました。
元どおりにしました。
何かカットした形跡を発見。
50Wの改造ポイントらしいです。
これらを見なおしても、まだ送信できない状態です。
PAユニットのケーブルが外れているのを発見しました。
これでは送信できませんね。
ガツンとパワーが復活しました。
パネル照明をLED化しました。
電球色のLEDです。
点灯確認。
周波数調整。
出力 50W
Sメーター調整。
100dBuV のとき、
Sメーター 60dBを指示するように調整。
受信感度。
ー122.0dBm
基本性能はOKです。
シンプル操作の無線機ですね。
スイッチが動作しないため、電源が入りっぱなしになります。
電源スイッチ裏側の状態です。
断線したところを修復した跡がありました。
GNDパターンに一部が接触しています。
テスターで導通を確認したところショートはしていませんでしたが心配が残ります。
コネクターを外したところ、完全にパターンが切れていました。
これをジャンパー線で繋いだわけですね。
配線をやり直しました。
スイッチの動作自体は正常でした。
ちゃんと切れるし、繋がります。
電源ユニット取外し。
スイッチと連動しているリレーの状態です。
透明のプラスチックケースが付いているはずですが、無くなっています。
接点を曲げて離れないよいうにする細工がしてありました。
これでは電源が入りっぱなしになります。
ここが離れなくてはいけません。
スイッチで電源が切れるようになりました。
受信はできますが、送信ができません。
基板のハンダ離れを点検、あやしい場所には再ハンダしました。
フルターユニット点検。
とくに異常は見当たりませんでした。
縦に刺さっている基板を外したところ、その下にあるループ線が切断されていました。
元どおりにしました。
何かカットした形跡を発見。
50Wの改造ポイントらしいです。
これらを見なおしても、まだ送信できない状態です。
PAユニットのケーブルが外れているのを発見しました。
これでは送信できませんね。
ガツンとパワーが復活しました。
パネル照明をLED化しました。
電球色のLEDです。
点灯確認。
周波数調整。
出力 50W
Sメーター調整。
100dBuV のとき、
Sメーター 60dBを指示するように調整。
受信感度。
ー122.0dBm
基本性能はOKです。
シンプル操作の無線機ですね。
IC-390 SSBの変調がのらない
(2021/2/14 22:03:54)
カットされたR12の抵抗を元に戻し、サービスマニュアルに沿って正しいデビエーションに調整です。
1khzトーン600mVにて4.8khzに調整。
穴空き基板に部品を組んでゆきます。
トランジスタ1石のアンプです。
マイクゲインの調整ボリュームを取付けました。
アンプを取付けた状態です。
アンプ付きコンデンサーマイクの完成です。
マイクアンプの配線図
MIC+ 1番ピンへ
MIC GND 7番ピンへ
電源は1番ピンから供給されます。
IC-390 SSBの変調がのらないとのことでお預かりしました。
IC-290・390は、アンプ付きダイナミックマイクロホンの仕様です。
普通のノーマルマイクでは十分な変調がかかりませんが、画像のようにR12をカットするとアンプ無しのマイクを使うことが出来るようになります。
R12がカットされており、アンプ無しのコンデンサーマイクが使われていました。
これで良い(使える)のですが、コンデンサーマイクでは少しゲインが足りないようです。
カットされたR12の抵抗を元に戻し、サービスマニュアルに沿って正しいデビエーションに調整です。
1khzトーン600mVにて4.8khzに調整。
一緒に付いていたマイクはコンデンサーマイクであることがわかります。
アンプはありませんので付けることにします。
穴空き基板に部品を組んでゆきます。
トランジスタ1石のアンプです。
マイクゲインの調整ボリュームを取付けました。
グルーガンで固定。
いつでも回せますが、それ用に開発されているボリュームとは違い、頻繁に回すほどの耐久性はないと思います。
アンプを取付けた状態です。
アンプ付きコンデンサーマイクの完成です。
マイクアンプの配線図
MIC+ 1番ピンへ
MIC GND 7番ピンへ
電源は1番ピンから供給されます。
FM・SSBともに変調がかかるようになりました。
PLL基板を取り外し。
周波数調整用トリマコンデンサー不良です。
交換用トリマコンデンサー。
交換後の状況です。
周波数ズレを調整しました。
FM・SSBともOKです。
SSBの変調の掛かりもバッチリです。
STANDARD C501 電源入らない
(2021/2/8 22:43:28)
STANDARD C501 電源入らないとのことでお預かりしました。
分解すると、内部はサビだらけでした。
雨天に使用したか、水をこぼしたのでしょうか。
ボタン裏側の状態です。
基板表面には多数の緑青がふいています。
スルーホールの断線がかなりあるものと思います。
ボタン裏側の導電ゴムの状態です。
緑青多数。
導電ゴム取り外し。
アルコール洗浄しました。
基板の緑青は、固くカルシウムのようにこびり付いてなかなか取れません。
緑青を掻き取り、アルコール洗浄しました。
断線したスルーホールの修復。
細い線を通して裏表のパターンをつなぎます。
バックアップ電池放電。
0.5V
リセット回路が機能不全です。
電源投入と同時にCPUをリセットする仕様なのですが、その機能が失われて復活しませんでした。
電源を切ったあとは毎回、手動でリセットボタンを押してからでないと再び電源が入りません。
手持ちのジャンク基板もなく、残念ながら修理不能です。
起動しているときには普通に使えるのに、ほんとうに残念です。
分解すると、内部はサビだらけでした。
雨天に使用したか、水をこぼしたのでしょうか。
ボタン裏側の状態です。
基板表面には多数の緑青がふいています。
スルーホールの断線がかなりあるものと思います。
ボタン裏側の導電ゴムの状態です。
緑青多数。
導電ゴム取り外し。
アルコール洗浄しました。
基板の緑青は、固くカルシウムのようにこびり付いてなかなか取れません。
緑青を掻き取り、アルコール洗浄しました。
断線したスルーホールの修復。
細い線を通して裏表のパターンをつなぎます。
バックアップ電池放電。
0.5V
リセット回路が機能不全です。
電源投入と同時にCPUをリセットする仕様なのですが、その機能が失われて復活しませんでした。
電源を切ったあとは毎回、手動でリセットボタンを押してからでないと再び電源が入りません。
手持ちのジャンク基板もなく、残念ながら修理不能です。
起動しているときには普通に使えるのに、ほんとうに残念です。
TH-77 電源入らず
(2021/2/6 15:08:23)
TH-77 電源が入らないとのことでお預かりしました。
まずは分解です。
最初から目立つのは、電解コンデンサーからの液漏れです。
中央のコンデンサー2個から液漏れがあります。
ニッパーで切断、破壊してから取り外します。
基板がアルカリ性の電解液で腐食してヒドイ状態です。
TH-77はフィルム基板に部品が実装されています。
ハンダの熱にはたいへん弱いです。
電解液をアルコール洗浄。
破壊されたパターンをスズメッキ線にて修復してゆきます。
破壊されたパターンを修復。
修復により、自由なパターンになってしまうので、それに合わせてコンデンサーの配線を工夫します。
フィルム基板に取り付けです。
その他、実装されているコンデンサーを交換。
ボリューム付近のコンデンサーを交換。
周辺が白くなるほどに劣化した電解コンデンサーです。
2個について交換しました。
小型のリード型コンデンサーです。
いろいろ見てみましたが、フィルム基板の損傷が激しく、スルーホールの断線なども複数あると思います。
熱に弱い基板はすぐにパターンが剥離してしまいます。
電源は入るようになりましたが、それ以上の機能は快復しませんでした。
残念ながら修理は不能です。
まずは分解です。
最初から目立つのは、電解コンデンサーからの液漏れです。
中央のコンデンサー2個から液漏れがあります。
ニッパーで切断、破壊してから取り外します。
基板がアルカリ性の電解液で腐食してヒドイ状態です。
TH-77はフィルム基板に部品が実装されています。
ハンダの熱にはたいへん弱いです。
電解液をアルコール洗浄。
破壊されたパターンをスズメッキ線にて修復してゆきます。
破壊されたパターンを修復。
修復により、自由なパターンになってしまうので、それに合わせてコンデンサーの配線を工夫します。
フィルム基板に取り付けです。
その他、実装されているコンデンサーを交換。
ボリューム付近のコンデンサーを交換。
周辺が白くなるほどに劣化した電解コンデンサーです。
2個について交換しました。
小型のリード型コンデンサーです。
いろいろ見てみましたが、フィルム基板の損傷が激しく、スルーホールの断線なども複数あると思います。
熱に弱い基板はすぐにパターンが剥離してしまいます。
電源は入るようになりましたが、それ以上の機能は快復しませんでした。
残念ながら修理は不能です。
RJX-601 調整
(2021/2/3 0:50:21)
RJX-601 調整のためお預かりしました。
電源投入時のテストでは送信・受信ともOKであり動作品でした。
電源電圧の調整。
13.5Vの入力にて、
電圧が8VになるようにVRを調整。
BATTチェックのメーターが+40dBを指示するように調整。
キャリブレーションの調整。
RJX-601にはクリスタルが3個使われています。
X1 21Mhz
X2 29Mhz
X3 21.455Mhz
本来は50Mhzにおいてキャリブレーションを取るのがデフォルトなのですが、FMの51Mhzになるに従いダイヤルの読みが合わなくなってゆきます。
キャリブレーションを51Mhzで取れるようにするたには、X2の29Mhzのクリスタルを30Mhzに交換する改造が知られています。
本機は対策すみで、30Mhzのクリスタルが装着されていました。
51Mhzでのキャリブレーションです。
白線が中央になるように調整。
FMのナロー化。
15Khzから→→5Khzへ
セット内部に添付されているシリアルナンバーの末尾がA〜Gの場合
抵抗R14(4.7kΩ)を68kΩに交換する。
シリアルナンバーの末尾がH以降の場合
抵抗R14(6.8kΩ)を取り外す。
本機はボディー横に穴が開けられています。
穴の開けられた場所の裏側にシリアルナンバーが添付されていました。
危機一髪です。 シリアルナンバーの末尾はHであると判明しました。
よって、本機はR14の取外しということになります。
取外し。
基板裏側、R14を取外した状況。
赤丸の右横にあるカバーの付いた抵抗はR150(68kΩ)です。
R14取外し。
Sメーター・ダイヤルの照明をLED化しました。
点灯確認。
電球色のLEDです。
ロッドアンテナにおけるSメーターの感度を改善。
50pF前後のコンデンサーを取り付け。 よく振れるようになります。
カバーを止める「ナイラッチ」が破損していました。
ナイラッチが無くなっている場所もあり。
タキゲンのナイラッチです。
交換しました。
周波数。
出力。
ハイパワー 2.5W
ローパワー 1W
ハイパワー送信時の電流。
0.71A
スプリアス 良好
受信感度。
ー109.1dBm (SINAD)
AMの変調が良い無線機です。
VFO式はいいですね、正確なゼロインができます。
電源投入時のテストでは送信・受信ともOKであり動作品でした。
電源電圧の調整。
13.5Vの入力にて、
電圧が8VになるようにVRを調整。
BATTチェックのメーターが+40dBを指示するように調整。
キャリブレーションの調整。
RJX-601にはクリスタルが3個使われています。
X1 21Mhz
X2 29Mhz
X3 21.455Mhz
本来は50Mhzにおいてキャリブレーションを取るのがデフォルトなのですが、FMの51Mhzになるに従いダイヤルの読みが合わなくなってゆきます。
キャリブレーションを51Mhzで取れるようにするたには、X2の29Mhzのクリスタルを30Mhzに交換する改造が知られています。
本機は対策すみで、30Mhzのクリスタルが装着されていました。
51Mhzでのキャリブレーションです。
白線が中央になるように調整。
FMのナロー化。
15Khzから→→5Khzへ
セット内部に添付されているシリアルナンバーの末尾がA〜Gの場合
抵抗R14(4.7kΩ)を68kΩに交換する。
シリアルナンバーの末尾がH以降の場合
抵抗R14(6.8kΩ)を取り外す。
本機はボディー横に穴が開けられています。
穴の開けられた場所の裏側にシリアルナンバーが添付されていました。
危機一髪です。 シリアルナンバーの末尾はHであると判明しました。
よって、本機はR14の取外しということになります。
取外し。
基板裏側、R14を取外した状況。
赤丸の右横にあるカバーの付いた抵抗はR150(68kΩ)です。
R14取外し。
Sメーター・ダイヤルの照明をLED化しました。
点灯確認。
電球色のLEDです。
ロッドアンテナにおけるSメーターの感度を改善。
50pF前後のコンデンサーを取り付け。 よく振れるようになります。
カバーを止める「ナイラッチ」が破損していました。
ナイラッチが無くなっている場所もあり。
タキゲンのナイラッチです。
交換しました。
周波数。
出力。
ハイパワー 2.5W
ローパワー 1W
ハイパワー送信時の電流。
0.71A
スプリアス 良好
受信感度。
ー109.1dBm (SINAD)
AMの変調が良い無線機です。
VFO式はいいですね、正確なゼロインができます。
STANDARD C-58 点検
(2021/1/31 13:37:00)
STANDARD C-58 点検のためお預かりしました。
電源プラグの極性を逆接続、あっという間に部品が焼けました。
まさかの見間違え、痛恨のミスです。
配線が千切れそうになっており、ラスト3本くらいになっていました。
電源プラグの抜き差しにより、基板がグラグラ動きます。
いずれ千切れてしまったと思いますが、見逃すところ部品が燃えたことにより発見でき対策となりました。
燃えた部品は交換し、基板を修復しました。
電源ONです。
SSBのキャリア漏れが多いとのことです。
マイクコネクタは7ピン仕様です。
8ピンで揃えた測定治具が使えないので、工夫して信号入力します。
なるほど、ひどいキャリア漏れです。
調整により ー70dBm まで絞り込みました。 (ピークマーカーで確認)
それでも近くのモニター無線機ではだいぶ受信出来るレベルです。
キャリアの絞り込みは最終的にアナログメーターの出番です。
なるべく最低になるように追い込みます。
自作のmWメーターが活躍。
周波数調整。
FMデビエーション調整。
規定の5Khz
出力
FM 1W
SSB
ピークで 1.5W
送信時の電流
0.64Aです。
受信感度。
ー118.9dBm (SINAD)
この時代の無線機は生き物です。
デリケートですね。
電源プラグの極性を逆接続、あっという間に部品が焼けました。
まさかの見間違え、痛恨のミスです。
配線が千切れそうになっており、ラスト3本くらいになっていました。
電源プラグの抜き差しにより、基板がグラグラ動きます。
いずれ千切れてしまったと思いますが、見逃すところ部品が燃えたことにより発見でき対策となりました。
燃えた部品は交換し、基板を修復しました。
電源ONです。
SSBのキャリア漏れが多いとのことです。
マイクコネクタは7ピン仕様です。
8ピンで揃えた測定治具が使えないので、工夫して信号入力します。
なるほど、ひどいキャリア漏れです。
調整により ー70dBm まで絞り込みました。 (ピークマーカーで確認)
それでも近くのモニター無線機ではだいぶ受信出来るレベルです。
キャリアの絞り込みは最終的にアナログメーターの出番です。
なるべく最低になるように追い込みます。
自作のmWメーターが活躍。
周波数調整。
FMデビエーション調整。
規定の5Khz
出力
FM 1W
SSB
ピークで 1.5W
送信時の電流
0.64Aです。
受信感度。
ー118.9dBm (SINAD)
この時代の無線機は生き物です。
デリケートですね。
GPSロック 10Mhz 基準信号発生器
(2021/1/30 19:06:58)
人工衛星GPSには100万年に1秒以下という精度のセシウム原子時計が搭載されています。
GPSからの電波には正確なタイム情報が含まれており、無料で降り注いでいます。
セイコーアストロンという腕時計はGPS受信の電波時計で高精度ですが、普通の電波時計でも10万年に1秒の精度ですからスゴイ時代ですね。
今回は、GPSの電波を受信し、セシウム原子時計による正確な10Mhzを生成して利用できるような機器を製作しようということです。
ublox NEO-6M GPS受信ユニットです。
1PPSという1秒に1回の周期で点滅するLEDインジケータです。
1PPSタイムパルスを取り出せるように、リード線をハンダ付けします。
GPSユニットをUSB経由でパソコンにつなぐためのシリアル変換基板です。
さんざん実施してもダメみたいで、まさか!の初期不良でした。
やれやれ、時間が勿体無い。
付属のGPSアンテナとGPS受信ユニットとシリアル変換基板を接続したところです。
シリアル変換基板初期不良。
やたらな基板より、枯れたICのFT232RL搭載が安心です。
返品交換しました。
ピンヘッダをハンダ付けしました。
ブレッドボードにて仮組し、パソコンに接続して動作を確認します。
今度は大丈夫です、人工衛星をたくさん捉えました。
穴あき基板に組んでゆきます。
1PPSのタイムパルスも出力しました。
このタイムパルスの設定をu.centerというソフトでパソコンから1Hzから10Mhzに書換えます。
アンテナも何も付けない状態でユニットからはスタンドアロンで10Mhzが出力されています。
このままでも基準信号としては使えますが安定度はなく、ジッタがあります。
74シリーズ、ヘックスインバーターIC
74HC04N
このICを通して、デジタル信号処理をします。
インバーターICを通したところです。
重なった波形がいくつも見えます。
インバーターICを通過した波形は5Vの矩形波です。
アナログオシロとデジタルオシロにはどちらも一長一短があります。
波形の観測という点ではアナログオシロが良く見えますが、ノイズを見るにはデジタルですね。
6個入り回路のうち直列に3回路を通過、うち1回路にはLEDのインジケータを付けてみました。
残りの回路はアース処理です。
インバーターIC通過直後のテスト。
ここで、シュミットトリガIC
74HC14 も試してみたのですが、全く変わりませんでした。
74HCU04 アンバッファのものです。
あまり変わりませんでした。
TC4069UBP です。
これがいちばん波形がキレイに整いました。
バンドパスフィルターに使用するAMZコイルです。
7mm角 10.7MHz 2個使用。
バンドパスフィルター通過後のテストです。
キレイなサイン波になりました。
波形は整いましたが、スプリアスやノイズはまだ含まれています。
出力は4系統にしました。
バンドパスフィルターの前段に抵抗を取り付けました。
フィルターの同調に関係あり、多少なら出力調整が出来ます。
調整をくり返し、 V p−p で4Vくらいになりました。
アンテナコネクタを取り付けました。
BNCにしておくと後で都合が良いです、変換コネクタの種類がたくさんあります。
出力に使用するアイソレーショントランス用のトロイダルコアです。
電池は大きさの比較用。
LANケーブルの線を使用。
ヨリ線ではなく単線です。
緑とオレンジ色にしてみました。
3ターン巻
ケースの加工です。
出力4系統。
電源の配線。
外付けGPSアンテナ。
BNCコネクタ化しました。
マザーボード。
壊れにくい部品は取り付けたままです。
部品群です。
パーツ全体です。
組み付け。
アイソレーショントランス。
測定器から完全分離します、高価な測定器を壊されたら大変です。
医療用機器など、ノイズの混入が誤作動となるところで採用されています。
モバイルバッテリーで稼働するので移動もOKです。
最近のアマチュア無線機には、10Mhzのリファレンスが使用できるものがありますね。
火が入りました。
出力はp−pで1Vくらい。
アンプで増幅しないと少し足りない機器もあるかと思います。
純正ソフト u.center
GPSロックしました。
監視・モニター用にはこちらのソフトが軽くて良いです。
GPSロックによる正確な10Mhzの出力です。
テスト時よりも、もうひと桁多いですがこの結果です。
スペアナのマーカーカウンターでも10MHzピッタリです。
+1.17dBm です。
SGから信号を出力。
145Mhzにしました。
GPSロックの10Mhz出力を、周波数カウンターのタイムベースとして使用する。
多少の揺らぎがあり、100Hzまでが変動してノーシグナルエラーとなります。
やはり、増幅アンプが必要ですね。
温度保障型の水晶発振器と組み合わせて比較制御して使用する例が大半です。
このままで測定器のタイムベースとして使用するには問題が残ります。
周波数カウンターにこの10Mhzを入力し、周波数調整ADJにて時々キャリブレーションを取る方法なら使い道があると思います。
構想から部品を選定し測定しながら作った自作品、性能と限界を分かった上で使う分には、これほど重宝する規準器もないと思います。
追加記事
4系統それぞれにトランジスタ1石のアンプを付けました。
独立してレベル調整ができるようにしました。
アンプは、使う場所だけに電源を供給します。
周波数カウンターの較正に使ってゆきます。
アンプ通過後の波形もおおむね安定しています。
周波数は10Mhz、デューティー比は約50%、p-pで0.5Vに調整。
周波数カウンターを較正。
1Hz桁の誤差はサンプリングの関係でどうしても出るものであり、それがまともなカウンターです。
周波数10Mhz、デューティー比約50%、p-pで0.5Vにて常時運転、
無線局でも測位システムでもない自作の基準器は、電波法の観点からはどうだろうか。
これでも立派な10Mhzの発振器であって、アンテナを付けて変調をかければ放送ができてしまいます。
製作中に測定したスペアナの計測では+1.17dBmでしたが、約1.3mWです。
常時運転では、これよりもう少し絞ったp-p0.5Vですが、どのくらいの出力になるでしょうか。
微弱な電波は普通のパワーメーターでは計測ができません。
RFデジタルパワーメーターです。 センサーユニットも要らないFBなものです。
ー0.51dBmで、約0.9mWです。
特定小電力無線機のパワーが10mWですが、その1/10という結果です。
このRFメーターは中国製ですが、分解能が0.1dBまで可能なのがスバラシイです。
しかし、1mWをなめてはいけません。
特小無線機での双方向連続通話でのパワーが1mWですね。
アンテナを付ければ数キロは飛ぶものと思われますが、しかし、これ以下では実用にならないのも事実です。
隣の部屋では受信できませんでしたが、1メートル以内では59です。
実験、研究、測定等に使用している標準信号発生器(いわゆるSSG)はもっと大きい信号を発生いたします。
配線図
(クリックで拡大)
希望により配線図を載せます。
GPSユニット ublox NEO-6M
シリアルUSB変換 MFT232RL
ロジックIC TC4069UBP
FET 2SK19GR (2SK192AなどでOK)
TR 2SC1815
BPF AMZ 10.7Mhz
トロイダルコア FT-37-#75
GPSからの電波には正確なタイム情報が含まれており、無料で降り注いでいます。
セイコーアストロンという腕時計はGPS受信の電波時計で高精度ですが、普通の電波時計でも10万年に1秒の精度ですからスゴイ時代ですね。
今回は、GPSの電波を受信し、セシウム原子時計による正確な10Mhzを生成して利用できるような機器を製作しようということです。
ublox NEO-6M GPS受信ユニットです。
1PPSという1秒に1回の周期で点滅するLEDインジケータです。
1PPSタイムパルスを取り出せるように、リード線をハンダ付けします。
GPSユニットをUSB経由でパソコンにつなぐためのシリアル変換基板です。
さんざん実施してもダメみたいで、まさか!の初期不良でした。
やれやれ、時間が勿体無い。
付属のGPSアンテナとGPS受信ユニットとシリアル変換基板を接続したところです。
シリアル変換基板初期不良。
やたらな基板より、枯れたICのFT232RL搭載が安心です。
返品交換しました。
ピンヘッダをハンダ付けしました。
ブレッドボードにて仮組し、パソコンに接続して動作を確認します。
今度は大丈夫です、人工衛星をたくさん捉えました。
穴あき基板に組んでゆきます。
1PPSのタイムパルスも出力しました。
このタイムパルスの設定をu.centerというソフトでパソコンから1Hzから10Mhzに書換えます。
アンテナも何も付けない状態でユニットからはスタンドアロンで10Mhzが出力されています。
このままでも基準信号としては使えますが安定度はなく、ジッタがあります。
74シリーズ、ヘックスインバーターIC
74HC04N
このICを通して、デジタル信号処理をします。
インバーターICを通したところです。
重なった波形がいくつも見えます。
インバーターICを通過した波形は5Vの矩形波です。
アナログオシロとデジタルオシロにはどちらも一長一短があります。
波形の観測という点ではアナログオシロが良く見えますが、ノイズを見るにはデジタルですね。
6個入り回路のうち直列に3回路を通過、うち1回路にはLEDのインジケータを付けてみました。
残りの回路はアース処理です。
インバーターIC通過直後のテスト。
ここで、シュミットトリガIC
74HC14 も試してみたのですが、全く変わりませんでした。
74HCU04 アンバッファのものです。
あまり変わりませんでした。
TC4069UBP です。
これがいちばん波形がキレイに整いました。
バンドパスフィルターに使用するAMZコイルです。
7mm角 10.7MHz 2個使用。
バンドパスフィルター通過後のテストです。
キレイなサイン波になりました。
波形は整いましたが、スプリアスやノイズはまだ含まれています。
出力は4系統にしました。
バンドパスフィルターの前段に抵抗を取り付けました。
フィルターの同調に関係あり、多少なら出力調整が出来ます。
調整をくり返し、 V p−p で4Vくらいになりました。
アンテナコネクタを取り付けました。
BNCにしておくと後で都合が良いです、変換コネクタの種類がたくさんあります。
出力に使用するアイソレーショントランス用のトロイダルコアです。
電池は大きさの比較用。
LANケーブルの線を使用。
ヨリ線ではなく単線です。
緑とオレンジ色にしてみました。
3ターン巻
ケースの加工です。
出力4系統。
電源の配線。
外付けGPSアンテナ。
BNCコネクタ化しました。
マザーボード。
壊れにくい部品は取り付けたままです。
部品群です。
パーツ全体です。
組み付け。
アイソレーショントランス。
測定器から完全分離します、高価な測定器を壊されたら大変です。
医療用機器など、ノイズの混入が誤作動となるところで採用されています。
モバイルバッテリーで稼働するので移動もOKです。
最近のアマチュア無線機には、10Mhzのリファレンスが使用できるものがありますね。
火が入りました。
出力はp−pで1Vくらい。
アンプで増幅しないと少し足りない機器もあるかと思います。
純正ソフト u.center
GPSロックしました。
監視・モニター用にはこちらのソフトが軽くて良いです。
GPSロックによる正確な10Mhzの出力です。
テスト時よりも、もうひと桁多いですがこの結果です。
スペアナのマーカーカウンターでも10MHzピッタリです。
+1.17dBm です。
SGから信号を出力。
145Mhzにしました。
GPSロックの10Mhz出力を、周波数カウンターのタイムベースとして使用する。
多少の揺らぎがあり、100Hzまでが変動してノーシグナルエラーとなります。
やはり、増幅アンプが必要ですね。
温度保障型の水晶発振器と組み合わせて比較制御して使用する例が大半です。
このままで測定器のタイムベースとして使用するには問題が残ります。
周波数カウンターにこの10Mhzを入力し、周波数調整ADJにて時々キャリブレーションを取る方法なら使い道があると思います。
構想から部品を選定し測定しながら作った自作品、性能と限界を分かった上で使う分には、これほど重宝する規準器もないと思います。
追加記事
4系統それぞれにトランジスタ1石のアンプを付けました。
独立してレベル調整ができるようにしました。
アンプは、使う場所だけに電源を供給します。
周波数カウンターの較正に使ってゆきます。
アンプ通過後の波形もおおむね安定しています。
周波数は10Mhz、デューティー比は約50%、p-pで0.5Vに調整。
周波数カウンターを較正。
1Hz桁の誤差はサンプリングの関係でどうしても出るものであり、それがまともなカウンターです。
周波数10Mhz、デューティー比約50%、p-pで0.5Vにて常時運転、
無線局でも測位システムでもない自作の基準器は、電波法の観点からはどうだろうか。
これでも立派な10Mhzの発振器であって、アンテナを付けて変調をかければ放送ができてしまいます。
製作中に測定したスペアナの計測では+1.17dBmでしたが、約1.3mWです。
常時運転では、これよりもう少し絞ったp-p0.5Vですが、どのくらいの出力になるでしょうか。
微弱な電波は普通のパワーメーターでは計測ができません。
RFデジタルパワーメーターです。 センサーユニットも要らないFBなものです。
ー0.51dBmで、約0.9mWです。
特定小電力無線機のパワーが10mWですが、その1/10という結果です。
このRFメーターは中国製ですが、分解能が0.1dBまで可能なのがスバラシイです。
しかし、1mWをなめてはいけません。
特小無線機での双方向連続通話でのパワーが1mWですね。
アンテナを付ければ数キロは飛ぶものと思われますが、しかし、これ以下では実用にならないのも事実です。
隣の部屋では受信できませんでしたが、1メートル以内では59です。
実験、研究、測定等に使用している標準信号発生器(いわゆるSSG)はもっと大きい信号を発生いたします。
配線図
(クリックで拡大)
希望により配線図を載せます。
GPSユニット ublox NEO-6M
シリアルUSB変換 MFT232RL
ロジックIC TC4069UBP
FET 2SK19GR (2SK192AなどでOK)
TR 2SC1815
BPF AMZ 10.7Mhz
トロイダルコア FT-37-#75
IC-375 周波数が変わらない
(2021/1/15 0:37:51)
IC-375 周波数が変わらないとのことでお預かりしました。
周波数エンコーダの不良です。
ユニット取外し。
基板取外し。
IC-275・375シリーズの定番修理です。
赤外線LEDとフォト半導体を交換します。
光学式エンコーダ修理部品セット。
部品を交換しました。
エンコーダ取り付け。
パネルのバックライトをLED化しました。
LEDの点灯確認。
バックアップ電池の電圧3V以上でした。
周波数調整。
GPS基準信号発生器より、10Mhzにて周波数カウンターを較正。(セシウム原子時計)
周波数調整しました。
出力 17W
FMデビエーション調整。
規定の4.8Khz
スプリアス良好。
センター周波数433Mhz
受信感度。
ー121.3dBm (SINAD)
周波数エンコーダの動作もOK、基本性能も出ています。
修理完了しました。
周波数エンコーダの不良です。
ユニット取外し。
基板取外し。
IC-275・375シリーズの定番修理です。
赤外線LEDとフォト半導体を交換します。
光学式エンコーダ修理部品セット。
部品を交換しました。
エンコーダ取り付け。
パネルのバックライトをLED化しました。
LEDの点灯確認。
バックアップ電池の電圧3V以上でした。
周波数調整。
GPS基準信号発生器より、10Mhzにて周波数カウンターを較正。(セシウム原子時計)
周波数調整しました。
出力 17W
FMデビエーション調整。
規定の4.8Khz
スプリアス良好。
センター周波数433Mhz
受信感度。
ー121.3dBm (SINAD)
周波数エンコーダの動作もOK、基本性能も出ています。
修理完了しました。
IC-275 調整点検
(2021/1/15 0:17:44)
IC-275 調整点検のためお預かりしました。
パネル、バックライトのLED化をしました。
LEDの点灯確認。
バックアップ電池の電圧 3V以上でした。
周波数調整。
出力 50W
FMデビエーション調整。
規定の4.8Khz
スプリアス良好。
受信感度。
ー125.2dBm (SINAD)
IC-275・375シリーズについては不調の無線機は少ない印象です。
点検調整終了しました。
基本性能はOKです。
パネル、バックライトのLED化をしました。
LEDの点灯確認。
バックアップ電池の電圧 3V以上でした。
周波数調整。
出力 50W
FMデビエーション調整。
規定の4.8Khz
スプリアス良好。
受信感度。
ー125.2dBm (SINAD)
IC-275・375シリーズについては不調の無線機は少ない印象です。
点検調整終了しました。
基本性能はOKです。
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