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JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)
現在データベースには 506 件のデータが登録されています。
ASTATIC 636L マイクアンプ
(2020/12/26 15:35:30)
ASTATIC 636L マイクアンプ
前の記事になりますが ↓
http://jr2jhg.livedoor.blog/archives/916661.html
この記事で実装したマイクアンプが故障し、増幅しなくなったとのことでお預かりしました。
ASTATIC 636L
ダイナミックマイクです。
ゲイン調整用ボリュームはオリジナルで実装。
オーナー様自ら、周波数アップダウンボタンを増設したようですね。
オシロスコープでみると波形はだいぶ弱いです。
トランジスターを取外しました。
テスターで調べてみると、hFE=214と表示されました。
壊れてはいないようですが、新しいトランジスターに交換しました。
アンプのテスト中です。
増幅度も回復しました。
たった1石のトランジスターアンプですが、歪みもなくキレイなサイン波です。
オーナー様が増設した周波数アップダウンボタンです。
整形して再取り付けしました。
組み立て。
ダイナミックマイクも、さすがはASTATIC製です。
まさにダイナミックな音声を聞かせますね。
アンプの配線図です。
部品点数は少ないですが、十分なクオリティーとパワーが出ます。 とても小型です。
電圧の自由度も高く、乾電池1本の1.5Vでも動作するのでマイクに仕込んでみてください。
ゲイン調整用200ΩのVRは、カットアンドトライで100Ωなど良い感じになる固定抵抗にしてもOKです。
C1の1ufを10ufに容量アップしてゆくと低域が改善されます。
C1はC2より大きい容量でないと意味がないとも言えます。
C1は無極性コンデンサーです、極性+-のある電解コンデンサーを使う場合は極性を逆にするなど音が出るほうにしてください。
コンデンサーマイク(ECM)を使う場合は、ファンタム電源用 R3 2.2kΩ の抵抗を追加してください。
前の記事になりますが ↓
http://jr2jhg.livedoor.blog/archives/916661.html
この記事で実装したマイクアンプが故障し、増幅しなくなったとのことでお預かりしました。
ASTATIC 636L
ダイナミックマイクです。
ゲイン調整用ボリュームはオリジナルで実装。
オーナー様自ら、周波数アップダウンボタンを増設したようですね。
オシロスコープでみると波形はだいぶ弱いです。
トランジスターを取外しました。
テスターで調べてみると、hFE=214と表示されました。
壊れてはいないようですが、新しいトランジスターに交換しました。
アンプのテスト中です。
増幅度も回復しました。
たった1石のトランジスターアンプですが、歪みもなくキレイなサイン波です。
オーナー様が増設した周波数アップダウンボタンです。
整形して再取り付けしました。
組み立て。
ダイナミックマイクも、さすがはASTATIC製です。
まさにダイナミックな音声を聞かせますね。
アンプの配線図です。
部品点数は少ないですが、十分なクオリティーとパワーが出ます。 とても小型です。
電圧の自由度も高く、乾電池1本の1.5Vでも動作するのでマイクに仕込んでみてください。
ゲイン調整用200ΩのVRは、カットアンドトライで100Ωなど良い感じになる固定抵抗にしてもOKです。
C1の1ufを10ufに容量アップしてゆくと低域が改善されます。
C1はC2より大きい容量でないと意味がないとも言えます。
C1は無極性コンデンサーです、極性+-のある電解コンデンサーを使う場合は極性を逆にするなど音が出るほうにしてください。
コンデンサーマイク(ECM)を使う場合は、ファンタム電源用 R3 2.2kΩ の抵抗を追加してください。
IC-820 音が出ない
(2020/12/21 12:28:23)
IC-820 音が出ないとのことでお預かりしました。
AFアンプIC LA4445
IC関連の電解コンデンサーを交換します。
メイン基板取外し。
電解コンデンサーを取去りました。
コンデンサー交換しました。
オーディオの音にガサガサと雑音が入ります。
ボリュームのガリではなく、外部スピーカージャックが不調であることが分かりました。
オーディオの信号はこの部品を通ります。
音が出ない原因は、スピーカーの不良・断線、ボリュームの不良などありますが、外部スピーカージャックの接触不良やヘッドホンジャックの接触不良でも起きます。
ジャックを取外しました。
分解しました。
接点の酸化物を研磨し、洗浄して組み立てました。
SUB(サブ)スピーカージャックも同様にメンテナンスしました。
AF ボリュームコントロールIC M5282FP
関連する電解コンデンサーを交換しました。
コンデンサーの残骸です。
受信感度測定。
145Mhz ー112.3dBm (SINAD)
433MHz ー110.9dBm (SINAD)
受信回復しました。
AFアンプIC LA4445
IC関連の電解コンデンサーを交換します。
メイン基板取外し。
電解コンデンサーを取去りました。
コンデンサー交換しました。
オーディオの音にガサガサと雑音が入ります。
ボリュームのガリではなく、外部スピーカージャックが不調であることが分かりました。
オーディオの信号はこの部品を通ります。
音が出ない原因は、スピーカーの不良・断線、ボリュームの不良などありますが、外部スピーカージャックの接触不良やヘッドホンジャックの接触不良でも起きます。
ジャックを取外しました。
分解しました。
接点の酸化物を研磨し、洗浄して組み立てました。
SUB(サブ)スピーカージャックも同様にメンテナンスしました。
AF ボリュームコントロールIC M5282FP
関連する電解コンデンサーを交換しました。
コンデンサーの残骸です。
受信感度測定。
145Mhz ー112.3dBm (SINAD)
433MHz ー110.9dBm (SINAD)
受信回復しました。
IC-910 VHFがUHFにかぶる
(2020/12/16 2:56:05)
IC-910 VHFがUHFにかぶるとのことでお預かりしました。
メイン側を145MHzにて送信すると433MhzのSメータが振れてしまうとのことでした。
メイン側50Wで送信してみましたが異常は認められませんでした。
メイン側を433Mhzにして送信。
70Wくらい出ていますが、サブ側への異常は認められませんでした。
送信はダミーロードにて行い、受信はダミーアンテナで受けました。
双方を接近させて実施しましたが異常は出ませんでした。
ダミーロードとはいえ50Wの送信ですから、この状態での受信はかなりの電界強度になると思います。
周波数調整。
スプリアス良好。
145Mhz
433Mhz
受信感度。
145Mhz ー118.8dBm (SINAD)
433Mhz ー116.7dBm (SINAD)
症状が出ないので、お使いいただくこととしました。
メイン側を145MHzにて送信すると433MhzのSメータが振れてしまうとのことでした。
メイン側50Wで送信してみましたが異常は認められませんでした。
メイン側を433Mhzにして送信。
70Wくらい出ていますが、サブ側への異常は認められませんでした。
送信はダミーロードにて行い、受信はダミーアンテナで受けました。
双方を接近させて実施しましたが異常は出ませんでした。
ダミーロードとはいえ50Wの送信ですから、この状態での受信はかなりの電界強度になると思います。
周波数調整。
スプリアス良好。
145Mhz
433Mhz
受信感度。
145Mhz ー118.8dBm (SINAD)
433Mhz ー116.7dBm (SINAD)
症状が出ないので、お使いいただくこととしました。
IC-208 パワー低下
(2020/12/14 0:58:29)
IC-208 不調とのことでお預かりしました。
飛びも受けも良くないとのことです。
Fズレから確認します。
お預かりした時点でのFズレは、それほどでもないです。
メーカーでの調整ではOFFバンドにならないように、どの無線機もこのくらいになっています。
433Mhzも、それほどでもないです。
IC-208は内部にコイルやトリマなどは無く、調整するところは一切ありません。
調整はソフト的にコマンドにて行います。
コマンド調整モードに入るためには、サービスマニュアルによれば、マイクモジュラ−ジャックの2番と7番の間に抵抗を付けることとなっています。
この抵抗値2.2kΩは間違いで、正しくは22kΩです。
ここで皆、調整モードに入れず悩んだ方もいるのではないかと思います。
IC-208のサービスマニュアルは、これ以外にも誤記が多く注意が必要です。
8ピンのモジュラ−ジャックを用意して
2番と7番の間に抵抗を付け、スイッチで切断できるような治具を作りました。
SET+BAND同時押しで電源を入れると、コマンド調整モードとなります。
以下、全ての調整はコマンドにて行いCPUに書き込みます。
オーナー様から指摘のあったFズレを調整。
FMデビエーション調整。
規定の4.5Khz
変調もバッチリかかります。
スプリアス良好。
145Mhz
433Mhz
送信出力低下していました。
5Wしか出ていなかったところ、20Wに調整。
受信感度
Fズレ解消により、
ー139.5dBm (SINAD)
レピーターもよく聞こえるようになりました。
ー134.9dBm (SINAD)
Sメーター調整。
周波数ダイヤルが固くて回しずらいです。
チャタリングもあり、周波数が飛んでしまいます。
分解しました。
接点がだいぶ汚れていますね。
ダイヤルが固い原因は、金具の曲りです。
このように、ダイヤルが強く押されたりすると金具が曲がってしまいます。
無線機を落下させたのでしょうか。
金具の曲がりを平らに修整しました。
接点を洗浄しました。
接点用コンタクトグリスを塗布しました。
これでOK。
周波数の飛びもなくなりました。
送信・受信ともに、基本性能は引き出しました。
使ってみて下さい。
飛びも受けも良くないとのことです。
Fズレから確認します。
お預かりした時点でのFズレは、それほどでもないです。
メーカーでの調整ではOFFバンドにならないように、どの無線機もこのくらいになっています。
433Mhzも、それほどでもないです。
IC-208は内部にコイルやトリマなどは無く、調整するところは一切ありません。
調整はソフト的にコマンドにて行います。
コマンド調整モードに入るためには、サービスマニュアルによれば、マイクモジュラ−ジャックの2番と7番の間に抵抗を付けることとなっています。
この抵抗値2.2kΩは間違いで、正しくは22kΩです。
ここで皆、調整モードに入れず悩んだ方もいるのではないかと思います。
IC-208のサービスマニュアルは、これ以外にも誤記が多く注意が必要です。
8ピンのモジュラ−ジャックを用意して
2番と7番の間に抵抗を付け、スイッチで切断できるような治具を作りました。
SET+BAND同時押しで電源を入れると、コマンド調整モードとなります。
以下、全ての調整はコマンドにて行いCPUに書き込みます。
オーナー様から指摘のあったFズレを調整。
FMデビエーション調整。
規定の4.5Khz
変調もバッチリかかります。
スプリアス良好。
145Mhz
433Mhz
送信出力低下していました。
5Wしか出ていなかったところ、20Wに調整。
受信感度
Fズレ解消により、
ー139.5dBm (SINAD)
レピーターもよく聞こえるようになりました。
ー134.9dBm (SINAD)
Sメーター調整。
周波数ダイヤルが固くて回しずらいです。
チャタリングもあり、周波数が飛んでしまいます。
分解しました。
接点がだいぶ汚れていますね。
ダイヤルが固い原因は、金具の曲りです。
このように、ダイヤルが強く押されたりすると金具が曲がってしまいます。
無線機を落下させたのでしょうか。
金具の曲がりを平らに修整しました。
接点を洗浄しました。
接点用コンタクトグリスを塗布しました。
これでOK。
周波数の飛びもなくなりました。
送信・受信ともに、基本性能は引き出しました。
使ってみて下さい。
TR-751 エンコーダ飛び
(2020/12/10 9:46:16)
TR-751 エンコーダが飛ぶとのことでお預かりしました。
ガタつきが多くなり、それに伴い周波数飛びがあります。
フロント部分取外し。
周波数エンコーダー取外し。
分解。
接点を洗浄しました。
接点の減り具合は、支障が出るほどではありませんでした。
スライド接点用コンタクトグリスを塗布しました。
組み立て。
かしめ強化によりガタつきを修整。
具合が悪くなる部品ですから、もう一回分解整備をするとケースの爪が折れてしまうかも知れません。
そうなればケースをバンドで締め付けて固定しますので、まだまだメンテナンスができそうです。
取り付け。
スムーズさが回復しただけでも、使い心地はだいぶ変わります。
ガタつきが多くなり、それに伴い周波数飛びがあります。
フロント部分取外し。
周波数エンコーダー取外し。
分解。
接点を洗浄しました。
接点の減り具合は、支障が出るほどではありませんでした。
スライド接点用コンタクトグリスを塗布しました。
組み立て。
かしめ強化によりガタつきを修整。
具合が悪くなる部品ですから、もう一回分解整備をするとケースの爪が折れてしまうかも知れません。
そうなればケースをバンドで締め付けて固定しますので、まだまだメンテナンスができそうです。
取り付け。
スムーズさが回復しただけでも、使い心地はだいぶ変わります。
ナショナル RJ-380 メンテナンス
(2020/12/10 1:26:25)
ナショナル RJ-380 メンテナンスのためお預かりしました。
Sメーターが半分くらい振ったままです。
しっかりした部品が使われており、作りは良い無線機だと思います。
RJ-380は電池ケース部分に金属プレート、ボディーの右側にはアルミテープが貼られており、ボディーを持てばアース効果がなされます。
ボディー右側のアルミテープはハンダ離れになっていました。
これでは折角のアース効果が台無しです。
再ハンダしました。
しっかりとアースされます。
電池ケースの金属プレートとボディーのアルミテープからの配線はひとつになって、どこに繋がっているかというと。
この矢印の金具から、
ボディー裏側の銘板に繋がっています。
この銘板はアルミプレートになっており、
ストラップをとおして手で持ったり、無線機本体を抱くとボディーアースが取れるようになっています。
銘板に意識して触れるようにすると良いです。
ハンダクラックの点検。
あやしい場所には再ハンダしました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
ほとんどがドライアップ状態でした。
AM変調の音質向上のため、変調が通過するところは電解コンデンサーから音質の良い積層メタライズドフィルムコンデンサーに交換しました。
また、高周波が通過するところは電解コンデンサーから周波数特性の良い積層セラミックコンデンサーに交換しました。
オレンジ色のものが交換したフィルムコンデンサーです。
せっかくのAM変調なのでクオリティアップをねらいます。
コンデンサー交換のため、通電エージングのあと調整してゆきます。
電圧10.8Vにて、
真ん中あたりまで振っていたSメーターの調整です。
サービスマニュアルにそって、
受信時0点の調整。
送信時の調整。
Sメーターに照明を付けて欲しいとのことです。
点灯確認。
Sメーター照明、常時点灯仕様です。
明かる過ぎて、夜間運用のときにはLEDライトとして使い、LOGブックにコールサインが書けそうです。
18mAの消費です。
受信感度調整。
各コイルを調整してゆき、
受信感度を最大にします。
無線機のSメーターは、ー73.0dBmのときS9に設定し、以下6dBごと刻みにするのが標準です。
RJ-380ではS7を指しています。
Sメーターは重めです、これは良く言われているところです。
受信感度。
1Khz、変調度99%を受信、ー107.0dBmが聞こえるくらいです。
CB無線機としては評価できると思います。
周波数。
8CH 27.144Mhz ほぼFズレなし。
スプリアス良好。
27.144MHz
出力。
1Wのパワー計にて半分以上。
ロッドアンテナの曲がり、ゆるゆる修整。
RJ-380は見た目は申し分ないです。
ANL(オートノイズリミタ)回路が優秀なので静かな受信ですが、ボディーをしっかり抱いて運用することと、Eスポなどの太陽ノイズ下でANLのスレッショルドレベルを越えたあたりからは、ガラリと良い感度で聞こえる無線機です。
フリーライセンス無線全般にですが、CB無線機で交信できたときの感動はヤミツキになりますね。
Sメーターが半分くらい振ったままです。
しっかりした部品が使われており、作りは良い無線機だと思います。
RJ-380は電池ケース部分に金属プレート、ボディーの右側にはアルミテープが貼られており、ボディーを持てばアース効果がなされます。
ボディー右側のアルミテープはハンダ離れになっていました。
これでは折角のアース効果が台無しです。
再ハンダしました。
しっかりとアースされます。
電池ケースの金属プレートとボディーのアルミテープからの配線はひとつになって、どこに繋がっているかというと。
この矢印の金具から、
ボディー裏側の銘板に繋がっています。
この銘板はアルミプレートになっており、
ストラップをとおして手で持ったり、無線機本体を抱くとボディーアースが取れるようになっています。
銘板に意識して触れるようにすると良いです。
ハンダクラックの点検。
あやしい場所には再ハンダしました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
ほとんどがドライアップ状態でした。
AM変調の音質向上のため、変調が通過するところは電解コンデンサーから音質の良い積層メタライズドフィルムコンデンサーに交換しました。
また、高周波が通過するところは電解コンデンサーから周波数特性の良い積層セラミックコンデンサーに交換しました。
オレンジ色のものが交換したフィルムコンデンサーです。
せっかくのAM変調なのでクオリティアップをねらいます。
コンデンサー交換のため、通電エージングのあと調整してゆきます。
電圧10.8Vにて、
真ん中あたりまで振っていたSメーターの調整です。
サービスマニュアルにそって、
受信時0点の調整。
送信時の調整。
Sメーターに照明を付けて欲しいとのことです。
点灯確認。
Sメーター照明、常時点灯仕様です。
明かる過ぎて、夜間運用のときにはLEDライトとして使い、LOGブックにコールサインが書けそうです。
18mAの消費です。
受信感度調整。
各コイルを調整してゆき、
受信感度を最大にします。
無線機のSメーターは、ー73.0dBmのときS9に設定し、以下6dBごと刻みにするのが標準です。
RJ-380ではS7を指しています。
Sメーターは重めです、これは良く言われているところです。
受信感度。
1Khz、変調度99%を受信、ー107.0dBmが聞こえるくらいです。
CB無線機としては評価できると思います。
周波数。
8CH 27.144Mhz ほぼFズレなし。
スプリアス良好。
27.144MHz
出力。
1Wのパワー計にて半分以上。
ロッドアンテナの曲がり、ゆるゆる修整。
RJ-380は見た目は申し分ないです。
ANL(オートノイズリミタ)回路が優秀なので静かな受信ですが、ボディーをしっかり抱いて運用することと、Eスポなどの太陽ノイズ下でANLのスレッショルドレベルを越えたあたりからは、ガラリと良い感度で聞こえる無線機です。
フリーライセンス無線全般にですが、CB無線機で交信できたときの感動はヤミツキになりますね。
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