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ギフAB304 CB無線ログブック (2024/11/21 23:35:06)
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アメブロ書くのが、あまりに久しぶり杉てログインパスワードを探すのに苦労しました。前回の投稿が2019年12月なので5年前、つまり世の中で”コロナ”という言葉がまだ知られていない頃ですね。私はコロナの影響で派手に事業を失敗し、資産も人材も失い、悲しみのあまり仏門に入るところでしたが、高野山の大門で後ろを振り返って在家に留まり、今は釈迦の仏教を哲学として勉強しながらプチ隠居生活をしています。
さてさて、夏のお楽しみといえばビーチでも花火でも生ビールでもなく”あのバンド”です。そう!166Mhz!昭和の化石のようなアナログ受信マニアにとっては唯一の”生き残り波”といっても過言ではないでしょう。デシマル以下の周波数には深く言及しませんが、今でもPチャンそっくりな交信を生で傍受できる唯一の波が166Mhzなのです。自分の手元の受信機から鳴り響くPチャンぽい交信の何とも言えない高揚感は、たぶん世の中のほとんどの方には絶対に理解されないでしょうが、そんなことは関係ありません。マニアとはそういうものです。
ってなわけで、166Mhzの受信設備を鋭意強化すべく、面白そうなアンテナをポチりました。
ダイヤモンドアンテナ(第一電波工業)の型番M150-SPです。ヤフオク主からの詳細情報はないので、165Mhzの刻印から想像するに、テレビ局の報道用小型中継車の屋根に載ってたんだと思います。その世界をよく知っていますが、あるあるパターンのアンテナです。
アンテナアナライザーでチェックしたら、SWRの最良点は166Mhzにありました。ラッキー!1Mhz高めなのは測定環境による誤差だと思いますが、目的周波数に近いので気分よしです。
後継は多分コレ↓M150GXSAと同じだと思います。
5/8λ仕様と思われるのでh型のラジアルを取り付けて固定の屋根に設置しました。材料はホムセンのテレビアンテナ用部材やアルミパイプで仕上げてあります。なかなかカッコよく仕上がったと思います。このアンテナがほか様の屋根に設置されてたら二度見するレベルかと思います。同軸ケーブルをマストパイプの中に通した点も気に入ってます。
受信成果はというと、1/4λと比べると一長一短です。受信相手局によってメチャクチャ感度アップしたり、ぜんぜん聴こえなかったり。やはりアンテナは長ければいいってもんじゃないことを、改めて実感しました。サガ電子さんのおっしゃる「アローラインの神秘」ってヤツですかね。
166Mhzで、たまに警察無線の通話コードを利用した交信なんかがあると白飯3杯はいけますね。興奮してソワソワしちゃいます。コレだからマニアは気持ち悪がられるんだと自覚してます。
9年ぶりに高山市内でアンテナ観察してきました。観察場所は岐阜県高山市の下切町と中切町、そして上切町に位置する通称「下切中継所」です。なぜ「中継所」かというと、テレビやラジオ、それに一部業務無線の中継基地があるからなんです。
前回は来たのは2010年11月でした。いやー月日の経つのは早いものです。
https://ameblo.jp/gifuab304/entry-10701230950.html
このブログは軽いノリで関連の施設の「美しさ」や「哲学」に焦点を当ててギフAB304の感じる主観的な「雑感」を綴るだけなので、情報の誤認や大人気ない表現があるかもしれません。これらの情報は関係者の皆様には「大きなお世話」だと思います。先に謝ります。ごめんなさい(*`∀´*)
中部縦貫自動車道の高山インターすぐそばの未舗装林道を登り詰めること約15分。いよいよアンテナマニア垂涎のワンダーランドに到着です。
■高山市■
一番最初にお出迎えしてくれるのは「高山市防災行政無線上切中継局」です。アンテナの数や大きさの割にオーバースペックなタワーですがビジュアル的に安定感があります。
パラボラアンテナは高山市役所からのアップリンクを4方向の支所にダウンリンクしているデジタル多重。市が出資するコミュニティーFM局の飛騨高山テレエフエム「HitsFM」の送信アンテナと予備の2.4GHZのアップリンク回線、等々、9年間変わらないラインナップで、経過報告的な観察でした。
実は密かにこのタワーに期待してたことがあります。それはお役所つながりでDEURASが搭載されたんじゃないかと推測していたことです。でもどんなに観察してもそれらしいDEURASっぽいアンテナはありませんでした。少し残念な気持ちになりました。
この施設のアンテナに美的感動はありません。時間がなければ下界から双眼鏡で眺めるだけで十分です。
■関西電力中切中継局■
ダム管理用の雨量テレメーターみたいです。高山市って電力会社の営業エリア的には中部電力エリアなんですが、日本海側に流れる下流の発電ダムは関西電力なんで、ここで雨量観測してるんですね。
9年前と全くおんなじ、、、
アンテナや局舎は特に萌えないのですが、2本のブラウンアンテナがかっこいいです。なんで2本あるのか不明ですが、ビジュアル的に好感度が高いです。草刈りされてないのでやや廃墟感があり、もう少しいたわってやってほしいと思います。
■ソフトバンク(今はじゃないかも)■
10年以上前、このタワーは中部テレメッセージのタワーでした。それ以前は中部電力だった気がします。前回の9年前に来た時はソフトバンクが家主でアンテナの新設工事真っ最中でした。後述しますが、すでにソフトバンクは新しく別の場所にタワーを立ててるので、ここは現在は廃局かもしれません。
屋根の痛みも激しく、メンテナンスされない局舎くんの悲しい姿に心が痛みます。
歴史を振り返れば、ポケベル基地で活躍し250MHZ帯で当時大流行のポケベルにトーンを送信していたあの頃、、、そして東海デジタルホン、Jフォン東海、ボーダフォンと、田舎の屋内では繋がらないキャリアの代表格として悪名を挙げていたあの頃、そして孫さんの莫大な資金力に弄ばれた挙げ句、ボロぞうきんのように捨てられる今、、、局舎の歴史を示す名残の引き込み盤のプレート↑に涙腺が緩みました。「十分活躍しました。もう楽にしてやってください」って感じです。自分の人生と重ね合わせてしまいます。
アンテナや局舎は決して美しくないです。むしろ廃墟ですが歴史を感じられるところが感慨深いです。
■地デジNHK、地デジ岐阜放送、FM岐阜■
ここのアンテナは美しいです!なんと言っても解りやすい。独立タワーに80.0MHZの岐阜FM送信用のターンスタイルアンテナがそびえ、局舎に乗ったタワーで地デジを送信してるってことがすぐ解ります。いい感じです。配置的にも美しく機能美も兼ね備えています。ただSTLのパラボラアンテナが1基ですので、岐阜放送とFM岐阜はどうやって繋いでいるんでしょうか?3CH多重なのか、まさかのNTT回線なのか。そこは謎です。
10年前までこの土地はFM岐阜と中京テレビ、岐阜放送のアナログ中継局でした。そこにNHKと岐阜放送がデジタル化とともに転居して来たんですね。局舎とタワーは新しくなっていました。9年前のブログの記録によると、当時この局舎を建設真っ最中でした。
アナログマニアとしてはアンチデジタルですが、アンテナ美学面から見ると、アナログとデジタルの融合で美しい局舎とアンテナです。見ていて心が安らぎます。
■東海テレビ、CBCテレビ、中京テレビ、メーテレ名古屋テレビ■
民放4局まとめてSTLから送信までワンパッケージ。無駄のない局舎とタワー、そしてアンテナ。完璧なのに、なぜか萌えない残念な感じです。
アンテナマニアを寄せ付けない鉄壁のフェンス!侵入を試みたものは植物のみ。
なんかさ〜、デジタルってつまんないよね。全然グッと来ないんだよね〜。ここキライですね。
■ソフトバンク■
ただの携帯基地局。高い。
何の感動もないです。
もちろん局舎すらない。だって携帯基地だもんね。コストダウン。
水入りそう、、、↓でも防水処理してあるわ。
携帯基地局なんて、わざわざ山の上まで来なくても、自宅の近所にいくらでもあるんだよね。雑魚みたいなアンテナですよね。でも5G時代が到来すると山頂の携帯基地局は無くなっちゃっいますよ。昔、ここに携帯の基地局あったよね、、、みたいな思い出話になるんじゃないかなぁ。そう思えばマニア的には雑魚同然の携帯基地局も、今のうちによく観察しておいたほうが良いのかもしれないです。今のところ何の感慨もありませんが。
■NHK,FM、NHK,TTL■
これね、今回の観察で一番盛り上がりを見せた局舎とアンテナです。まぁ盛り上がったとか言ってもソロ活動ですから、一般人が見てたら、ただの危ない人ですけどね。
ほら!これ↑。何でFM放送のターンスタイルアンテナの下にSTLのパラボラが3基もあるの?不思議でしょ。
前回来た9年前はNHKのデジアナテレビとFM放送、岐阜放送の地デジの局舎とアンテナでした。でも前述のようにNHK地デジと地デジ岐阜放送は別の場所に新設してに相乗りしてるわけで、ここに居残ったのはそのまま放送を続けているNHKのFM放送のみ。なら何でSTLのパラボラアンテナが3基あるの?って疑問。
コンビニで買ったお茶を飲みながら、岩に腰を下ろして30分くらい眺めてたんですが、疑問は解決しないので、現役業界関係者のワッチ道に理解のある先輩にケータイで質問することに。
AB304「お久しぶりです!」
先輩「AB304くん、まだマニアやってる?」
AB304「はい、お恥ずかしながら。」
先輩「今どこにいるの。」
AB304「下切中継所です。アンテナ見て萌えてます。」
先輩「やっぱり。はははっ。」
AB304「ちょっと質問があるんですけど、下切のNHK,FMのSTLって、どうしてパラボラ3基なんですか?」
先輩「あ〜それはね、僕は会社違いだから間違ってるかもしれないけどね、多分、西之一色町にあるNHKの中波(AMラジオ)のサテライトあるでしょ。あそこに向けて使う回線だよ。だって西之一色町は地形的に舟山中継所から目視できないじゃん。だから下切(中継所)使って遠回りさせて高山盆地に落としてるんだよ。わかる?パラボラの2個はSTL(TTL)の上下回線じゃない?」
AB304「うxおxおxおxおxお!、、、確かに下の2個はH、Vが舟山向きにそろってるけど上の1個はやや違います。」
先輩「下に降りたら西之一色町にあるNHKの中波(AMラジオ)のサテライト見てみなよ。下切向いてるパラボラあるから」
AB304「はい、有り難うございます。神が降臨したようです。これで心置きなく下界に帰れます。」
先輩「よかったよかった。その辺はクマが出るから気をつけてね。」
AB304「はい、独り言が多いので大丈夫です。」
先輩「あぁ、君ならマニア臭がプンプンするからクマも避けて通るよね。クマは臭覚が効くらしいから。」
AB304「はははっ。褒め言葉として受け取らせていただきます。」
疑問解決しました。その後1時間ほどテンション高めでした。しかもアナログFMってだけでポイント高くて、アンテナそのものが美しく見えました。
■僭越ながら総括■
前回9年前に観察に行った時は、まだアナログテレビも生き残りしてて、VHF地アナの波長がやや長めの送信アンテナを楽しめました。また、TSLセンサー用っぽい管理系アンテナもあったりして結構楽しめたんです。でも地デジになるとそういうアンテナも一気に減っちゃう。地アナ時代は名古屋のテレビ塔からはるばる150キロも飛んできた放送波を、反射やEスポと戦いながらRXして、STL用にアップコンかけて繋いだりして、そりゃもうすごく大変だったと思います。そういう背景も含めてアンテナを見るたびに技術屋の哲学や美学にマニアはグッときたものです。でもデジタルだと敵は雷雲くらいしかいないわけだし、ラジオならもしもの時はIPでバックアップするわけだし、今やIPが下り本線でもおかしくない時代だし、世の中すべてIP、そしてデジタル。時代が変わりました。
次回ここに行くのは10年先だと思います。自分が生きているかどうかも怪しいですが、その頃は国土全域をIP網が5Gに繋ぎながらカバーされ、地デジすら消滅していてもおかしくはありません。まぁ総務省主導の護送船団が沈没すればですがね。山頂中継局なんて昭和から平成の概念で、そろそろオワコンかもしれませんね。
世界遺産で有名な白川村の加入電話は未だオールメタルで最高品質回線がISDN!NTT西日本に見捨てられた村です。ADSLすら使えない。ネットは4Gかケーブルテレビが命綱です。
解りますよね。懐かしの公衆電話中継用LO-VHFの3ele八木アンテナ。まだあったのか!と絶句する方も多いはず。ビームは白山麓の白水湖ロッジに向いていたと思われます。この間はまったく見通せないんですが、さすが粘りのLO-VHFですね。通話できたんでしょうね。
3eleは放射器と反射器の間にマストがある構造です。かつてCQ誌のマスプロウェーブハンターの広告で、支持ブームを使わないと利得が下がるって脅しの売り文句で育ったハム世代的には許せない構造ですよね。そんなトラウマからか、アンテナとしてイマイチ美しくさがありません。
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