無線ブログ集
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JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)
現在データベースには 506 件のデータが登録されています。
IC-706mk2G パワーがダウンする
(2024/2/17 19:34:30)
IC-706mk2G パワーがダウンするとのことでお預かりしました。
パワーダウン(マイナス変調)になるとのことでした。
電源部の電解コンデンサーを点検するも異状ありません。
送信パワーは100W出ます。
連続送信を実施するも、パワーダウンするなど、またマイナス変調の症状もみられませんでした。
電源関係、その他の無線設備に原因があるかも知れません。
測定と調整。
PLL周波数などを調整してゆきます。
周波数。
7,10Mhz
出力 100W
AM時はピークで60W
スプリアスの状況。
受信感度。
7,10Mhz SSB ー140,0dBm(測定限界)
受信感度スペックシール添付。
点検、異状ありません。
ASTATIC 575-M6 メンテナンス
(2024/2/16 20:06:55)
ASTATIC 575-M6 メンテナンスの依頼です。
各部の劣化がきています。
9Vバッテリーの端子(スナップ)が破損しています。
スナップ部分がプラスチックの硬いタイプのものに交換しました。
このタイプは電池の取り外しがらくです。
基板を取り外しました。
スポンジが加水分解でボロボロのため除去しました。
575−M6 はセラミックマイクエレメントです。
電解コンデンサーを交換しました。
スポンジが加水分解でボロボロです。
網を取り外し。
ポンジがベトベトに張り付いています。
ベトベトを洗浄しました。
スポンジに似た色の布を入れます。
布を貼り付けました。
組み立てました。
ASTATIC
575-M6 の銘板です。
猛パイルを抜くと言われるセラミックエレメントのキンキンに乾いた音質は独特のものです。
ASTATIC 575-M6
今では幻となり、入手困難で貴重なマイクです。
残してゆくべきだと思います。
T-M2 マイクアンプ組み込み
(2024/2/16 19:32:11)
T-M2にマイクアンプを組み込んでほしいとのことです。
PTTロック付きです。
穴開き基板にて1石マイクアンプを作りました。
部品点数が少ない小型アンプですが、かなりブーストが効きます。
ゲイン調整用のボリュームを取り付け。
ゲインをドライバーで調整できます。
マイクアンプを取り付け、各部を配線をします。
コネクターをICOM 8ピン仕様にして欲しいとのことです。
探せば新品での入手もできますが、現在では生産していないとも言われるマイクです。
乾いた音質のダイナミックマイクです。
もう1台、注文依頼です。
こちらは透明ボディーです。
1石マイクアンプを作りました。
前作よりも小型にできました。
作成も2個目ともなれば工夫をこらし、さらにコンパクトにできるというものです。
最終的には空中配線に発展しても良いかも知れません。
マイクアンプを取り付けました。
ゲイン調整用ボリュームです。
こちらはNASA4ピン配列です。
乾いた音質のため変調のとおりが良く、AM、SSBにて愛用者が多いマイクです。
腕時計の歩度調整
(2024/2/16 0:10:43)
腕時計の進み遅れ(歩度)を調整する。
時計店にて、機械式腕時計を調整するときに使うタイムグラファーという測定器です。
何万円もします。
時代は進んだもので、パソコンのソフトウェアにて実現できるようになりました。
ただし、提供されているのはソフトウェアだけで、増幅アンプなどのハードウェアは自前で用意する必要があります。
まだまだ敷居が高いですね。
ソフトウェアの入手先は、
・Tg Timegrapher
(WindowsとLinux用のものがあります)
・びぶ郎
(Windows用です)
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/home/se405961.html
がメジャーです。
今回は、増幅アンプ等のハードウェア部分を自作しようという記事です。
タカチのプラスチックケース。
穴開き基板。
時計の刻音を拾うピックアップ。
圧電素子。
いろいろなサイトを見るとロジックICを使ったり、市販のオーディオアンプを代用したり、皆さんアンプ作りには苦労しているようです。
極力部品点数を少なく、アンプ部はこれだけです。
・トランジスタ NPN 2SC1815 2個
・セラミックコンデンサー 1uF 3個
・カーボン抵抗 1kΩ 1/4W 2本
・カーボン抵抗 100kΩ 1/4W 2本
トランジスタ2段の増幅アンプです。
ピックアップの圧電素子を取り付け。
裏側の状態。
プラスチックケースに圧電素子を取り付け。
両面テープで貼ってありますが、ホットボンドグルーガンを使用してもよいです。
各配線を終え、ケースに収めます。
3,5㎜のオーディオジャックを取り付けます。
電源の9V電池をケースに収めます。
ハードウェア部分の完成です。
機械式腕時計をピックアップにのせます。
時計の刻音が増幅されている様子のオシロスコープ波形です。
ピーク値で1,2Vあります。
パソコンのマイク端子に入力します。
オーディオのプロパティにてマイクゲインを調整してゲインを上げ過ぎないようにします。
ソフトウェアはTg Timegrapher(Linux用)を使いました。
Windows用も提供されていますが、Windowsを使う場合は「びぶ郎」でもよいです。
「びぶ郎」の場合でも増幅アンプは本件のものが使え、やり方は同じです。
OSはLinux
デビアン12です。
Tg Timegrapher を立ち上げた初期画面です。
時計をピックアップにのせます。
タイムグラフが表示されます。
左枠の点々打刻が歩度の状態と片振りを示し、右斜めになる場合は進み、左斜めになる場合は遅れとなります。
テンプのS/Fを動かして、進み遅れ(歩度)を調整します。
日差プラス2秒まで追い込みました。
5振動の18000です。
点々打刻の状態が2列になるのはテンプの片振りがあるということです。
SEIKO
マチックウィークデーター
6206-8130 1966年製造
配線図
トランジスタの2段増幅です。
9Vの乾電池を使わず外部電源にする場合、電圧は3Vから動作します。
乾電池に充電することがないように電源はどちらかにしてください。
圧電素子を600Ωくらいのダイナミックマイクに変えれば、強烈なマイクアンプになります。
圧電素子のままであればセラミックマイクになりますがトランジスタ2段増幅は強烈過ぎです。
圧電素子のままであればセラミックマイクになりますがトランジスタ2段増幅は強烈過ぎです。
セラミックマイクとして無線機に使う場合の配線図
今は入手困難のため幻しとなりましたが、猛パイルを抜くという素晴らしい変調を聴かせるセラミックマイクのアスタティック575−M6などのようなマイクとして楽しめるかと思います。
200ΩのVRにてマイクゲインを調整できます。
PTTから電源を取る場合、分圧抵抗を入れるなど電位差の工夫が必要です。
PTTから電源を取る場合、分圧抵抗を入れるなど電位差の工夫が必要です。
後日談。
スマートフォン用のアプリに、タイムグラファーがありました。
スマホに付いているマイクに時計を近づけます。
Watch Accuracy Meter
というアプリです。
Playストアからダウンロードできます。 無料で広告もでません。
片振りを表す機能は見にくくて無いに等しいですが、歩度を見るだけなら十分に使えます。
スマホだけで実現できるのは、スゴイ時代になりましたね。
機械式時計の「時代」にタイムスリップした日でした。
機械式時計の「時代」にタイムスリップした日でした。
TS-790 パネルボタンの反応なし
(2024/2/14 1:34:48)
TS-790 パネルボタンが反応せず、操作を受付けません。
リセットを実施しました。
ボタンの反応回復しました。
Sメーターの動作も不良でしたが回復しました。
受信音量が小さくて聞こえません。
オーディオIC周辺の電解コンデンサーを交換します。
基板を取り外し。
裏返し。
コンデンサーを交換しました。
SPジャックに接触不良があります。
SPジャックを分解メンテナンスしました。
内部にスライドスイッチが組み込まれています。
音量回復しました。
測定と調整。
周波数
出力 50W
スプリアス良好。
145Mhz
スプリアス良好。
433Mhz
受信感度。
145Mhz SSB ー125,0dBm
433Mhz SSB ー138,0dBm
受信感度スペックシール添付。
このころのKENWOOD無線機はデザインが良いですね。
ICB-87H チャンネルスイッチ不良
(2024/2/12 14:51:32)
ICB-87H チャンネルスイッチが不良です。
チャンネルスイッチ不良により、送受信できない周波数があります。
分解、接点を洗浄します。
組み立て、チャンネルスイッチの動作OKです。
電解コンデンサーをオール交換しました。
87Hはヘリカルアンテナ仕様です。
希望により、ロッドアンテナに交換して欲しいとのことです。
87R用の長いタイプのロッドアンテナです。
赤色のパワープロテクターを移植します。
87Hの場合、パワープロテクターの切り欠きに合致する突起がアンテナ側の支持に有りません。
パワープロテクターが回ってしまうので、白色のテープを巻いて調整します。
白色のテープは水道用品です。
引き伸ばすと薄さを調整できるため、たいへん便利です。
パワープロテクターの移植OKです。
希望により、Sメーター照明を追加しました。
電球色が希望です。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー123,8dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
ICB-87Hの良いところ。
ボディーが無塗装なので、だんだん剥げてゆくことがありません。
スピーカーの耳パッドが870Tのような硬いプラスチック製です。
87Rの場合は柔らかいゴムパッドになっていて、経年で亀裂が入ったりボロボロになってしまいます。
プラスチックだと落としたら割れるかも知れませんけどね。
メンテナンス完了しました。
ICB-870T メンテナンス
(2024/2/11 19:11:14)
ICB-870T メンテナンスにてお預かりしました。
アンテナロックのネジを増し締めしました。
パターン、ハンダ不良を点検。
PTTスイッチに接触不良があるため分解メンテナンスします。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
PTTスイッチのメンテナンスOKです。
電解コンデンサーをオール交換しました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー123,5dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
フリーライセンス無線の需要が年々高まってきており、無線の需要は多いのだなと感じるところです。
多くは業務局に使われており、特小をはじめデジタル簡易無線にあっては、昨今、チャンネル数が増設されるに至ったところです。
業務では無く趣味で楽しむことが目的の、いわゆる「フリーライセンサー」が業務局のお邪魔にならないように使える無線機はCB無線しかないのではないかと思います。
27Mhzが絶えることがないようにと願うばかりです。
メンテナンス完了しました。
IC-706mk2G 液晶見えない
(2024/2/11 14:13:14)
IC-706mk2G 液晶が見えないとのことでお預かりしました。
液晶パネルが見えなくなっています。
ビネガーシンドロームです。
液晶基板を外しました。
液晶パネルの偏光板フィルムが経年劣化により黒くなってしまいます。
この状態になったフィルムからは、お酢の匂いがするためビネガーシンドロームと言われています。
偏光板を剥がして、液晶パネルの洗浄が終わりました。
液晶パネルの接点を洗浄しました。
偏光板を交換しました。
液晶が見えるようになりました。
POWERボタンの反応が悪く、電源が入らない状態になります。
電源ボタン。
電源ボタンを分解して接点を洗浄しました。
反応も復活しました。
測定と調整。
7,10Mhz
出力 100W
スプリアスの状態。
受信感度。
7,10Mhz SSB ー138,0dBm
受信感度スペックシール添付。
1台でHFから430Mhzまでをフルカバー、オールモード運用ができる無線機です。
移動運用、シャックなどの狭いスペースでも最大の性能で楽しめるのが本機の良いところです。
フィールドデーコンテストで使うために持って行っゆこうかなども夢があります。
年々、このような無線機がラインナップから外されてゆくのが寂しいですね。
ビネガーシンドローム。
名前の由来は、画像記録媒体であるマイクロフィルムの劣化から。
博物館の資料、古文書の記録などで最強の永久記録媒体とされていたマイクロフィルム。
期待できる寿命は500年と認定されていました。
長期保存されていたマイクロフィルムを構成するベース素材、トリアセチルセルロース(TAC)が湿気や温度などで科学変化を起こして酢酸化してしまいます。
湿度50%、温度30℃下では約15年ほどでフィルムがベタベタ、酸っぱい匂いを発するように変質し、再生や画像の現像なども不可能になってしまいます。
TACベースのマイクロフィルムでは、永久神話は崩れ去ったというわけです。
酸っぱい匂いを発するフィルム類の致命的な変質がビネガーシンドロームと言われているものです。
VOICE WX-209 マイクコネクタ交換
(2024/2/7 22:48:07)
VOICE WX-209 マイクコネクタ交換のためお預かりしました。
マイクコネクタを交換します。
NASA 4ピン配列にして欲しいとのことです。
マイク信号が内部を通るように配線します。
OUT側はアドニス8ピン配列にして欲しいとのことです。
出力の確認。
マイクコンプレッサー、エコーの残像も確認できました。
機器の後ろからイヤホンにてモニターすることができます。
マイクコンプレッサーの効きが良いです。
FRG-965 音が小さい
(2024/2/1 21:25:54)
FRG-965 音が小さいとのことでお預かりしました。
オーディオIC関係の電解コンデンサーを交換します。
電解コンデンサーの液漏れです。
基板を洗浄しました。
電解コンデンサーはドライアップ状態です。
受信音が小さい症状は改善しました。
AGCの改善措置。
電解コンデンサー交換。
AIRバンド受信時などにおいて、バックノイズ(サー音)が静かになります。
スケルチ動作時のAM受信はほぼ無音状態に。
FM-N、AM、SSB改善措置。
交換部品。
各部の調整。
PLL周波数調整。
2nd
LO 周波数調整。
受信感度を最大に調整。
Sメーター感度調整。
AM放送の時代が終わりFM放送にバトンタッチしてゆくとのこと。
FMが良い音で受信できるので、まだまだ使えますね。
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