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JHGのブログ (2024/7/3 7:06:06)
現在データベースには 506 件のデータが登録されています。
ICB-770 送信できない
(2024/1/20 0:12:04)
以前、当ラボにてお預かりしてメンテナンスを実施したICB-770です。
外部電源を逆接続し、送信ができなくなったとのことで再入院です。
送信ができないとのことで、ファイナルトランジスターを取り外しました。
2SC1760
新品のファイナルと交換しましたが、結果は変わりませんでした。
ファイナルの異状ではありません。
オシレーターが発振していないことがわかりました。
オシレーターのトランジスターを交換します。
2SC710
手持ちのあったものに交換しました。
パワー復活。
0,5W
周波数。
27,144Mhz
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー124,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
外部電源の逆接続保護ダイオードを入れました。
ICB−680系、770、R5については、これを入れないと一発でアウトです。
今後は大丈夫です。
基本性能は出ています。
IC-R7000 受信感度が悪い
(2024/1/18 23:56:03)
IC-R7000 受信感度が悪いとのことです。
銘板の筆記体から本機は前期型です。
ネジの状態から、一度も開けたことが無いようです。
部品の状態をしらべます。
受信感度が低下するような、コネクター類の外れなどは認められません。
背面が異状に熱くなるとのこと。
この部分がとくに熱くなってきます。
熱くなるのは電源部です。
ブリッジダイオード取り付けの放熱板が熱くなります。
ダイオードが不良であればヒューズが飛ぶため、ダイオードの異状ではありません。
電源部を分解してゆきます。
商用電源の電圧100Vがかかり危険な状態ですが、熱源の部品を確認するしかありません。
発熱場所です。
放熱板が大型であることから、メーカーの設計でも発熱が意図とされているわけです。
触れない温度ではありませんが、熱いと感じる53℃です。
心配になるかも知れませんね。
熱源を特定しました。
パワートランジスター 2SD880 から発熱していました。
3Aをあつかえるトランジスターです。
負担軽減のため、8Aをあつかえるトランジスターに交換しました。
2SD1590
発熱はいくらか緩やかになったと思います。
電源部の電解コンデンサーを交換しました。
受信感度が悪いとのことです。
パターン、ハンダ不良を点検しました。
FMの受信音が割れる原因になる電解コンデンサー、C135、C19、C22を交換しました。
交換部品です。
各部の調整に入ります。
PLL部
PLLの発振を最大に。
2nd LO 取出し。
発振を最大に。
2nd LO 周波数調整。
1st
LO 取出し。
周波数調整。
3rd
LO 周波数調整。
BPF トラッキング調整。
メインユニット取り外し。
ハンダ不良点検、ハンダ強化。
メインユニット、コネクタ接触不良あり。
コネクタが緩く抜けてしまいます。
コネクタを新品に交換。
TMP コネクタというものです。
交換しました。
1Ghz ダブラー調整。
1Ghzの発振を最大に調整。
1Ghz 発振周波数調整。
受信関係コイルを調整。
サービスマニュアル規定の ー67dBmを受信。
Sメーター指示9に調整。
1,294Mhz ー73dBm を受信。
1,294Mhz Sメーター9付近を指示
受信感度。
433Mhz SSB ー126,0dBm
復調しているのが確認できます。
センターメーター調整。
FMワイド(FM放送)の受信音がよいです。
FT-767 144Mhz周波数異状
(2024/1/16 15:28:32)
FT-767 144Mhz周波数異状です。
VHF以上のバンドはオプションユニットを追加するようになっています。
50Mhz、144Mhz、430Mhzの各ユニットはスロット差し込み式です。
ユニットは両面基板になっています。
おもて側
うら側
各ユニットを取り外し。
マザーボードスロットの状態です。
ユニットのおもて、うらを調整する場合は延長エクステンションボード(フレキシブルタイプの曲がるもの)が必要になります。
メーカーでは調整済みのユニットを取り付けるのでしょうが、再調整をする場合のフレキシブルの延長ボードを作成するのはたいへんなことです。
フレームから外しました。
144Mhzユニット周波数異状です。
とんでもない周波数の147Mhzで送信されます。
PLLの異状です。
VCO部にハンダ不良があり、再ハンダしました。
周波数が安定しません。
電解コンデンサー1個を交換しました。
スロットに差し込み調整します。
おもて側。
ひっくり返してうら側を調整。
問題が発生。
電源ユニットを被せないと本体との接続ケーブルが届かず、無線機の電源を入れることができません。
別電源にて本体に電源供給は可能ですが、ここでも延長ケーブルが必要になるとは、なかなかすんなりとはゆきません。
電源ユニットを被せるとユニットを塞ぐため調整は不可能になってしまいます。
スロットの配線ケーブル類をほどいて自由にすると少し延ばせるので、被せた電源ユニットの上に載せる方法をとりました。
スロットの配線ケーブル類をほどいて自由にすると少し延ばせるので、被せた電源ユニットの上に載せる方法をとりました。
この状態でおもてうらを調整します。
144Mhzの周波数異状は改善しました。
出力 10W
受信感度。
145Mhz SSB ー128,5dBm
同様に430Mhz、50Mhzユニットについても調整。
周波数。
433Mhz
スプリアスの状態。
433Mhz
周波数。
51Mhz
スプリアスの状態。
51Mhz
HF帯の受信感度が低下しています。
HFの受信感度を調整しました。
調整後、受信感度。
7,10Mhz SSB ー130,0dBm
出力
HF 7,10Mhz 100W
HFからUHFまでを1台でカバーした電源内蔵の無線機です。
発売されたときは画期的だったでしょう。
ICB-R5 受信音量が低下
(2024/1/14 11:41:42)
ICB-R5 受信音量が低下しているとのことでお預かりしました。
電池フタのスポンジがボロボロです。
ボロボロのスポンジは粉状になって、電池ケースの中に落ちてしまいます。
スポンジを剥がしました。
チャンネルスイッチが2チャンネルのときに8チャンネルの表示になります。
同チャンネルでは送信・受信ができません。
他のチャンネルでは表示異状はありません。
受信音量が低下しているとのことで、分解してゆきます。
電池ケースを外して基板のパターンを確認します。
フロントマスクを取り外し。
Sメーターなど、配線されているものを外してゆきます。
ラジオディスプレイの配線です。取り外します。
基板だけになりました。
ラジオの糸掛け機構を外します。
この状態でコンデンサーなどを交換します。
電源は入れることができます。
フレームです。
チャンネル表示が異状の件です。
配線が1本外れていました。
もとどおり配線して、その他ハンダを強化しました。
チャンネル表示は正常になりました。
チャンネルスイッチのメンテナンス。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
チャンネルスイッチのメンテナンスOKです。
PTTスイッチのメンテナンス。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
接触不良は受信音量が小さくなる原因になります。
受信信号がこの接点を通るため、メンテナンスしておくべきです。
PTTスイッチのメンテナンスOKです。
電源スイッチのメンテナンス。
接点を洗浄しました。
接点を研磨しました。
電源スイッチのメンテナンスOKです。
プラスチックモールドの水晶発振子を交換します。
金属製の水晶発振子に交換しました。
局発の水晶を金属製に交換しました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
一部を音質のよいものに交換。
受信音量が低下するのはコンデンサーの容量抜けによるところが大きいです。
希望により、Sメーターの照明をLED化しました。
電球色のLEDです。
点灯を確認しました。
昭和の色ですね。
外部電源の逆接続保護ダイオードを入れました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー114,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
ラジオの感度と音質がよいです。
ラジオ受信機として使ってもシャック映(ばえ)する無線機ですね。
ICB-707 音量が低下ぎみ
(2024/1/11 19:13:17)
ICB-707 音量が低下ぎみとのことでお預かりしました。
マイクホルダーが割れています。
プラリペアで補修しました。
マイクホルダー、使えるようになりました。
音量が低下しているとのことで、電解コンデンサーの容量抜けのため交換します。
パターン、半田不良を点検。
電解コンデンサーをオール交換。
一部を音質のよいコンデンサーに交換しました。
音量もでるようになりました。
フロントマスクを取り外し。
希望により、Sメーター、ダイヤルバックライトをLED化しました。
点灯を確認しました。
電池フタの接点が腐食しています。
電池からの液漏れにて腐食。
研磨しました。
ハンダメッキをしました。
電池フタの接触OKです。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー124,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
メンテナンス完了しました。
ICB-870T メンテナンス
(2024/1/8 0:27:06)
ICB-870T メンテナンスのためお預かりしました。
部品、パターン、ハンダ不良を点検。
少ないところは再ハンダ強化しました。
電解コンデンサーをオール交換します。
コンデンサーからの液漏れにて、パターンが腐食している場所があります。
コンデンサーは液漏れ後に乾いた状態になっていました。
腐食したパターンを研磨しました。
ハンダメッキをしました。
コンデンサーを交換取り付け。
緑色レジストを塗布しました。
緑色ソルダーレジスト。
電解コンデンサーをオール交換しました。
ロッドアンテナに不具合があり、陥没して伸ばし難いです。
しっかり最後まで収納ができません。
交換用のロッドアンテナです。
スイッチの切り忘れを防止するパワープロテクターを取り付けます。
オリジナルは接着されていますが、水道用品を巻いて固定しました。
パワープロテクターOKです。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー123,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
基本性能は引き出しました。
メンテナンス完了です。
TR-9000G 調整
(2024/1/7 3:09:12)
TR-9000G 調整のためお預かりしました。
部品の点検。
状態はたいへん良いです。
Sメーター照明のLED化は実施済みです。
スピーカーが交換されています。
紙コーンではなく、防水用ポリ製コーンのため乾いた感じの良い音がします。
測定と調整。
PLLを調整します。
VCO電圧を調整。
VCO発振を最大に調整。
PLL発振を最大に調整。
PLL発振周波数を調整。
RIT調整。
センター位置
RIT周波数調整。
SSBキャリア発振を最大に調整。
SSBのとき、変調RFメーターの振れが重いとのこと。
マイクアンプに至る電解コンデンサーを交換します。
ドライブ基板を取り外し。
パターン、ハンダ不良を点検、あやしい場所は再ハンダしました。
音質が良いセラミックコンデンサーに交換しました。
SSB、RFメーターの振れOKです。
周波数調整。
145,0Mhz
出力
HI 10W
LO 1W
送信RFメーター調整。
スプリアス良好。
Sメーター指示調整。
30duVを入力。
Sメーター規定の10を指示するように調整。
受信感度。
ー124,2dBm (SINAD)
SINADメーター。
ー12dBを指示 GO判定。
受信感度スペックシール添付。
基本性能は出ています。
調整OKです。
IC-2700 電源が入らない
(2024/1/7 2:26:26)
IC-2700 電源が入らないとのことでお預かりしました。
セパレートケーブルにて接続されたコントローラーに電源がきていません。
13,8Vラインを追いかけてゆきます。
コントローラーのパワースイッチを制御するトランジスタがNGであることがわかりました。
Q9 2SA1736
このトランジスタはAFユニットにあります。
コントローラーに電源を供給するのに関係します。
AFユニットを取り外し。
Q9 2SA1736
手持ちのあった、2SB1119に交換します。
交換しました。
トランジスタが飛んだ原因を調べます。
コントローラーを分解。
電解コンデンサーが劣化、液漏れしています。
外してみると液漏れでパターンがショートしています。
パターンを洗浄しました。
モービルの車内は高温になるため、電解コンデンサーにとって過酷です。
劣化が少ないチップタンタルコンデンサーに交換します。
交換しました。
その他、コントローラーの電解コンデンサーはすべてタンタルコンデンサーに交換しました。
オールタンタルです。
電源が入るようになりました。
しかし、受信音がでません。
オーディオアンプIC、LA4425に電源がきていないことがわかりました。
追いかけてゆくと、関係するトランジスタがNGです。
Q29 2SA1734
ユニットA 分解します。
ユニットA
Q29 NGにより交換します。
2SA1734
半導体テスターで調べると、抵抗と認識されました。
トランジスタとして機能していません。
手持ちのあったトランジスタに交換しました。
オーディオの音がでるようになりました。
ボリューム、ダイヤルエンコーダが動作しません。
コネクタ部を再ハンダ強化しました。
コネクタの接点を洗浄しました。
コントローラー側の接点を洗浄しました。
ボリューム、ダイヤルOKです。
希望により、バックライトをLED化しました。
点灯を確認しました。
測定と調整。
周波数調整。
出力 10W
スプリアス良好。
145Mhz
スプリアス良好。
433Mhz
受信感度。
145Mhz ー126,8dBm (SINAD)
433Mhz ー126,3dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
復活しました。
メンテナンス完了です。
FT-290 SSBキャリアもれ
(2024/1/5 22:50:45)
FT-290 SSBにて変調入力が無いときにもパワーが出るとのことでお預かりしました。
部品の点検。
希望により、バックライトをLED化します。
フロント部を分解。
液晶ユニットを取り外しました。
この無線機は過去に電球が交換されていました。
電球を取り外し。
LEDに交換しました。
LEDの点灯を確認しました。
フロント部を分解した際、基板同士がネジ止めされていませんでした。
ここがネジ止めされていない状態です。
ネジ止めする際に必要なスペーサーも1個しか無い状態でした。
手持ちのあったスペーサーを取付けます。
少し長さが短いのでワッシャーを追加します。
長さを合わせました。
基板をネジで固定しました。
SSBにて変調入力が無いときにもパワーが出てしまいます。
SSBキャリアを調整します。
キャリアもれを限りなくゼロにします。
測定と調整。
Fズレ有り、周波数を調整しました。
出力 2,5W
スプリアス良好。
受信感度。
ー130,0dBm
受信感度スペックシール添付。
乾電池で運用ができるのはGOODです。
FT-790 バックライトが点灯しない
(2024/1/5 15:47:00)
FT-790 バックライトが点灯しないとのことでお預かりしました。
部品の状態を点検。
スポンジが加水分解にてボロボロになっていたので剥がしました。
電池ケース蓋側
電池ホルダーにボロボロになったスポンジが落ちていたので清掃しました。
スピーカー側蓋のスポンジもボロボロだったため剥がしました。
バックライトが点灯しないとのことです。
FT-790のバックライト交換はたいへんな作業です。
交換球のメンテンナンス向きではありません。
液晶ユニットが見えました。
液晶ユニット取り外し。
ムギ球はここにあります。
LEDに交換しました。
バックライトの点灯を確認しました。
測定と調整。
Fズレ有りのため調整、PLLを開きます。
周波数調整しました。
送信出力調整。
1W強に調整。
受信感度調整。
感度最大に調整しました。
受信感度。
SSB ー130dBm
受信感度スペックシール添付。
基本性能は引き出しました。
メンテナンス完了です。
execution time : 0.062 sec